ライト文芸 旅 小説一覧
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件
1
清水健二(しみず けんじ)、四十歳。
職業、無職。世間で言うところのニートだった。
だが、彼はただのダメ人間ではない。
頭はいい。要領もいい。見た目だって悪くない。
学生時代から勉強も仕事も人より簡単にこなしてきた。
女にも、それなりにモテた。
何をやっても、できてしまう。
できすぎてしまう。
だからこそ、つまらなかった。
必死に働く人間を見ても、理解できなかった。
恋愛に一喜一憂する人間を見ても、馬鹿らしく思えた。
自分が本気を出せば、仕事も女も、いつでも手に入る。
そう、本気を出しさえすれば。
「俺なら、いつでも働ける。いつでも彼女できる」
それが、清水健二の口癖だった。
しかし、そんな言葉を何年も聞かされ続けた両親の堪忍袋の緒は、ついに切れる。
ある日、健二の前に差し出されたのは、分厚い封筒だった。
中には、当面の生活費と思われる現金。
そして父は、冷たく言った。
「今日中に出ていけ」
母も、もう庇わなかった。
「四十歳にもなって、“その気になれば”ばかり……もううんざりよ」
健二は、わずかに眉をひそめた。
だが、取り乱しはしなかった。
むしろ鼻で笑ってみせた。
「別に困らないけど。俺ぐらいの人間なら、どこ行ってもやっていけるし」
そう言って封筒をつかみ、家を出た。
その時の健二は、まだ知らなかった。
この追い出しが、自分と同じように“役たたず”の烙印を押された連中との出会いにつながることを。
そして、自分が初めて――
「一人では届かない場所」を知ることになることを。
文字数 84,773
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.04.23
2
標高1,000メートル。
スイッチバック駅のホームに,小さなパン屋がある。
店の名前は『こもれび』。
古い待合室を改装した,天窓から光が差し込むだけの,ささやかな場所。
停車時間は,わずか5分間。
急勾配を登る列車が,進行方向を逆転させるために,ここで一度だけ息を止める。
その5分間だけが,乗客と店主が触れ合える,唯一の時間だ。
店主の麦は,元・都内有名店のパン職人だった。
完璧な層を折り込み,完璧な発酵を管理し,完璧なパンだけを世に出そうとした。
そうやって追い求めた果てに,自分自身が「過発酵」を起こして,崩れた。
逃げるように辿り着いたこの駅で,麦は毎朝パンを焼く。
高原バターのクロワッサン。
ミルクたっぷりの白パン。
ドライフルーツのカンパーニュ。
やって来るのは,どこかに欠けたものを抱えた人たちだ。
挫折を押し込めたまま出張へ向かうサラリーマン。
育児の孤独の中で,自分の輪郭を見失いかけている若い母親。
「正解」を探して,地図にない場所へ来てしまった少年。
麦は多くを語らない。
ただ,その人が手を伸ばしたパンを,丁寧に袋に包む。
人の「心の欠落」は,その人が選ぶパンの種類に,静かに滲み出る——麦はそう知っている。
5分間が終われば,列車は山を下りていく。
麦にできることは,焼きたての熱が手のひらに残るほんの一瞬に,何かを手渡すことだけ。
それでいい,と今の麦は思っている。
かつての自分が,過発酵で崩れた生地のように,修復できないものもあると知ったから。
ここは終点ではなく,折り返しの場所。
後退することが,次のルートへの転換になる——スイッチバックが,そう教えてくれている。
痛みを知る大人のための,山の上の,5分間の物語。
文字数 51,760
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.03.27
3
4
文字数 8,011
最終更新日 2026.03.27
登録日 2025.09.10
5
大学で民俗学を学ぶ青年・速水律佳は、祖父の手帳を手にギリシャへと降り立った。
律佳は不思議な体験から妖精が存在すると信じていたのだが。幼少期に周囲から否定され、今では口にできなくなっていた。
そんな折、律佳は卒論のためケット・シーを求めてギリシャへと渡ることを、大学教授である熊谷に告げる。
そして父からは、祖父の旅行手帳を受け取ったのだ。そこには、祖父が若かりし頃にギリシャへ渡った日記が記されていた。
『約束の地 ここで』
黒猫と写る祖父の写真と、謎の言葉。
祖父の手帳と共にギリシャへ訪れた律佳だったが。
そこで出会ったのは、写真と同じ黒猫で──?
