「手記」の検索結果
全体で153件見つかりました。
妹の葬儀の日、私は婚約破棄された。
公爵令嬢アメリア・ローゼンベルクは、病弱な妹リリアを虐げた悪女として社交界中から嫌われていた。
妹を部屋に閉じ込め、王宮の祈りにも参加させず、薬を無理やり飲ませ、冷たい言葉ばかりを浴びせる姉。
誰もがそう信じていた。
けれど真実は違う。
リリアは、強すぎる聖女の力を持って生まれた少女だった。
祈れば祈るほど命が削られる。
それを知っていたアメリアは、妹を王宮と神殿から守るため、あえて悪女の仮面をかぶり続けていた。
しかし、妹は死んだ。
葬儀の日、王太子エドガーは棺の前でアメリアを断罪する。
「妹を死に追いやった悪女よ。お前との婚約を破棄する」
父も母も、誰もアメリアを庇わなかった。
アメリアもまた、何も言い返さなかった。
守りたかった妹を守れなかった自分に、弁明する資格などないと思ったからだ。
だが葬儀のあと、妹の棺から小さな銀のロケットが見つかる。
その中には、リリアが死の直前まで書き続けていた手記が隠されていた。
『お姉様は、悪くありません』
その一文から、すべてが崩れ始める。
王国を救っていたのは聖女リリアだけではなかった。
妹を殺したのは病ではなかった。
そして、本当に王国を蝕んでいた呪いは、神殿と王家そのものに繋がっていた。
王宮を追放されたアメリアは、北方で恐れられる黒公爵セオドア・ヴァレンシュタインに拾われる。
冷酷無慈悲と噂される彼だけが、アメリアの沈黙の奥にある悲しみを見抜いた。
「君が悪女なら、俺は悪女の味方でいい」
一方、アメリアを追放した王都では、井戸水が濁り、白百合が黒く腐り、空から灰が降り始める。
妹の手記に残されていた最後の予言。
『春までに、王都は沈みます』
妹を殺したのは誰なのか。
聖女制度の裏に隠された罪とは何か。
そして、悪女と呼ばれた姉だけが知る、妹の本当の願いとは。
これは、妹を失った公爵令嬢が、悪女の汚名を背負ったまま王国の嘘を暴き、冷たい公爵に不器用に愛されながら、自分自身を赦していく物語。
文字数 270,861
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.14
──お願いです。どうか、ボクの話を最後まで聞いてください。
これは、美大へ入学した十八歳のボクが、学生寮で送ることになった、誰にも知られたくなかった日々の告白です。
昔から女の子によく間違われる容姿は、ボクにとってずっと消えないコンプレックスでした。
でも、本当に隠したかったのは、その見た目じゃありません。
誰にも見られてはいけない、恥ずかしい身体の秘密です。
入寮したその日から、その秘密は次々と暴かれ、ボクは逃げ場のない毎日の中で、恥ずかしさを抱えたまま晒され続けることになりました。
見られたくないのに見られる。
言われたくないことを何度も口にされる。
笑われ、品定めされ、必死に耐えるしかない毎日。
男として生きてきたはずなのに、そんな屈辱を繰り返すたび、ボクの身体は少しずつ変わっていくようでした。
嫌なのに。
恥ずかしいのに。
どうして、こんなふうになってしまうの……。
これは、女子的な容姿で生まれたボクが、恥ずかしい身体の秘密を暴かれ、少しずつ雌化されていく日々を綴った、被虐の告白手記です。
どうか最後まで、ボクの告白を聞いてください。
文字数 35,768
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.24
この国には、伝説がある。英雄・ロウと、悪役・トオルの物語。感情が暴走し人々を乗っ取ると考えられていたーーそんな遥か彼方の、昔の話だ。
性別も素性も解明されていない二人は、親友だったとか、敵対していたとか、愛し合っていたとか、現代では様々な説が喧々諤々と議論されている。
そんな折、旧帝都中央書庫の最下層のさらに奥。辛うじて形を保っている、タイトルも著者も書かれていない一冊の本が見つかる。どうやら、ある人物が残した手記らしい。
手記に綴られていたのは、救いと言うには苦く冷たく、咎と言うには甘く残った記憶だった。
最終話まで執筆済み。
毎日8時40分と17時30分の2話更新。
7月11日に最終話公開予定です。
文字数 74,602
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.01
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
文字数 69,567
最終更新日 2023.01.03
登録日 2022.12.02
革命が起きた。
その発端は、神官の手記に記されていた。
すべての始まりは、「悪魔」と呼ばれた一人の少女だった。
黒髪と赤い瞳――この世界において忌み嫌われる象徴を持つ、名もなきモブの少女。
理由もなく迫害され、居場所を奪われた彼女は、絶望の果てに星へ祈る。
「すべてが、終わりますように――」
星がその願いに応えたか、あるいは神の気まぐれか。
何者でもない「それ」が、少女へと憑依転生する。
前世の記憶はない。だが、自分が「転生した」という認識だけはあった。
自分は誰なのか。
なぜ自分なのか。
