ライト文芸 ミステリー小説一覧
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
文字数 184,356
最終更新日 2024.04.20
登録日 2024.01.30
就活中の本柳凛音(男)はある会社の説明会で、美人社員の相模原由良と出会う。彼女に魅入っていたせいで詳細がまるで頭に入っていなかった凛音は、慌てて由良に説明会の概要を聞きにいく。しかし彼女は「演技だった」と言い「これが仕事だから」と去ってしまう。凛音は愕然とする。なぜなら彼は不遇な幼少期のせいで人の演技を見抜くことに長けていたからだ。唯一わからなかった由良の正体は、『相模原代行業』というエキストラを派遣する会社を運営しているらしい。由良に興味の湧いた凛音は半ば無理やり由良のもとに転がり込むのだが、由良の愛犬の世話を頼まれるも畑山権三郎(ゴン)はまったく懐かないし、派遣先では必ず事件が起きてしまう。前途多難な助手生活が始まる。短編連作。ライトミステリーお仕事小説。
文字数 99,313
最終更新日 2024.04.04
登録日 2024.04.04
高校卒業と同時に山梨から東京へ出てきた朔良と未依は共に暮らしていたが、堅実に働く未依に比べ、朔良は日銭を稼ぐように暮らしていた。将来の目標も定まらないままの暮らしに、未依は不満を覚えている。
ある日、朔良は雑貨屋LoOpで未依への誕生日プレゼントにメビウスのデザインをした指輪を購入した。高額な品に未依は困惑したが、大切にしようとサイズ直しに店を訪れる。センスの良さに惹かれた未依が店をやりたいという朔良の夢を相談すると、オーナー波柴は起業セミナーへの参加を勧めた。
◇目次
プロローグ
一章 サトザクラ
二章 エドヒガン
三章 オオシマザクラ
四章 ソメイヨシノ
文字数 37,838
最終更新日 2024.04.01
登録日 2024.04.01
海外ドラマの中でも大好きな刑事ドラマやサスペンスドラマにありそうな展開を詰め込んだ小説です。もはや私の性癖みたいなものが詰め込まれている物語です。ぜひお楽しみ下さい。
*この作品は5年前に書いたものをリライトしたものです。
あらすじ
ある日起きたら指名手配犯。主人公アンドリュー・パーカーは事件を解決するため、奔走する。
文字数 10,812
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.03.23
あるエッセーで「わたしは結婚しない。男に家庭に社会に(女とはかくあるべしと決めつける社会に)縛られ、決めつけられたくはない。わたしは100%、自分自身を生き抜く。生き抜いてみせる。これだけのことをこうしてエッセーで云ったからには、それだけの‘覚悟’がある。わ、た、し、は、結婚しない!」というちょっと眉に唾つけて見なければ信じられないほどの、すさまじい覚悟を述べた方がおられました。ご自分の写真付きでしたが、その写真を拝見してなおびっくり。髪の毛を長く伸ばした(お世辞ではなく)超美人だったからです。年令は28くらいだったかと記憶していますが定かではありません。1990年前後のことでした。これに感心のあまり書こうと思い立ったのがこの拙著「ぜフィルス、結婚は嫌よ」でした。ゼフィルスとは彼の巨匠手治虫先生の作品「ゼフィルス」から名をお借りしたのです。御作品では(男への)復讐の女神ゼフィルスということでしたが。とにかく、この端倪すべかざる女性をエッセーで知って思い立った作品です。先に一度(ラジオ)シナリオにしてNHKの公募に応募したのですが力たらずに入選しませんでした。今回20年近くを経てあらためて小説にしてみようと思い立ちました。主人公の名前は惑香、エッセーの主のようにできるだけ美しいイメージを出そうとして考えた名前です。作中にも記しましたが「みずからの美しさにと惑う」ほどの美貌の主ということです。その美しさは単に外形のみならず…? どうぞ作品内でご確認ください。手前味噌ですがラストは(たぶん)感動的だと思いますのでぜひどうぞ。
文字数 24,858
最終更新日 2024.02.02
登録日 2020.10.06
夏と共に、高校内には噂がやってきた。
それは、ありきたりな学校の七不思議。
そんなこと気にしないはずだった”私”はなぜか、
遠巻きに見ているだけだった、クラス人気No.1の”倉橋”と共に噂を追いかけることになる。
どうしてこうなった。嘆きながらもついて行けば、倉橋には別の悩みがあるようだった。
誰にも言えなかった、あいまいな記憶。
それを確かめる術はあるだろうか。
短くも、記憶に残る夏がはじまった。
文字数 20,629
最終更新日 2023.10.21
登録日 2023.10.21
家に帰るのは、簡単なことですか?
