ライト文芸 恋愛小説一覧
文字数 7,341
最終更新日 2023.03.06
登録日 2023.03.01
よくあるシチュエーション。
気がつくと、ホテルのベッドの上で知らない男2人。そして、彼氏だった男がカメラを回していて「復讐だ」なんて言う。よくある話。
文字数 4,116
最終更新日 2021.03.01
登録日 2021.03.01
特別仲のよいわけではなくて、たまたま同じ高校で同じクラスにいるだけの男女。
しかし隠れた共通点のある二人は、男子からのちょっとした誘いをきっかけに進展していく。
時が経ち、過去を振り返った彼はこう思う。
「ーーきっかけはアレだったけど、それからのことは覚えている。
部室棟の小さな一室にある二人だけのクラブで、君から教わったことは多い。
でも僕は君の声を覚えていないし、やっぱり強引に反省文みたいなものを書かせるのはどうかと思うよ」
文字数 6,315
最終更新日 2022.12.19
登録日 2022.12.19
強い憧れ、取り戻したい時間、叶わない夢、これまでの後悔、願望。
知っている気持ちと知りたい気持ちを短い物語に込めます。
文字数 4,506
最終更新日 2019.10.24
登録日 2019.09.11
「私と一緒に死んでくれますか」
切り立った崖の上で見知らぬ少女が僕に死のうと誘いかけてくる。
鈴蘭のようなささやく匂いと、打ち付ける波の音が僕を誘う。
そして僕は現実に引き戻される。
それは僕が見た夢。だけど僕が見た夢は必ず現実になってしまう。
そんな中、クラスの仲間達と伊豆旅行へと向かうことになり、夢で見た未来が現実になろうとしている事を感じている。
そこに再び降りてきた未来は、双子の妹の麗奈をナイフで刺す自分の姿だった。
あり得ない未来に困惑するものの、旅行先では夢でみた見知らぬ少女、桜乃と出会っていた。
どこか不思議な桜乃に少しずつ惹かれるものを感じながらも、麗奈にくる未来を恐れ続ける。
そしてそこに僕がみた未来が現実になる。
僕はナイフに刺された麗奈の姿を、はっきりととらえていた。
麗奈を刺した犯人はいったい誰なのか。桜乃はなぜ僕に死のうと誘いかけるのか。
謎めいた彼女は何を知っているのか、わからないまま事態は急速に進んでいく。
僕が見た未来には必ず別れを伴ってしまう。
僕は「さよなら」を言わないように未来を変えられるのか。
絶対に未来を変えてみせると誓いながら、僕は犯人を捜す。
※表紙は花月夜れん様よりいただいたファンアートを入れさせていただきました。花月夜れん様、本当にありがとうございます!!
文字数 124,802
最終更新日 2023.01.12
登録日 2022.12.08
文字数 54,380
最終更新日 2018.04.28
登録日 2018.01.19
恋人のアンリエット・ファーマンへ、タイラー・ダラスはプロポーズを考えつつ、うじうじと言い出せずに過ごしていた。
仕事帰りに待ち合わせたある日、合流したアンリは急に出張に行くことになったとタイラーに謝った。
出張先で悩ませても悪いと考えたタイラーはプロポーズを先送りしてしまう。
ところが、アンリは出張先で海難事故にあい、帰らぬ人となってしまう。
プロポーズがはたせなかった後悔に苛まれ、永遠の別れに打ちひしがれるタイラーは空っぽになった気持ちと時間を埋めるため仕事へと傾倒していく。
アンリだったらどうだろうと考え、今は亡き後姿を追いかけるように、彼女と自分を重ね合わせ努力するうちにあれよあれよと仕事で結果が出るようになる。
その過程で資産家のシーザー・グレミリオンと知り合った。
ある時、シーザーからの仕事の依頼で、出向いてほしい場所があると告げられる。その地は、アンリが海難事故にあった海辺の街であった。これも何かの縁だとタイラーはシーザーの誘いに乗る。
アンリを飲み込んだ海の傍にある、彼女が一緒に行きたいと言った海辺の街で、失った恋人と決別し、新たに人生を踏み出そうとタイラーは決意した。
海辺の街で、タイラーはシーザーの別荘に滞在する。
そこには、シーザーの妹のロビンと、使用人のソニアという二十歳前後の少女が二人で暮らしていた。
髪色も年齢も違うのにソニアはどことなくアンリに似ていた。
タイラーは、そんなソニアという少女に少しずつ惹かれていく。
二人が近づくごとに、アンリの消息と海辺の街から見える小島で伝わる人魚伝説が繋がっていき、海難事故の真相が明らかになっていく。
※モチーフ、人魚姫。
※本編40話。最終話予約投稿済。
文字数 115,528
最終更新日 2023.05.24
登録日 2023.03.20
喫茶木漏れ日は、女店主のように温かいお店だった。家族の愛を知らずに生きた少女は、そこで顔も名前も存在さえも知らなかった異母姉に優しく包まれる。異母姉もまた、家族に恵まれない人生を歩んでいるようだったが、その強さや優しさはいったいどこからくるのだろうか?そして、何にも寄りかからない彼女の幸せとはなんなのだろうか?
