恋愛 婚約破棄小説一覧
「リリー・アルシェ嬢。たいへん申し訳ないが、君との婚約は今日をもって破棄とさせてもらう」
はあ、まあ、いいですけど。あなたのお家の借金については、いかがするおつもりですか?侯爵令息様。
私は知りませんよ~~~
ド田舎の辺境伯ながら資産家であるデッケン伯の令嬢、リリー・アルシェは、おととい婚約が成立したばかりの容姿端麗な侯爵令息から、“本当に愛する人と結婚したいから”という理由で大勢の紳士淑女が集まるガーデンパーティーの真っ最中に婚約破棄された。
もともと贅沢な生活による借金に苦しむ侯爵家から持ち掛けられた縁談に、調子のいい父が家柄目当てに飛びついただけの婚約だったから別にいいのだが、わざわざ大勢の前で破棄宣言されるのは腹立つわ~。
おまけに令息が選んだ美貌の男爵令嬢は派手で色っぽくて、地味で痩せててパッとしない外見の自分を嫌い、ポイ捨てしたのは明白。
これじゃしばらく、上流貴族の間で私は笑い者ね……なんて落ち込んでいたら、突然現れた背の高い騎士様が、リリーに求婚してきた!!?
パッと見は地味だけど聡明で優しい辺境伯令嬢と、救国の英雄と誉れ高い竜騎士の、求婚から始まる純愛物語。
世間知らずの田舎娘ではありますが、せっかく理想の男性と出会えたので、彼のお家改造計画と手料理もがんばります!
※騎士が戦場で活躍していた関係で、途中ややグロテスクな表現も出てきますのでR15指定かけております、苦手な方はご注意ください。
【1/26完結いたしました】おまけのお話に拙作「転生したら悪役令嬢を断罪・婚約破棄して後でザマァされる乗り換え王子だったので、バッドエンド回避のため田舎貴族の令嬢に求婚してみた」のキャラクターが登場しております。
そちら読んでいなくとも大丈夫なストーリーですが、良かったら目を通してみてくださいませ。
文字数 47,770
最終更新日 2022.01.26
登録日 2022.01.20
「ロゼッタが余に泣きながらすべてを告白したぞ、貴様に酷いイジメを受けていたとな! 聞くに耐えない悪行とはまさしくああいうことを言うのだろうな!」
公爵令嬢カムシールは隣国の男爵令嬢ロゼッタによる虚偽のイジメ被害証言のせいで、婚約者のルブランテ王太子から強い口調で婚約破棄を告げられる。
「どうぞご自由に。私なら殿下にも王太子妃の地位にも未練はございませんので」
しかし愛のない政略結婚だったためカムシールは二つ返事で了承し、晴れてルブランテをロゼッタに押し付けることに成功する。
「――ああそうそう、殿下が入れ込んでいるそちらの彼女って明らかに〇〇からの〇〇ですよ? まあ独り言ですが」
真実に気がついていながらもあえてカムシールが黙っていたことで、ルブランテはやがて愚かな男にふさわしい憐れな最期を迎えることになり……。
※こちらの作品は改稿作であり、元となった作品はアルファポリス様並びに他所のサイトにて別のペンネームで公開しています。
文字数 23,091
最終更新日 2024.05.05
登録日 2024.04.23
「君を愛することはない!」
鳴り響く鐘の音の中で、三年の婚約期間の末に結ばれるはずだったマルクス様は高らかに宣言しました。隣には彼の義理の妹シシーがピッタリとくっついています。私は笑顔で「承知いたしました」と答え、ガラスの靴を脱ぎ捨てて、一目散に式場の扉へと走り出しました。
え?悲しくないのかですって?
そんなこと思うわけないじゃないですか。だって、私はこの三年間、一度たりとも彼を愛したことなどなかったのですから。私が本当に愛していたのはーーー
◇よくある婚約破棄
◇元サヤはないです
◇タグは増えたりします
◇薬物などの危険物が少し登場します
文字数 120,876
最終更新日 2024.04.12
登録日 2023.12.08
婚約者の『アルマ』に呼び出された主人公『ルカ』は
婚約者から「若い聖女が現れたからお前はお役御免」と告げられた
なんでも、一緒にいるなら可愛くて若い聖女がいいに決まってるって
分かりました、そんなに言うなら婚約破棄しましょうか?私もデリカシーが無くてバカな婚約者はいりませんから。
そんな時昔から仲良しの『ルーク』に結婚を申し込まれて…!?
※カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
文字数 450,323
最終更新日 2024.05.15
登録日 2023.05.13
「エリザベス、君との婚約を破棄する」
「どうしてそんな事を言うのですか?わたしが何をしたと言うのでしょう」
「君は僕の愛するイライザに対して嫌がらせをしただろう、そんな意地の悪い君のことは愛せないし結婚など出来ない」
「……愛せない……わかりました。殿下……の言葉を……受け入れます」
なんで君がそんな悲しそうな顔をするんだ?
この話は婚約破棄をして、父親である陛下に嘘で固めて公爵令嬢のエリザベスを貶めたと怒られて
「そんなにその男爵令嬢が好きなら王族をやめて男爵に婿に行け」と言われ、廃嫡される王子のその後のお話です。
頭脳明晰、眉目秀麗、みんなが振り向くかっこいい殿下……なのにエリザベスの前では残念な男。
★軽い感じのお話です
そして、殿下がひたすら残念です
広ーい気持ちで読んでいただけたらと思います
文字数 9,830
最終更新日 2022.12.06
登録日 2022.12.03
★失った記憶①
何作か記憶を無くした話を書こうと思っています
婚約解消をわざわざ誕生日に父に言われた。
どうせなら他の日に言ってくれたらいいのに。
お父様は娘のわたしに対していつも怒っているようにしかみえない。
王子との婚約解消で学園に行けば好奇な目で見られる。そんな苦痛な生活を送るならば母の療養先の領地で新たに学校に通いたい。
お父様に言えばまた何か言われそう。
それならばとお兄様に頼んで口添えをしてもらう。
そして、お母様の住む領地で、新しい生活を始めた。
わたしは忘れていたようだ。
大切な思い出を。そして想いを。
少しずつ忘れていたものを取り戻していくお話です
★少しタイトルを変更しました。
文字数 65,987
最終更新日 2023.04.07
登録日 2023.03.16
学園のパーティーの最中に、侯爵令息が叫ぶ。婚約破棄だと。
突き付けれたのは、大きな眼鏡で顔がよく見えない侯爵令嬢・オリン。
侯爵令息と親しくしている子爵令嬢に陰湿な嫌がらせをしたと断罪すると声高々に告げた。
「失礼ながら、私の婚約者はちゃんと別にいて、あなたではないです」
オリンは、冷静にそう否定からした。
辛辣な反論に、カッとなった侯爵令息が手を上げたことで、眼鏡が落ちた。そこで現れたのは、騎士科の美貌の公爵令息・リュート。侯爵令息を突き飛ばして、眼鏡を拾い渡すと、「痛いところはない?」ととびっきり甘く優しく尋ねた。彼こそ、婚約者。
パーティー会場は騒然とした。何故なら、彼には謎の美女である恋人がいると噂だったのだから。
婚約破棄だけど、婚約関係ではない。地味眼鏡だけど、実は美女。穏やかな美貌の公爵令息だと評判だけど……?
文字数 10,676
最終更新日 2024.02.12
登録日 2024.02.11
伯爵家の令嬢であるエリシュは周囲の人間から愛されて育ってきた。
そんな幸せなエリシュの人生が一変したのは、森で倒れていたとある少女を伯爵家の養子として迎え入れたことが発端だった。
そこからエリシュの地獄の日々が始まる。
人形のように愛くるしい義妹によって家族や使用人たちがエリシュの手から離れていった。
更には見にくい嫉妬心から義妹に嫌がらせしているという根も葉もない噂を流され、孤立無援となったエリシュに残された最後の希望は婚約者との結婚だけだった。
だがその希望すら嘲笑うかのように義妹の手によってあっさりとエリシュは婚約者まで奪われて婚約破棄をされ、激怒した父親からも勘当されてしまう。
平民落ちとなったエリシュは新たな人生を歩み始める。
文字数 11,544
最終更新日 2024.04.28
登録日 2024.04.27
私の婚約者アレンは女たらしだった。
貴族学園の最終学年で、私は彼の本性を知った。
彼は重度の女たらしで、婚約者の私のことなどおざなりにして、堂々と浮気を愉しんでいたのだ。
文字数 11,112
最終更新日 2024.04.24
登録日 2024.04.22
前世、読んだことのある小説の悪役令嬢に転生してしまった主人公。
婚約破棄? 喜んでお受けしますわ。
そのために十歳から断罪に備えさせていただきます。
その後はわたくしの好きにさせていただきますので。
41話完結。
※R18 性的描写ありますのでお気をつけください。
この作品に限らず私は書きたいものを書きたいように書いておりますので、色々ご都合主義多めです。
バリバリの理系ですので文章は壊滅的ですが、雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございます!
