異世界恋愛 小説一覧
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1
幼なじみを妻にしたいと仰るなら、どうぞ勅書をお読みください。婚約を命じられたのは侯爵家の嫡男と、私の名でございます
「王命のお相手を、彼女に替えていただけるよう陛下にお願いする」
幼なじみの手を取ったまま、婚約者はそう仰いました。父は「王命だ、我慢しろ」とだけ言い、母は目を伏せました。
ええ、構いません。泣いてすがるつもりも、陛下に申し上げることもございません。
ただ、あの勅書は、読めば分かるように書かれております。
婚約を命じられたのは、侯爵家と伯爵家ではございません。「侯爵家の嫡男」と——私の名です。
名で下された王命は、陛下にしか書き換えられません。そして陛下は、一度下した命を書き換えないお方です。
替えられないのは、私のほうではございませんでした。
今さら勅書を読み返しても、もう遅いのです。
※毎日6・10・12・16・18・21時に更新します。
感想数 12
文字数 27,093
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.21
2
「男なんて面倒」と言う親友に、婚約者を奪われました
外交官の婚約者を親友イネスに奪われたフローラ。
フローラよりも、イネスのほうが外交官の妻に向いているのだと。
甘えた態度を取るフローラと、何でもはっきり言うサバサバしたイネス。
婚約者が選んだのは、後者だった。
婚約も、長年の友情も失ったフローラの前に現れたのは、父が懇意にしている隣国の外交官セヴラン。
元婚約者と同じ外交官。
身分も立場も、特別に上というわけではない。
けれど、彼との結婚によって、フローラの人生は思いがけない方向へ進んでいく。
一方、フローラを捨てた元婚約者もまた、少しずつ気づき始めていた。
落ち込んだとき、そばにいてほしいと思うのは、本当にサバサバした彼女なのだろうか、と。
※R15にしていますが、ほぼないです
※モデルは18世紀頃のイギリス、フランスをメインに、ドイツが少々。ただし架空世界のため、史実とは異なる部分もございます。
感想数 27
文字数 82,502
最終更新日 2026.09.21
登録日 2026.08.24
3
【一章完結】姉への対抗心で私と結婚した夫に、さようなら。【二章・番外編】
姉の駆け落ちで、代わりに姉の婚約者だった公爵子息と結婚した私。
五人の子供にも恵まれ、私は夫に愛されていると信じていた。
けれど、夫の書斎で見つけた一通の報告書が、八年間信じてきた幸せを覆していく。
※一章完結済み。
二章は本編の番外編で、ラブコメになる予定です。
18:10更新、2~3話程度で終了予定です。
感想数 0
文字数 13,260
最終更新日 2026.09.22
登録日 2026.09.22
4
結婚三周年の朝、夫から「今日から別々に暮らそう」と告げられました
結婚三周年を迎えた朝、イレーネは夫のユベールと、これからも穏やかな結婚生活を続けていくのだと思っていた。
ところが、二人で朝食を囲んでいたユベールは、突然「今日から別々に暮らそう」と告げる。
離縁したいわけではない。ただ、これからは同じ屋敷で暮らさず、少し距離を置きたいのだという。
思いがけない言葉に傷つきながらも、夫がそれを望んでいるのなら無理に引き留めることはできない。離縁すれば教会への手続きだけでなく、両家や社交界への説明も必要になるため、イレーネは婚姻関係を続けたまま自分が別邸へ移ることを決める。
そうして始まったユベールのいない生活は、当然寂しいものになるはずだった。
けれど、別邸で過ごす日々が重なるにつれて、イレーネの中には思いもしなかった変化が生まれていく。
そして妻を送り出したユベールもまた、自分が想像していたものとはまるで違う別居生活を送ることになった。
感想数 9
文字数 12,355
最終更新日 2026.09.19
登録日 2026.09.19
5
夫には忘れられない人がいる
「……済まないが、あなたを妻とも家族とも思えない」
クロエが王命で嫁いだその日、書類上の夫は今にも死にそうな目と声でそう言った。
夫の背後にはだいぶ年上の前妻の大きな肖像画。そして間にはおろおろと立つ、肖像画そっくりの半透明の“彼女”が。
「旦那様、憑かれてませんか?」
「ああ、疲れている」
*
辺境“伯”なんて立派なものではない、辺境にあるいち伯爵家。
幼くして両親を亡くしてすぐに結婚した領主・アルバートが、再び妻を失って一年以上。辣腕と名高かった彼は塞ぎこみ、殆ど一人で過ごしているという。
徐々に荒れる耕地に、滞る王家との共同事業。迫る王都の大きな祝祭でも、王へ捧げものをする義務を果たせそうにない。
事態を重く見た国王は、王妃の侍女であり高名な教会の令嬢・クロエを後妻として送り込む。
一年経っても変わらなければ、領主の地位から開放すると彼に約束をして。
妻兼監視役でありながら、葬儀を見慣れているクロエは夫の無気力さに死の気配を感じ取る。
そこに幽霊となった前妻・ローズマリーが度々訴えかけてきて……。
「分かりました、一緒に解決しましょう」
クロエは手帳片手にローズマリーの指さしでヒントを貰いながら、アルバートに生きてもらいたいと願うのだが――。
この作品は他サイトにも掲載しています。
※2万字以内の短編です。
文字数 10,272
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.22
6
