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第1回新エンタメ小説大賞 参加作品
華麗なる後宮の片隅。掃部司(かもんし)の下働き宮女、弥宝(ミーパオ)には誰にも言えない秘密があった。
それは、没落した伝説の表具師を父に持ち、壊れた調度品を「修復」することに異常な悦びを感じる変態的な職人気質だ。
ある日、彼女の前に現れたのは、絶世の美形官吏、蒼彗(ツァンフイ)。
彼は弥宝の腕を見抜き、後宮を震撼させる「呪いの肖像画」の修復を命じる。
夜な夜な首筋から血を流すという呪いの絵。
弥宝は、その怪異を「湿度と顔料の物理現象」と切り捨て、鮮やかに解体していく。
だが、剥がされた裏打ち紙の奥に隠されていたのは、現皇帝の地位を揺るがす大逆の証拠だった――。
文字数 19,181
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.06.29
1LDKに住むアラサー独身OLの千恵子は、
職場と自宅を往復するだけの、代わり映えのない日々を過ごしていた。
だが、ある日の朝──
彼女が目を覚ますと、ベッドの隣には見知らぬ“全裸の少女”が……!?
その少女は、異世界からやってきた“真祖のヴァンパイア”。
おまけに超絶ポンコツで、でもなぜか千恵子のことを「旦那様」と呼んできて――!?
それ以来、千恵子の平穏は崩壊。
静かだった部屋はどこか賑やかに、
平坦だった毎日は、次第に“山あり谷あり”に。
さらには、首なし騎士に魔女にクモの少女まで!?
次々と現れる“異世界組”と、なぜか馴染んでいく現代日本の人々。
ツッコミ不在の異種族同居生活、果たして千恵子の胃はもつのか……?
これはアラサーOLと“ワケあり最強ヴァンパイア”が織りなす、ちょっぴり不思議でなんだかあったかくて笑える、壮大な恋物語?
彼らの地続きの非日常をご賞味あれ🦇💕👓️
※AI不使用です
文字数 216,221
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.22
幕末の裏で、名もなき者たちが歴史を支えていた。
沖田総司が追ったのは、剣客ではなかった──
男。女。
次々にその身を変える謎の娘。
原田左之助や永倉新八にそっくりだが、どこか「素っ頓狂」な男たち。
彼らは会津が密かに使いこなす「影」
「六角事件」の残党を追うため、沖田総司は歴史の裏側へ足を踏み入れる!
※※※
慶応二年、初夏の京。
沖田総司は、一人の娘と出会う。
表では商家の娘風、裏では姿を自在に変える会津の変化衆。
彼らが追うのは、豪商の子弟・子女ばかりを客に集める謎の芝居小屋「六角座」。
そこで演じられる芝居は、人の心を操り、名家再興を掲げる陰謀へと若者たちを引きずり込んでいた。
謎の娘。
永倉新八そっくりだが博打狂の入れ墨男「新七」
原田左之助そっくりだが、大の女好きで喰えない男「右之吉」
会津の中間頭・大垣屋清八 配下の密偵たちとともに潜入を開始する沖田。
だが娘自身もまた、敵の仕掛けた罠に囚われ、「姫」へと変えられていく。
幕末の浪華を舞台に描く、奇妙・珍妙な影たちが繰り広げる、潜入捜査×心理戦×歴史サスペンス!
