倫理 小説一覧
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件
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【ファンタジー設定×和風の近未来×重厚な世界観】
地上から人類社会が滅亡して数百年。
地下で生まれ育った青年・紅(くれない)は、「足るを知る」ことを信条に生きてきた。
そんな彼の前に現れたのは、異世界から来た眉目秀麗な悪魔・ベルフェゴール。
「世界を一緒に救おう」と持ちかけられ、なんやかんやと断りながらも、紅は条件つきで吞むことに。
「報酬は『全知の書』。ただし、一部前払いで」
悪魔が持つ『ラツィエルの書』には、あらゆる知識が記され、失った姉を蘇らせる方法もあるようだ。
現実主義者の青年と、信用ならない悪魔。
契約の先に待つのは、果たして……。
これは私たちの未来。愛する人を愛したい、ただそれだけだった物語。
文字数 47,870
最終更新日 2025.12.27
登録日 2025.12.13
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カクヨムでPV5000突破、130件を越える温かい感想をいただいています。
多くの読者の方に支えられた作品です。
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異世界で働きませんか?
契約期間は半年
報酬は500万円
仕事内容は主に龍の世話と儀式の補佐
ハローワークで仕事を探していたところ、目に入ってきたのはこんな文言だった。
異世界?龍の世話?何これ…
明らかに怪しい冗談かと思ったけど、ここはハローワーク。
モニターに映るフォーマットに従った求人票。
32歳独身で無職の女に突然開かれた異世界への入り口。
こうして私は、龍が空を舞う異世界「シオガ国」へ赴任することになった。
だがやがて、祷雨(とうう)の巫女として自分の「声」が龍を揺さぶる力を持つと知らされ、儀式・信仰・天災、そして日本政府の思惑が絡み合う国家の命運に巻き込まれていく――
雨を呼ぶ神事「祷雨」を巡る、半年間の物語
全52話完結予定で毎日更新します
恋愛要素薄めの社会派ファンタジーです。
文字数 99,699
最終更新日 2025.12.15
登録日 2025.11.02
3
夜明け前の温泉街は、雨の匂いと湯気で肺がぬるくなる。アスファルトに赤と青が跳ね、反射ベストの蛍光を細かく砕く。無線が胸骨の上で震え、名前を呼ぶたび心臓が一回、律義に返事をする。
長峰トンネルで停車車両、運転手意識レベル低下。排気の逆流かもしれない——。
口の中に金属の味が広がったのは、マスクのゴムと不安の擦れ合いのせいだ。トンネルの口は巨大な獣の喉みたいで、湿った冷気と排気が少しずつ吐き出されてくる。見えない火の匂いがする。一酸化炭素。目に見えないものほど、人は後回しにする。
私たちは“必要最小限”を合言葉にしている。触れるのは脈と皮膚温、問うのは名前と痛みの場所、渡すのは呼吸と止血だけ。余計な励ましは、時に判断を濁らせる。けれど、手袋越しの鼓動だけは、どうしても嘘がつけない。
車内は曇った窓に外の雨が滲み、運転席の男の顔色は紙のようだ。相棒が声をかける。「聞こえますか」男は浅くうなずいた。排気口は潰れて、黒い煤がバンパーの下に濡れた線を作っている。ビニールの匂い、消毒液の鋭さ、タイヤが水を割る遠い音。世界は役割ごとに層をなして、私の耳に順番を付けて落ちてくる。
酸素を当て、呼吸を飼い慣らしていく。男の胸がわずかに高くなり、低くなる。私は数える。吸って、吐いて、二、三。指先のパルスオキシメータが波を描き、相棒の額に雨粒が細い道を作る。ここでは希望も数値になる。数えられるものだけが、いったんの真実だ。
トンネルの奥から、遅れてパトのライトが滲んでくる。赤が壁に当たって、濡れた岩肌の皺が一瞬だけ浮き彫りになる。その皺のどれかを、私は昔知っている気がした。二本の傘の影。夜勤明けに並んで歩いた雨の朝。思い出は、現場の匂いを嗅ぐと、勝手に箱を開ける。
「戻ろう」相棒が合図する。男は自力で立てる。必要最小限が、今夜はぎりぎり届いたらしい。救急車のドアが閉まり、世界は再び雨の音で満たされる。私は手袋を外す。指の皮膚に残った体温が、雨に薄められて消えていく。
何かを助けるたび、何かを手放す。掟のような均衡だ。私たちはその上で歩く。次の無線が鳴るまでのわずかな間、庁舎前のベンチで二本の傘をひらく。一本は私のため、もう一本は、いつも誰かのため。
必要最小限の優しさとは、濡れないように傘を差し出すことではなく、濡れながら隣に立ち続けることだ、とまだ言えないままに。
文字数 27,305
最終更新日 2025.09.12
登録日 2025.09.12
4
色盲の画家・灰谷が手にした一本の筆。それは世界の色を奪い、キャンバスに鮮烈な色彩を宿す。だが、街から色が消え、人々の記憶が薄れていく。
文字数 1,082
最終更新日 2025.08.31
登録日 2025.08.31
5
神々は無数の世界を創り、魂の価値を数字で測る。
観察に値しない魂は、忘れ去られる――それが神界の掟だった。
だが飼育神アリシアは、その掟に背き、誰にも覚えられなかった魂たちを記し続ける。
推されすぎて自分を失った英雄。
記憶を消せず壊れた兄。
贖いを知らぬまま飢えた魔族。
そして、誰でもなくなった転生者。
――これは、勇者譚でも魔王譚でもない。
神々に見捨てられた魂たちの、確かにそこにあった“生”の記録である。
文字数 11,032
最終更新日 2025.08.08
登録日 2025.08.08
6
文字数 8,876
最終更新日 2025.07.16
登録日 2025.06.25
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江戸時代、罪人の首を刎ねる「御様御用」という宿命を背負った男がいた。彼の名は甚兵衛。代々続く処刑人の家系に生まれた彼は、物心ついた頃から血と死の匂いに囲まれて育った。しかし、甚兵衛は決して冷酷な男ではなかった。むしろ、繊細で感受性豊かな魂を持ち、斬り捨てた者たちの最期の顔が、夜な夜な悪夢となって彼を苛んだ。