文字数 27,060
最終更新日 2026.01.22
登録日 2026.01.22
6
プロローグに代えて
21世紀地球は温暖化対策が間に合わず、水も食料も不足する事態に、国境を争うだけでなく、不足するものを力で奪いあう大規模な戦争に発展して、人類の98パーセントを失うこととなる。それから300年の時が流れ、生き残った人類が暮らす未来社会。
人の慾と争いにより多くを失った過去に鑑み、アンドロイド化した人類の管理で、平和で安全な社会となる。平和で安全な社会を維持しつつ、生物度合いほぼ100パーセントの純血種人類の保護政策もすすめられる。
ほぼ絶滅危惧種の純血種人類は、平和で安全な社会では満足しなかった。彼等ののために、過去の地球の都市を再現して、刺激体感空間を作った。が、プライベイトなところまで、監視される。それに息苦しさを覚える人々。
美青年・葵と美少年・空も 息苦しさを感じていた。
文字数 10,654
最終更新日 2026.01.10
登録日 2025.12.31
7
ーーーあらすじーーー
人や動植物以外に魔生物と言われる魔物や、魔力と言われる目に見えない力が存在する世界で旅をする1人の青年が、途中に立ち寄った街で出逢った人達との交流の物語です。
2025年12月14日
2話目を改稿しました。
完結から連載中に変更しましたが、次話公開は未定です。
文字数 12,466
最終更新日 2025.12.14
登録日 2024.01.15
8
9
そうだ旅に出よう!
社会人東子、大学生北穂、高校生紗南のきょうだいが日本全国を旅するゆる〜い物語。
春は満開の桜で心癒やされ、夏は海に行き、秋は紅葉を眺め、冬は雪と触れ合う。
日本にはまだまだ知らない土地や食べ物、様々な魅力に溢れている。
スマホを見ているだけではわからない、だから今日も旅に出る。
見たことない景色をこの目に焼き付けるために。
《作中主なロケ地》
・キツネの村と春の会津→宮城蔵王キツネ村、鶴ヶ城
・春だけど雪を見たい→立山黒部アルペンルート、東尋坊
※作中の風景、土地、交通事情等取材当時のものです。現在とは異なる場合があります。
文字数 88,368
最終更新日 2025.07.29
登録日 2025.04.28
10
11
突然、町中を埋め尽くし始めた鳥の群れ。
海の上で燃える人たち。不気味な心臓回収人。死人の乗る船。僕たち三人は助かるの?僕には生きる価値があるの?旅の最後に選ばれるのは...【第一章】同じ会社に務める気弱な青年オオミと正義感あふれる先輩のアオチ、掴みどころのない年長のオゼは帰省のため、一緒に船に乗り込む。故郷が同じこと意外共通点がないと思っていた三人には、過去に意外なつながりがあった。疑心暗鬼を乗せたまま、もう、陸地には戻れない。【第二章】突然ぶつかってきた船。その船上は凄惨な殺人が起きた直後のようだった。二つ目の船の心臓回収人と乗客も巻き込んで船が進む先、その目的が明かされる。【第三章】生き残れる乗客は一人。そんなルールを突きつけられた三人。全員で生き残る道を探し、ルールを作った張本人からの罠に立ち向かう。【第四章】減っていく仲間、新しく加わる仲間、ついに次の世界に行く者が決まる。どうして選別は必要だったのか?次の世界で待ち受けるものは?全てが明かされる。
文字数 185,560
最終更新日 2024.10.20
登録日 2024.08.24
12
2024年、8月。
お盆の帰省シーズン序盤、台風5号が北東北を直撃する予報が出る中、北三陸出身の不良中年(?)昌弘は、ひと回り年下の不思議ちゃん系青年(?)圭人と一緒に東北新幹線に乗っていた。
いつまでも元気で口やかましいと思っていた実家の両親は、例の感染症騒動以来何かと衰えが目立つ。
緊急安全確保の警報が出る実家へ向かう新幹線の車中、地元に暮らす幼馴染の咲恵から町直通のバスが停まってしまったという連絡が入る。
昌弘の実家は無事なのか?そして、無事に実家でのお盆休暇を過ごすことができるのか!?
