「時間」の検索結果

全体で8,385件見つかりました。
137 23456
ライト文芸 連載中 長編
手が,透明になった朝があった。 メガバンクの法人営業職,27歳。 数字も評価も,悪くなかった。 「女性活躍推進」のモデルケースとして,期待されていた。 それなのに,得意先への訪問準備をしながら,名刺を持つ自分の手が,そこにない気がした。 辞めると言ったとき,上司は「もったいない」と言った。 先輩女性社員は「あなたが辞めたら,後輩が困る」と言った。 誰も,わたしのことを,聞かなかった。 向かった先は,川沿いの藍染工房だった。 言葉より手が雄弁な68歳の師匠。 7年で指先まで青く染まった,距離の縮まらない先輩職人。 核心を無自覚に突く,19歳の農家の青年。 今もメガバンクにいる,東京の友人。 藍は,急かさない。 甕は,答えを出さない。 発酵は,見ていない夜にも,続いている。 浸して,酸化して,洗い流して,また浸す。 何度繰り返しても,色が定まるまでの時間は,省けない。 停滞は,敗北ではない。 前進も,義務ではない。 変化を望みながら変化できない身体が,それでも藍の匂いの中で,今夜も息をしている。 痛みを知る人が,明日を急がずにいられる物語。
大賞ポイント 9pt
文字数 48,853 最終更新日 2026.05.11 登録日 2026.04.12
青春 連載中 長編
「教科書に書かれていることは同じはずなのに、なぜ、圧倒的に“できる人”と、全く“できない人”がいるのだろう?」 そんな、誰もが一度は抱いたことのある疑問に、涙と笑いで答えを示す、全く新しい青春下剋上物語が、いま始まる。 主人公は、中学三年生の佐々木健太。勉強アレルギーで、机に30分と座っていられない。テストの偏差値は、絶望的な「38」。そんな彼が、ひょんなことから、学年トップの才女で、誰もが憧れる白石莉奈と同じ、県内トップの超進学校「王葉高校」を目指すと宣言してしまう。動機はただ一つ、「好きな子と同じ高校へ行きたい」という、あまりにも無謀で、純粋な想いだった。 しかし、現実は甘くない。これまでサボってきた二年半という「失われた時間」が、巨大な壁となって彼の前に立ちはだかる。暗記しても、脳はザルのように知識をこぼれ落とし、参考書を買っても、実行できない自分に自己嫌悪。がむしゃらに努力しても成績は伸び悩み、報われないかもしれないという恐怖に、心は折れかける。「気合と根性」だけでは、決して越えられない壁がそこにはあった。 絶望の淵で彼が出会ったのは、市立図書館に潜む、謎の司書・田村さん。一見、定年間近の無気力な職員だが、その正体は、認知科学や学習心理学に精通した「勉強法のマニア」だった。 「英語は読むな、聴け!」「数学公式とは友達になれ!」「歴史は壮大な大河ドラマだ!」「国語はセンスではなく、パズルだ!」 田村さんから授けられる、目から鱗が落ちる「学びの技術」の数々。健太は、これまで自分が見ていた世界が、いかに狭く、浅かったかを知る。“できる人”たちには、全く違う世界が見えていたのだ。 これは、単なる受験マニュアルではない。 一人の少年が、勉強という行為を通して、物事の本質を捉える「視点」、困難を解決する「技術」、そして自分自身と向き合う「強さ」を手に入れていく、涙と笑いの成長記録だ。努力の方向性(ベクトル)とは何か。本当の学力とは何か。そして、少年が最後に流した涙の、本当の理由とは――。 勉強に悩むすべての中高生へ。そして、かつて同じように悩んだことのある、すべての大人たちへ。 一人の少年の、人生で最も濃密だった戦いの物語が、あなたの明日を、そして世界の見え方を、少しだけ変えるかもしれない。
大賞ポイント 9pt
