ざまぁ小説一覧
「ヴィクトリア、君は僕のために何もできない。それがわかっているだろう?」
公爵は高慢な笑みを浮かべながら、貴族令嬢のヴィクトリアに言った。
ヴィクトリアは激怒し、公爵の言葉に耐え切れなかった。彼女の顔が真っ赤になり、怒りの涙が込み上げてきた。
文字数 1,022
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
【本編完結しました!番外編をどしどし更新中!!】
伯爵家の長男、ジュール・ダンテスは厳格な両親のもと、過保護に育てられら世間知らずのお坊ちゃま。
その美しさで有名な姉・シャンタルが、希代の女たらしマリユス・ロルジュと婚約したことを知ったジュールは、その結婚に反対するため、マリユスへ抗議に向かう。
だが、箱入り息子のジュールは、百戦錬磨のマリユスにあっさり陥落され、秘密の愛人にされてしまう。
姉のシャンタルとマリユスの結婚後も、マリユスとのただれた関係を続けていたジュールだったが、その逢瀬を父親に目撃され、それを引き金に、マリユスはほかの女性との数々の浮気が明るみに出る。
王の側室とも姦通していたことがバレたマリユスは、国外追放の処分を受けるが、姉からの命令でジュールは、マリユスと先妻との息子であるテオドールを引き取る羽目になってしまう。そして、マリユスに淫紋をつけられてしまったジュールは月に一度、男の精をその身に受けないと衰弱死してしまうという宿命を負ってしまった。
シャンタルは言った。「あなたがテオドールを完璧な紳士に育てて、王女と結婚させなさい! それがマリユスへの究極の復讐となるのよ!」
そして、ジュールはテオドールをこの国一番の「理想の結婚相手」に育てるべく奮闘を始める。
――6年後。念願かなって完璧な男に成長したテオドールだったが、なぜか育ての親であるジュールに対して異常な執着を見せるようになり……。
養子(義理の甥)×淫紋持ちの育ての親(義理の叔父)※血の繋がりはありません
※最終的には固定カプですが、攻めは複数(R18シーンあり)
主人公は真面目ですが、割と惚れっぽく、流されやすい系です。
R18シーンに予告はありません。
文字数 318,510
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.07.24
「お前、クビな」
その一言で『万能職』の青年ロアは勇者パーティーから追い出された。
『万能職』は冒険者の最底辺職だ。
冒険者ギルドの区分では『万能職』と耳触りのいい呼び方をされているが、めったにそんな呼び方をしてもらえない職業だった。
『雑用係』『運び屋』『なんでも屋』『小間使い』『見習い』。
口汚い者たちなど『寄生虫」と呼んだり、あえて『万能様』と皮肉を効かせて呼んでいた。
要するにパーティーの戦闘以外の仕事をなんでもこなす、雑用専門の最下級職だった。
その底辺職を7年も勤めた彼は、追い出されたことによって新しい人生を始める……。
文字数 1,541,463
最終更新日 2023.12.07
登録日 2018.06.23
二人の姉妹であるエラナとミリアは、昔から険悪な関係にあった。…というのも、すべては妹であるミリアに問題があった。
「エラナの物?だったら私の物で構わないわよね?あなた誰にも必要とされていないんだし、いなくなったって誰も困りはしないし。この宝石だってあんたにもたれるよりも私にもたれる方がきっと幸せに違いないわ」
陰湿な妹の行動の前に、おとなしい性格のエラナは反撃もせずただただ静かにやり過ごしていた。そんな彼女に対して、ミリアよりも先に婚約の話が舞い込んできた。
「生意気…私よりも先に婚約を果たすなんてありえない…それじゃあ私があいつよりも不人気みたいじゃない…そうだわ!…寝取ってやればいいじゃないの…昔からあいつのものは全部私の物だったんだから、今更文句を言われる筋合いもないし…!」
考えにとどまらず、それを実行してしまうのがミリアである。彼女は自身が考えた通りに計画を実行に移し、婚約者を意のままに寝取ることに成功した。
…しかしこの行動が、彼女を狂わせる第一歩となるのだった。それを仕組んだのは他でもない、自分が見下し続けてきたエラナによるものだとも知らずに…
――――
文字数 709
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
怒りの気持ちは抑えた方が良いかと思いますよ?きっとそれはあなた自身をも殺すかもしれません…
文字数 165
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
伯爵令嬢のケリーティアは侯爵令息であるウィリアムとの結婚を控えている。
