歴史 小説一覧
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江戸時代の末期、若狭国多賀浜村は酷い旱魃に見舞われた。村の神社には雨乞い鐘が納められており、浜辺で打ち鳴らせば雨が降ると伝えられていた。百姓らは一縷の望みをかけて神社に嘆願するが宮司は困惑し、近郷の陰陽師、土御門家に教えを請う。陰陽師は「言い伝えには真実あり」とて多賀浜に出て相地を行い、妙案を宮司に授ける。
近隣の村では雨乞いの神事の噂を聞きつけ、多賀浜村だけが恩恵を受けるのは遺憾との声が上がる。不穏な空気の漂う中、雨乞い神事の日、どこからともなく賊が現れた。
文字数 12,747
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.05.11
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本所の長屋に暮らす若き書生・綾太郎の正体は、陰陽寮に仕える“猫又見習い”。
江戸に現れる怪異や妖を、人知れず退治する密命を帯びた半妖の青年だ。
顔のない女、動く絵巻、妖しの火車……
人と妖、そして自らの過去に向き合いながら、今日もひとりと一匹と一人の捕物劇が始まる。
江戸の夜を斬る、不思議と情の時代ファンタジー!
文字数 20,492
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.05.10
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江戸最大の遊郭・花影楼に身を置く花魁「夕鈴」は、
その美貌とは裏腹に“幕府の密命を帯びた女刺客”だった。
ある日、客として現れたのは、次期藩主と噂される若き当主・榊 清光。
ふたりは逢瀬の仮面越しに心を交わし、やがて夜毎、肌を重ねていく。
だがその関係は“刃”と“標的”。
運命に抗いながらも惹かれ合うふたりが選んだ結末とは――。
艶やかにして切ない、江戸の裏に咲いた禁断の恋。
裏と表、快楽と哀情の狭間を描く、大人のための時代恋愛譚。
文字数 10,530
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.05.10
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乾いた風が吹く。
埃っぽいこの世界――アメリカ西部。
人々は金を求めて西へ西へと移動していった。たった数粒の砂金が数万の人間を西のかなたに呼び寄せたのだ。
――ゴールドラッシュからすでに半世紀がたとうとしていた。
それまで何もなかった西部では開拓が進み、町が形成され、鉄路がそれらを結んでいった。
かつてはカウボーイのみが、この大地を我が物顔に跋扈していた。大地を覆いつくさんばかりの牛の群れを率いる一団。ロングドライブと呼ばれるこの風景は西部の象徴でもあった。
二十世紀もそろそろのこの時代、そういった「西部」的なものはだんだんとなりを潜めつつあった。有刺鉄線の普及により、草原は囲い込まれまた鉄道の発展は彼らの仕事を奪っていった。
そのような変化が見られつつも、アメリカ西部はいまだに個人の能力が幅を利かせる、実力主義の世界であった。すでにフロンティアは西海岸に達したものの、開拓熱は冷めることはない。農民も悪党も、当然保安官も常に武器を持ち自らを守ろうとしていた。それはこの国の人民の権利なのだから。
この西部で武器を扱う少女がいた。
彼女の名前はベルティーナ=レヴァッキーニ。
彼女は何のために、人々に拳銃やライフルを売り歩くのか。
荒野のガンマンにして、死の商人。
西部では『火薬のベルテ』と呼ばれていた。
そんな彼女の前に、見慣れない風貌の少女が現れる。
アメリカ西部の最後の輝きともいえる物語が始まる――
文字数 13,090
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.05.05
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もし本当に明日という日があるのなら、俺はここで死ぬわけにはいかない!
