小説一覧
ある日突然、両親が亡くなった。それが切っ掛けで、叔父夫婦に家を乗っ取られ追い出されてしまった四兄弟。
元乳母に引き取られ暮らしていた。長女と長男は冒険者に。次男は畑仕事や薬草を育てている。末っ子三男はまだちびっ子だ。それでも姉や兄を守りたい。そんな気持ちが、いつの間にか守護の付与ができるようになっていた。
実は三男、前世の記憶があった。
「ごめんなさいですぅぅー!!」とギャン泣きしながら謝っている、創世の女神でもある主神。その泣き虫女神にお詫びで貰った大きなワンちゃん(?)も一緒に、四兄弟が色んな事に巻き込まれながら挫けず生きていきます!
兄弟は叔父から家を奪還できるのか?
文字数 393,107
最終更新日 2024.06.01
登録日 2023.12.10
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
文字数 78,812
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.04.24
謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。
それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。
しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。
※この作品はカクヨム様にも投稿されています。
文字数 502,180
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.01.15
夫は私ではない女性を愛しているようでした。
それを知った私は、夫に離婚を提案することにしました。
後悔はありません、きっと。
文字数 10,140
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.31
人生で彼女ができたことがない元サッカー部の湊。
なんとか大学デビューは成功したものの、今だに彼女ができずに経験人数を偽っている。
大学3年生になって、同じ研究室のメンバーになった憂太は明らかにモテなさそうな学生だったが、話してみると楽しく意気投合する。
モテなさそうな憂太に対して、湊は恋人ができた時の練習と称して擬似恋人を提案する。
ぎこちない湊とは反対に余裕そうな様子を見せる憂太。
本当に彼女がいたことも、人を好きになったこともないのかと思う湊だったが、恋人ごっこを続ける2人。
文字数 7,222
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.21
西表島の沖縄料理店『チムガナサン』の店主・八尋崇史は近くにあるK.Yリゾートの新入社員・平松友貴也に一目惚れ。
なんとかして彼を落とそうと手を尽くすものの、鈍感な彼はなかなか好意に気づいてくれない。それどころか無防備な姿を晒して煽ってくる。
島民も彼の同僚もみんな崇史の気持ちに気づいて協力してくれるものの、彼だけが一向に気づく気配がなくて……。
可愛い友貴也を落とそうと必死な店主と自己評価が低すぎて自分が好かれるわけがないと思い込んでいる鈍感な子猫のイチャラブハッピーエンド小説です。
こちらは
『イケメン店主に秘密の片想いのはずが何故か溺愛されちゃってます』の崇史視点のお話です。
これだけでも楽しんでいただけますが、両方読んでいただけるとより楽しめるかと思います。
しばらくは不定期になるかもしれませんが完結保証します。
R18には※つけます。
文字数 146,250
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.03.28
異世界に召喚された一人のチート持ち
本作は小説家になろうとカクヨムとアルファポリスと
ノベルアップ+で投稿しています
文字数 827
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.06.01
山中で発見された、内臓を食い破られた三体の遺体。 それが全ての始まりだった。
「警視庁刑事局捜査課特殊事件対策室」主任、高瀬が捜査に乗り出す中、東京の街にも伝説の鬼が現れ、その爪が、高瀬を執拗に追っていた女新聞記者・水野遠子へも向けられる。
しかし、それらは世界の破滅への序章に過ぎなかった。
今ある世界を打ち壊し、正義の名の下、新世界を作り上げようとする謎の男。
過去に過ちを犯し、死をもってそれを償う事も叶わず、赦しを請いながら生き続ける、闇の魂を持つ刑事・高瀬。
高瀬に命を救われ、彼を救いたいと願う光の魂を持つ高校生、大神千里。
千里は、男の企みを阻止する事が出来るのか。高瀬を、現世を救うことが出来るのか。
本当の敵は誰の心にもあり、そして、誰にも見えない
──手を伸ばせ。今度はオレが、その手を掴むから。
文字数 186,087
最終更新日 2024.06.01
登録日 2022.04.30
女神に今代の聖女として選定されたメリシャは二体の聖獣を授かる。
