異世界恋愛 小説一覧
121
契約書にサインをどうぞ、旦那様 ~お飾り妻の再雇用は永年契約でした~
――お飾り妻、平穏な離婚のため、契約書を用意する。
子爵家令嬢グラディス・シャムロックは、結婚式を目前にしてバセット子爵家嫡男の婚約者・アーロンが出奔したため、捨てられ令嬢として社交界の評判になっていた。
しかも婚約はアーロンの未婚の兄弟のうち「一番出来の悪い」弟・ヴィンセントにスライドして、たった数日で結婚する羽目になったのだから尚更だ。
「いいか、お前はお飾りの花嫁だ。これは政略結婚で、両家の都合に過ぎず……」
「状況認識に齟齬がなくて幸いです。それでは次に、建設的なお話をいたしましょう」
哀れなお飾り妻――そんな世間の噂を裏付けるように、初夜に面倒くさそうに告げるヴィンセントの言葉を、グラディスは微笑んで受けた。
そして代わりに差し出したのは、いつか来る離婚の日のため、お互いが日常を取り戻すための条件を書き連ねた、長い長い契約書。
「こちらの契約書にサインをどうぞ、旦那様」
勧められるままサインしてしまったヴィンセントは、後からその条件を満たすことに苦労――する前に、理解していなかった。
契約書の内容も。
そして、グラディスの真意も。
この話は他サイトにも掲載しています。
※全4話+おまけ1話です。
文字数 23,516
最終更新日 2025.10.25
登録日 2025.10.24
122
旅は道連れ、世は情け?と言われて訳あり伯爵家の子息のパートナーになりました
両親を亡くし、遺品整理のため王都を訪れたブランシュ。
手放すはずだったアンティークをきっかけに、ひょんなことから伯爵家の跡取り・ユーゴと出会う。
無愛想で口が悪く、女性に冷たいその男は、なぜかブランシュの世話を焼き、面倒事にも付き合ってくれる。
王都ではかつて「親友に婚約者を奪われ、失恋して姿を消した男」と噂されていたユーゴ。
だがその噂は、誰かの悪意によって作られた嘘だった。
過去の誤解。すれ違い。
そして少しずつ見えてくる、本当の彼の姿。
気づけばブランシュは思ってしまう。
――この人は、優しすぎて損をしている。
面倒くさがりな伯爵子息と、無自覚な令嬢の、
すれ違いだらけの甘め異世界ラブコメディ
感想数 12
文字数 116,820
最終更新日 2026.03.12
登録日 2026.02.05
123
推しの皇帝夫妻を幸せにしたい悪役令嬢ですが、白竜皇に未来を守護れと命じられました!?
推しの皇帝夫妻を幸せにしたい。
その一心で、私は二十三度も運命を繰り返した。
前世で大人気乙女ゲームをやり込んだ大学生・桜庭結月は、気づけばゲーム世界の悪役令嬢――イザベラ・フォン・ヴァルデンへ転生していた。
しかし、この世界はゲームとは違っていた。
ロスカリア帝国との戦争が辛勝に終わったことで、世界情勢は大きく変化し、本来の攻略ルートだけでは未来を変えられない。
一つでも選択を誤れば、待っているのは皇帝エルンストと未来の皇妃ミアの悲劇――バッドエンド。
そんなイザベラへ、世界を見守る白竜皇オルドは一つの勅命を下す。
「皇帝夫妻の未来を守護れ」
守護者となったイザベラは、仲間であるクララ、エリーゼと共に、ゲームには存在しなかった陰謀へ立ち向かう。
ゲームでは二十三度繰り返した運命の果てに、ついに辿り着いた、誰も犠牲にならない未来。
これは、一人の悪役令嬢が、ただ推しの幸せだけを願い続けた物語。
そして――。
すべてを終えた守護者にもまた、新たな恋が待っていた。
未来は、もう誰にも決められない。
文字数 196,741
最終更新日 2026.08.01
登録日 2026.07.26
124
堅物侯爵令息から言い渡された婚約破棄を、「では婚約破棄会場で」と受けて立った結果
「君との婚約を破棄させてもらう」
子爵令嬢・ミルドレッドは、幼い頃からの婚約者である侯爵家の令息・テレンスからの婚約破棄を以前から覚悟していた。
彼は笑うことをやめてしまっていたから。そもそも何故自分が選ばれたのかすら、分からなかったのだ。
「破棄についての話し合いだが、一週間後でどうだろうか。家を挟まず学院で行いたい」
「ではこの婚約破棄会場の利用申請書に、希望の日時を記入してください。会場の予約開始はひと月前からですが、その日は丁度、空きがあります」
――ここ数年、王都の学院では婚約破棄の嵐が吹き荒れていた。
特に今年は名だたる貴族の令息令嬢たちが次々に婚約破棄を叩きつけ、9件になる。
注目を集めたい生徒も多く、ところかまわず行われることを防ぐため、風紀委員会が婚約破棄場と立会人まで用意したくらいだ。
ここでの話し合いは、俗に婚約破棄裁判とか婚約破棄決闘などと呼ばれている。
しかしミルドレッドは破棄裁判を受けて立ったものの、真面目な彼が家を通してではなく、直接学院で、と伝えてきたことには疑問を抱いていた。
