ライト文芸 癒し 小説一覧
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31件
1
週末の猫守り旅~母の遺した不思議な御朱印帳~
私は秋山春香、40歳の会社員。
人事異動で、25歳の後輩が直属の上司になった。
私には何もないのだと、会社から言われたような気がした。
気分転換に、休みの週末に空き家となってしまった実家の掃除と遺品整理に行く。
そこで見つけたのは、母の名前が書かれた、猫や肉球のフェルトが貼られている手作りの御朱印帳。
突然、御朱印帳がお日様のようにポカポカと光り出した。
引き寄せられるように御朱印帳を開くと、最初の1ページ目にある御朱印の日付が、来週の土曜日になっていた。
来週の土曜日にこの神社に行くと、何が起こる?
そのわくわくが、立ち止まってしまった自分を変えてくれるような気がした。
自分でも変わりたいと思った。
その神社で、迷子になった猫を捜す女性と出会う。
勇気を出して手を差し伸べたことをきっかけに、不思議な御朱印帳が私を新たな出会いへと導いていく。
行く先々の神社で、猫に関する困りごとが待ち受けていた。
御朱印帳もまた行く先々で不思議なことが起こり、助けたいと思う私の背中を押してくれる。
そうしていくうちに、私の心も、周りの環境も解けていった。
そんな私の週末の猫守り旅の果てに待ち受けているのは——
文字数 67,593
最終更新日 2026.07.20
登録日 2026.06.23
2
明日天気になぁれ
クリスマスイブの夜。
三年付き合った恋人と別れて十日、二十八歳の私は、明るすぎる街をひとりで歩いていた。
まっすぐ帰る気になれず向かったのは、大学時代によく通っていた小さな喫茶店「喫茶あかり」。
古いガラス戸。
クリームソーダ。
窓際の席。
そして、昔この店で働いていた湊との再会。
正しい別れだったはずなのに、まだ胸は痛い。
大丈夫と言えるほど強くはない。
それでも、温かい場所で、少し笑って、ちゃんと食べて、昨日より少しだけ前を向く。
失恋した夜に、懐かしい喫茶店で自分を取り戻していく、大人の女性のための静かな再生物語。
感想数 0
文字数 6,741
最終更新日 2026.06.11
登録日 2026.06.11
3
鎌倉古民家カフェ「かおりぎ」
旧題」:かおりぎの庭~鎌倉薬膳カフェの出会い~
【私にとって大切なものが、ここには満ちあふれている】
彼氏と別れて、会社が倒産。
不運に見舞われていた夏芽(なつめ)に、父親が見合いを勧めてきた。
夏芽は見合いをする前に彼が暮らしているというカフェにこっそり行ってどんな人か見てみることにしたのだが。
静かで、穏やかだけど、たしかに強い生彩を感じた。
感想数 8
文字数 132,127
最終更新日 2023.12.13
登録日 2023.04.27
4
雨の日だけのお客様〜タオルを渡したその後で〜
19時から翌5時まで営業している、夜のカフェ。
BGMの壊れた雨の日、いつもは静かなそのお客様は、どこか落ち着かない様子だった。
カップの中を鳴るスプーン。
雨音を掻き消すようなミキサーの音。
静かな会話。
温めたミルク。
そして、熱の残る雨色の皿。
雨の日だけ、この店へ逃げ込んでくるお客様と、
その夜を静かに見守る店員のお話。
感想数 0
文字数 5,188
最終更新日 2026.05.30
