歴史・時代 歴史小説一覧

幕末の京、動乱の時代に翻弄されながらも、ひたむきに生きる一人の女性がいた。
武家の娘として生まれながら全てを失い、京の大店に奉公する雪。彼女はそこで、時代の理想に燃える一人の男と出会う。
互いの境遇を憂い、惹かれ合う二人。
しかし、激しさを増す新選組の探索の影が、静かな日々の営みを引き裂いていく。
歴史の大きなうねりに巻き込まれ、絶望の淵に突き落とされた雪は、それでも胸に宿る確かな光を信じ、過酷な逃避行へと身を投じる。
名もなき女性の視点から描かれる、激動の幕末。
その瞳が映し出すのは、歴史の裏側で確かに息づいた「絆」と「再生」の物語。
涙なしには読めない、感動の歴史ヒューマンドラマ。
文字数 83,064
最終更新日 2025.06.16
登録日 2025.05.25
貴族が栄華を誇る時代。貴族の娘、芦原時子(あしわらのときこ)はある夜鬼と出会う。話をすると、どうやら鬼は陰陽道に詳しいようだ。
そこで時子は鬼に頼む。父親の病の原因を突き止めてくれないかと――。
人間の少女、鬼の陰陽師等個性的な面々が数々の事件を解決する物語がここに開幕。
小説家になろう、カクヨムでも公開しております。
文字数 94,114
最終更新日 2025.06.16
登録日 2025.05.27
文字数 29,814
最終更新日 2025.06.16
登録日 2025.05.19
文化文政の江戸・深川。
人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。
暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。
家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、
「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。
常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!?
変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。
鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋……
その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。
涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。
これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。
文字数 75,034
最終更新日 2025.06.16
登録日 2025.05.16
元禄の世。米沢藩主・上杉綱憲の側女から生まれたふたりの兄弟――吉憲と義周。
兄は上杉家の嫡男として、弟は名門・吉良家の養子として、それぞれの運命を歩み始める。幼くして引き裂かれたふたりの胸にあるのは、母の手で縫われた、白椿の刺繍が施された守り袋。ただそれだけが、遠く離れても絆の証だった。
やがて、時代は揺れ動く。
ーー松の廊下での刃傷沙汰。
赤穂浪士の仇討ちの気運が高まり、世間の怒りが吉良家に向けられる中、義周は知らぬまま嵐の中心へと置かれる。兄・吉憲は、弟を救うため、密かに策を講じる。
義と情ーーその狭間でもがきながらも、ふたりは清廉であろうとした。
これは、白椿のように気高く生きようとした兄弟の物語。
※第11回歴史・時代大賞にエントリー中です。お気に召したら、ポチッと投票お願いします。6月末に完結予定。
※エントリー用に改稿しました。前身作品は非公開となっております。前作品でお気に入り🔖して下さっていた読者様、見放さず、こちらもお気に入りに入れて頂けると嬉しいです。
※フィクションです。妄想です( ꈍᴗꈍ)
文字数 74,813
最終更新日 2025.06.16
登録日 2025.05.29
※【歴史・時代BL作品となります】※
「男にしておくのはもったいない美人だな。まあ、あいにく俺は男に興味はないが、友人なら別だ」
1490年代後半。中世ユーラシア世界の頂点にあったオスマン・トルコ帝国。その第二王子 ジェームは類まれな美貌が災いし、実の兄を皮切りに、各国の男たちを自らの意思とは関係なく虜にする。美しさを貪られる人質として兄の駒として生き、欲にまみれた権力者の思うまま扱われる日々。
そんな彼が出会った、あまりにも魅力的で残酷な
チェーザレ・ボルジアという「運命」とは。
※史実をもとに作成したエンタメBL作品となります。
文字数 8,135
最終更新日 2025.06.16
登録日 2025.05.25
永禄四年(一五六一年)。
武田家の奥近習である加藤弥五郎は、主君・武田信玄の命により、第四次川中島合戦にて討死した足軽大将・初鹿野源五郎の妻・香を娶る形で、初鹿野家の名跡を継ぐことになる。
しかし、思いがけず一家の主となる機会を得たうえ、香の凛とした美貌にも惹かれた弥五郎の意気込みとは裏腹に、当の香は「二夫にまみえんことを恥とす」と書き残して、信玄夫人である三条の方の元に駆け込んでしまう。
とんだ恥辱に困惑しつつも、なおも香との婚儀をあきらめきれない弥五郎。
そこに、香の実父である武田の重臣・馬場信春が責任を感じて、香の異母妹を弥五郎に嫁がせると言い出して……。
一風変わった逸話を後世に幾つも残した「初鹿野伝右衛門」の、若き日の悪戦苦闘の物語。
文字数 70,269
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.30
島原の乱を最後まで見届けた狸は、あやかし狸乙女『たぬ子』になった。
乱から三十年以上の歳月がすぎ、空き屋敷に棲んでいたたぬ子は武者修行をしていた桃次郎に敗北する。
その強さに惚れたたぬ子は桃次郎についていくことにし、ふたりは助太刀屋をしながら旅を続ける。
旅から旅への自由気ままな生活をしていたが、見目麗しい兎之助の助太刀を引き受けたことで、多くの剣客を敵に回し、さらには幕府からも睨まれることになってしまう。
ふたりの運命は――? 恋の行方は――? たぬ子と桃次郎の過去の接点は――?