親代わりの枢機卿と王都を散策中、王子によって婚約者に選ばれてしまう。法衣貴族の娘として学園に通う中、王子と会う事も関わる事もなく、表向き平穏に暮らしていた。
ある辺境で起きた魔物被害を食い止めたメリシャは人々に聖女として認められていく。しかしある日、多くの王侯貴族の前で王子から婚約破棄を言い渡されてしまう。長い間、我儘な王子に我慢してきた聖女は何を告げるのか。
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本作品は七日から十日おきでの投稿を予定しております。
更新予定時刻は投稿日の17時を固定にいたします。
誤字・脱字をお知らせしていただけると、幸いです。
※40話に近況報告あり。
文字数 61,371
最終更新日 2024.06.01
登録日 2022.12.29
【優しく無邪気な青年妖狐×健気な不憫DK】
スケベし始めました(*´ω`*)
トラックにより近世日本のような世界に転生した仲里 優太(なかざと ゆうた)は、特典により『妖力供給』の力を得る。しかしながら、その力の引き渡し方法は『乳吸い』つまりはパイ舐めのみ。転生担当の神からは有力者に取り入るよう勧められる。
他人の顔色ばかり伺って生きる。そんな自分を変えたいと意気込んでいただけに落胆する優太。
そうこうしている内に異世界へ。早々に侍に遭遇するも妖力持ちであることを理由に命を狙われてしまう。死を覚悟したその時――銀髪の妖狐に救われる。
彼の名は六花(りっか)。事情を把握した彼は奇天烈な優太を肯定するばかりか、里の維持のために協力をしてほしいと願い出てくる。
里に住むのは、人に思い入れがありながらも心に傷を負わされてしまった妖達。六花に協力することで或いは自分も変われるかもしれない。そんな予感に胸を躍らせた優太は妖狐・六花の手を取る。
※他サイトでも公開中。週一更新目指しで頑張ります٩( ''ω'' )و
※24年5月5日に改題。
文字数 44,661
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.02
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
レンタル有りアウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
文字数 451,250
最終更新日 2024.06.01
登録日 2022.02.25
「お前の嫁ぎ先が決まった」
侯爵である父がそう言った。
スティファニアは、その時絶望で崩れ落ちそうになる。
想い描いていた未来はもう来ない。
諦めを抱いて辺境に来ると、使用人みんなが親切でとっても居心地がいい。だが、夫になった男爵にはひと目もかからないまま時間だけが過ぎていく。
「見ない顔だな、新入りか?」
夫は私ではない女を愛している。だから必死に心を保とうとした。
私が好きなのは貴方じゃない。
文字数 33,749
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.01.28
文字数 6,775
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.23
駆け落ちか、それとも事件か、婚約者が結婚式の三日前に姿を消した御令嬢のお話。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
文字数 2,322
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.06.01
文字数 413
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.06.01
平凡で平和に暮らしていたユウマは、仕事の帰り道、夜空から光り輝く物体が公園に落ちたのを見かけた。
広い森のある公園の奥に進んでいくと、不思議な金色の液体が宙に浮かんでいる。
好奇心を抱きながらその金色の液体に近づいて、不用心に手を触れると、意識を失ってしまい。。。
真っ白な世界でユウマは、女神と会う。
ユウマが死んでしまった。
女神は、因果律に予定されていない出来事だということをユウマに伝えた。
そして、女神にもお手上げな幸運が付与されていることも。
女神が作った別の世界に転生しながら、その幸運で滅亡寸前の人類を救えるか検証することに。
ユウマは突然の死に戸惑いながら、それを受け入れて、異世界転生する。
文字数 364,698
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.02.11
俺は昔ノンケに恋をしてしまったことがある。その時は
「俺イケメンだから絶対告れば俺の勝ち!」
そう思って告白をしたがもちろん玉砕した。そんな過去があるせいかノンケには手を出さないと決めていた。だがある日入社してきた部下、その名は三神渚に一目ぼれしてしまう。それもそのはず、容姿端麗、スポーツ万能、女子社員からは黄色い声援を毎日のように受けている。もちろん諦めるつもりでいた。でも渚が魅力的すぎて?