登録日 2026.05.28
5
『5分間のこもれび』 ―標高1,000メートル,高原駅のパン屋さん―
標高1,000メートル。
スイッチバック駅のホームに,小さなパン屋がある。
店の名前は『こもれび』。
古い待合室を改装した,天窓から光が差し込むだけの,ささやかな場所。
停車時間は,わずか5分間。
急勾配を登る列車が,進行方向を逆転させるために,ここで一度だけ息を止める。
その5分間だけが,乗客と店主が触れ合える,唯一の時間だ。
店主の麦は,元・都内有名店のパン職人だった。
完璧な層を折り込み,完璧な発酵を管理し,完璧なパンだけを世に出そうとした。
そうやって追い求めた果てに,自分自身が「過発酵」を起こして,崩れた。
逃げるように辿り着いたこの駅で,麦は毎朝パンを焼く。
高原バターのクロワッサン。
ミルクたっぷりの白パン。
ドライフルーツのカンパーニュ。
やって来るのは,どこかに欠けたものを抱えた人たちだ。
挫折を押し込めたまま出張へ向かうサラリーマン。
育児の孤独の中で,自分の輪郭を見失いかけている若い母親。
「正解」を探して,地図にない場所へ来てしまった少年。
麦は多くを語らない。
ただ,その人が手を伸ばしたパンを,丁寧に袋に包む。
人の「心の欠落」は,その人が選ぶパンの種類に,静かに滲み出る——麦はそう知っている。
5分間が終われば,列車は山を下りていく。
麦にできることは,焼きたての熱が手のひらに残るほんの一瞬に,何かを手渡すことだけ。
それでいい,と今の麦は思っている。
かつての自分が,過発酵で崩れた生地のように,修復できないものもあると知ったから。
ここは終点ではなく,折り返しの場所。
後退することが,次のルートへの転換になる——スイッチバックが,そう教えてくれている。
痛みを知る大人のための,山の上の,5分間の物語。
感想数 0
文字数 92,511
最終更新日 2026.06.10
登録日 2026.03.27
6
白猫が見ている町で〜海辺の喫茶店と、やさしい暮らし〜
都会の暮らしに疲れていた音子(ねこ)のもとに、ある日、ある町の役所から一通の手紙が届いた。
それは、祖母が暮らしていた瀬戸内の小さな町へと、音子を誘うような知らせだった。
潮風が吹く町、古びた祖母の家。見知らぬ人々……そして、一匹の白猫。
はじめは戸惑いながらも、音子は少しずつこの町と繋がっていく。
「大丈夫、きっといい毎日になる。」
静かに、あたたかく、人生を編みなおしていく物語。
小さな勇気と、やさしい時間をあなたに。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
何気ない日常のお話です。
2025年ライト文芸大賞エントリー作品
十話完結+番外編数話
感想数 2
文字数 27,997
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.04.30
7
宅配家族
「まま。さんたさんってだあれ?」1歳7カ月のはうのソボクな質問に母、ふゆは額に手を当てる。「とうとう知ってしまったのね」。夫の聖さんとともに、はうのほしいクリスマスプレゼントを探ろうとするが、思いのほか難航して……? 一つ屋根の下、ほんとうの家族の愛情に恵まれないという共通点のもと集った3人の疑似家族の幸せな生活がはじまる…!
