ライト文芸 小説一覧
3,401
感想数 0
文字数 213,202
最終更新日 2021.12.14
登録日 2021.10.19
3,402
文字数 14,629
最終更新日 2023.03.26
登録日 2023.03.20
3,403
狐、嫁入り、涙雨
――悠久にも永遠にも似た限りある人生、でも忘れないでほしい。それを見守る温かな存在があることを――
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文字数 3,753
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.05.31
3,404
感想数 0
文字数 4,940
最終更新日 2024.01.17
登録日 2024.01.15
3,405
九尾の狐、監禁しました
男はとある妖怪を探していた。
その妖怪の存在が男の人生を大きく変えたからだ。
妖怪を見つけて初めに言う言葉はもう決めてある。
そして大学4回生になる前の春休み、とうとう男は目当ての妖怪と出会う。
元陰陽師の大学生、大黒真が九尾の狐、ハクを監禁して(一方的に)愛を深めていく話。
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文字数 312,250
最終更新日 2025.10.23
登録日 2024.07.11
3,406
僕の天気
無気力な高校生が成長していく物語
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文字数 835
最終更新日 2025.03.29
登録日 2025.03.29
3,407
編み物屋さん ことり
百合子は編み物が大好き。
専業主婦の百合子は趣味の編み物を売ってみようと、祖母の経営する美容室に完成した編み物を置いてみた。
すると、様々な編み物の依頼が届くようになり…。
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文字数 344
最終更新日 2025.10.31
登録日 2025.10.31
3,408
感想数 0
文字数 26,941
最終更新日 2017.05.16
登録日 2017.04.30
3,409
絵本の約束
施設育ちの孤独な男が、教会の前に佇んでいる。もうじき取り壊されるこの教会は、男にとっては特別な場所で……。
◇pixivさんのブックサンタ企画に寄せた短編です。
◇光貴視点のお話を追加します。
こちらは少しBLみが強いかもしれませんので、苦手な方はご注意ください。
感想数 5
文字数 9,015
最終更新日 2024.05.13
登録日 2023.12.20
3,410
青に眠る星
こちらの方が良いというちょっとしたラッキーが自然に見えてしまう江藤有織(えとうゆうり)は、それがズルいことをしているようで少しうしろめたい。そこでラッキーを周りに譲っていたら、周りの人たちの笑顔が増えた。それを見ることが嬉しくて、今日も有織はラッキーを人に譲る。
そんな有織も中学生になって色々な人間関係の中でラッキーが見えてしまうことに翻弄されていく。
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文字数 4,100
最終更新日 2024.10.12
登録日 2024.10.05
3,411
25枚の散文詩(Poème en prose)
タロットカードのデザインを引き受けたイラストレーターのアキラは共同制作者を訪ねて幼少期を過ごした田舎へと赴いた。25年の歳月は見知った土地を少しずつ変え、かつて買い物をした商店は物置と化していた。
変わってゆく世の中と普遍的な神秘。依頼された25枚のカードに、アキラは人間の物語を描こうと考えた。
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文字数 4,217
最終更新日 2025.11.07
登録日 2025.11.07
3,412
30分。
毎日、30分ドローイングで書いた短編を載っけています。
それなりに面白いのもあれば、おもんないのもあると思うので。よろしくお願いします。
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文字数 11,255
最終更新日 2025.11.09
登録日 2025.11.08
3,413
感想数 0
文字数 11,145
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.04.26
3,414
感想数 0
文字数 16,635
最終更新日 2019.03.16
登録日 2019.03.10
3,415
主人公Lv.0の俺がなぜこのクラスなのだろうか
清陵学園には主人公クラスというものがある。
異能力という存在を教育する学園の中でも、トップクラスの生徒ばかりが集まったクラスだ。
その中に1人、事実上最弱の男がいる。
なぜ自分が主人公クラスなのか。
彼自身にも分かっていない。
そんな彼は幼馴染やその他の異能力者、そして世間を脅かす七脅たちとぶつかり、成長していく青春物語である……。
というのは嘘で、最弱の主人公が最弱を理解するだけのコメディライトノベルである。
