ミステリー小説一覧
幾多の『理不尽』や『不条理』を味わって生きてきた高校教師の長澤。
30歳の今、感情を押し殺し本来の自分を抑え込んで生活をしているが、その反動のためか夢にうなされる日々。
同僚である大沢賢一もまた同じ思いを抱えており、二人は自分たちを"こっち側"の人間だと共感し合い良き理解者として仲を深めていく。
時を同じくして、一人の女子生徒のことが気になり始める長澤。
彼女の名は武井美奈。
生徒に全く関心のない長澤だったが『理不尽』に見舞われる彼女を過去の自分と重ね、守りたい一心で同居することを決意する。
次第に長澤は大沢と距離を置き始めるが、美奈に心酔していく長澤を引き戻そうと説得する大沢。
それでも美奈を守るという使命感に囚われ、長澤の美奈への気持ちは強まる一方だった。
ある日、男の死体が山中で発見されたことを皮切りに彼女たちの運命の歯車が一気に動き出す。
「感情を抑え込まない方がいい」と忠告する大沢。
「美奈には自分しかいない」と覚悟を決める長澤。
「先生、助けて」と助けを求める美奈。
長澤が、選んだ救いの道とは?
理不尽、後悔、制裁、我慢、怒り、使命、嘘、正義、同情、依存、支配、愛情、救済……
悪夢から救われる朝はやってくるのか。
今だ。
同志よ、鉄槌を下せ。
(C)みけとが夜々 2024 All Rights Reserved
文字数 9,965
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.18
東京都黄金区、人口380000人。
日本で一番、金持ちが集まる地方自治体である。
そしてそんな金持ち達を利用して金を稼ぐのが、自他ともに認める関東一の(守銭奴)探偵・東敏行(あずまとしゆき)。
金持ち相手に相場の何倍もの依頼料で行う仕事は、まさに黄金をまとったような輝き。
警察官の水沼祐基(みずぬまゆうき)や新任助手の桃山香菜(ももやまかな)も巻き込んで、東のやりたい放題が今日も炸裂する。
市民の笑顔とお金が大好きな探偵が、推理力と金の力で事件を解決する拝金主義ミステリアスコメディ!
※各章の最初に「あらすじ・登場人物紹介」を公開しています。お好きなようになさってください。
※「守銭奴探偵アズマ」はフィクションです。作中に登場する人物名・地名・団体名等は実在のものとは一切関係ありません。
※小説を読むときは、部屋を明るくして画面から目を離してご覧ください。
※この小説は一切の犯罪・迷惑行為を推奨するものではありません。この小説の登場人物の行動を真似すると犯罪となる場合があります。また、この小説を読んだことによって如何なる不利益が生じようとも、江葉内斗及びアルファポリス公式は一切の責任を負いません。
※この小説を危険地帯で読まないでください。(例:工事現場、雪山のクレバス、洗濯機の中、ライオンの目の前等)最悪の場合死に至り、この小説の完結を見届けられない可能性があります。
※この小説は食べ物ではありません。
※この小説を現実と創作の区別がつかない人に読ませないでください。金の亡者になる可能性があります。
※以下省略
文字数 101,843
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.04.19
モデルと見間違えるほどに美しい長身の昼間夕子は神聖女学園に赴任した。
古典教師の夕子は文芸部の顧問をも兼任することになる。
しかし夕子には別の顔があった。
それは売れっ子のステルス作家として活躍していたからだ。
ある時、夕子は謎の声を聞く。
その声が精霊とわかり、夕子は声に導かれるままに行動した。
声は前世の「契りを見つけて」という言葉を残して消えた。
昼間夕子が竹取物語のミステリーのトラップに気付くのに時間はかからなかった。
双子のかぐや姫の生まれ変わりと夕子は出逢う。
前世の宿縁の者が夕子の元に集まる頃、謎の超常現象が次々と始まった。
時空の歪みと夕子たちが関係していると、陰陽師の神主が言う。
しばらくして、神社の境内に巫女装束の女性が倒れていた。
彼女がタイムスリップで現世に飛ばされた、夕子の前世の妹の零と分かった。
神主はタイムスリップと神社のイラストの謎に気付いた。
帝の生まれ変わりの酒田昇が、神主の退行催眠により前世の帝の詠唱方法に成功した。
夕子たちのメモを酒田が見ると特殊な祝詞のような文字の羅列に困惑する。
零が酒田に昔の祝詞の読み方を教え、詠唱により女神召喚に成功した。
女神は酒田、夕子、朝霧、星乃、そして零の前に浮いて現れた。
零は女神の承認を受け、自分の生まれ変わりの日向黒子と出逢うことになる。
神社の境内がタイムスリップの出口となり不可解な現象が続き、かぐや姫と呼ばれていた三日月姫も現世に現れた。
