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55件
1
定時で帰れるようになったので、異世界を3つほど回ってきました ~社畜おじさん、姪の配信で常識のなさが全国にバレる~
「再現性、ありますよ?」――魔法を手順書にした男。
40歳、社畜歴15年。品質管理一筋の志摩恒一は、早期退職の勧告をあっさり受け入れた。 送別会もない最終日、辞めた先輩から引き継いだ鍵束に、どこにも合わない鍵が1本だけ残っていた。試しに実家の物置の戸に当てて回すと――開いた先は、剣と魔法の世界だった。 向こうで1か月過ごしても、こちらでは一晩しか経たない。暇になった恒一は、宮廷魔導師も匙を投げる魔法を「作業手順」に分解して覚え、ついでに地球へ持ち帰ってしまう。 それを面白がった姪が「おじさんの手品」として配信に乗せたことで、事態は恒一の知らないところで大きくなっていく。
2
十歳で別荘に置いていかれた令嬢の私、動くぬいぐるみたちと楽しく暮らします ~国一番の魔法使いの大叔父様が、跡継ぎにして甘やかしてきます~
この別荘では、ぬいぐるみがパンを焼く。
令嬢のノエラは、まだ十歳。
姉ばかりかわいがる母ヘンリエッタに、古い別荘へ置いていかれた。
けれど、ノエラにはぬいぐるみを動かす魔法がある。
くまは畑を耕し、うさぎは洗濯物をたたみ、ねこは町の迷子を探しに行く。
別荘に住むのは、子ども嫌いで有名な大叔父。
その大叔父が、働くぬいぐるみたちを見るなり言った。
「この子は、わしの跡継ぎにする」
国一番の魔法使いの大叔父は、その日からノエラにだけ甘くなった。
新しいドレスに絵本に焼き菓子と、大叔父は毎日なにかを買ってくる。
王都からも、えらい魔法使いたちが跡継ぎの顔を見に来る。
「ノエラ、迎えに来たのよ。さあ、帰りましょう」
跡継ぎと聞いて慌てて来た母と姉は、ぬいぐるみたちに門の前で通せんぼされた。
大叔父様は、ぬいぐるみたちにパンの焼き方を習い始めました。
3
転生令嬢は、今日も隠せているつもりです
「お父様。今までにないソースを作ります!」
十六歳の令嬢リリアは、前世の知識で異世界を変える気満々。
転生者であることも、うまく隠せているつもりです。
けれど、その第一歩を見守る父にも、白いソースには見覚えがありました。
得意げに胸を張る娘と、顔には出さず「守らねば」と思う父。
家族や婚約者にも、それぞれ胸にしまっている秘密があって……。
父、母、弟、婚約者、そしてリリアへ。
視点を替えながら綴る、一話完結・全五編予定の異世界ホームコメディ。
張り切る転生令嬢を、あなたもどうぞ温かく見守ってください。
続編始まりました。
※本作はカクヨム様にも重複投稿しています。
4
20歳、無職フリーターがダンジョンで迷子になったら、魔物が全員土下座していたらしい
20歳、十文字レン。物心ついたときから、誰にも――不良にも、犬にも、上司にも――舐められたことがない。理由不明の「格上オーラ」体質のせいで、揉め事はいつも向こうが引く。本人はただ毒舌なだけの無職フリーターのつもりだった。ある日、話題の配信者に誘われて足を踏み入れた新種の災害〈迷宮〉。そこでレンの体質は本領を発揮する――現れるモンスターがことごとく怯み、ひれ伏し、中には懐いてくる始末。「はぁ? 何拝んでんだよ」とツッコミを入れる姿が配信に乗り、視聴者と迷宮協会を巻き込む大騒動に発展していく。
5
親に放置された四歳の末娘ですが、前世の知識で家のお金の使い込みを見つけて追放されました〜もふもふ聖獣と、おいしいものを食べる旅に出ます〜
子爵家の末娘リリア、四歳。家族の誰にもかまわれず、屋敷のすみで育ちました。
でも私には、前の人生の記憶があります。数字を見ると、勝手に計算してしまうんです。
ある日、お父様の帳簿のお金の使い込みを、うっかりその場で言ってしまいました。
返ってきたのは「出来損ない」の一言と、追放でした。持たされたのは銅貨23枚だけ。
いいでしょう。それなら、この銅貨23枚を開業資金にします。
森で助けた銀色のもふもふな子犬のフェンと一緒に、つぶれかけのお店を立て直しながら、おいしいものを食べる旅に出ます。
つぶれかけのパン屋さんは村一番の人気店に。ガラクタだらけの雑貨屋さんは町一番のお店に。
私はただの経理顧問。なのに、まわりが勝手に大騒ぎしていきます。
え? 今さら「家がつぶれそうだからお金を何とかして」?
