伯爵小説一覧
ラディーチェ伯爵家の長男として生まれたティム。
母親譲りの華やかな美貌を持ち、家柄も申し分なく、貴族学校では常に羨望の的だった。
ところが、ある日、父親が失踪した。
事業に失敗し、多額の借金をしていた父親は、誰にも頼ることが出来ず悩んだ末の決断だったのか、何も言わずに家族の前から消えてしまった。
その数日後、役人から領土の押収と家財の差し押さえを受け、どうしていいのか分からず途方に暮れていると、ある男がティムに声を掛けて来る。
彼から「仕事しませんか?」と言われ、今まで働いたことが無いことを伝えるが「大丈夫です。とても簡単な仕事ですから」と説明され、これはいい条件だと思い、二つ返事をした。けれど――?
文字数 105,638
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.03.27
ラファ・ブラウンベリー子爵令嬢は、ブラウンベリー子爵の先妻の娘
子供を産んで直ぐに死んでしまった子爵夫人の座にやって来た後妻は、二年後に娘を産んだ
それからというもの、ラファに冷たく当たり続ける
子爵も段々と夫人と一緒に厳しく接するようになり、十歳になる前にはメイドのようにしてこき使われるのが当たり前になっていた
僅かに書庫にあったグランダルジャン王国の本を、何度も何度も繰り返して読むことだけがラファの楽しみで、王国のことに非常に詳しくなる
十八歳の誕生日を祝うという名目で行われた夜会、主役であるラファは会場に入ることも出来ずに裏庭へと追い出されていた
そこでアレクサンダー・ブルボナ伯爵と出会う
けれどもボロボロのお仕着せをまとって、汚い身なりをしていたラファは使用人と見間違えられてしまう
それでも伯爵の脳裏には、ラファの王国についての深い知識がある姿が焼き付いていた
文字数 15,862
最終更新日 2024.05.01
登録日 2024.04.15
男爵令嬢ロザリーンは、母を失って以降、愛を感じた事が無い。
父は人が変わったかの様に冷たくなり、何の前置きも無く再婚してしまった上に、
再婚相手とその娘たちは底意地が悪く、ロザリーンを召使として扱った。
義姉には縁談の打診が来たが、自分はデビュタントさえして貰えない…
疎外感や孤独に苛まれ、何の希望も見出せずにいた。
義姉の婚約パーティの日、ロザリーンは侍女として同行したが、家族の不興を買い、帰路にて置き去りにされてしまう。
パーティで知り合った少年ミゲルの父に助けられ、男爵家に送ると言われるが、
家族を恐れるロザリーンは、自分を彼の館で雇って欲しいと願い出た___
異世界恋愛:短めの長編(全24話) ※魔法要素無し。
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
文字数 88,461
最終更新日 2024.03.19
登録日 2024.02.25
アーニャとキャロラインは大親友だった。爵位を持つイーサンは、キャロラインの夫でありながら、数年間アーニャと関係を持っていた。その裏切りにキャロラインが気づいた。初めての裏切りの日、現場には王太子閣下が偶然にも居合わせた。
今後、初夜以降もR18指定で進みます。※があるタイトルは異性間の性的表現を含みます。
文字数 103,929
最終更新日 2024.01.09
登録日 2024.01.07
ルーセント伯爵家のシャーロットは、幼い頃に母に先立たれ、すぐに再婚した義母に嫌われ、父にも冷たくされ、義妹に全てのものを奪われていく、、、
R18は、後半になります!!
☆私が初めて書いた作品です。
文字数 58,532
最終更新日 2022.07.09
登録日 2022.06.05
伯爵家のグレイ家御当主のアルフォードは、金髪碧眼の才色兼備。しかし、人が良すぎる難点から貴族なのに、ド貧乏。
使用人は僕ことリースと、定年超えた爺様だけになってしまった。
そんな貧乏のグレイ家に嫁いでくださる方を募集しています!
リースはアルフォードの幸せの為に、彼に花嫁候補を当てはめようとするが……、アルフォードにヤル気が全く感じられなくて!?
