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73件
1
クビになった中年騎士、山で拾った竜の卵を育てたら、群れで一番偉い『親』になっていた ~国が頭を下げてきたけど、今日は初めての飛行練習なんだ~
四十二歳、独り身の門番騎士。「若いのを入れるから」と城をクビになった。
退職金代わりにもらった山小屋で暮らし始めた冬、嵐の晩に岩陰で大きな卵を拾った。温めたら、割れた。出てきたのは、手のひらに乗る竜の子。俺を見上げて、親だと決めたらしい。
それから毎日、飯を作って、寝かしつけて、飛ぶ練習に付き合っている。
知らなかったんだが、竜の世界には掟がある。「雛の親は、群れで一番偉い」。気づけば山の上に古竜たちが挨拶に並び、国からは「どうか竜との取り次ぎ役に」と頭を下げられた。俺をクビにした城の連中は、顔を真っ青にして詫びに来た。
悪いが、あとにしてくれ。うちの子が今日、初めて空を飛ぶんだ。
感想数 1
文字数 36,041
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.07
2
親に放置された四歳の末娘ですが、前世の知識で家のお金の使い込みを見つけて追放されました〜もふもふ聖獣と、おいしいものを食べる旅に出ます〜
子爵家の末娘リリア、四歳。家族の誰にもかまわれず、屋敷のすみで育ちました。
でも私には、前の人生の記憶があります。数字を見ると、勝手に計算してしまうんです。
ある日、お父様の帳簿のお金の使い込みを、うっかりその場で言ってしまいました。
返ってきたのは「出来損ない」の一言と、追放でした。持たされたのは銅貨23枚だけ。
いいでしょう。それなら、この銅貨23枚を開業資金にします。
森で助けた銀色のもふもふな子犬のフェンと一緒に、つぶれかけのお店を立て直しながら、おいしいものを食べる旅に出ます。
つぶれかけのパン屋さんは村一番の人気店に。ガラクタだらけの雑貨屋さんは町一番のお店に。
私はただの経理顧問。なのに、まわりが勝手に大騒ぎしていきます。
え? 今さら「家がつぶれそうだからお金を何とかして」?
……ふふ。数字は、うそをつきませんよ。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
感想数 3
文字数 112,862
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.07.28
3
『毒見姫』と蔑まれた令嬢は、辺境伯の食卓で本当の価値を知る
「ソフィーリア、お前との婚約を破棄する。『毒見姫』を妃になどできるものか」
口にしたものの毒も薬も、作り手の心すら味で分かる異能の伯爵令嬢ソフィーリア。その力ゆえに王太子の婚約者でありながら「毒見姫」と蔑まれ、ついに婚約破棄のうえ、北の辺境伯家の毒見役として下げ渡された。
新たな主は、毒殺で父兄を失い、以来すべてが砂の味になったという「悪食公」ライナルト・ヴィンター。
だが、彼女が差し出した一皿のスープに、寡黙な辺境伯は呟く。
「……味が、する」
凍える辺境で、彼女の舌は毒を暴き、病を防ぎ、冷えた食卓と人の心を温めていく。一方その頃、彼女を捨てた王宮は「甘い毒」に静かに蝕まれ始めていて——?
これは「毒見姫」と呼ばれた少女が、自分の舌が呪いではなく祝福だと知るまでの物語。
感想数 0
文字数 92,998
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.01
4
過労死した社畜、魔王軍で「定時で帰ります」を徹底したら、なぜか人類が滅びかけて魔王様に溺愛されました
過労死したブラック企業のサラリーマン、佐藤健司。目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。しかも人間と戦争中の魔王軍で、いちばん弱くていちばん人が死ぬ「墓場」部隊の参謀に転生していた。
前世で働きすぎて死んだ俺の願いは、たった一つ。今度こそ健康に、毎日ちゃんと定時で帰ること。
そのために残業をやめさせ、有給を配り、部下を無駄死にさせない段取りを組んだだけ。なのに、なぜか兵は誰も死ななくなり、誰も落とせなかった砦は戦わずに落ち、魔王軍はどんどん強くなっていく。
「兵の命を大事にする、恐ろしく冷酷な策略家」
そんな勘違いが勝手に広まって、俺は魔王様に見初められ、人間の国は次々と白旗を上げていく。俺はただ、定時で帰りたいだけなのに。
無自覚に最強なダメ社畜の、ホワイト企業化コメディ、はじまります。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
感想数 1
文字数 109,688
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.07.20
5
もう殿下の悪夢は引き受けません ~「眠らせるだけの女」と婚約破棄された宮廷夢守り、眠れない辺境公に傷ごと大切にされています~
宮廷夢守りリディアは、十年間、婚約者である王太子アルベルトの悪夢を毎夜ひそかに引き受けてきた。
けれど王太子が感謝したのは、夢の象徴を読む聖女セラフィナ。誕生日夜会で「眠らせるだけの女に王妃は務まらない」と婚約を破棄されたリディアは、静かに夢鍵を返した。
「承知しました。では今夜から、殿下の悪夢は殿下ご自身でお願いいたします」
誰かの夜を守るため、自分は眠らず傷つく。それが務めだと思っていた。王宮を去った夜、リディアは初めて自分自身の夢を見る。
新しい依頼人は、十年間まともに眠れない北辺公ユリアンだった。だが彼が求めたのは、悪夢の肩代わりではない。
「代わりに耐えないでくれ。私の隣で、一緒にほどいてほしい」
