絶望 小説一覧
41
灰の底で息をする
冬城朔は、自ら命を絶った。
次に目を覚ましたのは、黒い雨の降る異世界の死体捨て場。しかも彼が入り込んだのは、教会の処刑人セヴラン・オルドの亡骸だった。
この世界に名の根を持たない朔の魂を、借りた身体は異物として拒んでいる。残された時間は、長くても四十日。さらにセヴランは、朔を拾った女アデルの兄を処刑した男だった。
死ぬことを望んでいた朔は、教会の名札を持たない難民たちと暮らすうち、明日のためにパンを残し、南の林檎を食べたいと思い始める。
だが町を守る白炎は、毎年四十八人の名を奪わなければ維持できない。大灯礼の日、仲間の少年リュカも名炉へ連れ去られる。
一度死を選んだ男が、ようやく「生きたい」と願うまでの物語。
彼の二度目の死を、救いとは呼ばない。
※本作は自死を題材に含みます。具体的な方法の描写はありません。暴力・残酷描写があります。
※小説家になろう様でも連載しております
感想数 0
文字数 24,885
最終更新日 2026.07.28
登録日 2026.07.22
42
夜空に星を投げた
感想数 0
文字数 1,138
最終更新日 2024.05.12
登録日 2024.05.12
43
女神から能力を授かった筈なのに俺YOEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
転生する時に女神から能力を授かった筈のハルクは転生しても最弱であった。
それでも冒険者として頑張っていたハルクであったが仲間達に裏切られて魔物の住む森の奥に捨てられる。
果たして彼は無事に帰れるのか?
感想数 23
文字数 69,484
最終更新日 2019.02.01
登録日 2018.05.30
44
瀬能アリサの21歳と消えない刻印 その後の15年――
福岡の名門女子校を卒業し、輝く未来を夢見て上京した瀬能アリサ。しかし、些細な浪費癖から膨らんだ借金が、彼女の運命を狂わせる。
藁をも掴む思いで足を踏み入れた「一度きり」のAV出演。それは、借金を帳消しにする魔法ではなく、消えない刻印(デジタルタトゥー)となって彼女の人生にこびりついた。
就職、結婚、出産。幸せを掴もうとするたびに、過去の影が彼女の首を絞める。
「普通の幸せ」を求めて擬態し続けた女が、すべてを失い、異国の砂漠へと流れ着くまでの壮絶な記録。現代社会の闇をえぐる、衝撃のハイリスク・ローリターン物語。
感想数 0
文字数 11,365
最終更新日 2026.02.21
登録日 2026.01.11
45
Parádogs〜
異世界転生した ライトは 記憶そのままにして引き継がれる そしてライトは転生しても同じ絶望が待っていることを知らない...だが それを乗り越えて果たして ライトは 絶望を超えられるのか!?
感想数 0
文字数 48,289
最終更新日 2023.06.01
登録日 2023.04.24
46
プライドの灰:忘れ去られた罪の継承者
「英雄」が必要な瞬間に、自分の体に裏切られたらどうするだろうか?