いえ! そっちにヤル気がなくとも、こっちにはあります! 絶対にアルフォードには素敵なお嫁様を見つけてみせますからね!!そんなことを言っていたらエライ目に合わされちゃうし……
エロばっかです。エロ苦手な方はすみません。あんまり深く考えず読んでいただければ……。
文字数 53,161
最終更新日 2022.06.18
登録日 2022.05.27
妹ルイーズに縁談が来たが、それは妹の望みでは無かった。
彼女は姉アリスの婚約者、フィリップと想い合っていると告白する。
何も知らずにいたアリスは酷くショックを受ける。
先方が承諾した事で、アリスの気持ちは置き去りに、婚約者を入れ換えられる事になってしまった。
悲しみに沈むアリスに、夫となる伯爵は告げた、「これは白い結婚だ」と。
運命は回り始めた、アリスが辿り着く先とは… ◇異世界:短編16話《完結しました》
文字数 66,893
最終更新日 2021.12.10
登録日 2021.11.27
エヴァは姉と共に、結婚相手を見つける為に遠い異国から船に乗ってこの国にやってきた。うなる程の持参金を持って。
けれどエヴァが出会うこの国の男性は、高慢ちきで鼻持ちならない人ばかり!
ついでに厄介な求婚者まで現れてしまって、すっかり婚活に疲れたエヴァはしばらくの間結婚から逃げようと、地方の伯爵家のお屋敷で使用人として働くことにしたのだった。
※蒸気機関車も走る、架空の近世英国が舞台です。
前向きな主人公とほのぼの伯爵のヒストリカル風ロマンス。
全29話
文字数 58,950
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.03.05
フィッツクラレンス公爵家に生まれた私は皇太子妃となった。しかし、クーデーターにより、夫を殺される現場を目撃してしまい、私は命からがら逃げだした。
夫の名前はノア・アルフィー・チュゴアート。ノア皇太子だ。私の名前はグレース・フィッツクラレンス・チュゴアート。国民からはグレース皇太子妃と呼ばれている。夫が入れあげている愛人の名前はリリア。
私はチュゴアート王朝の一門である、フィッツクラレンス公爵家の長女だった。私は王家に嫁いでグレース皇太子妃になったが、実は皇太子妃になる前に秘密の恋人がいた。大金持ちのバウズザック伯爵家の後継と秘密の恋をしていた。
二十歳も上の皇太子は、自分の前に私に恋人がいたことを知った上で私を皇太子妃に迎えた。自分の前に私を愛した人物から奪うためだけに。ジョシュアから私を奪うため、ただそれだけのために、ノア皇太子は私と結婚した。
リジーフォード宮殿の皇太子妃は、政敵ジョシュアから奪うためだけに迎えられた花嫁。国王も王妃も国民も知らない真実だ。
皆が知らなかったことだけれども、フィッツクラレンス公爵家の長女は初めてではなかった。しかし、そこがノア皇太子が狂ったように熱烈に私を花嫁に望んだ理由だった。美貌とカリスマ性を備えた政敵ジョシュアが私を手に入れていたから。
※がついたタイトルには性的表現を含みます。
文字数 112,236
最終更新日 2024.02.12
登録日 2024.01.28
魔力が色として現れる異世界に転生したイリーゼ。前世の知識はあるものの、転生チートはなく、そもそも魔力はあっても魔法が存在しない。ならばと、前世の鬱屈した思いを糧に努力を続け、望んだ人生を手にしたはずのイリーゼだった。しかし、その人生は一夜にしてひっくり返ってしまう。夫に離縁され復讐を誓ったイリーゼは、夫の従兄弟である伯爵を巻き込んで賭けにでた。
シリアス―★★★★☆
コメディ―★☆☆☆☆
ラブ♡♡―★★★☆☆
ざまぁ∀―★★★☆☆
※離婚、妊娠、出産の表現があります。
文字数 73,897
最終更新日 2021.07.01
登録日 2021.06.10
「マリア、私との婚約はなかったことにしてくれ。私はお前の姉のユリカと婚約したのでな」
