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皆様どうぞ私をお忘れください。-エリザベートが消した愛-
レンタル有り旧題:エリザベートが消した愛
手渡された小瓶を目の前に掲げれば、窓から差し込む午後の日射しに照らされて、琥珀色の液体が燦いて見えた。
「貴女様には何色に見えますか?」
「琥珀色ですわ」
「貴女の心が澄んでいらっしゃるからでしょう」
「司祭様には何色に見えまして?」
司祭はその問いには答えなかった。
祈りが捧げられた液体は、見る人により色を変えるのだろうか。
エリザベート・フィンチ・ストレンジはストレンジ伯爵家の息女である。
冬の終わりのある日、エリザベートは教会で小瓶に入った液体を呷った。琥珀色の液体は、エリザベートの心から一つだけを消してくれた。
誰も何も変わらない。ただ、エリザベートが心を一つ手放して、その分身体が軽くなった。そんなささやかな変化であった。
だから婚約者であるデマーリオのシトリンの瞳を思い浮かべても、エリザベートの心は騒がなかった。
◆この度、多くの読者様のご愛読を頂き『エリザベートが消した愛』が書籍化の運びとなりました。
【書籍名】皆様どうぞ私をお忘れください。
-エリザベートが消した愛-
【イラスト】もか先生
【出版社】アルファポリス
【レーベル】レジーナブックス
【刊行日】 2026年1月30日
◆皆様のご声援を賜り「第18回恋愛小説大賞」にて優秀賞を頂戴することが出来ました。誠に有難うございます。
この場をお借りして、読者の皆様方、アルファポリス編集部の皆様方に厚く御礼申し上げます。
◆Web限定の特別番外編SS
『ポーラの道標(みちしるべ)』
アルファポリスさん・レジーナブックスさんサイトにて公開されております。
エリザベートの娘であるポーラを中心に、登場人物のその後についてを描かせて頂きました。
《レジーナブックスさんリンク》
https://regina.alphapolis.co.jp/book/detail/13086
連載ページはこちら⇒鍵マーク
《レジーナブックスさん番外編リンク》
https://regina.alphapolis.co.jp/extra/search
文字数 138,873
最終更新日 2026.01.30
登録日 2025.01.15
白金財閥の一人娘・白金玲奈は、完璧な令嬢として育てられた。清楚で上品、誰もが羨む白銀の髪と透き通る肌を持ち、結婚相手も一流企業の御曹司と決まっていた。
しかしある夜、彼女は罠に嵌り、地下の闇の世界へと引きずり込まれる。
そこは、金と欲望が支配する秘密の会員制クラブ。玲奈は「白金の令嬢」という肩書きを逆手に取られ、徹底的に犯され、中出しされ、孕まされることを強要される。
最初は拒絶し、涙を流していた彼女が、次第に快楽に溺れ、自ら腰を振り、子宮の奥で精液を欲しがるようになるまで——。
高潔な令嬢が、ただの肉便器へと堕ちていく話。
文字数 21,500
最終更新日 2026.08.15
登録日 2026.08.14
私立桜守学園の可愛い仲間たちのお話。
溺愛でただただ幸せしかない世界となっています。
こちらは『歩けなくなったお荷物な僕がセレブなイケメン社長に甘々なお世話されています』のIFルートのお話である『溺愛されまくりの会長令息が財閥イケメンスパダリ御曹司に見初められました』に出てくる櫻葉一花の可愛い仲間たちのIF話をまとめたものです。
それぞれの作品にIFのお話を書いてましたが、あちらこちらに書いているので読みにくいというご指摘をいただいたので、IFの世界ということでまとめさせていただきました。
これからこちらにいろんなお話を載せていきたいと思っています。
『溺愛されまくりの会長令息が財閥イケメンスパダリ御曹司に見初められました』を合わせてご覧いただければわかりやすいかと思います。
イケメンスパダリシリーズをご覧いただけるとさらにわかりやすいと思いますのでぜひそちらも目を通していただけると嬉しいです。
R18は当分出てきませんが、将来的にあるかもしれないということでR18にしています。
文字数 37,192
最終更新日 2026.08.14
登録日 2024.06.09
自他共に認める平凡なサラリーマン 佐藤 真紘。
仕事帰りに立ち寄ったコンビニで、学生の男女の後ろを通り過ぎようとしたその瞬間、学生の男女が異世界に召喚されるのに巻き込まれてしまう。
召喚された先の状況に、ラノベにアニメにゲームが好きなオタクの真紘は理解した。
これアカン方の召喚やん。と。
だが様々な事情が重なり、真紘は死を免れて単身旅に出ることに。
元の世界での知識と召喚者特典を駆使して旅をする真紘。
そこに護衛としてイケメン騎士謙冒険者のロイドが付けられてしまい、仕方なく国境まで護衛として同行することになるが?
