政略結婚小説一覧
私は、幼い頃からの婚約者の公爵様から、『つまらない女性なのは罪だ。妹のアリッサ王女と婚約する』と言われた。私は、そんなにつまらない人間なのだろうか?お父様もお母様も、砂糖菓子のようなかわいい雰囲気のアリッサだけをかわいがる。
女王であったお婆さまのお気に入りだった私は、一年前にお婆さまが亡くなってから虐げられる日々をおくっていた。婚約者を奪われ、妹の代わりに隣国の老王に嫁がされる私はどうなってしまうの?
美しく聡明な王女が、両親や妹に酷い仕打ちを受けながらも、結局は一番幸せになっているという内容になる(予定です)
文字数 41,455
最終更新日 2021.01.12
登録日 2020.12.18
私は、第三王女なので、政略結婚はしなくて良いと父である王様に言われていた。だから私は大好きな騎士団長ワイアットとの愛を育んでいた。けれど、大国の王に望まれた私は戦争を避けるために嫁ぐことになった。その大国の王は老人でその王が亡くなると側妃や愛妾は全て一緒に埋葬されるという風習も知った。
二度とワイアットに会えないことを悟った私は、ワイアットに憎まれることを選んだ。私のことなど忘れてワイアットには幸せになってほしかった。
「あなたみたいな貧乏貴族より、大国の王に嫁ぐわ」そんな心にもないことを言って、私は大好きな男性に恨まれ蔑まれ嫌われた。
泣く泣く嫁入りをした私だが、その3年後に嫁ぎ先の王が亡くなる前に私を祖国に帰してくれた。帰ってきた私に大金持ちになったワイアットが結婚を申し込むが、これは彼の復讐だった。
私は、この結婚で愛が掴めるのでしょうか?
よくありがちなお話の流れです。
文字数 18,229
最終更新日 2021.01.08
登録日 2020.12.27
キクナー王国との戦にあっさり敗れたコヅクーエ王国。
終戦条約の約款により、コヅクーエ王国の王女クリスティーヌは、"高圧的で粗暴"という評判のキクナー王国の国王フェリクスに嫁ぐこととなった。
しかし、クリスティーヌもまた”傲慢で我が儘”と噂される王女であった――
文字数 14,620
最終更新日 2021.01.01
登録日 2020.12.27
〜その恋の終わりにアカイハナが咲く〜
とある戦勝国の王子と敗戦国の貴族令嬢が、婚約を結ぶ事になった。
初めはただの政略結婚と思っていたが、次第にふたりは惹かれ合う。
このまま平和な未来が待っているのかと思いきや、王子のひとことで一変してしまうのであった。
文字数 10,320
最終更新日 2020.12.11
登録日 2020.12.11
ーー古来より、日本や中国には、12の生き物や霊獣を神として祀る慣習があった。
時は移り、舞台は現代の日本。あまり知られていないが、現代の日本においても十二支を神として崇める異能者の家系があった。
その家系は、
北に位置する“鼠宮(そみや)“
北東に位置する“丑塚(うしづか)“
丑塚と同じく北東に位置する“寅田(とらだ)“
東に位置する“卯咲美(うさみ)“
南東に位置する“巳園(みその)“
南に位置する“午井(ごい)
南西に位置する“未田(みた)“
南西に位置する“申川(しんかわ)“
西に位置する“酉伊(とりい)“
北西に位置する“戌伊(いぬい)と亥上(いかみ)。
そしてーー。中央に位置する“辰城(たつき)“家。
これの十二家が現代の日本における十二支の神官の家系である。
この十二家には本家と分家があり、辰城本家は十二家すべての統括をおこなう為、一族内では〝宗家〟(そうけ)と呼ばれていた。
そんな中、卯咲美本家当主の娘・美卯(みう)に縁談の話が舞い込んできた。
その相手はーー
美卯「え...?!私が宗家の当主に嫁入り...?」
一族の最高権力者・〝辰の君″であったーー。
美卯(わ、私まだ中学生だよ?まだ15歳なのに...)
