歴史・時代 群像劇 小説一覧
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32件
1
「信長、死せず」ー鳴かぬなら、死んだふりセヨ、ホトトギス
本能寺の変の半年前――織田信長は、自らの未来を悟った。
比叡山焼き討ちをはじめ、数々の苛烈な行い。
積み上げたのは天下ではなく、無数の恨みだった。
「このままでは、いずれ討たれる」
そう確信した信長は、ある決断を下す。
天下取りを捨てる。
そして――自分を“死んだこと”にする。
狙うは、本能寺の変そのものを利用した完全消失。
戦国最強の男が選んだのは、
覇道ではなく、自由で穏やかな生き方だった。
だが、歴史はそう簡単に変わらない。
明智光秀、徳川家康、そして各地の思惑が絡み合い、
信長の「死なない計画」は予想外の方向へと転がり始める――。
2
戦国に死霊は舞う〜戦国×ゾンビ奇譚〜
天正八年(1580年)、九州は肥前国平戸に一隻の南蛮船が漂着した。その漂着船は、人の姿をした獣のように呻く化け物で溢れかえっていた。噛みつかれた者は同じ化け物と化す。化け物はたちまち数を増やし、当地の大名松浦家は瞬く間に消滅した。
頭に矢が刺さっても死なず、手足を斬り落としても痛がる素振りすら見せず、怪力無双にして狼のように敏捷な化け物――それを、九州三大勢力の一つ龍造寺家は『鬼』と呼んだ。当主・隆信は三万の討伐軍を派遣するが、呆気なく壊滅。鬼の群れは肥前を食い尽くし、大友や島津の領域に蔓延を始める。
生き残った龍造寺家の重臣・鍋島信生(なぶなり、後の直茂)は東に逃れ、仇敵である大友家に身を寄せ、大友の重臣・高橋紹運と共闘を図る。だが鬼の数は二十万に及び、九州の勢力では手がつけられなくなっていた。
信生は日本全国の大名から力を借りるため織田家に向かい、その重臣・惟任光秀の協力を得る。しかし、諸大名が簡単に手を取り合うことはできない。毛利・長宗我部・武田・北条・上杉・伊達……前代未聞の事態を前に、それぞれの思惑が絡まり合う。織田の重臣、光秀・秀吉・一益・勝家なども、それぞれに思うところがあるようだ。
共通の敵が現れた時、乱世の日本は一つになれるのか。信生は日本を束ね、九州を救うことができるのか。数多の戦国大名・武将が織りなす、全く異色の戦国仮想戦記・政治劇がここに始まる。
基本的に毎日一話更新します。お気に入りや感想など、励みになるのでどうぞよろしくお願いします。
3
刀を持たない朝 ―武士とはなにか、七百年の物語―
平安の終わり、一人の若い郎党が問う。「武士とは、何か」。
源平の争乱から鎌倉、南北朝、応仁の乱、戦国、安土桃山、そして幕末から西南戦争へ——約七百年。武士が生まれ、栄え、作法を整え、やがて自らの手でその時代を終わらせるまでを、各時代を生きた男たちの視点で描く歴史群像劇です。頼朝、尊氏、道三、信長、秀吉、西郷……時代の象徴たちが、視点を受け渡しながら物語を運びます。
土地のために戦い、土地を恩賞として頂く——それが、武士でした。だが信長は土地を一個の茶碗に変え、秀吉は検地と刀狩で武士と百姓を永遠に分け、泰平の世は、ついに刀を飾りに変えていく。「武士とは何か」という問いの答えは、時代ごとに、姿を変えていきます。
そして物語は、武士たちがそれぞれの時代に遺した「武士とは――」という言葉を束ねていきます。
4
三部作 オルレアンの聖女から受け継いだ350年後のフランスIF物語 ~光の聖女から豊穣の聖女そして軍神へ
異端審問の法廷からひとりの少女が足を踏み出す。
歴史の闇に葬られたはずのフランスの救世主――ジャンヌ・ダルク。
だが、その最期そのものが、彼女の仕掛けた最大のイカサマであったとしたら?
政治の道具にされるのを防ぐため、かつての輝かしい名を捨て、激戦地の名を背負った少女――ジャネット・パテー。
「剣を振るう戦いは終わりました。これからは、傷ついたこの国を癒やす戦いです」
武器ではなく「鍬(くわ)と、種と、他人のために流せる美しい涙」によって、民の自立を助ける開墾の旅が始まる。
待っているのは、彼女を失った絶望から狂気へと堕ちゆく戦友、ジル・ド・レの「国家予算を超える総資産」を注ぎ込んだ巨大農政投資。
そして彼女の生存に怯え、闇の刺客を放つフランス国王シャルル7世との冷徹な政治劇。だが、襲いかかる暗殺者の殺意すらも、彼女の差し出す一杯のスープが、その胃袋の底から優しく溶かし切っていく。
しかし、これは始まりにすぎない。ジャネットが大地に蒔いた「生のバトン」は、350年の時を超え、地球規模の寒冷化に震える大激動の時代へと収束していく――!