笑いあり、涙あり、剣戟ありの歴史浪漫時代小説です。
文字数 66,445
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.03
天正六年(1578年)三月、織田信長の命を受け、播磨へと乗り込んできた羽柴秀吉に対し、一度は従う姿勢を見せた三木城の別所長治は、突如として反旗を翻した。
しかし、「三木合戦」において、別所長治が待ち望んだ毛利の援軍は姿を遂に見せず、二年近くに及んだ籠城戦の末に別所家は滅び去ることとなる。
野戦でも籠城戦でも織田の軍勢に後れを取り続けた別所であるが、かなわぬまでも織田勢に一矢報いた将がいる。
将の名は、淡河弾正定範。
奇略をもって、生涯不敗とも称される秀吉の弟・羽柴秀長に唯一の黒星をつけた武将として語り継がれる男の一代記。
文字数 79,115
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.25
本所の長屋に住む凜は医者の傍ら、夢を買う商いをしている。
人が寝る間に見る夢には、元になる種がある。それを「夢種」という。
獏にとり夢種は飯だ。
人にとっては大変貴重な珍品で、一部の人間の間では高値で取引されるらしい。
夢種を人から買い取り時に喰い、時に御上に売り付け……、献上するのが凜の商いだ。
稲荷神社の神使である狐にせっつかれながら、怠く商いをこなす凜。
夢種に苦しめられ、救われる人々を眺めながら、凜は今日も、人に紛れ、人を眺めて生きる。
人に化け、人の世で暮らす獏・凜と狐の優太が夢種を介して出会う人生、江戸の人情話。
文字数 41,627
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.30
おりんは江戸のとある武家屋敷で、下女として働く14歳の少女。ある日突然、屋敷で母の急死を告げられ、自分が花街へ売られることを知った彼女は急遽その場から逃げだした。
母は殺されたのかもしれない――そんな絶望のどん底にいたおりんに声をかけたのは、奉行所で同心として働く有島惣次郎だった。
今も刺客の手が迫る彼女を守るため、彼の屋敷で住み込みで働くことが決まる。そこで彼の兄――有島清之進とともに生活を始めるのだが、病弱という噂とかけ離れた腕っぷしのよさに、おりんは驚きを隠せない。
そうしてともに生活しながら少しづつ心を開いていった――その矢先のことだった。
母の命を奪った犯人が発覚すると同時に、何故か兄清之進に凶刃が迫り――。
とある秘密を抱えた兄弟と町娘おりんの紡ぐ江戸捕物抄です!お楽しみください!
