BL 悲恋 小説一覧
1
余命宣告を受けた青年はある日、風変わりな花屋に迷い込む。
そこにあったのは「心残りの種」から芽吹き咲いたという見たこともない花々。店主は言う。
「心残りの種を育てて下さい」
遺していく恋人への、彼の最後の希いとは。
文字数 3,365
最終更新日 2025.12.13
登録日 2025.12.13
2
あの日、俺は、愛を知った。
小領邦の領主息子である俺は、屋敷の者たちから「気狂いの領主息子」と呼ばれていた。珍しいものに目がなく、好奇心の赴くままに生きる姿が、狂気に映ったのだ。父は跡継ぎである息子の評判を必死に隠し、理想の領主として育てようとしていた。
そんな俺の運命を変えたのは、一人の理髪外科医との出会いだった。
「忌むべき血を好み、死者の解剖を行う魔女がいる」――そう聞いていた人物は、俺と年の変わらない美しい青年だった。愛猫の治療を頼みに訪れた俺は、穂麦のようなブロンドヘアに映える赤い血、真剣なまなざし、そのすべてに心を奪われる。
「知りたいんです。人間のこと」
博識で聡明、強い意志を持つ彼は、一般的な治療法である瀉血に疑問を持ち、解剖を通じて真の医学を追求していた。それゆえに「魔女」と呼ばれ、忌み嫌われていた。俺は毎日のように彼のもとへ通い、初めて知った感情を確かめ、共有しようとした。
「君は、必死に生きているだけなんだ。君は、強い意志を持った美しい人だと、俺は思う」
しかし、幸せな日々は突然終わりを告げる。魔女狩り――すべてが焼き払われ、彼の姿は消えた。絶望と怒りに駆られた俺は短剣を抜き、その瞬間、父が守り続けてきた俺の狂気が白日の下にさらされる。「魔女に魅入られた化け物」として勘当された俺は、彼を探し各地をさまよい続けた。
やがて「魔女を飼う物好き」の噂を辿り、再会を果たすが――彼は、もう俺を見てはくれなかった。
冷たくなった体。うつろな瞳。それでも残されたぬくもりだけが、俺たちの思い出をつなぎとめていた。俺は彼を抱き、高山地帯をさまよい歩く。やがて小さな村にたどり着き、束の間の安息を得るが、神の名のもとに再び魔女狩りの炎が二人を襲う。
禁断の愛、狂気と純愛の境界、そして救済と破滅が交錯する、切なく美しい純愛悲劇。
文字数 8,220
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
3
北限の大国、アウロラ王国。
氷と雪と星の神々が輝く、美しくも冷徹な超大国。
それを統べるのは、四つの王家だった。
ビスマス王家。
グロウ王家。
ダン王家。
ネイプルス王家。
ジャロリーノは、四王家の一つ、ネイプルス家の末の王子である。
歳は十五。
黒金の艶をもつ金髪と、オリーブのような緑の目をした少年だった。
アウロラ王国は隣国との戦争が終結したばかり。
その戦争は、ジャロリーノの兄たちの死から始まっていた。
兄たちの『非業の死』は、戦争と共に終結をした。
けれど、ジャロリーノの苦しみは終わらなかった。
毎夜、おぞましい夢を見て、はしたない欲望を抱き、そんな自分を嫌悪して生きていた。
ジャロリーノは、兄たちの死の場にいた。
その時の記憶は、無い。
人々はジャロリーノを悲劇の王子と呼んだ。
不憫な王子とも揶揄した。
そんなジャロリーノを取り巻く少年たちの苦しみも、終わらなかった。
生まれてはならない恋、認めてはならない愛。
氷のような現実のその下で、少年たちの幾つもの恋が絡み合い、苛み、氷解を待つ。
季節は冬。
もうすぐ、悲劇の星祭りがやってくる……。
近親相姦・残酷表現有り
苦手な方はご注意を
文字数 724,169
最終更新日 2025.11.30
登録日 2016.07.01
4
王太子殿下と共に過ごした、学園の日々。
その笑顔が眩しくて、遠くて、手を伸ばせば届くようで届かなかった。
燃えるような恋ではない。ただ、触れずに見つめ続けた冬の夜。