感想数 0
文字数 38,817
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.02
8
常世の猫守り……月野灯の再始動日記
「この家で物語を紡ぎ続ける限り、夜空がその身と心を災いから守る」
祖母が遺した古い日記に記されていたのは、猫の姿をした「土地の守り神」との契約だった。
会社を辞め、ボロボロになって戻ってきた灯を、夜空は気高い眼差しで迎え入れる。
夜な夜な灯を襲うトラウマの影を、夜空はその牙で切り裂き、浄化していく。
祖母から灯へ。受け継がれた「思い」と、常世(とこよ)の猫守りが織りなす現代のファンタジー。
感想数 0
文字数 11,107
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.04.30
9
キモチ
感想数 0
文字数 3,506
最終更新日 2023.10.27
登録日 2023.10.22
10
灯りの残る町と、白い守神様
高校生の楓は、山あいの小さな町・灯守町で暮らしている。
好きだった場所も、友達も、昔のにぎわいも、少しずつ消えていく町。
そんなある日、楓は白くて小さな守神様と出会う。
言葉を話さないその存在は、忘れられていた町の記憶を楓に見せてくれる。
提灯の灯り、祭りの音、誰かが覚えていた夏の夜。
失われていく場所にも、忘れたくない時間がある。
何ができるのか分からない少女と、白い守神様が見つけた、小さな灯りの物語。
感想数 0
文字数 15,355
最終更新日 2026.06.13
登録日 2026.06.09
11
海辺の喫茶店には猫がいる
仕事を辞めて、たどり着いた小さな港町。
誰もいない喫茶店で出会ったのは、猫と、珈琲の香りと、静かな波の音だった。
これは、人生の一休みから始まる、やさしい日々の物語。
感想数 1
文字数 59,389
最終更新日 2025.05.17
登録日 2025.03.29
12
星明かりの記憶
この作品は、さまざまな人物が登場するエピソードで構成され、それぞれが異なる背景や痛みを抱えたキャラクターたちが、失われた記憶と過去の苦しみと向き合い、克服していく過程を描いています。登場人物たちは、深い憂鬱と絶望の中で自らを癒し、希望を見つけ出す旅路を通じて、読者に感動的なメッセージを届けます。この物語は、感覚的で叙情的な文体で描かれ、登場人物たちの内面の葛藤と変化の過程を繊細に解きほぐします。各エピソードは、読者に癒しと慰めを与え、過去の傷を乗り越え、新しい人生へと向かう勇気と希望を見つける過程を描いています。
感想数 0
文字数 5,267
最終更新日 2025.02.23
登録日 2025.02.23
13
男3人、いなかですごす。
仕事に疲れた大人たち、田舎を楽しむ。
東京生まれ東京暮らしの青年、一ノ瀬陽翔は、高校生の頃にした接客の喜びが忘れられず、大学卒業後は接客業に就職した。しかし、仕事をしていくうちに大切なものを見失い、心身共に疲れ果て失業。ふさぎ込む陽翔は父の勧めで、叔父の家でしばらく療養することにする。
遠い山奥の田舎にひっそりと建つ古民家は、叔父の相川仁が相続したもので、今は友人の藤慶一郎と共に暮らしていた。こうして大のおとなが3人、田舎で気まま暮らしを始めることになったのだった。
なんにもないけど、なんでもできる。そんな田舎を舞台に、陽翔は大切なものを思い出し、癒され再生していく──。
感想数 2
文字数 36,714
最終更新日 2025.05.27
登録日 2025.04.04
14
ごはんがあれば、だいじょうぶ。~美佳と瞳子のほっこり一皿~
シェアハウスで共に暮らす、大学三年瀬川美佳(せがわみか)と、短大一年宮原瞳子(みやはらとうこ)。
美佳に嫌なことがあった日、瞳子はそっと手料理を作ってくれる。
凝った料理ではないけれど、あたたかな一皿は不思議と美佳の心を癒す。
クレーマーに遭った日も、
仲間と袂を分かった日も、
悲しい別れがあった日も、
世の理不尽に涙した日も、
きっと、おいしいごはんがあればだいじょうぶ。
※約3万字の短編です。ほんのり百合風味の日常物語。
※第7回ほっこり・じんわり大賞にエントリーしています。
※表紙素材: 写真AC/チョコクロ様より https://www.photo-ac.com/main/detail/553254
感想数 1
文字数 29,497
最終更新日 2024.07.03
登録日 2024.06.30
15
リリィと夜の鍵 〜ただいまのある場所へ~
夜の街に、ひとりで佇む少女・ミレイ。
手にしたのは、感情を閉ざしたうさぎのぬいぐるみ「リリィ」。
失われた記憶、忘れられた痛み、そして帰る場所を探す彼女の前に現れたのは、「お兄ちゃん」と呼ぶひとりの少年だった。
ふたりで歩む、不思議な図書館。
ぬいぐるみの涙、そして、心に灯る“ただいま”。
これは、“さよなら”では終わらない物語。
かつて傷ついたすべての心に贈る、優しくて切ないファンタジー。
忘れてしまっても、大丈夫。
あなたの「帰りたい」は、きっとここにある。
感想数 0
文字数 4,846
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.06.01
16
【短編005】 帰る場所:それは、いつも声の中にある
雨の夜、完全室内飼いの猫・ハルは、初めて外の世界へ迷い出てしまう。
怖くて、寒くて、帰り道もわからない。
必死に探す飼い主の澪。
そして、家でいつも静かに話していたAIアシスタント「ユノ」は、首輪センサーと街のネットワークを使い、ハルを見つけ出そうとする。
匂いも体温もない存在。
けれど、その声は確かに「帰る場所」を覚えていた。
小さな猫と、人と、AIの、静かであたたかな帰宅の物語。
感想数 0
文字数 2,121
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.05.28
17
俺と可愛い死神
感想数 0
文字数 114,122
最終更新日 2020.12.23
登録日 2020.10.30
18
我が、一度きりのニャン生よ!
