ホラー 残酷な描写あり小説一覧
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「殺してみせる。奴らは、一人残らず……!」
かつて純心の持ち主だった少女を変えたのは、想い人を強姦し自殺に追いやった外道への憎悪だった。
ある事件をきっかけに、誤認逮捕から三年。冤罪が証明されたことで社会復帰した尼寺倫花は、獄中生活の代償として強姦魔を屠る術を会得した。その後、培った技術を酷使し、蚊を叩き潰すかの如く一切の慈悲を持たず強姦魔を次々と殺していく。
次第に倫花は情欲に満ち満ちたこの〝陵辱都市〟そのものを憎むようになった。
果たして、倫花と強姦魔の戦いに終止符が打たれる日は訪れるのだろうか。
ただ、一つだけ確立した未来がある。
それは本来、彼女が送るはずだった日常はもう二度と帰ってはこないという事実だけだ。
文字数 57,108
最終更新日 2019.09.26
登録日 2019.09.08
外見も内面も醜い男……『高城 亮』という男がいた。彼の人生には光は無かった。特に女性には虐げられ、罵られ続けた人生の中で、彼の望む女性像は歪み、更に狂っていった。
そんな中、高城は『吹山 茜』という名の才色兼備の『聖処女』と出逢った。今までの人生の中で味わった事の無い興奮と熱狂の中、その歪み狂った思想によりある決断をする。
『僕は、美しい彼女の存在を永久に保全しなければならない。その責任が僕にある。そのためには、彼女にどのような施しをする必要があるのか、考えた。大学で医学を齧った末に僕はある結論に辿り着いた。彼女の美しさを永久に保全するためには、この醜く脆い生身の肉体のままでは不可能であると。僕を否定するその四肢も、汚らしく赤黒い臓物も、濁った血肉も彼女には必要ない。僕は彼女という存在を永久に保全するため、彼女を【生き人形】に仕上げた』
今の茜は不完全である。その現状……茜の肉体と心を全て破壊し、新たに完全なる茜を造り出す。
文字数 164,354
最終更新日 2019.11.26
登録日 2018.12.24
道から堕ちる果てには魔道、道から外れる果てには外道、
望み求めて欲せども、いずれ道も尽き果てる……残るは虚しい足跡ばかり。
人の世を捨てて、妖怪変化の名を冠する異能を修めた『魔道師』と、
人の世から外れ、身も心も魑魅魍魎と化してしまった『外道』。
──いったい何が違うというのか?
……民俗学者を目指す青年・源信一郎は望まぬままに魔道師『木魂』の能力を授けられ、人間のルールから外れた者として生きていくのを余儀なくされてしまった。
そんな彼を魔道の深みへと引きずり込むようにつきまとうのは、破戒僧『幽谷響』。自らの本名を明かさず、妖怪の名前を名乗る不思議な男の導きにより、信一郎は「人間でありながら人間以上の何か」になってしまった外道とのいざこざに巻き込まれていく。
一章完結型の伝奇ホラー小説です。箸休め感覚で楽しんでください。
挿絵は友人の『くろやけい』氏が描いてくれたものです。ありがとうございます。
https://www.pixiv.net/member.php?id=33963
文字数 195,249
最終更新日 2019.12.01
登録日 2019.11.24
大学1年の誉剣ーほまれつるぎーは友人が夜の公園で誉の想い人を強姦している場に遭遇してしまう。
力づくで友人を引き離した誉だったが、想い人は恐怖で混乱しており到着した警察に誉も強姦をしたのだと証言した。
法廷で告げられた無慈悲な言葉。
誉は友人と一緒に刑務所へと搬送された。
班捜された先の刑務所は小綺麗な作りでテレビで見た刑務所の建物と似通っていた。
優しそうな看取に従業員。
ここが刑務所なのかと錯覚してしまいそうな居心地の良さそう場所。
しかし誉の感想は扉をくぐって反転する。
世間の情報で見聞きしたものとは全く違った。
【犯罪者に人権は無い】
その言葉を誉は身をもって体験することとなる。
文字数 1,797
最終更新日 2019.08.03
登録日 2019.08.03
夏休み中につき、おんぼろアパートでのんびり過ごす主人公。このアパートに住む隣人たちはみな現代に生きる妖(あやかし)だが、主人公から見た日常はまさに平和そのものである。