文字数 54,534 最終更新日 2025.07.10 登録日 2025.07.01
大衆娯楽 連載中 長編
「たぶん、俺は──誰にも知られず、いつか部屋で死ぬんだと思う」 都内ワンルームで暮らす42歳・佐原真人(さはらまさと)は、童貞で非正規雇用。 趣味は深夜アニメとレトロゲー。会話の相手は、ネットの“フレ”だけ。 働く意味を失い、家族との距離も埋まらず、 母の介護、生活保護申請、孤独死の不安── それでも、彼は「今日」をサバイブしている。 ある日、SNSで仲良くなった相手が「中学時代のあの人」かもしれないと気づいた時、 真人の“止まっていた時間”が、静かに動き出す。 けれど、過去は優しくない。 そして人生には、やり直しボタンなんて存在しない。
大賞ポイント 8pt
文字数 39,991 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.11
ライト文芸 完結 ショートショート
買い物帰り、近道するために裏路地を歩いていた少年は、喋るひよこに出会って。 一話完結の短編です。 少し不思議な世界に迷い込んだ話になります。 登場人物に名前はありません。 隙間時間に読んでみてください。 同作品をカクヨムに投稿しています。
大賞ポイント 8pt
文字数 5,440 最終更新日 2022.05.31 登録日 2022.04.26
ライト文芸 完結 長編
【第5回ライト文芸大賞奨励賞受賞】 忘れられない人がいる―― でも、自分のせいで不幸にしてしまった彼にもう一度会う術を、私は持たない。 心に深く想いを残したまま、新しい街で始めた新しい暮らしの中、 その人と出会った。 その瞬間……音をたてて時間が巻き戻った。 あなたは……彼? それとも…… 激動の運命に翻弄される、一途な初恋物語。 【あらすじ】 義父から暴力を受ける小学生の千紗は、学校でも孤立した存在だった。 同じクラスの紅也と親しくなるが、悲しい事件のあと、もう二度と会えなくなってしまう。 全てが自分のせいだと後悔する千紗は、新しい土地で十六歳になり、紅也の面影を感じさせる蒼之と出会う。 迷いながらも一歩を踏み出そうとするが、「彼」と衝撃の再会を果たしてしまい…… 過酷な運命に翻弄される二人の――奇蹟の物語。
大賞ポイント 8pt
文字数 135,042 最終更新日 2021.05.27 登録日 2021.04.29
ライト文芸 完結 長編 R15
売れなくなった恋愛小説家、深月月子(みずきつきこ)は、いつのまにか「透明すぎる」と言われる存在となっていた。起死回生のため、家庭を持つ担当編集と「恋愛」をなぞるような時間を過ごしていくなかで、自身に生まれる感情に戸惑う。 透明から始まった恋の先で、彼女は透明から一歩踏み出していく。
大賞ポイント 7pt
文字数 39,513 最終更新日 2026.02.08 登録日 2026.01.26
ライト文芸 連載中 長編
高山飛鳥(たかやまあすか)・25歳。 彼女いない歴=年齢。恋愛には見向きもせず、**「歴史が恋人だ」**と言い切るほどの歴史オタク。 生活費を稼ぎながら、少しでも歴史に関われる仕事をしたいと、スキマバイトアプリ「マイミー」で遺跡発掘調査の現場に応募する。 奈良県内の発掘現場で夢のような時間を過ごしていた飛鳥は、ある夕暮れ、見回り中に不思議な女性と出会う。 白い衣のような装束、長い黒髪、張りつめた空気をまとったその女性は、静かにこう名乗った。 「わらわは卑弥呼」 最初は頭のおかしい人か、悪質ないたずらだと思った飛鳥だったが、彼女の言葉や所作、現代の常識を何も知らない様子、そして遺跡や古代にまつわる不思議な知識に触れるうちに、次第に彼女が本当に“過去から来た存在”なのではないかと思い始める。 