ライト文芸 ほっこり小説一覧
転校してきたレンミちゃんは 誰とでも仲よくなれる、陽気でおちゃめな女の子。いつも大好きなママのことを自慢しているのですが・・・。ちょっとせつなくて、温かくなるお話。
文字数 2,759
最終更新日 2022.05.16
登録日 2022.05.16
臭い過敏症の咲は、一向に煙草をやめてくれない恋人・春樹の元を離れ、心機一転空気の綺麗な山奥へと転居する。そこで出会ったもさい町役場の職員・寅之助からは、物凄くもさいのにとてもいい香りが漂ってきて驚く。更に、地域復興の為に用意された家は、まさかの寅之助の隣の家で――。人生を半ば諦めかけていた咲の前に現れた人の横で、素朴でちょっぴりお節介な住人と交流を深める咲だったが、そんなある日咲の行方を探っている人物がいると分かり。
人を信じられず居場所がないと感じていた人間が、少しずつ前向きになっていくちょっと不思議な心温まるストーリーとなってます。全部で3万字強の短編となります。全編書き終わってますので必ず完結します。
※なろうでも掲載中。
文字数 37,014
最終更新日 2022.05.11
登録日 2022.04.28
徳村芽衣、三十八歳。
東京で夢破れ、職なし家なし彼氏なしで実家に戻ってきたものの、母親は自立しろと口うるさいし、ご近所さんはおせっかいだしで毎日が面白くない。
母親の紹介で託児所のアルバイトをはじめたが、子ども嫌いで口から出るのは愚痴ばかり。
託児所のクソガキは問題おこすわ親はモンスターだわ、夢も希望もない日々……と思いきや、強面ヤクザ疑惑の保護者はファンシー雑貨店店主? 問題児は虐待されている? 遅かりしモテ期が来ちゃったの?
可愛くない女の日常×恋愛は、ときに気まぐれに動き出す……!?
(文芸メインの小説投稿サイト「ステキブンゲイ」にも掲載しているものを、微修正して転載しています)
文字数 48,178
最終更新日 2022.05.10
登録日 2022.04.21
灯里(あかり)はコールセンター勤務の普通の28歳。
七夕の夜に偶然拾ったパンダのキーホルダーとの
ふれあいから少しずつ気持ちが動き始めていく。
何せ、そのパンダは、
1.大きな姿になることができる。
2.話ができるうえに料理が得意。
3.灯里と半分血が繋がった『弟』だった。
え? このパンダ、中身は「ヒト」だったの?
あたたかい食事は、心を解きほどいてくれる。
ちょっぴり笑えて、ちょっとじんわり。
パンダと過ごす優しい時間のお話です。
どうぞよろしくお願いいたします。
☆この物語はフィクションです。
文字数 91,301
最終更新日 2022.05.08
登録日 2022.04.01
統合失調症の重度の患者である私が、夜、寛解して、それから、書き物の仕事をすることなどを、短編小説に仕上げました。上手くまとまりました。どうぞよろしくお願いいたします。
文字数 3,435
最終更新日 2022.05.08
登録日 2022.05.08
朋花は娘、正確には姪の結婚式に花嫁の母として出席する。
「まさか自分の結婚式は未経験なのに、娘の結婚式に出ることになるなんてなあ」
そう感慨に耽りながら瞳の母になった日を思い出していた。
ある日、事故で姉夫婦が死亡し、小学生の娘が残された。
「それで瞳ちゃんのことなんだけど……」
相談の結果、同じ町内に暮らす朋花が姪の瞳を引き取る。
何とかなるだろうと思って始めた生活であったが、33歳独身の朋花の見通しは甘かった。
遠足のバス移動が事故のトラウマで瞳には不可能なため、朋花が代替案を担任に提案するが断られる。
「それは許可出来ません。お言葉ですが、親じゃないから甘やかしているんじゃありませんか?」
担任の言葉に戸惑いながらも、朋花は遠足を楽しみにしている瞳のために模索するが……。
子育てを通して成長していく二人三脚の親子の物語です。
本編(小学生編、中学生編、高校生編)全32話、番外編全5話、完結しました。
文字数 49,208
最終更新日 2022.05.07
登録日 2022.03.31
ごく普通の勉強が少し苦手な男子学生で趣味で配信活動をしている主人公(秋原 椛)ある日何故か人気が急上昇!そんな秋原 椛のほのぼの配信日記、始まります
文字数 2,064
最終更新日 2022.05.04
登録日 2022.03.20
いたって普通の優しいOL小鳥遊香奈(24)
変わっているのはそのドケチっぷり!でもそんなドケチっぷりも、きっと共感できるところがあるはず!
