時代小説 小説一覧
241
【完結】『迷子札の子守唄 ~見届けられた命たち~』
江戸の冬、すべてを失い絶望に暮れる元武士、宗次。彼の前に現れたのは、一枚の迷子札と、雪に震える小さな命だった。
その赤子に託された謎が、宗次を過酷な江戸の街へと突き動かす――。
迷子札が導く先々で、宗次が目にするのは、貧困、病、裏切り、そして避けられぬ悲劇に翻弄されながらも、ひたむきに生きる人々の姿だった。彼らの隠された涙、抗えない運命を「見届ける」旅路は、宗次自身の凍てついた心をゆっくりと溶かしていく。
これは、孤独な男と小さな命が紡ぐ、哀しくも温かい人情噺。生きる意味を問い、人の絆に涙する物語。絶望を知る男が見つけた、微かな光と再生の記録です。
読み進めるうちに、きっとあなたの魂も震えるはず。
この命たちの行く末を、どうか最後まで見届けてください。
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文字数 77,005
最終更新日 2025.05.24
登録日 2025.05.14
242
その後の小次郎 巌流奇談
それは慶長十七年。
世に云う船島の決闘において、巌流小次郎敗れたり――。
しかし小次郎は生きていた。
武蔵の一撃に脳に深刻な損傷を受けた小次郎は、多くの記憶を失った。だがそれなのに、あるいはそれだからこそ、異能ともいえる異常な集中力をも会得した。
現代にいう〝ゾーン〟に自在に入る力を得た小次郎は、武蔵に復讐戦を挑むべく旅立つが、彼を追う謎の剣士たちの姿があった。
果たして彼らの目的とは――?
そして小次郎は、再び武蔵と相まみえることがでるのか。
これは「その後」の小次郎の物語である。
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文字数 2,210
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.31
243
沖田氏縁者異聞
わたしは、狡い。
土方さまと居るときは総司さんを想い、総司さんと居るときは土方さまに会いたくなる。
この優しい手に触れる今でさえ、潤む瞳の奥では・・・・・・。
僕の想いなんか蓋をして、錠を掛けて捨ててしまおう。
この胸に蔓延る、嫉妬と焦燥と、独占を夢みる欲望を。
どうして俺は必死なんだ。
弟のように大切な総司が、惹かれているであろう最初で最後の女を取り上げようと。
置屋で育てられた少女・月野が初めて芸妓としてお座敷に出る日の二つの出逢い。
不思議な縁を感じる青年・総司と、客として訪れた新選組副長・土方歳三。
それぞれに惹かれ、揺れる心。
新選組史に三様の想いが絡むオリジナル小説です。
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文字数 298,127
最終更新日 2023.05.23
登録日 2023.05.20
244
悪党の夏
鎌倉時代末期、元享二年(1322年)初夏。得宗(執権北条家)被官(ひかん)の兵衛(ひょうえ)は、辰砂(しんしゃ。薬、赤の顔料)を売るために、六波羅探題の命を借りて渡辺党を討つ。代償として、さらに阿氐河荘(あてがわしょう)の湯浅党討伐を命じられる。次々と悪党(まつろわぬ武士)を狩る兵衛。ついには六波羅が二度も負けた、南大和の越智党も撃滅する。悪党を狩るうちに、兵衛には六波羅のあり方ややり方が疑問に思え……。
【表紙画像】
狩野山楽, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
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文字数 10,003
最終更新日 2026.06.01
登録日 2026.05.29
245
不自由な織田信長
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文字数 4,611
最終更新日 2020.05.17
登録日 2020.05.17
246
河内の張楊のこと
三国志の群雄のひとり、河内(かだい)郡の太守張楊についてのお話しです。
物語の三国志(演義)では極めて個性のすくないモブ諸侯というべき配役ですが、歴史書をよむと見方が変わってきます。
呂布シンパというか、并州人士のなかに遺る呂布への複雑な感情を仮に愛憎ふたつに切り分けるならば、そのうちの“愛”の部分を代表する人物であると言えましょう。呂布との関係が終始良好な、数少ないキャラクターでもあります。
活躍もすくなく血沸き肉躍る物語にはなりようがありませんが、乱世にひとりくらいこういうひとがいても良いでしょう。
これも大変短い作品です。出来ることならば、ひと息にお読みいただけると幸いです。
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文字数 3,294
最終更新日 2024.06.26
登録日 2024.06.26
247
あはれの彼方
江戸時代中期、霊山雷山では転落事故がたびたび起きていた。役人見習いの宮本恒一郎が雷山入下山記録を調べてみると、そこには同行者として祖父と父の名前が必ずあった。
弱小藩の山田藩を舞台に作者が愛する小説、漫画、アニメ、ドラマの要素をあちこちにちりばめた時代劇ミステリー&コメディです。
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文字数 107,695
最終更新日 2021.02.23
登録日 2020.12.12
248
千人同心がゆく【未連載作品】
西多摩新聞連載作品「千人同心がゆく」、完結記念。
一連のシリーズ連載期間は2019年7月12日~2026年3月27日。
4月22日に単行本「千人同心がゆく・下巻」が発売されます。
連載されなかった残され作品を公開します。
こういうことでなければ陽の目を見ないので……。
千人同心の印象は、
ただ、八王子と日光を往復していた人たちという、単純なイメージ……!