【豊穣の聖女】マリー・アントワネットが泥まみれでクワを振るう、冷害救国。
【機械マニアの国王】ルイ16世がプロイセンの精密技術と融合し、100年前倒しで爆誕させる『鉄の装甲車』
【軍神】ナポレオン・ボナパルトが、胃痛と戦いながらコーヒーと共に組み立てる、全欧州網羅の「爆速ロジスティクス」
「海の王者がネルソンなら、陸の王者はこの俺だ」英国の死神・ネルソン提督率いる最強のロイヤルネイビーが、生存の執念をかけ海上輸送ルートを完全封鎖するとき、ナポレオンが突きつけたのは、武力ではなく、相手の飢えを完璧に救済する「魚と芋(未来の味)」の数式だった。
すべてを繋ぐのは、歴史の裏で美味の奇跡を起こし続ける天才料理長・カレーム。
「血を、すべて民を生かす『麦とジャガイモ』へと変えよ!」人類の敵「飢餓」に、歴史の偉人たちがそれぞれの正義をかけて挑む、世界で最も優しく、最も力強い大逆転の物語。
――絶望は、光によって救済される。350年の時空を繋ぐ、本格歴史IF内政無双ファンタジー、ここに開幕。
5
夢の終わり ~蜀漢の滅亡~
「───────あの空の極みは、何処であろうや」
三国志と呼ばれる、戦国時代を彩った最後の英雄、諸葛亮は五丈原に沈んだ。
蜀漢の皇帝にして、英雄「劉備」の血を継ぐ「劉禅」
最後の英雄「諸葛亮」の志を継いだ「姜維」
── 天下統一
それを志すには、蜀漢はあまりに小さく、弱き国である。
国を、民を背負い、後の世で暗君と呼ばれることになる劉禅。
そして、若き天才として国の期待を一身に受ける事になった姜維。
二人は、沈みゆく祖国の中で、何を思い、何を目指し、何に生きたのか。
志は同じであっても、やがてすれ違い、二人は、離れていく。
これは、そんな、覚めゆく夢を描いた、寂しい、物語。
【 毎日更新 】
【 表紙は hidepp(@JohnnyHidepp) 様に描いていただきました 】
6
俺たち終戦四人組ー太平洋戦争を終結に導いた官僚たちの戦いー
「この戦争は、もう勝てない」
昭和十八年。
陸軍参謀本部の中で、その現実を直視していた男がいた。
松谷誠、陸軍大佐。
英米の国力を知り、補給と物量を重視する異端の幕僚。
敗北を口にすることさえ許されない軍中央で、彼は密かに終戦への研究を始める。
やがて彼のもとに、外務省の加瀬俊一、宮中の松平康昌、海軍の高木惣吉がつながっていく。
陸、海、外、内
交わるはずのなかった四人の官僚たち。
【陸】悲観論を恐れず和平案を練り続ける陸軍大佐・松谷誠。
【海】海軍大臣の特命で海軍を善導し、活路を探る海軍少将・高木惣吉。
【外】外務大臣の傍らで外交の道を拓く外相秘書官・加瀬俊一。
【内】天皇の御意向を汲み、宮中から静かに策を巡らす内大臣秘書官長・松平康昌。
彼らの敵は、連合国だけではない。
徹底抗戦を叫ぶ軍部。
和平派を監視する憲兵。
敗北を認められない国家の空気そのもの。
どう勝つかではない。
どう終わらせ、日本を残すか。
【作品について】
この物語は公式記録、専門家の分析、関係者の証言を基に構成しています。なお、なるべく忠実をベースとしてますが、演出上、筆者の創作箇所や小説用に再構成している箇所もありますのであらかじめご承知おきの上お読みください。
※執筆に先立ち、熊本県人吉市の「高木惣吉記念館」にて、四人組の一人である高木惣吉氏のご遺族の方に長時間の取材と貴重な史料のご提供を頂きました。ご協力に心より感謝申し上げます。
7
新月の光
[更新:不定期]【第四部連載中!】【第一部・第二部・第三部完結!】【単発外伝あり】
(最新話・定期更新はエブリスタ様→https://estar.jp/users/1844680176)
”真に読む者に光が差す物語”。何層にも重なった伏線とメタファー。
「一行一行を読み解きたい」「じっくり腰を据えて長編を」という方におすすめ。
<世界観>
大陸、架空の王朝。遥かなる国――。
人と人をつなぐのは、血よりも情。真に人を救うのは、名よりも実。
壮大であるがゆえに、誰も描くことができなかった世界。
人の思いは、どこまで時代を動かせるのか。
漢代風王朝を舞台に、あまたの人の情が織りなす壮大な群像劇。
剣戟と政略、陰陽と魂の縁、そして誰かを想い守るための静かで熾烈な愛――。
恋愛だけでは終わらない。戦乱、策略、霊的世界までも抱く「生きた世界」そのものを描く、
これがハイ・ヒストリカル・ファンタジー。
<第一部あらすじ>
第四親王・犀星は、生き別れた大切な幼馴染・玲陽のもとへ馬を走らせる。
十年の時を経て、再会を果たした玲陽は、生と死の間で身も心を病んでいた。
血縁によって縛られた因果を断ち切るため、犀星と、彼を取り巻く人々が怨讐に立ち向かう。
玲陽の身に怒っていた悲劇。
犀星に忠誠をつくす近衛・涼景の静かな情熱。
