歴史・時代 小説一覧
1
2
桶狭間の戦い、比叡山の焼き討ち、
楽市楽座、天下布武、本能寺の変など
歴史に名を刻む人生を送った織田信長
キリスト教や南蛮物が好きな変わり者。
短気で冷酷な性格。尾張のうつけ、
魔王信長の異名持ち。強者で破壊を
好む人物とイメージするだろう。
しかし、信長には大の甘党であるという
可愛らしい部分もあった。この物語では
本能寺の変付近から信長と他武将が
新たに別の歴史を歩みだす。
魔王信長は甘味が少ない乱世に嘆き
天下布糖を内心目指していた。
そしてついに本能寺の変を迎え
第二段階へと移行する。
甘王信長として再び天下を狙うがそれは
大名としてでは無かった。
信長は他武将と共に日々奮闘し新たな
甘味と生活を獲得していく。
信長はこの日の本を甘味で満たす事が
出来るのか?
文字数 2,916
最終更新日 2026.05.25
登録日 2026.05.25
3
主人公伝四郎は、本人が知らない間に両親と本家の殿様に話しを進め、決められたとは知らずに、武者修行。
大きな男になるのだと上京するのだが、彼の住まいは本家の殿様の武家屋敷や武芸の指南役を務め、道場を経営叔父の屋敷でもなく、ただの町の長屋だった。
その長屋の家主を尋ね、向かった場所にはお店があり、そこの麗しく、天女のような女将が家主であり、自分の町での身の回りの世話をしてくれる方だと聞き、伝四郎は驚愕するのだけれど。
その日を境に伝四郎の身に色々な問題が起こる時代恋愛、ギャグ、弱き者を助けるお助け侍、悪い者達を己の技量、剣の腕と人情で助けていく、思春期のちょっとエッチな主人公のハーレム物語でございます
文字数 41,143
最終更新日 2026.05.25
登録日 2026.05.09
4
5
帝のために毒を飲まされ続ける子供たちと、その世話のために雇われた娘「月読(つくよ)」。帝の血を継いだ子供らは、その体に毒を宿しつつも懸命に生きようとしていた。全ては父帝のため……。その理不尽さに心を痛める唯一の正妻の子である東宮と呼ばれる少年と、自分の命を削りながらも子供らを助けようとするつくよは、いつしか心を通わせていく。帝の側近であり、東宮の教育係でもある陰陽師の助けを借りながら、若い二人は次代を変えようと立ち向かい、権力の渦の中で翻弄されていくのだった。
R15は保険です。
他サイトにも掲載しています。
表紙は写真ACより引用しました。
文字数 5,407
最終更新日 2026.05.25
登録日 2026.05.24
6
7
8
平安の末、源平合戦において数々の戦功を挙げながら、兄・頼朝に疎まれ、追われ、ついには奥州衣川で自刃したとされる悲劇の武将がいる。
その剣は、数千を相手に怯まず、戦の流れを一瞬で変えた。その名は、勝利の象徴でありながら、同時に敗北の運命を背負っていた。
ひとりの女の心を救い、ひとりの女の誇りを守り、最後の最後まで、宿星に勝利を誓い続けた男の生涯。
本書は、史実と軍記、そして霊性が交錯する源義経の生涯を描いた物語である。その剣が振るわれたとき、何が斬られ、何が残されたのか。その恋が実ったとき、何が救われ、何が失われたのか。
これは、宿命と戦った一人の剣士の記録である。名を、源義経という。
※最終話まで執筆済み。
毎日0時更新予定です。
文字数 16,350
最終更新日 2026.05.25
登録日 2026.05.15
9
玄奘三蔵。中国四大奇書の一つ、「西遊記」で孫悟空の師匠として登場し、日本で実写ドラマ化された際には、夏目雅子さんや牧瀬里穂さんが演じたことで、眉目秀麗な青年僧というイメージが我が国では定着している。しかし、実際の彼は、国禁を冒し、幾度も死の淵をさまようような苦難を重ねて天竺に赴いた冒険家であると同時に、十六年もの後、大量の貴重な仏典を中国に持ち帰り、仏法の興隆に全精力を注いだ偉大なる宗教家でもあった。
玄奘の後半生は、持ち帰った経典を国家の庇護の下で漢訳し、仏法の精神を中国全土に定着させることで、「道先仏後」とされていた『唐』の宗教政策を覆すことに捧げられたが、そのために彼は、太宗や則天武后といった中国史上でも希有な政治家らと渡り合わざるを得ず、僧侶らしからぬ手法を用いることすらあった。そして、それほど仏法に尽くした玄奘に対して、身内であるべき仏教界も、決して味方とは言えなかった。
果たして、故国に戻ってからの玄奘の半生は、彼にとって幸せなものだったのだろうか。
文字数 123,147
最終更新日 2026.05.24
登録日 2025.09.15
10
時は享保。江戸は将軍吉宗の時代。
神田須田町に住む料理人の惣八は、その時々で方々の大名屋敷や料亭に出入りをしていた。
ホトトギスが鳴く時分、今年も例年通り尾張藩中屋敷で梅の仕込みをしていた惣八は、ふと、今年の梅の異常に気付く……。
文字数 18,881
