小説一覧
24001
24002
中学一年生の日向桜は、有名な映画監督であった亡き父にあこがれて、誰かの心を動かす映像を撮ることが夢。父も所属していた放送部で映像を作るんだと意気込んでいた桜だったが、入学した中学校には放送部がなかった。
「ないなら、つくればいい」――そのひと言で、桜の挑戦がはじまる。
明るくて頼りになる幼なじみ浅野楓、無口でちょっと影のあるカメラマン黒瀬蓮、静かで物語を書くのが得意な東堂葵。
性格も得意分野もバラバラな四人が集まって、桜たちの「放送部」が動き出す。
最初はカメラの使い方もわからず、意見がぶつかってばかり。それでも、みんなで笑いながら放課後の放送室を掃除し、企画を立て、映像を撮り続ける。ドラマのテーマは『笑顔』。誰かの笑顔を撮ることで、見てくれた人の心まで明るくしたい。
けれど、カメラを向けるたび、蓮の手が止まる。彼には、笑顔を撮れなくなってしまった理由があった。――亡くなった妹の、最後の笑顔。その記憶が、彼のレンズを止めていた。
「だったら、私が何度でも笑うよ」
桜の言葉が、蓮の心の奥に届く。止まっていた時間が少しずつ動き出して、四人の物語は輝きを取り戻していく。
そして迎えた放送コンテスト。結果は、佳作だったけれど、スクリーンの中には、誰よりも輝く笑顔が映っていた。
上映を終えたあと、夕陽の下で蓮がカメラを構える。
「桜」
名前を呼ばれた瞬間、風が吹いて、桜は笑った。――パシャ。シャッターの音が、空にひびく。
それは、あの日放送室で生まれた光のつづき。
桜たち四人の、未来へつながる『笑顔』の物語。
文字数 32,774
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24003
24004
「君の食べる姿が好きだった」
それは、何気ない日々の中で私が見つけた、いちばん美しい光景だった。
スイカ、かき氷、栗、うどん――季節ごとに変わる食べ物とともに、少年と過ごした時間は、やさしく、あたたかく、そしてどこか儚いものだった。
やがて訪れる別れの朝、語り手は気づく。
食べることは、生きることそのものであり、誰かのいのちを受け継ぐことなのだと。
やさしさの中にある痛みを描いた、命と記憶の物語。
文字数 1,790
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24005
はじめて感じたのは、輪郭のない暗がりだった。
僕は、自分が誰なのかも、何でできているのかもわからなかった。触れることも、歩くこともできない。ただ、薄い膜越しに光の気配だけが、ぼんやりと伝わってくる。
やがて聞こえてくる音。水の流れる音。花が挿される音。そして、誰かの足音。
その人は、僕のそばに座る。低く、柔らかな声で何かを語りかけてくる。言葉の意味はわからない。それでも、自分に向けられた呼びかけだということだけが、確かに胸に沈んでいく。
指先が近づいてくる。けれど、その指は僕に触れる直前で止まり、空気を撫でるように宙をさまよい、やがて離れていく。触れたら壊れてしまうとでも思っているかのような、そんなためらい方だった。
日々は、淡く続いていく。光が満ちると誰かが花を挿し、その人の声が僕に語りかける。
そして、ある日、視界が明瞭になっていく。白と黒の濃淡だけだった世界に、形が現れる。細い身体、長い髪、柔らかな輪郭。その姿を見た瞬間、知らないはずなのに、知っていた。
――カミーユ。
名前が、胸の奥から浮かび上がってくる。誰にも教わっていないのに、その音の響きだけが、確かな事実として僕の中に存在していた。
やがて、世界に色が満ちる。
机上のアネモネが赤く染まり、白薔薇の白が目に飛び込んでくる。そして、カミーユの金糸のような髪、淡く深い碧眼。その美しさに、胸が熱く、痛くなった。
カミーユは、僕に触れようとして、触れられずにいた。やつれた顔で、震える声で呟く。
「もう一度、私を愛して」
「君に、会いたい」
その言葉の意味は完全には理解できなかった。それでも、胸の奥の波紋は激しく揺れた。
二つの魂が辿り着く、愛の極致とは。これは、美しく儚い、魂の物語。
文字数 12,024
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24006
「愛って何ですか」――青年は私に問いかけた。
女優として多くの人に愛されているジェイド。華やかなスポットライトを浴び、歓声に包まれ、薔薇の敷き詰められた道を歩く彼女は、誰もが羨む存在だった。