……ふふ。数字は、うそをつきませんよ。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
6
継いだのは借金まみれの牧場でした。でも、馬の才能が視えるので何とかなります
就職活動に全敗し、無職まっしぐらだった日向陸(24)は、亡き祖父から負債まみれの零細牧場『ひなた牧場』を継ぐことになる。整理していた祖父の遺品――古い万年筆を握った瞬間、馬を見るとスピードやスタミナ、配合相性までもが【ステータス画面】のように視えるようになった。誰も見向きもしない安値の繁殖牝馬。けれど陸の鑑定眼は、その血の中に眠る本物の可能性を見抜いていた。幼馴染で名門『篠宮ファーム』の娘・奏の手を借り、資金力にものを言わせる大手牧場の御曹司・桜庭玲司とは対照的な、直感と鑑定眼を武器にした牧場経営が始まる。ライバルとの熱いレース対決を重ねながら、陸は一頭、また一頭と、世代を超えて血統を育てていく――目指すはクラシック制覇。ゆるくて、ちょっと本気な、牧場経営×血統ロマンの物語。
7
魔法が使えない俺のボロ銭湯に、世界最強の英雄たちがこっそり通ってくる
魔法がすべてを支配する王都で、ただ一人、魔法を使えない男がいた。名はガレオ。裏路地でボロい銭湯「裏のゆ」を営む、しがない四十半ばの男だ。
だが、その湯には秘密がある。剣聖も、賢者も、聖女も――名だたる英雄たちが、肩書きを脱いでこっそりこの湯に通ってくる。魔法ではどうしても抜けない疲れ「澱み」を、ガレオの焚く火だけが、すっと流してしまうのだ。
失われた一族「火守」の末裔。世界でただ一人、英雄たちの澱みを癒せる男。――だが、その事実を、当の本人だけが知らない。
「うちはただの銭湯ですよ」と首をかしげるガレオの湯に、今日もまた、世界を背負った誰かが、そっとのれんをくぐる。
肩書きを脱げる場所の、あたたかな群像ものがたり。
8
クビになった中年騎士、山で拾った竜の卵を育てたら、群れで一番偉い『親』になっていた ~国が頭を下げてきたけど、今日は初めての飛行練習なんだ~
四十二歳、独り身の門番騎士。「若いのを入れるから」と城をクビになった。
退職金代わりにもらった山小屋で暮らし始めた冬、嵐の晩に岩陰で大きな卵を拾った。温めたら、割れた。出てきたのは、手のひらに乗る竜の子。俺を見上げて、親だと決めたらしい。
それから毎日、飯を作って、寝かしつけて、飛ぶ練習に付き合っている。
知らなかったんだが、竜の世界には掟がある。「雛の親は、群れで一番偉い」。気づけば山の上に古竜たちが挨拶に並び、国からは「どうか竜との取り次ぎ役に」と頭を下げられた。俺をクビにした城の連中は、顔を真っ青にして詫びに来た。
悪いが、あとにしてくれ。うちの子が今日、初めて空を飛ぶんだ。
9
バグだらけの異世界の歩き方 ― 終わりかけの異世界で ―
この世界は、どこか壊れている。
ゲームやアニメを愛する大学生・神谷玲は、ある日突然、剣と魔法の異世界《アルディア》へ転移する。
しかしその世界は、どこかおかしかった。
同じ魔物なのに強さが違う。
スキル説明と実際の効果が噛み合わない。
死んだはずの人間が別の街で生きている。
世界の“ログ”や“バグ”を見る力を得た玲は、前衛の少女リゼットや仲間たちと共に、ギルド冒険者として旅を始める。
だが、世界は少しずつ壊れ始めていた。
これは、「現実」と「ゲーム」の狭間で、居場所を探し続ける者たちの物語。
10
勇者パーティの荷物持ちの俺は、仲間が一人ずつ喰われていく旅を、最後まで見届けた
戦えない荷物持ちのノアは、なぜか勇者に指名されて魔王討伐の旅に加わった。 魔王領に入った最初の夜、斥候が内臓を抜かれた姿で見つかる。 夜ごとに、仲間が1人ずつ喰われていく。外の魔物か、中の裏切り者か。 疑心暗鬼の中で、ノアは怯えながら死んだ仲間を埋め、生き残りを守ろうとする。 これは、勇者パーティが全滅するまでの40日間の記録だ。
11
最弱E級の俺の装甲だけがレベルアップする ~六年間底辺だったハンター、狩るたびに脱皮する殻でS級の幼なじみを追い越す~
等級は一生変わらない。俺の殻だけが、脱皮する。
覚醒したときの等級は、一生変わらない。 六年間E級の荷運びだった灰塚迅は、いつもパーティの最後尾にいた。同じ日に覚醒した幼なじみの鷹宮紗夜は、国が指定したS級として、街頭ビジョンの向こうにいる。 ある夜、潜ったD級の門が赤く変わり、格上の門主が現れる。仲間は新人を置いて逃げ、引き返した迅は角に胸を貫かれた。そのとき、視界に見たことのない一行が灯る。 【殻ログ 起動】 狩るたびにレベルが上がる。壁も、天井も、濡れたガラスも走れる。殻紋は読み取れなくなり、測定は「不能」、等級の欄は空いたまま。 成長しないはずの生体装甲が、俺の分だけ育っていく。見下してきた全員と、S級の幼なじみを追い越すまで。
12
馬の声が聞こえるようになったと思ったら実は馬は全員元人間だった。