※公開中のサブタイトルを一部変更しました。内容にほぼ変更はありません(9.18)
※先に執筆した「ばあちゃんの豆しとぎ」のシリーズ作品です。前作の主人公、静子の祖母の葬儀から約20年経った現代が舞台。
前作を読んでなくても楽しめます。
やや残念気味の中年に成長したはとこの(元)イケメン好青年・昌弘が台風の近づく北三陸で、鉄オタの迷相棒・圭人と頑張るお話(予定)
※体験談をヒントにしたフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
※題材に対してネタっぽい作風で大変申し訳ありません。戦乱や気象変動による災害の犠牲が世界から無くなることを祈りつつ真剣に書いております。ご不快に思われたらスルーでお願いします。
文字数 34,369
最終更新日 2024.10.05
登録日 2024.09.11
13
大学生の俺は、中古でカメラを買った。
そのカメラには元の持ち主の魂が宿っていたらしく、ファインダーを覗くと女子高生の幽霊が見えた。
どうやら念願のカメラを手に入れたものの、撮りたい写真を収める前に事故死してしまったらしい。
大学2年生の夏休み、俺は幽霊憑きのカメラを持って旅をすることになる。
目標や夢を持てずに時間が流れるままに過ごす灰色だった日々が鮮やかに色づいていく――
文字数 40,731
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.04.30
14
ーその日、よくある飛行機の遅れは俺に出会いをもたらした。
「スカンジナビア航空2870便ベルゲン行きご搭乗のお客様にご案内いたします。使用機の到着の遅れのため、出発時間が18:30に変更となります」
どうやら目的地につくのは大分先になるらしい。
憂鬱な気持ちでカフェに入れば美しい女に話しかけられた。
全1話。『恒久の月』書籍化記念、発売日まで1日1作短編公開キャンペーン中。5/17の更新。
文字数 3,117
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.05.17
15
旅をしている彼女がたどり着いた街でなにを学び、なにを感じるのか。
それとも与えるのか。
そうして得たことからどんなことを導き出すのか。
文字数 7,719
最終更新日 2024.05.04
登録日 2024.02.18
16
17
文字数 119,016
最終更新日 2024.04.29
登録日 2024.04.10
18
孤児院で育った少女リチェルは、十二歳の時その歌声を見初められ隣国の貴族の楽団に引き取られる。けれども引き取ってくれた当主がすぐに病死した事で待遇が一変、日々屋敷と楽団の雑事をこなす下働きとして暮らしていた。
そんなある日、丘で隠れて歌っていたところを一人の青年に見つかってしまう。ヴァイオリン弾きである青年は、リチェルにまた歌を聴かせてほしいと告げて──。
「俺はただ、君の歌が聴きたくて降りてきたんだ」
これはある目的で旅を続ける貴族のヴァイオリン弾きと孤児の少女の、音楽で彩る優しい旅のお話。
(原案・絵:若野未森、著者:雪葉あをい)
★11/13まで毎日朝8時更新・以降週二回(土日朝8時)更新・年内完結
※このお話は19世紀末のヨーロッパをモデルにしたファンタジーです。地名や当時の政治・慣習等の背景を含め、多々フィクションが含まれます。
※時代背景などを反映した差別的な表現が含まれている場合があります。
文字数 549,892
最終更新日 2023.12.31
登録日 2023.06.22
19
僕たちの学校に喋る牛が来てから二年が経った。
ある日「牛が出荷される」という噂を聞いた僕らは、出荷を阻止すべく牛を連れて旅に出る。
文字数 1,377
最終更新日 2022.07.17
登録日 2022.07.17
20
死ぬ前に好きなところに行けるとしたらどこに行きますか?そのハイヤーは最期に最高の旅へ連れて行ってくれますよ。お客様が死ぬ理由と過去はそれぞれ。個性豊かなお客様とドライバーの「僕」の心境を描く。今日のお客様はどんな人だろう?