「私は私を愛しているわ。それだけよ」
他人の愛など信じない。愛を証明できるのは自分自身だけ。それが、彼女の生き方だった。
仕事終わりに通うパブで、カウンター越しに問いかけてくる青年。彼は愛を知らない。母は多くの男性を愛し、愛されながらも、泣き崩れていた。彼女の愛は偽物だったのかと。
「そうじゃないわ。彼女の愛は本物よ。すべてを、等しく、愛していたのよ」
ジェイドの言葉に、青年の灰色の瞳にわずかな光が差す。そして、二人は静かに微笑み合う。
しかし、平穏は突然終わりを告げる。
ジェイドの恋人の男が、記者の前で彼女との関係を否定したのだ。「彼女とはただの友達だよ」――その言葉は、鋭利な刃物のように彼女の胸を裂いた。
自己愛だけが真実のはずだった。誰に裏切られようと、彼女という存在は彼女自身によって肯定され続けるはずだった。
それなのに、どうして、こんなに、胸が苦しいの。
「私は彼を愛していたわ。そして彼も、私を愛していた。そのはずだったのに」
涙が止まらない。いつものパブで、青年に問いかける。
「ねえ、愛ってなに」
青年は静かに答える。
「貴女は、愛して欲しかったのではないですか。自分で自分を愛すことで、愛されていることを感じていた。そして、すべての人を等しく愛していた」
拒み続けていた真実。私は私を、恋人を、そして――青年を愛していた。
その瞬間、世界の色彩が一変する。胸を満たしたのは苦痛でも悲嘆でもなく、ただひとつの甘美な衝撃。
自己愛という鎧に守られていた女優が、初めて他者を愛したとき、運命は残酷な結末を用意していた。
愛とは何か。その答えを見つけたとき、彼女の胸に灯る炎は、永遠に燃え続ける。
文字数 4,863
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24007
美しいと思った――その瞬間、息をすることさえ忘れていた。
秋の午後、中学三年生の有栖川蒼は、友人に誘われて訪れた美術館で一枚の絵と出会う。『教室の午後』と題されたその水彩画は、何の変哲もない風景なのに、確かに息をしていた。光が生きていた。
「なんて、美しいのだろう」
絵筆を握ったことすらなかった有栖川だったが、作者の名前――『一色葉』を見た瞬間、心の奥で何かが囁いた。この人のように描いてみたい。こんな風に光を描ける人になりたい、と。
高校に入学した有栖川は美術部に入部し、水彩画と出会う。色が紙の上でほどけ、滲み、重なり合っていく。その不確かさが楽しくて、描くことに夢中になっていく。県展に出品した作品は見事に受賞し、有栖川の絵は多くの人の心を動かした。
一方、国内最高峰の美術教育を誇る琥珀学院に通う一色葉は、完璧な技術と構図で数々の賞を獲得してきた。彼にとって美とは「形に宿るもの」であり、構成と線、余白を制することこそが本物の美だった。
しかし、ある日県展で有栖川の絵を見た瞬間、一色の世界は音を立てて崩れ始める。
構図も技術も、何もかもが足りていない。それなのに――色が、生きていた。光が、呼吸していた。
「なぜだ。なぜ、こんなにも……」
完璧とは言い難い拙い絵が、この世の何よりも美しく見えて仕方がない。頬を伝う涙が止まらない。その絵の作者名を見た瞬間、胸の奥で何かが焼ける音がした。
『有栖川蒼』
その名を見てから、一色は彼のことが頭から離れなくなる。調べ上げた末、遂に有栖川の通う高校へと足を運ぶ。
「君の絵は、構図も、技術も、何もかもが足りていない!」
感情を抑えられずに言葉をぶつける一色に、有栖川は太陽のように眩しい笑顔を向ける。
「絵を描く事ってきっと、もっと楽しい事だと思うぜ」
その言葉が、一色の中の美の定義をぐらりと傾かせた。
だが、顧問の先生から意外な事実を告げられる。
「あなたが、彼の最初の光だったのね」
有栖川が絵を描き始めたきっかけは、中学時代に見た一色の作品『教室の午後』だった。一色の理性の光が、有栖川の魂を揺らしていた。
その事実を知った一色の中で、何かが動き出す。
完璧な構築だけを追い求めてきた自分。感情を排除してきた自分。だが、自分の絵が誰かの光になっていた――その矛盾が、一色の心を激しく揺さぶる。
一色の中で何かが壊れ、そして生まれ変わろうとしていた。
技術と感情、理性と衝動、構築と破壊――相反する二つの美が交錯するとき、二人の魂はどこへ向かうのか。
光を追い求める二人の芸術家が辿り着く、美の極致とは――。
