「絹」の検索結果

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BL 完結 長編 R18
 フェリックス・エディン・ラヴィゲールは、ネイトステフ王国の第三王子だ。  端正だが、どこか猛禽類の鋭さを思わせる面立ち。  鋭い長剣を振るう、引き締まった体。  第二性がアルファだからというだけではない、自らを鍛え抜いた武人だった。  彼は『竜将』と呼ばれる称号と共に、内戦に苦しむ隣国へと派遣されていた。  軍閥のクーデターにより内戦の起きた、テミスアーリン王国。  そこでは、国王の第二夫人が亡命の準備を急いでいた。  王は戦闘で命を落とし、彼の正妻である王妃は早々と我が子を連れて逃げている。  仮王として指揮をとる第二夫人の長男は、近隣諸国へ支援を求めて欲しいと、彼女に亡命を勧めた。  仮王の弟である、アルネ・エドゥアルド・クラルは、兄の力になれない歯がゆさを感じていた。  瑞々しい、均整の取れた体。  絹のような栗色の髪に、白い肌。  美しい面立ちだが、茶目っ気も覗くつぶらな瞳。  第二性はオメガだが、彼は利発で優しい少年だった。  そんなアルネは兄から聞いた、隣国の支援部隊を指揮する『竜将』の名を呟く。 「フェリックス・エディン・ラヴィゲール殿下……」  不思議と、勇気が湧いてくる。 「長い、お名前。まるで、呪文みたい」  その名が、恋の呪文となる日が近いことを、アルネはまだ知らなかった。
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小説 227,602 位 / 227,602件 BL 31,183 位 / 31,183件
文字数 125,922 最終更新日 2025.03.14 登録日 2024.12.27
ホラー 連載中 短編 R18
時代は中世ヨーロッパ 神と人間がまだ密接に関わっていた時代 神がこの世界を想像し 神がこの世界を支配している それがこの世界の理 しかし…神を批判し反発する者がいた その者は堕天使として地に落とされ 悪魔と化し人間の命を貪(むさぽ)り喰っている 神の教えは絶対であり善である 本当に…? 悪魔は悪とされ敵対者と 決めつけられただけの存在なのかもしれない 本当の悪は人間?なのかもしれない …1番怖いのは…人間…である
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小説 227,602 位 / 227,602件 ホラー 8,458 位 / 8,458件
文字数 23,400 最終更新日 2025.02.08 登録日 2024.12.18
ファンタジー 連載中 長編
毎週水曜・土曜の21:00に更新します。 ひととき、夜の静寂の中で後宮の闇に触れてください。 ――その花は、摘まれたら最後。 決して、戻ることはできない。 帝の寵愛を受けた妃たちが、次々と謎の死を遂げる後宮。 それは病とされ、偶然と片付けられ、誰も真相を語ろうとしない。 だがその美しすぎる後宮には、ひとつの“決まり事”があるという。 ――「花を、戻してはならぬ」。 没落した貴族の娘・香蓮は、罪人の家の娘として静かに後宮に入る。 そこで待っていたのは、絹のように整えられた世界と、 異様なまでに静まり返った妃たちの瞳。 そして、夜ごと廊下に響く“誰かの鈴の音”。 「ここに入った日から、私は少しずつ私じゃなくなっていく」 香蓮は知ってしまう。 この後宮では、女たちは“香”と呼ばれ、 名前を失い、魂さえも縛られていくのだと。 そこにあるのは愛ではなく、選ばれた者への呪い。 そしてその呪いの中心にいるのは、美しい帝――。 これは、愛を与えられた少女が、その愛に殺されていく物語。 鏡の奥に咲く“戻れない花”が、あなたをそっと見つめている。
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文字数 7,444 最終更新日 2025.05.01 登録日 2025.04.09
ファンタジー 完結 短編