行く場所のない卑弥呼をひとまず自宅にかくまうことになった飛鳥。 コンビニ、電車、スマホ、風呂、食事――現代のすべてに戸惑いながらも、気高く、時に無邪気な表情を見せる卑弥呼に、飛鳥は少しずつ惹かれていく。 一方、卑弥呼もまた、身分も権力もないただの青年でありながら、自分を一人の女性としてまっすぐ見てくれる飛鳥に、これまで知らなかった想いを抱き始める。 けれど、卑弥呼は本来この時代にいてはいけない存在だった。 彼女が現代に留まり続ければ、身体は少しずつ弱り、やがて存在そのものが消えてしまうかもしれない。 さらに、卑弥呼が元の時代へ戻らなければ、古代の歴史そのものが大きく変わってしまう可能性もあった。 初めて恋を知った女王と、歴史しか愛してこなかった青年。 決して交わるはずのなかった二人は、限られた時間の中で心を通わせていく。 だが、愛する人のそばにいたいという願いと、背負うべき運命は、あまりにも残酷だった――。
大賞ポイント 7pt
文字数 159,587 最終更新日 2026.05.13 登録日 2026.03.17
現代文学 連載中 長編
フロリダ州のうだるような熱気と湿度を、分厚いコンクリートと鋼鉄の扉が完全に遮断する空間。 フラグメント郡に位置するその施設は、保安官から皮肉を込めて「グリーン・ルーフ・イン(緑の屋根の宿)」と呼ばれている。 そこは、北の歴史的な街並みと南の喧騒なビーチリゾートの中間に位置する奇妙な空白地帯だ。 一歩足を踏み入れた瞬間、外の世界の肩書きや人生の証明はすべて無意味となり、誰もが等しく厳格な手続きの波に飲み込まれていく。 「黄色い線の内側に立て」「壁を向いて、足を広げろ」 24時間、絶え間なく響き渡る無機質な命令の声。 靴紐を抜かれ、ベルトを外され、所持品を透明なプラスチックバッグに没収される。その過程で、かつての個性は削ぎ落とされ、やがて鮮やかなオレンジ色の統一規格の服へと着替えさせられる。 そこでは人間は「名」ではなく、ただの「番号」へと成り下がるのだ。 泥水の中を進むように重く遅い、外の世界とは切り離された時間の流れ。容赦なく効いたエアコンの冷気と、深夜3時を回っても消えることのない蛍光灯の光。 語り手である「私」は、静かに書類を整え、次々と運び込まれる「宿泊客」たちを迎え入れ続ける。 終わることのない、無機質なルーチン。窓のない息の詰まるような空間で、今夜もまた、この「宿」の静かな業務が続いていく。
大賞ポイント 7pt
文字数 176,302 最終更新日 2026.04.16 登録日 2026.03.07
ライト文芸 完結 ショートショート
捨てられた少年と、ひとりのサメ。 その出会いは偶然でありながら、必然のようでもあった。 言葉を交わし、食べ物を分け合い、共に時間を過ごす中で、 少年は初めて“生きること”と向き合っていく。 やがて訪れる別れ。 そして、長い歳月の果てにたどり着く「最後の願い」。 優しさとは何か。 生きるとは何か。
大賞ポイント 6pt
文字数 1,607 最終更新日 2026.03.22 登録日 2026.03.22
青春 完結 ショートショート
転校生・白石莉子との出会いをきっかけに、湊の日常は少しずつ変わり始める。 何気ない会話、増えていく帰り道の時間。 だけど彼女は、ときどきどこか寂しそうに笑った。 やがて訪れる「あの山」で、隠されていた過去と想いが静かに動き出す。 これは、ひとつの“さよなら”に辿り着く物語。
大賞ポイント 6pt
文字数 2,548 最終更新日 2026.04.05 登録日 2026.04.05
ライト文芸 完結 長編