いわゆる婚約者同士ということだ。
両家の話し合いもまとまって、このまま行けば順当に式を挙げることになっていたが……
ウィリアムとは血の繋がらない妹のルイスが、いつまでも二人の結婚を反対していた。
ルイスの度重なる嫌がらせは次第に犯罪じみたものになっていき、ウィリアムに訴えても取り合われない……我慢の限界を迎えたケリーティアは、婚約破棄を決意する。
そして婚約破棄をしたケリーティアは遠慮することなくルイスの悪行を暴いていく。
広がってゆく義妹の悪評は、彼女がベタ惚れしているルイス自身の婚約者の耳に入ることとなって……
※ゆるゆる設定です
文字数 31,819
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.10.25
大公の後妻の娘、アザレア。彼女は前妻の娘である長女ストメリナから陰湿な虐めを受けていた。一族でただ一人、朱い髪を持って生まれてきたアザレアは「不義の子」との疑いを掛けられ、虐げられていたのだ。
辛く厳しい生活を送るアザレアに、隣国の筆頭貴族イルダフネ侯爵家次期当主サフタールとの結婚話が上がる。
サフタールは誠実な青年だと人柄に定評があり、アザレアと年齢も近かった。
アザレアは魔法の教師兼侍女のゾラ一人を伴い、婚家のイルダフネ家へ向かう。
この婚姻が自身の転機となることを願って。
「不義の子」との疑いをかけられ、ずっと虐げられていたアザレア。そんなアザレアが、婚約者のサフタールや嫁ぎ先のイルダフネ家で受け入れられたことをきっかけに、本来の力を発揮するように。
アザレアが不遇だった過去を乗り越え、宿敵ストメリナとの決着をキッチリつけて幸せをがっつり掴む物語です。
※まめに更新する予定です。
文字数 52,903
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.02
大きなお城の中にある一室において、二人の人物が会話を繰りひろげている。一人はこの城を統べるルグラン、そしてもう一人はそんな彼に忠誠を誓っているローレイだ。
「ローレイ、やはりこの婚約は破棄してしまおうと思う。もとより彼女に価値など見ていなかったが、いよいよその愛情も尽きてしまった。何の魅力もないというのに私のいう事も聞かず、性格の悪さを露呈している。これを機に、ここからの追放を宣告してやろうと思うのだが」
どこかイライラしながらそう話をするルグラン。しかし彼の心の中にあったのはそれだけでなく、もう一人別の婚約者候補を見つけたからこそ、そちらに乗り換えたいという思いもあった。だからこそ今の彼の表情は、どこか楽しげでもあった。
「そうですね…私はルグラン様のお考えに従うのみです。不要だと判断されるならば、婚約関係の切り捨てもまた素晴らしい判断であると考えます」
口ではそういうものの、彼はすべてを知っていた。婚約者である彼女に非など一切なく、むしろわがままを繰り広げる彼に良くついてきている方であると…もともとこの婚約とてルグランの一方的な考えから始まったもので、それを詫びるような気が彼には一切ないという事も…
文字数 1,003
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
自分が裏切っておいて逆ギレし婚約破棄などと言い出すなんて……。
文字数 604
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
イザベラには妹がいるのだが、天真爛漫といえば聞こえがいいのだが、何を言っても本人がやりたいことしかやらないことに家族みんなが困っていた。
それが、イザベラより先に婚約することになったと言い、妹ははしゃぎだしてしまい……。
※全4話。
文字数 3,094
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.04
夕暮れの庭園で、貴族令嬢であるアリアナ・ハートは優雅に歩き回っていた。彼女は美しい赤いドレスをまとうその姿はまるで庭園の花のように華やかで、その美しさで多くの紳士たちの視線を引きつけていた。しかし、彼女の心は荒れていた。なぜなら、彼女は愛するはずの公爵エドワード・ウェストウィックに裏切られたからだ。
文字数 1,474
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
貴族令嬢エリザベスは、美しい顔立ちと気品あふれる立ち居振る舞いで、多くの紳士たちの憧れの的であった。彼女は幼い頃から公爵アレクサンダーとの縁談が進んでいたが、彼女は若くして彼に惹かれることができなかった。公爵は美しいが高慢で冷たく、エリザベスは彼のことを心から愛せなかった。しかし、父親の意向もあって、彼女は従順にその縁談に応じなければならなかった。