誤字脱字、間違い報告ありがとうございます!
番外編、近いうちに書こうかなと思います。
感想や報告、ありがとうございました!
番外編アーティの回想
3/25日から一日1話ずつ全7話くらいで終わりますが載せていきます。
長男イース編さわりだけ載せておきます。
これは続きを書くかは未定ですが。
文字数 101,795
最終更新日 2024.04.01
登録日 2024.03.03
侯爵家の次女として生まれたエリシュカ・ベンディーク。彼女は見目麗しい家族に囲まれて育ったが、その中で彼女らしさを損なうことなく、実に真っ直ぐに育っていた。
だが、それが気に入らない者も中にはいたようだ。一番身近なところに彼女のことを嫌う者がいたことに彼女だけが、長らく気づいていなかった。
嫌うというのには色々と酷すぎる部分が多々あったが、エリシュカはそれでも彼女らしさを損なうことなく、運命の人と出会うことになり、幸せになっていく。
彼だけでなくて、色んな人たちに溺愛されているのだが、その全てに気づくことは彼女には難しそうだ。
文字数 72,514
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.03.10
「ごめん、リア。出かける直前に、アビーの具合が急に悪くなって」
これが、公爵家令嬢リアの婚約者である、公爵家令息モーガンがデートに遅刻したときにする、お決まりの言い訳である。
モーガンは病弱な妹のアビーを異常なまでにかわいがっており、その言葉を決して疑ったりはしない。
リアが怒っていなくても、アビーが怒っていると泣けば、モーガンはそれを信じてリアを責める。それでもリアはモーガンを愛していたから、ぐっとたえていた。
けれど。ある出来事がきっかけとなり、リアは、モーガンに対する愛情が一気に冷めてしまう。
「──わたし、どうしてあんな人を愛していたのかしら」
この作品は、小説家になろう様にも掲載しています。
文字数 31,135
最終更新日 2021.04.01
登録日 2021.03.05
とある世界に成人できずに人生を毎回終える少女がいた。彼女は、与えられた寿命を毎回が上手く生ききれないことにずっと悩んでいた。
そんな彼女がユヴェーレンという世界に転生することになり、アンジェリーカという名前を与えられるのだが、その世界に自分だけは染まるものかと思っていたのに染まりきってしまうのに時間はさほどかからなかった。
色んな誤解と勘違いから、成人して学園を卒業することとただ長く生ききることだけを目標にしていたのだが、無意識のうちにやっていたことが本人がそれらを理解するより先に1番自分のやりたいことを成就するために全てを捧げることにした。
たとえ、それで自分の魂が終わることになろうとも、余すことなく助けたいと思う者に命を狙われることになろうとも、みんなが幸せになれると信じていた。
彼女は、自分というものを知らなさすぎたようだ。アンジェリーカが頑張れば頑張るほど、幸せな人間が増えていくことになる。
文字数 11,651
最終更新日 2024.05.15
登録日 2024.05.14
婚約者が平民女性と浮気していたことが明らかになった。
責めても本気だと言い謝罪もなし。
あまりにも酷い態度に制裁することを決意する。