ーーこうして、美卯は18になれば嫁入りすることを命じられてしまったのだ。
美卯「これから私、どうなるんだろう...」
○一部、グロ要素あります。グロ要素やエロ要素など閲覧に注意が必要なページには●マークがあります。
○ラブラブシーンには♡マークあり。
○親戚同士の恋愛要素あります。ご注意下さい。
文字数 6,504
最終更新日 2020.12.08
登録日 2019.04.14
辺境伯と王都のご令嬢。結婚式の三日前に初めて会う。そんなごく普通の政略結婚をした二人。でもただひとつ違っていたのは 奥様は巨乳だったのです。
※新婚カップルがただやっているだけの話です。山も谷もありません。
※二年目はタグ注意!ご了承の上、お読み下さい。
※他サイトにも掲載しております。
文字数 64,269
最終更新日 2020.12.03
登録日 2020.10.29
この度、政略結婚することになりまして。
レンタル有り老舗料亭の一人娘である文乃は、母親を早くに亡くし女将業を学生時代から請け負ってきたため27歳になった今も恋愛経験無し。
なのに、経営不振により料亭は買収され、その条件として相手先の御曹司と結婚することに……。
お見合いの席にやってきた大手外食産業・常務取締役の千秋は、文乃がよく知るお得意様だった。
愛のない結婚のはずが、豪華で甘い生活の中でいつしか身も心も奪われていく……冷たくて優しいあなたの本心は?
恋を知らない真面目なアラサー女将が意地悪なイケメン御曹司に溺愛されるお話です。
※R18作品です。苦手な方はご注意下さい。
文字数 134,388
最終更新日 2020.11.16
登録日 2020.01.21
水速 麻帆佳(みはや まほか)は十八歳、高校三年にして二十歳年上の旦那様と結婚することになりました。外見◎、財力◎、他はどうか知りませんが。
よく言う「玉の輿」よりも「政略結婚」の方が正しいです。
だって、親戚の経営する会社が倒産の危機になって、支援する代わりに嫁がされたんですから。
少しばかり達観した女子高生と、ロマンチストなアラフォー旦那様の生活日記です。
別サイトにも公開中です
文字数 153,693
最終更新日 2020.11.07
登録日 2016.05.16
騎士団長のガヴェインの結婚に、アザット国王都ヤーラの人々は様々な噂で盛り上がる。
絶世の美女だ、三人の妻を娶ったと、根も葉もない憶測が飛び交う中、渦中の新婚夫婦は今日も絶賛ラブラブ中。
これは、先祖返りをしたせいで異質な外見となり誰からも愛されず育ったメリッサが、夫の愛に溺れ、戸惑い、本当の幸せを見つける物語。
◆一部無理矢理表現がありますので、ご注意ください。
微エロ回にはタイトル横に☆、エロ回にはタイトル横に★がついています。
ムーンライトノベルズより転載。
ストックが無くなったら不定期更新になります。あらかじめご了承ください。
文字数 131,003
最終更新日 2020.10.29
登録日 2020.03.20
公爵令嬢は予定通り婚約者から破棄を言い渡された。
婚約者の隣に平民上がりの聖女がいることも予定通り。
『お前は未来の国王と王妃を舞台に押し上げるための装置に過ぎん。それをゆめゆめ忘れるな』
全てはセイレーンの父と王妃の書いた台本の筋書き通り───
※一部過激な単語や設定があるため、R15(保険)とさせて頂きます
2020/10/30
お気に入り登録者数50超え、ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))
2020/11/08
舞台装置は壊れました。の続編に当たる『不確定要素は壊れました。』を公開したので、そちらも宜しくお願いします。
文字数 15,444
最終更新日 2020.10.28
登録日 2020.10.28
「追放刑を受けました。形ばかりの婚姻でしたが、大変お世話になりました。離婚届は寝室の引き出しの一番上に入れてありますから、いつでも使ってください」
「え? 離婚なんてしないよ」
文字数 43,659
最終更新日 2020.10.18
登録日 2020.09.26
可憐な王女と騎士の淡い恋。それは王女と隣国の国王との政略結婚とともに終わりを迎えた。そして悲恋の恋人達は別々の道を歩んでいく。
三年後、隣国の国王に寵愛されていた王女は離縁を許され母国へと戻ることが出来た。そして悲恋の恋人達は周囲の後押しを受け結ばれるのだが…。
幻の愛を追い求めた者と真実の愛を失った者、そしてその周りの人達のお話です。
※作中に作者の他作品『浮気の代償』に登場する人物も出ていますが、そちらを読まなくても大丈夫です。
※設定はゆるいです。
文字数 34,435
最終更新日 2020.09.23
登録日 2020.09.17
政略結婚×秘密×溺愛
時は戦乱の世。
同盟の証として隣国へ嫁いだ初音だったが、夫の章継《あきつぐ》は戦の遠征中ですれ違いの生活が続く。
ようやく戦から凱旋しても、祝勝会にすら呼ばれない。
夫の顔だけでも拝んでやると、勢いのまま宴の席にこっそり忍んで行った初音は、偶然夫である章継と出くわす。
とっさに身分を偽りやり過ごすが、なぜか気に入られてしまい、妻ということを伏せたまま章継と親しくなっていく。
夫としての章継は一向に初音を求めず会いにも来ない。
憎いはずの夫は、会えば優しく接してくれる。
その落差に悩みながらも、初音は徐々に章継に惹かれていく。
章継も初音の天真爛漫さに安らぎをおぼえ、愛の言葉を囁くようになる。
__正体を明かせばこの関係は壊れてしまう。
罪悪感に耐えきれず、一度は身を引こうとした初音だが…?