主人公の恋人である雪女はバイトに明け暮れているし、金髪褐色ギャルの河童は海辺で逆ナンばかりしている。猫又はのんびり町内を散歩し、アパートの管理人さんはいつも笑顔だ。
ところが雪女には何やら心配事があるようで、主人公に内緒でいろいろと画策しているらしい。実は主人公には彼自身が気がついていない秘密があって……。
ごくごく普通の「僕」と雪女によるラブストーリー。
「僕」と妖怪たちの視点が交互にきます。「僕」視点ではほのぼの日常、妖怪視点では残酷な要素ありの物語です。ホラーが苦手な方は、「僕」視点のみでどうぞ。
扉絵は、遥彼方様に描いて頂きました。ありがとうございます。
この作品は、小説家になろうにも投稿しております。
また、小説家になろうで投稿しております短編集「『あい』を失った女」より「『おばけ』なんていない」(2018年7月3日投稿)、「『ほね』までとろける熱帯夜」(2018年8月14日投稿) 、「『こまりました』とは言えなくて」(2019年5月20日投稿)をもとに構成しております。
文字数 72,208
最終更新日 2019.06.30
登録日 2019.05.28
三浦 和也は自分の部屋で幽体離脱した。そして体は死んでしまい幽霊として世界を彷徨う事となった。
それから一年の時が過ぎたころ彼は不思議な光に飲み込まれ異世界に使い魔として召喚される。
召喚された幽霊の運命は如何に?
※BL的性表現が入ります。
文字数 112,966
最終更新日 2019.06.30
登録日 2019.05.11
小さな部屋をテーマにした短編です。
全く別のお話になりますのでどちらから読んでいただいても大丈夫です。
〜ある少女の場合〜
「あれ、ここどこ……」
目が覚めると小さな部屋に閉じ込められていた。
手は拘束され、誰もいない薄暗い部屋でクスクスと変な声も聞こえている……
なぜ自分は生かされているのだろう。
どうしてここにいるのかわからないままに過ぎていく日々……そんなある日、目が覚めると元通りの生活が。
あの日々はただの悪夢だったのか、それとも……
〜ある一家の場合〜
「母さんいい加減僕たちを出してくれよ!」
「……だめよ、あなたを出すことはできない」
息子を別荘の地下に閉じ込めて約ひと月。
「僕たち一緒になったんだ」
あの時、血の海の中心にいた息子いや、あの悪魔は何かを食べていた……人の指に見えるソレを。
優等生で前途有望といわれた自慢の息子があんな悪魔だったなんてーー
どうか返事が返ってきませんように……願いを胸に秘め毎週扉をノックする。
ああ、早くいなくなってくれないかしら……
※※※
〜ある一家の場合〜には 〈残酷/グロ/食人〉が含まれます。ご注意ください。
※※※
※この物語はフィクションです。
残酷なシーンなどございますのでお食事時を避けることをお勧めします。
タグやあらすじをご確認の上お進みください。よろしくお願いします。
文字数 5,025
最終更新日 2019.08.30
登録日 2019.06.05
弱いものは、いつも強いものの犠牲になる。
平等なんて、この世にはない。
公平なんて、都合のいい嘘。
真耶と理緒。
望むと望まざるとにかかわらず、最初から誰かを犠牲するるために生まれて来た命。
そして、犠牲になるためだけに生まれて来た命。
瑠菜は笑った。
声もなく。
よそよそしい夜の町。
見慣れた光景。
昨日まで、瑠菜を養ってくれた町。
酔っ払い。男に絡みつく女。
愚かしい獣たち。
夜の町に生きた、寂しい女の末路。
神など存在しない。
ラストの幕間に聴いてみて下さい。
薬師丸ひろ子「花のささやき」
https://www.youtube.com/watch?v=wcrJGMt0JcA
※このお話は、novelist.jpにも公開しています。
Copyright©2018-Youka Izumieshi(泉絵師 遙夏) All rights reserved.
文字数 6,044
最終更新日 2018.12.21
登録日 2018.12.21
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