浮気して平民女性を選んだことがどういう結果をもたらすのか、パーティーの場で明らかになる。
文字数 23,515
最終更新日 2024.04.04
登録日 2024.03.31
桃色の髪と赤い目を持って生まれたリゼットは、なぜか母親から嫌われている。
みっともない色だと叱られないように、五歳からは黒いカツラと目の色を隠す眼鏡をして、なるべく会わないようにして過ごしていた。
黒髪黒目は闇属性だと誤解され、そのせいで妹たちにも見下されていたが、母親に怒鳴られるよりはましだと思っていた。
十歳になった頃、三姉妹しかいない伯爵家を継ぐのは長女のリゼットだと父親から言われ、王都で勉強することになる。
家族から必要だと認められたいリゼットは領地を継ぐための仕事を覚え、伯爵令息のダミアンと婚約もしたのだが…。
奪われ続けても負けないリゼットを認めてくれる人が現れた一方で、奪うことしかしてこなかった者にはそれ相当の未来が待っていた。
本編終了。番外編あります。
文字数 146,838
最終更新日 2023.06.17
登録日 2023.04.15
王家の次男として生まれたヨーゼフには幼い頃から決められていた婚約者がいた。兄の補佐として育てられ、兄の息子が立太子した後には臣籍降下し大公になるよていだった。
このヨーゼフ、優秀な頭脳を持ち、立派な大公となることが期待されていたが、幼い頃に見た絵本のお姫様を理想の女性として探し続けているという残念なところがあった。
そしてついに貴族学園で絵本のお姫様とそっくりな令嬢に出会う。
ーーーー
若気の至りでやらかしたことに苦しめられる主人公が最後になんとか幸せになる話。
作者別作品『二人のエリーと遅れてあらわれるヒーローたち』のスピンオフになっていますが、単体でも読めます。
完結まで執筆済み。毎日四話更新で4/24に完結予定。
第一章 無計画な婚約破棄
第二章 無計画な白い結婚
第三章 無計画な告白
第四章 無計画なプロポーズ
第五章 無計画な真実の愛
エピローグ
文字数 97,876
最終更新日 2024.04.24
登録日 2024.04.10
セントミル国の王家には変わった習わしがある。それは初代国王夫妻を習い、国王の妻である王妃は生涯国王を護る護衛になるということ。公務も跡継ぎも求められないそんな王妃が国の象徴とされている。
そして私ルナリア・オーガストは次期王太子である第一王子の婚約者=未来の王妃に選ばれてしまうのだった。
※設定甘い、ご都合主義です。
※小説家になろう様にも掲載しています。
文字数 60,907
最終更新日 2024.03.02
登録日 2024.02.21
侯爵家の令嬢エレナ・トワインは王太子殿下の婚約者……のはずなのに、正式に発表されないまま月日が過ぎている。
王太子殿下も通う王立学園に入学して数日たったある日、階段から転げ落ちたエレナは、オタク女子高生だった恵玲奈の記憶を思い出す。
『えっ? もしかしてわたし転生してる?』
でも肝心の転生先の作品もヒロインなのか悪役なのかモブなのかもわからない。エレナの記憶も恵玲奈の記憶も曖昧で、エレナの王太子殿下に対する一方的な恋心だけしか手がかりがない。
王太子殿下の発表されていない婚約者って、やっぱり悪役令嬢だから殿下の婚約者として正式に発表されてないの? このまま婚約者の座に固執して、断罪されたりしたらどうしよう!
