王子小説一覧
三月、その夜は嵐でした。
窓を叩きつける激しい雨音が静かな食堂に響いています。
「最近、王都で殺人事件が頻発しているらしいね。どうやら殺されたのは、全員犯罪者らしい。」
カインお兄様が食事中に物騒な話を始めました。
「私もその話を聞いたわ。社交界では、自業自得、と噂になっていたわね。」
噂好きなお母様は、とっくにその情報をお茶会で入手していたようです。
二人の会話を黙って聞いていたお父様が、突然、私に話を振りました。
「セシル、ワイル伯爵家から持参金が返金された。追加で賠償金も支払われて婚約破棄が成立した。もう、ワグナーとは関わるな。」
「え?」
文字数 94,807
最終更新日 2023.11.30
登録日 2023.10.22
「レティエル!レティエル公爵令嬢よ。お前との婚約は今日をもって破棄だ!」
そう声を張り上げたのは婚約者のクリスフォード王子。この国の第一王子である。会場である広間に響き渡る王子の声にはどこか侮蔑と嘲りが混じっていた。レティエル・ザックバイヤーグラヤス公爵。この国の筆頭公爵家の令嬢だ。
「はい! 喜んでお受けいたします!」
前世の記憶を頼りに破滅を回避。断罪イベントも無事に乗り越えた。やれやれと安堵する間もなく陰謀めいた動きにすっかり巻き込まれて―――
他サイトに掲載中。
文字数 417,981
最終更新日 2023.11.30
登録日 2022.06.10
【全151話完結保証】【毎日一話更新】
虹色の髪を持つ子爵令嬢、パステル・ロイドは、色を見分けることができない。
パステルは人との関わりを拒否し、社交シーズンでも領地で少数の使用人とのんびり過ごしていた。
閉ざされた世界で静かに暮らすパステルの元に、ある日、突然空からセオと名乗る少年が降ってきた。
セオは、感情を持たず、何処から来たかも分からない不思議な少年だった。
他人に必ずと言っていいほど憐憫や嫌悪、好奇の目を向けられるパステルは、何の感情も向けずに真っ直ぐ自分に向き合うセオに、徐々に惹かれていく。
だが、セオには「好き」の意味が分からない。
さらには、パステルの眼と、セオの失われた感情には、隠された秘密があって——?
不器用に、一歩ずつ、それでも成長しようともがく二人。
欠けている二人の、不思議な関係が始まる——。
【序章】
主人公の少女パステルと、不思議な少年セオとの出会いと交流を描く。
【本編】
失われた『色』と記憶、感情を取り戻すために二人は精霊たちを探して旅に出る。
*タイトルに◆が付いている回は過去の回想を含む回です。
*タイトルに★が付いている回は他者視点の回です。
*パステルは虹色の髪、灰色の瞳。セオは水色の髪、金色の瞳です(色を識別出来ないという設定上、人物描写が物語後半になりますので、混乱を避けるために載せています)。
*「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
*コンテスト履歴
『第8回カクヨムWeb小説コンテスト(ライト文芸)』中間選考通過
『マンガBANG×エイベックス・ピクチャーズ 第一回WEB小説大賞』一次選考通過
文字数 214,993
最終更新日 2023.11.30
登録日 2023.09.28
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
文字数 194,464
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.07.02
父親同士の仲が良いレミアナとアルペリオは、幼少期からよく一緒に遊んでいた。
二人はお互いのことを兄や妹のように思っており、良好な関係を築いていたのである。
そんな二人は、婚約を結ぶことになった。両家の関係も非常に良好であったため、自然な流れでそうなったのだ。
気心のしれたアルペリオと婚約できることを、レミアナは幸いだと思っていた。
しかしそんな彼女に、アルペリオはある日突然婚約破棄を告げてきた。
「……君のことは妹としか思えない。そんな君と結婚するなんて無理だ」
アルペリオは、レミアナがいくら説得しても聞き入れようとしなかった。両家が結んだ婚約を、彼は独断で切り捨てたのである。
そんなアルペリオに、レミアナは失望していた。慕っていた兄のあまりのわがままさに、彼女の気持ちは一気に冷めたのだった。
そうして婚約破棄されたレミアナは、しばらくして知ることになった。
アルペリオがとある女性と交際しており、その女性にひどいフラれ方をしたと。
そんな彼は、レミアナに縋りついてきた。
しかし彼女は、それを切り捨てた。既に彼女にはアルペリオを兄として慕う気持ちなどなくなっていたのである。
文字数 23,408
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.22
「レイオン伯爵様、婚約を破棄されるおつもりというのは本当なのですか?」
伯爵の召使であり、同時に右腕としても活躍しているケイドは、そう疑問を投げた。そう言ったうわさを、彼なりの情報網が捕まえたのだろう。
「さすが、よく気づいたな。その通り、エルナとの婚約は終わりにしようかと考えている」