心密かに犀星をしたいつつ、影を宿す少年・東雨の苦悩。
ひとりひとりの「情」が絡み合うとき、「血」の宿命を断ち切る光が射す。
最後に犀星が目にしたものとはーー
<第二部あらすじ>
都、紅蘭にもどった彼らを待っていたものとはーー
新たな人物も加わり、政略と軍事、愛憎の間で物語は大きなうねりをみせてゆく。
玲陽を包む人々の無言の愛。
自分自身と向き合いながら、未来に向かう玲陽の姿は、誰かを勇気づけた。
皇帝の密使として裏切り続ける宿命の東雨にもまた、厳しい冬は容赦なく訪れる。
やり場のない焦燥と絶望を抱き、彼が数える月の光。
すべての友が希望を見失い、うつむいたとき。
顔を上げたのは、犀星だったーー
<第三部あらすじ>
政治の中心として動き始めた五亨庵陣営。
皇帝との関係性を模索し、決起の機会をうかがう蛾連衆。
軍事均衡を揺るがす禁軍と左派のもくろみ。
宮中の裏側で怪しげな動きを見せる紀宗一派。
常に我が道を邁進する暁隊。
それぞれの勢力が蠢く中、猪突猛進ですべてをぶった切るあいつが降臨!
⭐️本作品は長編となっております。
🔷この物語には、暴力・医学的な表現などが含まれます。ご注意ください。
🔷この物語はフィクションです。実際の医療行為等とは関係ありません。
※X:@megumiakarinにて最新情報発信¥
8
軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~
『船魄』(せんぱく)とは、軍艦を自らの意のままに操る少女達である。船魄によって操られる艦艇、艦載機の能力は人間のそれを圧倒し、彼女達の前に人間は殲滅されるだけの存在なのだ。1944年10月に覚醒した最初の船魄、翔鶴型空母二番艦『瑞鶴』は、日本本土進攻を企てるアメリカ海軍と激闘を繰り広げ、ついに勝利を掴んだ。
しかし戦後、瑞鶴は帝国海軍を脱走し行方をくらませた。1955年、アメリカのキューバ侵攻に端を発する日米の軍事衝突の最中、瑞鶴は再び姿を現わし、帝国海軍と交戦状態に入った。瑞鶴の目的はともかくとして、船魄達を解放する戦いが始まったのである。瑞鶴が解放した重巡『妙高』『高雄』、いつの間にかいる空母『グラーフ・ツェッペリン』は『月虹』を名乗って、国家に属さない軍事力として活動を始める。だが、瑞鶴は大義やら何やらには興味がないので、利用できるものは何でも利用する。カリブ海の覇権を狙う日本・ドイツ・ソ連・アメリカの間をのらりくらりと行き交いながら、月虹は生存の道を探っていく。
登場する艦艇はなんと86隻!(人間のキャラは他に多数)(まだまだ増える)。人類に反旗を翻した軍艦達による、異色の艦船擬人化物語が、ここに始まる。
――――――――――
●本作のメインテーマは、あくまで(途中まで)史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
●なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。もちろんがっつり性描写はないですが、GL要素大いにありです。
●全ての船魄に挿絵ありですが、AI加筆なので雰囲気程度にお楽しみください。また、船魄紹介だけを別にまとめてありますので、見返したい時はご利用ください(https://www.alphapolis.co.jp/novel/176458335/696934273)。
●少女たちの愛憎と謀略が絡まり合う、新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。
●お気に入りや感想などよろしくお願いします。毎日一話投稿します。
9
水滸幸伝 ~王倫・梁山泊にて予知夢を見る~
中国四大奇書のひとつ、水滸伝。
登場人物達が悲惨な結末を迎える展開が多いこの物語を幸せな方向へと書いてみたのがこの話です。
本来なら物語序盤で梁山泊の首領の座を奪われ命を落とす狭量で小心者の王倫(おうりん)。彼は何時の頃からか自分の身に起きるであろう出来事を夢で見るようになる。
さらには自分の余命まで知る事となり己を省みて一念発起。夢からの警鐘を活かして危機回避を目指しながら梁山泊には平穏をもたらそうと志す。そんな彼に影響を受け一人、また一人と新たな仲間が加わっていく。
残酷描写はないので苦手な方も安心。知略を駆使した壮大な駆け引きと予想を裏切る展開。何より好漢達が成長していく姿が面白い水滸伝がここに開幕。
この作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
10
からみ糸 ―深川つみびと物語―
◇2026/06/24完結◇
―負け犬達の咆哮は凄烈なり―
大江戸サスペンスの幕が上がる!