『婚約者から妹としか思われてないと思い込んで悪役令嬢になる前に身をひこうとしている侯爵令嬢(転生者)』と『婚約者から兄としか思われていないと思い込んで自制している王太子様』の勘違いからすれ違いしたり、謀略に巻き込まれてすれ違いしたりするラブコメです。
長編の予定ですが、一話一話はさっくり読めるように短めです。
以前公開していた小説を手直しして載せています。
『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています。
文字数 371,276
最終更新日 2024.05.14
登録日 2023.06.28
侯爵令嬢セラヴィは婚約者のトレッドから婚約を解消してほしいと言われた。
理由は他の女性を好きになってしまったから。
10年も婚約してきたのに、セラヴィよりもその女性を選ぶという。
意志の固いトレッドを見て、婚約解消を認めた。
ちょうど長期休暇に入ったことで学園でトレッドと顔を合わせずに済み、休暇明けまでに失恋の傷を癒しておくべきだと考えた友人ミンディーナが領地に誘ってくれた。
セラヴィと同じく婚約を解消した経験があるミンディーナの兄ライガーに話を聞いてもらっているうちに段々と心の傷は癒えていったというお話です。
文字数 51,947
最終更新日 2024.03.05
登録日 2024.02.18
とある事情から、近衛騎士団々長レイナート・ワーリン伯爵の後妻となったエルシャ。
十六歳年上の彼とは形だけの夫婦のはずだった。それでも『家族』として大切にしてもらい、伯爵家の女主人として役目を果たしていた彼女。
だが結婚三年目。ワーリン伯爵家を揺るがす事件が起こる。そして……。
白い結婚をしたはずのエルシャは、伯爵夫人として一番大事な役目を果たさなければならなくなったのだ。
「エルシャ、いいかい?」
「はい、レイ様……」
それは堪らなく、甘い夜──。
* 世界観はあくまで創作です。
* 全12話
文字数 24,667
最終更新日 2024.04.25
登録日 2024.04.21
王立学園の廊下。元婚約者のクラレンスと、クラレンスの婚約者、侯爵令嬢のグロリアが、並んで歩いている。
楽しそうに、微笑み合っている。アーリンはごくりと唾を呑み込み、すれ違いざま、ご機嫌よう、と小さく会釈をした。
そんなアーリンを、クラレンスがあからさまに無視する。気まずそうにグロリアが「よいのですか?」と、問いかけるが、クラレンスは、いいんだよ、と笑った。
「未練は、断ち切ってもらわないとね」
俯いたアーリンの目は、光を失っていた。
文字数 13,275
最終更新日 2023.06.06
登録日 2023.05.29
目の前で抱き合う、婚約者であるダレルと、見知らぬ令嬢。立ち尽くすアレクシアに向き直ったダレルは、唐突に「きみには失望したよ」と吐き捨てた。
「ぼくとバーサは、ただの友人関係だ。なのにきみは、ぼくたちの仲を誤解して、バーサを虐めていたんだってね」
ダレルがバーサを庇うように抱き締めながら、アレクシアを睨み付けてくる。一方のアレクシアは、ぽかんとしていた。
「……あの。わたし、そのバーサという方とはじめてお会いしたのですが」
バーサは、まあ、と涙を滲ませた。
「そんな言い訳するなんて、ひどいですわ! 子爵令嬢のあなたは、伯爵令嬢のわたしに逆らうことなどできないでしょうと、あたしを打ちながら笑っていたではありませんか?!」
「? はあ。あなたは、子爵令嬢なのですね」
覚えがなさ過ぎて、怒りすらわいてこないアレクシア。業を煮やしたように、ダレルは声を荒げた。
「お前! さっきからその態度は何だ!!」
アレクシアは、そう言われましても、と顎に手を当てた。
「──わたしがあなた方の仲を誤解していたとして、それがどうしたというのですか?」
「だ、だから。バーサに嫉妬して、だから、ぼくの知らないとこでバーサを虐めて、ぼくから離れさせようと……っ」
「そこが理解できません。そもそもそのような嫉妬は、相手を愛しているからこそ、するものではないのですか?」
ダレルは、え、と口を半開きにした。
この作品は、小説家になろう様でも掲載しています。
文字数 10,041
最終更新日 2022.12.09
登録日 2022.11.29
ラーゲルベック伯爵家の令嬢ノーラは略奪婚を果たした。
結婚と併せて爵位継承が行われ、ノーラは晴れてノルドマン伯爵夫人となった。
誰からも祝福された結婚式には負けを認めた姉イーリスも出席していた。
地味で石頭の姉イーリスには、優しくお茶目で上品なエディが勿体ない。
皆そう思っている。だから皆、口々に言っていた。
「不愛想な姉よりも、美人で明るい妹の方がお似合いだった」
そう、ノーラは恥ずかしい略奪婚なんてしていない。
真実の愛が導いた結果なのだ。
だから……何があっても泣き言は洩らせない。
ノルドマン伯爵家に隠された悍ましい秘密がノーラを追い詰めようと、決して、助けを求めることはできないのだ。
「愛してるよ、ノーラ」
「愛してるわ、エディ」
ノーラには最愛の夫エディがついている。
愛があれば、どんな困難も乗り越えられる……はず!