ただ一つ、理解したことがある。
この世界は、どうしようもないほどの絶望に満ち溢れていた。
少女の願い――「すべてを終わらせる」。
それはすなわち、この世界そのものへの復讐だった。
かくして始まるのは、帝国と世界を破滅へ導く「復讐革命」
しかし、その前に立ちはだかるのは、異世界を救うと称する「転生者たち」。
俺TUEEの勇者、悲劇を背負った悪役令嬢、都合のいい奇跡に愛されたヒロインたち。
だが彼らは、本当に救世主なのか。
彼らの裏に潜む欺瞞を見抜いた「それ」は、世界の歪みそのものを断罪していく。
これは、名もなき「モブ令嬢」がすべてを壊す物語。
復讐のための革命譚。
「お前たちは、異世界転生を舐めている」
文字数 10,724
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.29
東京は丸の内。
オフィスビルの地階にひっそりと佇む、暖色系の仄かな灯りが点る静かなショットバー『Huster』(ハスター)。
事件記者の東城達也と刑事の西園寺和也は、そこで車椅子を傍らに、いつも同じ席にいる美しくも怪しげな女に出会う。
東京駅のコインロッカーに遺棄された黒いキャリーバッグに入っていた奇妙な死体と、一都三県にばらまかれた、異様なバラバラ死体にまつわる事件の顛末を描く『怠惰な死体』。
西園寺の下に届いた、記憶障害者か知覚障害者が書いたとしか思えないような奇怪な手記にまつわる恐るべき事件の顛末を描く『腐臭の供儀』。
突如として地下街に現れた死体。犯人対探偵の息もつかせぬスリリングな駆け引きのミステリーを描く『白の女王』を含む、三編を収録。
難解にしてマニアック! 名状し難い悪夢のような複雑怪奇なブッ飛んだ事件に、ブッ飛んだ名探偵が挑む、謎解き連作型本格ミステリー中編集。
カバーデザイン 歩いちご(coconala)
※スマートフォンでお読みの方々へ
横書き・明朝体・黒背景白文字の読書設定でお読み戴くと、より重厚な本格ミステリーらしい雰囲気でお楽しみ頂けます。
文字数 838,860
最終更新日 2024.07.20
登録日 2018.05.17
後天性性染色体変異症候群――通称TS病に罹患した元男子高校生が、女性化しゆく心身を憂いながら淡々と書き綴る闘病日記。
病気を周囲に隠し男子としての生活を続ける中、じわじわと追い詰められるようにして処女喪失に至り、そこから次第に淫乱として開花してゆくTSヒロインの内面を丹念に描きます。
ふたなり、TS百合の要素は含まれておりません。エロ描写はすべて「女になった元男が、男とセックスする」ものです。ただし相手の男はイケメンに限る、というわけでもないので、精神的BLの範疇からは逸脱しているものと思われます。
アキトさんに表紙絵を描いていただきました。『6月12日(月)雨 『自己決定』』のワンシーンをイメージしたものです。この絵を描いていただくために私はこの作品を書いてきたのかも知れない。
文字数 52,510
最終更新日 2021.05.26
登録日 2020.10.08
■実話怪談・短編集◆とほかみ◆の続編です。各体験談は短編・中編・読み切りです。
※(◆とほかみ◆が10万字を超えたので読みやすさを重視して一旦完結させました)
■【実話怪談】を短編・読み切りでまとめています。(ヒトコワ・手記も含む)
■筆者自身の体験談、お客様、匿名様からのDM、相談者様からの相談内容、
体験談をベースとしたものを、小説形式で読めるようにしました。
■筆者以外の体験談の場合、体験者ご本人からの掲載許可をいただいています。
■実話怪談と銘を打ってはいますが、エンタメとして楽しんでいただけたら幸いです。
※pixiv・カクヨムへ掲載していない怪談を含む【完全版】です。
文字数 57,660
最終更新日 2026.06.21
登録日 2026.02.23
小さな映像制作会社で撮影される少年BLドラマ『初恋』。
二人の美しき中学生俳優たちは、過激な場面を演じさせられる。羞恥心、屈辱感、性欲、友情…複雑な感情を抱えていく。
その変化を、現場のカメラマンである“俺”は、誰より近くで見つめ続けていた。
映像制作の裏側で揺れる少年たちと、大人の罪悪感を描く思春期小説。
…今回は拙著『初恋:少年男娼がノンケの先輩を好きになる』を作中作として扱い、そのドラマ化を撮影するという小説です。内容についてはそちらを読んでいなくてもわかるように書いているので、是非関係なく読んでいただければと思います。
※少年愛的な内容や、少年の過激な描写もあるのでご注意ください。
かつては実際に多く存在していた、少年たちを生々しく撮影した古き映画やドラマたちにインスピレーションを貰いました。
文字数 52,832
最終更新日 2026.06.14
登録日 2026.05.30
愛紗は、18歳で故郷を離れ、バスガイドとして働いていたが
年々不足する路線バスドライバーとして乗務する事を志願。
鉄道運転士への憧れが、どこかにあったのかもしれない。
しかし、過酷な任務。女子であるが故の危険性。会社は
長閑な田舎への転属が適当ではないかと判断する。
複雑な感情を抱き、彼女は一週間の休暇を申し出、帰郷する。
友人達と共に旅しながら、少しづつ、気持ちを開放していく愛紗。