眠りに沈む殿下の唇が、誰かの名を呼ぶ。
それが妹の名だと知っても、離れられなかった。
「殿下が幸せなら、それでいい」
そう言い聞かせながらも、胸の奥で何かが静かに壊れていく。
赦されぬ恋を抱いたまま、彼は月影のように想いを沈めた。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、雪乃さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎月影 / 木風 雪乃
文字数 8,972
最終更新日 2025.11.01
登録日 2025.10.30
5
滅びゆく王国で、青年王と従者が互いに救いと破滅を選ぶ。
裏切り、献身、そして愛――
忠誠が愛に変わる瞬間、世界が終わる。
文字数 6,448
最終更新日 2025.10.14
登録日 2025.10.13
6
7
9
こんなにも誰かを愛することは、もう二度とないだろう。
中谷優人はモラトリアムの真っ只中にいる大学四年生。卒業に向け研究室配属された彼だが、生真面目な性格から指導教授と嚙み合わずに対立する日々を送る。研究がうまくいかず悶々とする彼に、ある日声をかけてくれたのが同じ研究室に所属する助教授の須藤静河だった。はじめは暗く表情もない彼に戸惑う優人。しかしあるとき彼のふとした優しさと不器用さを知り、次第に心惹かれていく。その感情が恋となり、やがて愛に変化したとき。迫りくる未来と変えられない現実を前に、最後にふたりが行き着いた場所とは――。
※キャンパスライフや理系用語はそれっぽいフィクションです。
※芸能界オメガバースBL『インテグラル・スター』番外編です。
作品内で主人公たちがこの『まほろばに鳥はもう来ない』の各キャラクターを演じています。ストーリーは繋がっていないので、未読でも作品をお楽しみいただけます。
お読み頂くともっとお楽しみ頂けるかもしれません!随所に見たことのあるシーンを設けております!
\こちらの作品もぜひ!/
【中華風BL】
『落暉再燃 ~囚われの剣聖は美形若君にお仕えします~』
【ディストピアBL】
『プシュケの彼方ー死ぬことが許されなくなった未来社会。仮の肉体を継いでなお、生きる理由はあるのだろうか?ー』
【青春BL】
『恋、始まり今いずこ~初恋の女神の弟がなぜか俺にちょっかいを出してくるんだが?~』
【異世界転生BL】
『次は、あなたの物語 ~異世界でラスボスの生贄になったはずだったのに、なぜか溺愛されました~』
【芸能界オメガバースBL】
『インテグラル・スター ~若手俳優α俺の運命は大嫌いなアイドル出身俳優Ωでした~』
文字数 107,951
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.04.13
10
文字数 9,324
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.18
11
ピンクに染めた派手な髪色をしている野崎楓は、偏差値の低い光陽高校に通う高校一年生。
だけど、楓は勉強が出来ない訳じゃない。ずっと片想いをして来た相手、秋山貴哉と同じ高校へ行きたかった。
うっかり貴哉に告白してしまった楓は見事に振られて二人は別の高校へ入学する事に。
一人で光陽高校へ入る事になった楓は貴哉に似た男、恋と出会って付き合う事になるが……
BLです。
性的描写、暴力描写が有ります。
『どいつもこいつもシリーズ』のスピンオフです。
楓ファン必見のこちらの作品は、野崎楓が主人公となっております。
舞台はお馬鹿、不良、ヤンキー達が通う光陽高校。
表紙の楓くんにブレザーを着せてしまいました。設定では光陽高校は学ランです。
文字数 78,482
最終更新日 2025.04.12
登録日 2025.01.04
12
