「彼」の検索結果
全体で69,071件見つかりました。
大陸最強――国が「特級個体災害“天裂”」と呼ぶ少女ルゥ。一振りで山が消え、機嫌が悪いと足元の地面が割れる、人の形をした天災。
そんな彼女の機嫌をこの世で唯一なだめられるのが、ただの幼馴染である俺、ハルの手料理だ。
剣も魔法も使えない俺にできるのは、飯を作ることくらい。だが、俺が卵焼きを焼くだけで最強はご機嫌になり、俺が三日家を空けただけで国がひとつ滅びかける。おかげで俺の毎日の献立は、いつの間にか国家機密になっていた。
「飯を作る=世界の安全保障」。胃を痛める対策室の隊長を横目に、今日も俺は最強の幼馴染に飯を作る。――彼女が飯を欲しがる“本当の理由”に、俺だけが気づかないまま。
最強と平凡の、歪で温かい同居ごはんコメディ。
文字数 185,705
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.07.09
名門・桜ヶ丘女子小学校。伝統と規律を重んじるこの学校に、初めて男性教員として赴任した 佐久間悠人は、周囲の視線に戸惑いながらも、担任となった六年一組の少女たちと向き合おうとしていた。
ある日、娘の美羽が「パパ、これで“好きなもの”撮ってね」と手渡してくれた古いフィルムカメラ。
悠人はその言葉に背中を押されるように、教室での自然な姿を撮り始める。
最初はぎこちなかった少女たちも、カメラを向けられるうちに少しずつ心を開いていく。
勉強に必死な子、友達との距離に悩む子、家の事情を抱えながら笑顔を作る子。
レンズ越しに見えるのは、表面上の「優等生」ではなく、彼女たちの ありのままの“生きている瞬間” だった。
しかし、名門校ゆえの保守的な保護者や管理職からは「男性教師が女子児童を撮影すること」への懸念が上がる。
悠人は誤解や偏見にさらされながらも、写真が生徒たちの自己肯定感を支え、彼女たちの成長を記録する大切な手段であることを信じ続ける。
やがて、卒業を控えた六年一組の少女たちは、悠人が撮った写真を通して、自分の弱さや強さ、仲間との絆を再発見していく。
そして悠人自身もまた、娘から受け取ったカメラを通して「父として」「教師として」何を守り、何を伝えるべきかを見つめ直していく。
最後のシャッターが切られた瞬間、そこに映っていたのは――
少女たちの未来へ踏み出す姿と、彼女たちを見守る悠人の確かな決意だった。
文字数 5,594
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.15
「時代遅れのオッサンは、もう要らない」——長年勤めた倉庫を、たった一言で切られた柏木周(42)。再就職の当てもない、人生どん底のその日。周はようやく、恩人だった吉永登美お婆ちゃんの遺品箱を開けた。
手紙には、こう書かれていた。『もう、完璧じゃなくていい。傷ついた女の子たちの夜を照らす、ただの“ご飯が上手なおじさん”になりなさい』。涙を拭って覚悟を決めた周は、登美が遺した大正モダンの古い洋館——女性専用シェアハウス『常夜灯』の、埃をかぶった固定電話の線を、自分の手でカチャリと挿し直す。
集まってくるのは、それぞれの理由で疲れ切った女性ばかり。玄関で行き倒れるバリキャリ、給湯室で泣く新人、将来の見えない女子大生、締切に殺されかけの漫画家——。最初は警戒していた彼女たちも、初日のたった一皿で胃袋を撃ち抜かれ、大型犬・小麦のヘソ天に毒気を抜かれ、気づけば毎晩、リビングに“帰ってくる”ようになる。