年下イケメン冒険者(騎士)×年上鈍感平凡男性
どちらもノンケです。でもBLです。
冒険や人との出会いだったり世界観がメインで、恋愛要素までいくのが長くなりますが、二人の心の機微を書くのが楽しくてジレジレになりそうですが、それでも良ければのんびりお付き合い頂けましたら幸いです。
R18要素は入れる予定ですが、進行上めっちゃ先になります。題名に※ついたらR18です。
R15程度は予告なく入れますので、ご了承下さい。
誤字脱字等ありましたら、優しく御報告頂けますと助かります。
良ければコメント頂けますと嬉しいです。
因みに表紙は、イメージを固めるためにAIに作ってもらったものです。
ムーンライトノベルズにも掲載してます。
文字数 351,284
最終更新日 2026.08.05
登録日 2026.05.28
── 目を開けると十歳の頃に戻っていた──
王宮の地下牢で王太子殿下暗殺未遂の罪をなすりつけられて命を落とした私、アンジェリカ·フロスト。
その瞬間に十歳の頃に戻ってしまった。
いや……もうあんな辛い人生は御免なんだけど。しかし、せっかく貰った二度目の人生。ならば長生きしてみせます!
目指せ老衰!寿命を全う出来るよう、目立たず騒がず生きていこう!……そう思っていたのに……なんで、王太子殿下が私に近づいて来るの?ちょっとやめてよ!
※私の頭の中の異世界のお話です。史実には則っておりません。ご了承ください。
※相変わらずのゆるふわ設定です。
文字数 127,146
最終更新日 2026.08.15
登録日 2026.05.17
【β育ちの無自覚ドS年下α×命令されるほど満たされる財閥御曹司Ω】
「俺はβだから、大丈夫」
そう言い切る高校生・黒瀬朔から、どうしようもないαの匂いがした。
遅刻寸前の朝、朔がぶつかったのは、α一族の長男でありながらΩに生まれ、跡取りから外された美大生・一条律。
抱き止められた瞬間、律の身体は朔をαだと見抜き、予定外のブレイクスルーヒートを起こしてしまう。
律を抱き上げ、うなじのプロテクターをつけさせ、薬を飲ませ、強い声で叱りつける。
そのすべてがαの支配欲だとも、命令されるほど律が満たされていくとも知らないまま。
「学ラン、貸しときます。治ったら返して」
金でも何でも持っている律が、どうしても返したくないもの。
それは、庶民の高校生が置いていった、着古した学ラン一枚。
βとして育ったから、優しい。
けれど匂いも、欲望も、命令も、どうしようもなくα。
身体だけが先に相手を選んだ、遅発性α×御曹司Ω。年下攻めなオメガバース。
文字数 110,738
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.08.09
* * *
俺は、ある種のイケメンに対してのみ、超強力な吸引力を発揮する魔性の男である。
ただし、見た目は平凡。
女子にはこれまで一度もモテたことがない。
なのに、なぜか一部の完璧なイケメンだけが、俺に異常なほど沼ってしまうのだ。
大学二年の夏、イベントサークルのBBQで出会ったK大の御堂理人も、顔よし、頭よし、家柄よしの完璧男子だった。
御堂と目が合った瞬間、俺は確信した。
――こいつも、俺にハマる。
ところが御堂は、これまで俺が出会った男たちとは少し違っていた。
・・・・・・・・・・・・・
正統派の王道完璧イケメン大学生 × 自覚アリの魔性の大学生(平凡)
☆気の向くままに書いています。
更新頻度は気力と体力次第。応援よろしくおねがいします!