※フィクションです。
※周辺の歴史事件などは、史実を踏んでいく予定です。
文字数 46,147
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.31
尼子経久配下の道庭家には体は小さいが頭は良いと評判の長男右京と、頭は弱いが体は阿用鬼のように大きい次男佐次郎という兄弟がいた。ある日、当主尼子経久の命を受けた嫡男尼子政久が、謀反を起こした桜井宗的を討伐するべく磨石山城へと向かった。道庭家から出兵したのは次男の佐次郎だ。佐次郎は膠着する戦場で大将政久の死に直面し、幼馴染である春乃との約束を破り、鬼神の如く敵城へと走った。戦は尼子軍の勝利で終結したが、大怪我を負い戸板で運ばれる佐次郎。春乃は生死をさまよう佐次郎にある提案をするのだった。
他サイトでも掲載しています。
R15は保険です。
表紙は写真ACより引用しています。
文字数 34,284
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.30
文明開化の闇を照らせ――
真実は、国境を越えて歪められる。
明治4年、岩倉使節団の船に乗ったのは「日本」そのものだった。
語学に優れた青年・桐生新太郎、型破り発明家・綾部影照、元武士の護衛・真田義経――
彼らは福沢諭吉の「独立自尊」を胸に欧米へ渡ったが、そこで待ち受けていたのは「文明」の名を借りた戦争だった。
◇衝撃の史実改変◇
・エジソンの研究所に仕掛けられた爆発装置
・パリ・コミューン跡地に潜むプロイセン軍のスパイ網
・ビスマルク演説会場でのテロ未遂事件
◇光と影が交錯するキャラクター群像◇
・元芸者情報屋「菊乃」が暴く外交文書の偽造
・武器商人イーサン・グラントの二重ゲーム
・旧幕府残党・影山伝蔵の「武士道テロ」
「この国が西洋に飲み込まれる前に、俺たちが飲み込んでみせる」
――蒸気機関の煙が希望を曇らせる中、
女性医師・中原佳乃はコレラ病原体を握りしめ、
ヒロイン・有馬つばきは女子教育の灯火を掲げた。
史実を超えるスケールで描く、もう一つの明治維新。
国際スパイ網×和魂洋才×女性の覚醒――
あなたが知らない「文明開化」が、今、動き出す。
文字数 23,770
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.30
1941年12月8日。真珠湾へ向かう6隻の空母の艦上に艦載されている機体はただ1機種のみであった。その名は零式艦上多用途機。この機体は世界で初めて戦闘、爆撃、雷撃を行えるいわば”マルチロール機”として誕生した。この機体を駆使して日本海軍は英米海軍との絶望的な戦争を切り抜けていく…
文字数 13,613
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.06.06
半蔵門。
江戸城の搦手門に当たる門の名称である。
由来は服部半蔵の屋敷が門の側に配されていた事による。
それは蔑まれてきた忍びへの無上の褒美。
しかし、時を経て忍びは大手門の番守に落ちぶれる。
既に忍びが忍びである必要性を失っていた。
忍家の次男坊として生まれ育った本田修二郎は、心形刀流の道場に通いながらも、発散できないジレンマを抱える。
彼は武士らしく生きたいという青臭い信条に突き動かされ、行動を起こしていく。
武士らしさとは何なのか、当人さえ、それを理解出来ずに藻掻き続ける日々。
奇しくも時は八代将軍吉宗の時代。
時代が変革の兆しを見せる頃である。
そしてこの時代に高い次元で忍術を維持していた存在、御庭番。
修二郎は、その御庭番に見出され、半蔵門の守護者になるべく奮闘する物語。
《連作短編となります。一話四~五万文字程度になります》
文字数 47,754
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.31
―原爆が存在しなかった世界で、大東亜戦争は“終わらなかった”。―
硫黄島、沖縄、小笠原、南西諸島。
そして、九州本土決戦。
米軍上陸と同時に日本列島は泥濘の戦場と化し、
昭和天皇は帝都東京に留まり、国体を賭けた講和が水面下で進められる。
帝国軍高官・館林。
アメリカ軍大将・ストーン。
従軍記者・ジャスティン。
帝都に生きる女学生・志乃。
それぞれの視点で描かれる「終わらない戦争」と「静かな終わり」。
誰も勝たなかった。
けれど、誰かが“存在し続けた”ことで、戦は終わる。
これは、破滅ではなく“継がれる沈黙”を描く、
もうひとつの戦後史。
文字数 13,286
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.18
【毎日夕方 18:00更新!】
~先生、私に「もののあはれ」を教えてください~
タイトルは、略して「木(もく)バナ」と覚えてください。
【源氏物語を愛する町医者、宣長に、次々と巻き起こる源氏物語的事件】
時は江戸、ところはとある城下町。
文学をこよなく愛する医師、木居(もくおり)宣長先生の所で下働き兼医者修行をしている主人公「お優」。
木居家の皆さんの家族愛と、お優の恋、そして江戸時代のとある城下町に次々巻き起こる、源氏物語的な事件を描きます。江戸時代 伊勢地方のグルメ描写も必見!