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.22
11
江戸で起きる偶然は、本当にただの「偶然」だろうか――。
文政五年の江戸。
神田明神の末社・縁(えにし)神社に奉納されたおよそ三百枚の絵馬の中から、
「選ばれし願い」だけを叶える裏の稼業があった。
その名は、縁の仕掛け人「影絵座」。
彼らは魔法を使わない。
ちりばめた些細な偶然を束ね、
人知れず出会いや和解といった「必然」を仕組む職人たちである。
新入り摺師の颯太が巻き込まれたのは、
ひとりの幼い少女が書いたたった一枚の絵馬だった。
『父様と母様を会わせてください』
だが、その願いはあまりにも過酷で、不可能に近かった。
父親は絶海の孤島・三宅島に送られた流人。
母親は江戸の長屋で倒れ、その命はあと一週間から十日も持たない。
交わるはずのない二つの運命。残された時間はあまりにも短い。
「無理だ!どうやって会わせるというのか」
それでも、影絵座は神の領域に挑む。
海を越え、人の心を動かし、決して届かぬはずの想いを繋ぐため、
彼らが仕掛けた途方もない大博打とは――。
「いつかは逢おう、風に乗って。風に乗らずば、夢に乗って」
祈るだけでは届かない奇跡を、
自らの手で手繰り寄せる者たちの、
涙と覚悟の物語。
文字数 13,011
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.24
12
深川の八幡宮で宮司見習いを務める九条と、幼き日の神輿蔵火災のトラウマから、天才的な将棋の才能を心に封印してしまった美少女・菊。孤立無援の二人のもとに、向島の豪商・巴屋徳兵衛から、黄金五百両を賭けた盤上勝負の招待状が届く。
嵐の吹き荒れる隅田川を渡り、巴屋の豪華絢爛たる下屋敷「漣翠荘」へと足を踏み入れた二人を待ち受けていたのは、金と欲の泥に塗れた、尋常ならざる訳ありの男女たちだった。
極貧に喘ぐ武士夫婦、博打で身を持ち崩した彫金師と元花魁、借財に追われる浪人とその可憐な許嫁。九条を除いた彼らは全員、あの忌まわしい火災の夜の記憶を共有する、同じ寺子屋の幼馴染たちであった。さらにその座には、男女の業をねっとりとした視線で見つめ、画帳に炭を走らせる謎の天才絵師・東洲斎写楽の姿もあった。
屋敷の客室にはすべて、内側から下ろせば外からは決して開けられぬ頑丈な「閂(かんぬき)」が備え付けられていた。巴屋はそれを「誰にも邪魔されぬ完璧な密室」と呼んで不敵に笑う。
だがその夜、地を震わせる雷鳴とともに、狂気の連続密室殺人の幕が上がる。
日本刀で自らの腹を召した淒惨な男の骸。そして、その男の目の前で、この世のものとは思えぬ秘薬と道具によって陵辱し尽くされ、絶頂の果てに吊るされた女の骸。
外から施錠できるはずのない密室で、なぜ彼らは死んだのか。
天井裏の狭い隙間に身を潜め、血生臭い地獄の嬌声と肉体の交わりを五感で知ってしまった九条と菊は、恐怖のなかで底なしの背徳的快楽へと突き動かされていく。謎深き巴屋の真の狙いとは、そして写楽が隠し持つ妖艶な秘密とは何か。盤上の駒のように狂わされていく人間たちの、血と淫靡に染まった歴史時代小説。
文字数 3,072
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.24
13
「死者は嘘を吐かねぇ。汚ねぇのは、いつだって生きてる人間だ。」ー病には医者のメスを。悪には破邪の剣を振るう。江戸の闇を執刀する、天下御免の「大江戸監察医」が今、動く!
江戸末期序盤、天保の改革。飢饉と弾圧が江戸の町に暗い影を落とす中、八丁堀の片隅にある「天竜堂診療所」には、今日も貧しき人々が列をなす。主の名は高柳凌庵、医は仁術を重んじる情に厚い町医者として慕われているが、彼には「おろく医者」と呼ばれるもう一つの顔がある。
事件が発生した時、凌庵の姿は小石川養生所の奥深き聖域「不帰ノ蔵」の一角、監察医務院「顕幽閣(けんゆうかく)」にある。死者の無念を解き明かす、江戸唯一の「監察医」としての姿だ。時に死骸を検分して真相を探り、役人と共に事件の真実を見届ける、それが凌庵の役目だ。
そんな凌雲は重大な秘密を抱えている。大御所ー即ち先代の将軍が、市井に開業する医家の娘と恋に落ちた末、密かに生を受けた「将軍家の落胤」という宿命だ。事件を通じ素性が明るみになり、徳川一門の身分を得るが、本人は栄達を望まず一介の医者として生きる道を選んだ。それが高柳凌庵こと松平源七郎斉勝の今の姿なのだ。
不審な死を遂げた亡骸、その沈黙の訴えを凌雲は蘭学の粋を極めた解剖術で鮮やかに切り出していく。しかし、死の裏側に潜むのは、法の手が届かぬ巨悪の影……。
難事件には江戸時代の法医学書「無冤録述」、人の命を軽んじる悪には破邪の秘剣を振るう。
かつて捨てたはずの「葵の御紋」の重みを背負い、白頭巾を翻す正義の怪盗が闇夜を駆ける!