純粋な創作への情熱と、魂を賭けた芸術の探求を描く、眩いほどに美しい青春物語。
文字数 14,101
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24008
戦争は終わったと、人は言うけれど――。
蒸気と歯車が支配する機械仕掛けの国。煤けた駅のホームで、エリオットは倒れている一人の青年を見つける。骨ばった腕、血の気を失った肌、それでも確かに息をしているその命を、彼は抱き上げた。
かつて兵士だったエリオットは、戦場で多くの命を奪ってきた。敵も味方も、若い者たちも。その中には、灰色の髪を持つ魔法士の少女もいた。命令に従い、剣を振るい、炎の中で彼女を斃した日のことを、彼は忘れることができない。
「戦争は終わった」
自分に言い聞かせるように呟きながら、エリオットは青年――ルカを工房へと連れ帰る。冷えた体を温め、傷を癒し、居場所を与える。それは贖罪なのか、それともただの逃避なのか。自分でもわからないまま、二人の静かな日々が始まった。
最初は警戒していたルカも、次第に工房での暮らしに馴染んでいく。歯車を磨き、部品を整え、市場で人々の温かさに触れる。この冷たい機械の国にも、確かに人の温もりがあることを知っていく。
しかし、ある夜、ルカの指先から溢れた淡い光を見て、エリオットは気づいてしまう。それは隣国の魔法――かつて戦場で見た、あの光と同じ色をしていた。
機械と魔法、贖罪と赦し、そして失われた命の行方は。戦後の灰色の世界を舞台に描く、切なく儚い愛の物語。
文字数 16,002
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24009
「おれさ、死ぬなら死ぬで人助けとかして死にたいんだよね」
冒頭のセリフは作者が実際に耳にした会話です。
自転車に乗った男子高校生が友達と話しながら帰宅していたようで、なぜかこのフレーズだけはっきりと聞こえました。一瞬「どういう事?」となりましたが、彼の真意を探るべくこのお話を書いてみました。
文字数 2,706
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24010
13歳から第三王女ヴィクトリアの専属侍女として仕えているアメリアは、王女が婚約者の護衛騎士と上手くいっていないことにヤキモキしていた。
どうやらヴィクトリアの表情が乏しいため、婚約者のライオネルが嫌われていると勘違いし、彼女を避けているようなのだ。
ヴィクトリアの気持ちを知るアメリアは、すれ違う二人の歯がゆい状況を魔道具研究所の期待の新人でもある幼馴染のハルフォードに愚痴ってしまう。
彼女よりも一つ年上のハルフォードは、見た目は儚げな美少年だが中身はポヤポヤした性格の生活力皆無な研究バカな青年で、アメリアは彼の身の回りの世話を焼くことが多かった。
そんな彼が、「こんな魔道具を作ってみた!」と報告してきた。
しかも独断でその魔道具の性能を第三王女とその護衛騎士で試すと言い出したのだ。
王族への不敬行為になるとアメリアが止めるも、ハルフォードはアメリアにも協力してもらい決行に踏みきってしまう。
そんな彼が開発した画期的な魔道具は、身につけたピアスから相手の心の声が聞こえるという物だった。
★全5話の作品です★
文字数 26,087
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24011
24012
たった一人、神器──黙示録を扱える少年は仲間を庇い、絶命した。
…………そのはずだった。
目を覚ましたら少年は自分が存在していた時代から、遥か先の時代の少年──エリオット・オズヴェルグに転生を遂げていた。
前世とは程遠い、ボサボサな黒髪に丸眼鏡という……お世辞にも顔が整っているとは言えなかった。
が、掛かっていた術が解けると一転、紅い髪に金色の瞳という生徒会や風紀委員の人たちとは引けを取らない容姿の持ち主だった。
そんなエリオットはいじめを受け、表向きは体調不良として絶賛休学中。
学園生活は平穏に過ごしたいが、真正面から返り討ちにすると後々面倒事に巻き込まれる可能性がある。
それならと陰ながら返り討ちしつつ、唯一いじめから庇ってくれていたデュオのフレディと共に学園生活を平穏(?)に過ごしていた。
だが、そんな最中自身のことをゲームのヒロインだという季節外れの転校生アリスティアによって、平穏な学園生活は崩れ去っていく。