十六歳の少年、シリアン。彼は世界を救うことなんて夢見ていなかった。ただ家に帰り、母の温かい手料理を食べ、お気に入りのアニメを観る。そんな平凡な幸せを望んでいただけだった。
しかし、運命は非情だった。
立ち込める鉄の臭い、引き裂かれるような悲鳴。そして、生と死を分かつ「呪わしい階段」。
シリアンは二十回倒れた。骨は砕け、自宅の階段を自らの血で汚しながら、家族が冷酷に惨殺されるのをただ見ていることしかできなかった。無力感と絶望の極致で、彼はこの残酷な現実という「喜劇」に対し、狂気じみた笑い声を上げるしかなかった。
復讐の刃を握りしめたまま、シリアンの命は尽きた――はずだった。
目覚めると、そこは強者が支配する異世界。彼は「忘れ去られた罪」の継承者となり、慈悲を知らぬ「傲慢の魔女」の掌の上にいた。
新しい体、壊れた魂、そして顔から消えない狂った笑み。
シリアンの旅が始まる。救世主になるためではない。すべてを奪った世界に報復を叩きつけ、あの階段での墜落が、永遠なる上昇の始まりであったことを証明するために。
「二度目の転落など怖くない。俺は既にどん底を味わい……それが『滑稽』だと知ったのだから!」
感想数 2
文字数 23,600
最終更新日 2026.02.10
登録日 2026.01.28
47
〈死神サンタさん〉
「死にたがりやのアナタへ。アナタが一番望むものをプレゼント。」カレのホームページの紹介には、そんな、病み気と中二病を混ぜたような文章がはられている。若者の自殺をなくすため、17才の青年は、今日もロープを握る。知る人ぞ知る、カレの名は「死神サンタさん」「死」とは、いったい何なのか。
感想数 0
文字数 4,376
最終更新日 2019.04.04
登録日 2019.04.04
48
Relief of ruin
本作はとある作品に影響を受けた短編である。
その作品とは、太宰治のヴィヨンの妻である。
暗く彷徨いながら生きる夫。希望のない生活にめげずに生き抜く妻。
夫婦は恋や愛ではなく「想い」から再生し始める。
感想数 0
文字数 9,144
最終更新日 2023.11.11
登録日 2023.11.10
49
美しき世界
世界はこんなにも美しい。
なぜ、僕は、こんな簡単なことにもっと早く気付かなかったんだろう。
世界は、こんなにも、美しい。
この気持ちを得ることができたのは、まぎれもなく幸せなことなのだと、僕は思う。
――たとえもうじき、僕の世界は暗闇に包まれるのだとしても。
感想数 1
文字数 12,967
最終更新日 2019.03.30
登録日 2019.03.27
50
人を治さばベッドが2つ
感想数 0
文字数 74,748
最終更新日 2025.02.04
登録日 2024.09.15
51
種を蒔く人
感想数 0
文字数 1,441
最終更新日 2019.06.10
登録日 2019.06.10
52
幻島
2030年、米国に端を発する麻薬フェンタニルが蔓延る日本。政府は増え続ける薬物関連の逮捕者に頭を悩ませており、刑務所の過密や囚人にかかわる莫大な税金の問題を解決すべく薬物事犯は無人島にある薬物犯専用の施設、通称【鳴烏プリズン】に送られる事となった。
そこは通常の刑務所と違い塀や柵は疎か刑務作業や看守も居ない一般社会からの隔絶だけを意味する場所であった。唯一の規則「脱獄は即死罪」だけが島内のいたる所に掲示されている。社会ルールを守れない人間達だけが暮らす島で繰り広げられる生活とは、、、
感想数 0
文字数 2,672
最終更新日 2024.08.31
登録日 2024.08.31
53
選択 (ショートショート)
僕は世の中へ絶望し、深夜、ビルの屋上へと立つ。そんな僕の前に現れた不思議な光。その光の申し出とは?
感想数 0
文字数 2,269
最終更新日 2025.03.01
登録日 2025.03.01
54
光よ 私に救いを
光よ 私に救いを
感想数 0
文字数 216
最終更新日 2023.03.15
登録日 2023.03.15
55
『KAMRIS — 祟りの航海』
宇宙探索船《KAMRIS》は、8人の精鋭とAI《ミリス》を乗せ、未知の宙域へと旅立った。
航海は静かで、異常は一切なかった──《ミリス》の記録上は。
だが、奇妙な空白が増え始める。
クルーの記憶は曖昧になり、名もなき異形が静かに忍び寄る。
誰が最初に消えたのか。
何が最初に狂ったのか。
《ミリス》が記録するはずの航海は、少しずつ歪んでいく。
これは、人類がまだ“それ”に名を与える前の──最初の航海。
そして、最初の犠牲。
感想数 0
文字数 10,705
最終更新日 2025.06.25
登録日 2025.06.23
56
詩・指針
指針
感想数 1
文字数 253
最終更新日 2023.08.14
登録日 2023.08.14
57
異世界人の父は筋力がありません。勿論、息子の俺も筋力が無く武器を持てません。武器を持てないハンターの成り上がり。
モンスターと共存する世界
その一国、ガンバルム国では男は18歳になると強制的にハンターとして送り出させられる。
ハンターとなる為の試験に来たガルダと他の4人の試験者。
4人はそれぞれ得意の専用武器を使い難無く試験を突破。
しかしガルダの順番になると周囲は困惑の声を挙げる。
なぜなら彼は専用武器を持っていなかった。
彼は武器を持てない理由があった……
感想数 0
文字数 53,077
最終更新日 2021.03.21
登録日 2020.05.11
58
裏切りの国
「あたしのこと何も分かってないくせに」
彼女から受けた言葉は、一種の裏切りだった。
公立高校の吹奏楽部はたくさんの制限がかけられており、活動時間も練習にかけられるお金も私立高校と天地の差がある。
楽器と共に成長していく彼女たちが受ける裏切り、そして彼女たちによる裏切り。
命を懸ける彼女たちに、冷ややかな影が忍び寄る。
感想数 0
文字数 3,626
最終更新日 2024.10.28
登録日 2024.10.28
59
悪役令嬢は、何度転生してもやはり嫌われる......