時代小説の枠を超えた圧倒的スケールで贈る、痛快”メディカル”娯楽時代活劇、堂々開幕!
※「幽世ノ華~大江戸天竜堂御用療治」の改題作品です、前作は非公開とさせて頂いております。前回登録いただいた方は、こちらをお読みください。
※小説家になろう併催。
文字数 164,428
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.03.07
14
吉原の妓楼猫玉屋には物語を書けて絵も描ける二刀流花魁戯作者の七百合がおり版元の虹色屋文次郎と組んで数多くの作品を世に出してきた。七百合は家族のように思っている新造の桃百合、禿の小百を作者、絵師として育ててきたが、このたびふたりは処女作を制作することになる。
猫玉屋内では戯作組と遊女組で軋轢があり、七百合は正統派の花魁夜桜から目の敵にされていたが、あるとき転機が訪れる。
一方、版元の文次郎には家族を殺されて仇討ちの旅に出たものの果たせなかったという過去があった。そのために磨いていた小太刀の腕を七百合たちのために使う日が来る。
これは家族を亡くした者たちが吉原という地で新たな繋がりと絆を得て幸せになっていく物語である。
文字数 62,398
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.02
15
下級武家の娘・篠乃井紗代は、母を失った過去を胸に、大奥へ奥女中として上がる。
母はかつて大奥で仕えていたが、ある日突然、病死として葬られた。
けれど紗代は信じていなかった。母の形見の懐紙には、震える筆跡でこう残されていたからだ。
――七人を、信じてはならぬ。
大奥は、女の園などではなかった。
そこは寵愛を奪い合い、噂で人を殺し、涙で味方を作り、笑顔で毒を盛る、女たちの戦場だった。
すべてを欲しがる御台所。
怒りで若い側室を潰す古参の女。
贅沢と薬膳に溺れる御膳係。
血筋を盾に人を見下す大御台。
見て見ぬふりで罪を育てた老女。
寵愛を武器に男も女も操る側室。
そして、紗代を姉のように慕いながら、その背を刺す若い女中。
彼女たちはそれぞれ、**“強欲”“憤怒”“暴食”“傲慢”“怠惰”“色欲”“嫉妬”**の罪を抱えていた。
紗代は母の死の真相を追ううち、将軍家の血筋を揺るがす密書と、大奥全体を巻き込む陰謀にたどり着く。
だが、罪を暴けば暴くほど、紗代自身もまた大奥の闇に染まっていく。
復讐か。
正義か。
それとも、母を殺した女たちと同じように、権力を欲しがる獣になるのか。
御鈴廊下の奥で、今日も女たちは美しく笑う。
その笑みの下に、血よりも濃い憎悪を隠しながら。
文字数 92,020
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.22
16
冴は、お代次第であらゆることを請け負うよろず屋だった。
よくある依頼は用心棒。
陸路で運ぶ荷を守り切るだけでなく、襲った野盗を皆殺しにすることで知られていた。
連作短編形式です。
長さのまちまちなお話が全部で十作。およそ十四万字で完結します。
最終話以外は、どこから読んでもわかるようになっています。
時代もので、女で、ハードボイルド。
第一話 化け物退治
第二話 さとりと龍神
第三話 りうとさえ
第四話 風雲児
第五話 雪女房
第六話 捨て犬
第七話 狼は狼をよぶ
第八話 巡合
第九話 老い武者
第十話 瓜姫
*この小説の、無断転載を禁じます。
文字数 103,160
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.04.21
17
文久の江戸。
由緒ある武家・香月家の次男、香月悠臣は、幕府公認の香月流剣術道場を開き、若き剣士たちを育てていた。
道場に集うのは、没落士族の青年天城朔也、名門出身の理知的な剣士御影直熙、陽気な仮面の裏に過去を隠す桐原篤哉、誠実な町人出身の真木智久、寡黙な努力家朝倉洸太ら、さまざまな出自を持つ若者たちが集う。
そして悠臣の妹・香月美織は、兄の道場を支えながら、香と医術を学ぶ日々を送っていた。
だが、尊攘派の不穏な動きが江戸の町に広がる中、香月道場は次第に時代の濁流へ呑み込まれていく。
門弟による“誤斬事件”、道場への疑惑、そして江戸を焼く陰謀――。
守るために剣を取る者たちは、やがて「ただ強いだけでは守れないもの」があると知る。
一方で、美織をめぐる恋もまた静かに動き始める。
朔也の真っ直ぐな想い、幼い頃から胸に残る土方歳三への憧れ、そして家の名を背負って持ち上がる縁談。
それぞれの誇りと想いが交錯する中、江戸の若き剣士たちは、“守る”とは何かを問いながら時代の裂け目へ踏み出していく。
家のために生きるのか。
心のために生きるのか。
恋を選ぶのか、義務を選ぶのか。
これは、京の新選組とは別の場所で、
江戸を守ろうとした者たちの、もう一つの”誠”の記録である。
文字数 1,729,337
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.01.27
18
時は戦国。小木田という小国あり。
城主・三浦和正とその娘・初姫を守るのは、影の精鋭部隊「霞組」だった。
隣国・河長との激闘の末、勝利を掴んだ小木田。
だがその代償として、初姫が密かに恋心を抱いていた
未来の侍大将・原田藤次郎が命を落としてしまう。
復讐に燃える河長国は、初姫を拉致。
「軍門に下らねば姫を磔にする」と脅迫を突きつける。
国を守るため、三浦和正はついに挙兵を断念し
姫の死をもって決着をつけるという苦渋の決断を下した。
見捨てられた姫。終わったはずの戦。
だが「霞組」は主君の命に背き、たった十人で初姫奪還のため河長城へ潜入する。
待ち受けるのは、狂気の天才軍師・立花道夕。
彼が仕掛ける必殺の陣を前に、霞組は自ら敵城に火を放ち
藤次郎の無念を晴らすべく背水の陣で立ち向かう。
炎の中、丸太を抱え駆け抜ける十頭の狼。
武士道の常識を根底から覆す、異形の戦いが幕を開ける。
囚われの初姫が見るのは、果たして勝利か? 死か?