想像通りの答えであったためか、特別驚きはしないケイド。
「もしよろしければ、そのおこ心をお聞かせいただきたいのです」
「ああ。実は王国東側の地帯を支配する、アローゼ卿を知っているか?彼の令嬢との婚約にありつけることとなったのだ。評判においても、政治的な実力においてもかのものにかなうものなどいはしないだろう?であるならば、早々にエルナとの婚約など破棄してしまって、確かな力のある婚約へと踏み出したいのだ」
自信満々に、そして同時に上機嫌な様子でそう話をする伯爵に、ケイドはなにやら不満そうな表情を一瞬浮かべた。しかし浮かれてしまっている伯爵は、そんな大切な一瞬を見逃してしまったのだった。
「…そうでしたか。それでは今後の事は私にお任せください。後に問題を引かないように、丁寧に解決させて御覧に入れますので」
「ああ、それを頼もうとしていたところだ。まぁ相手は何の力も持たない平民出身のエルナ、少々乱暴に追放したとしても誰に非難されることもなかろうがな」
やや笑いながら余裕の様子でそう話をする伯爵に対して、ケイドはどこか緊張感を持ちながら話をしていた。
そしてしばらくの月日が経過した後に、この時の答え合わせが行われることとなるのだった…
――――
文字数 1,020
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
学園は王侯貴族だけではなく、才能を見込まれた平民も通うことが許されている。
建前は身分を問わず平等な扱いになっているけど、実情は貴族が幅を利かし、平民は窮屈な思いをするものになっている。
もちろんまともで尊敬できる貴族もいるけど……平民を見下したり虐げる貴族も多い。
私は貴族でないので……意地悪な男爵令嬢から虐めのターゲットにされた――――。
文字数 592
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
ここで証明してみればいいじゃないですか。私に戻ってきてほしいというのなら、それ相応の態度というものがあります。
文字数 338
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
リンジーは、婚約してから散々な目にあっていた。その間に私が浮気しているとして、婚約破棄したいと言われることになったのだが……。
※全3話。
文字数 2,320
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.27
狂気的にも見えるその関係…今やそれは確かに消滅したけれど、二人の中ではもしかしたらいまだに生き続けているのかもしれない…そう思った時、私には考えもつかなかった二人の言葉が、脳裏に浮かびあがった…
文字数 170
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
文字数 243,647
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.09.19
上級伯爵であるデルスは、つい先日までは下級伯爵であった。しかし公爵家とのつながりを持つ令嬢ミレーリとの婚約を結んだことにより、彼女詰体に権力を手に入れ上級伯爵の座を手に入れるに至った。
しかし今の彼は、婚約者を持っていない…そのからくりはどういうことかというと…
「君の役目はもう終わった。僕は下級伯爵を脱却さえできたなら、それでもういいんだ。事前に聞いていた通り、君の後ろ盾だった公爵家も解散したそうじゃないか。ゆえに君を追い出したところで、僕は誰からの報復儲けない。そういうことだ」
淡々と、しかしどこかうれしそうにそう言葉を告げると、彼は婚約を破棄したのだった。ミレーリはなにも反論などはせず、静かに彼の前から姿を消したのだった。
しかし彼女がその姿を消したのは、正式な婚約破棄執行前だった。このことが、後に婚約破棄を大きく後悔させる原因となるのだった…
――――
「旦那様、ミレーリ様に関してですが、いかがされますか?」
召使であるノイルが、冷静な口調でそう言葉をかけた。しかしデルスの方は、なんら真面目に取り合おうとはしない。
「もう婚約は破棄したんだ。ゆえに彼女とはもう無関係、消えようが何をしようがもう関係はない事なんだ」
そうとだけ告げると、自身が趣味だと認める社交パーティーに出席する準備を始める。今夜は派手でスタイルに優れる女性が集まるという噂で、一段と気を浴している様子だった。
「…そうですか。それではそう解決されたと認識させていただきます」
「この服にするか…ああ、靴はどの色にしようか…」
今ノイルは非常に重要な言葉を言ったのだが、全く気付いていない様子のデルス…破滅のカウントダウンは着々と進んでいるのだった…
文字数 1,053
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
お城で迷子になってしまった私は、曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
相手はこの国の第二王子レオン……のようなんだけど。
なんと!