十二分の安眠から始まる治療、城下の夢相談所、王国中から集められていた悪夢、使い切られた夢守りたちの記録。リディアが仕事を返したことで、王宮を支えていた見えない仕組みが崩れ始める。
これは、捨てられた夢守りが傷ごと大切にされ、誰も一人で夜を持たなくてよい朝を作る物語。
感想数 0
文字数 223,959
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.08.16
6
魔法が使えない俺のボロ銭湯に、世界最強の英雄たちがこっそり通ってくる
魔法がすべてを支配する王都で、ただ一人、魔法を使えない男がいた。名はガレオ。裏路地でボロい銭湯「裏のゆ」を営む、しがない四十半ばの男だ。
だが、その湯には秘密がある。剣聖も、賢者も、聖女も――名だたる英雄たちが、肩書きを脱いでこっそりこの湯に通ってくる。魔法ではどうしても抜けない疲れ「澱み」を、ガレオの焚く火だけが、すっと流してしまうのだ。
失われた一族「火守」の末裔。世界でただ一人、英雄たちの澱みを癒せる男。――だが、その事実を、当の本人だけが知らない。
「うちはただの銭湯ですよ」と首をかしげるガレオの湯に、今日もまた、世界を背負った誰かが、そっとのれんをくぐる。
肩書きを脱げる場所の、あたたかな群像ものがたり。
感想数 2
文字数 320,559
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.07.09
7
一度倒した魔物には必ず勝てるので、討伐は午前中に終わらせます
異世界に転生したトーリには、一度倒した種類の魔物なら、次から必ず一撃で倒せる力がある。村で退治していたスライムなら、家二軒ほどの大きさでも石を一つ投げればおしまい。
得意な相手の依頼だけ選び、討伐は午前中に済ませる。稼いだお金で借りたのは、風呂と庭のある小さな家だった。
午後は焼きたてのパンを買い、欲しかった家具を選び、教わった料理を作ってみる。世話になった御者や受付係を食事に誘ったら、一人暮らしの家が少しにぎやかになってきた。
明日も仕事は朝のうち。帰ったあとは、何を食べようか。
感想数 0
文字数 11,501
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.22
8
王女のぬいぐるみに転生した俺、食事も昼寝もお世話されすぎています
目が覚めたら、手のひらほどのクマのぬいぐるみになっていた。持ち主は六歳の王女リネット。クルミと名づけられた俺には、小さな食器も、柔らかい寝床も用意される。
ご飯は食べさせたい。散歩は抱っこで連れていきたい。ありがたいけれど、中身は大人の男なので、少しくらい自分でやりたい。
短い脚で階段に挑み、丸い手で匙を持ち、王女に文字を教わってお礼の手紙も書いてみる。疲れたら、結局抱っこで眠ってしまうのだけれど。
世話好きの小さな王女と、世話を焼かれがちなクマの、おやつと昼寝が楽しみな毎日。
感想数 0
文字数 10,737
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.22
9
ドラゴンの背中に家を建てたら、毎朝ちがう町に着くようになりました
大工のロダンが、岩場だと思って家を建てた場所は、巨大なドラゴンの背中だった。
旅好きのドラゴン、セイラに誘われ、そのまま家ごと空の旅へ。揺れと風は魔法で防いでくれるし、町へ着けば家を地面へ下ろして、人の姿のセイラと買い物に出かけられる。
港町で大きな鍋を買い、苺の町で苗を選び、温泉の町では自宅用の風呂まで作りたくなった。食べたいものも、欲しい家具も、二人で選べばどんどん増える。
家は持ってきた。明日はどの町へ行こう。
感想数 0
文字数 11,631
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.22
10
お客様の特技を一泊一つ教われる宿で、今日もできることが増えていきます
祖父から六部屋の宿「麦穂亭」を継いだバント。宿の鍵には、一泊した客から特技を一つ教わると、驚くほど覚えがよくなる加護があった。
パン職人に生地のこね方を教われば、翌朝のパンがふかふかに。大工に椅子の直し方を教われば、食堂でゆっくりくつろいでもらえる。
洗濯屋、苗売り、引退した剣士。客が変わるたび、白い寝具や鉢の花、湯を沸かす薪が少しずつ揃っていく。
すごい特技も、使いたいのは宿の仕事。次に泊まりに来たとき、また喜んでもらえたら嬉しい。そんな小さな宿の毎日。
感想数 0
文字数 10,949
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.22
11
無口な婚約者の使い魔が、毎日プロポーズの練習をしに来ます
無口な婚約者アデルと、もっと話してみたい。そう思っていたフィオネの窓辺に、彼の使い魔の白い小鳥がやって来た。
「君の笑った顔が好きだ」
本人と同じ声で告げられたのは、一人で練習していた求婚の言葉。嬉しかったと正直に伝えたら、二人で花と指輪を選びに行くことになった。
名前で呼ぶ練習も、内緒の贈り物も、小鳥にはすぐ覚えられてしまう。それでも今度は、本人の口から聞きたい。
両思いになった二人が、買い物や新居選びを楽しみながら、少しずつ素直に話せるようになる婚約生活。
感想数 0
文字数 10,871
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.22
12
着替えるたびに魔法が変わるので、冒険よりも服を買いたい
異世界に転生した服好きのニコラは、自分が気に入って選んだ服を着ると、その服に合った魔法を使える。
青いワンピースなら空を飛び、長靴なら水の上を歩ける。試着室で初めて浮かんだ日から、服を選ぶのがますます楽しくなった。
