「冷」の検索結果

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恋愛 完結 長編
報われない恋心を抱き、冷たい態度を取り続ける三島は、その苦しみから逃れる為少しずつ彼女を追い詰め心の内側へと入っていく。
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小説 22,146 位 / 22,146件 恋愛 5,107 位 / 5,107件
登録日 2009.09.14
日常の気配が色濃く残る、ありふれた2Kの部屋。 いつもと変わらないはずのその空間で、私は茶色いカーテンを固く閉ざし、リビングのソファの下にへたり込んで泣いていた。 見上げるソファの上には、A5サイズのジップロックが置かれている。 パンパンに膨れ上がったその袋の口を開けると、中から数錠の薬が弾け飛んだ。 ザイラス、ソラナックス、サイレース、ハルシオン……。 市販薬ではない、精神を強制的にシャットダウンさせるための処方薬たち。私はシートから無感情に薬を押し出し、手のひらに乗せては、次々と胃の奥へ放り込んでいった。 これを飲めば、やっと楽になれる。その思いだけを信じて、涙を流しながら飲み続けた。 途中からの記憶はない。 ただ、後になって知らされた。あのジップロックに詰め込まれた膨大な量の薬を、私は無意識のまま、すべて飲み干していたのだと。 ぼんやりと水底のように滲んでいく景色の中で、私の時間は完全に途切れた。 ——まぶしい。 次に目を開けたとき、真っ先に感じたのは、朝の寝起きのようなごく「普通」の目覚めの感覚だった。 ただ、視界に飛び込んでくる光があまりにも白く、強烈で、思わず目を細める。 そこは、カーテンで仕切られた無機質で狭い空間だった。 体を動かそうとして、違和感に気づく。両手も、両脚も、ベッドに固く固定されていて1ミリも動かせない。 「……っ」 声を出そうとした瞬間、喉の奥で「ごふっ」と異音が鳴った。 息苦しさはない。視線を下へ落とすと、自分の鼻と口から透明な管が伸びているのが見えた。 人の声は、まったく聞こえない。 ただ、私の左後方から、一定のリズムを刻む機械音だけが冷たく響いていた。 自分がどうなったのか、何もわからない。 ただ、私は目を覚ました。 薬は胃洗浄では間に合わないほど血液に溶け込み、脳死判定の少し手前までいった私が、なぜか今、この眩しい白い光の中で息をしている。 ベッドの傍らで親友がポロポロと涙をこぼしていたことや、「奇跡が起きた」という言葉を認識するのは、もう少し後のことだ。 この瞬間の私にあったのは、ただ「生かされてしまった」という圧倒的な事実だけだった。 あの、すべてを搾取され、尊厳を踏みにじられた「底なし沼」のような日々から、私はまだ、逃げ切れていない——。
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小説 225,133 位 / 225,133件 エッセイ・ノンフィクション 8,797 位 / 8,797件
文字数 31,663 最終更新日 2026.05.21 登録日 2026.03.13
ファンタジー 連載中 長編 R18
「無能な鑑定士など、我がパーティには不要だ。消えろ」 勇者パーティの荷物持ちとして、聖女や女騎士に「ゴミ」と罵られ、魔物蠢く辺境の洞窟に捨てられた大学生の転生者・カイト。 死を覚悟した彼が手に入れたのは、異世界の理(ことわり)を根底から書き換える**超高性能AI『アナリス』**だった。 アナリスの導き出した解は、この理不尽な世界を**「都合の良いエロゲー」として上書き(パッチ)**すること。 彼女が実行する**『官能鑑定』は、対象のステータスだけでなく、秘められた性的嗜好から最も感じやすい部位までを完全に可視化する。 さらに、AIによる「感度パラメータの強制操作」**によって、どれほど高飛車な聖女も、冷酷な女騎士も、カイトの指先一つで羞恥に震え、快楽に溺れる肉体へと変貌していく。 「お前のその清廉な祈り、AIには『発情』と判定されてるぜ?」 自分を捨てた女たちを「攻略対象」としてデバッグし、世界そのものを己の欲望で塗り替えていく、前代未聞の**『官能×再構築』**ファンタジー、開幕。
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小説 225,133 位 / 225,133件 ファンタジー 52,218 位 / 52,218件
文字数 164,947 最終更新日 2026.05.08 登録日 2026.03.27
現代文学 完結 長編 R15