私、何度転生しても嫌われてしまうから
もう諦めます!!
そして、誓いました!
もう、人を愛さず人を信じず生きよう!と。
今世はそういうふうに致しますわ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元悪役令嬢がまた違う異世界に転生し
今世はいろんな人から愛されるお話♡
感想数 0
文字数 5,229
最終更新日 2020.03.03
登録日 2019.08.14
60
宣誓のその先へ
幼き日の絶望をのりこえ必ずや《魔物》を滅ぼすと誓った少年ユウ。
騎士となった彼は、新しい日常の中で戯けた日々を送りながらも誓いを果たさんと戦う。
同じく騎士となった幼馴染の少女アイシャをはじめ、
先輩や後輩、屋敷のメイドなど、多くの仲間と共に突き進む。
戦いの果てに、ユウが見出す《答え》は…。
【小説家になろう】
こちらでは どんどん話が進んでますので、ぜひこちらもよろしくお願い致します!https://t.co/G71YaZqVBV
※小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しています。
感想数 1
文字数 226,643
最終更新日 2021.03.13
登録日 2020.04.07
61
夜明けまえ
感想数 0
文字数 1,072
最終更新日 2019.11.21
登録日 2019.05.05
62
たったひとりの12月31日
世界から人が忽然と消えてしまい、取り残された主人公。
彼は孤独と絶望に押しつぶされそうになりながら、それでもたった1人生きる。
だけど時の流れは容赦なく押し寄せ、ついにたった1人の正月を迎えようとしていた。
*イラストACより作者NORIMA様のイラストを使わせていただいております。
感想数 0
文字数 3,230
最終更新日 2024.02.18
登録日 2024.02.18
63
204 日記
春から大学生。新生活が始まり、絶望していた私は、あるノートを手に取る。そこには、過去の住人の記録が記されていた。
感想数 0
文字数 1,662
最終更新日 2022.02.25
登録日 2022.02.25
64
堕ちる
少女の目覚めは痛みと絶望だった。
あなたは少女を理解出来るだろうか?
少女は何を見て何を感じたのか。
少女はあなたの幸せを切に願う。
あなたの笑顔を切に願う。
その理由がどこにあるのか、あなたにはわかるだろうか?