運河沿いへお菓子を届けたり、花屋の鉢を元気にしたり。新しい服のために引き受けた小さな仕事で、町の知り合いも増えていく。
踊りの祭りへ着ていく一着も、肌寒い日に羽織る一枚も欲しい。魔法だけでなく、色も形も好きな服で、今日も出かけます。
感想数 0
文字数 11,350
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.22
13
星を抱くひと
ギルド【アルカ】に所属する青年、セレンのもとへ、一人の使役妖精が配属された。
白金色の髪と灰色の瞳を持つ妖精、ナナセ。
しかし、セレンは使役妖精を必要としていなかった。
「俺、使役妖精なんていらないんだけど」
そう告げられても、ナナセは傷ついた様子を見せない。
「必要ないことは、聞いています」
「じゃあ、なんで来たの?」
「命令なので」
ただ命じられたから、ここにいる。
そんなナナセに、セレンは一つの変わった命令をする。
「何もしなくていい」
それまで誰かに仕えることだけを求められてきたナナセにとって、それは今まで知らなかった「自由」だった。
けれど、何もしなくていい日々は、思っていたほど簡単なものではなかった。
命令されないこと。
必要とされないこと。
誰かのそばにいること。
少しずつ変わっていく日常の中で、ナナセはこれまで知らなかった感情を覚えていく。
一方、セレンもまた、淡々としていたはずの妖精が自分のそばで見せる小さな変化に気づき始める。
ただの主人と使役妖精。
そうだったはずの二人の関係は、いつしか少しずつ形を変えていく。
感想数 0
文字数 214,968
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.02
14
庭いじりが好きすぎて婚約破棄された行き遅れ令嬢、隣領の伯爵さまの枯れた庭を生き返らせます ~笑わない雇い主が毎朝、花を見に来るのですが~
「庭いじりが好きすぎる令嬢はちょっと」。
それが、わたしの婚約破棄の理由でした。二十三歳、社交界では立派な行き遅れです。
落ち込んでいたら、隣の領地の若い伯爵さまが訪ねてきました。
「うちの庭を生き返らせてほしい。令嬢でも構わない」
というわけで、お屋敷に部屋までもらって、庭師になりました。たぶん天職です。
伯爵さまは働きすぎで、いつも疲れていて、めったに笑いません。
わたしは土を入れ替え、球根を植えて、季節の花を順番に咲かせていきます。
すると伯爵さまが、毎朝庭に出てくるようになりました。
「今日は何が咲く?」なんて聞いてきて、口元が少しだけゆるんで。
……それ、反則だと思います。
感想数 0
文字数 31,963
最終更新日 2026.09.13
登録日 2026.09.07
15
物語のカケラ その1
一瞬の物語が、心のどこかに残っていく。
これは、長い物語になる前の、小さな物語たち。
ホラー、ミステリ、SF、恋愛、青春、寓話――。
ジャンルも、時代も、登場人物も違う。
けれど、どの物語にも共通しているのは、ほんの一瞬の出来事と、その先に残る余韻。
ポエムとショートショートのあいだ。
一つの情景、一つの感情、一つの運命を、小さな物語として切り取った「詩的掌編」。
これは、どこかに落ちていた物語のカケラを拾い集めた、一冊の小さな物語集。
感想数 0
文字数 4,850
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.16
16
『転移したら十三人目でした。――遺跡から始まる世界法則の脱出譚』
目を覚ますと、そこは空も太陽も存在しない、出口のない古代遺跡だった。
自分の名前は「リーゼ・パラドクシア」。それだけは覚えている。だが、それ以外の記憶は何一つ思い出せない。戸惑う彼女の前で、遺跡の管理装置が冷たく告げる。
《第十三観測個体、起動を確認》
壁に並ぶ十二人の少女。その全員が、リーゼとまったく同じ顔をしていた。
さらに最後の壁には、たった一行だけ文字が刻まれている。
『次は、外へ。』
なぜ自分は十三人目なのか。十二人は何者だったのか。そして、この遺跡は誰が何のために造ったのか。
数々の謎を抱えたまま、リーゼは遺跡からの脱出を決意する。
やがて彼女は、「世界法則解析」という不思議な力に目覚める。それは魔法を撃つ力ではなく、世界の仕組みを読み解き、矛盾や法則そのものへ干渉する能力だった。しかし、その力は万能ではない。答えを導き出すには観察し、考え、失敗を積み重ねなければならない。
遺跡を脱出した先で出会うのは、現実主義で皮肉屋の転生者・クロード。行き当たりばったりの少女と慎重すぎる青年は、反発しながらも少しずつ旅の仲間となっていく。
しかし、リーゼを「十三人目」と呼ぶ存在は遺跡の外にもいた。世界を管理する女神、封印された過去、そして十二人分の記憶に隠された真実――。
これは、十二回の失敗を背負った少女が、自分自身の人生を取り戻すために歩き始める物語。
「今度こそ、私は外へ出る。」
感想数 0
文字数 259,880
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.07.25
17
ソラノつぶやき Colors
私の心の内の、つたない言葉たち
私の心の中の言葉を詩・ポエムにしてみました。
各テーマに対して、私の思うままに
拙い言葉ですが表現してみました。
繋がりとかはないので、気楽に読んでください。
感想数 0
文字数 3,120
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.16
18
番登録課のしがない人間の窓口係です。無表情な狐の監察官さまが毎日突き返してくる「不備だらけの書類」、これ全部わたしに会う口実ですよね?