道端にはたくさんの記憶が溢れかえり、ときに泥沼のように貴方の道をふさぐかもしれない。
それでも貴方は、帰りますか?
文字数 1,246
最終更新日 2023.10.21
登録日 2023.10.21
「この世に存在する意味がない」。
そんな言葉を遺し、親友が命を絶った
忌まわしい事件から十年。
加害者家族を支援する団体で臨床心理士
として活動している卜部吾都(うらべあさと)
は、交流会、『心のよりどころ』で、兄が
殺人を犯したという藤治佐奈に出会う。
「加害者家族であるわたしは、幸せになっ
てはいけない」。参加者の前でそう語る彼女
の瞳は暗い影を宿していて、吾都は罪の呪縛
から彼女を救いたいと感じる。
けれど日々の活動に忙殺され彼女に連絡出来
ないまま時を過ごしていた吾都は、ある晩、
偶然にも彼女が命を絶とうとする場面に
居合わせ、我が身を投げ出し助けることに。
後日、顔を合わせた彼女に死のうとした
理由を訊ねると、『兄』ではない『兄』
からの手紙に書かれた一文に絶望し、生きる
気力をなくしたということだった。
ーー彼女の身に何かが起ころうとしている。
謎の一文に言い知れぬ胸騒ぎを覚えた吾都は、
佐奈と共に手紙の送り主を探し始める。
この『兄』は誰なのか?旧知の友である刑事
課の木林誠道に力を借りながら真実を手繰り
寄せるうちに、吾都は心に闇を抱える佐奈に
「笑っていて欲しい」という慕情のような
想いを抱くようになり……。
心に傷を負った臨床心理士と、加害者家族
という罪を抱える古書店員が織り成す
ヒューマン・ラブミステリー。
※この物語はフィクションです。登場する
人物・団体・名称等は架空のものであり、
実在のものとは関係ありません。
※表紙はミカスケ様のフリーイラストから
お借りしています。
※作中の画像はフリー画像サイト、pixabay
からお借りしています。
<参考文献・引用元>
・息子が人を殺しました 加害者家族の真実
阿部 恭子 著 幻冬舎新書
・加害者家族 鈴木 伸元 著 幻冬舎新書
・死刑冤罪 戦後6事件をたどる
里見 繁 著 インパクト出版
文字数 136,837
最終更新日 2023.07.29
登録日 2023.06.30
知らない文字の彫られた銀貨を拾った大学生の馬田は、友人の鹿谷の伝手で言語学の鴨下教授と知り合った。どうやら言語学の教授も垂涎の銀貨であったらしい。
この作品はPixiv、小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。
文字数 2,871
最終更新日 2023.07.10
登録日 2023.07.10
文字数 33,109
最終更新日 2023.05.27
登録日 2023.04.28
遺書とは、この世から解き放たれたかった人の最後の記録だ。
感謝、怨念、憎悪…当事者にしか分からない未知の感情が、そこには記されている。
もし、その遺書が、まるで伝言ノートのように次から次へと渡っていったら、いったいどんな遺書が出来上がるのだろう?