准看護師が正看護師を苛め支配する病院は確かに存在する。 そして人はそんな心算はないと言いつつ自覚があるのかそれとも無自覚なのだろうか。 悪意や苛めと言う行為を実に面白可笑しく愉しむ人種が存在する。 これは実際に京都の西にある病院の中で起こった現実。 人は一体どの様にして追い詰められれば自我が崩壊されていくのか。 壊れた心、眠れなくなってしまった日々の中で食事も出来ずにただただ泣いて『死にたい、ごめんなさい』と言葉として発する裏では『助かりたい!!』『助けて欲しい!!』と出口のない白い闇の中を、長い時間を掛けて彷徨う。 何もわからない状況下で初めて自分が鬱だと診断された時の安堵感。 そうしてこれからどう生きていけばいいのかわからない不安な日々。 家族と、自分自身とどう向き合えばわからない。 鬱はある日突然私の前へとその姿を現しました。 そしてこれは今より約八年前実際姫ゐな 雪乃である私の身の上に起こったリアルなお話です。 今でこそですが当時は現実と向き合えるようになるまで、とても長い年月がかかりました。 またこれは誰しも起こる得る可能性がある病なのです。 職場鬱は私の心だけでなく社会からも私個人と言う存在がある意味抹消されてしまったのです。 加害者となる者達や監督不行き届きであった病院の冷酷なまでの対応。 これが人の命を救う――――なんて信じられない現実なのです。 全ての病院がこうだとは言いませんし思いたくはありません。 でも実際に私の場合はそうだったのですから……。 当時鬱となった私には家族……実の母が誰よりもこんな私へ寄り添ってくれました。 とても大切な存在でしたが今年……1月20日の明け方に、三人の子供の見守る中安らかに旅立っていきました。 このお話を亡くなりし母へと捧げます。 そしてかなり内容は白衣の天使がいる職場にしてはかなりえぐいです。 胸糞警報発令です。 最後はじんわりです。 少し加筆修正しますね。
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小説 225,133 位 / 225,133件 現代文学 9,472 位 / 9,472件
文字数 179,284 最終更新日 2021.08.18 登録日 2021.04.30
ファンタジー 連載中 長編
ミラリア王国は対魔物に適した魔力を持つ者が多く存在した。その魔力にも2つに分類されていた。1つは防御系、もう1つは攻撃系の魔力である。そして、その攻撃系の魔力が強いのがレディア侯爵家だった。しかしレディア家の長女に生まれたルチタは生まれた時から魔力がなかった。ところが、母ミリュシェが亡くなったのち、後妻ビアンカとの間に生まれた娘、妹のサチェルは攻撃魔法総てを操ることができるほどの魔力を持っていた。その時から優しかった父セビアは人が変わり、サチェルだけを可愛がるようになった。そして、サチェルは魔力を使いルチタを虐げるようになった。ルチタはそんな、サチェルと家族から逃げるために、何度も家出をしようと繰り返していたが、その度にサチェルの攻撃にあい失敗に終わるのだった。そんなる日、家出を失敗したルチタにセビアから言い渡されたのはミラリア王国の北部アラントルを領地に持つコーアル公爵のご子息、冷徹公爵と名高いロディアとの縁談だった…。 *この作品はあくまでも試作品です。試作品なんです。練習用の作品なんです。突っ込みどころが多いかもしれませんが、大目に見てやってください!練習用なんですよぉ。(泣)
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小説 225,133 位 / 225,133件 ファンタジー 52,218 位 / 52,218件
文字数 18,892 最終更新日 2024.09.30 登録日 2024.08.30
ライト文芸 完結 長編
「値引きシール、つい見ちゃうよな」 節約を楽しみ、工夫で美味しく。 冷蔵庫にあるもので、ちょっとだけ贅沢な晩酌を作る男の、静かで深い日常。 株と惣菜とお城めぐり──だけど恋じゃない。 心に少しの未練と、今夜の献立への小さな野望を抱えながら、今日も台所に立つ。 この物語は、ChatGPTが下書きした原稿を、人の手でじっくり煮込んだ“生成系”人生小説。 しみじみしたいあなたに、ちょうどいい読後感を。
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小説 225,133 位 / 225,133件 ライト文芸 9,579 位 / 9,579件
文字数 48,068 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.05.06
ファンタジー 完結 長編 R15