「堅物と有名なテレンス様がこんなことをするなんて。まさか流行に影響されて……?」
風紀委員会の副委員長たるミルドレッドは、正しい学院の治安維持と正しい婚約破棄のため、弁護人を付けずに一人会場での話し合いに臨むのだが……。
文字数 18,250
最終更新日 2025.08.12
登録日 2025.08.11
125
婚約者から届いた百通の手紙を読み返したら、婚約をやめるべき理由が全部書いてありました
結婚式まで、あと三か月。
伯爵令嬢ヴィヴィアンのもとに、婚約者ウォーレンから一通の手紙が届いた。
『急な仕事が入った。今日の話し合いには行けそうにない。招待客については君の判断に任せる。君なら問題なくできるだろう』
またいつものこと。
そう思って返事を書こうとしたヴィヴィアンは、ふと気づく。
――「どうぞお気になさらないでください」と、私はこれまで何度書いたのだろう。
気になったヴィヴィアンは、七年間大切に保管してきたウォーレンからの手紙を読み返すことにした。
最初の手紙には「会いたい」と書かれていた。
やがてそれは「君なら待っていてくれるよね」に変わり、「君ならできる」「婚約者なら察してほしい」と変わっていく。
一通ずつ読んでいた頃には気づかなかった。
けれど百通を並べれば、そこには二人の七年間がはっきりと残されていた。
愛されていると思っていた。
信頼されていると思っていた。
必要とされていることが嬉しかった。
では――私は、いつから彼にとって「何をしても許してくれる婚約者」になったのだろう。
これは百通の手紙をきっかけに、一人の令嬢が七年間の恋と向き合い、自分自身のための答えを選ぶ物語。
文字数 11,156
最終更新日 2026.08.09
登録日 2026.08.09
126
殿下、その真実の愛は偽物です
「この婚約を破棄する!」
とある夜会で婚約者の王太子が、唐突にそう告げた。
〇全10話/書き終わってます
〇他サイトにも掲載
感想数 2
文字数 10,034
最終更新日 2024.09.04
登録日 2024.09.02
127
壁ドンからの「お前はオレだけを見ていればいいんだ」と言われたので、殴りました
王女付き侍女として仕えるリディアには、誰にも明かせないもう一つの顔がある。
彼女の正体は、王女直属の女性護衛騎士だった。
そんなリディアに、近衛騎士アルベルトが執拗に言い寄ってくる。
何度断っても「遠慮している」「強がっている」と都合よく解釈され、ついには文官セドリックと親しくしていることに嫉妬されてしまう。
そしてある日、アルベルトはリディアを壁際へ追い詰め、耳元で囁いた。
「お前はオレだけを見ていればいいんだ」
その瞬間、リディアの全身を悪寒が走る。
生理的に無理だった。
気づけば、反射的に拳が出ていた。
勘違いと粘着を続けた近衛騎士の末路と、仕事を通して自然に距離を縮めていく文官との関係を描く、異世界恋愛短編。
文字数 18,580
最終更新日 2026.08.14
登録日 2026.08.14
128
【完結】伐採令嬢とお花畑伯爵のままならない結婚生活
――あなたのために杉(仮)を伐る。新婚伯爵夫妻の別居婚、標高差1000メートル
散々結婚を先延ばしにされた挙句、ついに婚約破棄された男爵家の令嬢・ヘルミーナはとうに行き遅れ。
厳格な父親は家の恥さらしだと、彼女を老貴族の後妻として嫁がせようと画策していた。
老貴族の名を聞き、前世の日本人としての記憶がぼんやりとあったヘルミーナは確信する。
ここは乙女系領地運営シミュレーションゲーム『黒薔薇姫のシュトラーセ』エンディング終了直後の世界で、彼女はこの後夫の不正に巻き込まれて没落するのだと。
抗う彼女の窮地を偶然救ってくれたのは、病のせいで顔をくまなく覆った貴族、「お花畑伯爵」ウィルヘルム。
瘴気漂う領地のせいで滅多に領外に出ないとあって、長らく独身だった。
ウィルヘルムが事情でお飾り妻を必要としていると知ったヘルミーナは、彼に結婚と領地運営の手助けを申し出る。
たとえ彼が「二週目フリーモード以降選択可能な、高難易度領地持ちPC」であろうとも。
しかし手助けしようにもコミュニケーションはままならない。
瘴気を徹底的に避けるため、彼は森林限界の上に建てた別邸で一年の大半を過ごしているのだった。
「あなたの暮らす屋敷からは大よそ1000メートルといったところですね。……標高で、ですが」
1000メートルの別居婚を提案されたヘルミーナは、花粉に似た瘴気をまき散らす森を前に決意する。
登山をして会いに行き、政治的パートナーとして距離を詰めることを。
でなければ、また実家に戻されてしまうだろう。
もう後がないヘルミーナは、伯爵とともに領地を繁栄させることができるのか……?