文字数 20,783
最終更新日 2022.05.04
登録日 2022.02.20
21
夏の北海道のペンションにポルトガルから女が尋ねてくる。
女の目的は、スペインの侵攻からポルトガルを救うことだった。もうすぐスペインのポルトガルへの侵攻が始まる。スペインの力は巨大で、攻め込まれれば一気に征服されてしまう。だから、ある蛇に会いに来た。この北海道に生息している特殊な蛇には、人の願いを叶えられるという不思議な力があると言い伝えられてきた。その蛇を探し出しポルトガルを救うという願いを叶えてもらうために、はるばるポルトガルから女はやってきた。
様々な人の助けを借りて、女は蛇に会うことができる。だがその蛇は女に教える。「君の願いを叶えてあげるためには、赤い宝石が必要だ」女は赤い宝石のことは知らなかった。だから途方に暮れる。
「ついさっき赤い星が落ちていくのが見えた。誰かが赤い宝石を手に入れた証拠だ。きっとすぐ近くに赤い宝石を手に入れた人物がいる。それを見つけるんだ」と蛇は女に教える。
赤い宝石を手に入れた人物に女は出会うことができる。その人物も不思議な伝説に導かれて赤い宝石を手に入れた。ポルトガルの女は、その人物と一緒に再び蛇のところへ行く。蛇は赤い宝石を見て嬉しそうに語る。「これで舞踏会に行くことができる。舞踏会に行けば願いを叶えてもらえるよ」
赤い宝石の力で、蛇と共に天上の世界に向かう。天上の世界では舞踏会が開かれていた。その舞踏会の幕が開いたとき、ポルトガルから来た女の前に画家が現れる。画家は女をモデルに絵を描いている。そして「この絵は何か足りないような気がするんだ。何が足りないか教えてくれないかな」と女に問いかけてくる。女はポルトガルでの日々を思い出し、その足りない何かを導き出す。それを画家に教えると、画家は満足そうにする。そして画家は女の願いを叶えてあげる。
再びポルトガルは救われる。日本の北海道に生息する不思議な蛇の力によって。
文字数 104,730
最終更新日 2022.04.20
登録日 2022.04.20
22
サービスが終了したオンラインゲーム。プレイヤーが消えた世界でNPC達は思い思いの時間を過ごす。残された時間は6日。少女は最後の世界を旅する。
文字数 3,838
最終更新日 2021.11.07
登録日 2021.11.05
23
ここは人間と死神、そして罪人<ギルト>が存在する世界。
ある日、人間である主人公、藪坂透<やぶさか とおる>は罪人に行き遭い、襲われる。
半身を切断され万事休すかと思われたが、そこで現れたのは。
「大丈夫?寒くない?」
赤くて紅い瞳をした死神、秋弩川紅葉<ときのがわ くれは>であった。
そして紅葉に失った半身を再生して貰うが、その代償として透は人間でありながら死神として罪人を裁く、死神見習いという存在になる。
透は、果たして無事に死神見習いとして罪人を裁くことが出来るのか。
これは、本物の死神になるまでの物語。
文字数 10,408
最終更新日 2021.09.26
登録日 2021.09.26
24
25
「想像だけどこの本は国を移動してるんじゃないかと思う」
一冊の本を手にかつて弾んだ声で友人が言った。
英会話サークルが縁で出会い、親しくなった「僕」と年上の「友人」。
ある日友人は一冊の変わったらくがきのある本を僕に貸し出す。
大人になってからできた親しい友人とこのまま友情が続いていくと思っていたが__。
三月の雪深い北海道を時に背景に絡めながら大人の友情と別れを静かに書き出す。
一部実話を元に書いた、静かな喪失と再生の物語。
文字数 4,036
最終更新日 2021.08.26
登録日 2021.07.02
26
とある町の女の子が、
旅人の男性と共に昔嗅いだ臭いを
探すお話です。
火葬のにおいはかいだことないので完全な妄想です。
文字数 701
最終更新日 2020.08.18
登録日 2020.08.08
27
長命な魔女が最も愛した魔導人形。サラと名付けられた彼女は旅をする。自分の生きる意味を探して……。
文字数 4,748
最終更新日 2020.06.17
登録日 2020.06.17