ノンケイケメン部下×恋に臆病な上司の恋愛が繰り広げられる。社会人です。
文字数 5,697
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.03.13
かつて霽国王の右腕であり、剣聖と呼ばれ崇められていた暁燿世(ぎょう ようせい)は、二十年前の極悪非道の行いにより牢の中に捕らわれていた。新王英千帝の即位により恩赦され自由の身となった彼は、身元保証人の郭来頼(かくらいらい)に引き取られ、別人として生きようと努力し始める。しかしひょんなことから若き豪商 蔡瑶千(さい ようせん)に目をつけられ、国を動かす騒動に巻き込まれていく。二十年越しの思いが紡ぐ中華ファンタジー長編。ファンタジー重視なので基本的に全年齢です。18禁箇所は※マーク入れました。完結していますが、続編連載予定です。
文字数 127,505
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.02.09
『———仕事のご依頼は所属ギルド、その他ご相談は事務所(実家)窓口よりどうぞ』
混沌なる世界にて、混迷極めし我が身かな。
合算年齢30↑のお姉チャンに、お猫様を被せたイメージ。
上にいくほど女旱りなんて関係ない、何より可愛い我が身を始め、お家も私が守るもん('ω')!
いつの世も弱肉強食、時は絶対王政に見せかけた金権時代、地獄の沙汰も『金』なので……文武両道、質実剛健を目指し、心にメメントモリを抱くも。
「(暗黒微笑)」
今生の私———『オフィーリア・アストライヤ』による、Dom公爵令嬢への道のりは止まらない……。
※本作はDom希少を主軸とした、溺愛、お世話、開拓、冒険、青春、筋肉、♡表記、男性受け等の健全~R~弱ホラーまで、多方に渡る癖を詰め込んだ作品となります※
文字数 356,466
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.01.21
ある重要指名手配容疑者逮捕当日、不運な事に容疑者の予想外の行動により殉職した警察官宇澄(うすみ)が魔王の国ゴイに転移
警察官としての知識や正義感を活かし転移先でも警察官風?に異世界ライフを送る物語
文字数 64,370
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.04.30
性癖全開注意で書いていたばぶばぶ保育園を連載で書くことにしました。内容としては子供から大人までが集まるばぶばぶ保育園。この園ではみんなが赤ちゃんになれる不思議な場所。赤ちゃん時代に戻ろう。
文字数 18,538
最終更新日 2024.06.01
登録日 2023.04.22
文字数 848,429
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.01.07
生粋のα家系に生まれ育った人生エリートコース確定の汰一は、当然のようにα校に通う高校二年だが、実は半年前に性別判定検査で突然変異によるΩと診断されたことを隠し通していた。
しかしフェロモンも出ず発情期も皆無であることから『不能』であることが判明。それにより誰にも迷惑がかからないのでα校へ通い続けている。
不能なので恋愛や結婚はできないだろうが、このまましれっとα性を偽ってエリートコースを邁進するつもりだったがある日。アパートの隣人である不能α、三年の「るい」が汰一の匂いに気がついてしまい……
不能からの同時覚醒オメガバース。
文字数 37,615
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.04.25
前世ではフランス人で、植物の力を借りて、人々を癒す仕事をしていたシュゼット。五歳の時、シュゼットは初めて「前世の記憶の欠片」を思い出した。しかしまだ五歳のシュゼットは、それが自分の前世の記憶だとは思わず、「これは神様がわたしの役割を示すために見せている不思議なイメージだ」と勘違いをする。シュゼットはその「神のお告げ」を頼りに、今世には存在しない「植物の力を借りて、人々を癒す仕事・アロマテラピー」に取り組んでいく。
モフモフの小さな相棒と優しい祖母と共に暮らしていたある日、シュゼットは道端でぐったりと眠る青年を見つけて……。
前世の知識を駆使して、植物の力で人々を幸せにするハッピースローライフ。
※精油やアロマトリートメント、ハーブなどを取り扱っていますが、筆者は関連する資格所有者ではなく、本で集めた知識を使っているため、作中の描写を百パーセント参考にしないでください
※精油やアロマトリートメント、ハーブなどを使用する場合は、専門家や専門店にご相談ください
表紙は「同人誌表紙メーカー」様で作成しました。
URL https://dojin-support.net/
文字数 39,283
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.03.03
1921年。すべての始まりはこの会議だった。伏見宮博恭王軍事参議官が将来の日本海軍は夜襲を基本戦術とすべきであるという結論を出したのだ。ここを起点に日本海軍は徐々に変革していく…。
今回もいつものようにこんなことがあれば良いなぁと思いながら書いています。皆さまに楽しくお読みいただければ幸いです!