わたしの仕事は、番登録の書類を受け取って、判を押すことです。
獣人のご夫婦が来て、紙を出して、わたしが押す。それだけ。人間のわたしには縁のない話ですけど、この判は速くて、まっすぐで、かすれません。そこだけは誇りです。
その書類を、三日続けて突き返されました。
二階から下りてくる白い狐の監察官さま。役所じゅうで、この人に書類を突き返されなかった人はいません。
一日目は、点が薄い。二日目は、「三」の横棒が短い。三日目は、捺印欄から0.5ミリ出ている。
四日目は、朱肉が濃い。
……あの、これ、どういうことですか。
窓口の列がざわつきはじめて、同僚の目が変わって、課長が逃げ腰になって、わたしの判が知らないところで使われていて。
気づけば、わたしのまわりで何かが動いています。
あの人の名前を、わたしはまだ知りません。
感想数 1
文字数 104,699
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.20
19
羅来国へようこそ! ~乙女ゲーム好きOL、異世界で恋を知る~
乙女ゲームが大好きなOL・武田さやか。
「乙女ゲームみたいな恋愛がしてみたい!」
そう願った翌日、さやかは神社で異世界へ転移してしまう。
ところが、たどり着いた羅来国は、さやかが想像していた中世ヨーロッパ風の異世界ではなかった。
そこは、江戸のような町並みに、和服姿の人々、獣人、そして魔物まで存在する不思議な世界。
しかも、さやかを護衛することになったのは、黒髪に琥珀色の瞳を持つイケメン剣士・半之助。
「もしかして、この人……攻略対象!?」
乙女ゲームでしか恋愛を知らなかったさやかは、異世界で出会う人々との交流を通して、少しずつ自分だけの恋を知っていく。
これは、乙女ゲームのような恋に憧れていた一人のOLが、異世界で本当の恋を見つける物語。
感想数 0
文字数 55,618
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.03
20
パワハラで会社を辞めた俺、どんな船でも作れるスキルで海に出る〜前世の知識で商売してたら、いつの間にかとんでもない大金持ちになっていた〜
残業まみれの毎日に、俺はとうとう辞表を叩きつけた。
その帰り道、力尽きるように倒れて――目が覚めたら、知らない世界の川のほとりに寝ころんでいた。
神様がくれたのは、【万能造船】というスキル。
頭に思い描いた船を、その辺の木や石から丸ごと作り出せる。しかも船は使い込むほど育って、網でもクレーンでも、必要なものがどんどん生えてくる。
「もう誰にもこき使われない。今度は好きに生きるんだ」
まずは小さなボートを一艘。川を下って港町に着いた俺は、前世の知識で燻製や魚の調味料を作って売ってみた。すると、これが飛ぶように売れる。大食いの用心棒に、川で助けた女の子。気づけば船には、賑やかな仲間が増えていた。
売れたお金で船を大きくして、次の町へ。行く先々でうまいものを作っては商売を広げるうち――俺の財布は、いつの間にか町ひとつ買えるほどに膨らんでいた。
会社に潰された俺が、水の世界で船を育てて成り上がる。のんびり、痛快、成り上がりの物語。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
感想数 1
文字数 112,861
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.07.20
21
「帳簿ばかり見ている女は公爵夫人にふさわしくない」と婚約破棄されたので、十二年分の粉飾を暴いて公爵家を潰しました
「帳簿ばかり見ている女は、公爵夫人にふさわしくない」
婚約破棄の舞台で、そう言われました。広間じゅうが笑いました。
でも、わたしは十年間その家の帳簿をつけてきたのです。だから知っています。フェルゼン公爵家の帳簿は、十二年前から一度も合っていません。
前の暮らしで、わたしは会計士でした。顔も名前も思い出せませんが、数字の読み方だけは体に残っています。
魔法は使えません。剣も振れません。できるのは、歩幅を数えること、三度足すこと、端数を見ること、日付の差を取ること。ただそれだけです。
けれど紙は書き直せても、焼けた家は書き直せない。買ったことになっている馬は、どこにもいない。十二年前に辞めた十一人は、どこかで暮らしている。
一行ずつ数えていくと、公爵家の足もとから音が鳴りはじめました。
わたしを笑わなかった人がひとりだけいます。王室監査院の監査卿。人の顔を見ずに、数字のほうを見る人です。
数える女の、静かな監査ざまぁ。
感想数 0
文字数 115,533
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.07.20
22
追放された令嬢ですが、辺境で魔法と科学を組み合わせたら、街がとんでもない速さで発展しました〜誰も口出ししてこない辺境、最高ですわ〜
「役立たず」と笑われて、辺境の村へ追い出された令嬢エリス。
でも、これはわたくしにとって願ったりですわ。だって、辺境には口うるさい貴族も、面倒な決まりもございませんもの。魔法と科学を組み合わせて、好きなだけ道具を作れる。こんなに楽しい場所、ほかにございませんわ。
まずは、こわれた家を直して、きれいな水を出して、やせた畑をよみがえらせて――。
気づけば、さびれていた村は、とんでもない速さで大きくなっていきましたの。村の人たちはわたくしを「神さまの使い」なんて呼びますけれど、ふふ、ただの追放された令嬢ですわよ?