文字数 35,328
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.06.30
ある春のこと。
紅龍国の後宮内で、桑儷杏の焼死体が発見された。
先日後宮入りした「美人(妃)」の一人である黄翠花は、他の「美人」たちとともに呼び出された。ほかならぬ、皇帝に。
紅龍国の皇帝・冷麗孝は二十二歳の若き皇帝であるが、女性に興味がないことでも有名だ。ゆえに皇后はおろか、三妃も不在。現在は翠花たち「美人」が後宮内の女性の頂点である。
もっとも、皇帝がまったく通わないので、「美人」とはいえ名ばかりだ。皇帝が通い気に入られれば三妃の位をいただくこともあるだろうが、そんな日は来ないと翠花は思っていた。というか、来てもらったら困るのだ。翠花は別に、皇帝の妃になりたいわけではないのだから。
皇帝に呼び出された翠花は、彼の口から、美人の一人である欧梓瑜の暮らす宮が全焼し、中から桑儷杏が発見されたと報告を受けた。
そう言えば昨夜遅く、後宮の一角で火事があったと騒がれていたのを思い出した翠花は、そこでふと疑問に思う。どうして、欧梓瑜の宮から発見された遺体が桑儷杏のものなのだろうか、と。
疑問に思う翠花に、皇帝は言う。
桑儷杏は何者かによって殺され、その犯人は皇帝によって集められた翠花の中にいる可能性が高いのだと。
殺人の罪を犯せば死罪となる。それは、後宮内であっても同様だ。
翠花は自らに掛けられた嫌疑を晴らすべく、犯人捜しをはじめることにするのだが――
文字数 72,693
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.06.17
もし過去に戻れるのなら、昔の私を殴り飛ばしたいわ。まぁその時は、あの人を心から愛してたし真剣だった。それしか、自分たちの愛を貫けられないと思ったわ。
だから……
「生まれ変わったら幸せになろう」
そう互いに約束してこの世を去ったの。
うん。願いは叶えられたよ。叶えられたけどさ……
生まれ変わって一回目は、束縛が酷くて逃げようとしたら、荷馬車に轢かれてジ・エンド。
二回目は、即監禁。
彼に横恋慕した女の手に掛かり、腹を刺されてジ・エンド。
三回目は……出会って一週間で、彼に殺されたわ。
四回目も五回目もあるけど、もう語るのもしんどくなってきたわ。
これって、もう一種の【呪い】だよね。
もう、監禁されるのも死ぬのも勘弁したい。だったら、もう逃げるしかないよね。
今度こそ逃げ切ってやる!!
でもその前に、お母様を死に追いやった屑(実父)と糞女(義母)、そして義妹を地獄に叩き落としてからね。
じわりじわりと真綿に首を締めるように苦しめてあげるわ。
短編から長編に変更しました。
文字数 554,104
最終更新日 2023.12.14
登録日 2020.09.01
誰が私の姉を殺したの?
優しく聡明で美しい、最愛の姉を。
私は犯人を許さない。
姉を虐げた両親、友人、そして婚約者。
誰であろうと、理由が何であろうと。
一片の同情もなく、私は犯人「達」に復讐する。
文字数 54,703
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.30
夜会では目立たず、壁際で静かに過ごす。
それが、壁の花婚約者会の目標です。
モブ令嬢として擬態し、平和で穏やかな日々を送りたい。
そんな令嬢たちの願いとは裏腹に、婚約者である王子様たちは全力で彼女たちを輝かせようと奮闘します。
最高級のドレス、サプライズ演出、人前での称賛、姫自慢、王子様流の愛情表現。
王子様得点は100点。
しかし、壁の花得点は0点。
価値観が正反対の「壁の花婚約者会」と「王子様恋愛会」が繰り広げる、勘違いとすれ違いだらけのラブコメディ。
彼女たちは今日も平和を守るため壁技術を磨き、彼らは今日も最高の王子様を目指して突き進む。
果たして壁の花婚約者会は、王子様たちの猛攻をかわし続けることができるのでしょうか。
これは、幸せになることこそ最高の復讐だと信じる令嬢たちと、姫を世界一幸せにしたい王子様たちが織りなす、平和でにぎやかな恋愛ファンタジーです。
文字数 76,357
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.06.30
終末世界×ほのぼの
かつて、天使と悪魔の共存していた世界があった。悪魔の破滅により、世界は終わりを迎える。しかし、たった一人、未来を諦めない天使がいた。
時は過ぎ、世界は争いのない平和な魔法世界になる。心優しいニッカは、学校の仲間たちと家族と幸せに暮らしていた。十歳のニッカは、魔法世界に生まれたのにもかかわらずまったく魔法が使えない。そして、この頃から怖い夢を見るようになっていた。
そんなある日、森で老人が自ら命を経とうとしているのを見つけたニッカは、老人を助けるのだけど……