腹が減っていれば、飯を作る。壊れていれば、直す。眠れない夜は、ただ話を聞く。それだけ。なのにその夜食は、どうしてか涙が出るほど優しい。そして時々、“ただの管理人”では説明のつかない片鱗が、ゴミ出しと同じテンションでポロッと漏れる。「人違いですよ。僕はただの管理人です」——にこにこ笑うその人に、お姉さんたちは今夜も静かに、競うように沼っていく。
ここは、頑張らなくていい味がする場所。「ただいま」と言える、女性たちの秘密のシェルター。今夜も、常夜灯に灯りがともる。
文字数 57,635
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.07.06
巨大研究都市――。
そこでは「能力」と「科学」が日常となり、学生たちは授業を受けながら街の治安維持や災害対応にも携わっていた。
「面倒事はごめんだ。」
そう言いながらも放っておけない少年・灰斗は、物理法則を武器にする偏差演算能力者。弾丸のしなり、慣性、重力、風向きまで計算し、「外れるはずの一撃」を命中へ変える天才射手だった。
そんな彼の前に現れたのは、電磁能力を自在に操る少女・天城雷華。
高い命中精度を誇る彼女は、自信家で正義感が強く、会った瞬間から灰斗と大喧嘩。
「真っ直ぐ撃てばいいでしょ!」
「だから甘いんだよ!」
能力が似ているからこそ譲れない。
射撃訓練でも、食堂でも、街中でも、顔を合わせれば口論ばかり。
しかし、暴走ドローン、列車事故、崩落する高層ビル、巨大な落下物など、研究都市で次々と起こる小さな事件の前では、二人は嫌でも手を組むことになる。
灰斗が未来の軌道を演算し、雷華が一ミリの狂いもなく撃ち抜く。
犬猿の仲でありながら、その連携は誰にも真似できない。
やがて二人は、街で頻発する事故が偶然ではなく、世界の物理法則そのものを書き換えようとする巨大な陰謀の始まりであることを知る。
笑って、喧嘩して、食べ歩いて、訓練して、それでも最後は街を守るために立ち上がる。
科学、熱血、そして軽快な掛け合いが交差する、青春バトルアクション開幕!
文字数 9,177
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.17
ブラック企業で過労死した男は、異世界の弱小国「ランズベリー王国」の若き王・ロイドとして転生した。
借金まみれ、特産品なし、軍事力ゼロ。
普通なら絶望する状況だが、前世で働きすぎたロイドの目的はただ一つ。
「今世こそは絶対に働かない。王の権力を使って一生ぐうたらしてやる!」
そう固く誓ったロイドは、降りかかる国のピンチに対し、
「適当に特産品でも作って売れば?」
「あー、もう谷間に引きこもって蓋しちゃえば?」
「適当に話し合って解決してきて」
と、前世で培った「究極の丸投げスキル」を発揮し、さっさと寝室へ引きこもる。
しかし、彼の部下たちは別ベクトルで規格外の天才(かつ重度の深読み体質)ばかりだった!
「あんな絶望的な状況で眠れるとは……ハッ! 陛下にはすでに勝算があるのか!」
「『谷間に蓋』……まさか敵軍を水攻めで一網打尽にするおつもりか!」
「圧倒的な力を見せつけ、血を流さずに屈服させろという至高の王命……!」
適当な指示がなぜか「神算鬼謀」へと変換され、有能すぎる部下たちは完璧な実務能力で次々と奇跡を起こしていく。
思いつきで作らせた特産品(エアコン)は世界中でバカ売れし、敵国は無血開城、超大国の姫と聖女は勝手にデレて、気がつけば世界中の富と権力がロイドのもとに集結していた。
「嘘だろ……なんで俺、世界一の弱小国の王様から、全大陸のCEO(世界皇帝)に昇進してんの!? 俺の有給どこいった!?」
休みたいのに休めない!
ただ適当に相槌を打っていただけなのに、なぜか世界一の明君として崇め奉られてしまう、ストレスフリーな勘違い系・内政ファンタジー開幕!
