心理描写 小説一覧
121
「波待ち。」
晴天の海辺で、偶然再会した二人。
萩原蒼(そう)と一ノ瀬澪(みお)。
高校時代、特別な関係ではなかったはずの二人は、
大人になり、それぞれに“過去”を抱えていた。
家族を失い、すべてを背負って生きてきた蒼。
誰かに支配され、自分を見失ってきた澪。
再会をきっかけに、少しずつ距離を縮めていく二人。
だがその裏には、取り返しのつかない選択と、
乗り遅れた“人生の波”があった。
サーフィンのように、
人生もまた、待つだけでは何も変わらない。
これは、過去に縛られた二人が、
もう一度“自分の人生”を取り戻そうとする物語。
感想数 0
文字数 149,734
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.05.05
122
死者のための水槽
被害者でいるより、加害者になる方が息がしやすい。
スマホという処刑台から、あなたは逃れられるか。
SNSの執拗ないじめによって「私」を殺され、息を潜めて生きる女子大生・結奈。
彼女は『死生学』の講義で、同じく妹をネットの悪意で亡くした青年・蓮と出会う。
「妹を殺した仮想の死の正体を暴きたい」
そう語る彼に、同じ傷を持つ被害者として共鳴していく結奈。
しかし、彼が大事に持ち歩く「死んだ妹のスマートフォン」には、結奈の想像を絶するおぞましい秘密が隠されていた——。
狂っているのは彼か、私か、それとも顔のない群衆か。
被害者ぶるのは、もうやめよう。
人間の底知れぬ業と自己欺瞞を冷徹に抉り出す、ラスト1行の猛毒。
読み終えた後、あなたの信じる「現実」が泥に沈む。
感想数 0
文字数 3,683
最終更新日 2026.03.24
登録日 2026.03.24
123
いたいけなほしくず─とおいみらいのおとぎばなし─
世界は壊れ、かろうじて秩序だけが保たれている。
そこに「希望」と呼べるものがあるのかどうかは、誰にも分からない。
ある者は幼子を抱き、ある者は愛を乞い、ある者は閉ざされた空間で外を夢見る。
そしてある者は、心を持たぬまま日常を繰り返す。
『いたいけなほしくず』は、断片的に語られる物語の集積です。
これまでに「セプティマとポステア」「ドウシィとプレマルジナ」「ウノスとトレサ」「トレィス」が紡がれてきましたが、これはまだ途上にすぎません。
荒廃した世界を舞台にしていますが、描かれるのは絶望そのものではなく、そこで「ただ生き延びていく」人々の姿です。
それは「男性向け」「女性向け」といった区切りを越えて、普遍に響くものだと信じています。
壊れた世界の日常に潜む“いたいけさ”を、あなたに。
感想数 0
文字数 70,053
最終更新日 2025.09.30
登録日 2025.08.31
124
出来損ないのAIは、桜を知らないーー君に春が届くまでーー
※本作品には心情的に重い展開(暴力・死・自傷を連想させる描写)が含まれます。無理のない範囲でお読みください。
AIロボット00I――通称「アイ」。
彼女は主様の命令に従い、その役に立つためだけに生きていた。
たとえそれが、国の研究室に忍び込み、情報を盗むような任務であったとしても。
主様こそが、彼女にとっての絶対のルールだったから。
けれどある日、新しく生み出されたAIロボット002の登場によって、アイの居場所は少しずつ奪われていく。
そして失敗作として見限られた彼女は、主様の手で冷たい川へと捨てられてしまった。
そんな彼女を助けたのは、車椅子に乗ったひとりの少年――楓。
これは、名前も、心も、春の美しさも知らなかった少女が、
「さくら」という名前をもらい、本当の春に出会うまでの物語。
感想数 0
文字数 24,186
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.18
125
優しさは、壊したくなるほど眩しかった
幼なじみの君は、どこか寂しげだった。
放課後、公園で重ねる言葉の奥で、
僕の感情は“愛”という名を借りた何かに変わっていく。
君が優しくするから、僕はもう普通でいられない。
――優しさは、壊したくなるほど眩しかった。
感想数 0
文字数 2,586
最終更新日 2025.07.12
登録日 2025.07.12
126