文字数 3,993
最終更新日 2022.05.01
登録日 2022.04.18
文字数 125,171
最終更新日 2022.04.30
登録日 2021.07.27
私が書いた、雑文的小説です。まとまらない話なのですが、お読みいただけると幸いです。第6回ライト文芸大賞にエントリーいたします。大賞を狙いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
文字数 536
最終更新日 2022.04.30
登録日 2022.04.30
一章にエピソード①〜⑩をまとめました。大人のための童話風ライト文芸として書きましたが、小学生でも読めます。
どの章から読みはじめても大丈夫です。
挿絵はアポロの友人・絵描きのひろ生さん提供。
アポロとたぬきちの見守り隊長、いつもありがとう。
初稿はnoteにて2021年夏〜22年冬、「こたぬきたぬきち、町へゆく」のタイトルで連載していました。
この思い入れのある作品を、全編加筆修正してアルファポリスに投稿します。
🍀一章│①〜⑩のあらすじ🍀
たぬきちは、化け狸の子です。
生まれてはじめて変化の術に成功し、ちょっとおしゃれなかわいい少年にうまく化けました。やったね。
たぬきちは、人生ではじめて山から町へ行くのです。(はい、人生です)
現在行方不明の父さんたぬき・ぽんたから教えてもらった記憶を頼りに、憧れの町の「映画館」を目指します。
さて無事にたどり着けるかどうか。
旅にハプニングはつきものです。
少年たぬきちの小さな冒険を、ぜひ見守ってあげてください。
届けたいのは、ささやかな感動です。
心を込め込め書きました。
あなたにも、届け。
文字数 10,904
最終更新日 2022.04.29
登録日 2022.04.17
カラスには気になっている人間の女の子がいた。
ある日、一年間だけ人間に変身出来る力を手に入れた。変身すると記憶が曖昧になるのかも知れないらしいけれど。
その女の子と一緒に過ごすことに。
やがて、幼い頃に繋がりがあった事をしる。
それぞれが葛藤しながら成長する
カラスファンタジー
主な登場人物
黒木 大翔(くろき ひろと)
カラスだったけど一年間だけ人間になる
実は過去にある出来事が起こったのだけどその記憶はない。人間になってから紫外線領域見えなくなったり、生活もカラスと違う事ばかり
桃井 咲良(ももい さくら)
大翔がカラス時代から気になっていた女の子。実は過去に大翔と繋がりがある
白石 蓮(しらいし れん)
過去に犯した罪をずっと後悔している。
花丸木さん
大翔がカラス時代からお世話になっているかた。花を愛する理由は過去を語らなければならない。
不思議な親子
カラスだった大翔を人間にしてくれた。
実は初対面ではなかった。
姉さん
カラス・大翔の姉さん
桜の花は散って終わるのではなくて、散ってからが始まり🌸
文字数 23,468
最終更新日 2022.04.28
登録日 2022.04.28
ランチタイムを楽しみにできる大人っていいですよね♪
入社三年目の僕が目にする、JKランチの実態とは……。おじさんと一緒に楽しく昼食を過ごすだけのショートストーリーです。
文字数 5,876
最終更新日 2022.04.27
登録日 2022.04.27
小さな町の商店街に面した一軒のお惣菜屋さん【おたふく】
近くに大きなスーパーができて商店街はシャッター通りと言われているが、いまだに続けている。
さて今日のお客さんは?
文字数 7,848
最終更新日 2022.04.23
登録日 2022.04.07
文字数 3,793
最終更新日 2022.04.21
登録日 2022.04.21
僕の父はイケメンと呼ばれるが節操なしの最低男。
楓義母さんは父の後妻だが、正義感のある強い女性だった記憶がある。
義母の連れ子の桜も、いいやつだった。
しかし父の浮気が原因で両親は離婚。僕は父に引き取られ、すっかりひねくれて数年が経ち……。
あちらの顔も思い出せなくなった頃、桜が突然会いに来て……?