 西暦にすると400年か500年か時代は定かではない頃。 ある名の知れた封魔師の家系では、6歳から20歳まで全国を旅しながら魑魅魍魎を渡り合う習わしがある。 この旅路の15年間で生き残った者が、正式に「神守の封魔師」と名乗れるという。 その習わしによって、旅を続ける若き兄弟がいた。 二人はとある村で一人の少女とその病弱な母と出会い、交流を深める。 そして、過酷な旅の中のほんのひと時の安らぎの時間を共に過ごした。  しかしそれも、未曽有の水害により終止符を打たれる。 かつてない水害に見舞われた村は、防災のため大規模な堤防を築くことにした。 河を作り変えることでの水神の怒りを恐れた村人たちは、病弱な母を村全体で面倒をみるという約束のもと、少女は「人柱」として選ばれる。 封魔師の少年たちは、村の決定にどうすることもできないまま、この地を去る。  その少女の「人柱」のおかげか、無事に堤防を築くことはできた。が、約束だった病弱な母の面倒を村人たちは最後まで診ることはなかった。 ちょうどその頃から、村で異変が始まる。それは、白絹の長衣をまとい褐色の髪をなびかせた少女を何人もの人が目撃する。と、同時に村では不幸が重なり始める。誰も口にはしないが「少女の呪い」かと・・。  8年後。あの時、少女とわずかな時を過ごした封魔師の兄弟の一人が、再び村を訪れる。 そして怨霊と化してしまった、かつて安らぎを与えてくれた少女と対峙することとなる。
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文字数 22,296 最終更新日 2024.04.27 登録日 2024.04.27
ファンタジー 連載中 長編
 生まれ変わったら、何になりたい?そんなことを願ったことはあるだろうか?  中学生の時から、不治の病により、寝たきりの生活をしていた少女、戌神 歌苗。時代劇が好きだった歌苗は歌うこととテレビで水戸黄門を見るのが好きだった。  だが、不治の病はどんどんと進行していき、医者の治療も甲斐なく成人を迎える前に亡くなってしまう。  だが、歌苗は死んだと思っていた矢先に死ぬ間際、夢の中で『菊理媛』という女性の神様が現れ、日本をとある妖怪から救って欲しいとなぜか懇願される。  そして、歌苗は目が覚めるとなんとそこは江戸時代初期の吉原遊郭。そして、歌苗は地獄太夫の生まれ変わりと噂される人気大江戸芸妓花魁『乙星太夫(おとぼしだゆう)』こと、『乙(おと)』に生まれ変わってしまったのだ。そして、芸妓花魁として過ごす中、お客さんとして来たのがなんと、堅物格さんこと、水戸黄門様の護衛の格之進。そして、格さんに気に入られ、『閃光の乙星』と名乗って、疾風のお絹から忍術を習い、吉原花魁を兼業しながら、水戸黄門様の護衛のお仕事をすることに!!  そして、とうとうやってきた初仕事は、なんと四国で悪さする天狗退治?! 〜新感覚異世界転生時代劇〜 【ひかえおろ!☪花魁転生道中記☪】
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文字数 2,433 最終更新日 2021.09.16 登録日 2021.09.16
恋愛 完結 短編
幼い頃に母を亡くした少女・トワは、父親のメイソン伯爵に引き取られるが、妾の子として冷遇される。屋敷の隅の離れに追いやられ、母親の形見の高台と絹糸で組紐を作って過ごすことになる。 夜になると離れに少年・セオドアが忍び込んでくる。小さい頃からセオドアはトワの組紐作りを眺めたり、おしゃべりをしたり、一緒に桜を見たりすることが大好き。 やがてトワが年頃になると、国王の後宮入りの話が持ち上がり──。 ※他サイトにも掲載しています。 ※表紙絵はあっきコタロウさんに描いていただきました。
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文字数 10,357 最終更新日 2023.12.29 登録日 2023.12.28
現代文学 完結 ショートショート