・略奪婚を果たした悪役令嬢の奮闘劇なのでハッピーエンドとは申し上げにくい作品です。
・R15に該当する若干の残酷描写を含む回には話数の後に「※」を記載いたします。
文字数 50,848
最終更新日 2023.11.15
登録日 2023.11.04
「カトリーナ・アークビショップ。私はそなたとの婚約を破棄する!」
侯爵令嬢カトリーナはオリヴァー第二王子に婚約破棄されてしまうが、何故か正気を失ったオリヴァーは廃嫡されてしまう。一方正妃クリスティンに気に入られていたカトリーナは?
文字数 5,043
最終更新日 2024.04.20
登録日 2024.04.20
王立学園の卒業を控えた伯爵令嬢エレノアには婚約者がいる。
同学年で幼馴染の伯爵令息ジュリアンだ。
二人はベストカップル賞を受賞するほど完璧で、卒業後すぐ結婚する予定だった。
しかしジュリアンは新入生の男爵令嬢ティナに心を奪われてエレノアを捨てた。
「もう飽きたよ。お前との婚約は破棄する」
失意の底に沈むエレノアの視界には、校内で仲睦まじく過ごすジュリアンとティナの姿が。
「ねえ、ジュリアン。あの人またこっち見てるわ」
ティナはエレノアを敵視し、陰で嘲笑うようになっていた。
そんな時、エレノアを癒してくれたのはミステリアスなマクダウェル侯爵令息ルークだった。
エレノアの深く傷つき鎖された心は次第にルークに傾いていく。
しかしティナはそれさえ気に食わないようで……
やがてティナの本性に気づいたジュリアンはエレノアに復縁を申し込んでくる。
「君はエレノアに相応しくないだろう」
「黙れ、ルーク。エレノアは俺の女だ」
エレノアは決断する……!
文字数 28,538
最終更新日 2022.10.30
登録日 2022.10.24
本編、番外編共に完結しました!
公爵令嬢セレーネはついにブチ切れた。
何度も何度もくだらない理由で婚約破棄を訴えてくる婚約者である第三王子。それは、本当にそんな理由がまかり通ると思っているのか?というくらいくだらない内容だった。
第三王子は王家と公爵家の政略結婚がそんなくだらない理由で簡単に破棄できるわけがないと言っているのに、理解出来ないのか毎回婚約の破棄と撤回を繰り返すのだ。
それでも第三王子は素直(バカ)な子だし、わがままに育てられたから仕方がない。王家と公爵家の間に亀裂を入れるわけにはいかないと、我慢してきたのだが……。
しかし今度の理由を聞き、セレーネは迎えてしまったのだ。
そう、我慢の限界を。
※こちらは「【完結】婚約者を断捨離しよう!~バカな子ほど可愛いとは言いますけれど、我慢の限界です~」を応募用に書き直しているものです。内容はほぼ同じですが、色々と手直しをしています。ときどき修正していきます。
文字数 112,515
最終更新日 2024.04.28
登録日 2024.04.10
怠け者で仕事もできず容姿も最悪な男爵次男エドワードと結婚し自分の領土は自らの手で治めたいと考えていた悪役令嬢のクリスタ。
ダメンズのエドワードからまさかの婚約破棄を言い渡される。
途方に暮れる彼女の前に現れた辺境の領主ユリウスは謎に包まれたクリスタに出会い彼女に一目惚れをしてしまう。彼女を何とか手に入れようと画策するが、クリスタの理想の相手はうだつの上がらないダメ男だ。
理想の男性と正反対のユリウスに惹かれるはずもなく、迷惑に感じ逃げようとするが……
文字数 9,049
最終更新日 2024.04.16
登録日 2023.05.11
侯爵令嬢のシェリラは王子の婚約者として常に厳しい教育を受けていた。
五歳の頃から厳しい淑女教育を受け、少しでもできなければ罵倒を浴びせられていたが、すぐ下の妹は母親に甘やかされ少しでも妹の機嫌をそこなわせれば母親から責められ使用人にも冷たくされていた。
優秀でなくては。
完璧ではなくてはと自分に厳しくするあまり完璧すぎて氷の令嬢と言われ。
望まれた通りに振舞えば婚約者に距離を置かれ、不名誉な噂の為婚約者から外され王都から追放の後に修道女に向かう途中事故で亡くなるはず…だったが。
気がつくと婚約する前に逆行していた。
愛してくれない婚約者、罵倒を浴びせる母に期待をするのを辞めたシェリアは本当に愛してくれた人の為に戦う事を誓うのだった。
文字数 165,076
最終更新日 2022.10.07
登録日 2022.05.11
公爵令嬢のフィオレンサ・ブリューワーは婚約者のウェイン王太子を心から愛していた。しかしフィオレンサが献身的な愛を捧げてきたウェイン王太子は、子爵令嬢イルゼ・バトリーの口車に乗せられフィオレンサの愛を信じなくなった。ウェイン王太子はイルゼを選び、フィオレンサは婚約破棄されてしまう。