この話は他サイトにも掲載しています。
文字数 194,669
最終更新日 2026.02.21
登録日 2026.01.23
129
『妹に聖女の座も婚約者も奪われましたが、神託の誤字に気づいたのは私だけでした 〜追放された校正官は冷酷皇弟と偽りの世界を正します〜』
神託を読み解き、写本の誤りを正す伯爵令嬢エステル。
彼女は王太子の婚約者として、十年近く神殿と王宮を陰から支えてきた。しかし、華やかな奇跡を起こせないエステルの仕事は、家族からも婚約者からも「間違いを探すだけの地味な役目」と軽んじられていた。
迎えた婚約発表の祝宴。
王太子の隣に立っていたのは、聖女に選ばれた妹ミレイユだった。
「そういうところだ、エステル。君は祝いの席でさえ、人の間違いを指摘せずにはいられない」
婚約者も、王太子妃の座も、家族の期待も妹に奪われたエステルは、さらに神託を改竄したという濡れ衣を着せられ、国外追放を言い渡される。
吹雪の北境へ送られる途中、魔獣に襲われた彼女を救ったのは、隣国レーヴェン帝国の皇弟アルブレヒトだった。
冷酷無比な「北の処刑人」と恐れられる彼は、なぜかエステルの罪状書を一読しただけで言い放つ。
「この文章は矛盾している。君を罪人とするには、あまりにも出来が悪い」
アルブレヒトには、意図的な嘘を聞くと身体を焼かれる呪いがあった。
彼が求めていたのは、美しい奇跡を起こす聖女ではない。
誰もが信じたがる嘘の中から、たった一文字の間違いを見つけられる人間だった。
エステルは彼に雇われ、凍りついた町の神託、名前を失う住民、治癒の祈りによって悪化する疫病など、各地で起きる不可解な事件を校正していく。
やがて彼女が見つけたのは、最古の神託から消された「十三番目の神」の痕跡だった。
家族を嫌いになれない追放令嬢と、優しい言葉をうまく口にできない冷酷皇弟。
正しさだけでは人を救えない世界で、二人は衝突し、傷つけ合い、それでも何度でも言葉を交わしていく。
これは、すべてを奪われた地味な校正官が、自分の仕事と居場所を取り戻し、やがて偽りに満ちた世界そのものを書き直す物語。
そして――愛していても面倒くさい、不器用な二人が夫婦になるまでと、その先を描く長編異世界恋愛ファンタジー。
文字数 346,934
最終更新日 2026.08.05
登録日 2026.07.26
130
いつまでも夢見る少女ではいられない
※王都編にプロローグ二話追加しました。第一章の前に置いてあります。
幼い頃からずっと、バーナードに恋をしていたクレア。
いつか想いが届くと信じていたけれど、彼の隣に自分が立つ未来はないのだと知り、長い初恋に別れを告げる。
そんなクレアのそばにいたのは、ありのままの彼女を見つめ続けてくれたフランシスだった。
初恋を手放し、新しい恋を選んだクレアは、やがて王都の意匠学校へ通うことに。
初めての街、新しい友人たち、そして大好きなものづくり。
失敗しながら学び、自分の好きなものや進みたい道を少しずつ見つけていく。
恋をすることだけが、少女の未来ではない。
誰かを好きだった日々も、新しい恋も、自分で選んだ夢も抱えて――。
クレアが自分の人生を歩き始める物語。
感想数 5
文字数 230,363
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.08.01
131
花瓶係の令嬢
『花瓶係』と呼ばれ、役立たず扱いされている王妃付き女官エリアーナ。
けれど王宮で騒動が起きるたび、彼女は何気ない知識で静かに真相を見抜いてしまう。
草花、工芸、古い印――誰も気にしないことを、ただ覚えていただけ。
「花瓶でいいです。目立つの、少し疲れますから」
無欲でぼんやりした令嬢が、気づけば王宮中から頼られていく、静かな宮廷お仕事譚。
文字数 1,581
最終更新日 2026.05.26
登録日 2026.05.26
132
死に戻ったら、溺愛していた婚約者に嫌われていました。次は私を殺した男と結婚するそうです。〜幸せの絶頂で必ず殺される。彼は今度こそ絶対に救う〜
数百年、三世代にわたる恋の物語。
十八歳の卒業式の翌日、私はクラスメイトのルカスに殺された。
目を覚ますと十二歳。
私を溺愛してくれた婚約者・エルヴィンと出会う日に戻っていた。
今度こそ幸せになる――。
そう思ったのに、エルヴィンは私を拒絶した。
そして私の婚約者になったのは、私を殺したはずのルカス。
おかしい。
私が知っている過去と、何かが違う。
ルカスは私を殺したはずなのに、なぜか私とエルヴィンを結ばせようとする。
そして私は知ることになる。
私が死ぬのは、一度目ではなかった。
数百年にわたって繰り返される、三世代の恋と死。
その果てに、彼は今度こそ私を救えるのか――。
感想数 1
文字数 115,753
最終更新日 2026.08.31
登録日 2026.08.20
133
王子の婚約者で可憐な妹を持つ彼女は小説で婚約破棄される悪役令嬢そっくりだ!
美しい姉妹が居た。
才色兼備の姉 ヴィヴィアンと純情可憐な妹 リリアン。
しかしある時から姉は変わった。人々が不安に感じる方に。
それなのに王子の婚約者に選ばれたのは姉のヴィヴィアンだった。皆が妹の方が良かったのではないかと思った。
そんな姉妹が学園入学するとそこでもまた問題が起こった。巷で流行りの小説のような関係になった姉妹と王子の関係を見て皆が思う。
ヴィヴィアン様は悪役令嬢なのでは?
……と────
◇テンプレ悪役令嬢っぽいナニカ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
感想数 0
文字数 21,964
最終更新日 2026.04.02
登録日 2026.03.20
134
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(完結済ー本編16話+後日談6話)
感想数 12
文字数 60,153
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.03.13
135
番登録課のしがない人間の窓口係です。無表情な狐の監察官さまが毎日突き返してくる「不備だらけの書類」、これ全部わたしに会う口実ですよね?