文字数 88,606
最終更新日 2026.08.14
登録日 2026.07.17
「食事のたびに小言、皿を下げれば嫌味。おまえのような口うるさい女はもうたくさんだ!」
星祭りの夜会で、王太子殿下はそう仰って、わたくしとの婚約を破棄なさいましたの。お隣には、天使のように笑う男爵令嬢さま。
よろしくてよ。承知いたしましたわ。
ただ、皆さまおひとつだけご存じありませんの。
わたくしの家は代々、王の食卓を検める御膳番の家系。この十年、殿下の御膳から「お口に合わないもの」を黙って下げ続けてきたのは――わたくしですのよ。
銀の簪を置いて、わたくしは国境の街へ。疑うためだった舌が、はじめて「おいしい」のために使われる場所へ。
さて、それでは皆さま、ごきげんよう。
今宵から殿下の御膳を検める者は、あの城にはおりませんの。
文字数 20,383
最終更新日 2026.08.08
登録日 2026.08.04
学費、生活費、そして実家の弟妹への仕送りのために、日夜いくつものアルバイトを掛け持ちする超多忙な貧乏苦学生オメガの橘 草太。オメガとしてのロマンスや「運命の番」なんておとぎ話だと切り捨て、日々の生存に必死な彼の通う大学に、ある日驚天動地の噂が駆け巡る。
それは、アメリカの有名大学を飛び級しまくり、12歳にして大学の特任研究生として招かれた天才少年がやってくるというものだった。
キャンパスに現れたのは、クォーターで金髪青目、まるで生きているお人形のように美しく、しかし身長153センチとちんまりした少年、光瀬川 アレクサンダー レオ。
大人の教授たちを相手に生意気に指図するレオだったが、草太を見た瞬間に「運命の番」だと確信し、感情を昂らせて猛烈なプロポーズを敢行する。
しかし、毎日の過労と安物の抑制剤のせいで感覚がバカになっている草太は、アルファであるレオのフェロモンを完全にスルー。「一生懸命背伸びしてプロポーズごっこをしている可愛い子供」と完全に勘違いし、みかんジュースを握らせて頭をよしよしと撫でまわしてしまう。
子供扱いされて耳まで真っ赤にして悔しがるレオと、別世界のお坊ちゃまの戯れ言だと全く相手にしない草太。あまりにも噛み合わない二人の「運命」が、ここから動き出す——。
■ キャラクター紹介
橘 草太(たちばな そうた) / 20歳 オメガ
身長173cm。すっきりとした長身だが、働きすぎで少し細身。
両親はベータで、突然変異のようにオメガとして生まれた。実家が貧しいため、奨学金、自身の生活費、弟妹への仕送りのためにスケジュールアプリがカラフルに埋まるほどバイトを掛け持ちしている。病院の抑制剤を買う余裕がなく、市販の安物で誤魔化しているため感覚が鈍い。
素朴で親しみやすく、健気で面倒見がいいお兄ちゃん気質。経済的な余裕のなさから、恋愛や運命に対しては非常に現実的(冷めている)。
光瀬川 アレクサンダー レオ(みつせがわ あれくさんだー れお) / 12歳 アルファ
身長153cm。金髪青目のクォーターで、天使やお人形のような美少年。
日本最高峰の富と権力を持つ「光瀬川財団」の御曹司。アメリカの大学を飛び級し、日本の大学へ「特任研究生(教授補佐)」としてやってきた超天才児。
基本は大人びていて冷徹、傲慢なまでの自信家。しかし草太の前では、子供扱いされてムキになったり、独占欲や嫉妬でヤキキモキしたりと、年相応の可愛らしい一面(と、将来の大物スパダリの片鱗)を見せる。
文字数 58,572
最終更新日 2026.08.14
登録日 2026.07.13
社交界で“悪女”と呼ばれ、無実の罪で断罪された公爵令嬢リディア。
処刑の刃が落ちた瞬間、彼女は断罪される半年前の朝に時を遡っていた。
「二度目も殺されるなんて御免だわ。私は、何もできない無能な令嬢になって生き延びる!」