でも、違うんです。
単行本だけではない「千人同心がゆく」の世界をお楽しみ下さい。
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文字数 20,148
最終更新日 2026.06.07
登録日 2026.05.11
249
平安山岳冒険譚――平将門の死闘(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) とある権力者が死に瀕し、富士の山に眠っているという不死の薬を求める。巡り巡って、薬の探索の役目が主人の藤原忠平を通して将門へと下される。そんな彼のもとに朝廷は、朝廷との共存の道を選んだ山の民の一派から人材を派遣する。冬山に挑む将門たち。麓で狼に襲われ、さらに山を登っていると吹雪が行く手を阻む――
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文字数 81,275
最終更新日 2024.05.28
登録日 2024.05.25
250
覇王の影、狂信の刃
主人公である影井薫(かげい かおる)は、信長の側近としてその光の最も近くに立つ者であった。薫は信長に対して、単なる忠誠心を超えた異常な感情を抱いていた。それは、愛とも敬意ともつかぬ狂気的な執着であり、信長の存在そのものが薫の人生の全てだった。
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文字数 2,479
最終更新日 2024.08.25
登録日 2024.08.24
251
本能寺の変、黒田官兵衛説
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文字数 3,152
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.18
252
不殺の包丁 ‐人斬り浪人が神田の片隅で振るう、奇跡の立て直し飯‐
神田の片隅で、亡き両親の跡を継ぎ、細々と損料屋「鈴屋」を切り盛りする少女・お鈴。
ある激しい雨の日、彼女は店の軒先で行き倒れていた一人の浪人・陣を助ける。
泥にまみれ、三日も食わずだったというその男が、お礼代わりにと台所に立ち、余り物の大根で作ったのは、驚くほど香り高い「焦がし茶漬け」だった。
陣が手にする菜切り包丁の鮮やかな冴えと、その節くれだった手に刻まれた深い剣ダコ。
お鈴は彼が只者ではないことを見抜き、三食昼寝付きの「用心棒兼まかない係」として彼を雇い入れる。
しかし、陣には大きな秘密があった。
彼の腰にある愛刀は、なぜか鞘ごとさらしの布で固く封じられ、決して抜かれることがない。
「もう二度と、人は斬らん」
そう静かに語る瞳の奥には、かつて戦国の世や政争の影で、数多の命を奪ってきた修羅としての凄絶な過去が隠されていた。
陣の作る料理は、単に腹を満たすだけではない。
店に持ち込まれる厄介ごとや、江戸の町で虐げられる庶民の心を、時に優しく、時に力強く解きほぐしていく。
しかし、その卓越した包丁さばきと隠しきれない気配は、やがてかつての因縁を呼び寄せることとなる。
暗躍する火付盗賊改の腐敗、将軍家を揺るがす世継ぎ争い。
江戸を包み込む巨大な陰謀の渦が鈴屋に迫る時、陣は刀を封じたまま、包丁一本で強大な敵に立ち向かう。
「斬る」ことを捨て、「活かす」ことを選んだ男の、美味しくて痛快な江戸人情物語。