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文字数 48,821
最終更新日 2019.08.31
登録日 2019.08.30
3,416
ヒモの教師と配信者物語
12年目の教師を辞めた主人公の大吾は3年の間、家に引き篭もる。スマホを眺める日が続く中、とあるインターネット配信サイトに出会うこととなる。それからは毎日ログインし、朝も昼も夜もそのサイトに夢中になり、はじめの1年が過ぎる。その頃には、大吾はとあるカップル女性配信者の美香と彼氏のゴブリンと出会うこととなり、稀有な体験をすることになった。2年目が終わる頃には、大吾自身もSNSを理解して使いこなしていたが、充実した生活とは程遠く、自暴自棄の荒れた日常にどっぷりと浸かっていく。そこでの葛藤はこれまでの人生を振り返ることを通しては自信喪失し、資金も底をつき、過信していた自分自身を責め始めた結果、メンタルヘルスに通いながら気持ちを保とうとした。しかしながら、ヒモである生活力やこれまでの自分自身に幻滅し、前向きにもなれず、ルーティンワークのようにスマホ画面を眺めては女性配信者を批判するようになっていく。この頃の大吾は、もう自分への評価に興味は失い、これまでのエリート出世街道を歩んでいた頃の競争意識や出世意識、他人と比べて自分の価値を決めるような思考は消えていた。それよりも、自分はいったい何を大切にしている人間なのであろうかという問いに対して、答えを見つける気もなく、自分に恥じる様子もなく、ある意味で開き直っていく。3年目が終わる頃には、配信者の美香とゴブリンには子供がいたことが発覚した。その数週間後、美香夫婦の子供が行方不明になり全国ニュースとして取り上げられることになった。大吾はネット上のありとあらゆる情報を検索した。しかし、どの情報も信憑性には欠けていた。そこで、自らが配信者となり目撃情報を集め、ブログも立ち上げた。美香夫婦は捜索活動を続けボランティアを集めたり、募金を募り一生懸命になり探した。
だけれども発見までには至らず、警察の捜査も打ち切りとなり、関わった全員が諦めたときだった。大吾は一心不乱に諦めなかった。その結果、大吾の希望は実り、犯人を特定する段階にまで至る現代ミステリーライトノベルである。ここには、主人公の大吾をとおして、不条理が蔓延る競争主義社会への葛藤、急速に変化し続ける今を舞台にした自己実現と試行錯誤の在り方、奇怪な病理に満ちたミステリー犯罪について考察を深められることを作者は切に願っている。
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文字数 133
最終更新日 2020.04.07
登録日 2020.04.07
3,417
冷たい夜の中で
都会の孤独
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文字数 777
最終更新日 2025.01.25
登録日 2025.01.25
3,418
七海の商店街観察日誌 in 希望が丘駅前商店街
国会議員の重光幸太郎先生の地元にある希望が駅前商店街、通称【ゆうYOU ミラーじゅ希望ヶ丘】
鏡野課長は松平市役所の市民課の課長さん。最近なぜか転入する住民が増えてきてお仕事倍増中。愛妻弁当がなかなか食べられない辛い毎日をおくっています。そんな一家の長女、七海ちゃんの商店街観察日誌。
☆超不定期更新の一話完結型となりますので一話ごとに完結扱いにします☆
※小説家になろうでもでも公開中※
このお話は下記のお話とコラボさせていただいています(^^♪
・『希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』とその周辺の人々 』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/274274583/188152339
・『希望が丘駅前商店街~透明人間の憂鬱~』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/427152271
・『希望が丘駅前商店街~黒猫のスキャット~』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/813152283
・『日々是好日、希望が丘駅前商店街-神神飯店エソ、オソオセヨ(にいらっしゃいませ)』https://www.alphapolis.co.jp/novel/177101198/505152232
・『希望が丘駅前商店街~看板娘は招き猫?喫茶トムトム元気に開店中~』
https://ncode.syosetu.com/n7423cb/
・『Blue Mallowへようこそ~希望が丘駅前商店街』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/582141697/878154104
・『希望が丘駅前商店街 ―姉さん。篠宮酒店は、今日も平常運転です。―』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/172101828/491152376
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文字数 10,197
最終更新日 2017.12.23