有能さが仇になったと悟ったリディアは、プライドも実績も捨てて「無能」を装い、北の辺境・白夜領へ引きこもる計画を立てる。
これで平和なスローライフが送れる……はずだった。
けれど、幼い頃から仕える専属執事・レージだけは誤魔化せない。
彼はリディアの嘘を最初から見抜いているくせに、涼しい顔で「無能な主人」を完璧に演じさせてくれないのだ。
「黙っててと言いましたよね?」
「ええ。ですから黙って、あなたが快適に過ごせるよう裏ですべて処理しておきました」
過保護すぎる執事に管理され、逃げ道を塞がれながらも、リディアは持ち前の正義感で領地の危機を次々と救ってしまう。
隠したいのに、有能さがダダ漏れ。
そうこうするうちに王都からは聖女と王太子の魔の手が迫り――?
「守られるだけはもう終わり。……レージ、私に力を貸しなさい」
これは、一度死んだ令嬢が「言葉」と「誇り」を取り戻し、過保護な執事の手を振りほどいて、対等なパートナーとして共に幸せを掴み取るまでの物語。
文字数 73,066
最終更新日 2026.02.24
登録日 2026.02.20
目が覚めると漫画の中の悪役令嬢チェリシア・ロクサーヌに転生していた。
不幸な境遇に生まれたチェリシアは愛を求めたがゆえに堕ち、最後には悪役と共に処刑されてしまうという悲惨な末路が待っている。
そんなのは死んでも御免である。
生き残るためには何が何でも悪役皇子レイドを避けないと。
と思った矢先から皇子と遭遇!
あっという間に彼の協力者となってしまったチェリシア。
共犯者からの次は偽装婚約!?
目的を達成するまでの仮初の関係だと思っていたのに……
「お前を愛してる、俺の傍にいてくれないか」
って、どうして私に執着するんですか――!?
離れれば離れようとするほど彼は近付いてきて……
サイコパスな悪役皇子に溺愛されて困ってます!
文字数 105,153
最終更新日 2026.08.15
登録日 2026.06.13
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
文字数 57,473
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.02.23
「誰も読めない異国の文字が、俺には商売の種に見える」
勇者召喚に巻き込まれた三十八歳の商社マン・佐伯浩司。
若者たちが《聖剣術》や《炎神魔法》を授かる中、彼に与えられたのは《言語理解》だけだった。
「召喚の会話補助と変わらない外れスキル」
そう判断された浩司は王都を追われ、国境町ラグナへ送られる。
だが、この異世界には共通語がない。
国が違えば、挨拶や数字は使えても、荷札、契約書に書かれた細かな条件までは理解できない。
三日以内に雇い主を見つけなければ町を追い出される浩司――コウは、潰れかけのカルヴァン商会で、誰にも読めなかった異国の荷札を読み解く。
危険な種麦の保管条件を見抜き、押しつけられた粗塩に希少な白晶塩が含まれていることを突き止め、相手が用意した契約書で商会の権利を守る。
剣も魔法も使えない。戦えば弱い。
それでも、元専門商社の海外営業として培った契約、物流、価格交渉、信用をつなぐ力ならある。
若き商会主エレナ、獣人の護衛シア、御者のマルクと共に、止められた荷車を国境の外へ向け、共通語のない国々を結ぶ交易商会を築いていく。
これは、外れ扱いされたおっさんが、言葉と商売で国境を越え、どの国にも属さず、どの国にも必要とされる交易商人へ成り上がる物語。
文字数 98,417
最終更新日 2026.08.15
登録日 2026.07.24
突然、前世の記憶がよみがえり、混乱する中でクロエは気づいてしまった――ここは、かつて自分がプレイしていた乙女ゲームの世界だということに。
ゲームの中でクロエは病の床に伏しながら、25歳という若さであの世に旅立った。
愛しい娘を置いて。