不遇な幼少期を過ごした少年マルクが竜人の卵を見つけ育て、拙い愛に煩悩される物語。
人間×竜人
【ツラいお話です。メンタル弱い方は閲覧注意です。お心大切にして下さいね】
R-18 ★
R-15 ☆
上記の記号付けてます。
性加害表現、残酷シーンあり。
R-18は悶々とします。
内容を鑑みて感想は伏せさせていただきます。
宜しくお願いします。
文字数 63,374
最終更新日 2025.04.01
登録日 2025.02.24
13
花人の一族は、愛情を糧に育つ。多くの愛情を受けた花人は、美しく育ち、大輪の花を咲かせる。
雌雄同体の花人の一族は、雄型のみ人と番うことで人を産むことができる。望まれない子どもであった洋梨(ようり)は、花人の雄として生まれた。家人から遠ざけられ、ほとんど愛情を受けられなかった洋梨は、じきに枯れると予想されたがしぶとく生き残った。
飢餓状態の中育った洋梨は、誰よりも艶やかに美しく咲く。
文字数 7,080
最終更新日 2025.03.28
登録日 2025.03.28
14
異世界戦争モノです。
※センシティブな表現があります。
【戦場の猫】
"ヤモク"と呼び蔑まれてきた猫のような特徴を持つ亜人、いち。
家柄を理由に出世する事を拒んでいる若き少尉、北葉月 アラタ。
二人は戦場で出会い、お互いの価値観の違いに苦しみながら少しずつ寄り添っていく。
文字数 37,279
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.01
15
性格の歪んだ攻め(華族 / 茶道の家元) × 健気受け (織物名家の分家)
京で名高い「藍川織」は西洋の織物の打撃を受けて苦境に立たされていた。兄様は伝統を守ろうと、必死に販路を開拓しようとしたが上手くいかない。そんな折、当主の命令で分家の俺たちは、華族であり茶道家元の珠さんの屋敷へ奉公に行くことに。その屋敷でお茶会へと呼ばれたはずが、どこか兄様の様子がおかしい——、というお話。
袱紗(ふくさ):茶道で道具を清めるときに使う道具
(表)6話+(裏)6話の全12話。
表 : 受けの弟視点(第三者視点)
裏 : 攻め視点
歴史 / 茶道 / 織物の知識がかなり曖昧なので、温かい目でご覧ください。ちなみに誰もHAPPYにはなりません
文字数 23,039
最終更新日 2024.12.27
登録日 2024.12.17
16
好きな人に対して本音を言わないのが大人の恋愛なんだとそう思い込んでた。
失恋した男の子がラーメン食べにいくお話。
文字数 1,620
最終更新日 2024.12.16
登録日 2024.12.16
17
朧月夜の花の宴を抜け出した真雪は、顔も知らぬ公達と一夜を過ごす。
思いがけない出会いであった二人は、名も名乗らずに別れるが真雪は、その一夜を忘れることが出来ず、彼を探してしまう。
真雪は、関白のそばに仕える傍らで、彼の恋人という立場でもあった。最近、夜離れているものの、関係は続いている。
朧月夜に出会った方の事は忘れしまえばいいのに、忘れられずにいたある日、真雪は、その人と再会してしまう。
兵部卿の宮、と呼ばれる彼は先々帝の皇子で、関白の政敵とも呼ぶ方だった・・。
真雪に対して執着を見せ始める関白、そして、真雪に思いを寄せてくる兵部卿の宮。
真雪を巡り、男たちと宮廷が思わぬ方向へ進んでいく・・。
平安風の朝廷を舞台に桜舞う夜に出会ってしまった二人の恋のゆくえは・・。
文字数 32,166
最終更新日 2024.11.14
登録日 2024.10.31
18
『結婚相手を呪い殺す呪い』
膨大で異常な魔力と知力と引き換えに、僕に存在する呪い。
女は母親からで嫌い。
男は言わずもがな。
危険だからと監禁され続けてきた僕に、君は現れた。
自分で消えることも出来ない僕に、最高の言葉を送って。
叶うはずないこの恋は、どこへ消えていくだろう?