文字数 684
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
文字数 33,587
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.04
役立たずの烙印を押されパーティを追放された少年、ルカ。
しかし、彼には秘められたスキルと目標に向けて努力するひたむきさがあった。
そんな彼を認め、敬愛する新たな仲間が周囲に集まっていく。少年は仲間と共に冒険者の最高峰を目指す。
※ノベルアップ+にも投稿しています。
文字数 596,013
最終更新日 2023.12.07
登録日 2021.12.31
マリアは田舎の平民として育ってきた。
クルクルの天然パーマが特徴的だが、それ以外は見た目も能力も特別なところは何もなく、明るく元気なことだけが取り柄の普通の女の子だ。
わんぱくな男の子達に囲まれて育ってきたので、マリア自身に女の子らしさは全くなく、ガサツでお転婆な性格でもある。
そんなマリアは、十五歳の時に幼馴染のテッドに告白されたことがきっかけで付き合うことになる。
テッドはマリアの初恋の相手で幼い頃から大好きだった。
しかし騎士を目指すテッドは、王都の騎士団に入りたいと言って旅立つことになる。
騎士として身を立てられるようになったら結婚しようと言ってくれたテッドを、マリアは待つことに決めたのであった。
しかし、マリアの一途な想いは裏切られることになる。
ご都合主義です。
誤字脱字、申し訳ありません。
文字数 98,320
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.06.24
それほどまでに結果を残したいのなら、あなたにも理由があるのではありませんか?
「ええ…昔はそうだったけれど…だけどあの姉が全てを台無しに…」
文字数 162
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
「アユリア、いつまでたっても私のいう事を聞かなかったな。これはその報いなんだよ」
そう言いながら婚約者であるグレイスが提示してきたのは、婚約の破棄に関する手続き書だった。
「つまりは婚約破棄、という事ですか?」
私の言葉にうなずくと、彼は言葉を続ける。
「私の奴隷になれといってもそれを拒否する、さらには私の命令に従えないという態度まで見せたな。この罪は重いぞ。ただでさえ記憶なき令嬢をこうして婚約者の立場においてやったというのに、その恩も忘れたか?」
私が記憶をなくしている、そのことに付け込んで私との関係を強制的に結んだ彼。もし私が記憶を戻した時、大きな貴族家や騎士家の令嬢であったなら、それ相応の見返りが期待できると思ったのだろう。けれども全く記憶を戻すようなそぶりを見せない私に、ついに嫌気がさしたのだろうと思う。
「正体不明の令嬢をかくまうような変わり者など、私のほかにはいないだろうな。ここを追放されてたらもう行くところもないだろう?今私に従うと言ったならこれまでの不義理にはすべて目をつむり、あらためて婚約を考えてやってもいいが、どうする?」
趣味の悪い笑みを浮かべてほくそえみながら、彼は私にそう迫った。無論私の答えは決まっている。
「それではさようなら、元婚約者様」
文字数 1,005
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
【すべては、この夏の暑さのせいよ!】
私の婚約者と妹がイチャイチャしているのを、今までは完全に無視していた。
そのツケが、いま目の前に…。
「お姉ちゃんだから、目くじらを立てないの」
妹に何故か甘い両親、そんな風に言われ続けて堪えていた。
しかし、今年の夏の暑さは異常であった。
学園で何度か見ていた光景だが、彼女の中に意識を失う位の熱が込み上げてきた。
とうとう、この暑さと共に怒りを爆発させてしまったのだ。
意味わからない発言から始まった、婚約破棄を望む事件。
その行方は、どうなるのか。
そして、意外な結末が彼女に降って湧いてくるのである。
夏の暑さは、人の人生すら変えてしまった物語。
ひと夏の思い出にお読み下さいませ。
出筆途中の作品ですので、遅筆になる可能性があります。
季節をまたいでも、お読み下さると嬉しくて思います。
宜しくお願い致します。
文字数 203,970
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.08.13
私は王太子殿下の婚約者。
将来正妃になる立場。
そして……王太子殿下に虐げられている。
どうしてこうなったの?