「見失っても、また見つけられる。時間は巻き戻るから――」 1984年のヒット曲『タイム・アフター・タイム』の調べに導かれ、人々が時空を超えて「大切な誰か」と再会する三つの物語。 第一部は、現代の赤羽に住む中学生・甘夏とハッサク。初期型ウォークマンを手に取った瞬間、二人は1984年の赤羽台団地へと転移する。そこは甘夏にとって亡き母が生きている「赦しの場所」だった。しかし、ハッサクは元の世界にいない妹への贖罪のため、帰還を願う。別れの夜、甘夏がハッサクに託した「冷たいキス」が、42年後の再会を約束する。 第二部は、2026年から1984年の老舗旅館「時雨庵」に転移した黒猫のクロ。人間(翔馬)の姿になった彼は、若き日の店主夫妻・真白と洋平の恋を見守ることになる。未来から来た「大女将」の意識が宿る白猫のユキと共に、歴史の綻びを修正しながらも、クロは切ない別れと再生の道を選ぶ。猫と人間の境界を超えた、究極の「メラコメ」ストーリー。 第三部は、2018年の女子大生・美玲。亡き父・タカシの遺品であるウォークマンを聴き、1984年の若き日の父母に出会う。母・めぐみが自分以外の誰かと恋をしている現実に焦る美玲だが、父との交流を通じ、ある「命を繋ぐ約束」を交わす。それは、父が未来で病に倒れる運命を書き換えるための、唯一の希望だった。 不自由で、タバコ臭くて、でも温かいアナログな1984年。三つの時間旅行を通じて、登場人物たちは「後悔」を「希望」へと昇華させていく。失ったはずの誰かに、もう一度会いたくなる連作短編集。 ※表紙画像の作成に、生成AI(にじ・ジャーニー)を使用しています。
大賞ポイント 6pt
文字数 97,555 最終更新日 2026.04.09 登録日 2026.04.09
ライト文芸 連載中 長編
昔は優しかった道下千智の母は会社で役職持ちになった途端に、「侮られないよう」人目を気にする性格へと変わってしまった。 そんな母に千智は気を遣う日々。それだけでなく医学部に進学した姉と比較され、「あなたも有名大学に」と強要される息苦しい毎日を送っていた。 受験生の夏。勉強に集中するため千智は一人で、岡山県星浮き町にある祖母の家を訪れる。そこへ過去から歌人、未来からAIロボットが現れた。 二人が揃って口にするのは、 「思い出屋さんはどこ行った?」ということ。 思い出屋さんとは何なのか。 いつから存在し、何を売る店なのか。 何も知らない千智だったが、亡き祖父の書斎で「思い出屋さん」の出納帳を見つける。 何だか寂しそうな二人を放っておけず、千智は仕方なく夏休みの間だけ「思い出屋さん」の店主をすることに。そこで「生きていく上で大切なこと、将来やってみたいこと」を見つけた千智は、進路について母と本音で話す決心をする―― 形だけの「はりぼて家族」が、本音を話し合うため殻を破る物語。思い出屋さんの正体を紐解きながら、幸せだった家族の時間を取り戻すヒューマンドラマ。
大賞ポイント 5pt
文字数 1,339 最終更新日 2026.04.04 登録日 2026.04.04
ライト文芸 完結 ショートショート
「死のうとした夜、記憶が命を引き戻した。」 全話書き換え完了! 人は、どこまで壊れたら「終わり」を選ぶのだろうか。 そして、どれほど小さな光があれば、もう一度「生きたい」と思えるのだろうか。 本作は、42歳の男・加藤幸助が“死のうとした瞬間”から始まる物語である。 誰にも必要とされていないと信じ、怒りと絶望に支配され続けた人生。 家族とも断絶し、社会にも馴染めず、自分の存在価値すら見失った男が、ついに自ら命を断とうとしたその時――彼の脳裏に、走馬灯のように「過去」が流れ始める。 理不尽に怒鳴られ、心を壊した少年時代。 人を信じられなくなった日々。 精神疾患というレッテルに押し潰され、居場所を失い続けた時間。 