過労で倒れた34歳の営業マンが目を覚ますと、北海道の小さな牧場の赤ん坊になっていた。 しゃべれない。歩けない。なのに隣の馬房からは、やたらと人間くさい声が聞こえる。 「なあ、今日のエサ、ちょっと少なくない?」 「定時で上がらせてください、もう乳が出ません」 この牧場の馬は、みんな前世の記憶を持った元人間だった。 売れもしないが潰れもしない、ほどほどの牧場の息子として育った十年後。 生まれた仔馬が言った。「……競馬場じゃねえのか、ここ」 中身は、競馬で人生を溶かした52歳の馬券オヤジ。 「乗り役がヘタだから負けんだよ。俺が走ったら勝つ」 口だけは一流のおっさんと、平熱の牧場の息子。笑えて熱い、人生やり直し競馬小説。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・競走馬とは関係ありません。
13
魔王の息子は、勇者の学術院で普通に生きたい
かつて世界を恐怖に陥れた魔王を、十代の若さで討ち果たした勇者がいた。
それから幾十年。勇者は戦いを退き、世界中から種族を問わず学生を集める学術院を設立して、その学院長となっていた。
そしてその学術院には、一人の少年がいる。エル。
――ただし、彼には誰にも知られてはならない秘密がある。
彼はかつて勇者が討ち果たした、魔王の息子だった。
魔王の敗北を悟った母は、自らの命を代償に特殊な魔術を施し、息子が生まれる時期そのものを遅らせた。その結果、魔王討伐から二十六年後に生まれたエルは、魔王の子であることを知られることなく人間社会へと紛れ込んだ。
そして彼を保護したのは、他でもないかつての勇者だった。
勇者はエルに一つの条件を課している。もし魔王になるのなら、自分の手で殺す。その覚悟を抱えながら、勇者はエルを学生として育て、その行く末を見守っている。
エルの正体を知るのは、学園長と、かつて共に魔王を討った三大魔法師の一人、ヴェルド・グラディオン。そして、自身もまた正体を偽り続ける幻術学教授リュカ・セレイン――わずか三人。
そんな秘密を抱えながら始まる、普通の学術院生活。
自らの人生を選ぶため家を飛び出してきた少女、リア・セレス。才能には恵まれないながらも、誰にも見せない努力で二人に食らいつく少年、カイル・レグナード・フェルディス。
そして、三大魔法師を父に持ち、自らの才能と血筋に絶対的な誇りを持つエルフの少年、ルシエル・アルヴァート・グランディス。
友情、恋、競争、魔法、そしてそれぞれが抱える「自分は何者なのか」という問い。
その日々の中で、エルは少しずつ知っていく。魔王の息子として生まれたことと、自分が何者になるのかは、同じではない。
そして勇者もまた、答えを迫られる。
目の前の少年は――
次の魔王なのか。
それとも、
魔王にはならない、ただ一人の少年なのか。
14
魔女の真実
かつて勇者が魔王を討ち倒し、建国されたファルシオン勇王国。
建国から三百年が経った現在、この国には一つの恐ろしい伝承が語り継がれていた。
その名は『災厄の魔女』。
人をカエルに変える、魂を奪う、町を滅ぼす――。
伝承の内容は地方や家庭によって異なるものの、国民は誰もが魔女を恐れ、その存在を信じて疑わなかった。
ファルシオン勇王国の第一王子、ジークフリード・フォン・ファルシオンもその一人だった。
偉大なる初代国王の名を受け継ぎ、国民の平和を守ることを使命とする彼は、災厄の魔女の討伐を目標に、その行方を追い続けていた。
しかし、魔女の居場所を示す伝承はどれも曖昧で、調査は一向に進まない。
そんなある日、ジークフリードは王城の古い区画で、誰にも知られていなかった隠し部屋を発見する。
そこに眠っていたのは、三百年前の歴史を記した数々の資料と、初代国王が遺した一冊の日記だった。
偉大なる勇者が、自らの手で書き残した言葉。
その記録を読み進めるうちに、ジークフリードは王国の歴史に隠された、ある真実へと近づいていく。
三百年間、語り継がれてきた伝承。
果たして、災厄の魔女とは何者なのか。
これは、一人の高潔な王子が、歴史に埋もれた真実を探し求める物語。
15
サイコパス男爵とシリアルキラー姫~42人殺した娘を、父は今日も隠し続ける~
その娘は、42人を殺した。
けれど父は、彼女を差し出さなかった。
人の感情を理解しながらも共感できない男爵アウグストゥス。
彼が辺境都市ザレイドで守ろうとしたのは、連続殺人鬼となった娘ルーシュだった。
川に流れ着いた首無し死体。
消えた住民たち。
隠された証拠。
そして事件を追う治安局と、都市へ派遣された勇者たち。
犯人は、最初から分かっている。
問題は、父がどこまで隠し通せるか。
殺人鬼の娘を守るため、サイコパス男爵が証拠を消し、嘘を重ね、勇者と治安局の包囲網をすり抜ける。
異世界で始まる、父娘の完全犯罪崩壊劇。
16
『魔物立ち入り禁止』と書いたら本当に来なくなった、ハズレスキル【看板】の俺 ~王都の騎士団に、結界いらずの看板屋と呼ばれ始めました~
「看板を立てるだけのスキル? 結界の足しにもならないね」
結界を高く売る魔導具屋の若旦那ギュンターは、王都の下町でそう笑った。