わたしの仕事は、番登録の書類を受け取って、判を押すことです。
獣人のご夫婦が来て、紙を出して、わたしが押す。それだけ。人間のわたしには縁のない話ですけど、この判は速くて、まっすぐで、かすれません。そこだけは誇りです。
その書類を、三日続けて突き返されました。
二階から下りてくる白い狐の監察官さま。役所じゅうで、この人に書類を突き返されなかった人はいません。
一日目は、点が薄い。二日目は、「三」の横棒が短い。三日目は、捺印欄から0.5ミリ出ている。
四日目は、朱肉が濃い。
……あの、これ、どういうことですか。
窓口の列がざわつきはじめて、同僚の目が変わって、課長が逃げ腰になって、わたしの判が知らないところで使われていて。
気づけば、わたしのまわりで何かが動いています。
あの人の名前を、わたしはまだ知りません。
感想数 1
文字数 104,699
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.20
136
「あと三回です」~離縁へのカウントダウン。侯爵夫人が何を数えているのか、夫にはまるで分からない~
侯爵アレクシスは、自分を悪い夫だと思ったことがなかった。
不貞も暴力もない。
妻には何不自由ない暮らしを与え、有能な彼女を信頼して侯爵家のすべてを任せてきた。
結婚七年目。
完璧な侯爵夫人エレノアとの暮らしに、何の問題もないはずだった。
けれど、ある朝。
「あと三回です。それで私はあなたから去ります」
突然そう告げられる。
あと三回、何が起きたら離縁なのか。
エレノアは決して教えようとしない。
感謝が足りなかったのか。
妻を褒めなかったことが悪かったのか。
必死に「正解」を探すアレクシスだったが、大勢の前で妻の有能さを誇らしく褒めたその夜、残りはなぜか――「あと一回」。
そこで彼は初めて気づく。
妻の好きな花を知らない。
好きなことも知らない。
結婚前に何を夢見ていたのかさえ知らない。
七年間、自分が見ていたのはエレノア本人ではなく、何でも先回りしてくれる「完璧な侯爵夫人」だった。
そして最後の一回が数えられた時、エレノアは本当に離縁する。
彼女が数えていたものは、単に「ありがとうを言わなかった回数」ではなかった。
妻を失って初めて彼女を見ることを覚えた夫の後悔と、
侯爵夫人を辞め、自分の人生を取り戻す妻の再出発。
離縁から始まる、元夫婦の物語。
感想数 0
文字数 28,702
最終更新日 2026.08.15
登録日 2026.08.14
137
『妹に全部あげました――婚約者も爵位も。代わりに“自由”をもらいます。』
侯爵家の長女リディアは、王太子エドガーから婚約破棄を突きつけられる 。隣には妹セシル 。涙を浮かべる妹に、貴族たちは“真実の愛”を称え、リディアを悪役に仕立て上げた 。
しかしリディアは怒鳴らない 。泣かない 。
「婚約者も爵位も。妹に全部あげます。代わりに――“自由”をもらいます」
そう言い残し、屋敷を出た 。
向かったのは霧深い辺境「ユノの谷」 。温泉と薬草の小さな村 。そこでリディアは、罠にかかり傷ついた白銀の大狼――“守り獣”を見つける 。
撫でて癒やした瞬間、守り獣は奇妙な共鳴を起こし、人に変わってしまう 。ただし人型は完全な人間ではなく、耳と尻尾、縦長の瞳、熱い体温が残る 。そして言葉は話せない 。単語すらおぼつかない 。それでも守り獣は、リディアのそばでだけ安定し、生きるために“保護”を必要としていた 。
「守り獣は聖遺物だ。教会に引き渡せ」
王都から届く回収命令 。密猟者の影 。弱まる結界 。
――守る側だったはずの獣が、道具として奪われる世界で 。
リディアは初めて、自分の意志で誰かを守る 。
文字数 49,796
最終更新日 2026.03.08
登録日 2026.03.02
138
「帳簿ばかり見ている女は公爵夫人にふさわしくない」と婚約破棄されたので、十二年分の粉飾を暴いて公爵家を潰しました
「帳簿ばかり見ている女は、公爵夫人にふさわしくない」
婚約破棄の舞台で、そう言われました。広間じゅうが笑いました。
でも、わたしは十年間その家の帳簿をつけてきたのです。だから知っています。フェルゼン公爵家の帳簿は、十二年前から一度も合っていません。
前の暮らしで、わたしは会計士でした。顔も名前も思い出せませんが、数字の読み方だけは体に残っています。
魔法は使えません。剣も振れません。できるのは、歩幅を数えること、三度足すこと、端数を見ること、日付の差を取ること。ただそれだけです。
けれど紙は書き直せても、焼けた家は書き直せない。買ったことになっている馬は、どこにもいない。十二年前に辞めた十一人は、どこかで暮らしている。
一行ずつ数えていくと、公爵家の足もとから音が鳴りはじめました。
わたしを笑わなかった人がひとりだけいます。王室監査院の監査卿。人の顔を見ずに、数字のほうを見る人です。
数える女の、静かな監査ざまぁ。
感想数 0
文字数 115,533
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.07.20
139
婚約者様、もう結構です~役立たず令嬢と呼ばれた私は、辺境で薬師として生きていきます~
侯爵令嬢リディアは、婚約者である第二王子クロードから冷遇されていた。
「地味だ」「色気がない」「王子妃に相応しくない」
そう言われ続けても、リディアは耐えてきた。
幼い頃から身体が弱かったクロードを支えてきたのは、自分だと信じていたから。