変わり者の父と息子とかつて家族だった少女の、家族の物語。
文字数 43,275
最終更新日 2022.04.20
登録日 2022.03.26
パツキンでガラの悪い不良女が、純朴なおもらしアンドロイド少女を拾う話。
電子工学技術が発達した世界。アンドロイドは人々に便利な「人権のない道具」として重宝されていた。
人間にはできないような遊びにも使われる、壊れても自動修復で治る、いくら壊してもいい、動いてしゃべる機械人形。
そんな世界で、一体の少女型アンドロイドが、ゴミ捨て場に転がっていた――。
結構ありがちな不良女×純朴アンドロイドの、ちょっとだけ哲学的な百合です。
全話執筆済み。一週間毎日投稿します。
カクヨム、ノベルアッププラス、小説家になろう、pixivにも掲載します。
文字数 18,909
最終更新日 2022.04.17
登録日 2022.04.08
烏合学園監査部…それは、生徒会役員とはまた別の権威を持った独立部署である。
その長たる高校部2年生の折原詩乃(おりはら しの)は忙しい毎日をおくっていた。
妹の穂乃(みの)を守るため、学生ながらバイトを複数掛け持ちしている。
…表向きはそういう学生だ。
「普通のものと変わらないと思うぞ。…使用用途以外は」
「あんな物騒なことになってるなんて、誰も思ってないでしょうからね…」
ちゃらい見た目の真面目な後輩の陽向。
暗い過去と後悔を抱えて生きる教師、室星。
普通の人間とは違う世界に干渉し、他の人々との出逢いや別れを繰り返しながら、詩乃は自分が信じた道を歩き続ける。
これは、ある少女を取り巻く世界の物語。
文字数 511,056
最終更新日 2022.04.11
登録日 2021.06.15
文字数 6,346
最終更新日 2022.04.10
登録日 2022.04.10
城下探美はお城にも歴史にも興味がない読書が好きな女子高生、父親が大阪に転勤したため、せっかく志望校に入学したのにすぐに大阪の高校に転入しなければならなくなった。
転入してすぐに訪れた図書室で手に取った小説がもとでできた友達と色んなお城の事を勉強したり遊んだり、楽しい日常を送る
城下 探美(しろしたさぐみ):大阪府立城跡高校1年生 1年2組 本好きの妄想気味の女子高生、東京からお父さんの転勤で引っ越してきた蛇とか虫が嫌い 歴史は詳しくない。あだ名はさぐみん
堀江 訪(ほりえたずね):城跡高校1年生 1年2組 元気活発な少女、侍や戦国武将が大好き、探美が一人図書室で本を読んでいるところを歴史好きだと勘違いして大阪城に一緒に遊びに行く。
虎口 あゆみ(こぐちあゆみ):城跡高校2年生 2年5組 歴女 眼鏡美少女 ストレートの黒髪が綺麗な探美達の憧れの先輩、城跡巡りがライフワークとのたまう生粋のお城好き、訪は小学校からの先輩で暇があっては訪を連れて城跡巡りをしていた。部員が少ないため本当は同好会だが、かたくなに部と言い続ける。
天護 登子(あまもりとうこ):城跡高校日本史教師 城探部の顧問 美人、甘いものが好き 日本史の教員だけあって知識は誰よりもあるが基本はあゆみに説明を任せている。 暇があると甘いものを食べている。
文字数 422,659
最終更新日 2022.03.26
登録日 2021.06.12
統一世界観の第一作目
統一世界観とは時代も、小説としての分類(分野)もまったく別であるが根幹の設定に基づいて各物語に何らかの関連性がある事を含めた作品である。
ほとんどの小説は物語の進行上、分類(category)を一つに絞っていると思いますが、この作品は群像、恋愛、喜劇、悲劇、謎解き、活劇、空想科学など、多くの分類を包括した小説である。様々な分野を包括した小説を拡張分野小説と名付けました。
このCroSS MiNDはその第一作目、第五部構成、第一部一編、第二部七編、第三部一編、第四部五編、物語を締めくくる第五部一編の全十五編の壮大な話である。