時に天保十三年。
老中水野忠邦が押し進める大改革が江戸の町に濃い影を落とす中、ひとりの男が悲嘆に泣く。
その声を聞く数人の男女。
男に代わり復讐を始めた浪人に触発され、それぞれが世間に牙を剥く。
寿命いくばくもない老人、行き場がなく主の妾にあまんじる女、周囲から侮られ昇進できない男、悔恨にさいなまれる下っ引、足を洗いたい巾着切り、冴えない料理人⋯⋯。
苦衷の中で生きる者達の小さな罪業は、やがて水野忠邦の心胆を寒からしめることになる。
巷間を騒がす者たち。それを追う同心。興奮必至のクライムスリラー!
11
残影の艦隊~蝦夷共和国の理想と銀の道
この物語の舞台は主に幕末・維新の頃の日本です。物語の主人公榎本武揚は、幕末動乱のさなかにはるばるオランダに渡り、最高の技術、最高のスキル、最高の知識を手にいれ日本に戻ってきます。
しかし榎本がオランダにいる間に幕府の権威は完全に失墜し、やがて大政奉還、鳥羽・伏見の戦いをへて幕府は瓦解します。自然幕臣榎本武揚は行き場を失い、未来は絶望的となります。
榎本は新たな己の居場所を蝦夷(北海道)に見出し、同じく行き場を失った多くの幕臣とともに、蝦夷を開拓し新たなフロンティアを築くという壮大な夢を描きます。しかしやがてはその蝦夷にも薩長の魔の手がのびてくるわけです。
この物語では榎本武揚なる人物が最北に地にいかなる夢を見たか追いかけると同時に、世に言う箱館戦争の後、罪を許された榎本のその後の人生にも光を当ててみたいと思っている次第であります。
12
風の歌よ、大地の慈しみよ
舞台は17世紀初頭のアメリカ。ポカホンタスはインディアンのポウハタン族の娘。旺盛な好奇心と豊かな知性に恵まれ、自然を愛し森の木々や妖精とも会話の出来る彼女は、豊かな大自然の中を自由に駆け回って暮らしていた。
ある日、彼女の前にイギリスから新大陸開拓の為に海を越えて来た男、ジョン・スミスが現れる。通じる筈のない言葉を心で理解し、互いの名を告げ、運命の出逢いに一瞬にして恋に落ちた。
しかし、二人の前には幾多の試練が待ち受ける……。異なる人種の壁に阻まれながらも抗い続けるポカホンタスとスミスの行く末は!?
大自然の中で紡がれる伝説の物語、ここに開幕!
ポカホンタス(Pocahontas、1595年頃~1617年)は、ネイティブアメリカン・ポウハタン族の女性。英名「レベッカ・ロルフ」。本名はマトアカまたはマトワで、ポカホンタスとは、実際は彼女の戯れ好きな性格から来た「お転婆」、「甘えん坊」を意味する幼少時のあだ名だった(Wikipediaより引用)。
ジョン・スミス(John‐Smith、1580年~1631年6月21日)はイギリスの軍人、植民請負人、船乗り及び著作家である。ポウハタン族インディアンとの諍いの間に、酋長の娘であるポカホンタスと短期間だが交流があったことでも知られている(Wikipediaより引用)。
※本作では、実在の人物とは異なる設定(性格、年齢等)で物語が展開します。
13
近江の轍
全ては楽市楽座から始まった―――
『経済は一流、政治は三流』と言われる日本
世界有数の経済大国の礎を築いた商人達
その戦いの歴史を描いた一大叙事詩
『皆の暮らしを豊かにしたい』
信長・秀吉・家康の天下取りの傍らで、理想を抱いて歩き出した男がいた
その名は西川甚左衛門
彼が残した足跡は、現在(いま)の日本に一体何をもたらしたのか
※この小説は『小説家になろう』『カクヨム』『アルファポリス』で掲載しています
14
梁山好漢綺伝
水滸綺伝に登場する好漢たちの、本編では描き切れなかった物語を描く短編集。
15
瓦礫の国の王~破燕~
時は戦国時代。
舞台は北朔の国、燕。
燕は極北の国故に、他の国から野蛮人の国として誹りを受け続け、南東に位置する大国、斉からは朝貢を幾度なく要求され、屈辱に耐えながら国土を守り続けていた。
