純文学小説一覧
初恋の相手が、死んでいた夏。
それは、かつての"白い眩しさ"を探す夏になった。
"理想の夏"を探す夏になった。
僕はそれを求めて、あの田舎へと帰省した。
"四年間の贖罪"をする夏にもなった。
"四年前"に縛られる夏にもなった。
"残り僅かな夏休み"を楽しむ夏にもなった。
四年間を生きた僕と、四年前に死んだあやめは、何も変わっていなかった。
──僕だけに見えるあやめの姿。そうして、彼女から告げられた死の告白と、悲痛な"もう一つの事実"。文芸部員の僕が決意したのは、彼女に『色を分ける』ことだった。
失った四年間を取り戻すなかで、僕とあやめは"夏の眩しさ"、"夏の色"を見つけていく。そして、ずっと触れずにいたあやめの死の真相も。唯一の親友、小夜が語る、胸に秘めていた後悔とは──?
そんなある日を境に、タイムリミットが目に見えて迫るようになる。これは最期の夏休みをともに過ごす二人の、再会から別れまでを描いた恋物語。ただ夏だけを描き続けた、懐かしくも儚い幻想綺譚。
文字数 145,599
最終更新日 2024.01.04
登録日 2023.04.30
アラタは物心付いた頃から、住む土地を転々としていた。故郷と呼べる場所はない。
ただ、いつの頃からかずっと二頭の水牛が現れる夢を繰り返し同じ見ていた――。
高校の寮暮らし、母の死、大学受験。そして大学で出来た恋人のナナカ……父の死は、大学生の彼には突然の訃報だった。
※「小説家になろう」「カクヨム」等にも掲載しています。
文字数 25,342
最終更新日 2023.11.05
登録日 2023.11.05
時は2005年、灼熱のITバブルに浮かれていた日本社会
その片隅で、就職氷河期に見事に落ちこぼれ、20代半ばであてどなく、不器用さ故日々怒られながらフリーターを続ける男。
しかし彼には「野球の投手として、帰宅部出身者にはあり得ない150キロの剛速球を投げてプロに行く」という夢があった。
たまの休みに必死にトレーニングに励む日々。
しかし男には、恋人でもないのにつきまとわれ、ある鎖を掛けられている同い年の女性が居た…。
生来の不器用さと気弱さを解決できぬまま、必死であがき続けた男の物語!
文字数 63,885
最終更新日 2021.07.16
登録日 2021.06.26
文字数 1,617
最終更新日 2021.08.29
登録日 2021.08.29
文字数 3,797
最終更新日 2023.01.03
登録日 2023.01.03
文字数 3,731
最終更新日 2022.05.27
登録日 2022.05.08
不治の病を発症した嫁の脳を冷凍保存してから、三十年もの時が経ってしまった。六十となった私は現在、一人の女性と共に生活している。そんなある日の夜更けに、一本の電話がかかってきた。それは嫁の脳の冷凍を委託している研究所からで――。
※小説家になろう様、カクヨム様にて重複投稿しております。
文字数 9,942
最終更新日 2024.03.02
登録日 2024.02.26
小学生の息子を体育教室に通わせている僕は、喜んで通う息子を見ながら、体育が苦手で運動ができないことで、罵声を浴びたりして、苦しんでいた自分の子供時代を振り返っている。何であんなに苦しかったのだろう。当時と今との体育教育の違い、環境や価値観の変化についても、思いを巡らせる。
文字数 12,661
最終更新日 2024.01.20
登録日 2024.01.05
ただ、それだけの話。
(三話完結)
※小説家になろう様にも投稿しております。
文字数 4,348
最終更新日 2023.07.22
登録日 2023.07.21
メイドのキャンディは国王の息子、ジャスティン王子が大好きである。
キュンキュンなラブコメ。
子供の頃、埼玉県の大宮市に住んでいた筆者は、埼玉を「さいたま」と表記するのが許せない。
大好き「埼玉」!
文字数 21,017
最終更新日 2024.01.29
登録日 2024.01.22
文字数 1,830
最終更新日 2022.11.24
登録日 2022.11.24
四畳半の部屋に机と椅子を置いた原稿用紙とペンだけの生活。
窓から見える雨をぼぉっと眺めていた。
読んでいただけたら、頑張って続き書こうかと思います。(えらそうに)
文字数 4,860
最終更新日 2024.02.21
登録日 2023.04.06
七年前、恋人だった優作を冬山で亡くした霧島桃子は恋愛に臆病になっていた。
人はいつか死んでしまう、桃子はその恐怖から逃れることが出来なかった。
優作が死んで、その悲しみを紛らわせるためにモフモフの大型犬、グレート・ピレニーズに死んだ恋人と同じ「優作」と名を付けて溺愛する桃子。
同じ広告代理店に勤める後輩の寺田健也27歳は、そんな桃子が好きだった。
8歳年下の寺田の告白に揺れる桃子。人はどうして恋愛を繰り返すのでしょうか?
文字数 17,244
最終更新日 2024.04.28
登録日 2024.04.17