文字数 26,488
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.08.17
i)登場人物の紹介
明日海(あすみ)――火災直前の記憶を失った高校一年生。短い言葉で話すが、人の言葉と行動のずれをよく見ている。
英隆(ひでたか)――明日海の幼なじみ。八年前の火災で負った傷をニット帽で隠し、優しい言葉の陰に秘密を抱える。
未歩子(みほこ)――郷土資料整理を手伝う同級生。映像、音声、証言、記憶を冷静に切り分け、明日海を支える。
美湖(みこ)――明日海の叔母で喫茶店「ルナ」の店主。姪を守ろうとした沈黙と向き合う。
弘太郎(こうたろう)――英隆の父。観光船と地域放送に関わる話し上手な大人だが、八年前の説明に責任を負う。
月乃(つきの)――火災で亡くなった明日海の姉。未完成映画「月の面影」を遺した十七歳の映像作家。
ii)あらすじ
八年前、海辺の旧カフェで起きた火災により、明日海は姉の月乃を失い、火災直前の記憶も失った。高校一年生の夏、解体される旧カフェの遺品整理のため月浜町へ戻った彼女のもとに、甘く焦げた匂いのするペンダントと、「夏の海、まぶしいのは日差しだけ?」と書かれた紙が届く。
差出人を追う明日海は、幼なじみの英隆、資料整理が得意な未歩子とともに、月乃が遺した八ミリ映像「月の面影」、途切れた録音、事故記録を調べ始める。だが、映像が示す事実、英隆の証言、大人たちの説明、明日海自身の記憶は少しずつ食い違っていた。
誰が火災を起こしたのか。月乃はなぜ、安全な場所から危険な通路へ戻ったのか。守るための沈黙が奪ったものを知った明日海は、自分の行動、他人の選択、偶然の故障を切り分け、姉の死と幼なじみへの思いに向き合っていく。
夏の海辺を舞台に、失われた記憶と未完成映画の謎をたどる青春ミステリー。
文字数 36,183
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.07.28
――ある日、自分の死体を見た。だが、その死体は数秒で消えた。
239年間、死者の最期の声ばかりを聞き続けてきた探偵・レイ。彼のもとへ、「自分の未来死体を見た」という奇妙な依頼を持ち込んできたのは、人命救助の〈英雄〉と呼ばれる、レスキュー隊員・ジンだった。
ジンはある理由から、異様なまでに死を恐れていた。しかし、ずっと死に向き合い続け、生に無頓着になってしまったレイには、彼の恐怖が理解できない。どうすればレイの生を実感できるのか、焦ったジンは、ついにレイの境界線を超えてしまう。
「聞きたい。呼吸も、言葉も、感じてる声も……あんたが生きてる音、全部――!」
どんな微かな生者の音も聞き取る能力を持つジンは、レイの「音」を執拗に求める。しかし、未来死体事件が二人の命までも脅かし始める中、ジンに強引に助けられ、触れられ続けるうちに、レイの麻痺していた心と身体が切なく疼き始めて――。
死だけを見つめ続けてきた孤独な青年が、初めて誰かと「生きたい」と願うまでを描く、生と死の現代ミステリBL。
※ハッピーエンド / R18描写あり
※こんな好みの方へ
○事件と恋愛、どちらもじっくり楽しみたい
○強い執着攻め・クールで折れない受けが好き
○心理描写や関係性の積み重ねを味わいたい
文字数 68,119
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.07.31
低身長美少女系イケメン×高身長乙女系オタク
自分達だけのランウェイを目指す部活物語
林一果。15歳。高校一年生。
変身ヒロインをこよなく愛する彼は、入学式で同級生に一目惚れをする。
その相手は花井悠。アイドルも真っ青な可憐な容姿に真っ直ぐに伸びた背筋。自分の理想を詰め込んだかのような悠に、一果はある大会に出場するために一世一代の大告白をする。
「僕の……ヒロインになってくれませんか⁉︎」
果たして返ってきた答えは………
毎日6時に1話ずつ更新予定。
第2回青春BLカップエントリーしてます!
応援よろしくお願いします!
表紙はAIイラストです。
文字数 50,922
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.08.07
「どうせ俺は人間に嫌われている鬼だ」
孤独な鬼の少年と、お節介な神社の娘。秘密からはじまる、種族を超えた絆のファンタジー!
鬼門神社の娘・りっ子の家にホームステイにやってきたのは、真っ赤な髪と瞳を持つぶっきらぼうな少年・ゴウキ。でも彼の正体は、なんと本物の鬼だった!
人間をかたくなに嫌うゴウキだけど、りっ子のまっすぐな優しさと、一緒に食べるおむすびやイカ焼きの味に、少しずつ心が動きはじめて……。
そんな中、学校の遠足で大事件が発生!ゴウキの正体がみんなにバレちゃう!?
鬼と人間、それぞれがぶつかり合いながらも互いを想う、切なくて熱い!絆のドラマ!