文字数 439,532
最終更新日 2024.10.31
登録日 2020.10.31
19
奇言(カタラ)と呼ばれる力のある世界。ミツキは友人の彼氏を好きになった。しかし彼は行方不明になり、友人は別の人と付き合い始めた。ところが四年後、その彼が帰ってきて…。
ヒナギ→リツ×ソウタ←ミツキ からの リツ×ヒナギとミツキ×ソウタ
文字数 26,952
最終更新日 2024.09.06
登録日 2024.08.29
20
21
22
炎が消えることはない。
君を殺した者を、君を殺した世界を、俺は許せない。
この炎は俺の恨み、この炎は君の涙。
この物語は、悲恋で終わった勇者の息子と魔王の息子の話。
文字数 1,271
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
23
僕は、ある匿名SNSでフォロワーのFの死を知る。
僕がそのSNSを始めたとき、Fは職場の後輩との恋について幸せな投稿を綴っていて、僕はそれを楽しみに、羨ましく思っていた。
だが、そんな2人にも別れが訪れて、次第にFの投稿はたまに辛い心情を綴ったものばかりになる。
そして、その年の春の訪れと共にFの投稿は途絶えた。
日々の忙しなさに忙殺されていた僕が、Fの死を知ったのは夏も終わりに近づいたある日の別のフォロワーの投稿だった。
Fと親しくしていたそのフォロワーの報告で、Fのあとを追うように後輩君も亡くなったという。
2人に何が起きたのか、僕はその軌跡を辿ってみることにする。
文字数 53,002
最終更新日 2023.11.25
登録日 2023.09.10
24
文字数 4,696
最終更新日 2023.11.01
登録日 2023.11.01
25
26
「何で分かんねえんだよ。お前は俺なのに。俺でいられるぐらい俺なのに」
瓜二つの容姿を持つ双子――武澤尚人(たけざわ なおと)と奏人(かなと)は、週に3回入れ替わる生活を4年にも渡って続けていた。 兄-尚人は弟-奏人への贖罪のために。弟-奏人は自由を謳歌するために。
そんなある日、尚人は入れ替わりの日々を終わらせるべく行動に出る。奏人の将来を思ってのことだったが、それはまったくの独りよがり。奏人が真に求めていたのは『同調』。 双子の枠を超えて結ばれることだったのだ。
激しいぶつかり合いの末に漸く理解した尚人は、奏人の思いを受け入れようとする。だが、その道を阻むように1人の男が立ちはだかった。ゴシップ記者の谷原樹(たにはら いつき)。 清潔感の欠片もないハイエナのようなこの男が、双子の運命を大きく揺るがす。
★…濡れ場 / ☆…ゆるめ
後半は★だらけになると思います。すみません(*´▽`*)
※近親相姦,凌辱要素があります。苦手な方はご注意ください(。-人-。)
※悲恋になっちゃうんだと思います。
前向きなつもりではあるのですが…(ノД`)・゜・。
(先日までメリバを自称していたのですが、
解釈違いが怖く悲恋とさせていただきました。
至らず申し訳ございません!!!!!!!!!!!!!)
※取り上げている競技のルール等々はなんちゃってレベル。
忠実ではなく、一部歪めてます。ご了承くださいm(__)m
■表紙イラスト
ミツヲさま(https://www.pixiv.net/users/32699295)に描いていただきました!