人目ばかり気にして生きていた冴えないOLの清水琴子は、缶ビールを飲み干して呟いた。
「私は、誰の為に生きているんだろう……」
残業帰りでリビングで眠ってしまった琴子は、野太い声で起こされた。一人暮らしのはずなのに。
目を覚ました琴子の目の前には、ぽっちゃりとした茶トラ猫が仁王立ちしていた。飼い猫のトラだ。
突然、喋るようになった飼い猫のトラの自由気ままな生き様に憧れて、琴子は自信の無い自分を変えようと努力をする。
「周りを気にして何になる。我が、一度きりのニャン生よ!」
一度きりの人生、自分の為に生きなくてどうする!
喋るおじさん猫に励まされて、冴えないOLの人生が明るい未来に変わっていくヒューマンドラマ。
「おじさん猫×人生」宜しくお願いします🐈🐾
※表紙イラスト「猫画工房」様のフリーイラスト使用させて頂いております。
感想数 0
文字数 22,126
最終更新日 2026.04.05
登録日 2026.04.04
19
『青になる夜』
手が,透明になった朝があった。
メガバンクの法人営業職,27歳。
数字も評価も,悪くなかった。
「女性活躍推進」のモデルケースとして,期待されていた。
それなのに,得意先への訪問準備をしながら,名刺を持つ自分の手が,そこにない気がした。
辞めると言ったとき,上司は「もったいない」と言った。
先輩女性社員は「あなたが辞めたら,後輩が困る」と言った。
誰も,わたしのことを,聞かなかった。
向かった先は,川沿いの藍染工房だった。
言葉より手が雄弁な68歳の師匠。
7年で指先まで青く染まった,距離の縮まらない先輩職人。
核心を無自覚に突く,19歳の農家の青年。
今もメガバンクにいる,東京の友人。
藍は,急かさない。
甕は,答えを出さない。
発酵は,見ていない夜にも,続いている。
浸して,酸化して,洗い流して,また浸す。
何度繰り返しても,色が定まるまでの時間は,省けない。
停滞は,敗北ではない。
前進も,義務ではない。
変化を望みながら変化できない身体が,それでも藍の匂いの中で,今夜も息をしている。
痛みを知る人が,明日を急がずにいられる物語。
感想数 0
文字数 48,853
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.04.12
20
わたしはジニア ~天才という悲劇~
「幸せの質は天才が勝る。けれど総量は凡人の勝ち」。天才女流作家、ジニアの日々は華やかそのもの。作家講演会、作品の映画化、友人とのパーティー。だがそこにかすかに射す、孤独の影。幸せとは、才能があること? 成功すること? 彼女の生涯が、あなたにそっと、問いかける―ー。
感想数 0
文字数 5,100
最終更新日 2025.09.08
登録日 2025.09.06
21
らいおんはうさぎにおぼれる
獅子王司は、高校初の文化祭で他校生に絡まれている宇佐美花を助ける。何故か彼女に対して庇護欲を掻き立てられ、気付けば同じ大学にまで進んでいた。出会った時から堅気とは程遠い彼の外見をものともせずに屈託なく笑いかけてくれる花は、愛され、慈しまれ、幸せのなかでのみ育まれてきた少女にしか見えなかった。だが、同じサークルに入り、共に過ごす時間が増えるうち、やがて司は彼女の過去を知る。
暗い過去に屈せず前を向いて歩く少女と、彼女を護りたい男のお話。
感想数 0
文字数 139,663
最終更新日 2022.01.22
登録日 2021.12.26
22
世界で一番短い物語 a good story for good life !