織田信長の姿としてぼんやりと記憶にあるのは、中学の時の教科書に記載されていた、掛け軸に描かれた色白でつり目の肖像画がなんとなくだけだ。その姿を思いだそうにも、はっきりと思い出せない。俺が最後に見た信長は、確か新着ゲーム看板のいかつい髭を生やしたもみあげのやたら勇ましい……。
「えー! 俺が織田信長!?」
この現象をもし異世界転生歴史タイムスリップというのなら、俺は直前に見た本能寺の変勃発の日である六月二日の、その三日前に信長に転生したことになる。
「マジか……」
意識が遠のく。強いめまいに襲われ、その場にバタリと倒れ込んでいた。
文字数 20,514
最終更新日 2025.05.09
登録日 2025.04.29
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国立博物館で偶然出会ったVR技術研究者と考古学者が、古代ギリシャの彫刻「アトラス」を前に対話を交わす物語。デジタルの世界を創造する現代人と、石の彫刻に宿る魂の価値を語る考古学者の対比を通じて、時代や媒体を超えた創造性の本質を問いかけています。大阪万博で最先端技術の展示よりも2000年前の「ファルネーゼのアトラス」彫刻が人気を集める現象にも触れ、なぜ現代人が古代の芸術に心を動かされるのかを考察します。それは、人が魂を込めて創作した作品だからであり、また私たち人間が普遍的な美の価値を感じる感性を持っているからです。物語は最終的に、古代と現代の対話が新たな創造へとつながる希望を示し、時間を超えた人間の連続性を表現しています。石に宿る記憶とデジタルが織りなす未来の可能性を、繊細な筆致で描いた作品です。
文字数 5,297
最終更新日 2025.05.07
登録日 2025.05.07
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千葉県富津市、東京湾岸に残る造海城。この城には次のような伝説が伝わっている。
戦国の三英傑が物心つかぬ赤子かまだ生まれてすらいなかった天文二年(1537年)のこと、当時上総国に勢力を誇っていた真里谷家で跡目争いが発生し、敗れた真里谷信隆は造海城に立てこもった。そこへ安房国より里見家の軍勢が押し寄せる。進退窮まった信隆は里見勢に対し、造海城を歌った和歌を百首詠めば城を引き渡そうと申し出た。すると里見勢はたちまち百首の和歌を示してみせたので、信隆は城を引き渡し、相模へ逃走していった……。
率直に言って疑問の多い伝説である。
言われた通り和歌を百首詠んで参りました、城をお引き渡しくだされと頼んだところで素直に応じる者がいるのだろうか。むしろ軍勢の消耗がひどく、正面から攻め取る自信が無くなっているからあんな戯れ言にも飛びついてきたのだろうと勘ぐられれば逆効果であろう。
ではこの伝説、全くの事実無根か?
そうとも筆者には思えない。ここから先は、筆者なりに翻案した物語をご覧いただきたい。
戦国時代前期の南房総で繰り広げられる明日なき戦い。その帰趨やいかに。
文字数 21,609
最終更新日 2025.05.04
登録日 2025.05.04
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「敵は怪異か人間か――戦争の闇に堕とされた力が今、目覚める」
焼け落ちた帝都、ままならぬ復興。占領された極東の島国で怪しく蠢く怪異の影。国際霊会組織『神聖同盟』にヘッドハントされたウラベを待っていたものは、強大な怪異と戦争が生んだ人間の闇だった……。
ナチスドイツ、大日本帝国が残した遺産を求める組織、国、そして怪異――。欲望と思惑が複雑に錯綜し、硝煙と陰謀が渦巻く中、不可能を超える壮絶な戦いが今、始まる。
※本作は「小説家になろう」にも連載しております
※時代考証にガバはありますが、ファンタジーです。(頑張ってますが)大目に見てやってつかぁさい。
※本作の表紙画像やキャラはstable diffusion(model:ageless_v2)で出力し、加工編集しています。TIPSの画像は筆者作成です。
※この作品はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
文字数 348,987
最終更新日 2025.05.02
登録日 2025.03.13
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本能寺の変の翌日の夜。街道から少し離れた森の端の小道の脇で出会った2人の男。その偶然の出会いは、歴史にどのような影響を与えたのでしょうか。
短く拙いお話ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
「小説家になろう」様にも掲載しています。
文字数 2,134
最終更新日 2025.05.01
登録日 2025.05.01
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初めて会う隣の国のお姫様と婚礼を挙げた青年。
共に自国へ帰っている間も、一言だってお姫様はしゃべらない。
思い悩んだ青年が話しかけてみると……。
文字数 978
最終更新日 2025.05.01
登録日 2025.05.01
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教室の窓の向こう、春の空を裂くように現れた“それ”――
突如として訪れた非日常に、少年と少女は引き裂かれる。
だが、物語はそこで終わらない。
