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第8回ほっこり・じんわり大賞 参加作品
平凡を望んだ少年に、非日常は笑いながら手を引いた。
普通に生きて、普通に老いていく。
そんな普通を生きる普済皆人。
だが、ある日再会した幼馴染――求平強の行動が彼の全てをぶち壊す。
「七不思議を全部暴いてやるぜ」
そして彼の一言から始まった。
自由すぎる強の暴走とともに、学園に渦巻く【七不思議】の謎が動き出す。
放課後に響く哄笑、奇怪な乙女、学食に現れる黒渦、そして夕暮れに溶ける鬼――。
タガが外れた日常の中で、皆人の常識が変わっていく。
これは、正常に生きようとする少年と、異常を普通とする仲間たちが紡ぐ、日常の向こう側の物語。
文字数 200,741
最終更新日 2025.07.12
登録日 2025.06.11
子を授かれなかった女中頭が選んだのは、他人の命を見守るという、静かな愛し方。
藤堂侯爵家の女中頭・松島香里奈は、時に「冷徹」と畏れられるが、深い愛情を秘めていた。ある日、夫と妾に子供ができたと知り、久しぶりに松島家に帰省する。妊婦の妾を厳しく家から追い出すが、実は母は乳母として再雇用、子供は自分たち夫婦の養子に迎える決断をする。
自身は子を授からなかったが、新しい命の誕生を心から願い、屋敷を去る香里奈。彼女の真の幸せは、侯爵家の瑠璃子様のそばにある。
冷徹な仮面の下に隠された香里奈の深い慈悲と、複雑な関係性の中で紡がれる。じんわりと心温まる家族の物語。
文字数 9,142
最終更新日 2025.06.13
登録日 2025.06.11
やさしさの真ん中には、いつも一匹の猫がいました。
古本屋「たにぐち文庫」を舞台に織りなされる、静かな恋と、季節をめぐる時間の物語。
出会い、すれ違い、ことばにならない想い。
そして、“猫のミルク”がそっと見守る中で、
ふたりは、ゆっくり、ゆっくりと、同じページをめくる。
あたたかくて、切なくて、どこか懐かしい。
時間とともに育まれていく絆が、じんわりと灯る連作ストーリー。
ミルクの記憶、春の光、重なる手と手。
どうかあなたにも、そっと届きますように。
※作者の妄想です。
※誤字脱字は見つけ次第修正します。
※この話は、1話ずつ、長短あります。思いついたままに。
文字数 6,234
最終更新日 2025.07.05
登録日 2025.06.17
「この人こそが運命だ」と燃え上がったはずの気持ちが、気づけば色褪せてしまう。手に入れた瞬間に魔法が解けるように、あれほど焦がれた相手に興味を失ってしまう。そんな、線香花火のように儚い恋を、あなたは繰り返していませんか?
物語の主人公、桐島レンもまた、そんな「恋のゲーム」に明け暮れる青年です。ルックスに恵まれ、常に恋人が途切れない彼ですが、その心は満たされることなく、いつも次の刺激を求めていました。恋の始まりの、あの胸を焦がすような熱狂だけがすべて。しかし、その熱が冷めると、彼は決まって恋人との関係を疎かにし、自然消滅という形で終わりを迎えてきました。
そんな彼の前に、ある日、一人の女性が現れます。相沢ひかり。太陽のような笑顔と、何を考えているのか分からない、不思議なほど穏やかな佇まい。レンはいつものように、軽いゲーム感覚で彼女に告白します。しかし、彼女から返ってきたのは「いいよ!楽しそうだね!」という、予想外の即答でした。
彼の信じてきた恋愛のルールが、一切通用しない相手。駆け引きも、束縛も、嫉妬さえも、彼女の前では意味をなしません。レンは戸惑い、焦り、やがて自らがかつての恋人たちに向けてきた「嫉妬」や「支配欲」という醜い感情の刃に、自分自身が深く傷つけられていくことになります。
これは、単なるラブストーリーではありません。自己中心的で刹那的な「恋」しか知らなかった青年が、一人の女性との出会いを通して、自分の弱さや過去の過ちと向き合い、胸を締め付けられるような痛みの果てに、本当の「愛」とは何かを見つけていく、魂の成長の物語です。