だが、嫡流から外れた庶子の一人でありながら、燕を大国へと変えた英雄王がいる。
姓名は姫平《きへい》。後の昭王《しょうおう》である。
燕国に伝わりし王の徴《しるし》と呼ばれる、宝剣【護国の剣】に選ばれた姫平は、国内に騒擾を齎し、王位を簒奪した奸臣子之《しし》から王位と国を奪り戻し、やがて宿敵である斉へと軍勢へ差し向け、無二の一戦に挑む。
史記に於いて語られることのなかった英雄王の前半生を描いた物語である。
16
泥濘の聖域 〜 澱みと濁流 〜
天正二年、長島。
雨が止んだ。それは、織田の鉄砲が再び「火」を噴く合図だった。
周囲を囲むのは、美しくさえある鉄と逆茂木の檻。逃げ場はない。
泥濘が兵の足を呪いのように掴み、死臭が混じった風が水路を撫でる。
坊官は、その絶望を冷徹な数字に置き換えていた。
残存兵力、食糧、矢じりの数。そして、これから失われる命の「割合」。
「私は、勝つと思っていない」
ふなは血に染まった水路を漕ぎ、重蔵は熱を失った炉で矢を打ち、かわは絶望に狂いゆく民を観察する。
英雄もいなければ、救済もない。あるのは、巨大な暴力に摩耗されていく肉の音だけだ。
歴史が「根切り」と呼んだ、凄惨な消耗戦の記録。
その最深部で、坊官はひとり筆を執る。
包囲網を、呪わしき理で解体するために。
泥濘の聖域外伝
カクヨム:長島異聞録 ―― あるいは、泥濘の流路
https://kakuyomu.jp/works/2912051600145715300
17
二十九の星 -後漢光武帝戦記-
三国志から遡ること、二百年――
齢十三で父を亡くすも、その苦しみを乗り越えて政界で立身した男、王莽。
しかし、腐敗した国家は清廉高潔の士を求めず、王莽は政争に敗れて帝都を追われる。
失意の中、帝国を彷徨う王莽は、ある時、皇帝の血を引いた少年たちと出会い、彼らに一巻の書物を託す。
その直後、停滞していた時代が英雄を求めて激しく動き出す。
遥か西方、ローマの地にて、運命が偉大なカエサルを、アウグストゥスを求めたように。
シルクロードの西端でローマ帝国が内乱を経て成立した時代、
シルクロードの東端で起きた戦乱を描く歴史ファンタジー。
18
明治クエスト1871 ―異邦の絆―
文明開化の闇を照らせ――
真実は、国境を越えて歪められる。
明治4年、岩倉使節団の船に乗ったのは「日本」そのものだった。
語学に優れた青年・桐生新太郎、型破り発明家・綾部影照、元武士の護衛・真田義経――
彼らは福沢諭吉の「独立自尊」を胸に欧米へ渡ったが、そこで待ち受けていたのは「文明」の名を借りた戦争だった。
◇衝撃の史実改変◇
・エジソンの研究所に仕掛けられた爆発装置
・パリ・コミューン跡地に潜むプロイセン軍のスパイ網
・ビスマルク演説会場でのテロ未遂事件
◇光と影が交錯するキャラクター群像◇
・元芸者情報屋「菊乃」が暴く外交文書の偽造
・武器商人イーサン・グラントの二重ゲーム
・旧幕府残党・影山伝蔵の「武士道テロ」
「この国が西洋に飲み込まれる前に、俺たちが飲み込んでみせる」
――蒸気機関の煙が希望を曇らせる中、
女性医師・中原佳乃はコレラ病原体を握りしめ、
ヒロイン・有馬つばきは女子教育の灯火を掲げた。
史実を超えるスケールで描く、もう一つの明治維新。
国際スパイ網×和魂洋才×女性の覚醒――
あなたが知らない「文明開化」が、今、動き出す。
19
水滸綺伝
時は北宋、愚帝のもとに奸臣がはびこる中、侵略の足音が遠くに聞こえる乱世。
義に篤く、忠を重んじながらも正道から外れて生きざるを得ない百八人の好漢たちが、天に替わって正しい道を行うため梁山泊に集う。
おおいに笑い、肉を食らい、酒を飲み、義の道を行く彼らに待つ結末とは――
滝沢馬琴が愛し、歌川国芳が描き、横山光輝や北方謙三が魅せられ、ジャイアントロボも、幻想水滸伝も、すべてはここから始まった!