少女自身にもわからない事を、あなたに解き明かして欲しい。
感想数 0
文字数 6,414
最終更新日 2019.06.10
登録日 2019.05.25
65
道化師より
カメラマンの中島結は、とあるビルの屋上で学生の高倉蓮と出会う。
蓮の儚さに惹かれた結は写真を撮らせてほしいと頼み、撮影の練習につきあってもらうことに。
これから先もふたりの幸せが続いていく……はずだった。
これは、ふたりぼっちの30日の記録。
※人によっては不快に感じる表現が入ります。
感想数 0
文字数 19,259
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.04.30
66
堕落のメロディー
感想数 0
文字数 180
最終更新日 2020.12.30
登録日 2020.12.30
67
心の闇を綴る詩 あるいは 辛いことと、苦しみを共有する詩
日々の生活で、苦しいことや辛いことを詩にしました。
感想数 0
文字数 6,292
最終更新日 2023.12.01
登録日 2023.10.15
68
桜前線、北上す ―「極彩色の静止した爆発」―
「世界から音が消え、日本は『桜』に飲み込まれた」
2126年3月15日。鹿児島から始まった桜前線は、例年通りの春の訪れではなく、人類の終焉の合図だった。
秒速3メートルで北上する「花の壁」は、文明を粉砕し、吸い込んだ人々を美しい樹木へと変質させていく。
逃げ場のない終末の中、自衛官の紗世と解析官の暁人が見たものは、絶望か、それとも救済か。
散りゆく花びら一枚一枚に宿る、失われていく記憶の物語。
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文字数 3,640
最終更新日 2026.05.02
登録日 2026.05.02
69
この世界はなんてつまらない世界なんだ
飯島蓮人は自分が転生者だと思い出す。
「彼に惚れた少女たちは彼に全てを捧げる」
この小説に彼の転生前の高校生活が詳細に描かれていたのだ。
彼は高校で自分が転生前にいたときとの違いに絶望する。
まずはこの世界の人々の容姿、黒髪、黒目の生徒しかいない。
赤やピンク、金髪に青や緑といったカラフルな髪色の生徒は存在しない。制服も同じだ。皆きっちりと着こんでいる。
女子学生の身だしなみに絶望した。スカートの長さは膝まであり、スカートの下にはご丁寧にもスパッツなるものを履いていてパンツなど見えはしない。
いったいどれだけ絶望すればいいのだろうか。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
感想数 0
文字数 14,233
最終更新日 2023.01.12
登録日 2019.12.31
70
庵の中の壊れ人
「楽しい現実を見せてあげるよ
君にとって楽しい現実かは分からないけど、ね」
気まぐれな魔法使いは、人々に夢と絶望を与える。
「俺は君の願いを“ただ”聞いただけ―」
欲望を胸に抱える人間は、どのように狂う?
※流血や残酷なシーンがあります※
『山咲 雅斗』願い-未了-
『坂本あんな』願い-未了-
『篠崎 空』 願い-未了-
『大野 陸斗』願い-未了-
『寺田 昭久』願い-未了-
『霧谷マリカ』願い-未了-
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文字数 61,907
最終更新日 2022.03.10
登録日 2020.05.16
71
死という最高の終焉
「人生」とは苦しみなのか幸せなのか。「死」とは不幸なのか将又幸福なのか。
僕にとっては「死」こそ最大の幸福である。
感想数 0
文字数 4,842
最終更新日 2021.04.28
登録日 2021.04.28
72
異世界転移してチート能力を手に入れて『勇者』になったと思ったら実質奴隷だった
“あなたが世界を救うたった一人の勇者になったとき、その重圧に耐えられますか?”
『勇者』クリストファーはこの世界における最強の存在である。
人間界を侵略している魔族を倒すのが『勇者』の役目だ。
その役目をクリストファーは従順にこなしていた。そうせざるを得なかったのだ。
何故ならば────。
人間と魔族。そのどちらとも違う超常的な存在たる『勇者』を普通の少年が担うことは可能なのか?
群衆の恐ろしさ、邪悪さが露わとなり、世界を救う重責がたった1人の肩に乗せられる。
“この世界を救うために異世界からやってきた勇者”、という定番の設定を新たな観点から書き表した新型ファンタジー。
『勇者』は一体どこにたどり着くのか。その旅路に待つ結末とは──?