二十二歳のロルフは父の看板屋を継いだばかり。持っているのはハズレスキル【看板】だけだ。
実は、ロルフの立てた看板は、書いたとおりになる。
看板に『魔物立ち入り禁止』と書けば、魔物はその先へ一匹も進めない。
森の入口に『迷子はこちら』と立てれば、迷った子がちゃんと帰ってくる。
盗賊が出る街道にも、竜が荒らしに来る畑にも、看板を一枚立てればそれで片づく。
字の読めない獣人の少女ポポと看板をかついで回るうちに、頼みごとは王都じゅうから届くようになった。
結界が売れなくなったギュンターは、店に乗りこもうとして『悪い人は入れません』の看板にはじき出された。
王都の騎士団も貴族も、わざわざ看板を注文しに来る。
当のロルフは、相変わらず下町の小さな店で看板を書いている。
「ロルフ、次はなんて書くの?」
17
『転移したら十三人目でした。――遺跡から始まる世界法則の脱出譚』
目を覚ますと、そこは空も太陽も存在しない、出口のない古代遺跡だった。
自分の名前は「リーゼ・パラドクシア」。それだけは覚えている。だが、それ以外の記憶は何一つ思い出せない。戸惑う彼女の前で、遺跡の管理装置が冷たく告げる。
《第十三観測個体、起動を確認》
壁に並ぶ十二人の少女。その全員が、リーゼとまったく同じ顔をしていた。
さらに最後の壁には、たった一行だけ文字が刻まれている。
『次は、外へ。』
なぜ自分は十三人目なのか。十二人は何者だったのか。そして、この遺跡は誰が何のために造ったのか。
数々の謎を抱えたまま、リーゼは遺跡からの脱出を決意する。
やがて彼女は、「世界法則解析」という不思議な力に目覚める。それは魔法を撃つ力ではなく、世界の仕組みを読み解き、矛盾や法則そのものへ干渉する能力だった。しかし、その力は万能ではない。答えを導き出すには観察し、考え、失敗を積み重ねなければならない。
遺跡を脱出した先で出会うのは、現実主義で皮肉屋の転生者・クロード。行き当たりばったりの少女と慎重すぎる青年は、反発しながらも少しずつ旅の仲間となっていく。
しかし、リーゼを「十三人目」と呼ぶ存在は遺跡の外にもいた。世界を管理する女神、封印された過去、そして十二人分の記憶に隠された真実――。
これは、十二回の失敗を背負った少女が、自分自身の人生を取り戻すために歩き始める物語。
「今度こそ、私は外へ出る。」
18
一度倒した魔物には必ず勝てるので、討伐は午前中に終わらせます
異世界に転生したトーリには、一度倒した種類の魔物なら、次から必ず一撃で倒せる力がある。村で退治していたスライムなら、家二軒ほどの大きさでも石を一つ投げればおしまい。
得意な相手の依頼だけ選び、討伐は午前中に済ませる。稼いだお金で借りたのは、風呂と庭のある小さな家だった。
午後は焼きたてのパンを買い、欲しかった家具を選び、教わった料理を作ってみる。世話になった御者や受付係を食事に誘ったら、一人暮らしの家が少しにぎやかになってきた。
明日も仕事は朝のうち。帰ったあとは、何を食べようか。
19
ハズレ職業【見習い】と笑われた俺、弟子入りすると師匠の技を全部覚えてしまう ~国じゅうの伝説の師匠が俺を弟子に欲しがり、王様にまで呼ばれた~
十五歳のルッツは、成人の儀で職業【見習い】と告げられ、村じゅうに笑われた。
「見習いは一生下っ端だな」
職業【剣士】を授かった村長の息子ベルントは、会うたびにルッツをからかう。
ところが【見習い】は、弟子入りした相手の技を全部覚えられる職業だった。
村はずれに住む引退した女剣聖ゲルダに弟子入りすると、次の日には剣聖の技が使えた。
ルッツはゲルダとふたりで、国じゅうの師匠をたずねる旅に出る。
山の魔法使いに弟子入りすれば魔法を、港の鍛冶屋の親方に弟子入りすれば剣の打ち方を覚える。
「次はうちの弟子になれ。剣聖には渡さん」
どこへ行っても師匠に引きとめられ、ゲルダと師匠のけんかを止めるのはいつもルッツだ。
威張っていたベルントは、剣を教えてくれと頭を下げに来た。
うわさは王様の耳にも届き、ルッツは城に呼ばれることになった。
本人は今も、自分はただの見習いのつもりでいる。
20
過労死した社畜、魔王軍で「定時で帰ります」を徹底したら、なぜか人類が滅びかけて魔王様に溺愛されました
過労死したブラック企業のサラリーマン、佐藤健司。目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。しかも人間と戦争中の魔王軍で、いちばん弱くていちばん人が死ぬ「墓場」部隊の参謀に転生していた。
前世で働きすぎて死んだ俺の願いは、たった一つ。今度こそ健康に、毎日ちゃんと定時で帰ること。
そのために残業をやめさせ、有給を配り、部下を無駄死にさせない段取りを組んだだけ。なのに、なぜか兵は誰も死ななくなり、誰も落とせなかった砦は戦わずに落ち、魔王軍はどんどん強くなっていく。
「兵の命を大事にする、恐ろしく冷酷な策略家」
そんな勘違いが勝手に広まって、俺は魔王様に見初められ、人間の国は次々と白旗を上げていく。俺はただ、定時で帰りたいだけなのに。