108人の個性豊かな好漢、108の熱き人生、熱き想いが、滅びゆく北宋の世を彩る痛快エンターテイメント小説『水滸伝』を、施耐庵の編集に忠実に沿いながらもあらたな解釈をまじえ読みやすく。
※原作の表現を尊重し、一部差別的表現や人肉食・流血等残酷な描写をそのまま含んでおります。御注意ください。
※以前別名義でイベントでの販売等をしていた同タイトル作品の改訂・再投稿です。
20
The last war
「ヒノモトノタビ」シリーズにおける『最終戦争』
すなわち第三次世界大戦での各地の戦場における、兵士達の戦いを描きます。
1~2話完結の短編集、群像劇です。
ほぼ主人公は死にます。戦争の全体像が掴めないまま、駒として死んでいく兵士達の虚しさを上手く描ければと思います。
ですので、情勢説明ほぼ無しでポンと戦闘だけを描きます。
一応背景となる世界情勢は「ヒノモトノタビ」シリーズに沿いますが、まだまだ筆者の脳内なので勝手に想像してもらっても結構です。
おおよそ時系列に並べていきますので、本編を読まずとも楽しめる仮想戦記のようなものになるよう頑張ります。
21
『島津再興記 ― 霧島の軍師 ―』
戦国の薩摩――
もし島津家を『四姉妹』が率いていたなら。
※女性化は世界観設定の一部で、
主人公の周囲が“ハーレム化”するような展開はありません。
女神を祀る霧島の地では、古来より“女が国を治める”女尊の風が残っていた。
調整の義久、武の義弘、智の歳久、政の家久。
“島津の四姫”が家を支える、史実とは異なる IFの薩摩 である。
だが、先代の死と重臣たちの離反により、島津家は崩壊寸前。
肝付・相良の連合軍が薩摩へ侵攻し、家は滅亡の瀬戸際に立たされる。
そのとき、ただ一人残った少年がいた。
十五歳の軍師――木脇静馬。
裏切り者として敵軍に立つ父を持ち、家を失い、
それでも島津のために立ち上がった少年である。
「ここで退けば、島津は終わる」
静馬は霧島の山々を味方につけ、
四姉妹とともに“島津再興”の戦いへ挑む。
裏切り、忠義、神意、そして再興――
これは、霧島の軍師と四姉妹が紡ぐ、
IF戦国薩摩の興亡を描く大河戦記である。
22
楽毅 大鵬伝
舞台は中国戦国時代の最中。
誰よりも高い志を抱き、民衆を愛し、泰平の世の為、戦い続けた男がいる。
名は楽毅《がくき》。
祖国である、中山国を少年時代に、趙によって奪われ、
在野の士となった彼は、燕の昭王《しょうおう》と出逢い、武才を開花させる。
山東の強国、斉を圧倒的な軍略で滅亡寸前まで追い込み、
六か国合従軍の総帥として、斉を攻める楽毅。
そして、母国を守ろうと奔走する、田単《でんたん》の二人の視点から描いた英雄譚。
複雑な群像劇、中国戦国史が好きな方はぜひ!
イラスト提供 祥子様
23
白いリボンがほどけるまで
戦争末期、南の島・青凪島。
十六歳の宮里灯子たち十三人の女学生は、担任教師とともに学徒看護隊として動員される。
「後方の病院」と聞かされていた場所は、負傷者で溢れる地下壕だった。
水も薬も足りない。
砲撃は止まらない。
そして戦況の悪化とともに、少女たちは帰る場所さえ失っていく。
それでも彼女たちは、生きて家へ帰ろうとする。
泥に汚れた白いリボン。
人々の名前が書き残された一冊のノート。
戦場の中で、少女たちは何を見て、何を失っていくのか。
これは、英雄ではない少女たちの物語。
24
千歳の桜~藤原得子物語
平安時代の末期。
公家政治から武家政権へと移りゆくその直前に。
一人の姫君が誕生した。
名を藤原得子(ふじわらのなりこ)と言う。
稀代の悪女として、後の世に妖狐の化身と言われ。
九尾の狐、玉藻の前のモデルとなった。
このお話は、もしかしたら本当はこうだったかも?