だがある日。クロードは夜会の場で、美しい聖女をエスコートしながら告げる。
「お前との婚約は見直す」
さらに彼は、リディアを“役立たずの令嬢”として社交界で笑い者にした。
――だったら、もう結構です。
リディアは婚約破棄を受け入れ、亡き祖母から相続した辺境領へ向かう。
そこで彼女を待っていたのは、荒れた薬草畑と、“氷狼公爵”と恐れられる青年公爵アシュレイだった。
実はリディアには、誰にも知られていない才能があった。
一方その頃。
リディアを失った第二王子は、少しずつ気づき始めていた。
自分を支えていたのが、本当は誰だったのかを――。
感想数 2
文字数 163,103
最終更新日 2026.06.13
登録日 2026.06.09
140
目が覚めたら、婚約者の寝室の鏡になっていました。
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは俺の婚約者だよな?」
身分だけ男爵令嬢の田舎娘・イリスは、目が覚めたら鏡になっていた。
婚約者――厳格で有名な騎士団長・テオドールの部屋の鏡である。
もしバレたら破談、醜聞、もしや追放。田舎で牛と暮らすしかない。
「鏡になりたいなんて願わなければ……!」
後悔する彼女に対し、何故かテオドールは「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは」と尋ねてきて……。
この作品は他サイトにも掲載しています。
文字数 6,758
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.18
141
「呪いの令嬢」と呼ばれて婚約破棄されたので、本当に呪わせて頂きます 〜呪い?いいえ、神の祝福です〜
公爵令嬢エレナは「呪いの令嬢」と呼ばれ、王太子アルフォンスから婚約破棄される。
さらに偽聖女セイラや実の両親からも罵倒され、舞踏会の場で完全に断罪されてしまう。
しかしエレナには秘密があった。
それは神から与えられた“因果応報”の加護。
これまで必死に抑えていたその力を、ついに解放することにした。
「では、本当に呪わせて頂きますね」
その瞬間、王太子も偽聖女も公爵家も、罪の報いを受けることになる――。
※この作品は他サイトさんにも投稿させて頂きます
感想数 1
文字数 6,529
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.05.07
142
政略結婚のはずが、旦那様の独占欲が想定外です
公爵家の令嬢フローラは、花とレースが似合う無邪気な娘。
家族や使用人に大切にされ、気づけば結婚相手まで決まっていた。
お相手は、王都でも完璧と名高い青年伯爵レオネル。
実務的で理性的な彼は、この婚姻を“問題のない政略結婚”として受け入れた――はずだった。
けれど、隠し事がまったくできないフローラの真っ直ぐさに、女を信用できないレオネルの心は少しずつほどけていく。
一方のフローラもまた、初めて「自分で選びたい」と思う相手に出会ってしまい……。
「問題ない」から始まったはずの結婚は、
やがて「君でよかった」になり、最後には「君がよかった」へ変わっていく。
甘くて可愛い、政略結婚ラブコメディ。
――政略結婚ですが、好きになってもよろしいですか?
♢こんな“好き“をお持ちの方へ
政略結婚から本物の恋になるお話が好きな方
理性的なヒーローの独占欲がじわじわ強くなる展開が好きな方
新婚後ますます甘くなる夫婦ものが好きな方
(完結済ー本編10話+番外編5話)
感想数 0
文字数 98,328
最終更新日 2026.03.28
登録日 2026.03.21
143
『婚約破棄されたので、元婚約者の恋愛相談に乗っています』
あらすじ
「君を幸せにできる自信がない」
三年間婚約していた公爵令息アレクから、突然婚約解消を告げられた伯爵令嬢リディア。
浮気でも、身分差でもない。
理由はたったそれだけだった。
納得できないまま婚約を解消した翌日――なぜかアレクがリディアのもとを訪れる。
そして彼は、信じられないことを口にした。
「……女性に好かれるには、どうすればいい?」
婚約を破棄した元婚約者から、まさかの恋愛相談。
どうやらアレクには、好きな女性がいるらしい。
「その方は、どんな女性なのですか?」
「真面目で、少し頑固で……甘いものが好きだ」
「……私に似ていますね」
「…………」
なぜか黙り込むアレク。
それでもリディアは、自分がその「好きな女性」だとは思わない。
一度、自分を手放した人なのだから。
こうして始まった、元婚約者への恋愛指南。
贈り物の選び方。
二人で過ごす時間の作り方。
好きな相手への気持ちの伝え方。
リディアのアドバイスを実践するたび、なぜかアレクとの距離は近づいていく。
けれど、そんな二人の前に新たな男性が現れる。
「リディア嬢。あなたに正式に求婚したい」
その瞬間、アレクの態度が変わった。
「……その男と結婚するつもりなのか?」
「まだ決めていません。でも、あなたには好きな女性がいるのでしょう?」
「…………」
どうして、そんな顔をするの?
どうして、そんなに苦しそうなの?
そしてリディアは、少しずつ気づき始める。
アレクが語る「好きな女性」の特徴。
彼が選ぶ贈り物。
彼が会いたがる相手。
彼が嫉妬する相手。
そのすべてが――自分自身なのではないかと。
けれど、もし本当にそうなら。
どうして彼は、あの日、自分との婚約を破棄したのだろう?