一皿の料理が絶望を希望に変え、一振りの包丁が江戸の夜を切り裂く。
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文字数 40,765
最終更新日 2026.06.07
登録日 2026.05.29
253
はったり! よすが屋辰巳妖怪始末
拝み屋のくせに狐狸妖怪を一切信じていない辰巳のもとに、「狐に憑かれた」娘を助けてほしいという依頼が舞い込む。妖怪を追い求める老絵師・鳥山石燕、親の行方を捜す訳あり娘・お須美。笑いあり人情ありの江戸怪異連作。嘘じゃねぇ。はったりだ。
感想数 1
文字数 100,066
最終更新日 2026.06.21
登録日 2026.05.31
254
天下布武~必勝!桶狭間
永禄三年五月――、駿河国および遠江国を領する今川義元との緊張が続く尾張国。ついに尾張まで攻め上ってきたという報せに、若き織田信長は出陣する。世にいう桶狭間の戦いである。その軍勢の中に、信長と乳兄弟である重臣・池田恒興もいた。必勝祈願のために、熱田神宮参詣する織田軍。これは、若き織田信長が池田恒興と歩む、桶狭間の戦いに至るストーリーである
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文字数 132,621
最終更新日 2024.01.24
登録日 2023.10.13
255
時代小説の愉しみ
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文字数 103,170
最終更新日 2024.07.02
登録日 2024.05.07
256
紅筆
感想数 0
文字数 5,891
最終更新日 2023.06.04
登録日 2023.06.04
257
死は悪さえも魅了する
バケモノと罵られた盗賊団の頭がいた。
都も安全とはいえない末法において。
町はずれは、なおのこと。
旅が命がけなのは、
道中無事でいられる保証がないから。
けれどーー盗みをはたらく者にも、逃れられない苦しみがあった。
感想数 1
文字数 80,958
最終更新日 2022.02.11
登録日 2021.05.19
258
織田信長に逆上された事も知らず。ノコノコ呼び出された場所に向かっていた所、徳川家康の家臣に連れ去られました。
織田信長より
「厚遇で迎え入れる。」
との誘いを保留し続けた結果、討伐の対象となってしまった依田信蕃。
この報を受け、急ぎ行動に移した徳川家康により助けられた依田信蕃が
その後勃発する本能寺の変から端を発した信濃争奪戦での活躍ぶりと
依田信蕃の最期を綴っていきます。
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文字数 43,662
最終更新日 2024.04.13
登録日 2024.03.03
259
幕末陰傳 百鬼渓谷・壊
上州は保美の深山に跋扈する野盗集団・百鬼天狗党。
江戸の商人・俊輔はひとり天狗党が根城としている廃寺に向かっていた。
天狗党に行く手を阻まれた俊輔は、荒事屋・葛城柔志狼に助けられる。
そして天狗党に囚われていた女・お銀。
三人は呉越同舟とばかりに廃寺を目指すが…そこに待っていたのは、因縁と陰謀に塗れた罪深き人の業だった。
今、深山幽谷に、独りの修羅と百匹の鬼の戦さの火蓋が切って落とされた!
生き残るのは誰だ?