恐れ入りますが無断転載はご遠慮くださいm(__)m
ミツヲさまへのイラスト発注のご相談は、
下記サイトより行えます(=゚ω゚)ノ
https://coconala.com/users/926989
文字数 108,023
最終更新日 2023.07.17
登録日 2023.04.08
27
28
何とも久し振りの、新しい設定でのお話なのですが
とっても重くて、シリアスです。
それでもしっかりBLです。
色々と感情の波が大きいので、苦手な方はご注意くださいませ。
(人の生死の表現が少なからず出てきます)
しかし、ただ暗いだけのお話では無いと思われます。
思い悩みながら、どうやって生きて行くのかを
見守っていただければと思います(^^)/
ちなみにまだ着地点は見えていません。
考え思い悩みながら、私も書いていくつもりです。
主人公・美律(みのり)
最愛の彼氏を過去に亡くしている。
世界一大切なスカジャンを、しょっちゅう着ている。
年齢は20代後半。
櫂(故人)
美律の彼氏だった。涼やかな雰囲気と
顔立ちが整った好青年。
バイクと、美律が大好き。
佐加野さん。
帰国子女で、美律の上司。
櫂に雰囲気が似ている。
文字数 7,511
最終更新日 2023.06.02
登録日 2023.05.25
29
30
魔力閉鎖症のリルはいつも倦怠感や息切れ、眩暈、気分不良に悩まされていた。ある時、誰とでも寝ることで有名なダニエルと体が触れ合った時、とても症状が楽になった。
そこでリルはダニエルの傍にいるために、ダニエルに家族になってほしいとお願いする。
ダニエルは没落した家の子で、本人も怠惰な生活をしているから周囲は大反対。
リルはなんとかダニエルと家族も説得してなんと期限付きの契約結婚だが結婚できることになった。ダニエルには、没落した家門が復活するまで利用してやると言われ、大喜びのリル。
たまに手を繋いでくれることに大満足。
「どうしておれを信じられるんだ?」と言われて、「あなたが本気になれはわ叶わないことなんて、ありません。それに私はあなたが、貴族であろうとなかろうと気にしません。あなたはあなたなんですから。(興味があるのはあなたの体質だけなんで)」
ダニエルはどんな扱いをしても、自分を信じて無償で愛をくれるリルをいつしか愛するようになった。そんなことはリルは知らなくて、彼の領地も復興したし、自分の余命を宣言された年になったのでダニエルと離婚しようとする。だけど列車に止めてでも、ダニエルはリルを追いかけて、「出ていくことは許さない」とダニエルに抱きしめられる。え、なんで?
主人公が早世します。
軽く読めますが、タイトルの割には暗いお話と思う方もいます。
苦手な方や不安に思う方は注意してください。
小説なろうにさんのムーンライトで先行登録しています。男性妊娠可能な世界観です。
感想いただけると嬉しいです。
文字数 63,839
最終更新日 2023.05.27
登録日 2023.03.15
31
32
それは──夏休み本番の夜。
「犯人は、僕だよ」
妖しくも美しい転校生を、人気のない場所に誘い出した僕は、感情に支配されるまま……彼を押し倒していた。
*
あと一週間で夏休みという時期にやってきた、中性的でミステリアスな転校生。
学級委員である僕は、クラスに馴染まず孤立する彼に優しく声を掛け、夏祭りで行う盆踊りの練習に誘う。
夏休みに入り、盆踊りの練習に集まる学生達。
その中の一人。校内で人気のあるクラスメイトの女子が、帰りの夜道、何者かに襲われた。
そして、夏祭り本番の夜。
疑いの目を転校生に向けた僕は、会場の入口に立つ彼を見つけ──
*
ひとつの事件をキッカケに、次第に明らかになっていく真実。
全てを知り、衝撃の事実に直面した時──僕は、涙を堪える事が出来なかった……
◇◇◇
・前半、BL要素はかなり薄いです。
・中盤辺りに、過激内容(性犯罪)を含んでいます。
→タイトル横に、*を付けます。
《ストーリー傾向》
前半:ミステリー・ホラー×ファンタジー
後半:サスペンス×ヒューマンドラマ
◇◇◇
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在の人物・団体・名称等とは一切関係ありません。