すれ違った二人が、恋愛相談という奇妙な関係を通して、もう一度互いの気持ちに向き合っていく。
「好きな女性への接し方を教えてほしい」
そう言っていた元婚約者。
けれど本当に必要だったのは、恋愛指南ではなかった。
――自分の気持ちを、本人に伝える勇気だった。
婚約破棄から始まる、ちょっと不器用で、じれったい再恋愛。
二人は今度こそ、素直に愛し合うことができるのか。
文字数 61,673
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.03
144
門番だと思ったら、領主でした 3 俺の奥さん
領主ランドルと婚約し、屋敷の帳簿を預かるようになったエレノア。
北の街道が開き、ガーデルの市場には見慣れない品が並びはじめていた。
そんなある日、屋敷を訪ねてきたのは、ランドルを呼び捨てにする女商人ローザ。
「あれ」「ああ、あれね」――二人にしか通じない言葉に、エレノアは自分の入る隙間がないことに気づく。
さらに、北から商隊がやってくる。
その中にいたのは、かつてエレノアの父のもとで働いていたヴァスラフだった。
ヴァスラフと言葉を交わすエレノアを、ランドルは黙って見ていた。
おかしなことは何ひとつない。それなのに、面白くない。
町のことも、人のこともよく見ている男が、婚約者の気持ちだけを見誤る。
やがて王都から書状が届く。国境を預かる領主が、かつて敵国から送り込まれた娘を娶ることについて、王都で確認したいという。
嫉妬して、白状して、それでも互いを選び直した二人が、ようやく式を挙げるまでのお話です。
※本作はシリーズ第3作です。『門番だと思ったら、領主でした 1』『門番だと思ったら、領主でした 2 王都からの使者』から順にお読みいただくと、よりお楽しみいただけます。
※ストーリー・恋愛重視です。Rシーンは中盤に二回あります。
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登場人物
◆ランドル(領主・31歳)
ガーデルの領主。昼寝と散歩が日課の“昼行灯”で、その正体は国境を守り抜いてきた元騎士団長。人を疑うときも必ず自分の目で確かめる男が、今回だけは確かめる前に口に出してしまう。
◆エレノア(商家の娘・24歳)
ランドルの婚約者。市場の商人たちに可愛がられ、屋敷の帳簿も任されるようになった。本人に自覚はないが、ローザいわく「おじさん受けする」らしい。
◆ローザ(女商人・34歳)
ランドルの古い仕事仲間。歯に衣着せず、遠慮もしない。エレノアを一目で気に入り、弟子にすると言って聞かない。
◆ヴァスラフ(商人・35歳)
エレノアの父の商隊にいた男。隊が解散したあとも、姉妹の行方を尋ね続けていた。
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文字数 23,602
最終更新日 2026.09.14
登録日 2026.09.14
145
【完結】最強聖女の私がいないと国が滅びますが大丈夫ですか
「イザベラ。君との婚約破棄を、ここに宣言する!」
「かしこまりました」
「君も俺のことを想ってくれているのは知っているが、子爵令嬢ではこの俺に釣り合わな……えっ?」
宮殿のダンスパーティーで婚約破棄を宣言された私――イザベラ・フランクリン。
子爵家の令嬢である私がなぜ彼の婚約者だったのか……答えは簡単。
私が『聖獣の乙女』だったからだ。
おめでとうございます、ディラン殿下。
あなたは明日から王太子ではありません。
この国から去り、私は新しい人生を始めます。
たくさんの人と関わる、そんな人生を――……
これは婚約破棄された私が、国から去ってたくさんの幸せを掴む物語。
※短編『婚約破棄されたユニコーンの乙女は、神殿に向かいます』を改題&いくつかの設定を調整した長編版です。
※短編版は残していいと許可をいただいています。
文字数 134,411
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.04.17
146
戦地の将軍さまへ、毛布と塩をお送りします ~荷札に一筆添えて三年、いきなり求婚状が届きました~
わたしの仕事は、国境で戦う兵隊さんたちへ領地の品を送ること。荷札のついでに、一筆添えるのが癖でした。
『毛布は二枚重ねてお使いください。一枚より、ずっと暖かいので』
『塩の樽は上の段へ。下に置くと湿気ります』
返事は毎回、たった一行。『助かった。』
三年続けて、戦争が終わりました。そうしたら、黒い馬に乗った大きな将軍さまが、まっすぐうちの門に来て、こう言ったのです。
「三年間、あなたの手紙で生きていた。結婚してほしい」
待ってください。わたし、あなたのお顔を今日初めて見ました。
……手紙では、あんなにお話しできたのに。お会いすると、お互いひと言も出てこないのです。
感想数 2
文字数 31,056
最終更新日 2026.09.13
登録日 2026.09.07
147
【完結/R18】生贄姫は竜神の花嫁となって溺愛される
王国では五十年に一度『竜神の花嫁』が選ばれる。
『竜神の花嫁に選ばれることこそ貴族令嬢最大の誉れ』そう刷り込まれて育った公爵令嬢ステファニアだが、彼女には幼い頃に一目惚れした想い人がいた。
彼に会いたい、淡い恋心を利用されたステファニアはあろうことか『竜神の花嫁』の責務から逃げ出してしまう。
彼女を連れ戻しに来た竜神ヴェルディグリスは激怒し――激しく彼女を抱いた。
だが、その竜神ヴェルディグリスこそがステファニアの初恋の人だったのだ。
「私がお慕いしているのは、貴方様です」
いくらそう伝えても、一度逃げだした彼女の言葉が聞き入れられることはなく、ヴェルディグリスは怒りのままにステファニアを抱き続けた。
竜神×生贄姫のすれ違いラブストーリー。
感想数 0
文字数 51,221
最終更新日 2026.01.25
登録日 2026.01.23
148
追放された緑聖の令嬢ですが、氷結の死神公爵様に拾われて覚醒しました〜元婚約者と実家は領地崩壊で大パニックのようです〜
【理不尽な追放から始まる、大逆転の溺愛ファンタジー!】
「お前のような地味で無能な女、我が侯爵家には不要だ」
「愛しいシェリルの代わりに、死神公爵の生贄となってこい」
アデルハイト伯爵家の長女フィオナは、妹に婚約者を奪われ、着の身着のままで極寒のヴァルハイト公爵領へと追放されてしまう。
だが彼らは知らなかった。
アデルハイト領の豊かな実りも、元婚約者が誇る農地改革の論文も、すべてフィオナの規格外な『緑聖魔法』によるものだったということを。
すべてを諦めて「氷血の魔王」と恐れられるアレクシス公爵の城へ辿り着いたフィオナ。
しかし、そこで待っていたのは恐ろしい処刑ではなく――不器用で情熱的な溺愛だった!?
「君こそが我が至宝だ。生涯をかけて君を愛し抜こう」
フィオナが触れただけで公爵の死の呪いを完全浄化し、極寒の北国に奇跡の花々を咲かせると、冷徹だった公爵様はフィオナを過保護なまでに甘やかし始め……?
一方、真の功績者を手放した元婚約者と実家は、領地の作物が枯れ果てて破滅寸前。
「戻ってこい」と泣きついてくるけれど――もう、すべて手遅れです!