無自覚に最強なダメ社畜の、ホワイト企業化コメディ、はじまります。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
21
ドラゴンの背中に家を建てたら、毎朝ちがう町に着くようになりました
大工のロダンが、岩場だと思って家を建てた場所は、巨大なドラゴンの背中だった。
旅好きのドラゴン、セイラに誘われ、そのまま家ごと空の旅へ。揺れと風は魔法で防いでくれるし、町へ着けば家を地面へ下ろして、人の姿のセイラと買い物に出かけられる。
港町で大きな鍋を買い、苺の町で苗を選び、温泉の町では自宅用の風呂まで作りたくなった。食べたいものも、欲しい家具も、二人で選べばどんどん増える。
家は持ってきた。明日はどの町へ行こう。
22
新人のふりをした五百歳のエルフの私、年下の先輩たちをこっそり弓で助けていたら、先輩たちが英雄扱いで大出世 ~ギルドも貴族も先輩の取り合い~
五百年、森で弓ばかり引いてきたエルフのユノが、人間の町で冒険者になった。
見た目は子どもなので、誰も五百歳だとは思わない。
入ったのは、十六歳の少年がリーダーの若いパーティだ。
「新人は後ろにいろ。危なくなったら、俺たちが守るから」
年下の先輩たちは、本気でユノを守ろうとする。
それがかわいくて、ユノは言われたとおり後ろでにこにこ見ているだけ。
なのに、先輩たちが剣を振るたびに、魔物がばたばた倒れていく。
後ろからユノが、こっそり矢を当てているからだ。
薬草採りの帰りに出た竜も、ユノが矢一本で落とした。
先輩たちは自分が強くなったと思いこみ、どんどんランクを上げていく。
新人いびりのブルーノは、からんできたその場で帽子を矢で飛ばされ、腰を抜かした。
竜を倒したことになった先輩たちは表彰され、今ではギルドと貴族の取り合いになっている。
とうとうお城から、次の竜退治の頼みが届いた。
「竜なんて楽勝だって。ユノは後ろで見てろよ」
23
竜の姫も獣人の女騎士もエルフの女王も、子守りの俺を取り合って帰してくれない ~弟と妹を八人育てた長男、国じゅうのお屋敷に呼ばれています~
「お願い、弟が何日も泣きやまないの」
弟と妹を八人育てたトビーの話を聞いて、竜の姫が小さな弟を抱いて村へ飛んできた。
抱っこして背中をとんとんすると、竜の子はすぐにすやすや眠った。
その日から、トビーは竜の姫に雇われた子守りになった。
評判を聞いて、獣人の女騎士やエルフの女王からもお呼びがかかる。
もふもふの獣人の子も、いたずら好きなエルフの子も、トビーがあやせばすぐ泣きやむ。
「男が子守りだなんて、みっともない」
貴族の教育係だけは、会うたびにトビーを笑う。
困ったのは、子どもより雇い主のほうだった。
竜の姫と女騎士と女王は、次はうちの番だと、毎日トビーを取り合っている。
「村へ帰るのは、明日でいいでしょう?」
今日も、なかなか寝ない子や、けんかばかりの兄弟や、遠足ではぐれる子が待っている。
うわさは国じゅうに広がり、貴族のお屋敷や隣の国からも頼みが届き始めた。
その中には、あの教育係からの手紙もまじっている。
24
「ゴミ溜めの聖女」とバカにされて追放された私、呪いなんて最初からなくて“ただ古くて壊れてるだけ”でした〜前世の知識で直して独立します〜
名門の家に生まれたのに、私だけ「浄化の力なし」の役立たず。家族の失敗した呪いの品を地下でこっそり片づける係で、みんなからは「ゴミ溜め場の聖女」とバカにされていました。
でも、死にかけたある日、前世の記憶がよみがえります。私はもともと、古い宝物を直すお仕事をしていたのです。
そこで気づいてしまいました。この家が「呪い」と呼んで怖がっている品は、呪いなんかじゃない。ただ古くて、汚れて、壊れているだけ。だったら、直せます。
家を出て、小さな修復のお店を開きました。錆びた短剣も、泣いている銀のロケットも、百年ものの「呪いの剣」も、前世の知識でぜんぶ元通り。気づけば街の人に頼られて、王様からも呼ばれるように。
一方その頃、私を追い出した実家は、私がいないと道具ひとつ直せずに大あわて。今さら「戻ってきて」と泣きつかれても……もう遅いです。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
25
追放された令嬢ですが、辺境で魔法と科学を組み合わせたら、街がとんでもない速さで発展しました〜誰も口出ししてこない辺境、最高ですわ〜
「役立たず」と笑われて、辺境の村へ追い出された令嬢エリス。
でも、これはわたくしにとって願ったりですわ。だって、辺境には口うるさい貴族も、面倒な決まりもございませんもの。魔法と科学を組み合わせて、好きなだけ道具を作れる。こんなに楽しい場所、ほかにございませんわ。
まずは、こわれた家を直して、きれいな水を出して、やせた畑をよみがえらせて――。
気づけば、さびれていた村は、とんでもない速さで大きくなっていきましたの。村の人たちはわたくしを「神さまの使い」なんて呼びますけれど、ふふ、ただの追放された令嬢ですわよ?
