男主人公小説一覧
突如トラックにはねられてアレス・バンディットとして異世界転生してしまった、三堂琢磨。
転生した世界はアメリカ西部劇に似ていたがそこは、魔力主義があるのと銃器がめちゃくちゃ弱かった!
神から与えられたチート能力『複製』と『生命付与』を駆使して最強ギルドに成り上がる!
文字数 22,538
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.24
目の前に広がるのは、まるで地獄のような光景だった。
血肉の乱舞の中、悪魔の召喚陣が徐々に形成されていく。悪魔の生贄として売り払われた友人たちは、すでに冷たい死体となって、次は僕の番だ。
巨大な恐怖、怒り、不満、そして絶望に胸を満たしながら、僕は召喚陣の中心に放り込まれた。
もしこの世に本当に悪魔がいるならば——人の命を軽んじるかれらへの罰をもたらしてくれることを願う。
そんな無邪気な考えを抱きながら、僕の意識は人間界を離れていった。
その後、
悪魔は僕のなかに生まれ変わった。
※首日3話、後は1日1話更新です。
※感想やコメントなどが大歓迎です。
※イラストは自分で描いたものです。
文字数 146,464
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.25
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※制作が終わりました! 5/11(土)に完結する予定です(2024.4.24)
※1日1話ずつ公開していく予定です。
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしております。
文字数 253,883
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.11
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
文字数 36,414
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.24
龍園蓮は目が覚めると異世界転生していた。
転生と言っても赤子になったわけではない。異世界においても常軌を逸した強さを持つ存在へと生まれ変わっていたのだ。
そんな好待遇で転生できた蓮は人里を目指し森を彷徨っていると、一人の少女が黒装束の男たちに襲われているところにでくわす。
圧倒的な力で男たちを倒し、少女を救う蓮。
助け出した少女はアリスと名乗り、話を聞くとどうやら彼女は自国のクーデターから逃げてきた王女で、追われているらしい。
ここで彼女を見捨てる事はできない、そう思った蓮は彼女と共に亡命先の国まで旅をする事を決める。
だが、どうやら彼女を狙っている連中は、三百年以上前に封印されたと言われる魔神の配下たちらしい。
アリスを狙い、襲い来る『魔将』たち、そして、世界各地で巻き起こる異変、はたして蓮とアリスは無事に亡命先へと辿り着く事ができるのか。
文字数 33,489
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.05.01
神社のお参り帰りに異世界召喚に巻き込まれた主人公。
巻き込まれただけなのに、狂った姿を見たい為に何も無い真っ白な空間で閉じ込められる。
千年間も。
それなのに主人公は鍛錬をする。
1つのことだけを。
やがて、真っ白な空間から異世界に戻るが、その時に至っていたのだ。
これは異世界で至った男が帰還した現実世界でファンタジーに巻き込まれていく物語だ。
そして、主人公は至った力を存分に振るう。
文字数 44,471
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.30
――人は生きる限り、生き続ける限り、過去の幻を背負い歩いていく
※当作品は長い構想を経て生まれた”青春群像劇×近未来歴史ファンタジー”長編シリーズ小説です。
イントロダクション
西暦2059年
生き別れになった三つ子の魂が、18年の時を経て、今、巡り合う。
それは数奇な運命に導かれた、少年少女たちの長い一年のほんの始まりだった。
凛翔学園三年生、幼馴染三人組の一人、樋坂浩二(ひさかこうじ)、生き別れとなった三つ子の長女、稗田知枝(ひえだちえ)のダブル主人公で繰り広げられる、隠された厄災の真実に迫る一大青春群像劇。
EP2~震災のピアニスト~
~あらすじ~
凛翔学園(りんしょうがくえん)では各クラス毎に一つの部活動を行う。
樋坂浩二や稗田知枝のクラスの仲間入りをしたクラス委員長の八重塚羽月(やえづかはづき)はほとんどのクラスメイトが前年度、演劇クラスとして活動していることを知っていた。
クラスメイトの総意により、今年も演劇クラスとして部活申請を行った羽月のクラスであったが、同じ演劇クラスを希望したのが他に2クラスあることから、合同演劇発表会で一クラスを選ぶ三つ巴の発表会に発展する。
かつて樋坂浩二と恋仲であったクラス委員長の羽月は演劇のための脚本を仕上げるため、再び浩二と同じ時を過ごすことになる。
新たな転校生、複数の顔を持つ黒沢研二(くろさわけんじ)を加えて
演劇の舞台の準備が進んでいく中、語られる浩二と羽月の恋愛の思い出
羽月が脚本化した演劇“震災のピアニスト”
主役に任命された転校生の”稗田知枝”と”黒沢研二”
演劇クラスを巡って立ち塞がる他クラスの存在
交錯するそれぞれの想いが、一つの演劇の中でかつてない最高の舞台を作り上げる。
※エピソード2開始です!近未来の世界観で巻き起こる、エピソード1よりさらに濃密になった青春ドラマをお楽しみください!