これは、その伝言ノートが引き起こした一つの物語
文字数 2,643
最終更新日 2023.05.15
登録日 2023.05.01
サイコー新聞部の3人(アカネ・コーセー・ヒマリ)が、ヒマリの姉マシロの自殺の原因を探る青春恋愛ミステリー3部作。
Ⅰ. 透明少女
私が自殺した原因、それは透明
自殺した姉マシロの遺書を頼りに、ヒマリはサイコー新聞部を訪れる。マシロが生前書いたとされるラブレターを発見したサイコー新聞部の3人は、彼女の恋の軌跡を辿ることで、自殺の真相に迫ろうとする。処女作『旧・透明少女(『文芸部』シリーズ)』を登場人物から結末まで大幅に改変したリメイク作品。
Ⅱ. 革命
「革命」とは、どこまでも自分勝手な自己変革のことなのだ
マシロが残した3枚のチケットを手に、サイコー新聞部の3人は大阪に行き、かつての彼女の親友・ミドリのライブに参加する。ミドリはヒマリたちに、親友の自殺の真相を語るのだったが……『旧・革命(『文芸部』シリーズ』)を下敷きに書かれた新たな物語。
Ⅲ. 光の方へ
文化祭の劇中にて会長を頂きに参上する
マシロの自殺から早一年、生徒会長ヒマリのもとに誘拐予告が届く。後輩のシオンや、アカネ、コーセーたちは、彼女の誘拐を目論む犯人をあぶり出すため、ヒマリの周辺人物から情報を収集する。シオンはヒマリを守ることが出来るのか!? そして、シオンの恋の行方は!? 『サイコー新聞部』シリーズ最終章!
※カクヨムでも公開中
文字数 131,241
最終更新日 2023.04.27
登録日 2023.03.31
一瞬で本を読み終わり、1秒で睡眠を終える。
実行時間を消すことが可能な異能を持つ天才少女『氷室朱音』はある日友人を誘拐されてしまう。
そして犯人は既知の人間、七日間続く疑心暗鬼のゲームが始まってしまった。
自分を超える異能を持つ相手に立ち向かうためには何が必要か?
「絶対に、絶対に助けてみせる」
文字数 10,027
最終更新日 2023.04.19
登録日 2023.04.17
売れない小説家 矢吹凛子 ある日フラリと立ち寄ったペットショップにてホニャラペペと出会う
ホニャラペペとは文字を食べる幻獣である 正直藁にもすがる思いでお迎えした
ホニャラペペは文字を食べる時に、その文章が面白いほど美味しいと感じる
なのでどっちの展開がいいか悩んだ時や、この言い回しで伝わるか悩んだ時にホニャ子へ差し出す
美味しそうに食べれば合格 全く食べようとしなければ書き直し さらには誤字脱字や言い間違いの指摘もしてくれる
また書き手の思いが乗っているとさらに美味しいと感じるらしい なのでホニャ子に少しでも美味しいと思ってもらえるよう、雑に書かずしっかり取り組むようした
こんな風にホニャ子が編集者となってくれたおかげで小説作りが順調になり、そしてその結果ついに小説コンテストで特別賞を受賞 さらにオマケで宿泊チケットも貰った
しかしそこで訪れた温泉街にて思わぬ事件に巻き込まれ――
文字数 14,767
最終更新日 2023.04.13
登録日 2023.04.13
本作は2012年に執筆した作品である。かなりの量の資料を収集し緻密に未来予測をして超長編の近未来SFとして形にしたが、今のような充実した投稿サイトもなかったので、紙原稿のまま埋もれていた。あれから約10年が経過しているが、今の世界を言い当てている部分も出てきたので、改めて投稿するに至った次第である。
舞台は2038年の新首都。旧市街と呼ばれる既存の生活都市と新市街と呼ばれる新たに建造された 機能都市からなるこの街では、専用AIを搭載した自動運転型のAI自動車が専用道路や真空の地下高速を走り、ドローン型の多角飛行ヘリが飛び回っていて、人々はホログラフィー機能を搭載した立体パソコンや脳波直送型の新世代携帯電話イヴフォンを持ち歩いている時代。しかし、人々の生活は今と大きく変わるものではなく、仕事も基本的な部分は今と同じ世界である。そんな新首都で新市街の高層ビル地域にある大手マスコミ・新日新聞社のビル。