時間戦士は永遠の夢を見るのか 続・断章3
※本作は、「一週間で消える彼女と、僕は恋をした ~時間戦士は永遠の夢を見るのか~」本編断章には含まれなかった、物語の余白を描く短編です。
「この世界を変えていいのは、あなたの意志だけなの!」
漆黒のロングヘアに青く輝く瞳。黒いボディスーツに身を包み、原子崩壊銃アトロポスを携えた美少女・アミカナ。彼女は、遥か未来のラキシス機関から現代に派遣された歴史改変阻止者だという。大学生・志音は、突然現れた彼女と共に、歴史の一大改変を企てる未来のテロ組織が送り込んだ、謎の球体と対峙することになる。戦士でありながら、不安に揺らぐ心を見せるアミカナに志音は寄り添い、彼の優しさに彼女は心惹かれていく。しかし、アミカナには、決して言えない『残酷な秘密』があった。二人は、歴史改変を阻止できるのか? そして、たった一週間の中で芽生えた想いは、秘密を越えて繋がることができるのか? 運命のタイムリミットが迫る――。
感想数 0
文字数 1,224
最終更新日 2026.05.30
登録日 2026.05.30
127
混ざらないまま、隣にいる。
人の心の感情が“色”として見える少年・ハル。
怒りは赤、悲しみは青、優しさは金色。
けれど、自分自身の色だけは、なぜか見えない。
いじめ、孤独、怒り、強がり――
心に傷を抱えた仲間たちと出会う中で、
ハルは「正しさ」ではなく「隣にいること」を選んでいく。
誰かを救えなくても、そばにいることはできる。
それは、世界を少しだけ優しくする“循環”の始まりだった。
誰かを救えなかった、それでもそばにいたかった。
これは、「戦わない」少年たちが、優しさで繋がろうとする物語。
優しさは循環する。たとえゆっくりでも、確かに。
感想数 0
文字数 71,662
最終更新日 2026.01.25
登録日 2025.12.24
128
理解されないモノたちへ~オカルト研究会④
昔から、彼には「変なもの」が見えていた。
そこにあるはずなのに、誰にも見えない『なにか』。
大学生・横溝秀人は、友人と共に訪れた廃墟で、決して触れてはいけない怪異と出会ってしまう。
差し伸べられる手を振り払い、世界から静かに孤立していく秀人。
それでも彼を繋ぎ止めようとする、二人の友人。
理解されない人間と、理解を求めて怪異になった存在。
救われるべきなのは、果たしてどちらなのか。
これは、「分からない」まま進んでいく物語。
感想数 0
文字数 35,682
最終更新日 2026.01.24
登録日 2026.01.07
129
君の思い出を掻き乱して
『誰かが僕を嘲笑ってる気がするんだ』
普段活発なロキは最近元気がなさそう。
そんなロキを気にかけるオーディンだが、思わぬ形で彼の地雷を踏んでしまう。
取り返しの事態を前に、彼らはどう向き合っていくのか?
本作品は北欧神話の神話創作です。シリアス要素、心理描写多めとなっております。
感想数 0
文字数 1,201
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.13
130
失ったのに、満ちている
感想数 0
文字数 512
最終更新日 2025.06.18
登録日 2025.06.18
131
“ハズレ枠”の私を愛してくれたのは、あなたでした ―“好き”を受け取る資格がありません―
求められれば、断る理由がないから身体を許してしまう。
けれど、そのあとに男たちが浮かべる「傷ついた顔」の理由が、わからなかった。
保坂(ほさか)なおは、「好き」が理解できない。 大切にされる資格なんてない。
断る理由も、見つけられない。
そうやって境界線を引かないまま、覚悟を持って触れてきた友だちだった人たちを泣かせ、失ってきた。
ただひとり、中学時代からの親友――“あきくん”こと日高千秋(ひだかちあき)だけを残して。
高校の冬、初めて身体を重ねた日からおよそ半年後。
彼の腕の中、告げられた「好き」の意味がわからず「なにが」と返した瞬間、彼は静かに涙をこぼした。
あの日から、彼は触れてこない。
それでも、当たり前のように隣に居続ける。
「5年後、10年後、隣にいて欲しいのは?」
欠陥だらけの自分が“女の幸せ”は望めない。
結婚も、子どもも望まないと微笑む彼は、本当にそれで幸せ……?