「信仰心が足りない」という一言で、居場所を奪われた聖女見習い。 頼れるのは、誰かを癒やすこの魔法と、くたびれたローブ一枚だけ——。 本作は、神殿から追放された聖女が、自分の回復魔法を「保険」の仕組みとして売り出し、やがて国家の戦略すら変えていく異世界ファンタジーです。 ・追放ざまぁ系が好きだけれど、ただスカッとするだけでなく「その後の生き方」まで描いてほしい人 ・主人公が自分の弱さや罪悪感と向き合い、少しずつ自分の価値を認めていく物語が読みたい人 ・戦争や政治が絡むスケール感のある話の中で、たしかに「一人の気持ち」が動いていく様子を追いかけたい人 そんな読者に刺さるよう設計されたストーリーです。 回復魔法×保険ビジネス×国家事業という、一見ドライな要素の裏側で描かれるのは、 「善意」と「お金」、「信仰」と「仕組み」のあいだで揺れ動く人間たちの心。 冷徹な官僚と思われていたユリウスが、リゼルの優しさと信念に影響されて変わっていく姿も見どころのひとつです。 読み終えたとき、あなたもきっと、自分の弱さや過去の失敗を「それでも誰かの役に立てる価値」として見直したくなるはず。 追放された聖女が、自分で選んだ居場所を国家規模のプロジェクトへと育て上げるまでの物語。 スカッとするざまぁ要素と、しみじみ温かい成長ドラマの両方を味わいたい方におすすめです。
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小説 225,133 位 / 225,133件 ファンタジー 52,218 位 / 52,218件
文字数 115,536 最終更新日 2025.12.11 登録日 2025.12.06
恋愛 連載中 長編
ずっと一緒だった。 いつからか貴方は、 高い敷居の向こう側の人になってしまった。 ゼロだった距離。 今は千里を優に超える。 純粋な友情と少しの恋情は、 無機質で冷たい、 ギシキテキカンケイに。 私の使命は『大御神』のお声を聞くこと。 私の使命は『大御神』のお望みを聞くこと。 「お呼びでしょうか、大御神。」 「我の声、聞き届けよ。」 15歳の『神の巫女』 18歳の『神の御子』 決して隣に並ぶことは許されない、 主従的で儀式的な、 冷酷な関係。
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小説 225,133 位 / 225,133件 恋愛 65,576 位 / 65,576件
文字数 55,931 最終更新日 2021.10.10 登録日 2018.10.13
ファンタジー 連載中 長編
現代の世界では魔法と帯剣が当たり前、しかしそれは文明開化の日本が発祥の地でした。現代科学とファンタジーが入り乱れる中でなぜ世界がこうなったのかを解明探検するファンタジーでミステリーな物語。SNSとインターネットが復旧する現在でファンタジーがどう融合しているか、コミカルなシーンと冷酷なシーンが入り乱れます。
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小説 225,133 位 / 225,133件 ファンタジー 52,218 位 / 52,218件
文字数 876 最終更新日 2019.06.14 登録日 2019.06.14
青春 連載中 長編
 最低評価の二世アイドルが、グループをのしあげ伝説になる話。  父親は大物タレント・母親は大物女優。  息子の純は、少し変だけど、引っ込み思案な普通の中学生。――のはずだった。  ある日、父親が所属する芸能事務所についていった純は、代表交代でトップについた社長にスカウトされ、アイドルとしてデビューすることに。  ダンスも歌もダメダメだった純は、優れた五感で心を読み、第六感で未来を視ながら、芸能界を生き抜いていく。  これは  心がすさみ、絶望しながらも、アイドルとして歩んだ純の、精いっぱいの物語。
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小説 225,133 位 / 225,133件 青春 7,896 位 / 7,896件
文字数 384,199 最終更新日 2026.02.14 登録日 2022.04.09
経済・企業 連載中 短編