心やさしいニッカと小さな幸せ運ぶ魔法世界。
「ひとりぼっちはさみしいから、家族になろうよ。」
ニッカのやさしさが、世界を救う。
start 2026.6.30~
文字数 25,420
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.28
とある世界は今、崩壊を迎えようとしている
何故、どうしてそんな事になってしまったのだろうか……
あの世界の始まりで、神話の世界の物語
世界に生きる生物目線ではなく、神様目線での神話時代です
三話完結
文字数 7,567
最終更新日 2026.06.22
登録日 2026.06.22
魔族と呼ばれる存在がいた。
人間とはそれほど干渉することはなく、たまに見かける亜種族の一つだと誰もが思っていた。
その魔族がある日、予告なく人間の世界へ侵攻を開始した。
人間と魔族の戦いは熾烈を極め、泥沼となりたくさんの命が失われた。
エルフやドワーフ、ノームといった種族をも巻き込み激化していった。
それでも魔族の標的は人間ばかり。
特に数の多い種族を滅ぼそうとしているかのようだった。
戦いは果てるともなき続き彼らは空を仰ぎながら祈る。
――いつか平和な日が、その時が訪れるように。
人々はそう願った。
死というものがとても近く、いつでも隣に付きまとう。
いつ終わるともしれない戦いに疲れ果てた頃、一人の男が立ち上がった。
名をカイルと言った。
その男は強力な剣技を操り、強大な魔法を駆使して魔族と戦いを繰り広げた。
戦いぶりは恐ろしく冷徹で確実に命を刈り取る。
人々は彼を「ブレイド・オブ・ドレッド」と呼び、期待を寄せる。
そしてついにカイルは魔族の王を討伐することに成功した。
歓喜に湧く各国や種族、民衆。
カイルは勇者として讃えられ、人々から感謝の声を浴びることになった。
――しかし
魔王を倒した。
それもたった一人で。
そんなカイルを故郷で待っていたのは逆賊として貶められての処刑という結末だった――
文字数 46,691
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.06.28
「貴様との縁を切られるくらいなら、俺は真っ先に貴様とこの世との縁を切る」
「お前、本当にどうかしてるぞ?」
人々の縁を切る「縁切り」は、何も人同士に限ったことではない。
この世には時に、「人ならざるもの」との縁を結んでしまう人間がいる。そんな人間を救う行為もまた「縁切り」と呼ばれる。
縁を厭う青年、剱真名十(つるぎまなと)は、人の縁が見え、縁を断ち切る力を持っていた。彼は悪縁に悩む人から依頼を受け、縁を断ち切る「縁切り屋」の一人として活動しながら、ある目的のために生きていた。
ある夜、人ならざるもの「怪異」に襲われた真名十は、赫(あか)い目をした謎の男「赫目(あかめ)」と出会う。
何故か誰にも認知されない、誰とも縁が結べない存在だという赫目は、怪異とこの世との縁を切り、怪異を完全に消滅することができる力を持っていた。
唯一自分を認識できる真名十に執着した赫目は、嫌がる真名十を脅し、強引に着いてきてしまう。
この悪縁をきっかけに、真名十はより深く人間と怪異との「縁」に関わっていくことになる。
果たして真名十の目的は果たされるのか。
二人の縁は切れるのか、より固く結ばれてしまうのか。
ひねくれ軽薄美男子&無表情で天然で物騒な美丈夫
縁切りバディが織り成す、
これは切っても切れない雁字搦めの「縁」の物語。
※この物語はフィクションです。登場する人物、団体、地名などは架空のものであり、一部モデルが存在するものもありますが、実在する人物や団体、地名とは一切関係がありません。
文字数 53,728
最終更新日 2026.07.14
登録日 2026.06.19
和平の担保として洛国の後宮に入った柃華《リンファ》は、皇帝に見捨てられた妃嬪であった。唯一の味方であった皇后の死後、柃華は皇女である蒼海《ツァンハイ》の継母となることを名乗り出る。蒼海皇女には未来視の能力があるが、幼さゆえにそれをうまく言葉にできない。
二人の監視に皇子である凌星《リンシー》が、侍女として後宮に派遣される。
蒼海の養育を巡る画策、そして柃華の実の兄の陰謀。自信がなく不器用な柃華だが、行動から犯罪心理を分析する側寫術《そくしゃじゅつ》を駆使して事件を解決していく。※一部の制度、部署はオリジナル設定です。
文字数 124,375
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.06.20
第1回新エンタメ小説大賞、同性バディ×クソデカ感情エントリー作品。
氷の瞳の冷徹な主君×三白眼の大男 のブロマンスファンタジー