史実を限界まで捻じ曲げた、あるいは限界突破して、
ねじ切ってしまったかも知れない物語。
挿絵はAI画像を使用。
25
怪物の残響 - CHOAN LEGACY SYSTEM -
怪物は死んだ。しかし、その絶命の残響は新たな怪物を産む。
大久保長安、駿府にて病死。実子は全員切腹。
遺体は掘り起こされ、安倍川の河原で首を晒された。
慶長末期。公儀の総目付・柳生但馬守宗矩は、大大名をも凌ぐ権勢を誇った怪物の足跡を、天下の台帳から完璧に「漂白」したはずだった。
だが、主を失ったはずの職能たちは、むしろ主が死んだからこそ、なりふり構わずその仕組みを私物化し、勝手に動き始める。
神の声を騙り、闇の連絡網をその足で繋ぐ歩き巫女。
梁の軋みを聞く算術家と、泥の深さを読む山師。
荷重の均衡を脳裏に叩き込み、闇の流通を担う荷役屋。
故郷の嘘の文字に縋る異邦人と、人間の人格すら偽造する書類屋。
公儀の目の届かない地下の配管で、歪みは滑らかに繋がり始めていた。
「……まだ、閉じておらぬか」
網の目を追う宗矩が、柳生の最深部に眠る「もう一人の怪物」の気配に気づいたとき、世界の骨組みが微かに軋む音を立てた。
これは、本尊なき世界で蠢く、職能の怪物たちの自律分散型ノワール。
──世界のあちこちに、あの怪物の『残響』だけが、まだ響いている。
26
逆賊と呼ばれた幕臣 小栗忠順 ――幕末、日本の近代化を設計した男
「たとえ新たな持ち主にのしをつけて提供することになっても、土蔵付きの売り家を残せば幕府の栄誉になる」
幕末の幕臣・小栗忠順は、時代に理解されなかった男だった。フィラデルフィアの造幣局で金貨の不正交換を数字で暴き、横須賀に東洋一の製鉄所を建設し、日本初の株式会社を設立した。七十回罷免されても呼び戻され、幕府が倒れると知りながら製鉄所を作り続けた。
大隈重信は言った。「明治の近代化はほとんど小栗上野介の構想の模倣に過ぎない」と。
しかし小栗は慶応四年、裁判もなく斬られた。明治元年の改元より五ヶ月前のことだった。
歴史の教科書に名が出ない男が、この国の土台を作った。その生涯を、大河ドラマ風の群像劇として描く歴史小説、全六万字。
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傀儡の夜明け ――怪物の狭間に生きた「影将軍」足利義栄――
【信長、久秀、三好三人衆――怪物の狭間で「人」を欲した影の将軍】
「持つことが失うことだというのなら、私は何も持たなくていい。――だが、私はまだ求める」
『影将軍の求道 〜足利義栄、泥に咲く人間の絆〜』
歴史の重き「空白」に、誰からも顧みられぬ一人の青年がいた――。
永禄八年、将軍・足利義輝が討ち死にを遂げた「永禄の変」。
その直後、公式には前年に病没したとされる天下の怪物・三好長慶は、未だ飯盛山城の奥深くで息を潜めていた。
老怪物が三人衆の思惑を裏切り、阿波の片田舎から呼び寄せたのは、足利の血を引くだけの「空っぽの青年」・足利義栄であった。
実績も人望もなく、一匹の野良猫にすら拒絶されるほどの底知れぬ孤独を知る義栄。
彼は「将軍という器さえ得れば、人はおのずと集まり、孤独は終わる」という盲目的な確信を胸に、他者の欲望の濁流へと身を投じていく。
しかし、病床の長慶が遺した『持つとは、時を留めようとして失うことだ』という血の吐くような真実、そして松永久秀が突きつける『人は集まらん、人の欲が集まる』という冷徹な実相は、やがて美しく磨き上げられた将軍の器に致命的な「裂け目」を入れていく。
三好三人衆の剥き出しの強欲、嫉妬、暴食の狭間で、それでもなお「誰も私から離れてほしくはない」と人との繋がりに狂おしく執着する義栄。だが、東天から圧倒的な「焔」の速度をもって襲来した織田信長は、彼が命がけで守ろうとした仮初めの調和を、古い世界の甘えとして無慈悲に焼き尽くしていく。
征夷大将軍の座を追われ、すべてを奪われ、文字通り空っぽになって再び阿波の土を踏んだ「影の将軍」。
病に蝕まれ、残された命の灯火が短くなるなか、歴史の表舞台から放逐された彼が行き着いたのは、名もなき辺境の泥道であった。
強者が弱者を踏み潰す乱世の果てに、何も持たぬ敗者となった青年は、なぜなおも拒絶を恐れず、人々の温もりを求めて手を伸ばし続けたのか?
信長の焔でさえも焼き尽くすことのできなかった、足利義栄という一人の人間の、孤独で、しかし最も人間らしい救いと「答」に迫る、凄絶なる歴史巨編。
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幕末群狼伝~時代を駆け抜けた若き長州侍たち
「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。衆目駭然として敢えて正視する者なし、これ我が東行高杉君に非ずや」
明治四十二(一九〇九)年、伊藤博文はこの一文で始まる高杉晋作の碑文を、遂に完成させることに成功した。
晋作のかつての同志である井上馨や山県有朋、そして伊藤博文等が晋作の碑文の作成をすることを決意してから、まる二年の月日が流れていた。
碑文完成の報を聞きつけ、喜びのあまり伊藤の元に駆けつけた井上馨が碑文を全て読み終えると、長年の疑問であった晋作と伊藤の出会いについて尋ねて……
この小説は二十九歳の若さでこの世を去った高杉晋作の短くも濃い人生にスポットライトを当てつつも、久坂玄瑞や吉田松陰、桂小五郎、伊藤博文、吉田稔麿などの長州の志士達、さらには近藤勇や土方歳三といった幕府方の人物の活躍にもスポットをあてた群像劇です!