今の衝撃で二人の体が入れ替わってしまったみたい!
「チャンス……!」
私リリアン・ハートフォード伯爵令嬢は田舎者なので、これは千載一遇のチャンスです。
この魔法が解ける前に、なんとしても、レオン王子をゲットしてみせます。
(※プロローグとエピローグは主人公視点ではありません)
文字数 7,122
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
――――
「婚約破棄することにしたよ。彼女からも言われたんだ。君に僕の婚約者たる魅力はかけらもないとね。彼女が言うのだから、その意見を尊重しなければならない」
婚約破棄を決めたのは彼自身でなく、妹らしい。やはり彼女にとって私の存在は面白くないらしく、こうして自分の手を汚さない形で私に対する攻撃を実行してくる。これまでもずっとそうだった。
「婚約破棄ですか…それなら仕方ありませんね…」
私は何も言わずに彼の前から姿を消すことにした。それこそが二人への反撃になると信じて…
――――
「ま、まさか破滅してしまうとは…」
文字数 1,000
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
「エルク様、おっしゃっていることの意味がよく分からないのですが…」
婚約者であるエルクにそう聞き返すルーシナ。突然に部屋へと呼び出されたかと思えば、飲み込みようもないようなことを突然に知らされたようだった。そんな彼女に対して、エルクは動揺することもなく冷静に言葉を繰り返す。
「君との婚約は取りやめにすることに決めた。僕には真実の愛を誓い合うべき相手が他にいたんだ。その相手は君ではなく、かねてから幼馴染として共に生きてきたテレシアだったんだ」
理解などできるはずもない。いきなり真実の愛だの、幼馴染との関係を貫くだの、さらには婚約を破棄するとまで言っているのだから。
「は、話がよく分からないのですが…どうして婚約を破棄する必要が?私に対してかけてくださっていた言葉はすべて嘘だったのですか?」
ルーシナによる当然の反論ながら、彼はどこか機嫌を悪くしたような雰囲気を醸し出した。
「…あまりしつこいと機嫌を悪くするだけだからやめた方が良いぞ?もう決めたんだ。君のような仮り初めの婚約に甘んじるような人物でなく、真に僕を愛してくれる人物と未来を誓い合う。それは極めて普通の事だろう?普通のことを普通に行って何が悪いというんだ?」
全く自身の行いが突飛なものだとは思ってもいないらしい。そんな状態の彼に何を言ったところで無駄だと思ったのか、ルーシナはそれ以上何も言葉を返すことはしなかった。ある一言をのぞいて…
「…その選択は、きっとあなたを後悔に導くことと思いますが…仕方ありませんね…」
小さな小さな声で呟かれたその言葉が、ルーシナに届くことはなかった。
そしてそれからしばらくの時間がたち、彼女が最後にこぼした言葉の通りになりつつあったのだった…
――――
文字数 1,051
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
気が付いたら『光の神子は星降る夜に恋をする』略して『ヒカミコ』の悪役令息ラファエルに転生していた。前世の頼りない記憶によると、一般的に王子殿下の婚約者は断罪必至だよね? どんな断罪なのかわからないけど、大切なラインハルト様の幸せのためなら断罪されるように頑張ろうと思う。主人公のシモン、もっと頑張ってください!/悪役令息としてはうまくいきません/
「断罪必至の悪役令息に転生したけど生き延びたい」に関連しています。単独でもお読みいただけますが、合わせて読んでいただいた方が味わい深くなると思われます。
ムーンライト様にも投稿しております。
文字数 206,550
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.04.24
「聞いてくれたまえ、この前もマリアが私にこんな言葉をかけてくれたんだ。私はもううれしくて、その場で彼女を抱きしめてしまったよ。…そうそう、そういえばこんな話もあってだな。…ああ、思い出すだけで興奮が止まらない…というのも、…」
臣下の人間を捕まえて、連続的に会話を展開する旦那様。…彼の話に登場するマリアなる女性は、私ではない。…彼の妹なのだ。
彼は信じられないほど妹を狂信的に愛しており、溺愛と言う言葉ですら生ぬるいような気さえする。その姿はもはや異質であり、関係者であっても時々青い表情を浮かべるほどだ。