「マリア、そういうことだから。ごめんなさいね」
伯爵令嬢マリア・テオドアは婚約者のカンザス、姉のユリカの両方に裏切られた。突然の婚約破棄も含めて彼女は泣き崩れる。今後、屋敷でどんな顔をすればいいのかわからない……。
そこへ現れたのはなんと、王国の最高権力者であるヨハン・クラウド国王陛下であった。彼の救済を受け、マリアは元気づけられていく。そして、側室という話も出て来て……どうやらマリアの人生は幸せな方向へと進みそうだ。
文字数 49,582
最終更新日 2020.08.23
登録日 2020.06.05
私の名前は、セレンティナ・ウォズエ。アルベニア王国の聖女である。
私は、伯爵家の三男であるドルバル・オルデニア様と婚約していた。しかし、ある時、平民だからという理由で、婚約破棄することになった。
それを特に気にすることもなく、私は聖女の仕事に戻っていた。元々、勝手に決められた婚約だったため、特に問題なかったのだ。
そんな時、公爵家の次男であるロクス・ヴァンデイン様が私を訪ねて来た。
そして私は、ロクス様から衝撃的なことを告げられる。なんでも、私は公爵家の人間の血を引いているらしいのだ。
という訳で、私は公爵家の人間になった。
そんな私に、ドルバル様が婚約破棄は間違いだったと言ってきた。私が公爵家の人間であるから復縁したいと思っているようだ。
しかし、今更そんなことを言われて復縁しようなどとは思えない。そんな勝手な論は、許されないのである。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。
文字数 90,335
最終更新日 2021.02.18
登録日 2020.12.10
7つの小国を束ねる王国の第一王子であるルーベルトには5人の婚約者候補がいた。しかしルーベルトは何者かの魔法で子猫に変身させられてしまう。
子猫ルーベルトは5人の婚約者の本性を知ることになる。
※視点がコロコロとよく切り替わります。
文字数 14,628
最終更新日 2024.02.20
登録日 2024.02.16
令嬢ティアは、伯爵バルトと婚約を交わす。ダイヤの指輪を貰ったティアは、それを売ってしまう。その理由は……。
文字数 722
最終更新日 2021.12.03
登録日 2021.12.03
聖女リリスは、歌が上手かった。
偶然聞いていた伯爵に目を付けられ、婚約を交わす。
けれど飽きられ捨てられる。
リリスは伯爵に『滅びの葬歌』を贈る。
文字数 1,273
最終更新日 2021.10.15
登録日 2021.10.15
伯爵令嬢アリサ・ヴァン・エルフリートは不幸に見舞われていた。
何度お付き合いをしても婚約破棄されてしまう。
何度も何度も捨てられ、離れていく。
ふとアリサは自分の不幸な運命に疑問を抱く。
なぜ自分はこんなにも相手にされないのだろう、と。
メイドの協力を得て調査をはじめる。
すると、姉のミーシュの酷い嫌がらせが判明した。
文字数 2,051
最終更新日 2024.01.07
登録日 2024.01.07
噂では、「地下室で奴隷を切り刻む60歳の伯爵」。
実家の借金返済のため、そんな伯爵に嫁ぐことになった男爵令嬢エマ・カデュアール。
16歳と60歳の年の差婚! 決死の覚悟で嫁いでみれば、噂とはかけ離れた明るいお屋敷で……。
エマを親身に気遣ってくれる伯爵家の家令アーレ。
青年にしか見えない彼こそが、実は伯爵本人だった!?
時が止まる呪いを受けて、18歳の姿のまま生きる彼に、人が寄りつかない怖い噂は好都合。
エマはだんだんとアーレに思いを寄せていくものの、肝心のアーレは恋に激ニブ!! 彼の中では"白い結婚"で、一年後には離縁の予定。エマの恋は実るのか? アーレの呪いは解けるのか?
結婚から始まる恋。ハッピーエンドをご用意しています。38,000文字の中編、楽しんでいただけましたら幸いです!