だが、その記憶の中には確かに存在していた。 自分を“ただの人間”として見てくれた一人の男。 共に汗を流し、笑い合った仲間。 そして――不器用ながらも、変わらず自分を想い続けていた家族の姿が。 「生きててほしいんだよ。俺が悲しいからさ」 その何気ない一言が、どれほど深く、どれほど強く、人の心を救うのか。 本作は、劇的な奇跡ではなく、“人と人との関わり”が紡ぐ現実の希望を、痛いほどのリアリティで描き出す。 生きる理由なんて、最初から持っている人の方が少ない。 それでも人は、誰かとの記憶によって、何度でも立ち上がれる。 これは、絶望の底から這い上がる物語ではない。 これは、“生きることを選び直す”物語だ。 読み終えたとき、きっとあなたは気づく。 あなたの中にも、まだ消えていない「誰かの記憶」があることに。 そして、そっと思うだろう。 ――もう少しだけ、生きてみてもいいかもしれない、と。
大賞ポイント 4pt
文字数 21,178 最終更新日 2025.05.04 登録日 2025.04.05
ライト文芸 連載中 長編
 高校二年の亮太は、父を亡くしてから、家の空気が荒れそうになるたび軽口でその場をつないできた。亮太の同級生で学級委員の早紀は、止まった話をその日のうちに少しでも前へ進めずにいられない。兄の良篤は屋台の整備に長ける一方、父の代わりを背負わされた痛みを抱え、妹の夏好は古びた焼きそば屋台を友達に見られたくないと思いながらも、売上や常連の笑顔を手帳に書き留めている。母は亡き夫の味を守ろうとして言葉をのみ込み、叔父の靖央と従姉のたばさも、それぞれの距離から家族を支えている。  四月、亮太の下駄箱に「本当は嫌いなんだよね」とだけ書かれた紙が入る。折しも家では、父が遺した焼きそば屋台を畳むかどうかで空気が張りつめていた。そこへ夏祭りの出店依頼が入り、家族はいやおうなく同じ鉄板の前へ引き戻される。出店準備の衝突、父の留守電、六月の夕立、七月の夏祭りを経て、家族が嫌っていたのは屋台そのものではなく、父の不在を突きつけられる痛みだったとわかっていく。  守るべきものは古い車体ではなく、同じ鉄板を囲んで声を掛け合う時間だった。
大賞ポイント 4pt
文字数 5,705 最終更新日 2026.05.11 登録日 2026.04.05
ライト文芸 完結 長編
「あなたがお腹にいてくれた259日間。私達夫婦は幸せでした……」  1990年(平成2年)、滋賀県長浜市。琵琶湖(びわこ)が一望出来る湖岸付近に、一組の夫婦が暮らしていた。  夫、遠藤樹(えんどう いつき)。妻、遠藤小春(えんどう こはる)。二人は結婚して13年、互いに35歳。  無愛想だが心優しく茶めっけがある樹と、穏やかで明るく気立ての良い小春。二人は仲の良い夫婦だったが、子宝に恵まれず十年に及ぶ不妊治療に励んでいた。  その頑張りが実を結び待望の第一子を授かった夫婦は、来年は三人でこの美しい空と桜を見れるだろうと期待に胸に膨らませていた。  季節が巡る中で胎児はすくすくと育ち、安産祈願、母親学級、ベビー用品の購入と夫婦は子供を迎える準備をし、生まれてきてくれるその時を待ち望んでいた。  ……しかし夫婦は知らなかった。子供は身籠れば、必ず無事に生まれて来てくれる訳ではない事を……。  出産直前の妊婦検診で医師より告げられたのは、「胎児の心拍が止まっている」という残酷な現実だった。  この物語は一組の夫婦が我が子の死を二人で乗り越え、次の新たな生命の誕生を迎えるまでの夫婦の物語。
大賞ポイント 4pt
文字数 144,923 最終更新日 2023.05.28 登録日 2023.04.30
現代文学 完結 短編