「あなたの心、染め直してみませんか?」 看板のない染物屋の店主・藍(あい)。 彼女が扱うのは、ただの染料ではありません。訪れる人々が心の奥底に仕舞い込んだ「忘れられない記憶」や「言葉にできない想い」そのものです。 古来より日本人が愛してきた繊細な色彩が、悩める人々の背中を優しく、時には凛と押し上げます。読み終えたあと、いつもの景色が少しだけ鮮やかに見えるようになるかもしれません。
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小説 227,602 位 / 227,602件 現代文学 9,534 位 / 9,534件
文字数 26,861 最終更新日 2026.02.21 登録日 2026.01.31
ファンタジー 連載中 長編
【短めのあらすじ】  童貞卒業しようとした青年は、トラックに激突して生コンクリートの中へ入ってしまう。死にゆく男は美少女パンツを見納めしながら幸せな気持ちで死ぬ。  転生したら『道(コンクリートの塊)』になっていた。出会った美少女サキュバスに惚れられたので、固有スキル『道テイム』を使って無双する。  ※道テイムは美少女パンツを見ないとエナジーが溜まらず、使えない。 【長めのあらすじ】  道見道貞は、大学生である。コミュ症で一年を空回りし、大学二年で大学デビューするべく、テニサーに入ってイッキコールを喰らい、まんまと酔い潰れてしまう。陽キャは更にイッキを要求してきたので、道見道貞は居酒屋を逃げ出して――トラックに激突、そのまま工事現場の生コンクリートの中にドボンと落ちる。  死にかけの道見道貞は居酒屋を抜け出して探しに来てくれた美少女のパンツを眺め――幸せな気持ちになって死ぬ。まさに、最後の目の保養であった。 「水玉パンツ」  そして彼の意識が目覚めると、そこは異世界だった。さらに記憶は自分の名前さえ曖昧で、一畳分サイズのコンクリートの塊に転生していた。歩行能力すらない彼は、現地の美少女サキュバス『レギン』と、美少女エルフの『スレイブ』に出会う。レギンは種族が『道(ゴースト)』の彼を怪しみ、ぐりぐりと踏む。すると、彼の心に機械音声の様に響いた。 【レベルアップです。レベルアップです。レベルアップです。レベルアップです。レベルアップです】  美少女に踏まれ、パンツを見てレベルアップする『道』に転生していたのだ。  美少女パンツを見て、エナジーを回復する『道』はあまりの出来事に意識を失ってしまう。すると、『小賢者』を名乗る存在に出会い、名前をつけて貰う。『ロードロード・ドーロード』、それが彼の新しい名前だった。  ネームドの魔物となった『道』は、『道テイム』というスキルを使い、サキュバス美少女レギンの為に、美少女パンツを見て無双する。  しかし、美少女パンツを見ないと道テイムを使うことはできない。これは『シルクロード』……シルクを愛した道が、世界一の道になり、美少女パンツを愛し尽くす物語である。 ――― 【主人公】 名前:ロードロード・ドーロード 種族:道(ゴースト) 好きなもの:絹製パンツ スキル:道テイム ――― ※他サイト様でも公開してます。
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小説 227,602 位 / 227,602件 ファンタジー 52,905 位 / 52,905件
文字数 28,449 最終更新日 2022.12.22 登録日 2022.12.08
歴史・時代 完結 長編
これは旨い酒を造ろうと奮闘する男と、美味しいご飯で支える女の人情物語。 後に灘五郷の一つとなる西宮郷。厳しかった父を亡くし、若くして造り酒屋を継いだ利兵衛。 だが頼みの杜氏も脇杜氏も丹波へ帰り、後を任されたのは脇杜氏に繰り上がったばかりの寅吉だった。 経験不足の主人と脇杜氏。それでも蔵人たちは、気弱ながら誰より酒を案じる利兵衛を信じ、猛暑での酒の管理に勤しむ。 酒は生き物。わずかな兆候を見逃せば蔵が傾いてしまう。 心を擦り減らす利兵衛を救うのは、一膳飯屋の女将そよが出す、じんと沁みる料理だった。女一人で店を切り盛りするそよもまた、喪失を抱えながら店を守っていた。 「杜氏のおやっさんに会いたいよぉ……」 べそをかきながらも利兵衛は酒造りの坂道を登っていく。父から継いだ酒、盈月の香りと共に。