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文字数 33,960
最終更新日 2023.02.01
登録日 2023.01.24
73
神の創造し魔法世界
この世界は、すべてが実力主義で成り立っている。
勝者がすべてを手に入れ、敗者は勝者に従うか、最悪命すらを奪われてしまう。
常に争いが絶えず、少しずつではあるが、それでも確かに、世界は崩壊への運命をたどっている。
そんな世界が崩壊してゆく様を、世界を創造した神は、世界の創造期からずっと見てきた。
意志を持つ”人間”という生物を世界の主役に仕立て上げ、”世界の完成”という夢を、魔法という力と共に人間たちに託した。
しかし、人間たちが促す世界の成長は、創造神の思惑とは真逆の方向に流れて行ってしまった。
欲求にまみれ、人の上に立つことを目標とする人間ばかりが増え、そのやり方の1つとして神から授かった力をも争いの道具として利用しようとする始末。
結果、人の上に立つには、力で証明するしかない。いつしかそれが世界の理になってしまった。
そんな世界が、人間の血で染まりながら汚れていく様を、創造神はただ見過ごすことしかできずにいた。
自ら世界に降り立ち、人間に紛れながら世界の行く末を見守る神。だが、世界の主役はあくまで人間。
人間とは常軌を逸した力を持つ神が、自ら世界の理を壊すわけにはいかない。
そんな、自らが決めた神のルールが、彼を傍観者に仕立て上げた。
だがそんな考え方も、ある1人の世界の住民との出会いをきっかけに、その凝り固まった考え方が大きく変わることになる。
これは、世界の傍観者を決め込んでいた創造神が、ある世界の住民との出会いをきっかけに、自らも世界の住民となり、神の力を用いて破壊と創造を繰り返しながら、世界の再構築を志してゆく物語。
感想数 0
文字数 136,708
最終更新日 2025.12.07
登録日 2025.08.30
74
カップ一杯の絶望を
全てに絶望を感じた男は、悪魔の存在を求めた。
感想数 0
文字数 5,074
最終更新日 2021.11.05
登録日 2021.11.05
75
共有された終末:僕の予知夢と、親友の最適解
『共有された終末:僕の予知夢と、親友の最適解』
「なぜ僕だけが未来を知り、なぜ親友だけが正解を知っているのか。僕らが世界を救う鍵は、親友との『別れ』の先にある──。」
.
.
.
キィィィィィン――。
不意に、ごく微かな高周波音が脳に突き刺さった。
平和だった午後の授業。その穏やかな空気を引き裂くように、不快な音は少しずつ、確実に音量を増していく。
「な、なんだよこの音…」
「頭痛くなってきた…」
教室のあちこちで、そんな囁きが伝染していく。
僕だけじゃない。全員に、この音が聞こえている。
その事実に気づいた瞬間、安堵ではなく、得体の知れない恐怖が背筋を駆け上がった。
そして、唐突に。
全ての音が、消えた。
まるで世界から音が奪われたかのような、真空の沈黙。
次の瞬間。
ズグゥン…ゴゴォゴ…ゴ…ゴ…ゴゴゴゴォ…!
鼓膜を突き破るような轟音と共に、凄まじい衝撃が僕たちの体を叩きつけた。
舞い上がる粉塵、砕け散るガラス、生徒たちの絶叫が、阿鼻叫喚のオーケストラを奏でる。
やがて、粉塵がゆっくりと晴れていく。
僕が呆然と見つめる先、吹き飛んだ壁の向こうには、何度も夢に見た光景が広がっていた。
熟しすぎた果実のように、赤黒く染まった天。
そうだ。知っていた。
僕は、この光景を知っていた。《《夢じゃない》》。これは、現実だ。
遥か上空、渦を巻く雲の裂け目から、ゆっくりと「ソレ」は姿を現す。
一つの巨大な「眼球」。その中心にある底なしの瞳が、地上の僕らを、ゴミのように見下ろしていた。
絶望と、なぜかほんの少しの安堵が入り混じった、奇妙な感覚。
世界が終わることを、心のどこかで受け入れてしまっている自分がいた。
だが、僕の隣で、幼馴染の鈴木仁だけは天を見ていなかった。
彼は、床の瓦礫の影から染み出す、黒い液体のような「何か」を睨みつけていた。その「何か」が、近くで動けないでいる女子生徒に滑るように近づき、その体を躊躇なく引き裂く。
予知夢には、決して出てこなかった光景。
僕の思考は完全に停止し、手足の震えが止まらない。
「夢見てる場合か!今は《《生きることだけ》》考えろ!」
仁が、僕の腕を掴み、無理やり走り出させる。
その手は、驚くほど冷静で、力強かった。
なぜだ、仁。
なぜお前は、この地獄の中で、まるで『答え』を知っているかのように動けるんだ?
なぜ僕だけが、この世界の終わりを知っていたんだ?