表紙イラスト:麻mia様
タイトルロゴ:ささきと様
文字数 27,873
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.29
片岡真琴はイジメが原因で引きこもりになった。
彼は家族の理解もあって少しずつ行動範囲を広げていき、社会復帰の一環としてゴミ出しや家の近くの掃除なんかをするようになっていた。
引きこもりからニートにレベルアップした片岡真琴は妹の就職を機に社会に出る決心をした。
親が紹介してくれた仕事はなるべく人と関わらない仕事だったので彼は少しずつ世間に馴染めるような気がしていた。
だが、そんなタイミングで彼は運命を大きく変える少女と出会ってしまった。
たった一人の少女との出会いによって俺の青春は再スタートすることになったのだ。
異世界からやってきたと言う謎のサイボーグヴァンパイアと何でも出来る超天才女子高生と高校教師になった彼の妹。
そして、彼の運命を大きく変えた金髪の美少女。
彼女たちと過ごすことで彼に隠されたとんでもない秘密が徐々に明らかになっていく。
失われた青春を取り戻すかのような日々の中に起こる小さな変化は彼の人生を過ごす環境を大きく変えていくのであった。
変わってしまった世界を元に戻すように努力するのか、より変化させようと努力するのか、彼の判断は少女たちとの関係も変化させていくのであった。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しています。
文字数 13,967
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.27
毎日更新!
葛西鷗外(かさい おうがい)20歳。
職業 : 引きこもりニート。
親友に彼女を寝取られ、絶賛死に場所探し中の彼は突然深い森の中で目覚める。
異常な状況過ぎて、なんだ夢かと意気揚々とサバイバルを満喫する主人公。
しかもそこは魔法のある異世界で、更に大興奮で魔法を使いまくる。
だが、段々と本当に異世界に来てしまった事を自覚し青ざめる。
そんな時、突然全裸エルフの美少女と出会い――
果たして死にたがりの彼は救われるのか。森に転移してしまったのは彼だけなのか。
サバイバル、魔法無双、復讐、甘々のヒロインと、要素だけはてんこ盛りの作品です。
文字数 225,879
最終更新日 2024.05.02
登録日 2023.11.26
人を助けた代わりにバイクに轢かれた男、工藤 英二
その魂は異世界へと送られ、第二の人生を送ることになった。
侯爵家の三男として生まれ、順風満帆な人生を過ごせる……とは限らない。
裕福な家庭に生まれたとしても、生きていいく中で面倒な壁とぶつかることはある。
そこで先天性スキル、糸を手に入れた。
だが、その糸はただの糸ではなく、英二が生きていく上で大いに役立つスキルとなる。
「おいおい、あんまり糸を嘗めるんじゃねぇぞ」
少々強気な性格を崩さず、英二は己が生きたい道を行く。
文字数 1,429,752
最終更新日 2024.05.02
登録日 2021.12.01
古瀬伴治(ふるせ ばんじ)高校3年生。
小学生の頃から変な名前と【最弱スキル】のせいでいじめられてきた彼は、周囲を見返す為に努力し難関大学への推薦合格を決める。
けれどそれは、いじめの主犯が狙っていた枠で。
完全な逆恨みで罠に嵌められ、ダンジョンの底へと突き落とされてしまう。
──絶対に復讐してやる!