文字数 20,782
最終更新日 2019.09.26
登録日 2019.08.30
純文学作家の最高峰、芥川賞を狙うラノベ作家さんのお話
予定される内容――、
芥川賞最年少女流作家から、「あなたのラノベのファンです」と言われて恋愛発展する――?
かいがいしく面倒みてくれる担当編集の女性と恋愛発展する――?
手がけているラノベがアニメ化する――?
純文学作家としてデビューする――?
そして芥川賞や直樹賞を狙う――?
そんな話を書く予定(連載中に変わるかもですが)
文字数 5,963
最終更新日 2020.01.21
登録日 2020.01.21
Twitterでアップしていた140字の短編集です。
気まぐれで連載中。
■恋愛系(悲恋も含む)・全19話
この恋が報われても、報われなくても、私の心は震えてしまう。
■ギャグ系・全5話
君は何をしとるんだね。
■シリアス系・全21話
重くのしかかる現実から、逃れられない──。
※一部作品に直接的ではありませんが、殺人・自殺を匂わす表現があります。苦手な方はお控えください。
(該当する話には、タイトルの終わりに「※」を付けました)
■風刺系・全28話
あなたはこれを他人事だと笑い飛ばせるだろうか。
■ほのぼの系・全5話
この瞬間を、誰よりも深く、愛してる。
■ホラー系・全3話
ほら、ご覧よ。恐怖に引きずり込む手が見えるだろう?
※直接的ではないですが、全話に死・殺人を匂わす表現あり。苦手な方はお控えください。
■ラブコメ系・全5話
ふざけんな、この後どんな顔で会えばいいんだよ。
【2022.09.09 現在】ジャンル分けしてみました。
【2023.10.11 現在】改稿しました。
文字数 12,189
最終更新日 2024.04.26
登録日 2021.08.09
一日に12時間、決まった時刻に絶対眠る奇病『空蝉病』が蔓延する日本。その片田舎で、治療という名の病院生活を送っていた僕は、ある夜彼女と出会った。
夕暮れに起きる僕と、夜明けに目覚める彼女。二人が会える時間は、一日に15分。その間だけの関係だと思っていた。彼女に旅に誘われるまでは。
夜に鳴く蝉はいつ眠るのだろう。それとも眠らないのか。
文字数 6,940
最終更新日 2020.02.12
登録日 2020.02.10
カーライルという優秀な性格破綻者がいた。何故が人生相談を受けてしまう。そして無責任な級友がそれに悪乗りしたが。その相談内容はカーライルの性格より破綻していた。
文字数 20,068
最終更新日 2023.07.01
登録日 2023.01.13
僕の実家では、第一次世界大戦が終わる頃まで、狐が人を化かしていた。
そんな田舎暮らしがイヤで、下宿してまで都会の高校を選んだけど、そこで待っていたのはバイト生活。
軍から奨学金借りて、大学出たらお礼奉公に入隊するか……。
そんなことを考えていた矢先に、僕には好きな人ができた。
何処か陰のある、才色兼備の彼女と放課後で図書館を過ごすことになったけど、僕には秘密があった。
いつも僕につきまとう、セーラー服姿の不思議な「妹」……。
文字数 51,436
最終更新日 2020.04.24
登録日 2020.04.24
この前部屋の掃除をしてたら、懐かしい自作の小説が出てきました。
それがこの小説なんですけども…なんと、小学生の時に書いた小説で驚きました。
ということで、今回は、「自己犠牲の救われた日」という小説です。
…これが。
……これが災害。
20××年、首都直下地震が東京を襲った。
いつもどおりの日常はその瞬間に壊され、ある者は瓦礫に埋もれ、ある者は驚愕の声をあげる。
そんな中、家族を失い、生きる希望を失った少年《日向》の前に現れた一人の少女《木綿季》。
ただ、その少女には何か大切な秘密があるようで……?