また法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
文字数 59,958
最終更新日 2023.03.21
登録日 2023.02.24
33
34
35
ある春の日。
俺は中庭でその人に出会った。
美しい白い髪に、宝石のように輝く赤い瞳を持ったその人に。
一目で恋に落ちた。
けれど、その恋は――――
俺の好きな歌声。
俺を見下ろす赤い瞳。
髪を束ねるのは、俺の瞳色と同じ色のリボン。
『マティ……愛してる』
『はい。私も愛してます。今も、これからも』
ふわりと微笑み、再び歌い始めたマティに、身を委ね目を閉じた。
*タグにてネタバレしてます
*タグ注意してお読みください
*作者のメンタル低下により投下された唐突な物語です
*他シリーズとは全く関係ありません
*楽しいお話を読みたい!という方は、そっとこの画面をお閉じください
*完結済みです。
文字数 25,094
最終更新日 2022.11.23
登録日 2022.05.19
36
昔々、自他共に認める潔癖性の青年が居ました。
その青年はその事が原因で自分が人間で無い事を知り、寿命や時間の流れの感じ方から他の人間との別れを恐れて交流を絶ってしまいます。
そんな時、魔導師の少年と出会い、寂しさを埋めていきますが…
文字数 8,159
最終更新日 2022.11.04
登録日 2022.11.04
37
穏やかな晴天のある日の事。僕は最愛の番の後宮で、ぼんやりと紅茶を手に己の生きざまを振り返っていた。ゆったり流れるその時を楽しんだ僕は、そのままカップを傾け、紅茶を喉へと流し込んだ。
――混じり込んだ××と共に。
オメガバースの世界観です。運命の番でありながら、仮想敵国の王子同士に生まれた二人が辿る数奇な運命。勢いで書いたら真っ暗に。ピリリと主張する苦さをアクセントにどうぞ。
追記。本編完結済み。後程「彼」視点を追加投稿する……かも?
文字数 29,043
最終更新日 2022.10.29
登録日 2020.04.27
38
──親友を殺した。全ては、親友の妹を好きになったせいだ。
酒井 景幸と蘇芳 千歳は、高校からの親友だった。
美しく、繊細で、苛烈な悪魔とも呼べる千歳は、そこにいるだけで人を惹きつけた。人嫌いの千歳が唯一受け入れたのが、無二の親友たる景幸である。
景幸は千歳へ、異常とも呼べる友情を覚えた。
自分の人生を捧げた。
彼と共にいれるなら、どんなものも犠牲にできた。
だがある時から千歳の様子がおかしくなり始める。その理由には千歳と瓜二つの妹が関係していた。
景幸が愛した千歳の姿が揺らぐたび、景幸の心は千歳とよく似た妹へと向けられていく。
それが二人に破滅を与えるなどと思わずに──。
※暴力、殺人、近親相姦、レイプなどの表現を含みます。
文字数 30,045
最終更新日 2022.09.10
登録日 2022.09.02
39
――恵みと別れの雨が降る。
※注意※
18禁描写あり
少し残酷な描写があります。苦手な方はご注意ください。
BL・短編1ページ読み切り
※ページ繰越なし
従者×国王
異世界の国の王様とその従者の関係の終わり。
時系列
「紅雨」→「陽炎」
文字数 6,399
最終更新日 2022.08.09
登録日 2022.08.09
40
『俺には…お前だけだ』
思わせぶりな態度をとった樹を、初めて意識し
自分の気持ちに気付いた時にはもう───手遅れだった。
高校卒業後。
未だに樹への想いを吹っ切れずにいた僕は、就活も手につかず燻った毎日を送っていた。
そんな中、高校時代の悪友、東生に呼び出されて……
*rain-拗らせた恋の行く末は…- に登場する、樹の学生時代のお話しです。
*これ単体でも、支障なく読めます。
*エロ無し。R指定無し。頗る健全。
*女性登場あり。
*リアル傾向寄り。
*回想シーンが多めです。
*タグの確認お願いします。
──高校時代。
よく連んでいた仲間との間で起きた小さな出来事が、やがてそれぞれの運命に導かれていく。
これは、バームクーヘンエンドか。
文字数 10,698
最終更新日 2022.06.20
登録日 2022.06.18