桜木花道、彼は一流の数学者でありながら、巧妙な経済犯罪を次々と成功させる知能犯。その天才的な頭脳と冷静な判断力を駆使し、数々の大企業や銀行を欺き、多額の利益を手にしてきた。しかし、その裏には孤独と葛藤が潜んでいた。彼のスリリングな人生は、常に法の境界線を行き来するものだった。 本作『完全犯罪経済小説』は、桜木花道の幼少期から始まる。小さな田舎町で育った花道は、異常なまでの数学の才能を持ち、早くからその名を轟かせていた。やがて東京に移り住み、一流大学でさらにその才能を磨く中で、彼は友人の田中雄二と出会う。雄二は花道にインターネットの闇の世界を紹介し、二人は共にハッキング行為にのめり込んでいく。 大学を卒業した花道は、経済犯罪の道に進むことを決意する。彼は巧妙な手口で銀行のシステムに侵入し、不正取引を行う計画を練り上げ、次々と成功を収めていく。しかし、その一方で心の中には深い葛藤が芽生え始める。「こんなことを続けていて、本当に幸せになれるのか?」という疑念が彼を苦しめる。 そんな中、彼の人生に大きな転機が訪れる。大学時代の友人であり、現在はエリート法人監査官として活躍する高嶋玲子が再び彼の前に現れる。玲子は花道の過去を知り、彼を追い詰めるために捜査を開始する。二人の間で繰り広げられる知能戦は、次第に激化していく。 玲子の追及が厳しくなる中で、花道は新たな計画を立てる。彼は証券会社の内部情報を入手し、不正取引を行うことで莫大な利益を得ようとする。しかし、玲子の捜査は彼の一歩先を行き、花道は次第に追い詰められていく。仲間の裏切り、計画の露見、そして玲子との知恵比べ。花道は自らの才能を駆使し、幾度も危機を乗り越えていくが、心の中の葛藤は深まるばかりだ。 最終的に花道は、彼の全ての知識と経験を結集させた大きな計画に挑む。成功すれば莫大な利益を得るが、失敗すれば全てを失うリスクを伴う。この最後の勝負に臨む花道は、自らの行為を正当化し続けるのか、それとも新たな道を見つけるのか。玲子との対決を通じて、彼は自身の未来を見据え、過去の犯罪を清算し、新たな生き方を模索することを決意する。 本作は、桜木花道という一人の天才知能犯の成長と葛藤を描き出し、その内面の変化や倫理観との戦いを通じて、読者に深い感情移入を促す。花道と玲子の緊迫感あふれる知恵比べや心理戦は、最後まで目が離せない展開となっている。読者は彼らの物語を通じて、人間の本質や正義と悪の狭間に揺れる心情を深く感じ取ることができるだろう。 『完全犯罪経済小説』は、知能犯としての桜木花道のサクセスストーリーであり、彼とエリート監査官高嶋玲子とのスリリングな駆け引きが見どころの長編巨編小説。都会の闇と光の中で繰り広げられる緻密なストーリーを、ぜひお楽しみください。
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小説 225,133 位 / 225,133件 経済・企業 426 位 / 426件
文字数 19,771 最終更新日 2024.11.12 登録日 2024.05.21
恋愛 連載中 長編
彼を裏切ったあの日から二年。二年ぶりに再会した彼は自分が知っている彼ではなかった。冷徹な瞳の不良×金髪青い瞳の美少女
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小説 22,146 位 / 22,146件 恋愛 5,107 位 / 5,107件
登録日 2014.04.08
ファンタジー 完結 長編 R15
「魔力がない。ただそれだけで、僕たちはゴミだと捨てられた」 魔法の強さが人間の価値を決定する、狂った格差社会。 名門・神代家で「魔力ゼロ」の烙印を押され、凄惨な虐待の末に辺境の「ナラク村」へ追放された少年・カイト。 だが、彼は誰も知らない最強の武器を隠し持っていた。それは、前世の日本で伝説を築いた **「最強のマーケターとしての知識」と、魔法に依存しない「物理学の叡智」**。 カイトは、村人が「魔力を通さないゴミ」として捨てていた黒鉛石や磁石、銅といった資源に目を向ける。 「価値がないんじゃない。用途を間違えているだけだ」 彼は黒鉛をフィラメントに、磁石と銅線を「発電機」に変え、魔法を介さずとも自ら輝き続ける**「電気の光」**を開発。 魔法を独占して民を支配してきた特権階級に対し、科学と市場戦略という名の刃で、その権威を根底から切り裂いていく。 旅の途上、カイトは自分と同じく「魔力なし」と蔑まれ、心因性失声症で声を失った孤独なエルフの少女・リィンと出会う。 カイトは彼女を救い出し、自らの右腕に据える。それは同情ではない。欠陥を「神秘性」というブランドに変える、彼の冷徹で慈悲深い戦術だった。 これは、世界から「価値ゼロ」と見放された少年と少女が、狂った世界のルールそのものを買い叩き、再定義していく究極の逆転サクセスストーリー。
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小説 225,133 位 / 225,133件 ファンタジー 52,218 位 / 52,218件
文字数 64,440 最終更新日 2026.03.11 登録日 2026.02.27
ファンタジー 連載中 短編