…災害で家族を、大切な人を失った人は、誰に…何処に怒りを向ければ良いのでしょうか…?ぶつければいいのでしょうか…?
※災害関連の作品ですので、不快になる人は閲覧をご遠慮ください。
追記
1周年記念で作品を追加しました。
自己犠牲が妹にサヨナラを告げる日の
そうして絶望の再開_エレジー_より、
エダマメシチューさんとの協力で作品を書きました。
文字数 45,369
最終更新日 2024.01.25
登録日 2021.06.20
「コマネチ知ってる?」〜「食品より菓子の在庫が多かったという事実」まで連載中です。
一介の家電修理業者の独身、中年男である自分に女性やオネエさんの健康ネタを生活に取り入れる事で、みるみる体調や悩みが改善されていく話。
見かけが滋味なお陰でいつの間にか空気になっている間に、女性のトークが盛りあがっているのを目の当たりにし、健康ネタを持ち帰り軽い気持ちで次々実践してみると、、、!
今までスルーしていた女性の井戸端会議をいつの間にかリスペクトするようになる話。
★中年の恋話も交えています。
★1話分短めなので1分読書にどうぞ。
※医学的にははっきりしていないけれど、何故か効果のある話いろいろ。
所謂、一個人の感想ですが、、、。
文字数 24,546
最終更新日 2023.10.27
登録日 2022.06.21
あなたとの恋は
いつも遠回りでした。
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好きで
好きで
大好きなのに届かない
こな想いの果てに……。
幸せなんてない?
——そう、思っていた。
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「大きくなったら結婚しようね‼︎」
そんな子どもの頃のよくある約束は
「もう終わりにしよう」
見事に砕け散った。
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死にたいくらいの辛い想いの淵から救ってくれたのは
「俺が叶えるよ! 由香理の夢‼︎」
大嫌いだったはずのキミでした。
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「健ちゃん……一人にしないでね?」
「約束する。絶対に由香理の前から居なくならない」
だけど——……。
「健ちゃんじゃ、ダメなの……」
一番に私を大切に想ってくれてる
一番大好きなキミを
私は振らないといけない——。
嫌だ。
別れたくないよ——。
本音を隠して私は
「健ちゃんのこと、もう必要ないから」
キミに残酷な言葉をぶつける。
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由香理と良ちゃんは幼なじみの恋人同士だったが、良ちゃんの引っ越しにより2人は離れ離れに——。
些細な誤解から別れてしまう2人。
傷つく由香理を支えたのは、大嫌いだった筈のもう1人の幼なじみ、健ちゃんだった。
自然と2人は付き合うようになるが、ある日、良ちゃんが帰って来る。
そこから3人の歯車は揺れ動き——……。
拗れて、絡まって、3人の行き着く先に待つ悲しみとは……??