三日月未来(みかづきみらい)より。
(三日月未来です。この小説は『小説家になろう!』『カクヨム』『アルファポリス』にて掲載しています)
文字数 155,205
最終更新日 2024.05.23
登録日 2023.11.12
山と海に囲まれた人口二万人の辺境の田舎町で23歳の相田一郎はまだ若いというのに惰性ともいえる人生を過ごしていた。
変化の乏しい退屈な毎日ではあるが一郎はそんな生き方、そして生まれた頃から形をほとんど変えることのないノスタルジーに満ちたこの町を気に入っていた。
そんな中、一郎は自家用車での通勤時に海岸沿いに生えた奇妙に歪んだ一本の木を目撃する。
始まりは小さな違和感だった…
”それ”は時を増すごとに加速度的に奇妙に醜く変異していくのであった。
破壊される日常、作り変えられる不気味な生態系、それはなぜ何のために起きたのか?
やがて若者たちは町の外を目指し集う。それぞれの思惑を胸に…
そして謎が謎を呼び事態は思いも寄らない方向へと向かってゆくのだった。
文字数 32,360
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.04.15
地獄の人狼ゲームの存在は上から握り潰されサバイバーたちはそれぞれの場所でもがいた。
年月は過ぎ、バス丸ごと拉致された高校の1クラス、今度のリアル人狼ゲームは4人部屋?!
「人狼」「村人」「象」3陣営の外に各自に与えられた「切り札」がゲームを凄惨に変え、夢も恋も踏みにじられる。それでも新旧のゲームプレイヤーたちはあきらめない。
最後に救われ、生き延びるのは誰か。そこに何が残るのか。「インドの魂、見せてやる!」
※いわゆるリアル人狼もの程度の残酷描写有。性暴力への言及有(具体的な描写はありません)。動物への残酷描写が入る可能性有。
文字数 199,932
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.02.29
2004年、龍崎家は一卵性三つ子を授かる。名前は圭、刹那、寛。そして、24年の月日が経った2028年。それぞれ警察官、探偵、弁護士として活躍する。
三人がそれぞれの長所を活かして連続殺人犯マッドグリーンと対峙する。
■登場人物
龍崎 圭……長男で警察官
龍崎 刹那……次男で探偵
龍崎 寛……三男で弁護士
マッドグリーン……連続殺人犯
※PSYCHO-PASSにインスパイアされ、名言や書籍等の引用があります。
※グロい描写があります。ご注意ください。
※参考図書
自省録
論語
緋色の研究
中原中也詩集
マザー・グース
掟上今日子
PSYCHO-PASS
孫子
レイモンド・チャンドラー
※カクヨムにも掲載中です。
文字数 53,796
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.04.23
※楽して稼ぎたいけど、納得できないことには、周りに流されない精神を発揮したため、デスゲームの出演者にされてしまった青年が主人公。
楽して稼ぎたかった。
スマホのアプリでデスゲームを見て、コメントするだけ。
まさか、本当に人が。
動画は本物だから、関わりたくない、と仕事を解約しにいった。
目覚めたら、デスゲームの舞台として見覚えがあるビルの中に俺はいた。
持ち込めたのは、デスゲーム用のアプリだけが入ったスマホ一台。
俺は、生きて、『正義が勝たない』デスゲームから脱出を目指す。
※R15(ニ話目から、R15。)
※現実世界。
※ファンタジー要素皆無。
※成人男女でデスゲームを構成するための純然たる暴力と残虐表現あり(予定)。
※主人公視点、一人称での、人の生き死にの描写、多数あり(予定)。
※デスゲームからの脱出がテーマ。
※具体的性描写はなし(予定)。
文字数 234,423
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.02.29
東京駅の横須賀線ホームは地下深い。終電から始発の間に赤茶けた一両の列車が入る。ホームに取り残された帰ることを躊躇う男女を乗せて過去と並走する。
文字数 18,589
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.20
前作「脳島~そして誰もいなくなる~」から時が経つこと2年。病院で目を覚ました鉄男は意識不明のまま眠り続けていたのだと知らされる。しかし、記憶の中では海の事故に遭い謎の島に漂流していたはずだった。どちらが夢か現実なのか?そして鉄男が入院していた病院では、ある研究が極秘に行われていた。その実験体に鉄男はされていて――!?