太平の江戸にはありえない真の戦を刮目せよ。
全32話完結済
文字数 6,170
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.20
19
こんにちは。あるいは、こんばんは。
あまね みかん です。
「もしあの時、こんな判断をしたら、違う雰囲気になったらどうなったんだろう」――そんな想像から、この小説を書いてみました。
本作で描くのは、一人の天才や壮大な陰謀が世界を操る物語ではありません。魔法やチートスキルの魅力とは別の1944年を舞台に、「人々のちょっとした欲望や責任回避が、いつの間にか陰謀のような結果を生んでしまう」過程です。
発端は、明らかに本物かどうか怪しい電信。それを傍受した満洲の通信兵が、手柄欲しさに上へあげた一通の「偽造暗号」でした。
それが組織の都合で「証拠」にされ、誰も責任を取りたくないがゆえに「偽物だ」と断言する者が現れませんでした。
現場のささやかな保身、上への忖度、エリートたちの優柔不断。そこに明確な悪意はありません。
しかし、そうした一つ一つの小さな行動とちょっとした嘘がバタフライエフェクトのように連鎖し、やがて国家の意思決定を動かし、歴史の流れまで決定的に変えてしまいます。
その小さな嘘から生まれた巨大なうねりは、必然の連鎖として日本という国家をアメリカの「州」へと作り変え、巨大なスイングステートとしてアメリカ大統領選挙すら左右していく……。
「ありそうな話」の積み上げで、とんでもない世界を作っていこうと思いますので、お付き合い頂ければ幸いです。
文字数 129,204
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.05
20
◇毎日21時更新◇
―負け犬達の咆哮は凄烈なり―
大江戸サスペンスの幕が上がる!
時に天保十三年。
老中水野忠邦が押し進める大改革が江戸の町に濃い影を落とす中、ひとりの男が悲嘆に泣く。
その声を聞く数人の男女。
男に代わり復讐を始めた浪人に触発され、それぞれが世間に牙を剥く。
寿命いくばくもない老人、行き場がなく主の妾にあまんじる女、周囲から侮られ昇進できない男、悔恨にさいなまれる下っ引、足を洗いたい巾着切り、冴えない料理人⋯⋯。
苦衷の中で生きる者達の小さな罪業は、やがて水野忠邦の心胆を寒からしめることになる。
巷間を騒がす者たち。それを追う同心。興奮必至のクライムスリラー!
文字数 46,986
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.01
21
天正二年、長島。
雨が止んだ。それは、織田の鉄砲が再び「火」を噴く合図だった。
周囲を囲むのは、美しくさえある鉄と逆茂木の檻。逃げ場はない。
泥濘が兵の足を呪いのように掴み、死臭が混じった風が水路を撫でる。
坊官は、その絶望を冷徹な数字に置き換えていた。
残存兵力、食糧、矢じりの数。そして、これから失われる命の「割合」。
「私は、勝つと思っていない」
ふなは血に染まった水路を漕ぎ、重蔵は熱を失った炉で矢を打ち、かわは絶望に狂いゆく民を観察する。
英雄もいなければ、救済もない。あるのは、巨大な暴力に摩耗されていく肉の音だけだ。
歴史が「根切り」と呼んだ、凄惨な消耗戦の記録。
その最深部で、坊官はひとり筆を執る。
包囲網を、呪わしき理で解体するために。
文字数 21,852
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.12
22
戦国の薩摩――
もし島津家を『四姉妹』が率いていたなら。
※女性化は世界観設定の一部で、
主人公の周囲が“ハーレム化”するような展開はありません。
女神を祀る霧島の地では、古来より“女が国を治める”女尊の風が残っていた。
調整の義久、武の義弘、智の歳久、政の家久。
“島津の四姫”が家を支える、史実とは異なる IFの薩摩 である。
だが、先代の死と重臣たちの離反により、島津家は崩壊寸前。
肝付・相良の連合軍が薩摩へ侵攻し、家は滅亡の瀬戸際に立たされる。
そのとき、ただ一人残った少年がいた。
十五歳の軍師――木脇静馬。
裏切り者として敵軍に立つ父を持ち、家を失い、
それでも島津のために立ち上がった少年である。
「ここで退けば、島津は終わる」
静馬は霧島の山々を味方につけ、
四姉妹とともに“島津再興”の戦いへ挑む。
裏切り、忠義、神意、そして再興――
これは、霧島の軍師と四姉妹が紡ぐ、