その中層階の老舗週刊誌社・新日風潮社に就職した主人公・春木陽香は、ひょんな事から入手した論文データに興味を持つ。それは、政府が富裕層向けに実施しているタイムトラベル事業の危険性を示唆するものだった。論文の作成者は謎の科学者ドクターT。タイムトラベル事業を所管する政府機関・司時空庁の長官・津田幹雄は、その論文が送りつけられていた事実そのものを揉み消そうと画策する。春木は先輩記者や同列の新聞社の記者たちと共に身を危険に晒しながら真相を追うが、記者たちが津田に直接訴えても危険かもしれないタイムトラベル事業は依然として継続されたままだ。そればかりか、津田は記者たちを拘束したり抹殺しようと企んだりするに至る。ついに春木を含む記者たちは変わり者弁護士・時吉の協力で法廷テクニックまでも駆使して津田の妨害を排除するが、明らかになった真実は春木たちの想像を絶するものだった。
背景にうごめく国家機関同士の縄張り争い、国会議員たちの権力闘争、現職総理と前総理の対立に国内トップの大企業の会長までが絡む権力闘争の渦に巻き込まれながら、ついには国防軍や国際秘密結社の私設軍隊までもが動き出し、この国にとって危険極まる事態となる。そんな渦中を、記者たちは言論と正義の力だけで戦い抜こうとする。
魔法も武器も異能力も持たない普通の女子が、気持ちと体力と頭脳と最高の笑顔で悪と立ち向かう全力ニコニコエンターテイメント!
個性的な先輩キャラたちとの軽妙な会話や、しっかりと設定が固められた複雑でリアルな政治劇、張り巡らされたさまざまな伏線の綺麗な回収、激しいアクション、そして何度も振られる大どんでん返しが見物となる、お仕事系社会派リアル近未来SFミステリーです。
理不尽な暴力に言論とペンの力で立ち向かう記者たちの痛快な活躍を、どうぞ、お楽しみください!
文字数 378,658
最終更新日 2023.03.08
登録日 2022.12.31
『切ミス』です。どうしようもなく切なくなるミステリー。
謎解きに重きは置いていないので、ライトミステリーです。
ゲイ×ちょっとミステリー×恋愛×家族愛。
殺人事件の容疑者として追われる身となった今瀬亨。
そんな亨を十年前の恋人・遠藤祐輔。交通事故で植物状態となった妹の今瀬初子。現在の恋人であり殺人事件の被害者である加藤航基。そして航基の叔母である加藤麻美。四人の目を通し描いた連作短編。
恋愛(BL)だけではなく、家族に重きを置いています。
BL世界ではなく、実際のゲイを描いているため、ファンタジー要素はありません。どこまでもリアルなゲイの世界で繰り広げられる恋愛であり、青春であり、家族の物語です。
文字数 114,413
最終更新日 2023.02.26
登録日 2023.02.18
「私と一緒に死んでくれますか」
切り立った崖の上で見知らぬ少女が僕に死のうと誘いかけてくる。
鈴蘭のようなささやく匂いと、打ち付ける波の音が僕を誘う。
そして僕は現実に引き戻される。
それは僕が見た夢。だけど僕が見た夢は必ず現実になってしまう。
そんな中、クラスの仲間達と伊豆旅行へと向かうことになり、夢で見た未来が現実になろうとしている事を感じている。
そこに再び降りてきた未来は、双子の妹の麗奈をナイフで刺す自分の姿だった。
あり得ない未来に困惑するものの、旅行先では夢でみた見知らぬ少女、桜乃と出会っていた。
どこか不思議な桜乃に少しずつ惹かれるものを感じながらも、麗奈にくる未来を恐れ続ける。
そしてそこに僕がみた未来が現実になる。
僕はナイフに刺された麗奈の姿を、はっきりととらえていた。
麗奈を刺した犯人はいったい誰なのか。桜乃はなぜ僕に死のうと誘いかけるのか。
謎めいた彼女は何を知っているのか、わからないまま事態は急速に進んでいく。
僕が見た未来には必ず別れを伴ってしまう。
僕は「さよなら」を言わないように未来を変えられるのか。
絶対に未来を変えてみせると誓いながら、僕は犯人を捜す。
※表紙は花月夜れん様よりいただいたファンアートを入れさせていただきました。花月夜れん様、本当にありがとうございます!!