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文字数 76,528
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.02
260
ニルヴァーナ――刃鳴りの調べ、陰の系譜、新陰流剣士の激闘(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) 密偵斬りの任を人吉の領主である相良(さがら)義陽(よしひ)から命じられている丸目蔵人佐長恵(まるめくらんどのすけながよし)。
彼はある時、特別の命を受けて平戸の地へと向かう。目的は、他の国が南蛮の最新式の兵器を手に入れるのを防ぐこと。弟子にして中国拳法の遣い手の明人、伝林坊頼慶(でんりんぼうらいけい)、偶然蔵人のもとを訪れていた兄弟子の疋田文五郎(ひきたぶんごろう)と共に目指す土地へと旅する一行は、野武士(のぶせり)に襲われ廃墟となった村で夜襲を受ける――
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文字数 74,891
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.25
261
『私説・関ケ原の合戦』
私が書いた、私説的な関ケ原の合戦と、その前後の時代背景です。第9回歴史・時代小説大賞にエントリーいたします。大賞を狙いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
感想数 0
文字数 2,142
最終更新日 2022.05.01
登録日 2022.05.01
262
高嶺の薔薇は檻のなか
世界のすべてを教えたのはあなた。
恋も、罪も。
生涯一度の恋に落ちた。
恋した時から、出会った時から結末が決まっていた恋に。
お嬢様は、正式な婚約発表の為の舞踏会でさえ、美しく咲く薔薇のよう。
私は不埒な執事として、ただ傀儡のように眺めるのみ。
そのまま緩やかに、時が過ぎると信じていた。
意識を手放す前の光景は、愛らしい口許を私の血で汚して震える、あなたの姿。
伯爵令嬢を突如襲う、吸血衝動。
突然変異や感染による奇病か、生まれついての因縁か。
衝動は次第に渇望へと変わる。
令嬢の正体は、魔物か被害者か。
真相を探りながらも飲み込まれる欲情が導くのは、破滅の道のみなのか。
それでも明治の世に咲く、一輪の薔薇を愛し抜くと決めた執事の物語。
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文字数 39,853
最終更新日 2026.04.16
登録日 2026.04.16
263
【完結】伊達騒動秘録 ~ 左近、影に潜む。友と猫が見た伊達の闇~
アルファポリスの第11回 歴史・時代小説大賞 奨励賞を授賞した作品です。
【あらすじ】
江戸時代初期、仙台藩伊達家で起こったお家騒動「伊達騒動(寛文事件)」。その渦中、伊達屋敷に二人の男が料理人として仕官する。一人は吉良左近、もう一人は今川徳松。元は取り潰された某藩の浪人で、今は共に伊達家の厨房で腕を振るう。
左近は普段、ぼんやりとして掴みどころがなく、「昼行灯」と揶揄されるほど。しかし、その実態は幕府から伊達家の内情を探るべく送り込まれた凄腕の密偵だった。妻の千代は、そんな左近の全てを受け入れ献身的に支える。
一方、徳松は左近の無二の親友。明朗快活な美丈夫で、屋敷の女中たちから熱い視線を送られるが、本人はどこ吹く風。何よりも猫と、そして親友の左近と過ごす時間を大切にしている。
千代は実の兄である徳松に対してはなぜか素っ気ない。
伊達藩では、幼い藩主・伊達亀千代(後の綱村)の後見人である伊達兵部宗勝と、藩の実権を握ろうとする家老・原田甲斐らの対立が噂され、不穏な空気が漂っていた。
左近は料理人として日常に溶け込みながら、密かに情報を収集し、騒動の真相に迫ろうとする。
徳松は、親友である左近の時折見せる鋭い眼光や謎の行動に気づきつつも、詮索することなく彼を見守る。
しかし、伊達家を揺るがす大きな陰謀が動き出す中で、徳松もまた、その渦に巻き込まれていく。
猫好きが高じて屋敷内外の猫と心を通わせる徳松が、思わぬ形で事件解決の糸口を見つけることも。
騒動が激化するにつれ、左近の密偵としての任務は困難を極めていく。
親友である徳松との関係、そして愛する妻・千代への想いの間で葛藤しながらも、左近は己の信念と使命を貫こうとする。
やがて、藩主毒殺未遂疑惑、重臣たちの暗闘、そして幕府をも巻き込む刃傷沙汰へと発展する伊達騒動。
そのクライマックスで、左近と徳松は、それぞれのやり方でこの未曾有の危機に立ち向かうことになる。
果たして二人は、巨大な陰謀の真相を暴き、伊達家を、そして自らの大切なものを守り抜くことができるのか。
感想数 22