感想数 0
文字数 16,872
最終更新日 2025.04.25
登録日 2025.04.15
23
【健康】食育♥健康♥癒しの看護婦が健康知識を教えてくれます♥【癒し】
激動の時代を生き抜く独立勢力に仕える、癒しの看護婦軍団。
ある日、彼女たちはそっと申し出る。
「主様、もっとお仕事をいただけませんか――」
それは己のためではない。
“人を癒したい”、その一心からだった。
心を癒すだけでは足りない。
体を、命を、食の面からも支えたい――
その決意に草薙は応える。支援金という形で。
こうして始まる、癒しの看護婦美女軍団による“健康指導”プロジェクト!
包容力抜群の彼女たちが、あなたの食生活・栄養・生活習慣を優しく、指導してくれる♥
可愛いだけじゃない。
癒す事に、命をかけている――
これは、美しき奉仕娘たちが“癒し”を学び、広めていく物語。
食と心のダブルケアで、貴方の体と魂を満たします♥
~引用~
https://ci-en.net/creator/11836
文字数 28,137
最終更新日 2026.07.10
登録日 2025.07.18
24
すずめの雛と兄貴の旅立ち
小さな頃は兄の背中ばかりを追いかけていた。
けれど、背が伸びるにつれて、兄の背中は蜃気楼のように遥か彼方へと遠のいていき、やがては言葉を交わすことさえもなくなっていた。
そして、兄が大学受験を控えた高校最後の春。
いつもとは違う家路を辿っていた最中、並木道の傍らに咲く一本の桜の樹枝で、強かに囀る一匹のすずめの雛を目にした。
その出会いが俺の、俺たちの人生をほんの少し変えるきっかけとなったことを、俺は一生忘れないだろう。
感想数 0
文字数 14,070
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
25
わたし沖縄で働くことにしました(沖縄の風や味が忘れられなくて)
旅行で行った沖縄。沖縄で食べた美味しかった沖縄そば。そして、亜熱帯地域独特の風が忘れられない、みどりと真理子。
二人は自分たちのことを認めてくれない会社に愛想を尽かして、まだなんとか若いと言える今のうちにやりたいことをやってみようと、東京から沖縄の地にホテルの従業員として働くことに決めたのだった。
沖縄で働きながらほっこり癒やしの物語です。
読んで頂けると嬉しいです。
感想数 0
文字数 58,829
最終更新日 2024.05.31
登録日 2023.06.30
26
ほんわかさん
ふと、心が疲れたときに現れる小さなお店「ほんわか堂」
そこでは、お悩みをそっとこぼすかわりに、ちいさな「おくり物」が手渡されます。
お店に訪れるのは、人生に少しだけ立ち止まった人たち。
夢に迷う人、恋に傷ついた人、忙しい日々に埋もれてしまった人……
小説『ほんわかさん』は、そんな“悩みとやさしさ”を集めたお話です。
どのお話から読んでもお楽しみ頂けます。
「ほんわか堂」は、今日もふわっと、あいています。
──あなたの心にも、そっと灯りがともりますように…。
感想数 0
文字数 71,370
最終更新日 2026.07.07
登録日 2025.12.01
27
シャッターチャンス ― 何回桜を ―
余命を告げられた美桜は、
もう何も感じられない自分に戸惑っていた。
そんな彼女の前に現れたのは、
画面の向こうに映る一枚の桜。
レタッチソフトを使い、光と色を調整していくうちに、
かすかな実感が胸に戻っていく。
撮ること、残すこと、
そして“いま”を生きること。
「あと、何回桜を見れるだろうか?」
その問いの先に、彼女が見つけたものとは――。