文字数 17,544
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.12
僕はただの貧乏大学生。バイトをしすぎて赤信号が青信号に見えてわたってしまい車にひかれてしまう。そして気が付くと知らない男の人の家にいて!?重めな内容に最初なりますが救いはあります。三日月さんはα、凛はΩ。三日月さんはやくざの組長です。三日月さん攻め、凛受け。10月から本編は書いて行こうと思います。ほかのカップルも出てくる人は全員18歳以上です。
文字数 52,284
最終更新日 2024.06.01
登録日 2023.09.20
初めて告白されて、初めて付き合った彼氏がドS彼氏だった!?いつもは優しいのに夜になると豹変。そんな彼氏とのなんてことない日常。
文字数 2,837
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.08
「友達が欲しい!」
魔界の幼き魔王ヒカル・グレーズは滅茶苦茶強いが人望がない孤独な魔王。
その友達欲しさにヒカルは古の召喚術で異世界から友達を呼び出そうとする。
だが、その償還した人間は全身傷だらけの瀕死であった。
ヒカルは治癒魔法でその瀕死の少年を治癒。
回復した少年は太助と名乗りヒカルと友達となりこの世界に留まる事に。
そして、太助という少年はヒカルが持っていないものを持っていた。
桁違いの戦闘力を持つ魔王ヒカルと天才的な知識と頭脳を持つ太助。
この幼き二人が廃れた魔界を改革していく!
そして、そんな二人はやがて友達から恋人へと変わっていく。
この物語は世界を超えて出会った二人が魔界を変革していくストーリー。
文字数 66,048
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.11
おじさん、そうもう50歳のおじさんが年下スパダリΩ(25歳)に求婚をされる話。不定期更新です…!
文字数 3,514
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.04.01
※このお話は『嫉妬深い桜路くんにヤバい性癖がバレてえっちな拷問具でお仕置きされちゃった話』の続編となります。まだお読みでない方は下記のリンクからどうぞ
https://www.alphapolis.co.jp/novel/334438104/102861352
白沢ユキは、7人の独身男性に囲まれて仕事をしている。
ユキは小嶺社長とふたりで海外出張に行くことになり、ユキは嫉妬深くて心配性の彼氏である陽くんと出張前のらぶらぶえっちをするのだが、陽くんは、巨〇シリコンボール入りの小嶺社長がユキに手を出すのではないかと不安な様子で…。
文字数 15,832
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.05.22
わたし、スカーレットは燃費が悪い神殿暮らしの聖女である。
ご飯は人の何倍も食べるし、なんなら食後二時間もすれば空腹で我慢できなくなって、おやつももりもり食べる。というか、食べないと倒れるので食べざるを得ない。
この調子で人の何倍ももりもり食べ続けたわたしはついに、神殿から「お前がいたら神殿の食糧庫が空になるから出て行け」と追い出されてしまった。
もともと孤児であるわたしは、神殿を追い出されると行くところがない。
聖女仲間が選別にくれたお菓子を食べながら、何とか近くの町を目指して歩いていたわたしはついに行き倒れてしまったのだが、捨てる神あれば拾う神あり。わたしを拾ってご飯を与えてくださった神様のような公爵様がいた!
神殿暮らしで常識知らずの、しかも超燃費の悪いわたしを見捨てられなかった、二十一歳の若き公爵様リヒャルト・ヴァイアーライヒ様(しかも王弟殿下)は、当面の間わたしの面倒を見てくださるという。
三食もりもりのご飯におやつに…とすっかり胃袋を掴まれてしまったわたしは、なんとかしてリヒャルト様のお家の子にしてもらおうと画策する。
しかもリヒャルト様の考察では、わたしのこの燃費の悪さには理由がありそうだとのこと。
ふむふむふむ、もぐもぐもぐ……まあ理由はどうでもいいや。
とにかくわたしは、この素敵な(ごはん的に!)環境を手放したくないから、なにが何でもリヒャルト様に使える子認定してもらって、養女にしてもらいたい。願いはただそれだけなのだから!
そんなある日、リヒャルト様の元に王太子殿下の婚約者だという女性がやってくる。
え? わたしが王太子殿下の新しい婚約候補⁉
ないないない!あり得ませんから――!
どうやらわたしの、「リヒャルト様のおうちの子にしてほしい」と言う願望が、おかしな方向へ転がっていますよ⁉
わたしはただ、リヒャルト様の側で、美味しいご飯をお腹いっぱい食べたいだけなんですからねー!
文字数 100,637
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.04.27