登録日 2017.12.22
3,419
人生和歌集 -風ー(1)
第二章の「風を聞く」その冒頭に、総歌(この歌集を総合的に、代表して表すという意味で私が命名した)として「人は風ときに暴れそよぎ過ぎゆかんまためぐりこよ地に生(あ)れて吹け」と謳ったように、人は風であるべきでないかと、そう思いつつ、また念じつつ、この歌集の題名としてすえました。ある現代の聖人の言葉で「よどんだ空気を一掃するかのように、谷に野に、一陣の風が吹き抜けて行く」というものがあります。私の好きな文句で、従ってこのような趣旨のもとに総歌を一首ひねった分けです。しかし不徳の身のいたりで清新な風であるべきものが、どうかすると(と云うかむしろ概ね)鬱屈し、よどんだ空気になってしまいがちなのです。それでもいつかは爽やかな風となって、人に清新な思いを持っていただきたく、またそう生きたいものと念じながら、以下に種々の和歌を綴ってまいります。能うるなら彼の有名な詩(そして歌)である「千の風になって」のような歌風に昇華したいのですが…いやいやどうして、なかなか現実は厳しいです。^_^ しかしとにかく折々のあざなう苦楽の縄につけて、本音で詠んでおりますので読むには面白いだろうと自負しております。では以下何章にも分けた長いものとなっておりますので、どうぞ腰を据えてお付き合いのほどを宜しくお願い申し上げます。
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文字数 110,263
最終更新日 2023.10.28
登録日 2021.03.01
3,420
感想数 1
文字数 18,632
最終更新日 2021.04.27
登録日 2021.04.27
3,421
ぶんぶくバーにいる
とある商店街の一角に、日替わりで変わるお店がある。
日曜日は八百屋、月曜日は肉屋、火曜日は酒屋、そして夜になるとその店は一変してバーに変わる。
平凡な高校生、笹内扇はひょんなことから同級生の金原千華によってこのばーを訪れることになった。
バーには、立派な口髭を生やしたマスターと、様々な癖のある同年代の少年少女がたむろしていた。
そして、彼らとともに扇は史上最悪の殺人集団「セルキラモホ」の怪事件の解明を突き止めることとなる。
バーにいる彼らと、殺人集団の正体とは、そして扇の命運は如何に。
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文字数 493
最終更新日 2021.04.29
登録日 2021.04.29
3,422
時間のない恋
「非異能」学園バトル(逆転系)の作品です。
「第1話」と「第2話」での「試」のルール説明を、すっ飛ばして読んで頂いても「第3話」以降を楽しむことができるので、長たらしければ、軽いスクロール程度でも問題ありません。
でも、「ここから」と思ったら、ぜひ。
シンプルな文章で、複雑な内容を。
どうぞよろしくお願いします。
~追記~
この作品は、「普段あまり小説を読まない」、「どちらかといえばアニメや漫画派」といった、「長い文字列を見ると疲れる、続きを読む気力がなくなる」という現象がよく見受けられる若者世代に焦点を当てて、「少しでも多くの人に本の楽しさを感じてほしい」という想いから創作が始まったものなので、会話文を多用し漫画やアニメを模した形式で展開を進める、作品になっています。
「句読点の打ち方」や「漢字、カタカナ、ひらがなの使い分け」などにも配慮しているので、気になった方は、ぜひ注目して読んでみて下さい。
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文字数 26,700
最終更新日 2024.04.22
登録日 2022.04.21
3,423
お年玉争奪鬼ごっこ
元旦。
大晦日で夜更かしした人はまだ眠っているか、眠い目を擦りながら初詣へと向かっているかしている中の朝4時。
そんな中、京子のお年玉を賭けた母親との対決が静かに始まろうとしていた。
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文字数 4,508
最終更新日 2023.01.02
登録日 2023.01.01
3,424
私たちの関係に、名前はまだない。
どうしようもない理由で、お見合いで出会った婚約者から婚約解消されてしまった萌音は、晴れているはずなのに、何故か傘を差している高校生の男の子にバス停で会った。
それは、高校生の時に萌音が好きだった七瀬だった。未来の萌音だと気が付かぬままに、優しく慰めてくれる彼。
そして、婚約解消理由がとんでもない嘘だと知り、元婚約者にひどく傷つけられた萌音の前に、高校生の七瀬は再度現れるのだが……。
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文字数 10,320
最終更新日 2024.06.22
登録日 2024.06.21
3,425
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文字数 32,549
最終更新日 2025.09.30
登録日 2025.08.29
3,426
鏡のお仕事?【声劇台本】【二人用】
割れてもすぐに元に戻る鏡と、なんでもかんでも世界一でないと気が済まないお嬢様の話です。
性別不問、アドリブ追加、アレンジ歓迎