これは群像劇であり、第二部、第四部はそれぞれの主人公の視点で話が進行します。
あ ら す じ
柏木宏之(かしわぎ・ひろゆき)、涼崎春香(すずさき・はるか)、藤原貴斗(ふじわら・たかと)、藤宮詩織(ふじみや・しおり)、八神慎治(やがみ・しんじ)、隼瀬香澄(はやせ・かすみ)、そして涼崎翠(すずさき・みどり)。
彼等彼女等、7人の主人公達は数奇な運命の糸に紡がれ聖陵大学付属学園で巡り逢う。
第一部、第二部共に人との会話を、第三四五部は会話よりも語り手表現を重視して表現しています。
第一部では群像(群集)劇の彼等、彼女等の織り成す笑い、泣き、怒り、友情、そして愛情の学園活喜劇を主題として話が進行して行きます。
喜劇物語が好きでない方は第二部のための転機である終章の十七話から読んでいただいて、第二部を読み進めていただいても問題ないです。
第二部では第一部での最後を機転に変わっていく人間関係を彼等、彼女等、一人一人の視点から綴る断片集。
第三部は・・・、第二部第四章の一部と終章以外はすべて同じ時間軸で物語が進行していく。第一部と違い厳粛な物語が進行して行きます。物語の中心背景となる人物?
主人公達は友達との会話中どう思って接していたのか?恋人達はどんな想いでその大切な人達と過ごしていたのか?彼等、彼女等はどんな生活を時と共に過ごしていたのか?
この作品は相手の見えない部分を描くPsycological Love Storys、略してPsyLS(サイリス・心理恋愛物語)である。
人は本当に他人の喜びや悲しみそして苦悩と言う感情的な心を理解できるのでしょうか?
第二部、第四部はどの主人公から読み始めても支障ない物語に書き上げてあります。
もう、十五年以上も前に書き上げ完結した作品ですが、広く多くの方々に読んでいたたきたくて公開することにしました。
文字数 124,500
最終更新日 2022.03.18
登録日 2022.03.18
おいしいふたり暮らし 今日もかたよりご飯をいただきます
レンタル有り真殿修は会社の昼休み、スマートフォンで繋いだ家用モニターを起動させる。そこに映るのは恋人であり、同棲相手の垣内頼子。
修は毎日、昼になると彼女の食生活を抜き打ちチェックしている。これには深い事情があった。
頼子は偏食家であり、ズボラな性格。家で仕事をする彼女は食事を抜くことがしばしばあり、かと思えばお菓子の無茶な一気食いをする。また好き嫌いも激しい。
そんな頼子の身を案じた修は食生活を改善するよう頼んだが「だったら、あたしがちゃんとできるようになるまで監視してよ」とすがられ、いまに至るわけだが……頼子がつくるズボラ飯動画についつい魅入ってしまうのだった。
それまで歩んできた人生をゆっくりと解きほぐすふたりの生活。ズボラ飯はもちろん、豪華な一品まで盛りだくさんな連作短編。
これは、おいしく、おかしな大人の日常生活を描いた物語。
***
第3回ライト文芸大賞、大賞をいただきました。投票、応援ありがとうございました!
『おいしいふたり暮らし〜今日もかたよりご飯をいただきます〜』好評発売中です。
文字数 204,453
最終更新日 2022.02.15
登録日 2020.04.29
文字数 13,754
最終更新日 2021.12.24
登録日 2021.12.19
遥か昔に尻尾が二つに割れ、ここ数十年は人のいなくなった元集落にある、古い社を住処にしてたネコマタのミケ(雄)は、己の妖気にあてられ最近はとんと餌も見なくなった。
さすがに飢えるのは嫌なので、人里に降りることにした。
人里に降りたミケが繰り広げる大(?)冒険。
文字数 11,388
最終更新日 2021.12.04
登録日 2018.03.03
コンセプトは、ラブコメ版「釣りバカ日誌」!