…そんなあの男についに愛想をつかした私は、あの兄妹の前から姿を隠すこととした。
文字数 740
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
みじめだとは思いませんか…?あなたのためにそこまでされた方がこうして頭を下げていることが。
文字数 168
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
婚約者である王子様が愛を確かめたいと言い出した。
以前からおかしな言動をすることのあった王子様だったけど……今度もまた面倒なことになりそう。
私はもう愛想を尽かしかけているし……婚約関係を終わらせてもいいと思っている。
それは私は王子様を愛していないということ。
愛を確かめたいと言うなら……無いことを確かめさせてあげるわ!
文字数 1,347
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.28
婚約者の双子のお姉さんたちの悪戯が、度を越していて好きではなかったし、婚約者のことも好きになれずにいたプルメリア。
そんなプルメリアが婚約破棄することになってから、とんでもない目に次々合うことになってしまい……。
※全4話。
文字数 3,034
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.26
いきすぎた嫌がらせの末の殺人未遂により国外追放されたアンジェリカは、根元愛珠(ネモトアンジュ)の魂を迎えて蘇り、回復支援魔法を得意とする白魔道士の力を得た。
罪人である自分を恥じ、仲間を作らずに生きてきたアンジェリカだが、白魔道士としての才能溢れる彼女を周囲は放っておかない。
それを知った彼女の被害者であるモーリーンは当然それを良しとはせず……。
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本日より連載再開します!よろしくお願いします!
表紙絵使用アプリ→Meitu
※自分で描いたラフ絵を素材にしています
素敵なロゴを制作してくれたパインさん、ありがとうございました♡
エブリスタでも同名でアップしております。
文字数 68,934
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.09.15
さぁ、あなたが言いたかったことを言って見ればいいじゃないですか。ここにいる誰もが、その言葉を機っと待ち望んでいることでしょう。
文字数 187
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
きっかけを欲したことに変わりはない。それは向こうの方だって同じだったことだろう。
文字数 187
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
もしも時間を戻すことができたなら、彼は私と会う前までに時間を戻すのだろう。けれど私は私で、その気持ちを否定するつもりはない。
文字数 172
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
「婚約はレイリアと結ぶことで決まりだ。皆の者もそれで話を通してくれ」
高らかにそう言葉を発したのは、この一帯を統べる権力者であるヴォルク伯爵だ。彼は自らの婚約相手として、天才だと名高いレイリアを選ぶこととした。
「…まぁ当然だよな。姉のソレステラは内気でおとなしく、何も秀でたものを持たないのだというし…」
「ああ、それに比べて妹のレイリアは天才的な頭脳を持つことに加えて明るい性格、容姿も美しという話じゃないか。同じ姉妹とはいえ、これじゃあ勝負にはならないよな」
伯爵の言葉を聞いて、その臣下の者たちもそれぞれがお互いの感想をこぼした。二人の姉妹の話はこの人々の耳にも入ってきており、伯爵の婚約相手はレイリアであろうという予想が大半であったため、予想通りという声が上がるのは当然の事といえる。
しかしこの中で、姉妹の真実を見抜いていたのは伯爵のみであり、他の者はレイリアの手の上でおどらされているという事に、気づいてはいないのだった。
――――
文字数 1,059
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