文字数 713
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
私は公爵家の令嬢。
私が好きになってしまった人は……男爵家の令息。
普通に考えて結ばれるはずのない関係。
頭では理解していても……心はそれを受け入れない。
でも……わがままが許される立場でもない。
そんな私に……親が言った。
婚約者が決まった、と――――。
文字数 1,472
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
幼い頃、特別な薬を作れる聖女の魔力に目覚めた私――エリンは、無理やり城に連れていかれて、聖女にしか作れない特別な薬を作らされていた。
国王からは、病気で苦しむ民のために、薬を使ってほしいと言われた。
ほぼ軟禁状態で、様々な薬の勉強を寝ないでやらされた。家に帰りたい、お母さんに会いたいと言っても、当然聞き入れられなかった。
それから長い時が経ち、十九歳になった私は、聖女の力を持つ人間として、毎日山のような数の薬を作らされている。
休みなんて当然無い。大変でつらい仕事だけど、私の薬でたくさんの人が救われると思うと頑張れたし、誇りに思えた。
それに、国王の一人息子である王子様が私と婚約をしてくれて、一人だけど友人もできた。見守ってくれる人もできたわ。
でも、私はずっと前から既に裏切られていた――婚約者は友人と浮気をし、私が作った薬は民の元にはいかず、彼らの私服を肥やす、都合のいい商品にされていたことを、私は知ってしまう。
ずっと国と民のために尽くしてきたのに、私は利用されていただけだった……こんなことが許されるはずがない。私は急いで多くの人がいる社交場で、彼らの罪を告発した。
しかし、私はまだ知らなかった。そこにいた貴族は、全員が私の薬を購入していたことを。だから、全員が婚約者の味方をした。
それどころか、国家を陥れようとした罪人扱いをされてしまい、婚約破棄を言い渡された。
部屋に戻ってきた私は思った。こんなところにいても、私は利用され続けるだけだろう。そんなの嫌だ。私はこの薬を作る力で、多くの人を助けたい。そして、お母さんのいる故郷に帰りたい――そう思った私は、外に出る決意をする。
唯一の味方であった男性の人の助けもあり、なんとか国を出てることができたが、サバイバル能力なんて皆無なせいで、日に日に弱っていく中、私は野生動物に襲われてしまう。
そこに、薬草を探していた一人の騎士様が通りかかって……?
これは一人の聖女が薬師となり、新しい土地で出会った騎士と多くの問題を解決し、仲を紡ぎながら幸せになるまでの物語。
⭐︎完結まで執筆済み。ファンタジー色やや強めです。小説家になろう様にも投稿しております⭐︎
文字数 234,575
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.01
デビュタントを一年後に控えた王太子の婚約者であるフィーネは、自分の立場を疑ったことなど今まで一度もなかった。王太子であるハンスとの仲が良好でなくとも、王妃になるその日の為に研鑽を積んでいた。
しかしある夜、亡き母に思いをはせていると、突然、やり直す前の記憶が目覚める。
異母兄弟であるベティーナに王妃の座を奪われ、そして魔力の多い子をなすために幽閉される日々、重なるストレスに耐えられずに緩やかな死を迎えた前の自身の記憶。
そんな記憶に戸惑う暇もなく、前の出来事を知っているというカミルと名乗る少年に背中を押されて、物語はやり直しに向けて進みだす。
文字数 186,444
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.10.03
「お前を抱く気がしないだけだ」――初夜、新妻のアビゲイルにそう言い放ち、愛人のもとに出かけた夫ローマン。
それが虚しい結婚生活の始まりだった。借金返済のための政略結婚とはいえ、仲の良い夫婦になりたいと願っていたアビゲイルの思いは打ち砕かれる。
しかし、日々の孤独を紛らわすために再開したアクセサリー作りでジュエリーデザイナーとしての才能を開花させることに。粗暴な夫との離婚、そして第二王子エリオットと運命の出会いをするが……?