そう誓った彼は何度も死線を乗り越え、やがて最弱スキルを覚醒させる。
そうして不遇な現実の全てをねじ伏せる力を得たバンジは、長年の恨みを晴らすために動き出す──
文字数 51,959
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.18
この世界【イグナース】は千年前に起きた人魔大戦以降六人の王と対立した一人の王が頂点に立ち世界を良き方向へと導いてきた。
七人の王は皆人智を超越した力を有していた。
だが所詮は人族。老いによる力の衰退には抗えず後継者となる者を育成してきたが未だ後継者足り得る者は現れていない。
世界がそんな事になっているなど知らず、とある大陸の小さな国に一つの希望が誕生していた。だがその希望は真価を見出されず僅かな金銭と共に生家を追い出される。
希望は果たして世界を維持する頂点に至り平和を維持するか。はたまた人族の敵と与し世界を千年前の姿に戻すか。
これは真価を見出されず追放された貴族嫡男の人生を追った冒険物語である。
文字数 34,529
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.15
実況者として生きたかったし、このまま生きられると思っていた。炎上して、全てが無くなり自殺してしまったわけだけど。
自殺した後、ふと気が付けば森の中に一人だった。死んだはずなのに、そう思って確認するけどどうやら夢ではないらしい。
この世界で生きていた青年の記憶を頼りに、実況スキルという途方もない可能性に満ち溢れたスキルと自分の実況者として培ったスキルを駆使して自分を実況しながら異世界を生き抜いていく。
文字数 49,330
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.22
文字数 56,680
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.08
教会でしか受けられない神の洗礼――ジョブ。
ルークはそれを【白の祝福】というスキルひとつで執行できるユニークジョブ《導師》なのだが、彼が洗礼で授けるジョブはどれも不遇職ばかり。
ついには魔境にほど近い辺境の廃教会に追放されてしまう。
絶望するルークの前に現れた、小汚い鼠に蛇に鴉たち……彼らはかつては人々に信仰されていた精霊のなれの果てだった。
追放された導師と零落した精霊。
この出会いが世界の勢力図を大きく塗り替えていく。
文字数 26,696
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.26
領地には魔物が溢れ、没落を待つばかり。
【伯爵家に逆らった罪で、共に滅びろ】
そんな未来を回避するために、悪役だった男が奮闘する物語。
文字数 33,521
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.25
男は突然、日々の疲労から過労死した。
目を覚ますと見に覚えのない光景。それも貴族の家柄に転生していたのだ。だが無能力だと発覚してすぐに男は赤ん坊の姿のまま森の大樹の元に捨てられてしまう。
だが、そこで運命的な出会いがあった。
頭から二本のツノを生やし白銀の髪をした美少女悪魔との出会い。名前はリリス。
男はリリスから名前をもらいネオと名付けられた。彼女に面倒を見てもらい、年を重ね、一緒に生活し、それはまるで家族のような関係となっていくのだった。
それからというものネオは特殊な力に目覚めたり、魔王の器だと発覚したりと大忙し。
そして学園に入学し、様々な人と出会い、剣術・魔術を学ぶことによってやがてネオは学園最強の一角と呼ばれるまでに成長するのだが……。
「でもこれじゃスローライフ送れないんだよな」
文字数 72,699
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.26
思いっきり殴られた瞬間に俺は前世の知識が蘇った。
前世はブラック企業で働いていたが、今世も酷い。
虐待を受けているし、いきなり捨てられた。
捨てられた理由は魔力量が少ないから。
でも平民並みにはあるんだけどな。
前途多難だが、俺は異世界の大人の知識があるから心配はしない。