世界で増え続ける三つの奇病――花咲き病、虹色結晶病、そして羽根吐き病。治療法は存在せず、唯一安楽死が認められた難病でもある。 医師・高萩暁の妻、雪は「羽根吐き病」と診断された。咳とともに血を吐き、やがて純白の羽根を吐くその病は、やがて背を裂き、空へと還るという。 それでも暁は、雪と生きることを選ぶ。残された時間の中で、愛し、支え、そして抗おうとする。 これは、終わりに向かう命と、最後まで手を離さなかった愛の物語。
大賞ポイント 4pt
文字数 4,195 最終更新日 2026.04.23 登録日 2026.04.23
ライト文芸 連載中 長編
オレはなにも知らなかった。 オレにとって母の言葉、祖父母の言葉が真実だったから。 事実はオレが聞かされてた話と違ってた。 それを知るのにこんなにも時間がかかってしまうだなんて......。 『想いを忘れたフリを続けて生きると決めた僕の記録』の主人公が、存在を全く知らなかった息子【主人公】の話。
大賞ポイント 4pt
文字数 1,599 最終更新日 2026.05.04 登録日 2026.04.30
ライト文芸 完結 短編
「あなたの指先が、私の言葉でした」  大正の帝都、琥珀色の時間が流れる喫茶「白昼夢」。  耳が聞こえず、 音のない世界に生きる小夜にとって、翻訳家・彰人の指先こそが、唯一の鮮やかな「言葉」だった。  原稿をなぞる指の震え、掌から伝わる微かな熱、そして紙の裏に刻印されたインクのない筆圧。耳では捉えられぬ彼の鼓動を、小夜は自身の皮膚を通じて聴き取っていく。けれど、雪が降り積もるあの日、彼の指先が最後に遺したのは、あまりにも切ない「追伸」だった――  指先と指先の間にある、海よりも深い断絶。そこに咲いた、触れることでしか確かめられない、透明な愛の物語。
大賞ポイント 3pt
文字数 13,439 最終更新日 2026.02.24 登録日 2026.02.12
ライト文芸 連載中 長編
高橋優香、三十三歳。夫と息子と暮らす主婦。 結婚と出産を機に手放した格闘ゲームを、最新作『FS5』との再会で再び始めることになる。 家事、育児、パート、限られた時間。 誰にも迷惑をかけないように工夫しながら、優香はVR機器を手に、もう一度ゲームの世界へ戻っていく。 「いい歳してゲームにハマって」 そう言われても、どうしても捨てられなかったものがあった。 好きなことに本気になっていいのか。 母になった自分にも、まだ何かを目指す資格はあるのか。 日常のすき間で自分の時間をかき集めながら、優香は少しずつ、自分の人生を取り戻していく。 これは、好きなことを諦めたくなかった一人の女性が、オンライン格闘ゲームを通して再び立ち上がる物語。 胸の奥で静かに息を潜めていたものが、やがて怪物のような熱を持ち始めるまでを描いた長編です。
大賞ポイント 3pt
文字数 75,798 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.03.22
ライト文芸 完結 短編
仕事はちゃんとこなしてる。だけど、恋だけが置き去りだった。 恋愛再教育セミナー。 そんなありえないプログラムで、まさか社内の年下男子と“疑似恋愛”をやるなんて——。 クールで完璧主義な広報課課長・美園麗華と、ちょっと天然でまっすぐな年下男子・瀬戸幸輝。 「恋ってどうやって始めるんだっけ?」 忘れかけていた“心のスイッチ”が、少しずつ、ゆっくりと入っていく。 仕事も、自分の時間も、恋もあきらめたくないあなたに贈る、 じんわりしみる、大人の再スタート・ラブストーリー。
大賞ポイント 3pt
文字数 18,089 最終更新日 2025.10.13 登録日 2025.10.12
137 23456