文字数 124,802
最終更新日 2023.01.12
登録日 2022.12.08
※逆ハーものではありません
※当作品の沖田総司はSっ気強めです。溺愛系沖田がお好きな方はご注意ください
▼あらすじ
――私、ずっと知らなかった。
大切な人を失う苦しみも、悲しみも。信じていた人に裏切られたときの、絶望も、孤独も。
自分のいた世界がどれほどかけがえのないもので、どんなに価値のあるものだったのか、自分の居場所がなくなって、何を信じたらいいのかわからなくて、望むものは何一つ手に入らない世界に来て初めて、ようやくその価値に気付いた。
――幕末。
それは私の知らない世界。現代にはあるものが無く、無いものがまだ存在している時代。
人の命は今よりずっと儚く脆く、簡単に消えてしまうのに、その価値は今よりずっと重い。
私は、そんな世界で貴方と二人、いったい何を得るのだろう。どんな世界を見るのだろう。
そして世界は、この先私と貴方が二人、共に歩くことを許してくれるのだろうか。
運命は、私たちがもとの世界に帰ることを、許してくれるのだろうか。
――いいえ……例え運命が許さなくても、世界の全てが敵になっても、私たちは決して諦めない。
二人一緒なら乗り越えられる。私はそう信じてる。
例え誰がなんと言おうと、私たちはもといた場所へ帰るのだ……そう、絶対に――。
◆検索ワード◆
新撰組/幕末/タイムスリップ/沖田総司/土方歳三/近藤勇/斎藤一/山南敬助/藤堂平助/原田左之助/永倉新八/山崎烝/長州/吉田稔麿/オリキャラ/純愛/推理/シリアス/ファンタジー/W主人公/恋愛
文字数 196,669
最終更新日 2022.09.03
登録日 2022.01.09
全てが幻想のようでいて、しかし、全てが真実だった。
誰かが他の誰かを想うことで、ひとつの奇跡にたどり着く。
──これは、ひと夏の恋の物語。
病気で父親を亡くした少年、高橋都(たかはしいち)は、四年ぶりに故郷である神無し島に戻ってきた。
島根県の沖にあるこの島は、守り神がいるという言い伝えがある反面、神の姿を見た者は誰もいない。そんな状況を揶揄してついた名が、「神無し島」なのであった。
花咲神社の巫女である、花咲夏南(はなさきかな)と向かった先の川で、仲良しグループの面々と川遊びをしていた都。そんなおり、人数が一人増えているのに気が付いた。
しかし、全員が知っている顔で?
誰が、何の目的で紛れ込んだのか、まったくわからないのだった。
――増えたのは誰か?
真相を知りたければ、御神木がある時超山(ときごえやま)に向かうといいよ、と夏南に聞かされた鮫島真人(さめじままさと)は、新條光莉(しんじょうひかり)、南涼子(みなみりょうこ)、に都を加えた四人で山の中腹を目指すことに。
その道中。『同じ道筋を誰かがたどっていた』痕跡をいくつか見つけていくことで、増えた人物の『正体』が、段々と浮き彫りになっていくのであった。
増えたのは誰だ?
増えた者はいずれ消えるのか?