IF戦国薩摩の興亡を描く大河戦記である。
文字数 114,362
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.04.11
23
「世の中は、三割の嘘と、七割の理(ことわり)でできている」
江戸・本所のあばら家で、老絵師・葛飾北斎は、雀の骨格や荷車の沈み込みを執拗にスケッチしていた。それは単なる写生ではない。江戸に流入する物資の総量から「幕府の動脈」を読み解く、数理的な観測であった。
折しも、異国の黒船という脅威が迫る中、北斎は幕府の諜報を司る「妖怪」鳥居耀蔵から密命を受ける。それは、富士山を絶対定点(ゼロ・ポイント)とし、日本全土の射程や潮流、防衛の死角を風景画に偽装して記録する、究極の兵法図——**『富嶽三十六景』**の作成だった。
北斎は名を**「為一(いいつ)」**と改め、九十一度目の脱皮を遂げる。光と影の暗号を操る娘・応為とともに、江戸という檻を抜けた老隠密。行く手を阻む薩摩の密偵や異国の影を、幾何学に裏打ちされた筆技で切り捨てながら、彼は東海道を西へと進む。
箱根の険を越え、相模の荒れ狂う海を前にしたとき、ついに伝説の一筆が振るわれる。それは、後に世界を震撼させる『神奈川沖浪裏』が、この国の**「絶対防衛境界線」**として定義された瞬間であった。芸術という名の欺瞞を纏った、老天才の孤独な戦争が幕を開ける。
※本作はAIのを補助的に使用し作成しています。
文字数 88,908
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.01
24
「……本当なら、叶わない想いのまま、墓場へ持っていくつもりだったのに」
彼女の存在も。
そして、彼女へのこの想いも……。
新選組からの離脱を余儀なくされ、床に臥す沖田総司はこれまでのことを思い出していた。
あの人と初めて出会った日、女性であることを知った日。
そして、あの人への想いに気づいた日のことを……。
※「もしも土方歳三が女性だったら」というこの作品独自の「もしも設定」があります。
※「沖田総司」と「もしも土方歳三が女性だったら」という設定の土方歳三との「恋愛要素がある作品」になります。苦手な方はご注意ください。
文字数 50,847
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.20
田楽屋のぶの店先日記~深川人情事件帖~
レンタル有り旧題:田楽屋のぶの店先日記〜殿ちびちゃん参るの巻〜
わけあり夫婦のところに、わけあり子どもがやってきた!?
冨岡八幡宮の門前町で田楽屋を営む「のぶ」と亭主「安居晃之進」は、奇妙な駆け落ちをして一緒になったわけあり夫婦である。
あれから三年、子ができないこと以外は順調だ。
でもある日、晃之進が見知らぬ幼子「朔太郎」を、連れて帰ってきたからさあ、大変!
『これおかみ、わしに気安くさわるでない』
なんだか殿っぽい喋り方のこの子は何者?
もしかして、晃之進の…?
心穏やかではいられないながらも、一生懸命面倒をみるのぶに朔太郎も心を開くようになる。
『うふふ。わし、かかさまの抱っこだいすきじゃ』
そのうちにのぶは彼の尋常じゃない能力に気がついて…?
近所から『殿ちびちゃん』と呼ばれるようになった朔太郎とともに、田楽屋の店先で次々に起こる事件を解決する。
亭主との関係
子どもたちを振り回す理不尽な出来事に対する怒り
友人への複雑な思い
たくさんの出来事を乗り越えた先に、のぶが辿り着いた答えは…?
※田楽屋を営む主人公が、わけありで預かることになった朔太郎と、次々と起こる事件を解決する物語です!
アルファポリス文庫より発売中です!
よろしくお願いします〜
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
2025.9〜
第二幕
『殿ちびちゃん寺子屋へ行く!の巻』の連載をスタートします〜!
七つになった朔太郎と、やんちゃな彼に振り回されながら母として成長するのぶの店先日記をよろしくお願いします!
2巻もアルファポリス文庫から発売中です〜!
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
2026.5〜
第三幕
『田楽屋にライバルが!?の巻』の連載をスタートします〜!
10歳になった朔太郎とのぶに突如訪れたハプニング!
田楽屋の真向かいに新しい田楽屋がオープンして…?