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小説 227,602 位 / 227,602件 歴史・時代 3,258 位 / 3,258件
文字数 118,220 最終更新日 2026.06.27 登録日 2026.05.25
恋愛 完結 長編 R15
40代で病気で人生を終えたら別の世界の伯爵令嬢に転生したリリアンヌ。 前世の記憶を待つも知識チートとか出来ないし、異世界の令嬢生活を普通に満喫。前世の感覚のせいで少し普通のご令嬢とは違うけれど、急にチートなスキルに気づいても平穏な生活の方が大事! 恋愛偏差値マイナスで今世も生まれてきたけれど、有能なお婿さんを捕まえられるように新しい人生も頑張ります! *R15は保険です* *お話の進み具合は亀の歩みです* *説明文が多いです。読み飛ばして頂いても、あまりストーリーには影響が無いと思います* *この作品は小説家になろうさんにも掲載してます* *人生で初めて小説を書きました*誤字脱字は確認していますが、読みにくい言い回し等ありましたら申し訳ありません*作者独自の世界観・設定です。頑張って考えましたが矛盾などは見逃してください*作風や文章が合わないと思われたら、そっと閉じて下さい*メンタルは絹ごし豆腐より弱いです*お手柔らかにお願いします*
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小説 227,602 位 / 227,602件 恋愛 66,186 位 / 66,186件
文字数 230,806 最終更新日 2022.08.09 登録日 2022.05.26
キャラ文芸 完結 短編
 巫祝(ふしゅく)とは、摩訶不思議の方術(ほうじゅつ)を駆使する者のこと。  隠形法(おんぎょうほう)や召鬼法(しょうきほう)などの術の執行者であり、本草学(ほんぞうがく)をはじめとする膨大な知識を蓄えている巫祝・羽張(はばり)龍一郎(りゅういちろう)は、これまでに祓ってきた多くの「鬼(き)」を役鬼(やくき)として使役している。  過去に財をきずいた龍一郎は現在、巫蠱呪(ふこじゅ)で使役しているウサギと仲よく同居中。  人語を解してしゃべるウサギと好物のたい焼を取り合ってケンカをし、鬼を制御するための水盤をひっくり返してしまった龍一郎は、逃げてしまった鬼を捕まえて劾鬼術(がいきじゅつ)をかけなおす日々をおくっている。 【第一話】自称・ライターの各務理科(かがみりか)がもたらした大学生・久多羅木紲(くたらぎきずな)の情報をもとに、雨のごとく金が降る幻を見せる鬼を追う。 【第二話】理科からペア宿泊券を譲り受けた龍一郎。旅先で、高校生・田井村鈴鹿(たいむらすずか)から女性が誘拐されて妊娠させられている話を聞き、苦手とする鬼・袁洪(えんこう)の仕業と見抜く。 【第三話】話は一年ほど遡る。大好物のたい焼をウサギと取り合った龍一郎は、鬼を制御するための水盤をひっくり返してしまう。たい焼がきっかけで、まだ大学生の理科と知り合いとなり、理科の先輩が巻き込まれた牡丹を巡るトラブルは花妖(かよう)が原因と判断する。 【第四話】温泉の一件で損害を被った龍一郎は、その補填をさせるべく袁洪を使役中。またも理科がもち込んできた話から、紫の絹を織る鮫人(こうじん)のしでかしたことと気づく。 【第五話】時は、龍一郎が字(あざな)を羽張(うちょう)と名乗り、大陸で暮らしていた頃までさかのぼる。自然と向き合い独学で修練を積んだ羽張は渡海に憧れている。本草学の知識を活かし不老長生薬を研究するようになる羽張は、貴族の依頼を受け、民を苦しめている龍の飼育人と相対することに。呼び出した袁洪を連れ、鬼の弾劾に向かう。  龍一郎は鬼を捕まえるたびに多くの情報をウサギに与えながら、まったりと生きていく。
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小説 227,602 位 / 227,602件 キャラ文芸 5,679 位 / 5,679件