※「小説家になろう」遥彼方様主催【共通恋愛プロット企画】参加作品です。同サイトに同名作品を投稿しています。
※表紙絵・汐の音様(家令のアーレを描いていただきました。無断転載等禁止)
文字数 38,057
最終更新日 2022.08.20
登録日 2022.07.31
辺境伯令嬢ルチルは、モルガナイト公爵ヘリオドールと婚約していた。幸せな日々を過ごしていたはずだった。
ルチルはある日突然、婚約破棄を言い渡され棄てられる。実は、ヘリオドールは別の女性とも婚約していたのだった。
だが、ルチルもこんなこともあろうかと指輪にある“仕掛け”をしていた。ルチルの反撃が運命を変える。
文字数 1,488
最終更新日 2022.06.16
登録日 2022.06.16
主人公イザベルは義理の妹と母に虐められて育ってきた。
そんな中、わがまま妹フェリシーに『豚男爵』と呼ばれている男爵との婚約を押し付けられる。
逆らうことが出来ないので向かったが、イザベルを迎えたのは『豚男爵』とは似ても似つかない超絶イケメンだった。
文字数 12,318
最終更新日 2021.05.11
登録日 2021.05.03
子爵令嬢のエレシーは婚約していたレイモンド伯爵に捨てられてしまう。
捨てられた悲しみを癒すべくエレシーは幼馴染に会いに行くのだった。
幼馴染のラクエル侯爵令息は婚約破棄の話を聞いて激怒するが……
文字数 6,814
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.14
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
文字数 2,955
最終更新日 2021.08.31
登録日 2021.08.31
夫の愛人の家が火事になった。それで、私たち夫婦と同居することに。しかし、愛人居候の分際で好き勝手している。
文字数 583
最終更新日 2021.08.14
登録日 2021.08.14
令嬢モネは、婚約者の伯爵と食事をしていた。突然、婚約破棄を言い渡された。拒絶すると、伯爵は笑った。その食事には『毒』が入っていると――。
けれど、モネは分かっていた。
だから毒の料理はすり替えてあったのだ。伯爵は……。
文字数 1,038
最終更新日 2023.02.02
登録日 2023.02.02
公爵様は無垢な令嬢を溺愛する。のスピンオフです。
リアの過保護な兄ジルと、グリードの妹サーラのお話しです。
このお話だけでも読めるようになっています。
勝気な公爵令嬢とシスコンな伯爵様の、甘い恋愛話です。
文字数 19,437
最終更新日 2022.02.22
登録日 2019.08.30
大好きだった恋人が、自殺した。知らない女への遺書を残して。
……そんなわけで傷心中の、成り上がりの貴族令嬢シャーロット。彼女の恋は公爵令息である相手との格差ゆえに、世間に隠していたため、そうとは知らない叔母の夜会に引きずり出されてしまう。
そこで名門伯爵家の当主・ヴィクターと出会うと一転、眉目秀麗な彼の立ち姿に、シャーロットの目は釘付けとなった。
――正しくは、彼が持つ、『シャーロットが亡き恋人に贈ったはずの懐中時計』に。
なぜ彼が持っているのか? そう考えたとき、シャーロットの頭は、恐ろしい結論にたどり着いてしまう。――伯爵が、死んだ彼から奪ったのだと。
「許せない……。誰も気がつかないと思ったら大間違いよヴィクター・ワーガス!」
怒りに任せて、シャーロットはその夜とんでもない行動に出たのであった。
◇
共通する目的のため、世間を欺き婚約したシャーロットとヴィクター。かたや向こう見ずですぐ手が出る成り上がり男爵の令嬢、かたや冷静で毒舌な名門の伯爵。家格も性格も何かと噛み合わないふたりが抱える、秘密と醜聞と、ままならなかった恋の傷。……ただ感傷に浸るには、彼らはちょっと喧嘩が多くて、騒がしい。
文字数 235,313
最終更新日 2020.10.02
登録日 2020.09.16
豪農家系の長男であるタイラー・ヘンブリッジは、村娘のレンネ・ホールドに婚約破棄を言い渡した。
理由としては子爵令嬢と婚約するからというものだ。
慰謝料なども一切払わず、レンネの反論も聞かずに婚約破棄は進んでしまうことになる。
そんな時、レンネの傍に現れたのは幼馴染の領主であるアレック・セルゲイ伯爵だった。
彼女の悲しみを癒し、婚約をして欲しいと言うのだった。
タイラーは結局、子爵令嬢との婚約が破談になってしまい、レンネと再婚約をしてやると言って来るが
アレックの怒りを買ってしまい……。
文字数 3,122
最終更新日 2021.12.12
登録日 2021.12.11
子爵令嬢のマリーは伯爵であるイグリオと婚約していた。
しかし、イグリオは公然と浮気をしていたのだ。
別れを切り出した彼女であったが、絶対にしないと怒られてしまい……。
文字数 10,137
最終更新日 2023.07.29
登録日 2023.07.23
婚約破棄後、リリィの人生は一変。
ひとり寂しい人生を送っていた。
ある日、結婚相手をくじ引きで決めることになった。
文字数 1,075
最終更新日 2024.01.03
登録日 2024.01.03
「迎えに来たぞ、我が花嫁」
ある貴族のお茶会に参加していた貴族令嬢イングリッドの前に、そう宣う若い男が現れた。そして有無を言わせず公衆の面前で彼女を連れ去ってしまう。攫った男は、リーフェンシュタール伯ケルンと名乗り、婚姻が既に成立したと言い放つ。リーフェンシュタール伯は野蛮な山賊と悪名を轟かし、更に"父親殺し"の噂もある危険な人物なのだか、実はかつてイングリッドが10年前に1度会ったことのある初恋の少年だった。どうやらこの誘拐劇、なにやら裏があるようで……。
逞しく成長したケルンに惹かれるイングリッド。だが、強引に結婚させられた手前、新婚生活は素直になれず反発ばかり。そんなが2人が夫婦としての絆を結ぶまでの恋の物語。
文字数 35,702
最終更新日 2021.06.20
登録日 2021.06.19
きみに惚れて、売春宿の常連になった僕。僕は、売春婦であろうときみにプロポーズする。
文字数 620
最終更新日 2021.08.18
登録日 2021.08.18
【正式タイトル】
屋敷のバルコニーから突き落とされて死んだはずの私、実は生きていました。犯人は伯爵。人生のドン底に突き落として社会的に抹殺します。
~婚約破棄ですか? 構いません!