生徒会や風紀委員を巻き込むのはいいが、俺だけは巻き込まないでくれ!!
この物語は平穏にのんびりマイペースに過ごしたいエリオットが、様々な問題に巻き込まれながら、生徒会や風紀委員の者達と交流を深めていく微BLチックなお話。
そして、前世にて果たせなかった約束を果たす物語。
✨こんな人におすすめ✨
BL学園もののお話を読みたい。
王道だけど、少し違った味付けの学園ものを読みたい。
性的描写よりも、友情メインで登場人物たちでわちゃわちゃしてほしい。
男だけじゃなく、女の子も出てきてほしい(主人公とは恋仲にはならない)
…………etc.
※のんびりマイペースに気が向いた時に投稿していきます。
昔から誤字脱字変換ミスが多い人なので、何かありましたらお伝えいただけれ幸いです。
pixivにもゆっくり投稿しております。
病気療養中で、具合悪いことが多いので度々放置しています。
楽しみにしてくださっている方ごめんなさい💦
R15は流血表現などの保険ですので、性的表現はほぼないです。
あったとしても軽いキスくらいですので、性的表現が苦手な人でも見れる話かと思います。
その時の気分によって文章の書き方が違いますので、ところどころ視点がころころ変わってます。
まとまった時間が取れたら修正したいですね…。
♡や📣励みになってます!
ありがとうございます✨️
文字数 190,252
最終更新日 2025.12.09
登録日 2018.10.26
24013
文字数 3,674
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24014
ある日突然、同じ一週間をひたすら繰り返す無限ループに閉じ込められてしまった晴夏。ソシャゲもドラマも続きが見られなくって飽きてしまった晴夏は、なにも知らない場所に行こうと思い立ったところで、高層マンションからキャンパスが落ちてきたのを拾う。
それを届けた先には、引きこもり気味の美大生、大和がいた。
彼の神経質さに最初はキレる晴夏だったが、いつしか彼の一途さに惹かれるようになる。
しかし一週間経ったら、また世界はループしてやり直してしまう……。
なんとかループから脱出して、大和と恋をしたい晴夏の青春ラブストーリー。
別サイトにも掲載しております。
文字数 70,086
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.11.08
24015
聖女の力を妹に奪われ、家族から「出来損ない」と虐げられてきた伯爵令嬢エリアーナ。ある日、無実の罪で王太子から婚約破棄され、生贄として北の辺境へ追放されてしまう。
追放先は、触れたものを凍らせる呪いを持つと噂の「氷の公爵」カイルが治める地。死を覚悟する彼女を待っていたのは、しかし予想外の言葉だった。
「ようやく会えた、私の運命の君」
冷酷なはずの公爵は、エリアーナを初対面から過保護なほどに甘やかし、宝物のように大切に扱う。戸惑いながらも彼の深い愛情に触れ、エリアーナは自身の持つ特別な力に目覚めていく。
これは、全てを失った少女が凍てついた公爵領と彼の心を癒し、幸せを掴む溺愛シンデレラストーリー。
文字数 273,136
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.10.05
24016
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
文字数 255,863
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.10.05
24017
寒い季節が嫌いなスタンフィールド公爵家の令嬢・メリル。
幼い頃に交わした「春になったら迎えに行く」という初恋の約束を胸に、
十六歳になった今も“結婚などしない”と独身主義を貫いていた。
だがある夜、彼女の前に現れたのは、皮肉屋で生意気な年下の少年・フェリペ。
音楽と自由を愛する彼との出会いが、凍てついていたメリルの心を少しずつ溶かしていく。
過去の記憶、家族の束縛、そして新しい恋。
――愛とは誓いではなく、自ら選ぶもの。
亡き初恋の“スミレ”の色を胸に、メリルは恐れながらも歩き出す。
真冬の貴族社会を越えて、自分の春を見つけるために。
文字数 21,990
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.11.01