やがて、わたくしの街の噂は王都にも届きましたわ。
あれほどわたくしをバカにした人たちが、今さら「戻ってきてくれ」ですって? 残念ですけれど、この辺境が楽しすぎて、王都に帰る気はございませんの。
さあ、今日はなにを作りましょうか。
誰も口出ししてこない辺境で、わたくしの好きにやらせていただきますわ。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
感想数 0
文字数 114,037
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.07.20
23
戦地の将軍さまへ、毛布と塩をお送りします ~荷札に一筆添えて三年、いきなり求婚状が届きました~
わたしの仕事は、国境で戦う兵隊さんたちへ領地の品を送ること。荷札のついでに、一筆添えるのが癖でした。
『毛布は二枚重ねてお使いください。一枚より、ずっと暖かいので』
『塩の樽は上の段へ。下に置くと湿気ります』
返事は毎回、たった一行。『助かった。』
三年続けて、戦争が終わりました。そうしたら、黒い馬に乗った大きな将軍さまが、まっすぐうちの門に来て、こう言ったのです。
「三年間、あなたの手紙で生きていた。結婚してほしい」
待ってください。わたし、あなたのお顔を今日初めて見ました。
……手紙では、あんなにお話しできたのに。お会いすると、お互いひと言も出てこないのです。
感想数 2
文字数 31,056
最終更新日 2026.09.13
登録日 2026.09.07
24
「星を眺めて金になるか」と笑った夫と離縁しました ~嵐を当てるわたしの星読みに、いちばん大きな帆船の船主さまが求婚してきます~
「星を眺めて金になるか」が、夫の口癖でした。
商会主の夫にとって、金にならないものは全部ごみ。祖母から継いだわたしの星読みも、ごみのほうでした。三年目に離縁状をいただきましたので、ありがたく受け取って、祖母の家がある港町へ。
星を読むと、嵐の日がわかります。船を出してはいけない日が、わかるんです。
港の古い船乗りに頼まれて、出航の日を選んであげました。その船だけ、嵐を避けて帰ってきました。次の月も。その次も。
気づけば家の前に船主さんの列ができて、いちばん大きな帆船の若い船主さまは、入港のたび、まっすぐうちへ来ます。
ちなみに元夫の商会は、船を三隻続けて座礁させたそうです。わたし、もう読んで差し上げませんけれど。
感想数 0
文字数 31,075
最終更新日 2026.09.13
登録日 2026.09.07
25
悪役令嬢は先回りして謝りに行きますわ ~断罪される前に全部謝っておいたら、味方だらけで断罪の日が空振りましたの~
わたくし、前世の記憶で気づきましたの。この体、物語で断罪される悪役令嬢ですわ。
卒業の夜、王子さまに罪状を読み上げられて国外追放。……冗談ではありませんわ。
でも、考えましたの。罪状にされる前に、謝ってしまえばよろしいのでは?
というわけで、謝罪の行脚を始めましたわ。壊した髪飾りは直して返す。取り上げた本は二冊にして返す。言い過ぎた言葉は――これが一番大変でしたの。人前で、ちゃんと言い直しますのよ。相手が違えば、謝り方も違いますでしょう?
そうしたら、おかしいんですの。謝った相手が、次々お友達になっていきますのよ。一番緊張したのは、いちばん睨みの怖い公爵子息さまでしたけれど……あの方、謝ったその日から、なぜか毎回わたくしの行脚についてきますの。
そして断罪の日。王子さまが罪状を読み上げるたび、会場のみなさまが「その件はもう解決済みですわ」。
断罪、まさかの空振り。おまけに筆頭のはずの公爵子息さまが、跪いて一言。
「あなたの謝りっぷりに、惚れました」
……それ、どういう罪状ですの?
感想数 0
文字数 92,835
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.08.19
26
悪役令嬢の専属メイドですが、お嬢様の破滅のご予定は全部わたしがお断りしております ~その夜会は「お風邪」で欠席です~
気がついたら、前世で読んだ小説の中にいました。三年後に破滅する悪役令嬢の、専属メイドとして。
主人公? いいえ。令嬢? いいえ。メイドです。お給金はいいし、お屋敷のごはんはおいしいし、この職場、失いたくありません。つまり、お嬢様に破滅されては困るのです。
というわけで、筋書きにある危険ごとは全部、メイドの仕事で潰します。
性悪な殿方からの招待状は、暖炉にぽい。危ない夜会は「お嬢様はお風邪です」でお断り。浪費癖はお小遣い制で直して、意地の悪い取り巻きは玄関で門前払い。
おかげでお嬢様はすくすく素直に育って、いまでは王子殿下に溺愛される社交界の人気者。破滅の気配はどこにもありません。
ついでに最近、休憩に行くと、なぜかわたしの分のお茶が置いてあります。犯人はお嬢様つきの護衛騎士さまだそうです。……なぜでしょう。
そして、変な噂も流れています。「あの家のメイドは只者ではない」って。他家からの引き抜きのお手紙は――暖炉にぽい、で。
……でも王家の紋章入りのお手紙は、さすがに燃やせません。どうしましょう、これ。
感想数 0
文字数 92,161
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.08.19
27
「ゴミ溜めの聖女」とバカにされて追放された私、呪いなんて最初からなくて“ただ古くて壊れてるだけ”でした〜前世の知識で直して独立します〜
名門の家に生まれたのに、私だけ「浄化の力なし」の役立たず。家族の失敗した呪いの品を地下でこっそり片づける係で、みんなからは「ゴミ溜め場の聖女」とバカにされていました。
でも、死にかけたある日、前世の記憶がよみがえります。私はもともと、古い宝物を直すお仕事をしていたのです。
そこで気づいてしまいました。この家が「呪い」と呼んで怖がっている品は、呪いなんかじゃない。ただ古くて、汚れて、壊れているだけ。だったら、直せます。
家を出て、小さな修復のお店を開きました。錆びた短剣も、泣いている銀のロケットも、百年ものの「呪いの剣」も、前世の知識でぜんぶ元通り。気づけば街の人に頼られて、王様からも呼ばれるように。
一方その頃、私を追い出した実家は、私がいないと道具ひとつ直せずに大あわて。今さら「戻ってきて」と泣きつかれても……もう遅いです。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
感想数 0
文字数 119,022
最終更新日 2026.08.24
登録日 2026.07.28
28