深く傷付き失意のどん底に落ちたフィオレンサだが、やがて自分を大切にしてくれる侯爵令息のジェレミー・ヒースフィールドに少しずつ心を開きはじめる。一方イルゼと結婚したウェイン王太子はその後自分の選択が間違いであったことに気付き、フィオレンサに身勝手な頼みをする────
※この作品は小説家になろうにも投稿しています。
文字数 62,396
最終更新日 2023.03.04
登録日 2023.02.18
「私は非力だった。でも違った。非力だと、思い込まされていただけだった。」
王宮筆頭魔法使いの父を持つロゼッタは、魔力が無いため家族から冷遇されていた。
それでも、"次期筆頭魔法使い"の呼び声高いジェイドと婚約する幸運に恵まれて、ジェイドとの明るい未来を夢見るようになる。
大層モテるジェイドは浮気を重ねるが、ジェイドを愛するロゼッタは、「君のことが好きだから大切にしたいんだ」という彼の言葉を信じるしかなかった。
しかしある日、ロゼッタに前世の記憶が蘇る。
「は?なんで私が我慢しなきゃいけないわけ?あんなの、顔が良いだけのただのクソ野郎じゃん!」
一気に覚醒したロゼッタは、婚約解消のために1人行動を開始する。
前世に培った行動力で婚約破棄を遂げるのだが…
文字数 66,264
最終更新日 2024.05.04
登録日 2024.02.10
私の婚約者には大事な妹がいた。
妹に呼び出されたからと言って、パーティー会場やデート先で私を置き去りにしていく、そんなあなたでも好きだったんです。
でも、あなたと妹は血が繋がっておらず、昔は恋仲だったということを知ってしまった今では、私のあなたへの思いは邪魔なものでしかないのだと知りました。
ずっとあなたが好きでした。
あなたの妻になれると思うだけで幸せでした。
でも、あなたには他に好きな人がいたんですね。
公爵令嬢のわたしに、伯爵令息であるあなたから婚約破棄はできないのでしょう?
あなたのために婚約を破棄します。
だから、あなたは彼女とどうか幸せになってください。
たとえわたしが平民になろうとも婚約破棄をすれば、幸せになれると思っていたのに――
※作者独特の異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです。
文字数 103,405
最終更新日 2024.01.28
登録日 2024.01.08
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
文字数 77,841
最終更新日 2024.02.09
登録日 2024.01.29
事故で義弟の運転する車が橋から転落して、海に落ちた。
助からないと悟った。
義弟は私を抱きしめた。
私も抱きしめ返した。
目が覚めると、見知らぬ世界で試験を受けた後だった。
全裸で。
* 閨事を中心とした作り話です
* 完結しております
* 暇つぶしにどうぞ
文字数 51,196
最終更新日 2023.10.31
登録日 2023.09.30
魔塔で働く平民のブランシェは、婚約者である男爵家嫡男のエクトルに。
「醜くボロボロになってしまった君を、私はもう愛せない。だからブランシェ、さよならだ」
そう告げられて婚約破棄された。
親が決めた相手だったけれど、ブランシェはエクトルが好きだった。
エクトルもブランシェを好きだと言っていた。
でもブランシェの父親が事業に失敗し、持参金の用意すら出来なくなって。
別れまいと必死になって働くブランシェと、婚約を破棄したエクトル。
そしてエクトルには新しい貴族令嬢の婚約者が出来て。
ブランシェにも父親が新しい結婚相手を見つけてきた。
だけどそれはブランシェにとって到底納得のいかないもの。
そんなブランシェに契約結婚しないかと、職場の上司アレクセイが持ちかけてきて……
文字数 56,471
最終更新日 2024.03.23
登録日 2023.09.15
浮気だと誤解した婚約者が悪評を広めた。
問題はその噂の内容に王子の名誉を貶めるものが含まれていたことだった。
王子を敵に回した婚約者は悪事を暴かれ断罪された。
そして私は婚約破棄を告げるのだった。
文字数 13,036
最終更新日 2024.04.19
登録日 2024.04.17
───幸せな花嫁になる……はずだったのに。
侯爵令嬢のナターリエは、結婚式を控えて慌ただしい日々を過ごしていた。
しかし、婚約者でもあるハインリヒの様子がある日を境によそよそしくなっていく。
これはまさか浮気……?