*この作品はうちのおとんが書いた原作シナリオを小説の形にしたものです。
*前作「脳島~そして誰もいなくなる~」を読むには作者名・葵田の部分をクリックしてお進み下さい。
*この作品は小説家になろうにも投稿しています。
文字数 36,408
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.08
この物語はフィクション。個人や団体すべて架空です。
ある日赤い烏を名乗る組織がアイドルグループELEVENを襲う事件が発生する。
次期プロデューサーであり超能力者とその相棒探偵が赤い烏壊滅にむけて動き出す。
文字数 18,658
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.05.22
端的にあらすじを紹介すると、探偵の熱海 長四郎(あたみ ちょうしろう)と高校2年生の女子高生・羅猛 燐(らもう りん)と共に事件を大雑把に解決していく物語。
全話、一話完結ものとなっております。
お気に入り登録、宜しくお願い致します。
感想もお待ちしております。
第弐拾肆話
世間では、政治家の秘書が襲撃される事件が持ちきりであった。
そして、熱海長四郎の元に政治家の身辺警護の依頼が舞い込む。
だが、長四郎はその依頼を断ろうとする。
がしかし、羅猛燐がその依頼を受けてしまう。
嫌々ながら、身辺警護を始めた矢先、依頼人の政治家が殺害される。
身辺警護失格のレッテルを貼られた長四郎。
自身のプライドを傷つけられた長四郎は、事件解決に乗り出す。
この事件の裏に隠された真実を知る時、長四郎はどう動くのか。
こうご期待!!
文字数 738,127
最終更新日 2024.05.22
登録日 2022.03.01
主人公、水無月 奏(みなづき かなで)はひょんな事件から警察の特殊捜査官に任命される。
そして、同じ特殊捜査班である、透(とおる)、紅蓮(ぐれん)、槙(しん)、そして、室長の冴子(さえこ)と共に、事件の「真実」を暴き出す。
その事件がなぜ起こったのか?
本当の「悪」は誰なのか?
そして、その事件と別で最終章に繋がるある真実……。
こちらは全部で第七章で構成されています。第七章が最終章となりますので、どうぞ、最後までお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたしますm(__)m
文字数 327,812
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.01.27
ある日、無実の罪でアルバイトをクビになった綿貫千春は、ひょんなことから小さな編集社の旅雑誌公式SNSプロジェクトを手伝うことに。
旅雑誌といえばキラキラしてワクワクして、見ているだけで幸せな気持ちになれる、はずなのに。
不運続きの千春にとって、他人のSNSなど微塵も興味がなく、いっそ消えてなくなればいいとさえ思っていた為、実際のところ全くもって熱が入らなかった。
それでも相棒となった記者の風月七緒は、千春の仕事ぶりを認め、取材で関わる全ての人に敬意を払い、どんなに小さな仕事に対しても真っ直ぐ、懸命に向き合う。そんな姿に千春は徐々に心を動かされていく。
彼らは行く先々で必ずトラブルに巻き込まれるが、千春はその度にその土地の人々の葛藤や迷いが、そしてその人たちにしか分からない愛や幸せがあることを知る。
自分にとっての幸せとは、SNSを見る人たちの日常の喜びとは、全ての人にとってのこの世界とは、一体何なのか。
人生一度目の壁にぶつかる若き青年と、人類全ての幸福を願う文系ヒーローの熱くもあたたかい物語。
SNSを通して本当の幸せを見つけたいあなたへ、心からの愛を込めて。
文字数 24,374
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.05.18
それは一人の映画コレクターの死から始まった――
高名な映画コレクターの佐山義之氏が亡くなった。日比野恵の働く国立映画資料館の元にその一報が入ったのは、彼のコレクションを極秘に保全してほしいという依頼が死去当日に届いたから。彼の死を周りに悟られないようにと遺族に厳命を受け、ひっそり向かった佐山邸。貴重な映画資料に溢れたコレクションハウスと化したそこは厳重なセキュリティがかけられていたはずなのに、何故か無人の邸の地下に別の映画コレクターの他殺体が見つかる――。手に入れられる訳がないと思われていた幻のコレクションの存在とその行方は? カルト映画『夜を殺めた姉妹』との関連性とは? 残された資料を元に調査に乗り出すうちに、日比野達はコレクター達の欲と闇に巻き込まれて行く。