転生先の子供の知識で知ったのだが、この世界には魔法がある。
魔法の呪文というのが独特で火球の呪文一つとっても『火球、飛べ』でも『炎よ球状に渦巻いて敵を穿て』でも何でも良い。
要はイメージを補助する役割だ。
ただし、法則がある。
細かく指定するほど安定が良くなり魔力消費が少なくなる。
その代わりに呪文は長くなり、発動までの時間が長くなる訳だ。
文字数 597,126
最終更新日 2024.05.02
登録日 2023.08.30
雪深い深山にて、魂までも削られていくような老苦と孤独に支配されていた”熊”が、夫に離縁され、その姑に雪山に放り出された女と出会い、2つの命は冬を共に越える事になった。娯楽も何もない洞窟で、女は暇つぶしにと、自身のこれまでを話し始める。苦難も別離も朗々と話す女に、熊は……。
文字数 4,403
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.30
「今のわたしでは・・ここにある・・それだけ」白い部屋で目覚めた俺は、獣人達のいる魔法世界に一人放り出された。女神様にもらえたものはサバイバルグッズと1本の剣だけ。
これだけで俺はこの世界を生き抜かないといけないのか?
あそこにいるのはオオカミ獣人の女の子か。モフモフを愛して止まない俺が、この世界で生き抜くためジタバタしながらも目指すは、スローライフ。
無双などできない普通の俺が、科学知識を武器にこの世界の不思議に挑んでいく、俺の異世界暮らし。
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完結した小説を改訂し、できた話から順次更新しています。基本毎日更新します。
◇基本的にのんびりと、仲間と共にする異世界の日常を綴った物語です。
※セルフレイティング(残酷・暴力・性描写有り)作品
文字数 165,882
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.22
終業直前に突如異世界に飛ばされた僕、三千院侘助は【鍛冶一如】というユニークスキルを手にした。
それは熱した鉄を金槌の一打でイメージする完成形へと成形する鍛冶特化スキルだった。
ちょうど転職を考えていたので手に職ヤッターこれ幸いと鍛冶と異世界の知識を学び始めた僕は図書館で古い本を手にした。
そこから現れたのは封印されていた【溶鉱の魔竜】を名乗る絶世の美女だった。
自己紹介をしたところで契約が結ばれてしまい、魔竜の権能を手に入れた僕は自前のスキル以上に金属を操る能力を手に入れてしまった。それは戦いにおいては無限の可能性を持つ無敵の力だった。
正直、僕は鍛冶が性に合ってるのでひっそりと暮らしたいのだが……どうしても戦いは避けられない。それがこの世界らしい。
僕は鉄を打ちながら、この世界でどう生きるかを模索することにした。その上で戦うことがあれば……しょうがないよね。世界最強の力を使うことになっても。
文字数 2,274
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.05.02
俺は日本で病気にかかって、あの世へ旅立った。
だけど本当は寿命は残ってた。
女神様が間違って15歳の女の子の代わりに俺の命を召したわけだ。
そんな事情かよ。そんじゃ仕方ない。5年間の闘病生活の末に享年21歳。
女神様が代替え案でパラレルワールドに送ってくれることになった。
丁度、俺そっくりの奴が天に召された直後の世界があって、そこに行く。
行き先は今の日本とそっくりだけど、違うのは男女逆転世界。男女比も1対12。
ハーレム? いや無理でしょ。そういうのってハンサム転生したやつの特権。転生先、美的感覚は前と変わらないもん。
モブな俺は、前世の病気のせいでできなかったことやって、普通に大人になればいい。
誰が彼女になってくれれば、御の字だしね。
チート? そんなもん付けくれるより、俺を支えてくれた前世の親と妹が苦労しないように金をやってくれ。
俺は17歳に若返らせてもらえるし、ただ健康な生活を送らせてもらうから。
貞操逆転、男女比狂いの世界に期待したのだけれど・・。
あれ妹の梓、元カノのルナ、それに幼馴染み。なんでこっちの世界にもいるの?