いつものメンバーが、わーわー言い合いながらも次々と起こるハプニングを乗り越えていく物語をお楽しみいただけると嬉しいです〜〜
文字数 344,828
最終更新日 2026.05.24
登録日 2023.05.26
26
27
文政の江戸。鬼子母神の参道に、奇妙な噂が囁かれていた。
「宵書堂という貸本屋を知っているか」
「あの男から本を借りると、望みが叶う。ただし――」
「関わった者は、みな消える」
茶屋の看板娘・お蜜は、その男と出会ってしまった。
頭巾の下の顔は、見た者すら思い出せない。
穏やかな笑み。丁寧すぎる物腰。そして——
「本とは畢竟、毒や薬と同じでございます」
本が人を殺し、本が人を救う。
お蜜は問い続ける。
あんたは何者なの。本で何をしているの。
なぜ、笑っていられるの――
江戸の闇に蠢く人の業。それを見届ける貸本屋と、黙っていられない少女の物語。
文字数 26,203
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.12
28
言葉は裏切るが、槍先と死体は嘘をつかない 。
滅びゆく宇喜多に殉じた、一人の男の沈黙と咆哮の歴史叙事詩 。
泥を啜ってでも、この家を支える 」
謀将・宇喜多直家が暗殺と裏切りで築き上げた血と泥の家、備前宇喜多家 。その影には、不義の家を強靭な武力で支え続けた「盾」と呼ばれる男たちがいた。
榛名伊織。一丈二尺の漆黒の大身槍「不知火」を振るう彼は、無駄な言葉を嫌い、ただ任務の完遂と主家への恩義のみを重んじる生粋の戦国武士である 。
だが、時代は無骨な武士を置き去りにし、打算と数が支配する新たな世へと移り変わろうとしていた 。
偉大なる師・戸川秀安の死を皮切りに、宇喜多家の屋台骨を揺るがす御家騒動が勃発 。かつて弟同然に育んだ戸川達安が、家を存続させるため冷徹な合理主義へと傾倒し決別していく中 、伊織は一人、泥にまみれた宇喜多に残る道を選ぶ。
「殿は夢を見ておられる。ならば、俺はその夢が醒めるまで、槍を振り続けるだけだ 」
舞台は天下分け目の関ヶ原 。
西軍の先鋒として死地へ赴く伊織の前に、東軍の猛将・福島正則 、そして宿業の因縁を持つ孤高の暗殺者・三村影久が立ち塞がる 。
組織の変質、抗えぬ時代の濁流、そして高潔な情愛 。
時代に抗い、己の流儀を貫いた男の、不器用で熱い生き様を描く 。
砂を噛むような現実の中で、男たちが最後に見た「残照」とは―― 。
文字数 165,004
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.03.27
29
戦国×あやかし×陰謀――時々、料理香る大阪城は未だ築城中。
人の世と隣合わせの妖界から意図せず招かれる小さき妖物達。
様々な想いが宿った品の形を借りてやって来る彼らを速やかに還す役目を担う不思議を視る目を持つ娘、露音は神聖な巫女たる出雲阿国の名を継いだばかり。その重圧に耐える中、不思議を”視る者”達を束ねる宿祈院(やどりぎいん)から与えられた役目は天正18年(1590年)に起こった小田原征伐に勝利し、名実ともに天下人となった豊臣秀吉が住まう大阪城の監視であった。まるで、忍び者のようにその身分を隠して下級の侍女として過ごす露音だが、穢れた地の上に建てられた城には頻繁に妖物が招かれる始末。さらに人の悪意も見え隠れして、彼女の思惑とは裏腹に不吉な事件が頻発する。
本物の忍び者に、秘密を抱えた人間、様々な人の思いと嘘が入り混じる中、露音が目撃するのは不思議かそれとも謀か?
戦国の世の終焉が見え隠れする時代で、巫女、改め、宿祈師を自称する若き娘の物語が始まる。
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
【主な登場人物】
露音(つゆね)……不思議を視る出雲阿国の名を継いだ娘。
朝霧朔之助(あさぎり さくのすけ)……大阪城のすべての膳を司る膳所衆に属する料理人だが…?
千春(ちはる)……侍女仲間。
綾乃(あやの)……侍女仲間。
南の方(みなみのかた)……豊臣秀吉の側室。
実部吉信(みべ よしのぶ)……武器庫番。
棟方清六(とうかた せいろく)……大工。
第12回歴史・時代小説大賞にエントリーしてます。
完結まで毎日、一話ずつ更新予定。
よろしくお願いします!
文字数 18,211
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.19
30
この物語は公式記録、専門家の分析、関係者の証言を基に構成しています。なお、なるべく忠実をベースとしてますが、演出上、筆者の創作箇所もありますのであらかじめご承知おきの上お読みください。
※執筆に先立ち、熊本県人吉市の「高木惣吉記念館」にて、四人組の一人である高木惣吉氏のご遺族の方に長時間の取材と貴重な史料のご提供を頂きました。ご協力に心より感謝申し上げます。
「陸軍は戦争を止められなかった」――戦後そう語られる歴史の裏で、命懸けで戦争を終わらせようとした男たちが実際にいた。
1943年(昭和18年)、大東亜戦争の敗色が濃厚となる中、破滅へと突き進む日本。狂気と化した「徹底抗戦」の空気が支配する軍部と政府の中枢で、一人の男が東京に呼び戻される。
松谷誠、陸軍大佐。
陸軍参謀本部戦争指導課長に任命された彼は、着任早々、終戦工作を決意する。
同僚を説得し、他官庁に仲間を求め、上司を説得しながら徐々に輪を広げ、時に上司に恫喝され、時に左遷されながらも懸命に日本のために終戦工作を行う。
松谷の同志として、極秘裏に「終戦工作」に挑む四人のプロフェッショナルがいた。
悲観論を恐れず和平案を練り続ける陸軍大佐・松谷誠。
外務大臣の傍らで外交の道を拓く外相秘書官・加瀬俊一。
天皇の御意向を汲み、宮中から静かに策を巡らす内大臣秘書官長・松平康昌。
海軍大臣の特命で海軍を善導し、活路を探る海軍少将・高木惣吉。
絶対に交わるはずのなかった「内・外・海・陸」の四人の官僚。彼らは暗殺の恐怖や強固な組織の壁、そしてサイパン陥落や東京大空襲といった絶望的な戦局に直面しながらも、ただ一つの目的のために結集する。
それは、昭和天皇の「聖断」を引き出し、この国を滅亡の淵から救うことだった。
東條英機や服部卓四郎ら、強硬な主戦派との息詰まる暗闘。幾度もの挫折と絶望の果てに、彼らはいかにして歴史を動かしたのか?