文字数 58,406
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.07.30
ーー私と一緒に死んでくれますか。
鋼色の空、錆びた鉄の匂い。ここ、機械都市『ネオグラン』には"雪女"と呼ばれる存在が都市伝説的に語られていた。とは言え、伝説と語るには僅か1ヶ月程度のお話なのでただの一過性の話題に過ぎないのかもしれない。しかしそれでも"雪女"は確かにいる。ある日ある場所不定期に現れ、周辺に雪を積もらせる。何をしているのか、何のために現れるのか、噂は尾ヒレを付け語られるに過ぎず、その真実を知る者は数少ない。ただし、その行いを目にした者はこう語る。「魔女が出た」と。
『曙色美桜』は雪女である。噂に語られる氷の魔女。彼女は別の世界から訪れ、その類稀なる魔法の才によってこの世界のバランスを崩しかねない存在となった。その存在は様々な思惑を秘めた者たちの目に留まり、やがて魔女を巡る争奪戦を引き起こす。
私は今日も戦ってる。消えない後悔を抱えてーー
9月末まで毎日投稿中!以降毎週土曜日0時更新予定!
文字数 128,082
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.08.11
【攻】日本語下手なクォーターわんこ系男子高校生×【受】本屋でバイト中の地味系平凡男子高校生。
【ストーリー】
『このほん、さかします。』
そんなメモ紙を渡された書店バイトをしている男子高校生・三波春(みなみ しゅん)は、日本に来たばかりのクォーターの男の子・勢田アイザ(せた あいざ)に出会い、懐かれる。
そして、バイト先だけでの関わりかと思いきや、実はアイザは春の通う高校の一年生であった。
それがわかると、アイザは春に執着を見せ始めて……。
日本語話すのが苦手だけど、一生懸命で素直なわんこ系男子と、そんな彼に押されがちな地味系読書男子のお話です。
文字数 28,083
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.12
翠は五歳のとき、日本文化交流のイベントで出会ったソウに一目惚れをした。
幼い翠のプロポーズを馬鹿にするわけでもなく、ソウは真剣に耳を傾けた。そんな彼に、翠は大学生になっても心を奪われていた。
親の付き合いで日本舞踊は、大学生になってからも続けていた。五月に行われる舞台で舞いを披露するが、そこで大人になったソウと出会う。だが横やりが入ってしまい、結局話すこともできず最悪の再会となってしまった。
のちに彼は茶道の家の人間だと知る。早ければ夏休み中の日本文化交流のイベントで会えるかもしれないと希望を持つ。
翠は天女として舞った。人々を魅了する中、ソウもまた翠の舞いに目を奪われていた。
最悪の再会から数か月後に出会えたが、今度は熱中症で倒れてしまう。
記憶が失われる中、目が覚めたら病院だった。
すると横にはなぜかソウがいて、心臓が止まるほど驚愕する。
翠はこれ以上のチャンスはないと、連絡先の交換とデートの約束をこじつける。
デートの約束ははっきりとしてもらえなかったが、大きな進歩だった──。
文字数 9,730
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.03
お嬢様と執事を育てる超エリート校・白薔薇学園。
私、雪城すずはそこで、学年首席の『パーフェクト・プリンセス』って呼ばれてる。
だけどある日、それは、退学宣告を受ける問題児執事の4人組——『トラブル・カルテット』を見かけちゃって……。
「私が、彼らを学園史上最高の執事にしてみせます!」
思わず名乗り出ちゃったけど、彼らは超・問題児なメンバーだった!
「俺が皿なんか持ったら、一発で粉々だぞ」
マナーは0点、身体能力だけはバツグンな嵐。
「……気づかないでください。僕は……空気なので……」
超・人見知りだけど、実は情報収集の天才な夜一。
「僕の美しさは、みんなを幸せにするためにあったんだね!」
顔は最高にいいけど、ポジティブナルシストすぎるレオ。
「ふぁあ……めんどくさい。俺、寝ていい?」
観察眼に優れてるけど、怠け者の朔。
個性豊かな4人を、私のスパルタ教育で最強の執事に変えてみせる!
前途多難なプロデュース生活、スタート!?