怪しんでいるところに、どこかの令嬢とデートしている姿まで目撃してしまう。
悩んだ結果、ナターリエはハインリヒを問い詰めることを決意。
しかし、そこでハインリヒから語られたのは、
───前世の記憶を思い出して大好きだった女性と再会をした。
という、にわかには信じがたい話だった。
ハインリヒによると彼の前世は、とある国のお姫様の護衛騎士。
主である姫にずっと恋をしていたのだという。
また、どうやら元お姫様の女性側にも前世の記憶があるようで……
幸せな花嫁になるはずが、一気にお邪魔虫となったナターリエは婚約破棄を決意する。
けれど、ハインリヒは───
文字数 137,435
最終更新日 2023.11.12
登録日 2023.10.22
シセロの街では貴族だけを狙う猟奇殺人が続いていた。
令嬢ソラナも襲われ、左目を奪われた。
重症を負い、長い期間意識を失っていた。
半年後に目を覚まし、有名な医者である貴族クィントゥスと出会う。
彼は右目を奪われていた。
同じ境遇であることを認識した二人は、力を合わせて犯人を捜索。
犯人を探すべく奔走する。
文字数 3,889
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.05.13
私、シェリル・ラ・マルゴットはとっても胃が弱わく、前世共々ストレスに対する耐性が壊滅的。
よって、三大公爵家唯一の息女でありながら、王太子の婚約者から外されていた。
それなのに………、
「シェリル・ラ・マルゴット!卑しく僕に噛み付く悪女め!!今この瞬間を以て、貴様との婚約を破棄しゅるっ!!」
王立学園の卒業パーティー、赤の他人、否、仕えるべき未来の主君、王太子アルゴノート・フォン・メッテルリヒは壁際で従者と共にお花になっていた私を舞台の中央に無理矢理連れてた挙句、誤り満載の言葉遣いかつ最後の最後で舌を噛むというなんとも残念な婚約破棄を叩きつけてきた。
「あの………、なんのことでしょうか?」
あまりにも素っ頓狂なことを叫ぶ幼馴染に素直にびっくりしながら、私は斜め後ろに控える従者に声をかける。
「私、彼と婚約していたの?」
私の疑問に、従者は首を横に振った。
(うぅー、胃がいたい)
前世から胃が弱い私は、精神年齢3歳の幼馴染を必死に諭す。
(だって私、王妃にはゼッタイになりたくないもの)
文字数 49,674
最終更新日 2023.12.24
登録日 2023.11.18
マリアンヌはサルミアスト王国の第1王女。
しかし、本当の母親であるマリア王妃が亡くなってから、継母のベリナリト第2王妃と、その娘であるベルーナ第2王女に虐められてきました。
父親である王はベリナリト第2王妃に惑わされて、マリアンヌを守ってはくれません。
城の中に、マリアンヌの味方はだれもいませんでした。
ある日、ついに隣国の王子との婚約を破棄させられ、城から放逐されてしまいました。
文字数 2,707
最終更新日 2022.11.05
登録日 2022.11.04