恋愛×青春ミステリー、ここに開幕。
※表紙画像は、SKIMAを通じて知様に描いて頂きました。
※【これは、僕が贈る無償の愛だ】に、幽八花あかね様から頂いたFAを。【十年後。舞台は再び神無し島】に、知様から頂いたFAを追加しました。
ありがとうございました。
【登場人物紹介】
〇高橋都(たかはしいち)
本作の主人公。父親を心臓の病で亡くしたのち、神無し島に戻ってきた少年。心優しく面倒見のよい性格で、泳ぎが得意。医者になるのが、将来の夢。
〇花咲夏南(はなさきかな)
島の守り神を祀っている、花咲神社の巫女。自分のことをボクと呼ぶ、明るく元気な女の子。過去に都と会ったことがある?
〇鮫島真人(さめじままさと)
造園会社の息子で、明るく活発なクラスのムードメーカー。都がやってくるまで水泳部のエース候補だったが、彼が来てからというもの、ずっと二番手に甘んじている。
〇新條光莉(しんじょうひかり)
都と幼馴染の女の子。物静かで、優しい性格。心臓に先天性の病を抱えておりスポーツは苦手。病のせいで、いまひとつ積極的になれない自分の性格がコンプレックス。
〇南涼子(みなみりょうこ)
市会議員など、優秀な人材を輩出することで有名な、南家のお嬢様。
容姿端麗な美少女。都に思いを寄せているが、彼の気持ちが光莉に向いていることで、嫉妬の念を抱いている。
文字数 127,307
最終更新日 2022.06.12
登録日 2022.05.15
朱桜神社に奉納されていた百鬼の壺(持っているものの欲を増幅する力がある。時価七億以上)が盗まれるところから話が始まる。
そしてその朝、それを盗んだとされる志摩が変わり果てた姿で発見された。
志摩は誰に殺されたのか?そして百鬼の壺は何処に?
その事件を解くカギは、白神打数の魂の色を見る目だった。白神は小学生の頃事故で死にそうになり、何とか生還した際、その能力を得た。
魂の色が青白ければ通常の状態。赤なら嘘を吐いていて、黒なら人を殺めたことが有る。
白神はその能力をヤクザに見込まれ、組員の中から志摩を殺害した犯人を突き止めてしまう。
しかし、そこで事件は解決しなかった。百鬼の壺が消えたからだ。
どうやら志摩は、百鬼の壺を盗んだ際、独占欲に駆られてどこかに隠したらしい。
そして白神は、その能力を駆使して事件の真相に迫っていくことになる。
文字数 32,040
最終更新日 2022.05.28
登録日 2022.02.27
――彼女が自殺した。
それを知ったのは、夢の中。
幼馴染の僕は、止めることが出来なかった。
高校3年の僕は、近頃、奇妙な夢を見る。
――夢の僕なら彼女を救えるかもしれない。
しかし、夢の結末が変わったところで、現実は変わらない。
大学院2年の僕は、近頃、奇妙な夢を見る。
どちらも現実で、どちらも夢。
高校3年と大学院2年。僕には人生が2つある。
なぜ、彼女は死んだのか。
過去を探り、高校生の僕は未来は変えられるか。
そして、大学院生の僕は何を思うのか。
小説家になろう、にも公開中。
文字数 34,279
最終更新日 2022.05.27
登録日 2022.05.24
大学一年の春、“僕”と桜は出逢った。少しずつステップを上がって、やがて結ばれる、それは運命だと思っていたが、親や親戚からは結婚を強く反対されてしまう。やむを得ず、駆け落ちのような形を取ったが、後悔はなかった。そうして暮らしが安定してきた頃、自分達の子供がほしいとの思いが高まり、僕らはお医者さんを訪ねた。そうする必要があった。
文字数 10,323
最終更新日 2022.05.25
登録日 2022.04.30
文字数 13,221
最終更新日 2022.05.21
登録日 2022.04.23