文字数 6,988
最終更新日 2020.01.26
登録日 2020.01.25
文明崩壊後。地下に逃れ生き残った者達は、再び地上の太陽の下で暮らせる日を願って研究を始めた。もう人間同士の争いが起きない文明でなければ、広がるべきではないし、もう二度と大地を汚してはならない。そこでそのための方法として二つの理論が提唱されている。それは地上に残り文明が退化した人類の思考を制限し悪意を封じる『制限理論』と、間違った行いをしたらその人類が属する文明を滅ぼす『リセット理論』である。これは、制限理論の代表である樫鞍と、リセット理論の代表である水折の話で、時々研究対象が出てくる作品です。
文字数 8,547
最終更新日 2024.04.11
登録日 2024.04.06
仕事も出来て、上から目線のちょっと気の強いオンナ
愛したら負けがモットーな30歳目前の
おっとっとなオンナ璃子。そんな璃子の純愛物語。
声には出来ない心の声を夜な夜な日記に書き綴り、
叫びにも似た気持ちを暴露します。
日記を通して気持ちの変化を如実に写していきます。
生まれて初めて人を愛していく葛藤と戸惑い
そして温もりと孤独。
オンナ心を赤裸々で小気味よく軽妙に綴る
至極のラブストーリー。
随所に出てくるおばあちゃんの名言が作品のポイントになり、
コメディタッチに仕上がっています。
笑って泣いて、最後までスピーディに物語は進んでいきます。
文字数 17,187
最終更新日 2018.03.14
登録日 2018.03.14
男子高校生、水原夢人は、横暴な部活の先輩に絞め技をかけられて落ちてしまう。
そのまま夢人は臨死体験に入るが、その途中で一人の少女と出会った。
少女の名前は辻村珠美。彼女も臨死体験中だったらしい。
二人で霊界を進んでいるうちに夢人は珠美に微かなトキメキを覚えていく。
三途の川まで来たところで、二人は現世に追い返されるのだが、その時に二人は現世に戻ったらもう一度会おうと約束した。
現世に戻った夢人は早速、珠美に教えられた電話番号に電話をかけるのだが……
文字数 15,196
最終更新日 2019.04.14
登録日 2019.03.23
〈あらすじ〉
谷口夏芽(28歳)は、大学からの親友美佳の結婚式の招待状を受け取っていた。
夏芽は今でもよく大学の頃を思い出す。なぜなら、その当時夏芽だけにしか見えない男の子がいたからだ。
大学生になって出会ったのは、同じ大学で共に学ぶはずだった男の子、橘翔だった。
翔は入学直前に交通事故でこの世を去ってしまった。
夏芽と翔は特別知り合いでもなく無関係なのに、なぜだか夏芽だけに翔が見えてしまう。
成仏できない理由はやり残した後悔が原因ではないのか、と夏芽は翔のやり残したことを手伝おうとする。
果たして翔は成仏できたのか。大人になった夏芽が大学時代を振り返るのはなぜか。
現在と過去が交差する、恋と友情のちょっと不思議な青春ファンタジー。
〈主要登場人物〉
谷口夏芽…一番の親友桃香を事故で亡くして以来、夏芽は親しい友達を作ろうとしなかった。不器用でなかなか素直になれない性格。
橘翔…大学入学を目前に、親友真一と羽目を外しすぎてしまいバイク事故に遭う。真一は助かり、翔だけがこの世を去ってしまう。
美佳…夏芽とは大学の頃からの友達。イケメン好きで大学の頃はころころ彼氏が変わっていた。
真一…翔の親友。事故で目を負傷し、ドナー登録していた翔から眼球を譲られる。翔を失ったショックから、大学では地味に過ごしていた。
桃香…夏芽の幼い頃からの親友。すべてが完璧で、夏芽はずっと桃香に嫉妬していた。中学のとき、信号無視の車とぶつかりこの世を去る。
文字数 114,134
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.04.18
神川アリスの双子の妹、リアスはカリスマモデルだ。
そんな彼女に言い寄ってきたのは、イケメンモデルのRyo。
Ryoに言い寄られたことで、リアスは他のモデルたちからやっかみを受ける。
そんなリアスに助けの手を差し伸べてくれたのは、撮影スタッフとして働いている中村優斗だった。
そんなリアスとシンクロするかのように、姉のアリスもまた夏休みの始まるその日、クラスの女の子たちから嫌がらせをされる。
そして、そんなアリスを助けるのは、同じクラスメイトの桜井一樹だった。
二人は同じ速度で恋をしていく。
二人は同じ速度で息をしている。
笑って、泣いて、時には喧嘩もして。
彼女たちは二人で一つだった。
そんな彼女たちの秘密が暴かれるとき、待っているのはちょっとだけ悲しい真実。
切なくて、愛おしい、そんな二人の物語。
※リアスはカリスマモデルですが、芸能界ものではありません。
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Twitter → @akari_takadono