やがて、わたくしの街の噂は王都にも届きましたわ。
あれほどわたくしをバカにした人たちが、今さら「戻ってきてくれ」ですって? 残念ですけれど、この辺境が楽しすぎて、王都に帰る気はございませんの。
さあ、今日はなにを作りましょうか。
誰も口出ししてこない辺境で、わたくしの好きにやらせていただきますわ。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
26
山奥で薪割りしかしてこなかった俺、王都の騎士学校で『その斬撃は何だ』と騒がれる ~じいちゃんの薪割り三千日、実は最強の剣術でした~
実技試験で、丸太を台ごと真っ二つにした。試験場が静まり返った。
「今の斬撃は何だ」「刃を添えただけに見えたぞ」「あれは達人の太刀筋だ」
いや、ただの薪割りだが。
結果は『評価不能』。おまけに試験台を壊したから、あやうく門前払いになるところだった。拾ってくれたのは校長で、「台の弁償は体で払え」。というわけで、学校の薪番をやりながらの特例入学だ。
俺は山奥で、じいちゃんに毎日薪割りで育てられた。教えは二つだけ。「腰で割れ」「刃は最後に添えるだけ」。朝飯の前に三百本、しくじるとおかずが一品減る。理不尽なじいちゃんだった。その理不尽が、王都じゃ達人の技らしい。
今日も薪小屋で薪を割ってると、生徒も教官も見物に集まってくる。実技で俺に負けた侯爵家のお嬢様は「弟子にしてください」と薪小屋の前から動かない。
山のじいちゃんからは手紙が来た。『薪割りをサボるな。仕送りは芋でいい』。
じいちゃん、あんた何者なんだ。
27
パワハラで会社を辞めた俺、どんな船でも作れるスキルで海に出る〜前世の知識で商売してたら、いつの間にかとんでもない大金持ちになっていた〜
残業まみれの毎日に、俺はとうとう辞表を叩きつけた。
その帰り道、力尽きるように倒れて――目が覚めたら、知らない世界の川のほとりに寝ころんでいた。
神様がくれたのは、【万能造船】というスキル。
頭に思い描いた船を、その辺の木や石から丸ごと作り出せる。しかも船は使い込むほど育って、網でもクレーンでも、必要なものがどんどん生えてくる。
「もう誰にもこき使われない。今度は好きに生きるんだ」
まずは小さなボートを一艘。川を下って港町に着いた俺は、前世の知識で燻製や魚の調味料を作って売ってみた。すると、これが飛ぶように売れる。大食いの用心棒に、川で助けた女の子。気づけば船には、賑やかな仲間が増えていた。
売れたお金で船を大きくして、次の町へ。行く先々でうまいものを作っては商売を広げるうち――俺の財布は、いつの間にか町ひとつ買えるほどに膨らんでいた。
会社に潰された俺が、水の世界で船を育てて成り上がる。のんびり、痛快、成り上がりの物語。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
28
大宋の転生「覇道ではなく、王道を」
殿試の答案に「デフレと信用創造」を書いた受験生が、皇帝に見出された。剣も魔法も持たない経済学徒が、信用と鉄道と統計で魔帝の帝国に立ち向かう。英雄ではなく国が強くなる、全440話完結の中華風異世界内政譚。
経済学部の大学生・林修平は、就職初出勤の朝、交通事故に遭ったはずが、気づけば見知らぬ農地に倒れていた。
スマートフォンは圏外、周囲の人間とは言葉も通じない。だが漢字だけは通じる筆談を頼りに、修平はこの世界が中華文明圏らしいことを知る。私塾で言葉と学問を学び直し、街で目にした国号は「大宋」。てっきり過去の宋代へ来たのだと思い込んだ修平は、身寄りのない自分がこの巨大な官僚国家で生きていく唯一の道として、科挙合格を志す。
だが殿試で提出した「デフレと信用創造」を論じた策論は、皇帝の目にまで留まり、及第した修平は異例の出世を遂げていく。やがて夜対の場で明かされる衝撃の真実――この国が戦っているのは遼でも金でもなく、魔法を操る魔族軍であるという事実。ここは史実の宋ではなく、大宋という国家そのものが丸ごと転生した、異世界だったのだ。
武力を持たない一介の経済学徒に、剣も魔法も扱えない。だが修平には、現代日本で培った経済学・統計学の知識がある。銭荒に喘ぐ大宋を救う信用創造と中央銀行、位取り記数法、そして産業革命――主人公はあくまで方向性を示す羅針盤に過ぎない。実際に国を動かすのは、皇帝・宰執・武将・技術者・そして無数の名もなき民たちだ。
主人公がチートなのではない。国そのものが強いのだ。
魔族との激突による壊滅的な敗北、そこからの産業革命による大逆転、政治と軍事の分立、そして民の声を掬い上げる新たな仕組みの模索――大宋は幾度もの敗北と対話を重ねながら、覇道ではなく王道による統治を追い求めていく。
これは、一人の転生者の物語ではない。
武力ではなく徳と制度によって世界を変えようとする、ひとつの国家の物語である。
29
お客様の特技を一泊一つ教われる宿で、今日もできることが増えていきます
祖父から六部屋の宿「麦穂亭」を継いだバント。宿の鍵には、一泊した客から特技を一つ教わると、驚くほど覚えがよくなる加護があった。
パン職人に生地のこね方を教われば、翌朝のパンがふかふかに。大工に椅子の直し方を教われば、食堂でゆっくりくつろいでもらえる。
洗濯屋、苗売り、引退した剣士。客が変わるたび、白い寝具や鉢の花、湯を沸かす薪が少しずつ揃っていく。
すごい特技も、使いたいのは宿の仕事。次に泊まりに来たとき、また喜んでもらえたら嬉しい。そんな小さな宿の毎日。
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「動物に好かれるだけ」のハズレスキルで追放された俺、森で拾った最強もふもふに懐かれてスローライフ〜え、こいつめちゃくちゃ強い聖獣だったの?〜
「動物に好かれるだけ」のハズレスキル持ち。そう言われて、俺はパーティを追放された。
過労死して異世界に来たと思ったら、授かったのは戦うこともできないハズレスキル。仲間にも見捨てられ、明日のパンにも困る毎日だった。
そんなある日、森で傷ついた白いもふもふ「フェン」を拾う。手当てをしてやると、なんとフェンは人の言葉を話した。しかも珍しい薬草や魔晶石を次々に見つけてきて、俺の暮らしはあっという間に楽になっていく。
やがて巨大な魔狼がフェンにひざまずき、伝説を記した本のページが、この小さな相棒とぴたりと重なった。
え、こいつ、数百年に一度しか現れない最強の聖獣だったの?