2020年8月26日以降は一部公開、今後も後日譚を公開予定。
Kindle版は書下ろしで初夜のお話が入りティーンズラブジャンルとして公開中。
詳細は近況へ。
文字数 10,956
最終更新日 2020.08.26
登録日 2020.07.04
私は見ず知らずのうつけに嫁ぐ……
私は見ず知らずのうつけに嫁ぐ……
私はイシュタル・サン・ジェルマン。アヴァロン魔法王国の王女。ある日、私は父に呼ばれ、隣国アルカディア王国へ嫁ぐよう命令された。父の命令は絶対、拒否は絶対に出来ない。
そう、私の結婚は戦国のならいで完全な政略結婚。
相手は一度も会った事がない、超が付く凡愚と噂のアーサー王子。
父はアーサー王子を籠絡し、意のままにならねば、いっそ殺せと告げ、
ひとつの『駒』として私を送り出したのだった。
文字数 35,423
最終更新日 2020.08.10
登録日 2020.06.26
婚約破棄に陥る前に、夫婦はやり直しを誓った。何度でもやり直せる。それが政略結婚だとしても、そこから愛を育むことができる。でも、最悪の場合は婚約破棄?
文字数 1,689
最終更新日 2020.07.21
登録日 2020.07.21
人族の王女と獣人国の国王の政略結婚。
政略結婚と割り切って嫁いできた王女と番と結婚する夢を捨てられない国王はもちろん上手くいくはずもない。
国王は番に巡り合ったら結婚出来るように、王女との婚姻の前に後宮を復活させてしまう。
だが悲しみに暮れる弱い王女はどこにもいなかった! 人族の王女は今日も逞しく獣人国で生きていきます!
※2020.6.25本編完結
ポツポツと番外編を書く予定
文字数 109,407
最終更新日 2020.07.01
登録日 2020.05.29
隣国との同盟の証として、その国の王太子の元に嫁ぐことになったソフィア。
結婚して1年経っても未だ形ばかりの妻だ。
ソフィアは彼を愛しているのに…。
夫のセオドアはソフィアを大事にはしても、愛してはくれない。
だがこの結婚にはソフィアも知らない事情があって…?!
不器用夫婦のすれ違いストーリーです。
文字数 30,692
最終更新日 2020.05.13
登録日 2017.07.13
皇帝陛下の側室の一人であるセラフィナは、このたび形だけの婚姻を破棄して臣下へと下賜されることになる。妖精と謳われる程の美貌を持つ彼女の次なる夫は、大陸最強の「黒獅子将軍」アイゼンフート侯爵だった。凶悪な噂に違わず凶悪な面構えをした彼は、実のところ誠実で優しい男性で…?
すぐに傷を治す体質を持つためにすぐ無茶をする元姫と、そんな彼女を守りたい将軍閣下の、王道恋愛ファンタジー。
*設定上[戦闘、暴力、出血描写]が含まれます。苦手な方はご注意ください。
文字数 284,599
最終更新日 2020.04.08
登録日 2020.01.04
政略結婚することになった令嬢は、式典の会場で、突如、婚約相手の王子を奪われてしまう。初めから好きだとは思っていなかった。だから……全然悲しくなんてないから?そんなとき、新たな婚約者と名乗る男が登場して?
文字数 4,488
最終更新日 2020.04.01
登録日 2020.03.30
訳あって政略結婚いたしました。王子様、私のことがそんなにお嫌いですか?それならとっとと婚約破棄してくださいませ!この野郎!