24018
天使のルカは悪魔のカルムと結婚して人間界に住んでいた。幸せな毎日だが、旦那のカルムには気掛かりがあったーー「一生大事にするよ、俺のかわいい花嫁さん」年上悪魔×素直な幸せ天使「僕だって絶対大事にします」ーー天使と悪魔の結婚には裏がある??
文字数 6,949
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
24019
迷作18禁BLゲーの中に転生した主人公、佐々木。
もちろん立場はモブ。
名も無きモブ。
一心不乱にモブ……
だった、はずなんだけど。
出来心で攻略対象者の家の使用人になったら、虐げられていた彼の弟を連れて屋敷から逃げ出す事に!?
それでも
「いやいや、ココで俺がこのゲームに名前も絵もあるキャラクターとして登場するぼっちゃまを守らねば、この世界はどうなることやら……!」
と、モブにあるまじき使命に燃えて、彼をゲーム内のキャラに近づけようと育て始める、が……。
「いきましょう、坊ちゃま」
「……うん」
平凡な冒険者として坊ちゃまを育てながら、四苦八苦。
だが坊ちゃまをゲーム内で活躍させるためには、このくらいどうって事ない!
「いきましょう、ぼっちゃま」
「うん!」
だがそんな中、少しずつ「いきましょう」の意味が変わってきたり来なかったり?
・美形ヤンデレ令息×モブ的青年
・当然ながらエロあり
ヤンデレ、多分2回目の挑戦。
今度こそ完走目指します!
文字数 117,937
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.10.01
24021
24022
世界を救った英雄リオ――でも勇者にはなれず、今は古書店『星の栞』の店主。
本棚には禁書や封印魔導書、伝説の治癒ポーションの作り方まで揃っている。
「もう僕には必要ないしなぁ…」と呟きながら、選ばれた者が読むと魔法が使える本を気ままに店に並べていく。
戦場ではなく本棚の前で過ごす、少しエッチで自由なスローライフがここにある。
文字数 66,366
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.08.18
24024
24025
梅雨の駅前で、一本の傘から始まった恋。
二人で朝食を選ぶ時間。
新婚旅行で見つけた図書館への夢。
病院の待合室で握られた手。
老後の散歩道で感じた温もり。
「なぜ、君のことが好きなのか」
その答えは、ありふれた日常の中に隠れていた。
本作は、五十の短編で、一つの「愛の完全な形」を描く。
各話は独立した物語でありながら、
全体で一つの大きな愛のテーマを紡ぐ。
恋愛と聞くと、劇的で派手な展開を想像するかもしれない。
だが、本当の愛は、もっとシンプルで、
もっと静かで、もっと確かなものなんだ。
毎日の選択の積み重ねが、永遠を創る。
手を握る。傘をさす。手紙を書く。
その全てが、最高の告白なんだ。
【テーマ】
- 愛とは何か
- 時間が愛にもたらすもの
- 日常の中の最高の瞬間
- 相手の成長を見守ることの喜び
- 失うことで初めて分かる大切さ
【こんな人におすすめ】
✓ 恋愛小説が好きな方
✓ 心が温まる物語を探している方
✓ 時間をテーマにした作品が好きな方
✓ 夫婦円満の話が好きな方
✓ 短編集でまとめて読みたい方
✓ SNSで話題の作品を読みたい方
文字数 79,224
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.10.23
24026
24027
「もう我慢できない! あんたなんて、出ておいき!」
「なんだい、なんだい。後から入ってきた女が、息巻いてみっともないよ。ちょっとは我慢も覚えな」
「出てけー!!!」
あらら、追い出されちまったよ。
わたしの母さんが死んで、すぐ家に入って来た女、モアールの性格が悪いのなんの。顔は可愛いし声も高いけれど、化粧はケバいし香水付けすぎだ。くしゃみが出るよ。
まあ女らしい体つきは、大抵の男が喜びそうだけどね。
父さんが居ない間に出かけては、服やら宝石やらを買ってくるし、時々一緒に連れてきた従者? とよろしくやってるし酷いんだよ。
まあそれなら、100歩譲ってギリギリ我慢もできる(父さんの目利きが失敗しただけだ)が、使用人に手を出されたら無理さね。だから言ってやったんだよ。
ちょっとは我慢しなと。
ここは、お貴族様の屋敷じゃないんだよと。