むしろ、すべてはそこから始まる。
目を覚ました先は、かつて存在した“歴史の戦場”。
古代、戦国、幕末…。
時を越えて少年は“何か”に導かれ、名だたる英雄たちの戦いと、
語られることのなかった真実に触れてゆく。
なぜ、平和は幾度も壊されなければならなかったのか。
誰がその運命を望んだのか。
そして、自分はなぜ選ばれたのか――
過去と未来を結ぶ“旅”の果てに、少年がたどり着く答えとは。
熱き戦火の中に生きる人々の想い、
交錯する運命と謎、
そして帰るべき“現在(いま)”を守りたいという願いが、
やがて歴史を変える力となる。
これは、一人の高校生が、
時を超えて「本当の平和」を問い直す戦記×ドラマ×ミステリー。
文字数 9,867
最終更新日 2025.04.22
登録日 2025.04.15
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貞享三年(1683年)、江戸八重洲。
幕府の法が町を覆い、秩序と混沌が交差する時代。
町の片隅、茶屋「風見庵」には様々な者たちが行き交う。
武士も商人も旅人も、一杯の茶を求めて足を運び、それぞれの物語を抱えていた。
桂木新之介は、その茶屋に辿り着く。
かつて幕府に仕え、剣を握った男が、この場所に足を止めた理由とは。
静かに客を迎える女将・お艶。彼女の背には、誰も触れぬ影が揺れる。
秩序の中で生きるのか、漂うのか。
剣を取るか、それとも置くのか――その選択は、まだ定まらない。
ただ、江戸のざわめきの中で、誰かに選ばれることなく、己の歩みを進めていく。
文字数 7,593
最終更新日 2025.04.19
登録日 2025.04.19
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「呪文一言で江戸異世界へ。アニメ知識が命綱だ!」
佐藤悠斗は、21歳の冴えないアニメオタクだった。
ある夜、長ったらしい詠唱呪文を叫んでいたら、なぜか江戸時代そっくりの異世界に転移してしまった。
そこは徳川家光が偉そうに君臨する時代。
だが、この世界には魔法が存在し、陰陽術使いや妖術使いがウロウロしている。
転移早々、悠斗は家光の日光参詣を襲う豊臣残党の戦場に放り込まれた。
焦った彼は得意の南蛮妖術を繰り出し、「股間が痒くなる呪文」で敵も味方も無力化。
死人ゼロで戦いを終わらせ、呆れられつつも家光に褒められた。
「家臣になれ」と誘われたが、「お役所仕事は面倒臭い」と断り、代わりに金と小太刀をゲット。
「困ったら江戸城に来い」と言われ、悠斗の異世界ライフが始まった。
これから彼は、長くてくだらない詠唱呪文を武器に、壮大でバカバカしい事件を次々解決していく。
家光の偉そうな命令、護衛の困惑、敵の泣き言を巻き込みながら、自由気ままに生きる悠斗。
これは、江戸時代風異世界で繰り広げられる、ドタバタで笑える冒険譚だ!
文字数 82,908
最終更新日 2025.04.17
登録日 2025.04.01
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時は天正十八年。
関東に覇を唱えた小田原北条氏は、関白豊臣秀吉により滅亡した。
小田原征伐に参陣していない常陸国府中大掾氏は、領地没収の危機になった。
御家存続のため、選ばれたのは当主大掾清幹の従弟三村春虎である。
「おんつぁま。いくらなんでもそったらこと、むりだっぺよ」
春虎は嘆いた。
金の揚羽の前立ての武者の奮戦記 ──
文字数 93,654
最終更新日 2025.04.17
登録日 2025.03.05
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薄闇の中、吉野ヶ里丘陵の南端に広がる平野を照らす篝火が、若きウズメの肌を妖しく浮かび上がらせていた。彼女はまだ二十歳にも満たぬ年頃だったが、その肢体はすでに成熟し、神々が泥土から削り出した彫刻のようにしなやかで豊満だった。
北九州の土に生まれざる異邦の血、東北地方の「蝦夷(えみし)」の血が混ざった彼女は、その異様なまでの美貌を授かっていた。背は高く、四肢は長く伸び、指先は細く白い。太い眉の下、二重の瞼に縁取られた瞳は深い黒を湛え、まるで夜の海のように見る者を吸い込む力を持っていた。耳たぶは大きく、鼻は広く、厚い唇は血の色を帯びて常に濡れているかのようだった。長い黒髪が背を流れ、風に揺れるたび、彼女の首筋から漂う甘い香りが周囲の男たちの理性を狂わせた。蝦夷の血は、彼女に頑強な骨格と野性的な魅力を与え、邪馬台国の民とは異なる異邦の気配を漂わせていた。
その夜、ウズメは巫女たちを率いて本州の山野を抜け、九州の佐賀県に広がる吉野ヶ里丘陵へと向かっていた。丘陵の南端には有明海が迫り、かつて縄文海進で海水が浸食した跡が残る遠浅の干潟が広がっていた。
文字数 39,761
最終更新日 2025.04.13
登録日 2025.04.08
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現代文で書かれた歴史関連本で出合った珍説・異説から妄想したストーリーの数々です。
三英傑と通称・生駒吉乃(いこまきつの)様関連のネタ多め。
全くの作り事なので、時代考証的におかしな箇所もありますし、歴史上の人物を単なるストーリー上のキャラクターとして扱っています。
学校の授業で習う歴史のお勉強には、全く役に立ちません。
但し、日本史の通説を知らないと読みこなせない仕掛けはあります。
(お勉強もがんばってね!)