これは、ハズレスキルで追放された俺が、最強もふもふと始めるあたたかい異世界スローライフ。うまい飯と、もふもふと、ちょっとした成り上がり。今さら「戻ってこい」と言われても、もう遅いです。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
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四十手前のソロ冒険者、酒場の賭け札で『大穴』と呼ばれている ~俺がどの狩り場に出るかが、毎晩の賭けになっているらしい~
この国の一番の娯楽は、酒場の遠見鏡だ。人気冒険者の狩りが生で映って、客は酒を片手に賭けをする。
俺は映る側じゃない、四十手前のソロ冒険者。手堅い依頼を二十年。……のはずだった。
最初は、新人パーティの護衛で隅にちょっと映ったくらいだった。ワイバーンを煙でやり過ごして、それきり忘れてた。
ところが常連客が俺に気づいた。「おい、また例の男が映ってるぞ」「今日は北の狩り場だ」
気づけば賭け札に『大穴』の枠ができていた。倍率は上がったり下がったり、胴元は頭を抱え、「あれは仕込みだろう」と疑う客まで出る始末。
言っとくが、俺はいつも通り、通いで仕事をしてるだけなんだが。
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魔力ゼロで婚約破棄された公爵令嬢、前世の理科の知識でこの世界の魔法を全部あばいてしまう〜追放された辺境で本物の聖女より崇められました〜
「魔力ゼロの無能が、私の隣に立つな」
公爵令嬢のリディアは、生まれつき魔力がない。それだけの理由で、家族にも婚約者の第一王子にもずっとバカにされてきた。
そこへ現れたのが、強い光の魔力を持つ聖女エリアーデ。王子はここぞとばかりにリディアへ婚約破棄を突きつけ、国の外へ追い出してしまう。
追放先は、寒くてやせた北の辺境。ところが荷馬車に揺られている途中で、リディアは前世を思い出した。働きすぎて死んだ、日本の理系の研究者だったころの記憶を。
そして気づく。この世界で「魔法」と呼ばれているものは、前世で習った理科でぜんぶ説明がつくのだと。火の魔法はただの燃焼、水の魔法はただの化学の反応。だったら、魔力なんてなくても同じことができる。
たどり着いた辺境の村で、リディアは前世の知識だけを頼りに、鉄も、汚れがよく落ちる石けんも、作物がぐんぐん育つ肥料も作りはじめる。村人たちは大喜びで、いつしか彼女を「本物の聖女様だ」と崇めるようになっていた。
一方、リディアを追い出した王国では、彼女が陰でこっそり支えていた大事な仕組みが、次々に壊れはじめていて――。
追放されて、むしろ最高。読みやすさ第一の、痛快“理科チート”ざまぁ物語。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
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王女のぬいぐるみに転生した俺、食事も昼寝もお世話されすぎています
目が覚めたら、手のひらほどのクマのぬいぐるみになっていた。持ち主は六歳の王女リネット。クルミと名づけられた俺には、小さな食器も、柔らかい寝床も用意される。
ご飯は食べさせたい。散歩は抱っこで連れていきたい。ありがたいけれど、中身は大人の男なので、少しくらい自分でやりたい。
短い脚で階段に挑み、丸い手で匙を持ち、王女に文字を教わってお礼の手紙も書いてみる。疲れたら、結局抱っこで眠ってしまうのだけれど。
世話好きの小さな王女と、世話を焼かれがちなクマの、おやつと昼寝が楽しみな毎日。
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独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜【改訂版】
ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。
過労死の果てに辿り着いたのは、剣と魔法の異世界だった。
神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。
静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。
作り出す珈琲は病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。
伝説級アイテム扱いされ、貴族も英雄も列をなすが──本人は、そんな騒ぎに興味なし。
「……うまい珈琲と煙草があれば、それでいい」
誰かと群れる気も、媚びる気もない。
ただ、自分のためだけに、今日も一杯と一服を楽しむ。
誰にも縛られない孤高のおっさんの、異世界マイペースライフ。
※本作は、旧版の『独身おじさん』を全面的に書き直した改稿版です。
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無口な婚約者の使い魔が、毎日プロポーズの練習をしに来ます
無口な婚約者アデルと、もっと話してみたい。そう思っていたフィオネの窓辺に、彼の使い魔の白い小鳥がやって来た。
「君の笑った顔が好きだ」