源氏物語の帖名にあやかった、オムニバス形式の小説。
第一帖 空蝉 遊郭に売られるけなげな貧しい機織り娘 「おまさ」
第二帖 花宴 恋に憧れるお城の深窓の姫君 「玲姫」
第三帖 夕顔 夕顔の花のような可憐な母親、「お夏」
第四帖 澪標 嫉妬に狂う大商家の奥方様、「お六」
と、各帖に個性的なヒロインを迎え、お話は続いて行きます。
まずは、空蝉の帖、はじまりはじまりです。
写真提供:三重フォトギャラリー https://photo.mie-eetoko.com/
文字数 28,295
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.30
「影武者が、本物を超えてしまった——」
百姓の男が“信長”を演じ続けた。
やがて彼は、歴史さえ書き換える“もう一人の信長”になる。
貧しい百姓・十兵衛は、織田信長の影武者として拾われた。
戦場で命を賭け、演じ続けた先に待っていたのは――本能寺の変。
炎の中、信長は死に、十兵衛だけが生き残った。
家臣たちは彼を“信長”と信じ、十兵衛もまた“信長として生きる”ことを選ぶ。
偽物だった男が、やがて本物を凌ぐ采配で天下を動かしていく。
「俺が、信長だ」
虚構と真実が交差するとき、“天下を盗る”のは誰か。
時は戦国。
貧しい百姓の青年・十兵衛は、戦火に焼かれた村で家も家族も失い、彷徨っていた。
そんな彼を拾ったのは、天下人・織田信長の家臣団だった。
その驚くべき理由は——「あまりにも、信長様に似ている」から。
歴史そのものを塗り替える——“影武者が本物を超える”成り上がり戦国譚。
(このドラマは史実を基にしたフィクションです)
文字数 34,721
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.06.09
「毒か、誇りか——その一皿が、歴史を変えた。」
老いた皇帝と、名もなき料理人。
復讐の刃は、静かに温められていた。
だが男は知ってしまった。“英雄”の哀しみを、“人間”の温度を。
そして彼は、自らの運命ごと、ナポレオンに差し出した——。
1815年、セントヘレナ島。
皇帝ナポレオン・ボナパルトは、失脚とともに孤島へと流された。
その島に一人の料理人が現れる。
彼は貴族の出でありながら、ナポレオンの戦争によって家族をすべて失った男——
そして彼の使命は、“毒を盛る”ことだった。
だが、誇りを失わぬナポレオンの姿、予言者の言葉、そして“食事”を通して交わす奇妙な対話の中で、マクシムの心は揺らいでいく。
英雄とは何か。罪とは何か。赦しとは、復讐とは——
やがて毒の夜が訪れる。
「これを食え、お前が」
ナポレオンのその言葉に、料理人は震える手で皿を差し出す。
だが、皇帝は食べず、彼に語る。
「私は死ぬべきなのか、それとも——」
(この物語は史実をもとにしたフィクションです)
文字数 22,718
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.06.15
江戸は寛政の頃の話である。
お照が紹介された奉公先は吉原の菓子屋。
そこの女将こそはフランス革命から逃れてきた王妃マリー・アントワネットであった。
菓子作りを学びながら息子のシャルルの身辺警護および女将の首席侍女も勤めることに。
死体を発見したり、家斉に殺されそうになったり、隠密に絡まれたり、どたばた江戸を駆け回る、そんな物語。
文字数 50,333
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.26
賽の目こそ、我が命。勝てば人質、負ければ贄。肌は太鼓の皮となる。
紀元前六世紀、春秋時代。山西省に晋という国があった。
晋の有力貴族の若き令息、荀罃(じゅん/おう)は楚との戦争で虜囚となった。
虜囚となった荀罃に、楚王は言い放つ。
「古来からの取り決めにより、贄とし、汝を祖霊に捧げる。その皮を以て鼓を作り、その血を以て鼓の彩りとしよう。骨は廟に捧げられ、肉は宴に捧げられる」
しかし、しかし
「我が臣がそちらの虜囚になっていることもある。汝を贄にするか、質にするか、遊戯で占おうではないか」
運任せの盤上遊戯で、荀罃は己の運命を切り開けるか。
文字数 31,759
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.22
海軍内では八八艦隊の議論が熱を帯びていた頃、ある一人の天才によって地味ではあるが大きく日本の未来を変えるシステムが考案された。そのシステムとは、軍艦を一種の”箱”と捉えそこに何を詰めるかによって艦種を変えるという物である。海軍首脳部は直ちにこのシステムの有用性を認め次から建造される軍艦からこのシステムを導入することとした。
そうして、日本海軍は他国を圧倒する量産性を確保し戦雲渦巻く世界に漕ぎ出していく…
こういうの書く予定がある…程度に考えてもらうと幸いです!