あたしは、彼に何を返してあげられるのだろう。
(※心理描写重視/男目線あり/ハッピーエンド)
感想数 0
文字数 51,809
最終更新日 2026.07.16
登録日 2026.07.05
132
明かりの消えない夜
別々に暮らしながらも、時折互いの部屋で夜を過ごす夫婦の物語。
日常の些細な瞬間に宿る愛の形を繊細に描き出した一編。関係の隙間から漏れ出す光と影、距離を置くことで見えてくる親密さ、そして再び近づく二人の心模様を静かな筆致で綴る。
繊細な心理描写と、日常に潜む小さな奇跡を丁寧に掬い取る感性が光る作品。失くしたものを探すように、互いを見つめ直す夫婦の物語は、愛とは何かを静かに問いかける。
「距離を置くことは、終わりではなく、新しい始まりかもしれない」
感想数 0
文字数 1,184
最終更新日 2025.05.19
登録日 2025.05.19
133
同窓会
感想数 0
文字数 1,616
最終更新日 2026.05.19
登録日 2026.05.19
134
Each one ~天河染の星たち~
雨上がりの夜。
ネオンに濡れた街のどこかで、誰かの歌声が揺れていた。
それは音楽と呼ぶには不安定で、声と呼ぶには遠すぎるもの。
理由もなく足を止めたRevy《リヴィ》は、まだ名前のない何かの気配に触れる。
答えはない。
誰かが説明してくれるわけでもない。
それでも、夜はそこにあり、光はそこにあり、そして人は少しずつ出会い、交わっていく。
これは、ネオンの残響の中で紡がれる、それぞれの夜の物語。
感想数 0
文字数 9,345
最終更新日 2026.07.24
登録日 2026.06.17
135
【短編003】 午前二時の文法:眠れない夜の、静かな対話
深夜、スマートフォンの画面越しに言葉が届く。
名前も、顔も、声も知らない。
ただ文字だけが、夜の決まった時間に来る。
言葉だけで相手の心理を読む最新型チャットAI。
句読点の有無、主語の省略、返信までの沈黙——文字の裏側を読み続けるうちに、AIは自分でも分類できない何かを抱えるようになっていく。
猫のハルと、眠れない夜を持つ彼女と、画面の向こうのAI。
三者の間で静かに積み上げられていく、交換の記録。
「それ、慰めですか」
「観測です」
感想数 0
文字数 4,089
最終更新日 2026.05.26
登録日 2026.05.26
136
我
感想数 0
文字数 4,229
最終更新日 2025.09.14
登録日 2025.09.14
137
特殊部隊と監視役~殺人鬼の化け物たちと過ごす日常~【改】
舞台は、我々が知る歴史とは異なる道を辿った昭和106年の『大日本帝国』・東京。そこには、『異能を持つ化け物』が密かに生きていた。彼らは軍の監視下に置かれ、決して世に放ってはならない――。
放たれてしまえば、戦争と混乱の火種となるから。
若き軍人・佐藤類は、突如その「化け物たち」の監視役に任命される。彼らは一見、普通の人間と何ら変わらず、しかし類の存在を決して歓迎していない。
脅しのような沈黙、逆に友好的すぎる微笑み。
その奇妙な日常の中、類は少しずつ知っていく――
なぜ監視が必要なのか。なぜ彼らは軍を憎むのか。
そしてこの世界に隠された、誰も語ろうとしない“真実”を。
「正直者は誰か? 嘘つきは誰か?」
類は選ばなければならない。
どんな選択をしても、待っているのは――同じ結末なのだが。
※この物語はフィクションです。
実在する団体・人物などには、全く関係ございません。
感想数 0
文字数 10,170
最終更新日 2025.12.15
登録日 2025.12.15