そう言ったら、キレやがったんだよ。
ずいぶんと辛抱が足りないよ、大人なのに。
父さんが貿易に行っていない間に追い出されたわたしは、ここの商家の娘でレノアさ。まだまだピチピチの5才だ。
使用人達が慌ててついて来ようとしたが、悪いけども戻って貰ったんだ。だって今のわたしには金がないからね。 給金が出せないんだよ。
みんな家族がいて、生活しなきゃならないしね。
と言うことで、一人で家を出たのさ。
キレるとどこかの喧嘩師のように、何かが乗り移ったように口汚く叫ぶレノア。その時のことをレノアは、よく覚えていない。ただ猛烈に怒ったと言う以外は。
◇◇◇
「うーっ、うーっ」
テクテク歩いて行くと、森の入り口で大きな灰色の犬が苦しげに唸って踞っているから、手持ちの薬を振りかけたんだよ。
そうしたら途端に元気になって、わたしの後をついてきた。
「わん、わんっ」
わたしの周りを元気にクルクルとまわっている。
「悪いけど、餌なんてないんだよ」
そう言うんだが、言葉の壁が邪魔をして通じない。
はーっ、はーっ言ってついてくる。
まあ、腹が減れば行っちまうだろう。
こうして1人と1匹旅が始まったんだ。
という感じで始まった、レノアの小さな冒険です。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
文字数 18,175
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.08
24028
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
文字数 37,862
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.06
24029
24030
だらだらしながらちゃっかり楽しむ脱力系悪魔 レオナルド・ナルシズ・ルシファー君の物語。
『追放されちゃったオレだけど、むしろラッキー☆』
オレは、レオナルド・ナルシズ・ルシファー。
新人悪魔だ。
ちょいとやらかしちまって、辺境の地である人間界に追放された。
自由だー! キャッホー! と、ばかりにいきたかったオレだが、そうは問屋が卸さなかった(この表現、古い? もう死語?)。
日報を寄こせ、とジーサンが言うんだ。
仕方ないから、何かダラダラ書くわ。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
ダラダラ書く用のものが欲しくて始めました。
なので、ダラダラ書きます。
主人公 レオナルド・ナルシズ・ルシファー
新人悪魔 100歳くらい
黒髪黒目色白肌。異様に赤い唇。
人間には、陰気な引きこもりオタクに見えるらしい。
一応、男。
ちょっとヘマをして人間界に追放されたが、自由を満喫しようと考えている。
文字数 6,835
最終更新日 2025.12.08
登録日 2023.07.30
24031
冴木は素晴らしい朝を迎え、ハンバーガーショップに向かった。そこで出会った初老の男性にネクタイを締めてほしいと頼まれる。男性はなぜ他人にネクタイを締めて欲しかったのだろうか。読者の皆様にも考えていただきたい超短編です。
文字数 2,237
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.08
24032
24033
「最後に恋ってやつ、してみない?」
全てが終わるその瞬間、長らく友達関係だった私たちは結ばれた。
逃れようもない世界の破滅。誰もがいつも通りの日常を送る中で、お互い隠すものはなかったはずの二人の間に、新たに芽生えた感情を求め合う。そして――
※「カクヨム」にも掲載。
文字数 6,009
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.08
24035
この世の中には、勝者と敗者がいる。
――恋人がいて、青春を謳歌し、学校生活をカラフルに染める勝者。
そしてその反対側、モブのように生きる俺・高一賢聖(たかいちけんせい)。
高校入学初日、ぼっちを貫くつもりだった俺の前に、
“二人の女王”が現れた。
ひとりは――雪のように白い髪を持つ、文芸部の女神・瀬良由良(せらゆら)。
もうひとりは――バスケ部の全国エースにして完璧超人、不知火優花(しらぬいゆうか)。
陰キャ代表の俺が、なんでこの二人に関わることになるんだ!?