文字数 45,282
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.04.10
南蛮人、南蛮人って。わたくしはれっきとした倭人よ!
お江戸の町で与力をしている井上正道と、部下の高山小十郎は、二人の赤子をそれぞれ引き取り、千代と太郎と名付け育てることに。
月日は流れ、二人の赤子はすくすくと成長した。見目麗しい姿と珍しい青眼を持つため、周囲からは奇異の眼で見られる。こそこそと噂をされるたび、千代は自分は一体何者なのだろうかと、自身の出自について悩んでいた。唯一同じ青眼を持つ太郎と悩みを分かち合おうにも、何かを知っていそうな太郎はあまり多くを語らない。それがまた千代を悶々とさせていた。
そんな千代を周囲の者は遠巻きに見ながらも、その麗しさに心奪われる者は多く、やがて年頃の千代にも縁談話が持ち上がる。
しかし、当の千代はそんなことには興味がなく。寄ってくる男を、口八丁手八丁で退けてばかり。
果たして勝気な姫様の心を射止める者が、このお江戸にいるのかっ!?
痛快求婚譚、これよりはじまりはじまり〜♪
文字数 107,325
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.03.01
タイトル通りです。意知が暗殺されなかったら(助かったら)という架空小説です。
文字数 865,981
最終更新日 2025.06.15
登録日 2023.05.03
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
文字数 43,959
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.05
戦国時代版、プロジェクトX
――かつて。織田信長は九鬼嘉隆に命じて『鉄ノ船』を6隻造らせたという。
後の世に言う、鉄甲船である。
歴史の中に消え失せたその船の詳細はまるで分からない。周り全てに鉄板が張られていたとも、いやそんなことはあり得ないとも言われている。
無論、その『鉄ノ船』を造った大工の名も、歴史に残ることなく消え失せた。
はたして。どんな男が『鉄ノ船』を建造したのだろうか……。
文字数 50,743
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.31
室町時代。
少年姿の陰陽師・千里大路奏貴は、時の権力者である足利義持の命を受けて、京から関東へ下向する。
関東を治める鎌倉公方・足利持氏の暴走を止めるためだ。
義持から特例の陰陽師に推された奏貴には、人の感情や気持ちを封印する力があった。
奏貴は道半ば、大塚戍遠という奇異な侍に護衛を頼まれる。
家督争いで弟に命を狙われているが、それは弟の本心ではないと主張する戍遠。
過去奏貴も友人を助ける為に、兄を殺してしまっていた。己の力が役に立つかもしれないと考え、承諾する。
持氏は七年前に謀反を働いた上杉禅秀に加担した勢力を許さず、禅秀方で京方の小栗氏を攻めていた。
文字数 85,995
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.23
1943年、大日本帝国はアメリカとソ連という軍事大国に挟まれ、その圧迫を受けつつあった。
太平洋の反対側に位置するアメリカ合衆国では、両洋艦隊法に基づく海軍の大拡張計画が実行されていた。
すべての計画艦が竣工すれば、その総計は約130万トンにもなる。
そしてソビエト連邦は、ヨーロッパから東アジアに一隻の巨艦を回航する。
ソヴィエツキー・ソユーズ。
ソビエト連邦が初めて就役させた超弩級戦艦である。
1940年7月に第二次欧州大戦が終結して3年。
収まっていたかに見えた戦火は、いま再び、極東の地で燃え上がろうとしていた。
文字数 74,782
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.31
転生、タイムスリップなし。陰謀、あやかし、無双、男気あり。
源氏の嫡流・源為義と美貌の白拍子の間に生まれた八郎為朝は、武士の世の夜明けを鮮烈に飾る無敵の武将。その誕生の秘密と数奇な運命に彩られた生涯は?