宝生高等学校に通う音無希津奈(おとなしきづな)は、その名前の通り〝絆〟を大事にする女子高生である。
彼女のクラスには二人の回夜がいる。回夜歩美(かいやあゆみ)と回夜光輝(かいやこうき)。二人は双子……という訳ではなく、親戚である。男の回夜光輝はクラスの、そして学校でも評判の美少年。対して女の回夜歩美はクラスでも特に友人もいない孤独な文学少女。
そんな二人をクラスメイトに持つ音無希津奈は、母親が最近になって木田という男性と再婚を考えているという事情があった。木田さんは悪い人ではない。だけど……。音無希津奈は煮え切らない自分の感情にバイト帰りフラフラと夜の街を散策する。そこに――
「こんばんは、音無さん。〝絆〟について、こんなお話を知っている?」
回夜歩美は微笑んで〝絆〟について語り、
「歩美には気を付けろ。あいつは……〝魔女〟だ」
後からやって来た回夜光輝は警告する。
そして――音無希津奈が所属する友人グループでも、変化が起きる。
これは……『回る夜を歩く者』を自称する〝魔女〟回夜歩美が遭遇する少女達のお話。皮肉の効いた、狂気に触れていく少女達の物語。
※表紙はpixivの【えむ】様よりお借り致しました(https://www.pixiv.net/users/23834991)。
■R4/8/13 24hポイントが9,514ptでライト文芸2位になりました。ありがとうございます。
……しかし何故? 完結してから三カ月くらい経っているのに、何故いきなり急上昇したのでしょうか?話分かる方いらっしゃいましたら、感想でお聞かせ下さい。
文字数 90,364
最終更新日 2022.05.21
登録日 2022.04.29
ある日『白雪姫は毒リンゴで殺された』と書かれた張り紙がされた。
その学校では、白雪姫と呼び慕われていた人物が、転落死していた。
警察は自殺と判断したが、張り紙には、殺されたと書かれている事で
学校中が大騒ぎになる。
それを見かねた生徒会長の夜慧と書記の佳乃は調査を始める。
張り紙は殺人の告発か、ただのイタズラか。
文字数 12,380
最終更新日 2022.05.11
登録日 2022.04.30
高校生の高野蒼依(たかのあおい)は目を覚ますと、見知らぬ部屋に居た。「気付いた?」そう言って同じ部屋にいたのは、白兎(はくと)と名乗る見知らぬ黒髪の美少年だった。「此処はお城! もうすぐ舞踏会の時間さ!」そう言って白兎は蒼依を舞踏会へ誘う。舞踏会で踊る二人。何故見知らぬ場所で舞踏会で踊っているのか訳が分からない蒼依。それに対して白兎は楽し気に舞踏に興じる。白兎をを見て何故だか兎を思い出す蒼依。
やがて舞踏会が終わると、再び移動することになる。そして――二人の旅は始まった。
太陽の化身〝金烏〟、氷の花〝風花〟、宙を舞い踊る〝渡り蝶〟。現実ではありえない幻想的な光景に、蒼依は心奪われる。何時かは終わる夢だから。そう思い、蒼依は白兎との旅を続ける。
これは、せめてもの兎のおんがえしの物語。傍に居続け、旅することを選んだ兎と少年の物語。
※pixivに投稿したものと同じものになります。
※こちらの表紙は、かのん様(https://www.pixiv.net/users/271651)からお借りした作品(https://www.pixiv.net/artworks/30785948)になります。
文字数 15,875
最終更新日 2022.05.07
登録日 2022.04.28
井伊根星子には二つの顔がある。
普段は天真爛漫でどこにでもいるような女子高生だが、
ひとたび事件が起きれば、警察も顔負けの推理力で次々と謎を解明する名探偵であった。
しかも彼女は、スマホ一台でどんな事件も解決してしまうのだ。
文字数 1,576
最終更新日 2022.04.29
登録日 2022.04.29