「お前の仕事は、俺が決める」――幼い頃から冷静で知略家の主人が、なぜ農家の三男の俺を『盾』として指名し、執着するのか。亡くなったレフィの兄とその騎士への疑惑。冷血宰相と噂された祖父の影。
大人たちに時に翻弄されながら、主従であり、相棒であり、唯一無二のライバルへと成長を遂げる二人は、やがて一国の歴史を塗り替えるクーデターの只中に……
レフィの盾となるため、エルチェが越えてきた受難を描く、主従ブロマンスの硬派な成り上がりファンタジーです。
なお、この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
小説家になろう、カクヨムにて「成り上がり、もしくはエルチェの受難」というタイトルで公開しているものに修正を加えたものになります。
7月26日完結予定。
文字数 130,671
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.27
【完結しました!】
アルベリクは、幼い日に聴いた天使の歌声に心を奪われた。声の主は、青年声楽家ヴィルジール・リュカ。
「僕も、リュカみたいになりたい!」
その一心で、アルベリクは名門の国立声楽院の門を叩く。ひたむきな努力の末、彼は着実に才能を開花させていくが、周囲の大人たちは彼の憧れにどこか不穏な影を落とす。
やがて彼は知ってしまう。リュカがその奇跡の歌声と引き換えに払った、あまりにも大きな代償を。彼は『去勢声楽家《カストラ》』――国で禁忌とされる、最後の存在だったのだ。
衝撃の事実に打ちのめされ、一度は声さえ失ったアルベリク。それでも再び彼を立ち上がらせたのもまた、リュカの歌声だった。
憧れは呪いか、希望か。神に愛された声の残響に導かれ、少年が自らの運命を歌い上げる物語。
※完結済み(全18話)
※1880年代以降の架空のフランスを舞台にしています。
※架空のためあり得ない設定が存在します。怒らないでください。
※そもそもフランスはカストラート絶許の国です。
※タイトルにフランス語がついているのは、その方がかっこいいからです。
※おおらかな気持ちで読んでください。
文字数 68,140
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.06.25
「そんな願いは却下だ」
契約した美貌の悪魔は面倒くさがりで、ぜんぜん願いを叶えてくれない。
人類が滅亡した世界に一人残された少女ミオンは、「時を戻して人類を復活させる」という無茶な使命のために、悪魔と使い魔の黒猫と旅することに。
最初はどうなることかと思っていたけれど、意外にも悪魔は世話焼きで、もふもふなツンデレ黒猫にも癒される。
終末世界なのに、ほのぼの。
孤独だったミオンが救われるお話。
文字数 83,423
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.25
地球の環境悪化により月面に拠点を移した人類は、自らを「新人類」と名乗り、いつか故郷に帰ることを夢見ていた。
新人類の調査員、チャーリーは任務として地球へ降り立ち、滅んだはずの旧人類の幼児・エコーの保護観察にあたっている。相棒は性格も価値観も正反対の同僚、アルファ。本来は同僚でしかなかったはずの二人は、なし崩し的に「エコーの両親役」を演じることになる。
任務、効率、規律。それだけを胸に生きてきたチャーリーの世界は、いつも灰色だった。
けれど、相棒と共に小さな命と紡ぐ時間が、彼女の凍りついた世界に一筋の光を差し込んでいく。
これは与えられた任務が繋いだ、ひとつの家族の物語。
文字数 16,051
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.30
私は侯爵家の令嬢に仕える侍女。
私はお嬢様のことが大好きだった。
――けれどもう、お嬢様はこの世にいない。
多くの悪事を働いた疑いにより裁判にかけられ、処刑されてしまったのだ。
「あなたがいない世界で、どう生きていけばいいのかわかりません……」
悲しみに暮れながら私は、今は亡きお嬢様の部屋を整理していた。
そうしていたところ、お嬢様がつけていた日記を発見する。
そこに書かれていたのは、衝撃の事実。
民衆と貴族から絶大な人気を得ているこの国の聖女が、数多くの悪事を働いているということ。
そしてそのことに気付いたお嬢様は、聖女によって罪を被せられてしまったということ。
つまりお嬢様は、聖女によってハメられて処刑されてしまったのだ。
「……お嬢様。私、やるべきことがわかりました」
満月の夜。
最愛のお嬢様を罠にハメた憎き聖女に、私は復讐することを誓った――。
文字数 19,205
最終更新日 2026.07.03
登録日 2026.06.30
――魔王討伐の凱旋後、勇者は裏切られ処刑された――
優しい人が、本当に壊れてしまったら?