そして――クロエがいなくなった屋敷に彼女の夫は新たな妻と、娘とほとんど変わらぬ年の子供を迎え入れる。その子供こそが”ヒロイン”だ。
平民のヒロインが貴族となり王子様に見初められる物語。それは屋敷の主であるクロエが亡くなり、夫が実権を握り、愛人とその娘を屋敷に迎え入れることでようやく舞台が整うのだ。
そう、この物語はクロエの死によって幕が上がる。
だが、そう都合よく病気になるはずもなく、実は彼女の死は仕組まれたものだった。
彼女の夫、レオナルドによって。
冗談ではない。みすみす殺されてたまるものですか。
他人の恋物語の生贄になるなど御免だと、クロエは運命を回避するべく動き出すのだった。
文字数 193,514
最終更新日 2026.01.11
登録日 2025.10.04
「ヴィオランテ、お前とは離婚する!」
メルダーン王国の王シモーネは、五年間子供を授からなかった正妃ヴィオランテを一方的に離縁した。代わりに側妃カロリーナを寵愛し、彼女の腹に宿った子こそが国の未来だと宣言する。
ヴィオランテは静かに王宮を後にし、辺境の実家へ戻った。
だがそこには、誰にも知らされていなかった秘密があった。
彼女はすでに、王の子を出産していたのだ。
陰謀渦巻く王宮を離れ、息子フェルモを胸に抱いて暮らす日々。
かつて王妃として、そして一人の女として積み重ねてきたものが、少しずつ形を変えていく。
一方、王宮では側妃の出産を機に、予想外の真実が浮かび上がり始めていた——。
追放された元王妃は、ただ静かに時を待っていた。
息子と共に、再びその国を動かすその日まで。
文字数 8,286
最終更新日 2026.08.13
登録日 2026.08.13
王国の誇りとされる王弟レオナード・グレイシアは優れた軍事司令官であり、その威厳ある姿から臣下の誰もが畏敬の念を抱いていた。
しかし、そんな彼が唯一心を許し、深い愛情を注ぐ相手が王宮文官を務めるエリアス・フィンレイだった。地位も立場も異なる二人だったが、レオは執拗なまでに「お前は私のものだ」と愛を囁く。
だが、ある日エリアスは親友の内査官カーティスから奇妙な言葉を告げられる。「近く“御子”が現れる。そしてレオナード様はその御子を愛しお前は捨てられる」と。
レオナードの変わらぬ愛を信じたいと願うエリアスだったが、心の奥底には不安が拭えない。
そしてついに、辺境の村で御子が発見されたとの報せが王宮に届いたのだった──。
【第13回BL大賞奨励賞受賞作品】
文字数 143,943
最終更新日 2026.07.13
登録日 2025.01.24
あらすじ
Ωである朝霧湊は、事故のような一夜をきっかけに、名門企業の御曹司α・九条玲司と関係を持つ。
しかし玲司は「ただの過ちだ」と湊を切り捨て、政略結婚のためβの婚約者との未来を選んだ。
深く傷ついた湊は、彼の前から姿を消す。
数か月後――。
湊の身体は、これまで誰も知らなかった希少な『遅咲きΩ』として覚醒する。
その瞬間、玲司は初めて湊こそが運命の番だったと知る。
「戻ってきてくれ」
今さら必死に追いかけてくる玲司。
だが湊の隣には、自分を支え続けてくれた医師のα・神崎伊織がいた。
「あなたは俺を捨てたでしょう」
後悔に苦しむα、執着する第二のα、そして希少Ωを巡る陰謀。
もう二度と傷つきたくないΩが最後に選ぶ相手とは――。
捨てた側の後悔と執着が加速する、すれ違いオメガバースBL。
文字数 12,313
最終更新日 2026.07.14
登録日 2026.07.07
【1話毎に完結するようにしています】
人類の英知も届かぬ絶望の底、地下100階層——【奈落の淵】。
そこには世界を滅ぼすSSSランク魔獣『深淵の暗黒竜』……の頭の上で、呑気に丸くなる一匹の『黒猫』クロがいた。
元・野良猫であるクロの望みはただ一つ。
「美味いカリカリ(ご馳走)を食べて、暖かい場所で寝ること」!