文字数 126,936
最終更新日 2025.06.30
登録日 2025.05.12
264
<日本書紀演義シリーズ> 斑鳩炎上(いかるがえんじょう)643
643年冬、大和朝廷の軍勢が突如、斑鳩宮(いかるがのみや)を襲う。
斑鳩宮の主・山背王(やましろのおう)は、抵抗も逃亡も諦め、
斑鳩宮に火をつけて自害の道を選ぶ。
意識が遠のいていくなか、かつての最愛の妻・斉明(皇后)との幸せな生活を
思い出した山背王は・・・・
日本古代史の中でも謎が多い斑鳩宮襲撃・山背王自害事件をモデリング。
感想数 0
文字数 17,249
最終更新日 2025.02.09
登録日 2025.02.08
265
中山道板橋宿つばくろ屋
時は天保十四年。中山道の板橋宿に「つばくろ屋」という旅籠があった。病床の主にかわり宿を守り立てるのは、看板娘の佐久と個性豊かな奉公人たち。他の旅籠とは一味違う、美味しい料理と真心尽くしのもてなしで、疲れた旅人たちを癒やしている。けれど、時には困った事件も舞い込んで――? 旅籠の四季と人の絆が鮮やかに描かれた、心温まる時代小説。
感想数 12
文字数 211,571
最終更新日 2019.09.23
登録日 2018.04.02
266
花なき鳥
相添はん 雲のあはひの 彼方(をち)にても──
安政六年、小姓仕えのために城へ上がった大谷武次は、家督を継いで間もない若き主君の帰国に催された春の園遊会で、余興に弓を射ることになる。
武次の放った矢が的にある鳥を縫い留めてしまったことから、謹慎処分を言い渡されてしまうが──
感想数 0
文字数 40,513
最終更新日 2023.06.07
登録日 2023.05.27
267
僕は千駄木の書生〜明治浪漫は薫風と馬糞と共に⁈〜
時は明治。富国強兵の足音が響く東京・本郷の書生宿には、理想を吠える金欠青年と、彼らを叱り飛ばす女傑の女将がいた。
そんな喧騒を飄々とすり抜け、銀座の街へと「銀ブラ」に繰り出す一人の自称・書生。
文明開化の匂い、憧れの「あいすくりん」、そして愛すべき人々……。
洒脱な語り口で綴られる、小粋な一日の物語。
夕闇に包まれた千駄木の自宅へ帰り着いたとき、彼を待っていたのは――。
明治の風と香りを閉じ込めた、貴方に開いて貰いたい玉手箱。
感想数 0
文字数 2,622
最終更新日 2026.02.23
登録日 2026.02.23
268
子檀嶺城始末―こまゆみじょうしまつ―
「真田対徳川なら絶対に徳川が勝つに決まってるから真田は見限る。でも徳川軍の一員として戦場に出て痛い思いをするのはまっぴら御免。だから『徳川に味方する宣言』だけしておいて、終戦まで主戦場から離れた山城に引きこもる作戦」
を実行に移した杉原四郎兵衛。
ところが、戦から半月ほど経過したのに「勝ったはずの徳川」からの使者が来ない。
それもそのはず。実は徳川軍はあっさり負けてしまっていたのだ!
やがて、四郎兵衛たちの籠もる山城に、真田の若殿が率いる一軍が迫り来る。
兵糧もやる気も尽きた四郎兵衛たちの運命や如何に。
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※今作は、旧作【子檀嶺城戦記】をリライトしたものとなります。
旧作をお読みいただいた皆様も、改めてご一読いただければ幸いです。
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真田昌幸が「占拠」する信州上田城へ向かって、徳川軍が攻め寄せる。
上州沼田の領有権争いから持ち上がった真田と徳川(&北条)の闘争は、真田の本拠地での大規模戦闘に発展した。
昌幸の嫡男・源三郎信幸は、父に命じられた通りに伏兵部隊を率いて支城へ詰めた。
同じ頃、二十名ほどの男たちが、主戦場から遠く離れた子檀嶺(こまゆみ)岳の古城に入った。塩田平の地侍・杉原四郎兵衛の一党である。
真田と徳川の圧倒的戦力差から徳川軍が勝つと予想した四郎兵衛は、
「徳川に身方する」
と吹聴しつつも古城からは一歩たりとも出ず、
「勝利するであろう徳川軍からの勧誘」
を待つという消極的策戦を取ったのだった。
しかし半月が過ぎても、徳川からの迎えは現れない。
それもそのはずで、真田勢に敗れた徳川勢は、すでに東信濃から撤退済みだった!
廃城で孤立し、事態を知る手段もなく、不安に苛まれる四郎兵衛に耳に、銃声が聞こえた――。
天正十三年(1585)閏八月。
後の世に、第一次上田合戦と呼ばれる戦の裏側で起きた、ほんの数日間の「反乱」の顛末。
感想数 1
文字数 59,349
最終更新日 2021.06.27
登録日 2015.02.07
269
辻占
推理要素のある時代物
感想数 0
文字数 13,440
最終更新日 2023.10.15
登録日 2023.10.15
270
海に咲く蓮よ
【現在一時的に連載停止中】
父を殺したのは誰だ──…?