山奥で薪割りしかしてこなかった俺、王都の騎士学校で『その斬撃は何だ』と騒がれる ~じいちゃんの薪割り三千日、実は最強の剣術でした~
実技試験で、丸太を台ごと真っ二つにした。試験場が静まり返った。
「今の斬撃は何だ」「刃を添えただけに見えたぞ」「あれは達人の太刀筋だ」
いや、ただの薪割りだが。
結果は『評価不能』。おまけに試験台を壊したから、あやうく門前払いになるところだった。拾ってくれたのは校長で、「台の弁償は体で払え」。というわけで、学校の薪番をやりながらの特例入学だ。
俺は山奥で、じいちゃんに毎日薪割りで育てられた。教えは二つだけ。「腰で割れ」「刃は最後に添えるだけ」。朝飯の前に三百本、しくじるとおかずが一品減る。理不尽なじいちゃんだった。その理不尽が、王都じゃ達人の技らしい。
今日も薪小屋で薪を割ってると、生徒も教官も見物に集まってくる。実技で俺に負けた侯爵家のお嬢様は「弟子にしてください」と薪小屋の前から動かない。
山のじいちゃんからは手紙が来た。『薪割りをサボるな。仕送りは芋でいい』。
じいちゃん、あんた何者なんだ。
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文字数 62,033
最終更新日 2026.09.01
登録日 2026.08.19
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魔力ゼロで婚約破棄された公爵令嬢、前世の理科の知識でこの世界の魔法を全部あばいてしまう〜追放された辺境で本物の聖女より崇められました〜
「魔力ゼロの無能が、私の隣に立つな」
公爵令嬢のリディアは、生まれつき魔力がない。それだけの理由で、家族にも婚約者の第一王子にもずっとバカにされてきた。
そこへ現れたのが、強い光の魔力を持つ聖女エリアーデ。王子はここぞとばかりにリディアへ婚約破棄を突きつけ、国の外へ追い出してしまう。
追放先は、寒くてやせた北の辺境。ところが荷馬車に揺られている途中で、リディアは前世を思い出した。働きすぎて死んだ、日本の理系の研究者だったころの記憶を。
そして気づく。この世界で「魔法」と呼ばれているものは、前世で習った理科でぜんぶ説明がつくのだと。火の魔法はただの燃焼、水の魔法はただの化学の反応。だったら、魔力なんてなくても同じことができる。
たどり着いた辺境の村で、リディアは前世の知識だけを頼りに、鉄も、汚れがよく落ちる石けんも、作物がぐんぐん育つ肥料も作りはじめる。村人たちは大喜びで、いつしか彼女を「本物の聖女様だ」と崇めるようになっていた。
一方、リディアを追い出した王国では、彼女が陰でこっそり支えていた大事な仕組みが、次々に壊れはじめていて――。
追放されて、むしろ最高。読みやすさ第一の、痛快“理科チート”ざまぁ物語。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
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文字数 111,671
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.07.20
30
ハズレスキル〈お留守番〉を笑われた俺、任された場所を守る間だけ最強になる ~置き去りにされた野営地、魔物の大群から一歩も引きませんでした~
成人の儀で授かったスキルは〈お留守番〉。任された場所を離れずに守ると、力が上がる。それだけ。
戦えないと笑われて、俺の仕事はいつも荷物番だった。
ある日、エリート部隊が「足手まといは野営地で待ってろ」と俺を置いて、洞窟の奥へ向かった。その晩、野営地に魔物の大群が押し寄せた。
――スキルが、光った。
気づけば朝で、俺の前には魔物の山ができていた。任された場所を守るときだけ、俺は誰にも負けないらしい。
通りがかった商隊がそれを見ていて、噂は勝手に広まった。今の俺は「留守番屋」。家でも店でも砦でも、守ってほしい場所があれば呼んでくれ。料金は相場より高いが、その価値はある。
ちなみに俺を置いていった部隊は、大事な倉の番を頼める相手がいなくて困っているそうだ。
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文字数 91,581
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.08.19
31
独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜【改訂版】
ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。
過労死の果てに辿り着いたのは、剣と魔法の異世界だった。
神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。
静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。
作り出す珈琲は病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。
伝説級アイテム扱いされ、貴族も英雄も列をなすが──本人は、そんな騒ぎに興味なし。
「……うまい珈琲と煙草があれば、それでいい」
誰かと群れる気も、媚びる気もない。
ただ、自分のためだけに、今日も一杯と一服を楽しむ。
誰にも縛られない孤高のおっさんの、異世界マイペースライフ。
※本作は、旧版の『独身おじさん』を全面的に書き直した改稿版です。
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文字数 149,669
最終更新日 2026.08.14
登録日 2026.07.28
32
「動物に好かれるだけ」のハズレスキルで追放された俺、森で拾った最強もふもふに懐かれてスローライフ〜え、こいつめちゃくちゃ強い聖獣だったの?〜
「動物に好かれるだけ」のハズレスキル持ち。そう言われて、俺はパーティを追放された。
過労死して異世界に来たと思ったら、授かったのは戦うこともできないハズレスキル。仲間にも見捨てられ、明日のパンにも困る毎日だった。
そんなある日、森で傷ついた白いもふもふ「フェン」を拾う。手当てをしてやると、なんとフェンは人の言葉を話した。しかも珍しい薬草や魔晶石を次々に見つけてきて、俺の暮らしはあっという間に楽になっていく。
やがて巨大な魔狼がフェンにひざまずき、伝説を記した本のページが、この小さな相棒とぴたりと重なった。
え、こいつ、数百年に一度しか現れない最強の聖獣だったの?