一条斗真 木属性~植物を司る~ 特に植物から薬を調合することが得意 「ねぇ、斗真くん」 「ん、何?楓」 大分人通りの少なくなった港で、先を歩いていた斗真が振り返る。今夜は満月。しかも稀に見るスーパームーンとやらだ。 「あのね、私…」 斗真が楓の目をじっと見つめる。 「ずっとあなたの血を飲みたかったんだ」 楓の口元がニヤリと歪んだその瞬間、楓が鋭い歯を斗真の首元に突き立てて噛み付いた。 「い"っ…」 「ごめんね。この15日間、とっても楽しかったよ。」 そこにいるのは、もう斗真の知っている楓の姿ではない。恐ろしく醜いバケモノだ。 顔にも首にも血管が浮き上がる。楓が血を思い切り吸い込もうとしたその瞬間、 「ぐっ…ゴホッ」 楓の口から大量の血が溢れだし、その場に膝から崩れ落ちる。 「はぁ…痛ぇーよ。もっと噛み方ってもんがあるだろ。いきなり飛びかかって来るなんて、この礼儀知らずめ」 「?! 斗真っ…ゴホ」 「俺が、お前の正体に気づいていないとでも思った?」 座り込む楓の横に歩み寄る。 「はっ…きょ、今日のところはこれくらいで勘弁してやるわ…」 立ち上がろうと足に力を入れるが、すぐにへたり込む。楓の額に冷や汗が浮かぶ。 「おっ、そろそろ効いてきた頃かな。」 斗真が楓の顔をまじまじと覗き込んで言った。 「ゴホッ…何よ…」 斗真がニッコリ笑って言う。 「毒だよ」 「?!毒?!」 「そうだよ~。俺の首に毒、塗っておいたんだ♪」 「何考えて…っ」 「だってさぁ、見てごらんよ」 そう言ってバケモノと化した楓の肩に手を回して空を見上げる。 「こんなに月がきれいな夜に、吸血鬼のお前が襲ってこないわけ、ないでしょ?」 楓の肩がビクッと震える。 「俺が調合した毒はさ、巡りが速いんだよね。全身に巡った毒が、毛細血管の方から体の組織を分解していくの。ほら、こういうふうにさ。」 楓の足先がジュワッと音を立てて蒸発していく。 「俺を選んだのは間違いだったみたいだね♪じゃあ、せいぜい成仏してよ。じゃあね」 そう言って斗真は港を歩き出す。空を見上げると赤く染まった月が輝いていた。 「今夜は忙しくなりそうだ。」 その背後にはもう楓の姿は跡形もなく消えていた。
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小説 225,133 位 / 225,133件 ファンタジー 52,218 位 / 52,218件
文字数 2,581 最終更新日 2021.04.18 登録日 2021.04.18
ライト文芸 連載中 短編
全ての日常が嫌になり、夢を諦めた青年 そんなある日、青年は1匹の小鳥と出会う その出会いが青年の冷め切った心に、あたたかい灯火を灯す 小鳥と青年の日常は始まったばかり だが、時は待ってくれず 少しずつ終わりを告げようとする
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小説 225,133 位 / 225,133件 ライト文芸 9,579 位 / 9,579件
文字数 5,764 最終更新日 2024.05.17 登録日 2024.04.13
BL 完結 短編 R18
表世界だけで生きる人々は、犯罪という殺しが許される冷たい世界を知らない。 裏世界だけで生きる人々は、生きていく上で感じられる幸せの温かさを知らない。 表と裏の世界の両方を知ることが許された者たちは、世界を牛耳ようとするくせ者たち以外存在せず、今日も穏やかに進む表世界を眺めながら、裏世界で両方の世界を牛耳るために静かな争いを繰り広げる。 そこに正義の文字はなく、止める手の者は世界に殺され、裏世界の人間は、表世界へ行くことが許されず、表世界のものが、一度裏世界に迷い込めば命はない。 ただ、例外が一人・・・いや、二人。伝説の殺し屋と言われた男と、その息子と言われる人物たちだけは、誰にも手が出せない。 あらゆる訓練で伝説の男を越えたと言われる息子16歳が、ついに表世界へ顔を出す。訪れるのは二度目。彼は彼自身の決めた主のために自重をせず、主に尽くすために必要のない高校入学を果たすのだった。 亀更新です。申し訳ありません。
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小説 225,133 位 / 225,133件 BL 31,145 位 / 31,145件
文字数 16,759 最終更新日 2018.11.12 登録日 2018.10.13
ファンタジー 完結 短編 R15
俺はエアコンだ! 何故かエアコンに転生してしまった温谷冷。電気もなく自暴自棄になりかけていた彼の下に神を名乗る少女が現れる。彼女に魔力(電気)を回復してもらうと彼の目に様々な情報が表示される。その中には取得できる三つの魔法も描かれていた。 その魔法(温風と冷風を出す)を駆使し、成り上がっていく……。 ハーレムになる予定です。(ただし触ることが出来ない)