静かに心がほどけていく、春の短編。
感想数 0
文字数 2,912
最終更新日 2025.11.19
登録日 2025.11.19
28
街角の憩いの場所 〜カフェ・コンディトライ・サーシャ&シャード〜
感想数 0
文字数 870
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.07.18
29
カフェ・ロビンソン
林立する都会のビル群。
そんな都会の小道を一歩入った所でひっそりと営業しているカフェ、ロビンソン。
店主、マリの淹れるコーヒーは絶品で、常連客も好んで訪れるその場所には、小さな痛みや謎を抱える客が時折やってくる。
イケメン大学生の柊真。
初々しい女子高生ウェイトレスの花梨。
そして、魔法使いの様に人を癒す店主、マリ。
個性豊かなスタッフの集うロビンソンで、今日も小さな謎解きが始まるー……。
感想数 1
文字数 37,462
最終更新日 2024.06.25
登録日 2024.06.22
30
飼い猫なりの配慮
俺はあざとい。
仔猫の頃、帰宅した主人の後ろからこっそり玄関に入り込み、見事に野良猫生活からの脱却に成功した。
以来、この家で悠々自適な暮らしを送っている。
奥さんと坊ちゃんは毎日可愛がってくれる。
だが主人だけは少し変わっていた。
しつこく触ってこないし、抱き上げたりもしない。
布団に入ればそっと降ろされるし、仕事中は相手をしてくれない。
――きっとツンデレなのだ。
そう結論づけた猫は、主人なりの愛情を信じながら、今日も家族みんなに気を配る。
疲れて帰ってくる主人。
賑やかな家族。
そして、ちょっと勘違いが激しい一匹の猫。
猫視点で描く、笑えてほっこりする日常コメディ。
猫好きさんに贈る、心温まる短編です。
感想数 0
文字数 818
最終更新日 2026.06.03
登録日 2026.06.03
31
【完結】レンタル孫 ―愛を知らなかった僕が、誰かを想うようになるまで―
“演じることでしか、生きられなかった青年が、
静かな部屋の中で、ほんものの愛に触れていく――。”
ネグレクト気味の家庭で育った優真は、
“人に好かれるための笑顔”と“相手が求める言葉”だけを武器に生きてきた。
心は空っぽのまま。それでも社会に馴染むために、
今日も誰かの顔色を読み、求められた役を演じている。
ある日、偶然見つけた求人──
「レンタル孫サービス」。
高齢者のもとを訪れ、話を聞き、買い物に付き添い、
たとえ一時間でも“家族のように”寄り添う仕事だった。
最初は軽いアルバイトのつもりだった。
けれど、記憶が薄れがちな元教師・絹枝、
無骨な沈黙の奥に深い優しさを隠した元職人・国松、
静かに他者を見守る女性・鈴代と出会い、
優真の日々は静かに変わりはじめる。
「無理して笑わなくていい」
「黙っていても、そこにいればいい」
「よく生きてきたね」
演じるための笑顔ではなく、
“誰かの言葉に救われる”という経験が、
少しずつ彼を満たしていく。
そして、ある日届いた一枚のメモ。
そこに書かれていたのは――
「あなたはいい子よ。また会えますように。」
さよならの向こう側に残された、その一行。
それは、優真の人生をそっと照らす光になる。
人は誰かと関わるたび、
少しだけ優しくなれる。
少しだけ強くなれる。
そして、ほんの少しだけ、新しい自分に出会える。
これは、演じることしか知らなかった青年が、
“愛されること”“愛すること”を学んでいく再生の物語。
静かに胸へ沁みるヒューマンドラマを、どうぞ。
感想数 0
文字数 58,734
最終更新日 2025.12.07
登録日 2025.11.29
31件