「文芸部、入らない?」
「由良先輩、また新入生をたぶらかしてる〜!」
平凡で静かな高校生活を夢見ていたのに――
気づけば俺の毎日は、ラブコメと混乱で埋め尽くされていた。
青春なんて関係ないと思ってた。
だけど、この春だけは違うらしい。
文字数 56,825
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.11.01
24036
【聖夜の祈り――もう一度君に会いたくて】
クリスマスイブの朝に偶然出会った女性――詩織はストーカーに付きまとわれていた。そこで彼女と「仮初の恋人」としてクスマスを一緒にを過ごした裕也。仮初の恋人だったはずなのに、いつしか本気の恋になり……その夜、彼女と心も身体も結ばれる。しかし翌朝、目覚めると彼女は忽然と姿を消した。まるで最初から存在していなかったかのように。 そして届いた訃報——彼女は、すでに亡くなっていたのだ。あれは夢か幻か。1年後、裕也は再び彼女の面影を追い求め、2人で過ごした思い出の場所を巡る。そして彼女からの最後のメッセージが届けられ――
※他サイトでも投稿中
文字数 9,870
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.08
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少女漫画の悪役として転生した主人公は、自分が最低な悪役にならないため画策することにした。ヒーロー達がヒロインに惚れさえしなければ、自分が悪役になることは無い。なら、その機会を奪ってしまえばいいのだ。
文字数 10,265
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.11.27
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魔界の頂点を目指す魔王学園。その幻術学科に転入してきたのは、人間界の秘密を抱える少女ミラ。
彼女の幻術は、人間界でも魔界でも誰も太刀打ちできない。さらに、虚言や噂を現実に変える幻の力も秘めていた。
小さな町で人々の嘘に振り回された日々を胸に、ミラは新たな学園生活に挑む。
嫉妬や陰謀が渦巻く学園で、味方か敵かも分からない日々。
真実も嘘も、力次第。その信念を胸に、ミラは、自らの力を試し学園の謎に立ち向かう。
文字数 8,311
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.11.30
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ある特殊なバラの花から、人の精神を支配してマインドコントロールを施せる薬。
そんな、悪魔のような薬を作ってしまった事から、姿を隠さなければならなくなった清宮一家。
薬の製造法を巡り、一家の行方を追う製薬会社と、その情報を横から奪おうとする企業。
たった一人生き残った製造法を知る少年を巡り、大人たちの思惑が錯綜する――
※本作品は、30年以上前に作者が書いた作品になります。
当時、某出版社の公募に出品し、二次選考まで残った作品です。
当時と今とでは時代背景が違う為、数か所の手直しを加えてありますが、ストーリーの大筋に変更はありません。
ただし――ラストは少し変えました。
どうか最後まで、お付き合い頂けたら幸いです。
※本作品は重複掲載作品です。カクヨム、NOVEL DAYSでも同時公開しております。
※一部、暴力描写・性的描写があります。ご了承ください。
文字数 109,488
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.10.01