田舎令嬢は後に憧れの公爵様に拾われ、幸せに生きるようです~
文字数 11,565
最終更新日 2023.03.10
登録日 2023.03.01
婚約破棄を望む姉シルヴィアが、首を縦に振らない父に手紙を残して消えた。
「家名に泥を塗るわけにはいかん。内々に始末しなくては」
「では秘密探偵を雇うのですね!?」
悪いけど、私はちょっとウキウキしちゃう。
あの内気でおっとりした姉がこんな強硬手段に打って出るなんて、本当にびっくり。
「いいや。こんな恥を他人に晒すわけにはいかんのだ」
「じゃあどうするのよ」
「お前が連れ戻しなさい」
え、なんて?
「お前ならできる。頼む、ペトラ」
というわけで、私は逃げた姉を探して旅に出た。
そして、寝台列車で彼と遭遇してしまったのだ。
姉の婚約者ヘルマン伯爵ベルノルト・ゲディケ──私の、初恋の人。
「令嬢の一人旅とは感心しないな。お供しよう」
「え……あ、ありがとう……」
どうしよう。
どうすればいいの……!?
文字数 9,378
最終更新日 2020.10.10
登録日 2020.09.29
婚約破棄された令嬢キャロンは、新たに伯爵ヒースに恋をしていた。けれど伯爵は冷たくあしらう。それでも諦めなかったキャロン。何日も、何週間も、何か月もアプローチを続けた。
ある日、キャロンは半ば諦めてヒースの放置を決める。もう一人の伯爵ヴァルムントに色目を使って誘惑。すると、普段は冷静なヒースが慌てて婚約を申し込んで――?
文字数 2,198
最終更新日 2021.12.27
登録日 2021.12.27
不倫を知った辺境伯令嬢ナナリーは、伯爵との婚約を破棄する。その後、元々の趣味だったポーション製造に勤しんでいた。自分の店を開き、順調だったけど伯爵が謝罪にやってきた。ナナリーは特製激辛ポーションを仲直りの印にプレゼントする。
文字数 1,107
最終更新日 2022.04.13
登録日 2022.04.13
「神殿にいたんだから大丈夫だろう。頑張れ」
「神殿育ちは万能調味料じゃありませんけど??」
幼い頃から、流行病が原因で顔に斑点があり、「嫁のもらい手はいないだろう」とシルヴィはそのまんま神殿に放り込まれていた。
そんな中、突然実家に呼び戻され、訳あり伯爵の元に嫁ぐように言われる。
呪われている土地だからとおそれられているため、姉は流行病(仮病)で別荘に籠城してしまい、神殿育ちなら大丈夫だろうと、そこに送られてしまうこととなった。
しかしそこの伯爵様のジルは、農民たちに混じって元気に田畑を耕している人だった。
「神殿出身だったら、なにやら特産品はつくれないかい?」
「ええっと……待っててくださいね……」
呪われている土地と呼ばれる謎と、町おこしで、彼女のセカンドライフはせわしない。
サイトより転載になります。
文字数 59,034
最終更新日 2023.08.19
登録日 2023.08.01