これは、ハズレスキルで追放された俺が、最強もふもふと始めるあたたかい異世界スローライフ。うまい飯と、もふもふと、ちょっとした成り上がり。今さら「戻ってこい」と言われても、もう遅いです。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
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文字数 115,705
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.07.20
33
【R18】魔法使いとJK〜魔法使いになって女の子達を助けたら嫁候補が増えました。JKとか王女とか元盗賊の女とかまだまだ増えそうなんですけど。
水島ヒマリ高校二年生、街でも噂の皆が認める美少女だ。普段から防犯ブザーを五つ持ち歩く程の慎重な子だ。
先日交際の申し出をお断りした隣のクラスの男子に目を付けられ街の半グレに
拉致られ廃工場の事務所に連れ込まれた
クズどもに純潔を穢される半分気力を失いかけたヒマリの前に魔法使いが現れた都市伝説の魔法使い。
えっ!マジの魔法?
伝説通りなら木村洋一はDT
拗らせヘタレDTの洋一とJKヒマリとのトラウマ的出会いから事が始まった。
☆他のサイトでも投稿してます。
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文字数 904,277
最終更新日 2026.08.18
登録日 2024.03.05
34
ただの歯車
回り続ける毎日の中で、彼は少しだけ立ち止まった。
40歳、勤続18年。
佐伯恒一は、毎朝同じ電車に乗り、同じ会社へ向かう“どこにでもいる会社員”だった。
ある日、同期の死が朝礼で事務的に告げられる。
周囲が何事もなかったように日常へ戻る中、佐伯の中にだけ、小さな違和感が残った。
「俺たち、このままでいいんだっけ」
かつて同期に言われた言葉を思い出しながら、佐伯は少しずつ自分の人生と向き合い始める。
何も変わらない世界の中で、ただ一人、少しだけ立ち止まる物語。
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文字数 4,455
最終更新日 2026.09.19
登録日 2026.09.19
35
夏色の君に
あの夏、俺は嫉妬で全部を壊した。
真夏のオフィスで、俺たちは“クリスマス”を売っていた。
仕事相手として出会った彼女は、夏そのものみたいに眩しくて——気づけば、距離は少しずつ近づいていった。
けれど、クライアントの男の存在が、その関係を静かに揺らしていく。
言葉にできなかった想いと、拭いきれない嫉妬。
すれ違いの先で、俺は彼女を傷つけた。
それでも——もう一度、手を伸ばしたいと思った。
花火の夜、止まっていた時間が、少しだけ動き出す。
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文字数 18,767
最終更新日 2026.09.15
登録日 2026.09.15
36
転生のおまけが品切れだったので、毎月ちがう最強スキルで町の英雄をやっています ~火の月は鍛冶場、雷の月は魔物退治。来月の俺は何の人?~
手違いで死んだら、転生のおまけが品切れだった。
女神さま、それはないでしょ。
で、代わりにもらったのがこれ。「毎月、当代最強級のスキルが、おまかせで入れ替わる」っていう変わり種だ。中身は選べない。月が替わった朝、勝手に新しい力が入ってる。
火の月は炎のスキルだった。鍛冶場と竈を任されて、町一番の働き者って呼ばれた。
水の月には、日照りで枯れかけた畑をまるごと生き返らせた。お礼の芋が食いきれない。
雷の月なんて、町に迫った魔物の群れを一人で追い払っちゃったからな。
ただし、月が替わればぜんぶ元通り。昨日まで英雄でも、今日からはただの新入りだ。
おかげで町のみんなは、毎月こう聞いてくる。
「来月のあんたは何の人だい?」
力は月替わりでも、積み上がるものはちゃんとある。町のみんなの信頼と、俺を呼ぶ声は、先月より確実に増えてる。
俺の正体を知ってるのは、腐れ縁の幼馴染だけ。あいつも月の頭には一番乗りで顔を出す。「今月は何ができるの」って、目を光らせながら。
さあ、次の月は何の力かな。今月も気楽に、張り切っていこう。
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文字数 91,704
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.08.19
37
四十手前のソロ冒険者、酒場の賭け札で『大穴』と呼ばれている ~俺がどの狩り場に出るかが、毎晩の賭けになっているらしい~
この国の一番の娯楽は、酒場の遠見鏡だ。人気冒険者の狩りが生で映って、客は酒を片手に賭けをする。
俺は映る側じゃない、四十手前のソロ冒険者。手堅い依頼を二十年。……のはずだった。
最初は、新人パーティの護衛で隅にちょっと映ったくらいだった。ワイバーンを煙でやり過ごして、それきり忘れてた。
ところが常連客が俺に気づいた。「おい、また例の男が映ってるぞ」「今日は北の狩り場だ」