鳥羽院の寵姫となった母に去られ、出生の謎ゆえに父に疎まれながらも、良き師、信頼できる仲間と出会い逞しく成長。京の都での大暴れの末に源家を勘当されるが、そんな逆境はふふんと笑い、放逐された地・九州を平らげ、威勢を轟かす。
やがて保元の乱が勃発。史記や三国志に描かれる項羽、呂布、関羽をも凌ぐ古今無類の武勇を示すも不運な敗戦。
しかし、尚のこと心機一転。英雄神さながらに自らを奮い立て、この世を乱す元凶である母・玉藻、実はあまたの国々を滅ぼした大魔縁・九尾の狐との最後の対決に挑む!
鎮西八郎、すなわち源為朝とは、頼朝、義経兄弟の叔父にあたる伝説的な人物。
激動の時代・平安最末期を舞台に、平清盛、源義朝をはじめ、崇徳院、法然上人など、天皇、上皇、著名な公卿や武士、高僧といった歴史上の重要人物も多数登場。
海賊衆や陰陽師も入り乱れ、波乱に満ちた半生記です。
弁慶、常盤御前、白縫姫など、豪傑、美女も続々現れますよ。
さあ、始まり始まりぃ~😄
★第11回歴史・時代小説大賞参加作品です。
応援よろしくお願い致します。できれば投票も (笑)
★当分の間、毎日更新予定です。
★第一部・序の巻、第二部・破の巻(上)、完結しました。
文字数 266,561
最終更新日 2025.06.15
登録日 2024.05.28
これは、身分、性別、時代の壁に抗い、愛と芸術を武器に、残酷な運命に立ち向かう二人の物語。彼らは、吉原という闇の中で、光を見出し、世界を変えることができるのか——。
江戸時代前期、伊勢亀山の鈴鹿の里で出会った八歳の少年・多賀一郎(のちの英一蝶)と少女・胡蝶。侍医の息子である一郎は、村の童に虐められる胡蝶の姿に胸を衝かれ、声をかける。胡蝶は、関ヶ原で西軍に与して滅んだ岡本家の末裔であり、今は水呑みに身を落としていた。だが、彼女は一郎の絵を心から褒め、「絶対、絵師になれる!」と彼の夢を引き出す。しかし、一郎の父が胡蝶の秘密(両性具有であること)を知り、二人は引き裂かれる。別れの朝、一郎は丘の上に立つ胡蝶が、赤い衣をまとって舞う姿を目に焼き付ける。それは、彼の絵師人生の原風景となる。
十一年の時が流れ、一郎は江戸で狩野派の絵師・多賀朝湖として頭角を現す。一方、胡蝶は板倉重常の陰謀により、母を殺され、自身も陵辱された末、吉原の太夫となっていた。過酷な運命に耐えながら、胡蝶は板倉への復讐を誓う。吉原で再会する二人だが、胡蝶は一郎が自身を覗き見たと思い込み、一郎は胡蝶の置かれた地獄を知る。
◇歴史的史実
江戸時代の絵師・英一蝶(はなぶさ・いっちょう)は、伊勢亀山藩(三重県)の侍医の息子で、江戸で狩野派に入門し、伝統的な絵画のみならず、市井の人々を活写した独自の風俗画で人気の絵師となる。しかし人気絶頂の元禄11年 (1698)に47歳で三宅島への流罪になるという異色の経歴も持つ。時の将軍「犬公方」徳川綱吉の生類憐れみ令を批判したからとも、吉原に出入りし大奥の関係者に女郎の身請けをさせたからとも言われるが、理由は不明。宝永6年(1709)、綱吉が亡くなると、将軍代替わりの恩赦によって江戸に戻り、それまで名乗っていた「多賀朝湖」から、画名を「英一蝶」と改める。英は母親の実家の「花房」から、蝶は、島流しされて江戸に戻ることは望み薄だったことから「胡蝶の夢」の逸話から取ったーーとの説があるが、本当の理由は本人しか分からない。そんな英一蝶と、歴史には一切名の残らない「岡本胡蝶」の物語。
文字数 71,280
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.03
織田信長の乳兄弟の池田恒興の生涯を描く。
史実ですが独断と偏見と創作がかなりあります。
温かい眼で見守って下さい。
文字数 127,549
最終更新日 2025.06.15
登録日 2025.05.31
アルファポリスの歴史・時代小説のご紹介
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