そして、チャットノベル形式多めです。
上記を踏まえて、お読み下さい。
【ゲーム・マンガ・映画・声劇などの脚本家・シナリオライター・原作者さんへ】
この作品を参考にしたり、そのまま使ったりする場合、事前にご連絡下さい。
基本的には、作品使用料や原案料をいただきます。
無断使用の場合は、著作権侵害となります。
文字数 13,930
最終更新日 2025.04.13
登録日 2025.03.14
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お江戸のすみっこに黒くてふわふわしたものが座っていました――。
小伝馬町に新規オープンした袋物問屋。
通りがかりの浪人風体のお侍が見たのは、袋物屋の店主が子どもを「虐待」している姿!
立ち塞がった浪人風のお侍は、実は火付盗賊改方の長官さまでした。
※人は死にませんが、人間と動物に危害が加えられる暴力的シーンがあります。
※実在した人物が登場しますが、あくまでも時代劇です。ご了承ください。
※この作品は江戸時代を舞台にしたフィクションであり、当時の社会や文化を描写するにあたり、歴史的背景に基づいた表現や描写が含まれています。
※「長吏」「門付け」「丹波の荒熊」「傀儡師」「女鳥追い」「門説経」「歌祭文」「皮座」「犬拾」「物乞い」などの職業や、身体的特徴に関する記述には、当時の価値観や慣習を反映したものがありますが、これらは現代の価値観や倫理観とは異なる場合があります。
※これらの表現は、物語の時代背景を忠実に再現するためのものであり、差別や偏見を助長する意図は一切ございません。
※読者の皆様には、こうした歴史的文脈をご理解いただきつつ、本作をお楽しみいただければ幸いです。
※万が一、不快な印象を与える表現がございましたら、著者として深くお詫び申し上げます。
文字数 42,236
最終更新日 2025.04.08
登録日 2025.02.16
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大唐の都・長安、に住む私は、次々に見つかる謎の文字に悩まされる。
そこで私は道士にこの怪異を占わせたところ、瑞兆との卦が出た。
道士はその詳細を教えると、私からその吉運が去ってしまうので話せないと言う。
私は不審に思ったが道士には褒美をやって帰したところ怪異は止んだ。
それから35年が過ぎ、怪異のことなどすっかり忘れて、老爺になった私の許に、金吾衛の参軍を勤める孫の穹が立ち寄って長安を荒らしまわる高句麗賊について話をするが・・・
文字数 7,332
最終更新日 2025.04.07
登録日 2025.04.07
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日清戦争の後、外国企業を中心に全般的投資ブームが起こった。下関条約で工業企業権が諸外国に与えられ、工場建設が促進された。1896年に露清銀行が出店した。1897年末に香港上海銀行の株価は176%のプレミアムを記録した。1899年インドシナ銀行が進出してきた[18]。上海は英領香港の高税率に対して課税が緩く、また租界も用意されたので、香港のユダヤ資本が上海に向かって全面的に移転し、たとえばサスーン家などのセファルディ系ユダヤ人グループが第一次世界大戦後に全盛を極めた。
1920年代の上海最盛期、1904年2月の日露戦争開戦を前にして、陸軍参謀本部から上海のロシア租界、フランス租界、アメリカ租界の動静を探れと司令された南少佐。
南はクララ、ヘレナ、千鶴と辰麿を伴って上海に赴任する。
欧米人の華麗な生活とアヘン戦争、日清戦争で属国扱いされている中国。
クララとヘレナは、ボーア人の美貌でたちまち社交界の花形になった。欧米人のプレイボーイから誘惑される二人。貞節を守るクララと誘惑に負けそうになるヘレナ。
南は、育児のために雇った若い美貌の中国人の家政婦からも誘惑を受ける。
南一家に危機が訪れる。ヘレナは誘惑に勝てるのか?南少佐は、中国人の家政婦の毒牙から逃れられるのか?そして、クララは二人をどう守るのか?
文字数 17,321
最終更新日 2025.04.03
登録日 2025.03.15
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文字数 58,582
最終更新日 2025.04.03
登録日 2025.03.13
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『徒人草』・あだひとぐさ、なる古文書が京田辺市の寺から発見された。有名な『徒然草』を元に50年後の室町時代に書かれた文章で、その機知に富む軽妙な文章には高い評価がなされ、国の重要文化財に指定された。しかし、専門家からは偽物では?との声が上がり、真贋論争が繰り広げられたが、決着がつかずにウヤムヤとなった。『徒人草』が発見された寺の住職は亡父の日記を読んで、『徒人草』は父が復讐のために捏造した贋作と知るが・・・
文字数 8,127
最終更新日 2025.03.30
登録日 2025.03.30