相手を自分の鳥かごに閉じ込めて安心するのが恋ならば、愛とは何なのか。見返りを求めず、ただ相手が自由に笑っている姿を、心から「幸せだ」と思える境地とは。物語は、繊細な情景描写と、登場人物たちの痛々しいほどリアルな心の叫びを通して、その普遍的な問いに静かに光を当てていきます。
すべての涙が、やがて温かい木漏れ日のような日常へと続いていくことを、この物語は教えてくれるはずです。読み終えた時、あなたの目に映るありふれた毎日が、そして隣にいる大切な人の存在が、今までよりもずっと、愛おしく見えることでしょう。
文字数 48,353
最終更新日 2025.06.26
登録日 2025.06.17
==コイツとキスしたいと思ってキスしたことは? ねぇ、わたしとしたくない?==
辿り着いた街を散策するフィルの上に舞い降りた娘は旅の一座の踊り子で歌姫のキュアだった。
座長への借金から、金持ちに身売りしろと迫られるキュアを助けたいフィル。
キュアは『惚れた男と一緒になって幸せになる』と言うが
厳しい現実が待ち受けている。
そしてフィルは自分の生い立ちをキュアに重ね合わせて見てしまい、
どうにかキュアを助けたいと思うのだが……
【謎の吟遊詩人アートロスと秘密を抱えた盗賊フィリアが西へ西へと旅をする――吟遊詩人は西へと向かう/2】
文字数 33,992
最終更新日 2025.06.18
登録日 2025.06.18
中学2年生の篠原ミユは、どこにでもいるような普通の女子。運動も勉強もそこそこ、趣味は図書室のすみっこで本を読むこと。そんなミユが、ある日ふとしたきっかけで廃部寸前の「応援団」に関わることになる。
応援団といっても、野球部の応援だけではない。吹奏楽部、陸上部、果ては将棋部まで、なぜか学校中の部活の“応援依頼”が舞い込んでくるようになる。しかも団員はミユと、やたらポジティブでお調子者の男子・カンジ、それに無口で目つきの鋭い一年生女子・チカの3人だけ。
最初はめんどくさいと思っていたミユだが、さまざまな部活の「舞台裏」を知るうちに、自分にも何かを応援する力があるのかもしれないと思いはじめる。汗と涙の練習、くすぶる悔しさ、誰にも見えない努力――そんな仲間の姿を“応援する側”として見つめた夏が、少しずつミユのなかの何かを変えていく。
やがて彼女たちは、自分たちの“応援”がちょっとした奇跡を呼ぶことになる――。
文字数 17,940
最終更新日 2025.07.02
登録日 2025.06.23
「俺の娘を預かってほしい」
異母兄弟の兄・タッちゃんから、食の細くなった娘の衣舞を預かってほしいと頼まれた28歳独身の瑞歩。
瑞歩は「普通」を愛する、平和が好きな人間だ。それなのに、訳ありの姪を預かることを承諾してしまう。
自炊なんてしてこなかった瑞歩だけれど、衣舞のために日々工夫し、どうにか食事を摂ってもらえないかと悪戦苦闘することに。
心を捨てた瑞歩と、心を捨てたい衣舞の、心温まるふしぎな共同生活が始まる。
文字数 1,414
最終更新日 2025.06.24
登録日 2025.06.24
文字数 931
最終更新日 2025.06.29
登録日 2025.06.29
優秀で順調な高校生活を送っていた錦見夏希は、ある日を境に不思議な感覚に苛まれるようになる。その感覚が酷くなる彼女に下されたのは「自覚時間不一致候群」という稀有な病名だった。脳の異常運動によって発生するこの病気の特徴は極めて高度な処理能力と引き換えに寿命をいわば前借すること、そして脳の運動が加速を続け、徐々に人間的な時間感覚から乖離していくことだった。
順風満帆な人生から一転、絶望の淵へ落とされた夏希は、あまりの衝撃に塞ぎ込み、思いを寄せていた三桜晴斗すらも遠ざけるようなってしまう。
まるで別人のようになってしまった夏希はある日、担当医の久慈に1人の男を紹介される。
文字数 36,780
最終更新日 2025.07.13
登録日 2025.06.09
60歳超えたので後はオマケ! Yolu年波に忘れちゃわないうちに~アレコレ 半世紀にあったでき事とかを漫画にしてみました_(:3」∠)_
今も昔もさしてかわらない日常トラブル~ アシ時代の噂話~ 今じゃちょっとありえない闇深い昭和話(^_^;)
同年代の方は懐かしく~ 違う年代の方は物珍しく読んでいただければと思います!