文字数 104,048 最終更新日 2018.02.05 登録日 2018.02.05
ファンタジー 連載中 長編
…光。安っぽくて、まぶしすぎる白い光。 それが全ての始まりだった――異世界召喚。 ハーレム? 英雄讃歌? 愚かな幻想は、血と泥と裏切りで塗りつぶされた。 名前はシオン・ブラックソーン。 臆病で、無力で、声すら上げられぬ雑草。異世界でもそれは変わらなかった。 手の甲に脈打つ勇者の紋章は、嘲笑の焼印でしかない。 王都オーレオンの喧噪は遠く、貴族の冷笑、兵士の侮蔑、民衆の好奇の視線――全てが皮膚を針で刺す。 ここはRPGではない。 痛みも死も、全てがリアルすぎる。 約束した緑の森は、永遠に幻のままだ。 なぜ、あの時? なぜ、俺の目の前で? 漆黒の馬車。引き裂かれるような悲鳴。白いワンピースが、赤く、赤く、汚れていく。 俺はただ、地に這い、指を噛み切り、声を失った。ガーヴィンの冷たい視線。レオナ王女の、天使のような笑顔の裏にある、底知れぬ闇。 十字架。 木の棘が肉を抉る。鉄釘が手首を貫く。 王都の石畳を、裸の傷だらけの体で引きずられる。 埃と唾と石。 「裏切り者!」「魔族の手先!」「神への冒涜者!」 群衆の憎悪が渦巻く。 歓声? 罵声? 全てが耳の中で歪む。 空は、なぜこんなに青い? 栄光尖塔の白亜の塔身が、なぜ輝いている? …これが、勇者? これが、救世主? お前たちが、望んだ世界か? 死。 それは終わりではなかった。 魂が引きちぎられる苦痛。闇。そして、獣の咆哮が、喉の奥から沸き上がる。 目が開く。毛皮。鋭い爪。異形の肉体。 荒野の風が、新しい傷跡(古い傷は消えない)をひりひりと撫でる。 部族の同胞たち。鈍い温もり。僅かな安らぎ。 …それすら、奪われた。 「邪魔だ、魔物どもが」。 笑い声。まだ温かい肉塊。引き抜かれた牙。金歯が、ガチャリと袋に放り込まれる音。 俺は、またしても、隠れ、震え、何もできなかったのか? …なぜ、生きるものは、互いに喰らい合う? なぜ、弱きものは、踏み躙られる? …見ろ。 貴族街が燃え上がる。絹の衣装が、脂の塊と化して溶ける。黄金の装飾が、哀れな塊に変わる。 逃げ惑う影。絶叫。肉の焦げる匂い。 かつて俺を唾で汚した広場は、今、炎と恐怖で満ちている。 そして、お前の番だ。 栄光尖塔――偽りの光の柱よ。 大地が呻く。業火は王都を舐め、栄光の尖塔は崩れ落ちる。 灰と炎の舞う廃墟の頂で、俺は立つ。 魔狼の巨躯は、まだ血と硝煙の匂いを纏う。 非勇者は今、己が刃と業と問いかける
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文字数 108,497 最終更新日 2025.08.24 登録日 2025.08.09
ファンタジー 連載中 長編
 さく、さく、ひと針通すたび、淡く小さな光の粒がふわんと布に浮かぶ。木枠にはめられた絹のハンカチに刺繍糸の花が咲く。  ――これを使う人が、きっと、悲しくならないように。  私は願いながら手を進める。  魔力は素直だ。  心に迷いがあると色が濁る。だから、それだけを考えながら手を動かすのだ。そうして仕上がった刺繍を、必要としてくれる人の元へ届けよう。 「魔力は『想いの力』なの」  母の口癖だった。  この世界は、心を込めて作ったものにはそれがなんであれ魔力がこもる。込められた魔力は光の粒となって私たちを照らすんだ。  針仕事で生計を立てているルチアーナ・カフィ。ある日いつも通り仕事をしていると見えないはずの妖精が現れて――。 ※カクヨムさん、小説家になろうさんでも掲載しています。
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小説 227,602 位 / 227,602件 ファンタジー 52,905 位 / 52,905件
文字数 43,022 最終更新日 2020.07.19 登録日 2020.07.06
恋愛 完結 長編