様々な出会いがあり、別れを経験して・・・。
現役路線バスドライバーであった方の手記から、現実を背景に描く
セミドキュメンタリードラマ。
日生愛紗(21):バスガイド=>ドライバーへ転身中
藤野友里恵(20):同僚ガイド
青島由香(20):同僚ガイド。友里恵の親友。
石川菜由(21):愛紗の親友。寿退社=>主婦
日光真由美(19):人吉車掌区乗務員。車掌補。
荻恵:21歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
坂倉真由美:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
三芳らら:15歳。立野在住。熊本高校の学生、猫が好き。
鈴木朋恵:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
板倉裕子:20歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
日高パトリシアかずみ:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区、客室乗務員。
坂倉奈緒美:16歳。熊本在住。熊本高校の学生、三芳ららの友達・坂倉真由美の妹。
橋本理沙:25歳。大分在住。国鉄大分機関区、機関士。
三井洋子:21歳。大分在住。国鉄大分車掌区。車掌。
松井文子:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区。客室乗務員。
文字数 558,843
最終更新日 2021.07.12
登録日 2021.03.19
初夏の日差しが強くなる頃、王都の書店では、ある一冊の本がずらりと並んでいた。
それは、半年前の雪の降る寒い季節に死刑となった一人の囚人の手記を本にまとめたものだった。
囚人の名は『イエニー・フラウ』
彼女は稀代の悪女として知らぬ者のいない程、有名になっていた。
その彼女の手記とあって、本は飛ぶように売れたのだ。
しかし、その内容はとても悪女のものではなかった。
人々は彼女に同情し、彼女が鉄槌を下した夫とその愛人こそが裁きを受けるべきだったと憤りを感じていた。
その手記の内容とは…
文字数 21,353
最終更新日 2022.02.12
登録日 2022.02.02
古い童話から初代皇帝の手記へと続く淡くて少しだけ切ない物語。
~童話(一部抜粋)~
王家の墓守番。
それは【花護】。
いつからいるのかわからない。
いつからそう呼んでいるのかもわからない。
晴れた望月の晩、酒を片手にふらりと王家の墓地に現れ、元は王族であった亡者と語り明かす。
黒い外套を目深に羽織り、誰もその素顔を知らない。
ある者は老婆だと、ある者は熟女だと、ある者は少女だと、ある者は幼女だという。
わかっているのは花護が彼女であるということだけ。
どれが本当の姿か誰も知らない。
※謎は謎のままですが、それなりに纏めたつもりです。
※悲恋というよりも哀恋、恋というよりも淡恋、切ないような、最後は彼なりのハピエン···の、つもりです。
文字数 5,158
最終更新日 2021.10.26
登録日 2021.10.25
【選べば何かを失う世界で、全部壊すことを選んだ男の話】
「その日、一人の青年を犠牲に、世界は救われた」
———だが、それは“俺”じゃない。
この世界に来た“俺”は、例外なく発狂する。
次に壊れるのは、俺だ。
気がつけば俺は、神話生物が“当たり前にいる異世界”にいた。
しかも精神交換によって、この世界の“俺”と入れ替わっている。
部屋に残されていた一冊の手記。
『何番目かわからない僕へ』
そこに書かれていたのは、最悪の事実だった。
———この世界に来た“俺”は、例外なく発狂する。
文字数 180,514
最終更新日 2026.06.28
登録日 2026.05.04
魔女フェリツィアは信じた王太子に裏切られ、散々国に利用された挙句に火刑に課せられた。
これは人間を憎んだ魔女の物語。
文字数 906
最終更新日 2021.10.24
登録日 2021.10.24
幼い頃に実母を亡くした男爵家の令嬢ビオラは、家族から虐げられて育てられていた。
まるで自分がこの家の長女だとばかりに横柄に振る舞う、継母の連れ子でビオラの妹フルート。
フルートを甘やかし、ビオラには些細なことでも暴力を振るう実父、デミヌエ男爵。
貴族の令嬢として適齢期になっても社交界に一度も出ることなく、屋敷の中で時間を過ごすビオラには、亡き母の手記で知った薬作りだけが唯一の心の拠り所だった。
そんな中、ビオラは突然【仮面侯爵】と悪名高いグラーベ侯爵の元へ嫁ぐことのなったのだが……
「ビオラ? 仮面侯爵にお会い出来たら、ぜひ仮面の中がどうだったのか教えてちょうだいね。うふふ。とても恐ろしいという噂ですもの。私も一度は見てみたいわぁ。あ、でも、触れてしまったら移るんでしょう? おお、怖い。あははははは」
フルートの嘲りの言葉を受けながら、向かったグラーベ侯爵の領地で、ビオラは幸せを手にしていく。
文字数 55,900
最終更新日 2024.03.30
登録日 2023.09.07