これは荒くれた令嬢の物語であります。
文字数 21,466
最終更新日 2020.03.18
登録日 2020.03.07
第一王子は病に倒れた父王の命令で、隣国の第一王女と結婚させられることになっていた。
しかし第一王子には、幼馴染で将来を誓い合った恋人である侯爵令嬢がいた。
しかし父親である国王は、王子に「侯爵令嬢と、どうしても結婚したければ側妃にしろ」と突っぱねられてしまう。
第一王子は渋々この婚姻を承諾するのだが……しかし隣国から来た王女は、そんな王子の決断を後悔させるほどの人物だった。
文字数 26,324
最終更新日 2020.03.12
登録日 2020.02.25
私がいなくなっても、あなたが幸せならばそれでいい。喜んで死ねますね……。どうか、永遠に笑ってください。これが私の本望なのです……。
政略結婚の成れの果てに愛は芽吹くのか?王子をただ愛し続ける令嬢の物語です。
文字数 1,009
最終更新日 2020.01.23
登録日 2020.01.23
大国から妹に婚姻の申し込みが来たはずが、大事な娘を手放したくない両親により馬車に放り込まれたのは姉のアレクシアだった。私も大事な娘じゃないんかーい。知ってたけどね……クスン。
当然相手にバレたはいいけど、返すのは国の威信に関わると寂れた後宮に押し込められた。結局両親は大国を騙したと罪に問われるよりはと妹を嫁がせた。
方や寂れた後宮。方や豪華な王宮。
使用人も辞めていき一人になったアレクシアは絶体絶命。
でも大丈夫。ここで逞しく生きていきます……たぶん……いや絶対……やっぱりたぶん。
※お気に入り登録ありがとうございます
文字数 14,297
最終更新日 2020.01.19
登録日 2019.11.10
「貴方、私の身代わりになりなさい」
そう私に命じたのは、誰よりも冷酷な悪役令嬢だったーー·····。
和菓子職人を夢見る財前光海(ざいぜんみつみ)はごく普通の女子高生。しかし、ある日目を覚ますと、悪役令嬢の侍女ミーティアと女性と入れ替わっていて.......!?
しかも、顔がそっくりな悪役令嬢の身代わりを命じられる!!
一方、光海と入れ替わったミーティアは、悪役令嬢の元を離れ幸せに過ごしていくことを心に決める。一体どちらが幸せになれるのか.......。身代わりとなった光海の運命は如何に.......!?
波乱万丈な人生が今、始まろうとしていた。
※本作は すずひ と あんぱん の合作となります。
R指定の話は☆が付きます
文字数 7,583
最終更新日 2019.12.29
登録日 2019.12.27
リベーテ子爵家の次男アレスはある日、湖の畔で妖精に出会い、心を奪われる。
それから5年――親の決めた政略結婚を渋々了承したアレスの元に嫁いできたディーネは妖精にそっくりで……?
魔女の呪いに苦しむ妻と妖艶な妖精との間で葛藤する夫が衝突を繰り返しながらも絆を深め合い、圧倒的な呪いと魔女に立ち向かっていく物語。
(ステキな紹介していただいたので小説家になろうにていただいたレビューより引用させてもらいました!)
※只今週1回程度を目標に順次改稿作業中です。改稿前の部分は一時的に非公開にしております。ご迷惑をおかけしますが、できるだけ早く再び公開できるよう邁進したしますのでご容赦ください。
※タイトルに「☆」がついているお話はR18な感じなので閲覧注意です。
※扉絵はぴろさん。
※ムーンライトさんにて投稿したものを一部修正して更新しております。
※漫画版もよろしくお願いします。
文字数 132,568
最終更新日 2019.12.23
登録日 2018.01.03
あの子はいつも奪っていくーーー。
突如決まった結婚話。妹の結婚を断るために父が出した条件は、姉の婚姻。
問題児の姉の相手など見つからないと思ったのに、現れたのはヘンリッジ辺境伯の次男で……
話一からやり直してます
文字数 4,862
最終更新日 2019.12.17
登録日 2018.07.16
アンジェリナ・ローズアリアは、強国バングドリアにおいて最高峰の血筋を持つ大公令嬢。婚約者の皇太子ユージーンに会った瞬間前世のこと、この世界は恐らくやったことの無い乙女ゲームの世界であることを思い出す。 同じく前世を思い出したユージーンからの話で、ヒロインがユージーンルートを選ぶとどう足掻いても大戦争が勃発…ってそんなのアリ?! 自国の民を守るため、自分たちが平穏な暮らしを送るため、大公令嬢と皇太子の前世持ちコンビが呑気に学園生活を満喫しつつ、乙ゲーフラグをバッキバキにおる物語。