社交界の中心ともいえる、王宮の大広間。そこに、令嬢アリシア・フェルナーは立っていた。  彼女の金色の髪は絹のように輝き、薄紫のドレスがその華奢な体を包む。だが今、その瞳には静かな怒りと哀しみが宿っていた。 「……アリシア・フェルナー嬢。婚約の破棄を申し渡す。君と私とでは、釣り合わない」  そう告げたのは、王国貴族の筆頭ともいわれるユリウス・グランハルト侯爵令息だった。
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小説 227,602 位 / 227,602件 恋愛 66,186 位 / 66,186件
文字数 12,660 最終更新日 2025.07.10 登録日 2025.07.10
ライト文芸 連載中 短編
<内容紹介> 主人公美智子が伯父宅を訪ねて伯母の死の真相が明かされていくサスペンス。 <登場人物> 美智子 主人公。独身で東京から葉山に住む伯父宅を訪ねていく。 美智子の伯父 妻を亡くして独身。葉山に住む。 絹子 伯父の亡くなった妻。絶世の美人。事故死したが謎がある。
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小説 227,602 位 / 227,602件 ライト文芸 9,610 位 / 9,610件
文字数 7,984 最終更新日 2022.12.15 登録日 2022.12.15
ファンタジー 連載中 短編
 少女は天を仰いだ。そして、死後、天に昇った。
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小説 227,602 位 / 227,602件 ファンタジー 52,905 位 / 52,905件
文字数 1,471 最終更新日 2018.11.18 登録日 2018.11.18
ライト文芸 完結 短編
“演じることでしか、生きられなかった青年が、 静かな部屋の中で、ほんものの愛に触れていく――。” ネグレクト気味の家庭で育った優真は、 “人に好かれるための笑顔”と“相手が求める言葉”だけを武器に生きてきた。 心は空っぽのまま。それでも社会に馴染むために、 今日も誰かの顔色を読み、求められた役を演じている。 ある日、偶然見つけた求人── 「レンタル孫サービス」。 高齢者のもとを訪れ、話を聞き、買い物に付き添い、 たとえ一時間でも“家族のように”寄り添う仕事だった。 最初は軽いアルバイトのつもりだった。 けれど、記憶が薄れがちな元教師・絹枝、 無骨な沈黙の奥に深い優しさを隠した元職人・国松、 静かに他者を見守る女性・鈴代と出会い、 優真の日々は静かに変わりはじめる。 「無理して笑わなくていい」 「黙っていても、そこにいればいい」 「よく生きてきたね」 演じるための笑顔ではなく、 “誰かの言葉に救われる”という経験が、 少しずつ彼を満たしていく。 そして、ある日届いた一枚のメモ。 そこに書かれていたのは―― 「あなたはいい子よ。また会えますように。」 さよならの向こう側に残された、その一行。 それは、優真の人生をそっと照らす光になる。 人は誰かと関わるたび、 少しだけ優しくなれる。 少しだけ強くなれる。 そして、ほんの少しだけ、新しい自分に出会える。 これは、演じることしか知らなかった青年が、 “愛されること”“愛すること”を学んでいく再生の物語。 静かに胸へ沁みるヒューマンドラマを、どうぞ。
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小説 227,602 位 / 227,602件 ライト文芸 9,610 位 / 9,610件
文字数 58,734 最終更新日 2025.12.07 登録日 2025.11.29
恋愛 完結 短編 R15