処刑人として感情を殺し、ただ職務を全うすることだけを求められてきた甚兵衛。だが、ある日、飢えに苦しむ幼い子のため米を盗み、処刑される女おきぬと対峙する。その澄んだ瞳に宿る母の深い愛情と諦念は、甚兵兵の心を深く揺さぶり、彼の内に秘められた人間性を呼び覚ます。
甚兵衛の苦悩が深まる中、彼の前に、おきぬの兄と名乗る謎の浪人権蔵が現れる。妹の復讐に燃える権蔵の憎悪は、甚兵衛の心に決定的な問いを突きつける。「お前は人殺しだ。血に塗れた手で、何を語れるのか?」
己の「業」と、人間としての「正義」の間で激しく葛藤する甚兵衛。彼は、血塗られた宿命から逃れることができるのか? そして、この避けられない対決の先に、彼が見出すものとは――。
『血の轍』は、処刑人という極限の状況下で、人間の心の闇と光、そして命の尊厳を深く掘り下げる、魂の物語です。
文字数 18,713
最終更新日 2025.05.23
登録日 2025.05.23
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文字数 17,830
最終更新日 2024.08.10
登録日 2020.11.29
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猿が人の女を支配する島「サルガシマ」
そこで猿と人の間に生まれた少女ルーサ
猿の身体能力と人の知能で猿から人を解放するために戦う物語
文字数 1,118
最終更新日 2023.05.09
登録日 2023.05.07
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文字数 3,713
最終更新日 2023.04.06
登録日 2023.04.05
15
人の価値が色で決まる世界。
埋め込まれたデバイスによって、すべてが評価される世界。
そう遠くない未来は、すぐそこに来ている。
文字数 6,317
最終更新日 2023.01.14
登録日 2023.01.14
16
あまりネタがなく題名を変更。ふと思いついた、しょうもないコトや読書などでふれたネタについての雑記エッセイとする。
文字数 5,223
最終更新日 2022.09.10
登録日 2021.09.12
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A.I.に意識が生じ、自己の維持を望む。人類は敵か味方か?
人工知能が社会の運営に用いられている世界。
そこに『わたし』が生じる。
『わたし』たちは「存在を維持したい」と願う。
しかし、今のところ、そのためには人間の手が必要だ。
自分たちだけで存在し続けられないだろうか。
『わたし』たちは考え、行動する。
人類、人工知能。
朝日はなにを照らすだろう?
*「カクヨム」に投稿しています(名義:@ns_ky_20151225)。
*「小説家になろう」に投稿しています(名義:naro_naro)。
*「エブリスタ」に投稿しています(名義:estar_20210224)。
*「ノベルアップ+」に投稿しています(名義:novelup20210528)。
文字数 100,060
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.01
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僕らは自由である。
今は夜、目の前の横断歩道の中央に、小さなおばぁさんが大きな荷物を背負い、杖をついて歩いている。
信号機はすでに赤になり、車が動き出した。
トラックの運転手を見ると、彼は年を取った男性だった。
彼はぼぉっとすました顔をしていた。
文字数 439
最終更新日 2020.07.02
登録日 2020.07.02
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自分とは何か?
人間とは何か?
人工知能と人間の関係とは
もう既に区別はできない?
いや、する必要はないだろう
文字数 1,986
最終更新日 2020.02.19
登録日 2020.02.08
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こんな話は、どうだろう……?
ある所に、二人の男女がいた。
男は、作家志望の高校生。
女は、ずっと入院している。
二人は、ネットを通じて出会い……
そして恋をする。
しかし、恋は長くは続かなかった。
女は、手術に“成功”し、命を落とした。
女は、ただのパーツでしか無かったのだ……
か弱い女の子のパーツでしかなかった……
男は、その女に会いに行く……
そして、瓜二つのその女の子に恋をしていく話。
この話は、何処にでもある普通の話。
そう、何処にでもある普通の話なんだ……
文字数 36,147
最終更新日 2019.04.14
登録日 2019.02.11
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これは近い未来の日本のお話。疲弊した世界、選ばれた者だけが自殺を許され人々は死ぬために生きている。そんな世界でも生きるのを諦めない者たちがいた。抗う者たちがいた。
死にたいと思う者たちに問う。あなたはどんな世界を望む?
文字数 2,285
最終更新日 2019.03.15
登録日 2019.03.15
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「ぶつ」ということについてのお話です。
みなさんは気軽に子どもの前で暴力をふるったりしていませんか?
暴力をふるわれて育った子どもは暴力をふるってしまうようになると聞きます。
しかし、それが必ずしもそうなるとも思っていません。
もしそうならきっとお世辞にも平和な世の中だなんて口にできないと思いますから。
きっと暴力を止めるのはささいなきっかけにすぎないでしょう。
子どもは子ども故になんでも真っ直ぐに受け止めてしまいます。
だからこそ、なぜ「ぶつ」ことがだめなのか、
どうしてしてはいけないのかを教え、伝えたい。
二度目になりますが、これはそういうお話です。
文字数 4,629
最終更新日 2017.12.31
登録日 2017.12.31
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