※理不尽にいじめられていた有能聖女が、最強の旦那様に愛されて幸せになるお話です。
※悪役たちへのざまぁ・断罪あり。
※全4話・完全ハッピーエンド完結保証!
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感想数 0
文字数 15,929
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.29
149
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
感想数 6
文字数 246,183
最終更新日 2021.05.13
登録日 2020.12.18
150
メイド令嬢は毎日磨いていた石像(救国の英雄)に求婚されていますが、粗大ゴミの回収は明日です
エセル・エヴァット男爵令嬢は、二つの意味で名が知られている。
ひとつめは、金遣いの荒い実家から追い出された可哀想な令嬢として。ふたつめは、何でも綺麗にしてしまう凄腕メイドとして。
高給を求めるエセルの次の職場は、郊外にある老伯爵の汚屋敷。
モノに溢れる家の終活を手伝って欲しいとの依頼だが――彼の偉大な魔法使いのご先祖様が残した、屋敷のガラクタは一筋縄ではいかないものばかり。
高価な絵画は勝手に話し出し、鎧はくすぐったがって身よじるし……ご先祖様の石像は、エセルに求婚までしてくるのだ。
「毎日磨いてくれてありがとう。結婚してほしい」
「石像と結婚できません。それに伯爵は、あなたを魔法資源局の粗大ゴミに申し込み済みです」
そんな時、エセルを後妻に貰いにきた、という男たちが現れて連れ去ろうとし……。
――かつての救国の英雄は、埃まみれでひとりぼっちなのでした。
この作品は他サイトにも掲載しています。
文字数 16,873
最終更新日 2025.11.24
登録日 2025.11.22
151
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
文字数 135,087
最終更新日 2023.07.20
登録日 2023.05.31
152
【完結】酔っ払った勢いで子どもを授かりました。って、相手は誰?
王女の護衛を務めていたエリサリナは、王女の結婚を機に騎士を辞めた。その送別会で飲み潰れ、目覚めれば見知らぬベッドに甘い痕跡を残していた。相手の顔も名前も覚えていないが、一夜のあやまちと割り切って実家へ戻り、婚活に励む。しかし年齢と元騎士という肩書でなかなか良縁に結びつかない。そんなとき、五十代で昨年、妻を失ったばかりのカルデナ侯爵から縁談が舞い込んだ。結婚できないよりはマシだと判断した家族は、この機を逃すなとばかりに張り切るが、その直後にエリサリナの妊娠が発覚。さすがに他の男の子を宿したまま縁談は受けられない。エリサリナは母親の親戚を頼って田舎に身を寄せたのだが、二年後、カルデナ侯爵と名乗る男がやってきて――
※短編です
※R18は冒頭のみです。苦手な人は第2話からお読みください。
感想数 3
文字数 13,414
最終更新日 2025.12.22
登録日 2025.12.20
153
愛しているなら、私のために何かしてくれると思っていました
幼い頃から何不自由なく育った伯爵令嬢キャロル。
けれど彼女は、ずっと心のどこかで思っていた。
――愛しているなら、私のために何かしてくれるはず。
会いたいと言えば会いに来てくれる。
自分を一番にしてくれる。
欲しいものを覚えていてくれる。
そうやって愛情を確かめてきたキャロルは、やがて「この人なら」と思える男性と出会う。
けれど、結婚して初めて気づく。
自分が本当に欲しかったものは、いったい何だったのだろう。
愛されている証拠を求め続けた伯爵令嬢が、自分なりの愛の形を見つけるまでの物語。
感想数 1
文字数 51,890
最終更新日 2026.08.13
登録日 2026.08.09
154
捨てられたのは私ではなく、あなたの家でした
「お前は役立たずだ」
愛人を連れ込んだ夫にそう言われた瞬間、伯爵夫人ヴェルザリアの心は完全に冷え切った。
領地経営も商会運営も社交界の根回しも、すべて彼女が担っていたにもかかわらず、夫はその価値を理解していなかったのだ。
ならば、もう知らない。
夫への愛も、伯爵家への献身も捨てたヴェルザリアは、隣国の有名公爵ラズメリアンから届いた招待状を手に旅立つ。
そこで彼女を待っていたのは、
「君ほど優秀な人材を放置するなんて、君の夫は馬鹿だね」
という信じられない言葉だった。
一方その頃、ヴェルザリアを失った伯爵家では破滅へのカウントダウンが始まっていて――?
捨てられたのは私じゃない。
捨てたのは、あなたの未来だったのです。
ざまぁあり、溺愛ありの逆転ロマンス!