「あら、ご存知ありません?」 この言葉の後に続くのは全て嘘八百……だけれど、ソニア・ヘイドルム侯爵令嬢の言葉にはその場にいる誰もがそれを分かって耳を傾ける。 その場にいる人を幸せにする『嘘』を吐くのが彼女であり、それは王太子妃として諸外国と渡り歩くための社交性の一つとして評価されていた。 しかし、当のソニアは『王太子妃、引いては国母なんてなりたく無いわい、嘘吐き女として精々振る舞ったるわ!』という、王太子妃候補からふるい落とされたい一心での振る舞いだった。 王太子妃候補は5人。そして王太子であるランドルフ・ディ・ヴァレンティヌは紺の絹糸のような髪に黒曜石の瞳の美丈夫であり、『氷の貴人』と呼ばれる無表情、無感情な男だ。見た目と帝王たる威厳、知識と知性はあるが、愛される、とは程遠い。 そんな彼を支える妻として王太子妃を選ぶべく、1ヶ月の間離宮を与えられた王太子妃候補『リリィクイン』たち。 ソニアは平和に、平穏に、誰の家とも不和を起こさず、実家に帰る事を目的にしていたが、何故か他の候補が勝手に身を引いていく……? ※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。 ※小説家になろう様でも別名義で掲載中です。
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小説 227,602 位 / 227,602件 恋愛 66,186 位 / 66,186件
文字数 31,730 最終更新日 2021.05.20 登録日 2021.03.17
BL 完結 長編 R18
全9話。写真を撮るのが好きで距離感の近い攻め×引っ込み思案で人見知りな狸になれる一族の受け。 狸の魂を持ち、人とともに狸の姿に転じることができる立貫絹太は、とある日、外で昼食を食べようとした時に蛇に遭遇する。 間に鞄を投げ込んで助けてくれたのは、動物プロダクションで働く大高壱矢だった。 彼は動物プロダクションへの所属を勧めるのだが、立貫は人付き合いも、写真に撮られるのも苦手としていた。 立貫は写真が趣味な彼の元、撮られることに慣れるため、という名目で付き合いを増やしていく。 ※小説の文章をコピーして無断で使用したり、登場人物名を版権キャラクターに置き換えた二次創作小説への転用は一部分であってもお断りします。 無断使用を発見した場合には、警告をおこなった上で、悪質な場合は法的措置をとる場合があります。 自サイト: https://sakkkkkkkkk.lsv.jp/ 誤字脱字報告フォーム: https://form1ssl.fc2.com/form/?id=fcdb8998a698847f
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小説 227,602 位 / 227,602件 BL 31,183 位 / 31,183件
文字数 41,112 最終更新日 2024.05.10 登録日 2024.05.10
ホラー 完結 長編 R15
鵙(もず)神社の来歴についてここに簡記する。 神社に関する最も古い記述は室町時代にまで遡る。 当時、神社は土着の山神信仰の場として細々と機能していたに過ぎなかった。 麓の村の主産業である養蚕の成就を山神に祈ったことがそもそもの起こりとされる。 その村を野盗が襲った。 絹を奪い、女子供を拐かした。 果てぬ怨嗟の中、村人は神に祈った。 野盗を殺してくれと。 程なく、野盗の頭目の死体が上がった。 松の木に喉を刺し貫かれ、風鈴のように揺れる亡骸を見て、誰かが言った。 鵙の早贄のようだと。 以来、神社は鵙神社と号した。 時は流れ、明治時代になると、養蚕が立ち行かなくなった。 村の蚕が悉く死んだ。 蚕が尽き、絹が尽き、飯が尽き、金が尽き、 飢えと恐怖に錯乱した村人の間に死が蔓延した。 人々は再び鵙神社を顧みた。 そこに現れたのが、鵙の巫女と呼ばれた娘である。 その余りの忌まわしさゆえか、 中てられたように村は次第に狂っていき、 結局、 地図から消えた。 それから百年余りが過ぎた現代において。 三体の自殺体が発見される。 彼らは一様に、己が手で耳と目と鼻を引き千切って死んでいた。 ――その神社は、殺意を内包している
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小説 22,197 位 / 22,197件 ホラー 753 位 / 753件
登録日 2015.03.22
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