なろうさん、カクヨムさんでも公開中です
文字数 21,522
最終更新日 2019.12.04
登録日 2019.11.17
文字数 91,623
最終更新日 2019.11.25
登録日 2018.08.25
主人公が愛した男には、すでに身分違いの平民の恋人がいた。
貴族の娘であり、正妻であるはずの彼女は、誰も来ない離れの窓から幸せそうな彼らを覗き見ることしかできない。
愛されることもなく、夫婦の営みすらない白い結婚。
三年が過ぎ、義両親からは石女(うまずめ)の烙印を押され、とうとう離縁されることになる。
そして彼女は結婚生活最後の日に、ひとりの神父と過ごすことを選ぶ。
誰にも言えなかった胸の内を、ひっそりと「彼」に明かすために。
これは婚約破棄もできず、悪役令嬢にもドアマットヒロインにもなれなかった、ひとりの愚かな女のお話。
この作品は小説家になろうにも投稿しております。
扉絵は、汐の音様に描いていただきました。ありがとうございます。
文字数 4,454
最終更新日 2019.11.25
登録日 2019.11.25
世に暴君姫と恐れられたラキエ=アレクサンドラが追放されて七年。ラキエのいなくなったグラウツ王国は西のデオロクス帝国から大規模な侵攻の脅威にさらされていた。国力十倍以上の大国を前に、グラウツ国王は苦渋の決断としてエレベナウス三号勅令を発令する。それはデオロクス皇帝を倒した功労者には身分と国籍を問わず第二王女、セルマ=アレクサンドラを嫁がせるというもの。事実上、グラウツ王国の玉座を譲るに等しい勅令だった。
エレベナウス三号勅令を受け、グラウツ王国の傀儡政権を目論む周辺各国は相次いでデオロクス帝国に宣戦を布告する。一方でグラウツ国王は王国の独立を維持するため、国内の軍備も拡張し大規模な募兵政策を強行する。成功を夢見る者達が名乗りを上げる中、かつてラキエが愛用した妖剣エルキュリエを携えた一人の青年がグラウツ王国軍の門戸を叩こうとしていた。彼の名前はニール=サレン。功績を挙げるべく前衛部隊に志願したニールだったが、不本意ながら投石兵に編入され、エルキュリエは同時期に入隊した少女、フェミア=ケルセイスの手に渡ってしまう。
文字数 77,319
最終更新日 2019.09.12
登録日 2019.06.14
姫と護衛の青年は幼馴染みであった。
小さい頃に出会い、青年は姫のことを少なからず想っていたのだがーー
彼は17になる年に政治的駆け引きにより、剣術を学びに隣国へ向かうことになる。
「………帰ってきて」
「え?」
「私のもとにかならず帰ってきて」
と姫が泣きそうになりながら青年にお願いをする。
彼は姫の願い通りに六年経って戻ってくることになるのだがーー
その直後、姫様は隣国の王様(元・第三王子)と婚姻を結ぶことになり!?
姫様が大事な彼だけれど、彼女の気持ちを無視して隣国の縁談を破談にすることにためらいがあり(自分の思惑もいろいろあったりするのだが)、せめて輿入れのさいは自分がお供をすると願い出るのだが……?
文字数 3,966
最終更新日 2019.08.12
登録日 2019.08.12
ライヘンベルガー王国の第三王女レティーツィアは、成人する十六歳の誕生日と共に、隣国イスターツ帝国へ和平条約の品として贈られた。
祖国に聞こえてくるイスターツ帝国の噂は、〝山猿〟と言った悪いモノばかり。それでもレティーツィアは自らに課せられた役目だからと山を越えて隣国へ向かった。
嫁いできたレティーツィアを見た皇帝にして夫のヘクトールは、子供に興味は無いと一蹴する。これはライヘンベルガー王国とイスターツ帝国の成人とみなす年の違いの問題だから、レティーツィアにはどうすることも出来ない。
子供だと言われてヘクトールに相手にされないレティーツィアは、妻の責務を果たしていないと言われて次第に冷遇されていく。
一方、レティーツィアには祖国から、将来的に帝国を傀儡とする策が授けられていた。そのためには皇帝ヘクトールの子を産む必要があるのだが……
それが出来たらこんな待遇になってないわ! と彼女は憤慨する。
帝国で居場所をなくし、祖国にも帰ることも出来ない。
行き場を失ったレティーツィアの孤独な戦いが静かに始まる。
※恋愛成分は低め、内容はややダークです
文字数 133,542
最終更新日 2019.07.26
登録日 2019.04.09