※この作品はフィクションです。実在の場所、人物、映画とは一切関係ありません。
※残酷描写、暴力描写、流血描写があります。
文字数 42,258
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.04.28
ーーあなたに私の学園の全てを遺贈します。
私立慈従学園 坂東和泉
若狭透は大家族の長男で、毎日のように家事に追われている。
そんな中、向井巧という強面の青年が訪れて来た。彼は坂東理事長の遺言を透に届けに来たのだ。手紙には学園長と縁もゆかりもない透に学園を相続させると書かれていた――。
文字数 51,603
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.04.09
27年目にして、自分の出自と母の家系に纏わる謎が解けた奥村祐二。あれから2年。懐かしい従妹との再会が新たなミステリーを呼び起こすとは思わなかった。従妹の美乃利の先輩が、東京で行方不明になった。先輩を探す為上京した美乃利を手伝ううちに、不可解な事件にたどり着く。
そして、それはまたもや悲しい過去に纏わる事件に繋がっていく。
「✖✖✖Sケープゴート」の奥村祐二と先輩の水野が謎を解いていく物語です。
文字数 57,691
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.02.15
これは、私とお嬢様が遭遇した事件の記録___
貴族の屋敷で働く使用人ソアレの前に現れたのは、モフモフの猫を連れたお嬢様
行く先々で出遭う事件の数々に、お嬢様は猫を撫でながら謎を解く?!
2人の主従と1匹の猫が織りなす、ふんわりとしたミステリー
★~黒猫と見えざる射手~
名家の当主の残した遺言の謎、親族の集まる屋敷で『見えざる射手』が惨劇を引き起こす
★~黒猫と桜の樹の下~
桜の樹の下には死体が埋まっている?桜舞う観光地で起こった殺人事件
★~黒猫と至聖の剣~
最強の剣聖が殺された、傷は正面からの斬撃によるもの・・・それを可能とした犯人とは何者なのか?
文字数 94,799
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.02.29
怪盗団の仲間が、怪盗活動とは全く関係のない事件の容疑者になってしまう。もちろん冤罪だ。
我々怪盗団は悪者からの盗み以外の犯罪を犯すつもりはないのだから。今のところは。
なので、ミッション中に偶然にも警察の捜査を手助けしてあげた事や昔のコネを使って、拘束されている仲間を釈放してくれるように頼みに行った。それが、このような展開になるとは……
大怪盗が名探偵になんてなれるのだろうか?
文字数 39,479
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.03.06
「人間は皆、縛りをかして生きている。俺の場合は、未来だった」
生まれながらに組長の道を確約されている主人公、谷上柊汰。地域中に極道息子と認知されている彼は、周りの人間たちから距離を置かれることに辟易しながらも変われない生活を送り続けていた。悶々としながら、授業をサボり屋上で眠る日々を過ごす中――彼は、一人の少女に出会う。
小説家になろうでも連載しています。
文字数 3,483
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.05.21
新妻と共に新婚旅行の船旅を満喫していた男に、突然の災難が訪れる。なんと彼は旅行中に倒れ、その間の記憶をすっかり失ってしまったのだ。その上、帰国した彼に更に追い討ちをかけるかの様に、ある事実が告げられる。それは彼の元恋人だった女性が、何者かによって殺されたという衝撃の事実だった。果たして彼女を殺したのは誰なのか?アリバイ崩しを主眼とした本格ミステリー。是非、御一読下さい。
文字数 39,082
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.02.29
現役恋愛小説家の勇利愛華は、万年ネタ切れで頭を抱えている。
いつも通っている馴染の海の見えるおしゃれカフェ。
……の一番奥の日の当たらない端の席が彼女の指定席。
勇利愛華はいつもそこに腰を掛けて、執筆に励むが、気がつけばやって来るお客さんの会話に聞き耳を立ててネタになるような話はないか邪推を繰り返す。
ひょんな事から、自身も通っていた腰越高校の文化祭実行委員に送りつけられた脅迫状の犯人を探す事になってしまう。