それも、魔王を討つほどの力を持った勇者が。
魔王を討伐した勇者アレンは、凱旋した夜に国王から裏切られた。
共に戦った仲間を殺され、濡れ衣を着せられ、人々に処刑された彼は、名も知らぬ女神の奇跡によって蘇る。
生き残った最後の仲間リリスを頼り雪山を進むアレン。
だが、その少女の正体は――魔族と人間のハーフである勇者を魔族へ引き入れるため、送り込まれた魔王の第十三王女だった。
逃避行の中、彼女を心の支えとしていくアレンと、その想いさえ利用して堕転させようとするリリス。
やがて勇者が「僕」を捨てるその日、壊れるのは彼だけではなかった――。
文字数 70,510
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.30
ハートフィールド侯爵家の双子の姉妹・リイネとセレネは、王女エヴィリーの友人役として王宮に仕えていた。
しかしそれは名ばかりで、実際はエヴィリーの憂さ晴らしのためだけに虐げられる地獄の日々を過ごしていた。
ようやく解放の日を迎えた二人を待っていたのは、炎に包まれた生家と息絶えた両親の姿。そして自らの死だった。
しかし、鐘の音とともに時は巻き戻る。
運命を覆す機会を得た双子は、名前も身分も、そして過去さえも捨てることを決意する。
二人は『ロベリア』という一人の悪女となり、正体を悟られることなく、着実にエヴィリーの元へと近付いていくが──
双子が一人の悪女を演じながら、王女を破滅へと導くリベンジストーリー。
文字数 85,694
最終更新日 2026.07.16
登録日 2026.06.30
定年退職を迎えた彼は、妻を亡くし遺品整理の日々を送っていた。
ある日、妻が長年愛用していたヘアゴムを見つけ、それを近所に住む女の子に譲ったことをきっかけに小さな『わらしべ』のような縁が生まれ始める。
何気なく続く道を辿っていった先にあるものは―――
※お話はすべて想像の世界です。現実世界となんの関係もございません。
※ちょっとしたときに暇つぶしに読んでいただけたら幸いです。
文字数 17,573
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.06.30
後宮最下層の下級宮女・鈴花は、ある夜、見てはいけないものを見てしまう。
皇后の薬湯に毒を入れたのは、皇帝最愛の寵妃・玉蘭妃だった。
だが、鈴花は何も言えない。
玉蘭妃は皇帝の寵愛を一身に集め、女官長も医官も宦官も、すでに彼女の手の内にある。
翌朝、皇后は死に、罪を着せられたのは鈴花を妹のように守ってくれた上級女官・明霞だった。
「私はやっていない……鈴花、お願い、忘れないで」
明霞は拷問の末に自白させられ、処刑される。
しかも死の間際、彼女は鈴花に謝った。
「ごめんね。私も最初は、あなたを利用するつもりだった」
信じていた姉代わりの女官も、自分を道具として見ていた。
さらに鈴花を後宮に売った実母は、玉蘭妃の手先として現れる。
「余計なことを言うんじゃないよ。お前ひとりが死ぬだけじゃ済まないんだ」
母に売られ、姉に利用され、犯人には脅される。
味方など、どこにもいない。
そんな鈴花の前に現れたのは、後宮監察を担う若き宦官・黎星。
彼は鈴花を救う代わりに、冷たく告げる。
「お前の目が必要だ。皇后毒殺の証人として、俺に使われろ」
助けてくれた男でさえ、鈴花を人ではなく証拠として見ていた。
けれど鈴花は、もう泣かない。
下級宮女は、誰にも見られていない。
だからこそ、すべてを見ている。
妃の衣に残った香。
薬湯の器に沈む銀の曇り。
夜半に門を通った宦官の足音。