俺、違う世界に行ったんだよね。
文字数 123,664
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.16
アラン・フルーリーは兵士になった。
軍服を着たいと思ったことなどなかったが、それが、彼の暮らす国、イリス=オリヴィエ連合王国での[義務]なのだから、仕方がない。
マグナ・テラ大陸の南側に突き出た半島部と、そこに連なる島々を国土として有する王国は、[連邦]と[帝国]という二大勢力に挟まれた永世中立国だった。
王国に暮らす人々には、誰かに押しつけたい思想も、誇示したい権威もない。
ただ、自分たちのありのままの姿で、平穏に暮らせればそれでよかった。
だから中立という立場を選び、連邦と帝国が度々、[大陸戦争]と呼ばれる大戦を引き起こしても、関わろうとはしなかった。
だが、一口に[中立]と言っても、それを維持することは簡単ではない。
連邦、あるいは帝国から、「我々に味方しないのであれば、お前も攻撃するぞ! 」と脅迫された時に、その恫喝を跳ねのけるだけの力が無ければならない。
だから、王国は国民皆兵を国是とし、徴兵制を施行している。
そこに暮らす人々はそれを、仕方のないことだと受け入れていた。
国力で圧倒的に勝る二大勢力に挟まれたこの国が中立を保ち、争いに巻き込まれないようにして平和を維持するためには、背伸びをしてでも干渉を拒否できるだけの備えを持たなければならなかったからだ。
アランは故郷での暮らしが好きだった。
牧歌的で、自然豊かな農村での暮らし。
家族と、愉快で愛らしい牧場の動物たち。
そこでの日々が性に合っていた。
軍隊生活は堅苦しくて、教官役の軍曹はしょっちゅう怒鳴り散らすし、早く元の生活に戻りたくて仕方がなかった。
だが、これも義務で、故郷の平穏を守るためなのだからと、受け入れた。
幸い、新しく配属になった分隊は悪くなかった。
そこの軍曹はおおらかな性格であまり怒鳴らなかったし、仲間たちもいい奴らだ。
この調子なら、後一年残っている兵役も無事に終えられるに違いない。
誕歴3698年、5月22日。
アランは、家に帰ったら母親が焼いてくれることになっているターキーの味わいを楽しみにしながら、兵役が終わる日を待ちわびていた。
これから王国と自身が直面することになる運命など、なにも知らないままに……。
※本作の本編、「イリス=オリヴィエ戦記」は、カクヨム、小説家になろうにて掲載中です。長編であるためこちらに転載する予定は今のところありません。
文字数 17,591
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.27
校内一静で暗い場所に部室を構える竹ヶ鼻商店街歴史文化研究部。入学以来詳しい理由を聞かされることなく下校時刻まで部室で過ごすことを義務付けられた唯一の部員入間川息吹は、日課の筋トレ後ただ静かに時間が過ぎるのを待つ生活を一年以上続けていた。
そんな誰も寄り付かない部室を訪れた女生徒北条志摩子。彼女との出会いが切っ掛けで入間川は気付かされる。
この部の意義、自分が居る理由、そして、何をすべきかを。
※この物語は、全四章で構成されています。
文字数 58,912
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.21
人類の傲慢さが生み出した人殺しの獣、<メタル>により人類は地上を追われ、生き残るために空へと逃げ出した時代。
“貴族殺し”の罪を犯して故郷の“浮島”を追放された少年“ムジカ”は、3年間を共にした傭兵団長ラウルに謀られ、彼の娘共々“人質”扱いで学園都市、“浮島セイリオス”へと入学させられた。
「俺が傭兵兼講師、お前とリムが、俺が裏切らないよう人質兼学生扱いでワンセットの契約だ。悪い取引じゃねえだろ?」
「ふざけろ。なんで俺が、今更学生やらされにゃならねえんだよ」
だが否定むなしく始まった、学生生活。
嫌々ながらに学生をする羽目になったムジカは、だがひょんなことから<メタル>と戦う義務を負った“貴族”の子供たちと出会い――
「教えてくれよ――お前たちの言う“ノーブル”ってなんだ?」
貴族としての、誇りと名誉。責務と権利。幼い頃の憧れと――命を捨ててでも戦う、覚悟。
卑しさと、高潔さと。これはその狭間で生きる少年の、“戦う理由”を探す物語。
文字数 270,362
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.02.05