ここからまきかえしを狙っていたのでしょう?しかしそううまくはいかなかったようですね。
文字数 162
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
「わ、私なんてなんの価値もありません…お兄様とお姉様のような、力強さや魅力にもかけますし…」
「そんなことはないよ、メリーフ。僕は君がいてこそこの場に立っていられるんだ。君の存在がなかったら、僕は気が動転してとうにおかしくなってしまっていたことだろう。君の存在だけが、僕の心のよりどころなんだ」
「そ、それは違います…お兄様の心のよりどころはお姉様であるべきで…」
「アステリラの事かい?…正直彼女は婚約者でこそあるけれど、その魅力は君の足元にも及ばないとも…彼女が束になって僕を誘惑してきたところで、僕はまよわずメリーフを選ぶ」
気弱を演じるメリーフの前に、イーサはメロメロだった。それが彼女の偽りの姿であると兄であるのにもかかわらず見抜くことができないのだ。しかし同性であるアステリラはすぐにその正体に気づいた。それゆえに二人の関係は険悪なものとなり、その間を取り持たなければならないイーサもこの有様だった。ゆえに関係の改善などされるはずもなく、日に日に状況は悪くなっていく一方であった。
文字数 640
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
文字数 2,361,953
最終更新日 2023.11.29
登録日 2016.02.01
幼なじみが婚約破棄されることになったのだが、元婚約者の子息がセリーヌのところに婚約を申し込みに行ったことを知って、幼なじみはセリーヌが子息を取ったと思ったらしく怒鳴り散らしに来たのだが……。
※全4話。
文字数 3,084
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.26
令嬢らしくない男勝りで元気な伯爵令嬢・レオノーラが、婚約を申し込まれて普通の幸せを手に入れる・・・はずが、妙な事に巻きまれてしまう。結婚するって決めたのに、レオノーラの心は揺れ動いて・・・。レオノーラの強さと優しさと、どこか危なっかしいところに、周囲の男たちは翻弄されていく。
誰かを守ろうとして、その切っ先を向けると、誰かが傷つく。同情・愛情・友情?待ったなしで駆け抜けていく日々の中で、出した決断は・・・・?
文字数 39,974
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.13
セレスは、婚約者が自分の好みとは真逆の物を贈って来たことに怒っていたが、それがただの勘違いではなかったことがわかって、セレスだけでなく両親も一緒になって腹を立てることになったのは、すぐのことだった。
※全4話。
文字数 811
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.29
伯爵令息にプロポーズされて幸せ絶頂期だったエレノアは、恋敵に階段から突き飛ばされたことで並外れた身体能力がバレてしまい、婚約破棄されてしまう。
落ち込む彼女の前に、王国騎士団に所属する第三王子フィルアートが現れる。
「王国騎士団に入れ、エレノア・カプリース」
「やだ」
騎士とか剣術とか、そんな汗臭い熱血青春はお断り!
……それなのに、結局騎士団に入ることになって……。
ワケアリ令嬢と有能(だけど恋愛面ではポンコツ)王子、そして二人を取り巻く人々と魔獣の騒がしい日々。
※以前投稿した作品を長編用に設定を整え書き直しました。
※カクヨム様にも投稿しています。
文字数 122,228
最終更新日 2023.11.29
登録日 2021.05.21
ある国の令嬢、カレン=ダーネルは、大帝国の王子ライル=ブローナーと婚約させられた。
理由は政略結婚。
ライルはカレンを下に見ており、大変嫌味な男だった。だが、ある日突然ライルが失踪したという話を耳にする。
元々ライルを嫌っていたカレンはライルを心配してはいなかった。
しかし、数日後カレンの目の前にライルを名乗る茶色い猫が現れた。
ライルの声と口調で話すその猫は、カレンとライルしか知らないことを知っていたのだった。
どうやらライルは魔女に呪いをかけられ猫に変えられてしまったらしい。
カレンは、渋々ライルと共に生活することになる。
ライルは嫌いでも、大の猫好きだったカレンにとっては、放っておけなかったのだ。