こちらは声劇用の台本として書いたものです。
内容が大きく変わらない程度の変更は構いません。性別は不問です。
こちらは別のサイトにも載せています。
動画・音声投稿サイトに使用する場合は、使用許可は不要ですが一言いただけると嬉しいです。
喜びます。
自作発言、転載はご遠慮ください。
著作権は放棄しておりません。
使用の際は作者名を記載してください。
時々書き直しを行う可能性があります。予めご了承ください。
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文字数 1,216
最終更新日 2025.11.09
登録日 2025.11.09
3,427
【完結】真心スイーツとは、あなたの『痛み』が代金です
大通りからふたつほど、道を曲がった角にあるちいさなケーキ屋さん。
イートインはおひとり様のみ。わざわざそれがあるのは『客の悩み』を聞くため。代金は金銭ではなく『あなたの痛み』を受け取るための交渉の場なのだから。
店主・真宙(まひろ)以外は接客スタッフが一名いるだけ。ショーケースには、基本洋菓子でたまに和菓子のスイーツたちが並んでいるものの。名前に『ケガの場所』が書かれているおかしいが美味しそうなスイーツたちばかり。
客の『痛み』を頂戴し、客には痛みが強い箇所を忘れるためにスイーツを提供する場所。
それが、『ル・フェーブ』の営業のやり方なのだった。
通うに通えない、導きの洋菓子店は求む客のみしか近寄らせない……必然のための場所なのだった。
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文字数 118,895
最終更新日 2026.01.31
登録日 2025.12.19
3,428
ぜんぶ夏のせいだ
〜ある夏に起こった少年の不思議なおはなし〜
都心から遠く離れた村に来ることになった少年。いつものように朝が来ると少年は眩しい日の光に起こされた。
窓を開けるとそこはいつもの緑色の景色。
ひらひらと蝶が飛び、耳いっぱいに蝉の音が聴こえてくる。
うるさいと思いながらも不思議と元気が湧く。目玉焼き、白米、味噌汁とこれぞ日本食という朝ごはんを掻き込み勢いよく戸を開け外へ飛び出した。
さあ遊ぶぞと言わんばかりの走り方で少年は坂を駆け上がっていった。
…これから起こることを想像することもなく。
はじめまして。 ハーミです。
何かお話が作ってみたく人生で初めて小説を書いています。文章力の無さが際立ってます。でも表現の仕方は人それぞれかなとポジティブに捉え思いのままに書いてます。もっと文章を上手く表現できればこの上ないですが…笑
読んでもらえれば幸いです!
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文字数 16,200
最終更新日 2018.10.13
登録日 2018.09.24
3,429
思考実験2.8
とある、異能力のある世界の話。
※犯罪・暴力表現があります。
※実在の人物や組織とは何も関係ありません。
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文字数 326
最終更新日 2020.05.15
登録日 2020.05.15
3,430
ジャージ狩り〜生徒たちは得物を駆使してジャージを脱がし合う〜
奇白学園には『ジャージ狩り』と呼ばれる一大イベントがあった。それは二学期に入ってから最初に行われる行事だった。相手のジャージを脱がすだけの簡単なルール。ジャージを身にまとい、己の得物を駆使する者はジャージリストと呼ばれる。生徒たちは己の得物を駆使し、ジャージを脱がしていく。そして校長が校内放送で『ジャージ狩り』の開始を告げ、ジャージリストたちの戦いが幕を開けた。これはちょっとした頭脳戦(?)や心理戦(?)の要素があるコメディ小説である。小説家になろうやカクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。一応R15をつけておきます。
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文字数 6,438
最終更新日 2021.01.03
登録日 2021.01.03
3,431
茜川の柿の木――姉と僕の風景、祈りの日々
重度の難病にかかっている僕の姉。その生はもう長くはないと宣告されていた。わがままで奔放な姉にあこがれる僕は胸を痛める。ゆっくり死に近づきつつある姉とヤングケアラーの僕との日常、三年間の記録。そしていよいよ姉の死期が迫る。
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文字数 122,435
最終更新日 2021.05.16
登録日 2021.04.02
3,432
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文字数 3,051
最終更新日 2021.08.27
登録日 2021.08.27
3,433
男性アイドル育成中
男性アイドルを育成して奮闘するおはなし。コメディでありながらマスコミのあり方や芸能界や未成年をタレントとして大人同様に扱うことの難しさや昨今の我が国の社会情勢などの問題にも切り込んだ社会派経済小説ともいえる。というのは言いすぎかもしれない。