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
文字数 2,982,644
最終更新日 2024.05.02
登録日 2021.12.30
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
文字数 635,095
最終更新日 2024.05.02
登録日 2021.09.30
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
文字数 82,569
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.20
何もかも全く上手く行かない人生を送った【ウォード】は死の間際に神に祈った。
「もし、輪廻転生があるのならば贅沢は言いません。俺に〚幸運〛を授けて下さい。」
その言葉を最後に【ウォード】の人生は幕を閉じた。
そして【ウォード】は輪廻転生により新たな生命を得る事に…転生先は貧しい農家夫婦の五男【ウォード】として生まれてたのだが、本来ならばある筈のない前世の記憶があったのだ。
前世の不幸な記憶を持ちながらも、今度は『幸せな人生を送りたい』との思いで努力を続ける【ウォード】だった。
【ウォード】が5歳になり教会でスキル確認の儀式で、自分のスキルは〚幸運〛だと判明するが、得たスキルはそれだけだった。
これはスキル〚幸運〛のみで人生を歩む事になった【ウォード】の物語です。
文字数 311,018
最終更新日 2024.05.02
登録日 2023.08.17
攻撃、回復、バフ、デバフ。初級~中級限定ながら様々な魔法に加え、斥候と同程度の武具も使える魔法使いレント。しかし、一芸に特化したメンバーで小隊を組む冒険者達の中では居場所が無く、人員が欠けたときの穴埋め要員、日雇い魔法使いと呼ばれていた。
けれどレントはまったく気にしない。そもそも、人付き合いが苦手で小隊なんか組みたくないから、手当たり次第に技能を身に着けているのだ。器用貧乏な技能をフル活用してソロでマイペースに生ていたレントは、ある日「遠い国から魔法で拉致られてきた」と話す人形遣いと出会う。
文字数 41,972
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.20
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
文字数 7,633
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.27
佐藤大輔23歳はニートである。
親の脛を齧って齧りまくるヘタレの青年が、起きると見たことのない島にたどり着いていた。
これはニートがニートを脱却するための、死屍累々の奮闘記である。
文字数 234,514
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.03.10
山奥の田舎で育った「ソラ」が母を探しに旅に出て、
世界を周り、出会いと別れを繰り返す。
そんな物語です。
文字数 123,355
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.14
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
基本的には火、木、土に投稿していくと思います。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
文字数 1,595,154
最終更新日 2024.05.02
登録日 2021.02.08
正統勇者一行は遂に世界の元凶である魔王ストレイシープの元に辿り着く。しかし、そこに待ち受けていたのは圧倒的な実力差と絶望の恐怖であった。仲間たちは戦意を失ったが勇者アルバトロスだけは希望を捨ててはいない。それは、アルバトロスにある秘策があったからである。アルバトロスは【逆転の宝玉】を使い魔王との体の入れ替えに成功した。勇者の体に入れ替わった魔王ストレイシープは、下等生物の人間になってしまった。元に戻る方法はなく絶望した魔王ストレイシープだが、勇者の仲間たちと触れ合うことにより、人間の感情感覚を共有して共に旅をすることを決断する。そして、魔王に敗れた正統勇者一行は敗戦勇者として王都に戻る新たな旅が始まった。
文字数 19,133
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.26