文字数 17,932
最終更新日 2019.04.01
登録日 2019.03.26
文字数 6,260
最終更新日 2019.04.10
登録日 2019.04.10
「死ぬとき」の気持ちが知りたくて、おれは真冬の雪の中に、薄着で飛び出した。凍える空気の中に立っていると、本当に死んでしまうのではないとか思う瞬間がやってきた。
そのときおれは、あるものを見た。
それが何か、きみに伝えたい。
☆ ☆ ☆
ホラミス大賞エントリ中の小説『ゆきおんな』のスピンオフです。
よろしければ二つの作品を読んでいただきたいと思っています。
気に入ったら、『ゆきおんな』への投票をお願いします。
☆ ☆ ☆
あの夜、武彦が玲子に送ったメールという設定で書いています。本文に名前は出てきませんが、「おれ=武彦」、「玲ちゃん=玲子」を表します。
この二人の関係は『ライブ喫茶ジャスティのバレンタインデー』の最初の方を読めばわかります。
もちろん単独で読んでも大丈夫。雰囲気を味わっていただければ嬉しく思います。
文字数 1,345
最終更新日 2023.03.18
登録日 2023.03.18
吾輩が世界を征服するまであと一歩というところまで来ていたのだが、憎き勇者共が大量のペットを連れて吾輩の城を攻め落としてしまったのだ。
吾輩は命からがら逃げだして城を放棄する羽目になってしまったが、ここまでくればさすがに勇者共も追ってはこないだろう。
自らは戦わずにペットに戦闘を任せるなど勇者にはあるまじき行為である。
吾輩は残る魔力を総動員してでもこの世界で飼われているペットどもを擬人化して勇者の戦力を削いでやるのだ。
仲間のいない勇者のペットがいなくなれば吾輩が負けるはずなどないのだ。
それにしても、吾輩はいったいどこまで来てしまったというのだ。
今まで見たことも無いような建造物に息をする事すら苦痛になるような空気。
それなのに何の武装もせずに悠々と歩いている人間ども。
「もしかして、吾輩は勇者から逃げるために使った転移魔法で異世界に来てしまったというやつなのか!!!!」
どこを見ても平和そのもののこの世界は魔力を使い切っていない吾輩であればあっという間に征服出来たのかもしれない。
しかし、そんな事に気付いたところでもう遅い。
吾輩はこの世界にやってくるために使った転移魔法とペットを擬人化させる魔法で魔力はすっかり空になってしまったのだ。
再び魔法を使えるようになるまでに魔力が回復するには相当な時間がかかるだろう。
この世界には魔法という概念が無いようだし、吾輩が魔法を使えるようになるまでにいったいどれだけの時を要する事か、それは吾輩にもわからない。
「とりあえず、魔力が戻るまで大人しくしておこう」
こうして、世界各地でペットが擬人化してしまうという出来事が発生していったのである。
世界中の科学者はその原因の究明に難航していたし、神の起こした奇跡だと信じるものも多くいたのである。
今までは当たり前のように多頭飼いされていたペットたちも愛情を注ぐことで擬人化することがわかってからは一匹のペットを溺愛する人が増えていったのだ。
だが、ペットの擬人化を望まない者達は多くのペットを同時に飼い、ある程度の愛情をもって世話をするという世界が確立していったのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」に投稿しております
文字数 112,733
最終更新日 2023.01.31
登録日 2022.08.22
大人になってなお少年の頃の思い出を引きずる男の、ノスタルジーな話。
大体、昭和末期から平成初期~中期くらいの時代感の話です。
文字数 23,494
最終更新日 2024.05.06
登録日 2024.04.20
孤児院で育った少女リチェルは、十二歳の時その歌声を見初められ隣国の貴族の楽団に引き取られる。けれども引き取ってくれた当主がすぐに病死した事で待遇が一変、日々屋敷と楽団の雑事をこなす下働きとして暮らしていた。
そんなある日、丘で隠れて歌っていたところを一人の青年に見つかってしまう。ヴァイオリン弾きである青年は、リチェルにまた歌を聴かせてほしいと告げて──。
「俺はただ、君の歌が聴きたくて降りてきたんだ」
これはある目的で旅を続ける貴族のヴァイオリン弾きと孤児の少女の、音楽で彩る優しい旅のお話。
(原案・絵:若野未森、著者:雪葉あをい)
★11/13まで毎日朝8時更新・以降週二回(土日朝8時)更新・年内完結
※このお話は19世紀末のヨーロッパをモデルにしたファンタジーです。地名や当時の政治・慣習等の背景を含め、多々フィクションが含まれます。
※時代背景などを反映した差別的な表現が含まれている場合があります。
文字数 549,892
最終更新日 2023.12.31
登録日 2023.06.22