女官たちの嘘。
皇帝の見て見ぬふり。
そして、寵妃の美しい微笑みの裏に隠された偽りの懐妊。
皇后を殺したのは玉蘭妃。
だが、皇后を殺せる後宮を作ったのは、そこにいる全員だった。
鈴花は決める。
叫ばない。
許しを乞わない。
正義を語らない。
ただ、後宮の奥に腐り落ちた罪を、一つずつ暴いていく。
「私は下級宮女です。妃様方の嘘を聞く耳も、床に落ちた証拠を拾う手もございます」
犯人は分かっている。
でも証拠はない。
そして犯人も、鈴花が見ていたことに気づいている。
毒と密告、裏切りと偽りの寵愛が渦巻く後宮で、名前もなき宮女の復讐が始まる。
文字数 558,094
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.06.15
宦官張祥安は後宮内の尚書局で、親しい仲間たちと楽しく働いていた。しかし公子の一人が毒殺され、宮付きの下級宮女が首を吊ったことから、安穏とした日々が終わり……。
聞き取りに現れた偉そうな宦官に気に入られ、捜査の手伝いを命令される。
一見、人畜無害そうなのは仮の姿。だが正体は不遇を囲い糊口を凌ぐため宦官に扮している妃嬪であり、西国から嫁いだ元王女の泉婕妤(しょうよ)だった。祥安は正体がバレないよう距離を置こうとするが……。
偉そうな宦官(実は武官)と見た目はのんびりした宦官(実は妃嬪)の織り成す後宮ミステリー開幕。
文字数 77,735
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.06.29
※元々執筆していたものを加筆して、キャラクターを少し変更したリメイク版です。投資の制度は過去のものになるので、ご了承ください。
ブラック企業に勤めてる服部慧は毎日仕事に明け暮れていた。
残業続きで気づけば寝落ちして仕事に行く。
そんな毎日を過ごしている。
そんな慧の唯一の夢は、この社会から解放されるために"FIRE"することだった。
普段通りに仕事を終えソファーで寝落ちしていると急に地震が起きた。
次の日、庭に大きな穴が空いていた。
どこか惹かれる穴に入ると、脳内からは無機質なデジタル音声が。
【投資信託"全世界株式インデックス・ファンド"を所持しているため、一部パラメーターが上昇します】
庭の穴は異世界に繋がっており、投資額に応じてスキルを手に入れる世界だった。
しかも、クエストをクリアしないと現実世界には戻れないらしい。
どこか慧の住んでいた世界と似ている異世界でクエストを終えると、手には大金が握られていた。
これで仕事をしなくてもいいのか!
――だが、その異世界は滅びかけていた。
クエストを失敗し続ければ、現実世界も異世界のように崩壊していくらしい。
異世界で金を稼ぎながら、終末世界を攻略する。
これは社畜会社員が人生逆転を目指す物語。
文字数 338,761
最終更新日 2025.05.16
登録日 2023.03.10
「治部ちゃん、泥をすすってでも生きて、あのワンマン狸の鼻を明かしてやろうじゃないか」
融通が利かない生真面目おっさん・石田三成と、常にポジティブで大人の余裕を崩さないハイブランド系イケオジ・前田慶次。
年齢も性格も正反対の「おっさんバディ」が、徳川家康のセコすぎる陰謀に立ち向かう!
三成は「組織の人員配置のミス」を突いた書類偽造で追手を欺き、慶次は「全方位対応の接待トーク」で関所をフリーパス。
加齢による体の衰えや組織への愚痴をこぼし合いながら、二人は家康の待つ京の法廷を目指す。
人生崖っぷちの中高年二人が魅せる、最高にロックで痛快な脱出劇が今、始まる !