本人と同じ声で告げられたのは、一人で練習していた求婚の言葉。嬉しかったと正直に伝えたら、二人で花と指輪を選びに行くことになった。
名前で呼ぶ練習も、内緒の贈り物も、小鳥にはすぐ覚えられてしまう。それでも今度は、本人の口から聞きたい。
両思いになった二人が、買い物や新居選びを楽しみながら、少しずつ素直に話せるようになる婚約生活。
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魔獣肉の解体職人、首都の路地裏屋台で棘背蜥蜴の白身を焼く
血抜きは三度——一度目で表層、二度目で深層、三度目で繊維の間。それが、首都レフカの大市場で五年間叩き込まれた鉄則だった。
魔獣肉の解体助手ニナ。腕は一番だったのに、親方の引退と一緒にお払い箱。理由は「女に大市場は任せられない」。残ったのは、包丁と、指先で肉の品質を見抜く勘だけ。
行き場をなくしたニナは、路地裏に屋台を出す。装甲猪の端材、蒼牙狼の煮込み、そして誰も見向きしない棘背蜥蜴の尾根元から取り出した絶品の白身。安い素材から最高の味を引き出す、それだけが取り柄の屋台が、工房街の職人たちの胃袋を掴んでいく。
旨い安い早い。首都の路地裏で始まる、屋台起業グルメストーリー。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
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ハズレスキル〈お留守番〉を笑われた俺、任された場所を守る間だけ最強になる ~置き去りにされた野営地、魔物の大群から一歩も引きませんでした~
成人の儀で授かったスキルは〈お留守番〉。任された場所を離れずに守ると、力が上がる。それだけ。
戦えないと笑われて、俺の仕事はいつも荷物番だった。
ある日、エリート部隊が「足手まといは野営地で待ってろ」と俺を置いて、洞窟の奥へ向かった。その晩、野営地に魔物の大群が押し寄せた。
――スキルが、光った。
気づけば朝で、俺の前には魔物の山ができていた。任された場所を守るときだけ、俺は誰にも負けないらしい。
通りがかった商隊がそれを見ていて、噂は勝手に広まった。今の俺は「留守番屋」。家でも店でも砦でも、守ってほしい場所があれば呼んでくれ。料金は相場より高いが、その価値はある。
ちなみに俺を置いていった部隊は、大事な倉の番を頼める相手がいなくて困っているそうだ。
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戦闘兵器の物語
異世界の混乱の中、新米操縦士として巨大戦闘兵器を操る少年・カンバーツ。彼は己の正義感を胸に、町を襲う凄惨な戦いへと身を投じていく。
しかし、彼の周囲に集まるのは一癖も二癖もある仲間たちばかり。
支離滅裂な言動で周囲を翻弄する最年少操縦士・パロラーチョ。
過去のトラウマから心を閉ざし、笑顔を忘れてしまった真面目な従姉・サヴァイヴォー。
日光を嫌い、夜間学校に通う人間・ゾンビ・吸血鬼の血を引く異色な従妹・ロードゥ。
個性豊かな仲間や頼れる家族に囲まれながらも、噛み合わない会話や日常のドタバタに頭を悩ませるカンバーツ。彼らはそれぞれの抱える傷や過去と向き合いながら、突如として立ちはだかる謎の組織「戦闘兵器破壊軍」との戦いへと巻き込まれていく――。
異世界を舞台に繰り広げられる、賑やかな日常と巨大戦闘兵器による爽快なバトルアクション物語!
この作品はカクヨム、エブリスタでも投稿しています。
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【R18】魔法使いとJK〜魔法使いになって女の子達を助けたら嫁候補が増えました。JKとか王女とか元盗賊の女とかまだまだ増えそうなんですけど。
水島ヒマリ高校二年生、街でも噂の皆が認める美少女だ。普段から防犯ブザーを五つ持ち歩く程の慎重な子だ。
先日交際の申し出をお断りした隣のクラスの男子に目を付けられ街の半グレに
拉致られ廃工場の事務所に連れ込まれた
クズどもに純潔を穢される半分気力を失いかけたヒマリの前に魔法使いが現れた都市伝説の魔法使い。
えっ!マジの魔法?
伝説通りなら木村洋一はDT
拗らせヘタレDTの洋一とJKヒマリとのトラウマ的出会いから事が始まった。
☆他のサイトでも投稿してます。
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癒した手が人を殺すと知ったので、聖騎士団を辞めて辺境で薬屋を始めました
聖騎士団の薬師フィオナは、自分が癒した騎士たちの手で集落が「処理」される現実を知り、静かに紋章を外した。
辿り着いた辺境の集落には、三年前に薬師を失ったまま暮らす五十人の住人がいた。
蒼の樹海の素材で薬を作り、灰枝の冒険者に軟膏を売り、子供の熱を下げ、猟師と樹海の中層に踏み込む——
派手な事件はない。ただ、一日一日を積み重ねるだけの毎日。
それでも、「おかえり」と迎えてくれる場所がある。
——けれど、外した紋章は鞄の底で静かに重い。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
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