文字数 248,464
最終更新日 2026.06.14
登録日 2026.06.11
155
嫌われていると思っていた婚約者は、私のためにすべてを壊していた ~辺境で再会した彼は、幻だと思った私を溺愛した~
王太子アルベルトの婚約者だった公爵令嬢アリアンナ。
幼い頃から彼を愛していたが、ある日を境にアルベルトは別人のように変わってしまう。
婚約者を置き去りにし、他の女性と親しくし、王太子としての責務まで放棄――。
やがて彼は王太子の地位を剥奪され、アリアンナとの婚約も解消された。
傷ついたアリアンナは、新たな王太子となった第二王子セドリックの婚約者になる。
けれどその後、彼女は知ってしまう。
最低の婚約者だと思っていたアルベルトが、実は彼女を守るために自ら悪役となり、王太子の地位も未来も捨てていたことを。
そして、その裏には誰も知らない秘密が隠されていた――。
嫌われたと思っていた婚約者の、あまりにも不器用で切ない愛の物語。
感想数 0
文字数 11,727
最終更新日 2026.06.25
登録日 2026.06.25
156
眠れない王子様と、夜だけ素直になる令嬢
昼間の王宮では、完璧な王太子と公爵令嬢として振る舞う婚約者同士の二人。
人前では互いに一歩も譲らず、必要以上に近づくこともない。ところがある夜、公爵令嬢セレフィーナは、誰もいない王宮の図書室で、眠れずに佇む王太子レオンハルトを見つけてしまう。
普段なら決して見せない疲れた横顔に、彼女は思わず声をかけた。
それをきっかけに始まったのは、夜の図書室でだけ交わされる秘密の時間だった。
昼間には言えない弱音をこぼす王子と、夜になるとなぜか素直になってしまう令嬢。二人は少しずつ互いの知らなかった一面を知り、いつしか「眠れないから会う」のではなく、「会いたいから眠れない」ようになっていく。
けれど、そんな二人の夜の時間を、王宮の誰かが知ってしまい――。
これは、誰にも見せられない本音から始まった、二人の婚約者が本当の恋を見つける物語。
感想数 0
文字数 39,258
最終更新日 2026.09.21
登録日 2026.09.12
157
【完結】妻をやめたら、冷徹侯爵が毎日求婚してきます
五年間愛し続けた夫に裏切られ、離縁した伯爵令嬢ローザ。
「もう二度と結婚なんてしない」
そう決めて実家へ戻った翌日。
冷徹侯爵と噂されるダリウス・ブラックウッドが突然求婚してきた。
「俺と結婚してくれ」
面識もない相手からの突然の求婚。
もちろん断る――はずだったのに。
「明日も来ます」
それから毎日訪ねてきては花や贈り物を届け、一途に想いを伝えてくる侯爵。
愛されても、いつか捨てられる。
そう信じてしまったローザは、どうしても彼を受け入れられない。
けれど彼には、五年前から誰にも言えなかった恋があって――。
離婚した元公爵との決着、もう一人の運命の相手。
傷ついた伯爵令嬢が本当の幸せを見つける、溺愛再婚ファンタジー
元妻編 全6話
冷徹侯爵編 全5話
元夫編 全4話
感想数 0
文字数 40,671
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.07.07
158
【完結】婚約破棄された令嬢は、毎朝パンを買いに来る無口な騎士が自分を好きだとは知らない
裕福な商家の娘セシリアは、子爵家の跡取りである婚約者オスカーから、突然婚約を解消されてしまう。
彼に相応しい女性になろうと、自分の好きなものも、言いたいことも我慢してきたセシリア。
それなのに最後に告げられたのは、「君は昔より随分つまらなくなった」という言葉だった。
傷心のセシリアは、叔母が営む小さなパン屋で暮らし始める。
パン作りを手伝ううち、少しずつ自分の「好き」を取り戻していくセシリアだったが――なぜか毎朝、黒パンを一つだけ買いに来る無口な近衛騎士がいる。
しかも彼は、パンを買うたびにセシリアをじっと見つめていく。
「叔母様……あの騎士様、どうして毎日、私を睨んでいくのでしょう」
「睨んでるようには見えないけどねえ」
実はその騎士ギルバートは、三年前からセシリアに想いを寄せていて――?
感想数 0
文字数 18,394
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.18
159
婚約破棄が嬉しすぎて笑顔でお辞儀したら、会場が静まり返りました〜「無能」と婚約破棄された公爵令嬢、お洗濯魔法でワイバーンを瞬殺する〜
「シャルロッテ! お前との婚約を破棄する! お前のような無能とは結婚できん!」
「ありがとうございます! 承知しました!」
シャルロッテは貴族なのに、生活魔法しか使えない「無能令嬢」だ。
貴族社会では出来損ない扱いだけれど、領地の皆はいつも喜んでくれた。
婚約なんかに縛られるより、領民の役に立っていたい。だから婚約破棄は、むしろ願ったり叶ったり。
その時、パーティー会場に、ワイバーンが襲来した。
逃げ惑う貴族たち。高位魔法の使い手であるはずの貴族たちも、腰を抜かして動けない。
しかたない。シャルロッテは、いつもの生活魔法で、それを一撃で叩き落とした。
「え? 何って……ただの生活魔法ですが?」
元婚約者は、慌てて婚約破棄を取り消そうとするが、もう遅い。
これは「無能令嬢」の無自覚な反撃の物語。
文字数 9,546
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.07.02
160
婚約破棄された美容職人令嬢の変身サロン 〜見返すためではなく、あなたがあなたを取り戻すために〜
「粉や油に夢中な女など、気味が悪い」
貧乏男爵令嬢セリーナは、美容へのこだわりを婚約者に嫌悪され、婚約を破棄された。
だが彼は知らない。
セリーナには、前世で美容部員とブライダルヘアメイクとして培った知識があることを。
肌色、髪質、骨格、香り、姿勢。
その人が一番その人らしく輝く“見せ方”を見抜く力があることを。
実家からも追い出されたセリーナは、王都の外れに小さな美容サロンを開く。
訪れるのは、眼鏡を「陰気」と笑われた令嬢。
ふくよかな体型を「醜い」と捨てられた令嬢。
日焼けした肌を「女らしくない」と否定された辺境伯令嬢。
セリーナは彼女たちを、男を見返すための別人にはしない。
眼鏡は知性の輝きに。
丸みは蜂蜜色の優しさに。
日焼けした肌は、太陽の下で生きてきた誇りに。
これは、見返すための変身ではない。
誰かに奪われた自分を、鏡の前で取り戻すための変身だ。
やがてその噂は、王太子、王妃、聖女、勇者にまで届き――
王都の「美の常識」を揺るがしていく。
感想数 2
文字数 106,446
最終更新日 2026.07.15
登録日 2026.06.09