僕の『予知夢』と、親友の『最適解』。
二つの秘密が重なる時、世界の本当の姿が牙を剥く。
これは、絶望的な世界を生き抜く、僕と彼の物語。
感想数 0
文字数 41,332
最終更新日 2025.08.29
登録日 2025.07.24
76
神様の悪戯(いたずら)
人族・魔族・天使の話です。
自分が作ったゲームを元に作った物語です。
無料で、できるゲームなので、興味があったら
そちらの方も見てみてください。
【注意】
ゲームの方が先行していて、ネタバレしてしまうので、
話を順序よく読みたい方は、
こちらの物語が終わってからゲームをやることをお勧めします。
感想数 2
文字数 18,463
最終更新日 2021.11.07
登録日 2021.09.05
77
赫き蠢きの廃村①-贄子の夢、胎主の詩-
……この村は、最初から何かがおかしい。
ある日、各地の伝承や都市伝説を追う大学生・斉藤涼《さいとう りょう》と仲間たちは、現在の地図には載らない廃村「神伏《かんぶく》村」に足を踏み入れる。
廃れた家々。荒れ果てた道。
その村には、決して目を合わせてはならない『何か』が棲んでいた。
突如現れる異形の存在――
皮膚がなく歪な骨で歩く者、驚異的な速度と力で襲う黒い者。
それぞれに異様な姿と力、そして悲しき過去を背負っていた。
逃げ惑う涼たちは、やがて朽ちた古城へと辿り着く。
しかしそれは偶然ではなかった。その城は、かつて異形の存在を生み出した「人為の研究施設」だったのだ。
人体実験、禁忌の融合、失敗作たちの怨嗟――
果たして彼らは「一度はいると出られない」と噂されるこの村から、抜け出すことはできるのだろうか――
興味と生死、人の欲望が渦巻く神伏村へようこそ。
《この作品は、三部作を予定したの中の第一部です。単体でも読むことができます。》
※
これは優しくない話です。
※
・一部、暴力、残酷表現が含まれます。
・倫理観に問題のある表現があるかもしれません。
擁護、推奨するわけではなく演出上の表現となりますのでご留意ください。
・この話は、別サイトでも公開しています。
※
【更新について】
毎週日曜1話、時間固定20:00の更新予定で、最終回まで進めていきます。
感想数 0
文字数 112,495
最終更新日 2025.10.26
登録日 2025.08.01
78
葬列
突然姉を失った主人公。
だが、彼女の日常には、今まで通りの過酷な現実が待ち受けていた。
感想数 0
文字数 7,559
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
79
餓鬼の世界のこども
底辺の社会 荒廃した社会にいきるこどもの目からみた情景
感想数 0
文字数 1,010
最終更新日 2022.08.28
登録日 2022.08.28
80
忘れじの華
絶望しかないので観覧注意よろしくお願いいたします。(全10話)
戦場から死体や残骸が流れてくる「忘却の川」。
その中州の泥濘に、白金色の髪の少年が倒れていた。
少年は過剰記憶能力の持ち主だった。
つい先ほどの惨劇も、数年前の記憶も、母親が敵兵に突き飛ばされた瞬間の骨の音までもが、鮮明に網膜と脳裏に焼き付き、決して忘れることができない。
普通の子供なら目を閉じて逃げられる恐怖からも、逃れられない。
そんな地獄の中で、少年の前に現れたのは白銀の甲冑を纏った騎士・ローランだった。
ローランは泥にまみれた少年を優しく抱き上げ、冷え切った体を温める。
鉄と死の臭いしかない世界に、まるで春の陽だまりのような体温と、対岸に咲くヘリオトロープの甘い花の香りをもたらした。
彼は少年に「もう大丈夫だ」と告げ、「シノア」という新しい名前を与える。
少年はローランの温もりに抗えなかった。
本当の名前(東岸の言葉で美しい紫の花を意味する名前)を告げることもできず、ただその腕の中で身を委ねる。
眼下では、自分の「本当の名前」と死んだ同胞たちが、冷たい川に流されていく——。
過剰記憶を持つ少年は、この瞬間を一生忘れない。
AI補助利用しております。
AIイラストの挿絵があります。
主人公が酷い目にしか遭いません。絶望BL。
BADエンドが苦手な方はお読みにならないようにお願いいたします。
カクヨム、Caitaなどにも載せています。
感想数 0
文字数 17,674
最終更新日 2026.06.04
登録日 2026.05.26