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文字数 892
最終更新日 2021.10.31
登録日 2021.10.31
3,434
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文字数 10,740
最終更新日 2022.04.25
登録日 2022.04.25
3,435
感想数 0
文字数 3,103
最終更新日 2023.01.20
登録日 2023.01.20
3,436
絶望の海底と希望の水面
「将来の夢」についての宿題を、難なくこなす同級生。
たかが7、8年しか生きていないのに、もうみんなは先を見据えている。
私は何も見えていないのに。焦りは募るばかりだった。
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文字数 2,743
最終更新日 2025.11.03
登録日 2025.11.03
3,437
『一杯の麦茶から始まる一期一会 〜18歳の千利休と恋を知らない女社長〜』
高木奈緒、30歳。
彼女は、ただの喫茶店マスターではない。
無類のお茶好きが高じて起業し、今や「1000 break(サウザンド・ブレイク)」を本店に、計10店舗のカフェを展開する若き女性経営者。
その手腕は鋭く、淹れる一杯は人の心をほどく。さらに、誰もが思わず振り返るほどの美貌まで持ち合わせていた。
けれど、その20代のすべてをお茶と仕事に捧げてきた奈緒に、恋愛経験は一度もない。
彼女にとって人生とは、「至高の一杯」で客を笑顔にすること――ただそれだけだった。
そんな奈緒には、社長となった今でも欠かさず続けている日課がある。
それは、自らの原点である本店「1000 break」の店先を、毎朝自分の手で掃き清めること。
その日も、いつものように箒を動かしていた。
朝の澄んだ空気の中、静かに店前を整えていた奈緒の前に、ひとりの青年が現れる。
現代の街並みにはまるでそぐわない、薄茶色の着物姿。
ふらつくような足取りでこちらへ近づいてきたその青年は、奈緒の目の前でかすれた声を絞り出した。
「な、何か……飲み物を……」
今にも倒れそうな様子に、奈緒は息をのむ。
ただごとではないと察し、すぐに彼を店の中へ招き入れた。
こだわりの内装が施された静かな店内。
奈緒が彼の前にそっと差し出したのは、よく冷えた一杯の麦茶だった。
18歳だというその青年は、差し出されたグラスを両手で受け取ると、喉の渇きを癒やすように一気に飲み干した。
琥珀色の液体が体の奥まで染み渡っていく。ようやく人心地ついたのか、彼は大きく息を吐き、少しだけ表情を和らげた。
奈緒はその様子を見届けてから、静かに尋ねる。
「……お名前を、聞いてもいいですか?」
すると青年は背筋をすっと伸ばし、まっすぐ奈緒を見つめた。
その目には、年若さに似合わぬ凛とした光が宿っている。
「私は、田中与四郎です」
その名を聞いた瞬間、奈緒の全身を衝撃が貫いた。
一般の人間なら、どこか古風な名前だと受け流したかもしれない。
だが、お茶をこよなく愛し、お茶の世界に人生を捧げてきた彼女が、その名を知らないはずがなかった。
――田中与四郎。
それは後に“茶聖・千利休”となる人物が、若き日に名乗っていた幼名そのものだった。
なぜ、戦国の世を生きるはずの若き利休が、現代の喫茶店に現れたのか。
お茶に人生を捧げ、恋を知らぬまま30歳を迎えた美しき女性社長。
そして、のちに天下一の茶人となる18歳の青年。
本来なら交わるはずのなかった二人の時間は、「1000 break」で差し出された一杯の麦茶をきっかけに、静かに、けれど確かに動き始める。
これは、お茶に魅せられた二人が時を超えて出会い、やがて若き日の千利休が、年上の美しき喫茶店主・奈緒に恋をしていく――
そんな数奇で不器用な恋の、ほんの幕開けの物語。
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文字数 22,960
最終更新日 2026.04.09
登録日 2026.04.03
3,438
運命の枝たち
この世には【運命の枝】という本がある。
鮮やかなピンク色の表紙。 雪のように白いページには、幹の太い木と無数の枝が描かれていて、そのうち一本の枝は光を帯びている。
それは数多くある人生の選択肢を具現化したものだった。
枝が伸びれば、運命の道は開かれ。
枝が縮めば、運命の道は狭まり。
枝が消えれば、運命の道は閉ざされる。
特定の三人の運命を変えた時、本を手にした者の願いを叶えるという奇妙な本。
ある日、本は持ち主を定めた。
五年前に起きた交通事故から、自身の事に対して気を遣わなくなった女子高生。
名前は乙葉千歳(オトハ チトセ)
非現実的な出来事に混乱しながらも、彼女は運命を変えるために行動する。
そして。
願いを聞かれた千歳は即答した。
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文字数 13,813
最終更新日 2026.05.03
登録日 2026.04.26
3,439
感想数 0
文字数 621
最終更新日 2020.09.28
登録日 2020.09.28
3,440
感想数 0
文字数 10,067
最終更新日 2022.02.20
登録日 2022.02.20