そして、二人の同居生活が始まる。
☆一話辺り千字前後に短くしているのでサクッと読めます。
☆本編55話で完結です。
☆番外編の小話を随時追加していく予定です。更新は不定期で、本編後の話となります。
☆番外編は主人公であるカレン以外の視点もあります。
※「ざまぁ?」というタグは、嫌味な男であるライルが呪いで猫にされてしまったことを指しています
※度々、修正や加筆を行います。
文字数 87,857
最終更新日 2023.11.29
登録日 2021.01.31
『次にくるライトノベル大賞2023』ノミネート記念。
『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』がつぎラノにノミネートされたのでそのヒロイン、フランの子供時代の外伝作りました。
フランは公爵家の令嬢だが、家は武のルブラン家で、父は剣聖と並び立つ剣豪テオドール、母は破壊の魔女、領地の館は危険な『魔の森』に隣接しており、遊び場はその『魔の森』となれば、礼儀作法よりは剣や魔術の方が得意なのは仕方がない。
そんなフランがお菓子を好きに食べられるとの話に釣られて第一王子の婚約者候補のお茶会に参加します。自分に全く興味を示さずにお菓子を嬉しそうに食べるフランに興味を示すアド。でも、姿絵を全て暗記しているアドには少女が誰かは判りません。実は嫁に出したくない父の公爵によってフランの姿絵は似ても似つかぬ姿絵になっていて……
フランに恋してしまったアドがフランを婚約者にしようとするも、当のフランは花より団子。他の公爵家の令嬢たちも邪魔をしてきて果たしてアドとフランは婚約者に成れるのか?
お菓子を食べる時もマナーの練習をさせられて嫌になルフラン。王子様を巡って今日も女の争いが始まりますが、そんなことよりもお菓子を食べたいフラン。フランに固執する王子。そんなフランがいろんなことに巻き込まれて、いや自ら強引に割って入って起こすドタバタコメディになるはずです。
一話目は以前閑話で更新している分です。一話目は以前閑話で更新している分です。
小説家になろう、カクヨムにも掲載としています。
文字数 83,414
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.16
<第二章完結しました。引き続き第三章(最終章)に入ります!>
僕、夏川蒼央は先日18歳の誕生日を迎えた。だけど、身体が弱くこの18年の間、病院の外に出たことはほんとどない。治りもしない病気に疲れ果てた両親に捨てられ、誰からも必要とされない僕は、生きることを諦め、死ぬのを待ち侘びるだけの毎日を過ごしていた。そして、ようやく僕の命が尽きやっと親孝行ができた。
これで楽になる……そう思っていたのに、気がつくと僕は新たな世界に生まれ変わっていた。
そこはケモ耳と尻尾付きで生まれる世界。
王家とその血筋である公爵家には狼が生まれるのが通常であるが、ごく稀にウサギ耳と尻尾を持つ子が生まれる。
狼の耳付きが生まれるヴォルフ公爵家に生まれた真っ白なウサギ耳の僕・アズールは、生まれながらに王子の許嫁に決まっているのだが、その王子がびっくりな容姿をしていて……。
愛されることだけを夢見ていた可愛いウサギ耳の公爵令息と神に選ばれし能力を持つ王子のイチャラブハッピーエンド小説です。
R18には※つけます。
文字数 442,053
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.05.13
エルフの国の王子として生まれたマグノリアンは人間の種族。そんな取り替えっ子の彼は、満月の夜に水の向こうに人間の青年と出会う。満月の夜に会う様になった彼と、何処か満たされないものを感じていたマグノリアンは距離が近づいていく。
エルフの夜歩き(恋の時間※)で一足飛びに大人になるマグノリアンは青年に心を引っ張られつつも、自分の中のエルフの部分に抗えない。そんな矢先に怪我で記憶を一部失ったマグノリアンは青年の事を忘れてしまい、一方で前世の記憶を得てしまった。
18歳になった人間のマグノリアンは、父王の計らいで人間の国へ。青年と再開するも記憶を失ったマグノリアンは彼に気づかない。
人間の国の皇太子だった青年とマグノリアン、そして第二王子や幼馴染のエルフなど、彼らの思惑が入り乱れてマグノリアンの初恋の行方は?
文字数 33,732
最終更新日 2023.11.29
登録日 2023.11.16