気づけば賭け札に『大穴』の枠ができていた。倍率は上がったり下がったり、胴元は頭を抱え、「あれは仕込みだろう」と疑う客まで出る始末。
言っとくが、俺はいつも通り、通いで仕事をしてるだけなんだが。
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文字数 30,758
最終更新日 2026.09.13
登録日 2026.09.07
38
蒼き樹海の案内人
辺境の森で育った少年ユーリには、不思議な目がある。魔素の流れが光の粒として見えるのだ。
蒼の樹海——人を喰らう巨大な森に足を踏み入れた彼は、遺跡屋の青年カイと出会い、冒険者として歩み始める。樹海の奥に眠る遺跡、港街の裏に潜む陰謀、灰に覆われた滅びの国、そして首都に隠された世界の秘密。
仲間と共に世界を巡るうちに、ユーリは気づいていく。この世界の「魔法」も「神」も、すべてが何かの残骸なのではないか——と。
冒険・バトル・素材経済・食文化を軸に、ファンタジーの裏に潜むSF的真実へと辿り着く、全4巻の冒険ファンタジー。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
感想数 1
文字数 331,613
最終更新日 2026.04.16
登録日 2026.03.01
39
モブ令嬢の私、代筆と噂で悪役令嬢を破滅ルートから逃がします ~この学園の恋の八割は私の手紙で動いてるって、本人たちは知らないけど~
この学園の恋の八割は、私の手紙で動いています。
書いているのは私です。渡すのはお客さんです。届いた恋が実っても、私の名前はどこにも出ません。手間賃は銀貨一枚。西棟三階の空き教室で、放課後だけ開いています。
顔を覚えてもらえない、という取り柄がありました。だから代筆屋ができます。
私が守りたい人がひとりだけいます。セシリア様。あの方には、破滅の夜が来ることになっています。私はまだ一度も口をきいたことがありません。すれ違うだけです。
止めるつもりはありません。ただ、来ないことにするだけです。
そのために、手紙を書きます。書かないこともします。順番を変えます。噂を一本だけ流します。
けれど、私の書いた紙が知らない人の手に渡り、私の合図を知っている誰かが現れ、私の名前を騙る売り物が出回りはじめて――
代筆屋は、自分の字から逃げられません。
感想数 0
文字数 73,228
最終更新日 2026.08.02
登録日 2026.07.20
40
転生悪役令嬢は、クラスメートの黒騎士とプリンを食べたい。──浮気者王子が元婚約者だと気づかずプロポーズしてくるので、ギャフンと言わせます。
キャッチコピー
断罪の瞬間に思い出したのは、消えた「期間限定プリン」の味。
味方は物理で語る聖女(元・学級委員長)と、限界オタクの漆黒騎士(元・クラスメイト)!?
あらすじ
聖アステール学園の卒業パーティー。公爵令嬢レティシアは、第一王子エドワードから身に覚えのない罪で「婚約破棄」と「国外追放」を言い渡されます。
しかし、その衝撃で蘇ったのは、現代日本で試験勉強に励んでいた女子高生・結衣としての記憶でした。
「……私のプリン、会計まだ済ませてないんだけど」
混乱のなか国外追放されるレティシアを救い出したのは、なんと前世の同級生たちでした。清楚な「聖女」の中身は口の悪い学級委員長・陽子。冷徹な「王の番犬」の中身はラノベ好きの隠れオタク・田中君。
前世の絆(?)で結ばれた三人は、自分たちの未来を奪ったクズ王子への復讐を開始します。
作戦は「地味メイクで別人になりすまし、王子をもう一度惚れさせてから盛大に振る」こと。
一方、影では前世から執着を続けるヤンデレ義妹の魔の手が迫り……。
お菓子作りと物理攻撃と公金横領の証拠固めが交錯する、痛快逆断罪ラブコメディ!
登場人物紹介
• レティシア(前世:結衣)
派手な悪役令嬢から、素材を活かした「地味メイク」で儚げな美少女へ変身。好物はコンビニのプリン。
• ヴィンセント(前世:田中)
この国最強の騎士。中身は結衣を推しとして崇める限界オタク。殺気が強すぎて周囲を物理的に凍らせる。
• マリア(前世:陽子)
清楚な聖女。中身は鉄拳制裁も辞さない剛腕の元・学級委員長。得意技は「聖属性物理・平手打ち」。
• アイリス(前世:美紀)
レティシアの義妹。前世から田中君を追い回すヤンデレストーカー。闇魔法で家族の記憶を書き換える強敵。
本作の見どころ
• 「地味メイク」という名の最強変装術: 厚塗りの白粉を落としただけで、クズ王子が別人だと信じ込むほどの劇的ビフォーアフター。
• 前世の同級生トリオによるチームプレイ: 聖女の魔力(物理)と騎士の諜報能力(オタクの執念)を駆使した、容赦ない追い込み。
• スカッと爽快な逆断罪: 王子の公金横領を暴き、大勢の面前で正体を明かして叩き切るカタルシス。
他のサイトにもタイトル違いで公開しています。
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最終更新日 2026.03.28
登録日 2026.03.16
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