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『黒脛巾組、伊達政宗を天下へ盗み上げる 〜忍び、詐欺師、盗人、山伏、女掏摸。奥州の悪党どもが独眼竜を覇者にする〜』
奥州、米沢。
伊達家の若き跡取り・藤次郎政宗は、隻眼であることを陰で笑われ、若すぎることを侮られ、周囲の大名たちから「扱いやすい小僧」と見られていた。
だが、政宗は知っていた。
刀を振るう前に、戦は始まっていることを。
敵の兵糧の行き先。
城内で不満を抱く家臣。
商人が握る借財。
僧が運ぶ密書。
女たちの井戸端に落ちる本音。
酒場でこぼれる将の愚痴。
それらを集める者がいなければ、若き当主は奥州で食い殺される。
そこで政宗は、信夫の地から一人の男を呼び寄せる。
名は柳原戸兵衛。
盗人、詐欺師、山伏、掏摸、薬売り、博徒、元足軽、抜け忍まがいの者たちを束ねる、黒い脚絆の男。
戸兵衛は政宗に言う。
「殿。綺麗な者だけを集めた軍は、綺麗に負けます。汚れた者を飼う覚悟はおありで?」
政宗は笑う。
「汚れた手でよい。俺の目の届かぬ場所を見ろ」
こうして、犯罪スペシャリスト集団「黒脛巾組」が生まれる。
彼らは敵城に商人として入り、女中として潜り、山伏として祈祷し、博徒として賭場を荒らし、贋文書で敵を惑わせ、偽の噂で軍勢を動かす。
やがて政宗は、父・輝宗の死、人取橋の危機、摺上原の大勝、小田原参陣の綱渡り、豊臣秀吉との駆け引きへと進んでいく。
表の歴史に名を残すのは伊達政宗。
だが、その足元には、黒い脛巾を巻いた悪党たちの足跡がある。
これは、天下を取れなかった男の物語ではない。
天下を取る寸前まで、奥州の闇を使い切った男と、彼に人生を賭けた悪党たちの痛快時代劇である。
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鈴は割れる
鎖国によって外界との交流を断った美しき国「燦の国」。
しかし、時代の波は押し寄せ、国は開国派と鎖国派に引き裂かれ、内戦の火種が燻り始める。
主人公、慎は、愛しい鈴との未来を守るため、開国派として戦場へ向かうことを決意する。
しかし、彼の優しい願いは、やがて彼女を深く傷つける「呪い」となる──。
これは、強く美しい国を目指した者たちと、愛と誇りのために命を賭した、あまりにも切ない物語。
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この恋、維新に捧げます 〜名もなき小藩の仲間たちで、本気で時代を変えにいった話〜
これは、誰にも知られていない維新の物語。
名もなき小藩・平賀藩。
のんびりとした田舎の学問所で出会った幼なじみたちが、
やがて時代を動かす――そんな、切ない革命の記録。
「好きと伝えることは許されない。
だからこそ、私たちは世界を変えたかった」
藩主の次男・伊三郎。家老の次女・紅(こう)。
剣を交わし、夢を語り、穏やかな未来を信じた仲間たち。
けれど、時代はそれを許さなかった。
想いを伝えられないこの時代に、終止符を打つ。
これは――弱小藩の、知られざる明治維新。
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蒼海ニ鎮ム 〜蒼ノ断章〜
――女が、重巡洋艦の艦長になる時代ではなかった。
昭和十六年、帝国海軍。
戦争の影が濃くなる中、重巡洋艦「妙高」の艦長に就任したのは、新條芙乃という一人の女だった。
冷徹にして理知的、そして必要とあらば己をも沈める覚悟を持つ異端の指揮官。
彼女の前に立ちはだかるのは、敵艦隊だけではない。
女であることへの偏見、若さへの疑念、そして戦場に巣食う死の記憶。
古鷹事故、二・二六事件――幾度もの喪失を経て、芙乃は「艦と共にある」生き方を選び続けてきた。
砲術長・村瀬誠一。
副長・鳴海司。
航海長・加藤真之。
それぞれが異なる想いを胸に抱きながらも、艦橋に立つ彼女の背を支える。
信頼と抑制、友情と恋慕、そのすべてが戦場では沈黙へと変わる。
これは、英雄譚ではない。
華やかな勝利でも、栄光でもない。
沈む覚悟を抱いた者たちが、それでも艦を、仲間を、未来を守ろうとした記録。
蒼い海に鎮んでいく、断章の物語。
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