文字数 10,488
最終更新日 2026.06.28
登録日 2026.06.24
男爵令嬢エリナ・ブランシュは、幼馴染であるマルグリット・シャンテリィの引き立て役だった。
マルグリットに婚約が決まり開放されると思ったのも束の間、彼女は婚約者であるティオ・ソルベに、家へ迎え入れてくれないかというお願いをする。
それをティオに承諾されたエリナは、冷酷な手段をとることを決意し……。
※複数のサイトに投稿しております。
文字数 6,139
最終更新日 2025.10.26
登録日 2025.10.26
ある日、人類の九割は砂と化し、世界は夜と季節を忘れてしまった。
かつては男の娘配信者として、人生を謳歌しようとしていたファレン。
だが終末が訪れた世界で彼が選ばされたのは
海から来た新人類たちを相手に「春」を売る姫としての生活だった。
滅びゆく種族として、未来に希望はなく
死ぬこともできないまま、ただ日々をやり過ごすだけ——
そんな彼の元にある日飛び込んできたのは
セーラー服を纏った腹ぺこ少女だった。
人類の絶滅が確定した終末後の世界で
ほのぼのとした日常が始まるまでを描いた物語です。
ほのぼのになるまでがかなりシリアスですが、ハピエン保証です。
全六章、毎日7時10分、12時10分、20時10分に更新します。
またこちらの作品は自サイトにて完結済みです。
文字数 116,317
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.30
俺は渡辺章(わたなべあきら)32歳。
妻の朱里(あかり)に逃げられ、生後6ヶ月の息子の健人(けんと)と、育児ヘルプの母親と三人で同居中。
土曜日深夜、夜泣きする健人を外に連れ出すと、ある女の子が男二人に絡まれている現場を目撃。
俺は、健人の泣き声の助けもあり、その女の子を救出した。
女の子の名前は瀬能美鈴(せのうみすず)26歳。
そのまま俺の家に連れて帰ると、なぜか彼女に息子の健人が異様に懐いてしまって離れない。
そこから、奇妙な3人(+おふくろ)の共同生活が始まった。
妻に捨てられ弱りきった俺は、この癒し系美女に抗うことができるのか?
妻の朱里はなぜ家を出たのか?
そんな中、赤ちゃん育児のリアルは、大人の事情など知る由もなかったーー。
文字数 33,191
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.06.30
【完結しました!】
この国には、伝説がある。英雄・ロウと、悪役・トオルの物語。感情が暴走し人々を乗っ取ると考えられていたーーそんな遥か彼方の、昔の話だ。
性別も素性も解明されていない二人は、親友だったとか、敵対していたとか、愛し合っていたとか、現代では様々な説が喧々諤々と議論されている。
そんな折、旧帝都中央書庫の最下層のさらに奥。辛うじて形を保っている、タイトルも著者も書かれていない一冊の本が見つかる。どうやら、ある人物が残した手記らしい。
手記に綴られていたのは、救いと言うには苦く冷たく、咎と言うには甘く残った記憶だった。
新エンタメ小説大賞にエントリーしています。最後まで楽しんでいただけたら。
文字数 127,683
最終更新日 2026.07.11
登録日 2026.06.01
ヒロインの星野美玲は、優秀な姉への強い劣等感を抱える高校2年生 。勉強では決して勝てないと悟った彼女は、「大人の女の世界」で優位に立とうと、ネットや漫画の知識だけを頼りに男慣れしたビッチなギャルを演じていました 。
そんな彼女の前に現れたのは、東大生のエリート家庭教師・三上恭平 。しかし彼の姿は、もっさりとした髪型に分厚い黒縁メガネ、常に視線を泳がせる気弱で冴えない「非モテのガリ勉」そのものでした 。
「こんな男、チョロすぎる」——美玲は強烈な優越感に浸り、勉強をサボるために彼をからかい、女の武器で誘惑して主導権を握ったつもりでいました 。
しかし、美玲は知らなかったのです。気弱な青年の仮面の下に、美玲の嘘をすべて見抜き、いつ狩ろうかと観察している底知れぬドSな捕食者の素顔が隠されていることを 。
親が不在の夜、密室となった勉強部屋で、美玲が越えてはいけない一線を越えた挑発をしてしまった瞬間。ガチャリと鍵が閉まる音と共に、恭平の空気が一変します 。