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小説 225,133 位 / 225,133件 ファンタジー 52,218 位 / 52,218件
文字数 34,114 最終更新日 2016.09.02 登録日 2016.09.02
エッセイ・ノンフィクション 連載中 ショートショート
友人の勧めで初めてマッチングアプリに登録したさちこ。お相手は、52歳、バツイチ、子供は独立し、孫もいる男だった。初めてのブライングデートを体験するさちこ。そこで見たものとは!さちこの冷静かつ辛口ツッコミがクスっと心に響く作品です。
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小説 225,133 位 / 225,133件 エッセイ・ノンフィクション 8,797 位 / 8,797件
文字数 3,563 最終更新日 2021.01.21 登録日 2021.01.20
恋愛 完結 短編
(🌸約9年前に書いた作品です) 「貴女に一目惚れしました」 (はい?)  立花秋人(たちばなあきひと)は少女漫画のような恋愛に憧れを持ち、『運命』や『ハッピーエンド』の類を信じる変人であった。  そんな彼が恋に落ちた女性――小鳥遊美春(たかなしみはる)は御伽噺への憧れを捨てた現実主義者で、立花の話を「バカみたい」と一蹴する。  しかし、彼女が立花に対して冷たい態度をとるのには深い理由があった。 「小鳥遊さん、連絡先を教えてください」 「嫌です」  そんな会話から始まった2人の関係は、お互いを知るうちに少しずつ変わっていく。 (🌸表紙イラスト:フリーイラストをお借りしています、ありがとうございます。)
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小説 225,133 位 / 225,133件 恋愛 65,576 位 / 65,576件
文字数 6,947 最終更新日 2021.06.29 登録日 2021.06.29
ミステリー 完結 長編
 「ごめんなさいね。母親なのに、あなたを守れなくて。だけど、死ぬときは一緒よ。一緒に、死にましょう」  「違うわ、ママ。あきらめるには、まだ早すぎる。なぜなら、生きているかぎり、戦える。たとえこの両手に、なにも武器がなくとも。戦う勇気と知恵さえあれば、戦える」  赤毛の美少女ルビー・クールは、立ち上がった。無数の銃口を向ける男たちに向かい、冷ややかに言い放った。  「あなたたちの革命の時間は、もう終わり。ここからは、あたしの革命の時間よ」  孤立無援で絶体絶命の窮地。ルビー・クールの逆襲が、今、始まる。  ルビー・クール・シリーズ第二弾<革命編>、ここに開幕!  表紙イラスト:BlaCky  ※本作品は、法律・法令に違反する行為を容認・推奨するものではありません。  ※蛇崩通のホームページはこちらhttps://u6vi9.hp.peraichi.com/ (レビューなどが掲載されています)  ※このたび本作品は、アマゾンでKindle版を出版しました。そのため、アルファポリスでは、大部分を非公開としました。 <目次> プロローグ 絶体絶命からの逆襲<革命編> 第1章 強盗団に襲われ絶体絶命 第2章 魔法少女対決で絶体絶命 第3章 暗殺計画で絶体絶命 第4章 女囚転落で絶体絶命 第5章 脱獄失敗で絶体絶命 第6章 銃殺直前で絶体絶命 第7章 革命対決で絶体絶命 第8章 信じてもらえず絶体絶命 第9章 爆弾発見で絶体絶命 第10章 狙撃手発見で絶体絶命 第11章 魔法対決で絶体絶命 第12章 武装集団突入で絶体絶命 第13章 孤立無援で絶体絶命 第14章 逆襲のルビー・クール 第15章 追撃のルビー・クール 第16章 いちかばちかで絶体絶命 エピローグ 学園内で絶体絶命?  ※2023年8月13日(日)に、アマゾン売れ筋ランキング:無料タイトルの「ミステリー・サスペンス・ハードボイルド(Kindleストア)」部門で1位になりました。応援ありがとうございます。  ※2023年8月14日(月)の午前3時頃に、ふたたび1位になりました。応援ありがとうございます。
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小説 225,133 位 / 225,133件 ミステリー 5,297 位 / 5,297件
文字数 18,135 最終更新日 2023.08.13 登録日 2021.07.16
6,985 227228229230231