文字数 29,021
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.11.14
「優しいお父様は、もしかしたら悪人かもしれない」
フィロシュネーは、絶対権力を握る父王に無知になるよう育てられたけど、実は賢いお姫様。
そんなフィロシュネーに、父王の寵愛する傭兵サイラスとの婚約が決まる。けれど、サイラスは「あなたを愛することはありません」と言い、フィロシュネーを城の外へとさらってしまう。
「わたくしの国が他国から暗黒郷と呼ばれているですって? 悪い呪術師に支配されているですって? そんなわけないじゃない」
その国の民は『不老不死の預言者が王を選び、選ばれた王は神となる』と信じている。けれど、真実は……。
これは、姫が聖女になって自国の真実を暴いたり、奴隷のように生きてきた男が成り上がっていく物語。
11/30・タイトルを変更しました。(旧題:お姫様にふさわしいのは)
※他サイトにも掲載しています。https://ncode.syosetu.com/n2212id/
文字数 702,518
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.05.06
「フィリア、はっきり言わせてもらうが、僕は君との婚約を辞めようと思う。…理由はいろいろとあるが、やはり君では僕に釣り合わない。…そんなことは初めから分かっていたものの、そうとは告げなかった僕にも責任があることは理解している。しかしどうか分かってほしい」
フィリアはすでに感づいていた。この人には自分よりも心慕う女性がいるのだ。その女性との関係が壊れた時のための、ある種保険の役割を自分は持っていた。しかしこのような言葉を告げてきた当たり、どうやらその女性との関係が望む形で実現したらしい。そうなればもはや自分はお荷物であることは明白だった。
「…分かりました。今まで、ありがとうございました…」
おとなしい性格の彼女に、理不尽な扱いながらも反論するほどの心はなかった。そんな彼女の心の弱さを良い事に、この男はこれまでの事を全て水に流し、他言しないようにと口封じまで敢行した。彼女の心は、もうすでにぼろぼろになっていた。
ただ、彼女にはよき理解者がいた。その男性がこの状況を打破し、さらにはあの男への復讐を果たす。
文字数 612
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
あなたが私に送ろうとしてくれたプレゼントだけれど、あまり気に入らなかったから返させてもらうわ。
「な、なんで…よ…」
文字数 156
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
伯爵家の次女であるリネ・ティファスには眉目秀麗な婚約者がいる。
私の婚約者である侯爵令息のデイリ・シンス様は、未亡人になって実家に帰ってきた私の姉をいつだって優先する。
彼の姉でなく、私の姉なのにだ。
両親も姉を溺愛して、姉を優先させる。
そんなある日、デイリ様は彼の友人が主催する個人的なパーティーで私に婚約破棄を申し出てきた。
寄り添うデイリ様とお姉様。
幸せそうな二人を見た私は、涙をこらえて笑顔で婚約破棄を受け入れた。
その日から、学園では馬鹿にされ悪口を言われるようになる。
そんな私を助けてくれたのは、ティファス家やシンス家の商売上の得意先でもあるニーソン公爵家の嫡男、エディ様だった。
※相変わらず設定ゆるゆるのご都合主義です。
※誤字脱字、気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません!
文字数 21,971
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.04
非科学的な物が淘汰された時代『令和』のSNS。
そこに本物の幽霊が投稿し始めた。
彼の投稿は真実であり、日本中は騒ぎになるものの相手は幽霊。
幽霊に法律は存在しない。
浮気、借金、痴漢、逃亡中の犯人。
お気軽に読める幽霊のSNSです。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
文字数 23,526
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.10.02
「フォルク様、以前お話した件についてなのですが」
「そんなものは後にしてくれ。私はこれから妹のフレーナを連れて舞踏会へ行くのだ。彼女ともなんども打ち合わせをして、ようやく実現した二人での参加。それを邪魔など許さないぞ」
身を案じる王女からの警告であったというのに、全く気にもしないフォルク。彼は王国を指揮する立場にありながら、どこか身勝手な性格で周囲の人間を振り回していた。その中には妹のフレーナの存在があり、彼女の事を溺愛する彼は何をするにも彼女の存在を優先して考えていた。
「そうですか…それはお楽しみになってきてくださいな。もしかしたらそれが、最後の思い出となるのかもしれませんし」
「まさか。私はこれをきっかけとし、彼女との思い出を無数に築いていく思いだ。これで最後など、面白くもない冗談はやめるんだな」