文字数 10,788
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.07.31
ナツキは小学五年生。鳥が大好き。
ある日、学校で掘り出したタイムカプセルから、不思議な玉――“クリスタル”が見つかった。
同じころ、学校には不思議な転校生、シロベルと鷹司がやってくる。
鷹司にあこがれるナツキだったが、やがて彼からクリスタルの中には敵のカラスから身を守るため、小鳥たちが閉じ込められていることを告げられる。
一度はカラスに奪われたクリスタルを、仲間たちと力を合わせて取り戻したナツキ。しかし、玉の中に閉じ込められた小鳥たちを救うには、「同じ時間に、同じ夢を見る」ことが必要だと知る。
悩みぬいた末にナツキたちが思いついたのは、自分たちそっくりの手人形を使った、とっておきの"ゆめ作戦"だった──。
文字数 42,088
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.07.23
王妃の死を招いた「悪魔の子」として、辺境の離宮へ追いやられた第三王子。十四歳になるまで名前すら呼ばれず、孤独と罪悪感の中で生きてきた彼の前に、ある日、白髪と金の瞳を持つ青年ヨシュアが現れる。
「やっとお会いできましたね、テオ」
誰もが忘れたはずの名前を呼び、王宮魔導士を名乗るヨシュア。彼は冷えきった部屋を魔法で温め、食事を作り、王子の髪を梳き、初めての優しさを惜しみなく与えていく。
ヨシュアに手を引かれ、外の世界を知る王子。空を泳ぐ魚、星空を駆ける熊、動き出す生垣――荒れ果てた離宮は、二人だけの美しい楽園へ変わっていく。王子もまた、笑い、走り、自分の望みを口にする一人の青年へと成長していった。
しかし、城が幸福に満たされるほど、使用人たちの笑顔はどこか不自然になっていく。ヨシュアはなぜ、失われた王子の名を知っていたのか。彼が王子へ向ける深い愛情は、本当にただの優しさなのか。
やがて古い図書室で見つけた一冊の絵本が、二人の物語を静かに反転させる。
これは、悪魔の子と呼ばれた王子と、彼を愛する魔法使いの、歪で優しい救済の物語。
文字数 63,666
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.07.23
「私が死んでも、きっと夜空は真っ暗なままなんだろうな。」 人が死ぬと、生前の「優しい嘘」の数だけ「星」が降る世界。私は、汚らしい嘘ばかり貼り付けて生きている私が嫌いだ。同じように自分を偽って生きていた「あの人」に「私」は出会う。 彼にあってから変わっていく「私」と、唐突に突きつけられた「別れ」。しかし別れの夜に「私」が見たものは何だったのか。そしてその後に待ち受けていた、あまりに切ない真実とはー。 綺麗で、静かで、切なくて、儚い物語。ボロボロになりながらたどり着いた「しんじつ」はなんなのか、不器用な愛と祈りの物語
文字数 2,625
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.18
勇者たちに討伐された魔王。人間との間に生まれた隠し子がいた。勇者たちに戦利品として回収されるも、盗賊に盗まれて、争ううちに川に流されてしまう。その川の下流で拾ったのは村で有名なクレームババァだった。
やがて、人間の辺境伯一家に「福の神」として家族として迎え入れられる。ずか1歳の女の子――リリィ。
「おじたん、おひげもじゃもじゃ!」
王様の髭を引っ張って遊び、怖いことがあれば氷魔法を無意識に発動してしまう。庭では小さなスコップを持って穴を掘り、珍しいキノコを育て、黒豹の神獣リッチや麒麟獅子のタンと仲良く遊ぶ。
そんなリリィの周囲では、本人も知らないところで大きな陰謀が動き始めていた。
戦場で暗殺される父ブラウン。
そして魔族の世界では、かつての魔王の子供を擁立しようと探し続ける逃亡者ビサミンたち。
二歳児を狙った謎の誘拐事件。
一方、リリィの兄ブルーは武闘大会で準優勝。弟レッドは怪力の鍛冶師として名刀を生み出し、長女ルビーは免許を取って、庭の片隅で薬屋を経営する。
さらにブルーのもとには、武闘大会三位の槍使いマタベーまで仕官してくる。
家族も仲間も、どんどん強くなっていく!
そしてヤマト、レッド、カルルネ、マルナルナたちは、ミスリルを求めて黒竜山脈の迷宮へ。
そこではゴブリン、ホブゴブリン、水晶スライム、そしてミスリルを体内に宿す謎の魔物まで待ち受けていた。
しかし――。
迷宮の外では、リリィが庭で見つけた謎の箱が、静かに眠っていた。
その箱に刻まれていた紋章は、なんとリリィの指輪と同じものだった。
「宝物!」
無邪気に笑うリリィ。
彼女はまだ知らない。
自分が何者なのか。
なぜ魔王の血を引いているのか。
そして――。
この世界で一番かわいい二歳児が、世界の運命を大きく変える存在だということを。
今日もリリィは、リッチとタンと一緒に元気いっぱい。
「おいしくなーれ♪」
小さな手から魔力が注がれ、庭の赤蔓霊茸が、また少しだけ大きくなった。
文字数 12,301
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.08.15