綿密な史料・証言に基づき、圧倒的な臨場感で描かれる知られざる終戦への裏面史。時代に抗い、未来の日本のために泥を被った官僚たちの熱き闘いを描く、ノンフィクション歴史群像サスペンス!
文字数 271,005
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.04.24
31
※不定期連載・全五章予定
江戸の武家屋敷で働く町人娘・千代。
人の顔や物の配置を一度見れば忘れない彼女は、ある日、奥方の大切なかんざしが消えたことに気づく。
それは、殿から贈られた品。
紛失すれば、奥方の不貞すら疑われかねない騒ぎだった。
しかも、荷物の配置は寸分違わず同じ。
消えたのは、かんざしの箱だけ――。
疑いは、朝に仕官を求めて現れた浪人へ向かう。
だが千代は、誰も気づかなかった“違和感”を覚えていた。
文字数 8,569
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.20
32
享保年間、時の将軍である徳川吉宗は武芸を奨励し、武芸の一つである水練の稽古が活発になっていた。だがそれは、水難事故の多発も意味していた。
その事態を重く見た吉宗は、幕府の水軍を司る御船手頭である向井将監に水難救助の組織を作る事を命じ、その役目に抜擢されたのは若くして俊英の誉高く、海賊や抜け荷などを相手に数々の武功を挙げた青年である長谷川宣勝であった。
任務に失敗すれば宣勝と向井将監の娘との祝言の話は御破算となる。幸せを掴むために任務に臨む宣勝の前に、荒れ狂う波や鮫、異国式の水泳を身につけたオランダ人のライバル等の脅威が立ちふさがる。
文字数 30,509
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.17
33
書院番頭の長男であり、将来は幕府の要職に就く事が宿命づけられている若き侍狭間兵助は、剣術の師匠の頼みにより土気藩の跡取りである千葉玄千代への剣術指南の稽古相手を命じられた。
稽古相手と言っても、立場の違いがあるため一方的に打たれるだけの役である。そしてその玄千代はお家騒動から命を狙われている事を兵助は知り守ろうとするのだが、幕府の要職にあるものの息子としては他家に仕える刺客を切り捨てる事は出来ない。
玄千代と剣を交えて厳しく鍛える事も出来ず、刺客を直接排除できないという制約の中、兵助は己の信念を守るために奇妙な戦いに身を投じていく。
文字数 69,302
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.01
34
江戸に陰陽師であることを隠しながら、過ごしている清玄(きよはる)。
清玄は、ある日突然宗家である土御門から、強引な当主の命令で、陰陽師として働く羽目に!
文字数 2,014
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.24
35
(あらすじ)
戦乱の時代を経て誕生した新生ドイツ共和国。
かつて屑屋としてまた勉強を重ねて薬局や化粧品屋さらには酒場を営み生きていた男のグレッグは、民衆の支持と仲間たちの信頼を得て、大統領として国家の舵を取ることになる。
外交、財政、医療、軍事、そして諜報――共和国の未来を左右する決断が次々と迫る中、グレッグは人間味あふれる言葉と行動で、国と人々を導いていく。
妻ダクマーとの絆、側近たちとの信頼、そして諸外国との緊張と対話。
これは、一人の男が「国家」と「家族」の両方を守り抜こうとする、壮大な政治叙事詩です。
物語は、主人公のグレッグの価値観を形づくった幼少期から始まります。
文字数 209,935
最終更新日 2026.05.24
登録日 2025.09.29
36
無敵のパイロット・市(いち・濠市之助海軍予備少尉)。彼は幼いときに両親を惨殺される過去を背負っていた。
昭和十七年八月下旬、彼はラバウル航空隊に赴任し、ガダルカナル島をめぐる熾烈な航空戦に参加する。
一方、いとこの勝男は中川(イル川)の戦闘以来、泥沼のガ島地上戦を闘っていた。
市や勝男、戦友、敵、そして幼馴染の妻・涼子、家族、友人など、市を取り巻く人々には、どのような運命が待ちうけているのだろうか。
日米の決戦場となったガダルカナル島の戦いを背景に、彼ら彼女たちの人間模様を描く。
全79話完結。毎日20時更新。
本作では空戦の記述がけっこう出てきます。補足編として『零戦などのプロペラ機の操縦と機動について』と題して簡単に解説しておりますので、ご参考ください。
(https://www.alphapolis.co.jp/novel/17695021/695043931)
なお、市がパイロットになるまでの経緯については、当サイトで公開中の姉妹編『ひな鳥たちは楽園をさがす』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/17695021/405010154)をご覧ください。
※本作は史実をベースにしたフィクションです。
※イメージ画像はパブリックドメインの画像(航空母艦『翔鶴』上の零式戦闘機:Wikipedia「零式艦上戦闘機」より取得)をもとに作成しました。