時は1396年、室町時代。
九州探題に任命された渋川 満頼は父、渋川 義行を殺した少年を探していた。
かつて父も就任した九州探題長官の地位。
父を殺した犯人、そしてその真実を知るため、その地位に登り詰めた満頼が出会ったのは北九州海域で名を馳せる、女光龍率いる海賊、海蓮水軍だった。
父を殺したのは一体誰なのか。
室町時代の九州北部を舞台に巻き起こる、九州探題×倭寇の異色のバディが織り成す歴史ミステリー。
****
【注意】この作品はフィクションです。
一部、史実に対して独自の解釈、捏造があります。ご了承ください。
大筋はもう決まっていてお固め文のシリアスで行こうと思っていたのですが、多分2、3話目からふざけ始めます。基本ギャグに走りがちな人間なので……!
感想数 1
文字数 23,732
最終更新日 2025.06.19
登録日 2025.05.29
271
さすらいの怪力武士、織田信菜に仕える
「腹が……減った」
最後に何かを口にしたのは何日前だっただろうか。
世は戦国時代。
俺は主を失ったさすらいの武士である。
つまるところ無職だ。
三郎丸と名乗っている。
力に自信はあるので、なんとか武功を示したいところなのだがな……。
このあたりは、織田家の領地だ。
当主の信長は、うつけ者として有名らしい。
うつけ者であれば、名家の出身ではない俺でも雇ってくれるかもしれない。
そんなことを考えつつ、道を進んでいく。
ちょうど、織田家と今川家の武力衝突の場面に出くわした。
織田家が劣勢だ。
少女が窮地に陥っていたので、俺は織田家に加勢した。
そして……。
「いい? 三郎丸とやら。あなたは間違って覚えているようだから、教えてあげるわ!」
少女がそう言って、腰に手をあてる。
何やら偉そうなポーズだ。
「この尾張の当主は、この私。織田信菜よ!」
感想数 1
文字数 2,433
最終更新日 2021.06.01
登録日 2021.05.31
272
そよ風の声
ある遠い日に託されたそれに困惑を覚えなかった訳ではなく、しかし抗おうというものでもなかった──
煌びやかな喧騒から離れ、質素倹約、町外れで穏やかに暮らしていた親子の物語。
※うたかたに燃ゆ とご一緒にどうぞ
感想数 0
文字数 43,725
最終更新日 2025.11.14
登録日 2025.05.30
273
関西桃産太郎
関西地方のとある場所で、おじいさんとおばあさんが大きな桃を拾い、持ち帰った。
その桃から男の子が産まれ、2人は太郎と名付け可愛がった。
スクスクと成長した太郎は、自分の産まれた理由や意味が桃の流れてきた川上にあるのではないかと思い、おじいさんと共に川の源流に向かう。そこで太郎が見た物とは・・・
※小説家になろうでも連載中です
感想数 3
文字数 58,011
最終更新日 2022.06.05
登録日 2022.03.13
274
縁は風のごとく
感想数 0
文字数 1,820
最終更新日 2026.04.27
登録日 2026.04.27
275
下級武士の名の残し方 ~江戸時代の自分史 大友興廃記物語~
~本作は『大友興廃記』という実在の軍記をもとに、書かれた内容をパズルのように史実に組みこんで作者の一生を創作した時代小説です~
武士の親族として伊勢 津藩に仕える杉谷宗重は武士の至上目的である『家名を残す』ために悩んでいた。
大名と違い、身分の不安定な下級武士ではいつ家が消えてもおかしくない。
そのため『平家物語』などの軍記を書く事で家の由緒を残そうとするがうまくいかない。
方と呼ばれる王道を書けば民衆は喜ぶが、虚飾で得た名声は却って名を汚す事になるだろう。
しかし、正しい事を書いても見向きもされない。
そこで、彼の旧主で豊後佐伯の領主だった佐伯權之助は一計を思いつく。
感想数 0
文字数 103,958
最終更新日 2021.06.15
登録日 2021.05.23
276
辻のあやかし斬り夜四郎 呪われ侍事件帖
旧題:夜珠あやかし手帖 ろくろくび
あなたのことを、首を長くしてお待ちしておりましたのに──。
+++
今も昔も世間には妖怪譚がありふれているように、この辻にもまた不思議な噂が立っていた。曰く、そこには辻斬りの妖がいるのだと──。
団子屋の娘たまはうっかり辻斬り現場を見てしまった晩から、おかしな事件に巻き込まれていく。
町娘たまと妖斬り夜四郎の妖退治譚、ここに開幕!