しまいには親友である奏汐音によって何でも屋『スギウラ』で探偵の真似事の様な事をさせられてしまうことに……
人の死なないミステリーをテーマにした作品となっております。
カクヨム様、ノベルアップ+様、小説家になろう様でも連載させていただいております。
文字数 84,332
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.01.09
東京都M市の一角にある「カフェ・サンライズ」。経営者の田中太郎と妻の花子は、今日も店を開ける。優しい風が吹き抜ける店内には、コーヒーの香りが漂い、常連客が集まる。
その日、フリーライターの小林明美が、いつもと違う様子で入ってきた。太郎が気づき、声をかける。
「明美さん、今日はなんだか元気ないね。」
明美は周りを見回し、小声で話し始めた。
「太郎さん、実は…大事な証拠を見つけたの。でも、それが原因で何かに巻き込まれるかもしれない。」
太郎は驚きと心配で眉をひそめた。「どんな証拠なの?」
「まだ言えない。でも、このカフェが安全だって信じてるから…。」
次の日、朝早くに警察官の野村達也が訪れる。野村は緊張した面持ちで、太郎と花子に告げた。
「小林さんの証拠が盗まれました。昨晩、ここで最後に見られたと聞いています。」
花子が驚きの声を上げる。「うちのカフェで?そんな…。」
「ええ。何か心当たりは?」
太郎と花子は顔を見合わせ、昨晩の出来事を思い返す。常連客は多かったが、不審な点は思い当たらない。
数日後、カフェの常連である松本健一が、閉店後に不審な影を見かけたと話す。松本はカフェのバリスタとして働きながら、太郎と花子に協力を申し出た。
「閉店後、誰かが店の周りをうろついてたんです。でも、声をかけたらすぐに逃げてしまって…。」
その情報をもとに、太郎と花子は監視カメラの映像を確認するが、映像の一部が消去されていることに気づく。
「これは内部の誰かが関与してるんじゃ…。」花子が不安げに言う。
一方、明美の追っていた案件が地元の商店街に関する不正取引であることが判明。太郎と花子は商店街の人々に話を聞くことにする。
高橋智子と上村義男も、カフェでの出来事に関与している可能性が浮上する。祭りの夜、太郎と花子はカフェで証拠を見つける計画を立てる。
祭りの混雑の中、カフェに犯人が現れ、証拠を盗もうとするが、太郎と花子、そして野村達也が協力して追い詰める。
「これで終わりだ…。」太郎が言うと、犯人は観念した様子で証拠を差し出した。
事件が解決し、カフェは再び平穏を取り戻す。太郎と花子は、今回の出来事を通じて地域の人々との絆が深まったことを感じ、カフェをより一層大切にしていく決意を新たにする。
「太郎さん、花子さん、本当にありがとう。」明美が感謝の言葉を述べる。
「こちらこそ、明美さんが勇気を持って証拠を見つけてくれたおかげだよ。」太郎が微笑む。
「これからも、カフェ・サンライズでみんなを待ってるわ。」花子が優しく言った。
カフェは、地域の人々が集まり、絆を深める場所となり続ける。太郎と花子は、新たな日常に向けて歩み始めるのだった。
文字数 11,073
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.05.19
幼い頃に住んでいた村では、夏の時期になると決まって神楽囃子が鳴った。
並木剛は、入学した白泉大学でかつての親友と再会した。あの日、あの夏の夜をともに過ごした四人のうち、二人が死んだと聞かされた。『シリョウモンがひらく』ということばを遺して。
ひょんなことから、文化史学科四十崎ゼミ仲間として交流を持った藤宮恭太郎と古賀一花、その友人の浅利将臣らとともに、故郷であるあの村へ夏休みを利用して訪れることになる。
そこにこれまたなんの因果か、彼らの保護者として黒須景一、休暇中であった警視庁の刑事である三橋綾乃も加わることに。
地獄の釜蓋が開く夏。門より還る来迎奇譚。
誘われるは怪奇の夢──。
霊感娘の一花、聴力異常の恭太郎、僧侶見習いの将臣が織りなすオカルトミステリーコメディ第四弾。
文字数 100,245
最終更新日 2024.05.19
登録日 2023.09.10
文字数 109,931
最終更新日 2024.05.19
登録日 2023.12.14
大文字伝子の従妹、南部総子は、ひょんな事から、探偵とEITO大阪支部のEITOエンジェルの「2足の草鞋」を履くことになった。
文字数 239,739
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.02.03