※他サイトでも本作を公開しておりましたが、非公開化しました。また、当サイトの文章・内容が最終バージョンです。
文字数 120,696
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.04.01
37
江戸時代中期。
病み上がりでやせっぽちの浪人、滝本蒼介は気が付けば全財産は銀一匁のみとなっていた。口入れ屋からは、面が死にそうという理由で断られる日々を送っていたが、旅籠清田屋の主人、善右衛門に倅の善太郎と勘違いされてしまう。善右衛門は欠落(行方不明)になっている倅の『善太郎』を探していた。倅が夢枕に出て来て、すでに亡くなっている可能性があるという。下手人をおびき寄せるため、善太郎と顔が瓜二つの蒼介に、倅の振りをして旅籠清田屋に入ってほしいと懇願され、同じ長屋の大工・雪太郎と愛犬の茶介と共に、清田屋に潜入する事になった。蒼介の一芝居がはじまる。
文字数 48,372
最終更新日 2026.05.24
登録日 2025.05.30
38
嘉永五年の春、出羽国久保田藩の城下で人斬りがあった。
目撃者曰く、下手人は同輩藩士の草間長治――ということなのだが、彼は半年前に病没していた。
死人を捕まえられるはずもなく、沙汰は解決せぬまま時は過ぎる。
年が変わって六年の夏、江戸で船渡しをしている丙(ひのえ)は、奉行の嫡男の拐かしを企てていた。
その企ては、裏長屋の隣で暮らす浪人、真崎賢馬と共に敢行されるが……。
黒船来航、甲州博徒を絡めながら下手人を追う、アクション込みの長編作品です。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。
文字数 85,547
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.08
39
うつけと呼ばれた少年は、誰よりも現実を見ていた。
尾張の小さな家督争いから、やがて京を揺るがす“天下”へ。
これは、織田信長が魔王になる前の、ひどく人間くさい戦国記。
あらすじ
俺は、うつけと呼ばれている。
派手な格好で町を歩き、家臣の前で奇妙な振る舞いをし、寺の葬儀では父の位牌に抹香を投げつけた男。
そう言われれば、たしかに俺はうつけなのだろう。
だが、俺には見えていた。
尾張の武士たちが、家の面子にしがみついていること。
寺社や商人や土豪が、古い権利の中で互いに足を引っ張っていること。
強い者が弱い者を従え、弱い者がさらに弱い者から奪い、誰もこの世の仕組みそのものを疑わぬこと。
父・織田信秀の死後、織田家は割れた。
弟・信勝を推す者たち。
俺を危うい若造と見る重臣たち。
尾張の外には、今川、斎藤、松平。
誰もが俺の首を狙い、誰もが俺の失敗を待っていた。
けれど俺は、最初から天下を欲したわけではない。
欲しかったのは、まず尾張を生かす道だった。
人が動き、物が動き、兵が食い、町が息をする道だった。
古い秩序をただ壊すのではない。
壊れかけた世を、もう一度組み直す。
そのためなら、俺はうつけでいい。
笑われてもいい。
憎まれてもいい。
やがて俺は知ることになる。
尾張の外には、さらに大きな乱れがある。
京には将軍があり、朝廷があり、名ばかりの権威と、名ばかりではない力がある。
そして“天下”とは、ただ領地を広げることではない。
これは、魔王と呼ばれる前の織田信長が、乱世の仕組みを見抜き、組み直そうとした物語である。
文字数 315,727
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.09
40
戦国のカリスマ織田信長の妹にして傾国の美女と呼ばれているお市の方。浅井長政と相思相愛の仲茶々、初、江を5年余りの婚姻生活の仲で産み落としたが、兄が同盟の合意を一方的に破棄して朝倉攻めを行い、その後の戦いで小谷城は落城し、夫長政は自害する。
織田に戻って後、今度は明智光秀の裏切りから兄信長が本能寺で死亡し、織田家の筆頭家老柴田勝家へと嫁ぐも、10ヶ月で羽柴秀吉、後の豊臣秀吉に攻められ賤ヶ岳の戦いに勝家が破れると、夫勝家と共に自害し37年の短い生涯を閉じた、と言う悲劇の美女という通説に異議を唱える、歴史ざまぁ戦記です。
お市の方は、兄信長が天下布武を完遂する為の女間諜であり、織田家の危機を救い、後に本能寺の変の後始末をした、織田の戦姫だった。
本能寺の変の黒幕は、鬼と呼ばれたあの憎い男。
彼奴に天誅を下すため、再度敵陣へと乗り込み、知謀の末敵を討つ、そんなお話です。
これはフィクションであり、筆者は単なる歴史愛好家な視点から、日本史の最大ミステリーと言われている『本能寺の変』はなぜ起こったか、黒幕は誰かを、多くの妄想と少しの史実資料を元にお送り致します。
もしお気に召さないようでしたら、ブラウザバッグをお願い申し上げます。
文字数 14,669
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.21
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