全滅寸前で転送されてきたSSランク冒険者も、
不治の呪いに苦しむ追放聖女も、
腕脚を失った敗残の魔導将軍も——
クロにとっては全員、ただの「極上のごはんを持ってきてくれた親切なニンゲン」。
「カリカリ美味かったニャ。食後の運動がてら、ちょっと舐めてやるニャ」
感謝のペロペロ一舐め(アフターサービス)。
それだけで、欠損した手足は瞬時に再生し、不治の呪いは跡形もなく消滅、失われた神聖魔法まで完全覚醒!
「これが……黒猫様の奇跡の御技……ッ!?」
「我らは試されていたのだ……!」
地上での大バカ騒ぎなど知る由もないクロは、今日も暗黒竜の頭の上で幸せそうにご飯を待つのだった。
文字数 105,501
最終更新日 2026.08.14
登録日 2026.07.27
結婚三年目の春、エマは伯爵家の夫アンドレオから突然、側室を迎える話を告げられる。子をなせなかったことを理由に、彼女は僅かな補償のみで離縁された。妻として過ごした三年間は「無価値だった」と突きつけられ、エマは貴族社会から静かに切り捨てられる。
また実家の父母の墓参りに行くと、当主になっていた兄に離縁金を奪われてしまう。
大ピンチのエマには、秘密があった。なんと彼女は幼少期に前世の記憶を思い出していたのだ。
かつて観光地で石を磨き、アクセサリーを作り、人に喜ばれる仕事をしていた人生。何も持たない今だからこそ、もう一度「自分の手で生きる」ことを選び、あの人が住む商業国家スペイラ帝国へ向かう決意をする。
国境への道中、盗賊に襲われるが、護衛兵ロドリゲスの活躍で難を逃れる。彼の誠実な態度に、エマは「守られる価値のある存在」として扱われたことに胸を打たれた。
スペイラ帝国では身分に縛られず働ける。エマは前世の技術を活かし、石を磨いてアクセサリーを作る小さな露店を始める。石に意味を込めた腕輪やペンダントは人々の心を掴み、体験教室も開かれるようになる。伯爵夫人だった頃よりも、今の方がずっと「生きている」と実感していた。
ある朝、ロドリゲスが市場を訪れ、エマの作ったタイガーアイの腕輪を購入する。ところがその夜、彼は驚いた様子で戻り、腕輪が力を一・五倍に高める魔道具だと判明したと告げる。エマ自身は無意識だったが、彼女の作るアクセサリーには確かな力が宿っていた。
後日二人は食事に出かけ、エマは自分が貴族の妻として離縁された過去を打ち明ける。ロドリゲスは強く憤り、「最悪な貴族だ」と彼女と一緒になって怒ってくれた。その気持ちが、エマにとって何よりの救いだった。彼は次に防御力を高める腕輪を依頼し、冒険者ギルドで正式な鑑定を受けるよう勧める。
翌日、冒険者ギルドで鑑定を行った結果、エマの腕輪は高い防御効果を持つことが判明。さらに彼女自身を鑑定すると、なんと「付与特化型聖女」であることが明らかになる。聖女が付与した魔道具は現実の力として強く発現するのだ。
価値がないと切り捨てられた人生は、ここでは確かな力となった。スペイラ帝国で、聖女エマの新しい人生が、静かに、そして輝かしく始まる。
文字数 138,900
最終更新日 2026.03.01
登録日 2026.01.27