圧倒的な大人の色気と力で組み敷かれ、これまでの余裕を粉々に打ち砕かれた美玲 。虚勢というメッキが剥がれ落ちたとき、待ち受けているのは容赦のない「お仕置き」と、逃げ場のない甘い快楽でした…… 。
滑稽な虚勢からの自爆、極限の羞恥によるプライドの破壊、そしてそこから始まる絶対的な支配と服従 。エリート家庭教師と出来の悪い教え子が織りなす、背徳的でエロティックな密室の心理戦が開幕します。
文字数 101,692
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.06.03
タイトルの通り、白血病の診断を受けた20歳の大学生、本田望《ほんだ・のぞみ》と偶然出会った太ったおじさんの、備里健《そなえざと・けん》の1週間の物語です。
大人の絵本(※「H」なものではありません)用に準備していたものを、「劇」向けに書き下ろしました。
「白血病」という「病気」を取り扱っていますが、重くならないようにしています。
希と健が「B級グルメ」を楽しみながら、全国の「ガン封じ」、「病気平癒」の神様(※諸説あり)をめぐる話です。
基本的には、「ハッピーエンド」なので「ゆるーく」お読みください。
全32チャプターなのでひと月くらいお付き合いいただきたいと思います。
よろしくお願いしまーす!(⋈◍>◡<◍)。✧♡
文字数 49,336
最終更新日 2026.07.19
登録日 2026.06.30
魔法使いリヴェン・メイディーンは、もう間もなく――『父親』になる。そういう男だ。そしてリヴェンの腐れ縁であり同僚でもあるエルフの男、カデル・アップルトンも、奇しくも同じくもうすぐ『父親』となる。そういう男だった。
そんな二人に、如何なる者も決して覆すことが能わぬ王命が下される。それは、「人類の天敵」とされ、「魔王」と呼ばれるバケモノの討伐だった。
たった二人だけでの、魔王討伐。リヴェンとカデルは、それを「無謀」と捉えるが――。
さて、ここで定義しよう。
父親なるものがどのような生き物であるか。
これは、二人の『父親』による、世界の理を定める伝説である。
文字数 9,794
最終更新日 2026.06.16
登録日 2026.06.16
かつて青く輝いていた星には、大きな太陽が照り付けている。
そこで暮らすルーミーは、この星に昔住んでいたものたちが使っていたものを発掘して暮らしていた。
そびえ立つ砂になりゆく建物、大きな鉄の箱、ルーミーたちにはよく分からないものがこの世界には沢山ある。
ある日、赤茶けた大きな水溜まりの波打ち際でルーミーが遊んでいると、空から白い楕円形の何かが下りてきた。
その中から出てきたのは、別の星系からきた知的生命体らしくて――
文字数 13,684
最終更新日 2026.07.16
登録日 2026.06.30
<遥か昔、人類は繫栄し、そして衰退の末に歴史は分断された>
かつて、科学が人間の手中で働いて、世界を便利に彩った時代があった。
そんな夢のような時代の技術で冷凍された胚から私が育ち、生まれ落ちたのは、なぜか人類衰退後の世界。
聞いたところによると、この時代、地球に存在する人類はもう私一人だけなのだとか。
だから私は物語をむさぼって、かつて存在した同族たちの心を知ることで寂しさを紛らわせてきた。
そうやって、海に半分沈んだ図書館の中で育ての親である養育型AIのムーと一緒に暮らしていた私はある日、奇妙な海底人と出会う。
もう私の他に人間なんて存在しないはず。
けれどびっくり。海底人だと思った生物は、実は正真正銘の人類だったのだ!
歴史収集人のジュウゴと名乗った彼は、私を人類のコロニーに案内してくれる。
そこで待っていたのは、過去に生きた人間である故人AIや、歴史の喪失とともに滅びかけた民族の末裔たちだった。
📖
どうして世界は衰退したのか。なぜ歴史は失われてしまったのか。
時を越えた出会いはやがて、失われた歴史を紐解いていく。
※2.5万字ほどの短編です。
3話以降は7月から連載します。
文字数 29,823
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.06.24