(二作目→ https://www.alphapolis.co.jp/novel/284186508/398634218)
感想数 0
文字数 139,599
最終更新日 2025.01.31
登録日 2022.05.02
277
水戸藩御前仕合
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文字数 2,049
最終更新日 2026.05.29
登録日 2026.05.29
278
『百世安堵 濱口梧陵伝』 〜女子大生講談師 早鞆あかりの偉人語り〜
<史上最悪の大津波から人々を守れ! 女流講談師が現代に語る偉人伝>
2015年、国連は毎年11月5日を「世界津波の日」に制定し、世界各国に防災意識の必要性を訴えた。
なぜ11月5日なのか。
その由来は、安政元年(1854年)に安政南海地震で和歌山県を襲った大津波である。
その大津波から大勢の民を救ったのは、一人の若き商人であった……。
地域の発展に尽くし、大災害から民を守り、さらには西洋医学の発展、郵便制度の策定など数多くの事業で日本の近代化に貢献し、海外進出の夢をも追い続けた、稀代の天才商人・濱口梧陵(はまぐち ごりょう)。
幕末の偉人たちもその才能と功績を高く評し、今なおその偉業は世界中でも語り継がれているが……。
実際にプロの講談師から講談を習っている座付き作家・紘野流が書いた、実際の講談の台本。
その紘野が敬愛してやまない偉人・濱口梧陵の大いなる偉業を、戦国時代より続く「講釈士 早鞆流」の継承者・女流講談師の早鞆あかりが、経営者やビジネスパーソンを前に熱く語り上げる!
【登場人物】
■話し手:早鞆あかり(はやとも あかり)
現役大学生の女流講談師。福岡県北九州市出身。
戦国時代より続く講談の流派「講釈士 早鞆流」の現在唯一の継承者。
若いながらも50以上の持ちネタを有し、新作講釈にも積極的に取り組む。
全国各地の事業者団体に呼ばれ、早鞆流に伝わる偉人伝を次々に披露する。
最近やYouTubeやTikTokなどにも講談の様子がアップされ、注目されつつある。
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文字数 105,641
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.31
279
雲の帰る山
戦国時代にたった一晩で消え去ってしまった家がありました。
飛騨内ケ島家。
世界遺産で有名な白川郷を領していた家です。
何故内ケ島家は滅びてしまったのか?
その最後を生き残った和尚の目線で物語にしてみました。
※この話は史実を参考にしていますがフィクションを含んでいます。
実際とは違うという事も多々ある事とは思います。
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文字数 4,340
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.29
280
籠釣瓶(かごつるべ) ~歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべ さとのえいざめ)」より~
江戸時代後期、野州佐野の豪農・佐野次郎左衛門は篤実な人柄だったが、商売のために江戸に出た時、吉原で八ツ橋という花魁をひと目見たことにより、その運命を変える。
八ツ橋に岡惚れした次郎左衛門は、八ツ橋の常客となり、ついには身請けの話までするようになる。
八ツ橋は身請けの話は聞いたが、なかなか返事をしない。
身を揉むような思いの次郎左衛門は、八ツ橋の養父・釣鐘権八に会う。
権八は語る――八ツ橋には繁山栄之丞という間夫(情人)がいる。身請けの話を受けないのはそのため、だ――と。
だから栄之丞を斬れと、懐中の脇差を手渡した。
これこそ、妖刀・村正「籠釣瓶(かごつるべ)」だと言いながら。
【表紙画像】
豊原国周, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
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文字数 10,605
最終更新日 2026.06.01
登録日 2026.05.28