28
一日に12時間、決まった時刻に絶対眠る奇病『空蝉病』が蔓延する日本。その片田舎で、治療という名の病院生活を送っていた僕は、ある夜彼女と出会った。
夕暮れに起きる僕と、夜明けに目覚める彼女。二人が会える時間は、一日に15分。その間だけの関係だと思っていた。彼女に旅に誘われるまでは。
夜に鳴く蝉はいつ眠るのだろう。それとも眠らないのか。
文字数 6,940
最終更新日 2020.02.12
登録日 2020.02.10
29
普段はIT企業の会社員。でも、一年に一度、クリスマスイヴの時だけサンタクロースとして日本中の子供達にプレゼントを配る仕事をしている仁田真司。今年も例年通りにプレゼントを配っていると、親から酷い虐待を受けている少女と出会う。その少女が求めたプレゼントとは。
(小説家になろう、ノベルアッププラスにも同じ作品を投稿しています)
文字数 11,890
最終更新日 2019.12.22
登録日 2019.12.22
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31
母親が亡くなり、途方に暮れている女子高生、美里の前に音信不通だったハツミ叔母さんとその息子・影広が訪ねてきた。季節はちょうど夏休み。美里は戸惑いながらも叔母さんに押し切られ、一緒にひと夏を過ごすことになる。「美里ちゃん、お母さんの幽霊に会いに行こうよ」──叔母さんの声に導かれ、美里たちは旅に出る。
文字数 96,828
最終更新日 2019.03.31
登録日 2019.03.11
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文字数 372
最終更新日 2019.01.16
登録日 2018.07.10
34
千年前に死んだ妖怪の生まれ変わりが何のゆかりもない九州の地にて、降り立った
ー課せられた使命
「神を復活させろ」その一言で始まる彼女の物語
ただし、何の力も使えない女子大生ではあるけどな
文字数 4,154
最終更新日 2018.02.08
登録日 2018.02.03
35
これは、テクノロジーの国の首都を走る、不思議な電車の物語。
いじめ、解雇、親の死、借金、不幸続きの恵まれない人生に嫌気がさした青年が地元から逃れるように向かったのは、世界で最もハイテク化が進んだ都市の一つにして、青年の住む国の首都、世界一の大都市。
連絡すら取れない友人の家を目指し、最新型ロボットの案内で地下鉄に乗った青年であったが、彼が乗ったのはなぜか、かつて東洋初の地下鉄ともてはやされた電車であった。
自らを銀座線1000系電車1号車、ひいてはこの街の地下鉄道の精にして、この列車の車掌兼運転手だと名乗る少女と共に、不思議な旅へと誘われる青年。
少女から旅の最後のお楽しみと伝えられた、その列車の行き先とは・・・
文字数 12,984
最終更新日 2017.11.10
登録日 2017.10.24
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時は四月のはじめ。
私立梅の宮中学校の入学式に新入生としてやってきた水谷春みずたにはるは、ひょんなことから小学生の時に離れ離れになった宮瀬夏佳みやせなつかと再会を果たす。
和気あいあいと再会をよろこんだ彼女たちだったが、校則で部活動に絶対に参加しないといけないことを知る。期限は一週間だった。
部活動の仮入部期間が終わるまでだった。
しかし、一週間たっても部活動は見つからなかった。
そこで現れたのが長谷部秋恵はせべあきめぐみだった。
春は彼女に誘われ、秋恵が部長を務める文芸部に参加することにした。
文芸部に入部した春は、同じ部員である小金井こがねい真冬まふゆに誘われ、小説家を目指す第一歩を踏み出す。
人気小説家を目指しながら平穏な学校生活を送る春だったが、夏休み文芸部の旅行先で問題発生?!
当作品は、あるライトノベル新人賞一次落ち作品です。盗作やレーベル様にご迷惑のないようお願い申し上げます。
文字数 21,369
最終更新日 2017.09.04
登録日 2017.09.04
36
件