会社をサボってゲームしているところを、カリスマ女社長に発見された主人公。
クビを覚悟して呼び出しに応じると、女社長からゲームの指導をしてくれと頼まれる。
過労気味の社長は、そろそろセミリタイアして長年の夢だったゲーム三昧の日々を送ろうとしていた。
主人公はゲームコーチとして、女社長と一緒にゲームで遊ぶ。
レトロゲームにも、最新ゲームにも手を出す。
しかし、遊んでばかりもいられない。
新事業の「バーチャル配信者部門」に配属され、主人公も配信作業を手伝う。
ゲームを通じて、主人公は女社長と段々と距離が近づいていく。
しかし、自分は所詮雇われの身だ。
まして相手は、女子高生の頃に起業して今も第一線で活躍するカリスマだ。
社長に惚れてはならないと、自分でブレーキを掛けていた。
本当の気持ちを隠し通して。
しかし、女社長は主人公の気持ちを知ってか知らずかグイグイ来る。
カクヨムコン 応募作
改稿するので、「連載中」に変更。
文字数 102,508
最終更新日 2021.11.22
登録日 2021.02.19
文字数 6,918
最終更新日 2021.11.12
登録日 2021.08.19
乳がんで余命3ヶ月と宣告された
だけど明るく生きる決意をする
命ある限り好きな事をしよう、、
そして出逢ってしまった
大切な人と、、
文字数 50,569
最終更新日 2021.11.09
登録日 2020.08.04
文字数 37,692
最終更新日 2021.10.13
登録日 2021.07.25
今より時が進み、人々は皆、母国、人種、性別問わず多種多様な小惑星に移り住んだ。そんな中、人々を繋ぐ配達屋が生まれた。それは、言葉や思い出、手紙などを届ける仕事だった。愛する妻と愛娘を持つ誠人はその一人。誠人は今日も、星が照り輝く中で誰かの思いを届けるために、走り回っていますーー。
文字数 885
最終更新日 2021.09.21
登録日 2021.09.21
天野陽向は高校三年生のときに転入してきた伊集院瑠華に恋をした。
この作品は「小説家になろう」https://ncode.syosetu.com/n9188hk/にも投稿しています
文字数 18,378
最終更新日 2021.09.20
登録日 2021.04.29
突然の母の死から一年。退屈な父との二人暮らしをしているとき、あるきっかけで、母が少しの間、生き返ることに。実は生前、私は母に複雑な思いを抱いていた。そのわだかまりを解きほぐすように、人生のやり直しが始まる。ちっちゃい奇跡のお話です。
文字数 37,568
最終更新日 2021.09.16
登録日 2021.07.31
突然未亡人になり、家や仕事を追われた30歳の日置志穂(ひおき・しほ)は、10年ぶりに帰ってきた故郷の商店街で『有涯おわすれもの市』と看板の掲げられた店に引き寄せられる。
そこは、『有涯(うがい)……生まれてから死ぬまで』の中で、人々が忘れてしまったものが詰まる市場だった。
訪れる資格があるのは死人のみ。
生きながらにして市にたどり着いてしまった志穂は、店主代理の高校生、有涯ハツカに気に入られてしばらく『有涯おわすれもの市』の手伝いをすることになる。
「もしかしたら、志穂さん自身が誰かの御忘物なのかもしれないね。ここで待ってたら、誰かが取りに来てくれるかもしれないよ。たとえば、亡くなった旦那さんとかさ」
あなたの人生、なにか、おわすれもの、していませんか?
限りある生涯、果てのある人生、この世の中で忘れてしまったものを、御忘物市まで取りにきてください。
不登校の金髪女子高生と30歳の薄幸未亡人。
二人が見つめる、有涯の御忘物。
登場人物
■日置志穂(ひおき・しほ)
30歳の未亡人。職なし家なし家族なし。
■有涯ハツカ(うがい・はつか)
不登校の女子高生。金髪は生まれつき。
有涯御忘物市店主代理
■有涯ナユタ(うがい・なゆた)
ハツカの祖母。店主代理補佐。
かつての店主だった。現在は現役を退いている。
■日置一志(ひおき・かずし)
故人。志穂の夫だった。
表紙はあままつさん(@ama_mt_)のフリーアイコンをお借りしました。ありがとうございます。
「第4回ほっこり・じんわり大賞」にて奨励賞をいただきました!
ありがとうございます!
文字数 92,635
最終更新日 2021.08.31
登録日 2021.07.31