なお~現在の生活がどんな感じか知りたい方は「遊びの時間 映画と旅行」を読んでください~ 息子・娘と映画に行ったり旅行に行ったり 元気に歳とったら日本の年寄り生活はわりと楽しいですw
あのシリーズに旦那の話が出て来ない理由はまぁ そいゆう事……((・へ・))へへへい~☆
※「ペンと墨」をベースにオリジナルマンガを描いてみました~ 「先生の性別」が変わるとどうなるのか 興味のある人は読んでねみてね ♡(>_^)
73ページ
最終更新日 2025.05.03
登録日 2025.03.25
あらすじ
クラスメイトの透、トキ、信彦、裕太郎は仲良し四人組。
ある日、トキが透に言った。
『透と付き合っていることを、信彦と裕太郎に言いたい』と。
しかし、四人の仲が壊れてしまうと考える透は大反対。
登場人物
・透 (トオル)
・トキ
・信彦 (ノブヒコ)
・裕太郎 (ユウタロウ)
付き合ってることを友達に言うべきかの、それぞれ四人の答えです。
こちらは別サイトに載せていたものに、大幅に加筆・修正を加えています。
透、トキ、信彦、裕太郎の四人を可愛がってくださりありがとうございました!
文字数 5,993
最終更新日 2025.04.03
登録日 2025.04.02
落語好きのノボルが結婚したのは、落語家の父を持つユミコ。
落語家である義父と義父を慕うノボル。
ノボルと病気の母親。
そして春夏秋冬の食事にまつわる。それぞれの家族のエピソード。
落語の演目とリンクする人生の一幕に、家族や人生に思いを馳せる物語です。
文字数 8,172
最終更新日 2025.06.10
登録日 2025.06.10
「わらわはおひいさまである!皆の者、わらわに従えー!」
6人兄弟の七橋家に、末っ子にして“長女”の赤ちゃんが誕生!
――しかもこの赤ちゃん、まさかの【おひいさま】!?
黒髪イケメンから双子、ツンデレや甘えん坊まで、個性豊かな6人の兄たちと、
ちょっぴり(?)不思議な赤ちゃんが織りなす、
笑ってほっこり、時々うるっとの新感覚ベビー×兄弟ギャグコメディ!!
おひいさまの賑やかで波乱万丈な日常を、とくとご覧あれ!
「いざ、出陣じゃーーー!!」
文字数 4,806
最終更新日 2025.07.07
登録日 2025.06.17
ピカッと光ったクローゼットから出てきたのは、未来からやってきたあたしの孫でした。まだ高校生なのに『孫』って複雑……。だけど! よっしゃ! とうとうあたしにも異世界やら異次元やらのお誘いがきた〜!と喜んだあたし。それなのに、孫くんの希望ったら『勉強をがんばってほしい』ですと〜!つまらない!つまらなすぎる!
でも、それには訳がありました。孫くんが抱える訳とは?あたしは、ループすることで孫くんの希望を叶えてあげられるのでしょうか?
文字数 16,405
最終更新日 2025.07.12
登録日 2025.06.27
元人気お笑い芸人のツッコミだった砂川努は二年前に相方を失くしたことでお笑いの世界から引退し、今は虚ろな日々を送っていた。
ある日、クライアントから預かったメッセージを、直接声で再生して届けるというメッセンジャーが砂川のもとを訪れる。甘木文彦と名乗ったその青年は、格好にも言動にも怪しさしかなかったが、彼から繰り出されるボケの数々に反射的に突っ込んでいるうちに、砂川はいつしか毎週日曜日の彼の訪問を楽しみにするようになる。
ボケてはいるが一生懸命な甘木の姿は、お笑いに命をかけていた相方の姿と重なり、砂川は甘木に親しみを感じるようになる。同時に、一度は失ったお笑いへの情熱が、再び砂川の心に沸きあがり始める。
そして十月に入って最初の日曜日、クライアントからの最後のメッセージを再生するために甘木はやってきた。その日は奇しくも相方の命日と重なっていた――。
文字数 23,138
最終更新日 2025.06.30
登録日 2025.06.30