これが冗談でも何でもないという事を、彼は後々強く思い知らされることとなる…
――――
文字数 1,045
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
姉は昔から私のことを見下して楽しんでいた。
そんな私が婚約したと知ると、姉はある提案をしてきた。
「あなたの代わりに私が婚約してあげる!」
文字数 2,996
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
王宮の大広間には、華やかなドレスを身にまとった貴族の人々が集まっていた。その中で最も美しいのは、貴族令嬢エレオノーラだった。彼女は上品な笑顔で振る舞い、周囲の男性たちの視線を釘付けにしていた。
文字数 1,094
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
ルミナは、自分が求婚されるのを待ちわびていた。だが、その子息はルミナを視界に入れておきながらも、一目惚れしたという令嬢に求婚するのを目撃することになって……。
※全5話。
文字数 4,240
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.03
――ライアル視点――
「セリア、よく戻ってきてくれた!」
長らく姿を隠していたセリアが、ようやく私の前に戻ってきてくれた。
「だって、私が戻らなかったらお兄様、あの女と結婚することになってしまうのでしょう?…そんなの、絶対に嫌ですもの」
「セリア…」
彼女は勉強のために私の元を離れ、単身遠方地へと出向いていた。しかし私がマリアという女と婚約したという事を知り、それを祝うためにわざわざ戻ってきてくれた。…と思っていたが。
「そうか…君はそんなに私の事を心配して…ありがとうセリア、やっぱり私の気持ちを理解してくれるのは君しかいないようだ」
――マリア視点――
「そ、それは良かったですね…」
「ああ。本当にこの上ないほどの喜びだ。まさかセリアが私のために戻ってきてくれるとは。君もそう思うだろう?」
いきなり上機嫌な様子を浮かべていたため何事かと思えば、そういう事だったのね…
「…ライアル様がお幸せそうで、なによりでございます」
思ってもいない事だけれど、建前上そう言葉を告げる私。
「…ああ、本当に幸せだ。だからこそ君に話がある。…君との婚約だが、なかったことにさせてもらおうと思う。…私はどこかで、彼女の代わりを誰かに求めていたのだ。しかし彼女が戻ってきてくれた今、そんなことをする必要はなくなった。…あとは分かるな?」
「…」
つまり、私はもう用済みという事か…
文字数 1,054
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.12.07
そこは皇宮のダンスホール。
玉座に座り頬杖をついていた女性がいた。
彼女の名前はルルシア・フォン・ランダール。
「ルル、貴様!」
「あら?新しい皇妃に向かって不敬じゃないかしら?」
そんな彼女を睨み付けるのは元皇子であるシュナイダー。
皇子はかつて冤罪でルルを貶め、処刑をしようとした。
しかし今は惨めに兵士達に這いつくばらされている。
そう言って思い切り頭を踏みつけて来る男はかつて皇子の取り巻きの一人だった男だった。
「どうかしら?貴方の言った嘘が本当になった感想は?」
「貴方は、いいえ貴方達はやり過ぎた。その報いはそれ相応に返ってくるものなのよ?」
これは魔法が一般的ではない騎士の国で、魔法が使えたが故に虐げられてきた少女が大切な物を失い、逆境を乗り越えていく物語
文字数 162,212
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.10.01
「君ってインフルエンザになっても、薬じゃなくて芋焼酎飲んで治しそうだよね」
から始まる怒涛のダメ出しをされて、八王子麗は、マッチングアプリで出会った男にフラれた。
八王子麗は焦っていた。
失恋未満のトラウマを抱えて、誰とも付き合うことなく26歳になってしまったのだ。
「処女は嫌だ。でも、恋はしたくない」
ある日、ふとそんな事を麗は思い。行動に移す。
処女を捨てるためにマッチングアプリを利用するが、出会う男はみんな変なやつらばかりだった。
麗はそれでも諦めずにメッセージのやり取りをする。
そんなある日、麗は「姫りんご」という男性と意気投合する。
会おうという事になり待ち合わせ場所に行くと、思いもよらない人が待っていた。
マッチングアプリでお姫様が釣れた件。の改稿版です
文字数 77,579
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.11.13
侯爵令嬢アニュエラは、王太子サディアスの正妃となった……はずだった。
だが、サディアスはミリアという令嬢を正妃にすると言い出し、アニュエラは側妃の地位を押し付けられた。
それでも構わないと思っていたのだ。サディアスが「側妃は所詮お飾りだ」と言い出すまでは。
文字数 80,564
最終更新日 2023.12.07
登録日 2023.05.16