断罪の場でわたくしは一言も申し上げません。三年間お教えしてきたことを、どうぞご自分でお読みくださいませ
私は三年間、あの方の半歩後ろに立ってきた。
あの方は、人の言葉を書いてあるとおりにしか受け取れない。だから私は扇の陰で一言だけ添える。その侯爵は本気で怒っている、そちらの夫人は同意していない、いま笑ってはいけない。三年、一度も外さなかった。誰も気づいていない。あの方自身も。
その方が、大広間で私を呼び出した。証人も証拠も揃っている。
「申し開きはあるか」
ございません。わたくしは何も申し上げません。
否認も弁明もせず、私は黙って立っていた。だからあの方は、生まれて初めて自分で場を読むことになった。
味方として名を挙げた侯爵の顔が、なぜ動かないのか。証人の声が、なぜ途中で細くなったのか。「皆もそう思うであろう」と広間に向けた同意の求めに、なぜ誰も応えないのか。
わたくしはもう、お教えいたしません。
※初日以降は毎日12時・22時に更新します。
感想数 3
文字数 83,403
最終更新日 2026.09.20
登録日 2026.09.03
7
政略結婚なので、婚約者に愛されたいとは言えません
侯爵令嬢アデリナには前世の記憶がある。
貴族の結婚とは家同士を結ぶ契約。そう考える彼女は、十年前に王太子エドガーとの婚約が決まって以来、「政略結婚なのだから、愛まで望んではいけない」と自分に言い聞かせてきた。
本当は、ずっと彼が好きだった。
そんなある日、別の公爵令息から縁談が届く。かつて婚約を必要とした政治的事情も、今では薄れているという。
ならば好きな人を自由にしてあげるべきではないか。
そう考えたアデリナは、自ら十年続いた婚約を見直そうとするのだが――。
感想数 0
文字数 9,662
最終更新日 2026.09.22
登録日 2026.09.22
8
婚約者の母に「平民の娘は裏口から」と追い返されました。翌朝、その屋敷を正門ごと買い取ります
裕福な商家の娘クララは、財政難の侯爵家嫡男アルバートと婚約している。
侯爵家の王都屋敷は借金のため売却されることになっていた。クララは結婚後も一家がそこで暮らせるよう、翌朝、自分の資金で屋敷を買う予定だった。
ところが購入前日、屋敷を訪れたクララは、未来の義母から正門で止められる。
「平民の娘は、裏口から入りなさい」
アルバートも母を止めない。
「今日だけは母の顔を立ててくれ。君なら分かるだろう」
そう言ってクララへ我慢を求めたうえ、翌日の屋敷代だけは予定どおり支払うよう念を押した。
クララは、ようやく理解する。
彼らが家族として迎えたいのは、自分ではない。自分の資金だけなのだと。
翌朝、クララは予定どおり屋敷を購入する。
ただし、侯爵家のためではない。
新しい所有者として昨日と同じ正門へ戻り、再び裏口へ回るよう命じる侯爵夫人へ告げる。
「いいえ。本日から、この屋敷は私のものです」
正門が開き、クララは自分の足で屋敷へ入る。
それでもアルバートは、結婚すればクララの屋敷も侯爵家のものと同じだと考えていた。
しかしクララが見直したのは、屋敷の使い道だけではなかった。
文字数 14,954
最終更新日 2026.09.04
登録日 2026.09.04
9
妹が後継者に選ばれました。――私の人生はここからでした
侯爵家の長女リディアは、幼い頃から次期当主として育てられてきた。
しかし十七歳のある夜、父が後継者に選んだのは妹のエレナだった。
領民との距離が近く、人と人をつなぐことに長けた妹。父の判断は正しい。リディア自身も、そう納得している。
だから妹を恨んではいない。
ただ、一つだけわからなかった。
六歳からずっと「次期当主」として生きてきた自分は、その役目を失ったら何になるのだろう。
ところが数日後。
後継者ではなくなったリディアの前に、それまで考えたこともなかった未来が次々と現れ始める。
感想数 2
文字数 9,098
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.17
10
私が死ぬ夏を、あなたはまだ知らない
聖女ミレーユに残された時間は、あと三十日。
夏至の日の大儀式で、王国を守るため命を捧げる――はずだった。
けれど彼女は、すでに何度も死に戻りを繰り返している。
自分が生きようとするたび、大切な誰かが死んだ。
だから今度こそ、誰も巻き込まずに死のうと決めた。
残された三十日くらい、好きに生きたい。
街へ行って、甘いものを食べて、恋だってしてみたい。
そんなミレーユのそばには、幼い頃からずっと一緒だった護衛のセドリックがいた。
けれど彼と過ごすうち、ミレーユは初めて願ってしまう。
――死にたくない。
あなたと一緒に、生きたい。
死ぬ覚悟をした聖女が、終わるはずだった夏の先を選ぶ物語。
※全話予約投稿済。
感想数 0
文字数 67,564
最終更新日 2026.09.22
登録日 2026.09.17
11
婚約破棄されたので、王宮の仕事も辞めます~北の辺境伯は、働きすぎの私を休ませたい~
六年間尽くした王太子から婚約破棄を告げられた夜、ヴィクトリアは仕事の印章も置いて王宮を去った。
母から継いだ北の領地で、これからは自分のために生きていこう。
そう決めたはずなのに、気づけばまた、食事を後回しにして書類に向かっている。
役に立つことが、愛される条件だと思っていた。
そんな彼女の仕事を認めた辺境伯レオンハルトは、忙しい予定表に「夕食」と書き込んだ。
彼と交易路を育てるうち、王都を離れた実務官や職人たちも仲間になっていく。
手を動かした分だけ、誰かの暮らしが温まっていく。
一方、彼女を手放した王宮では、予算も物資の手配も滞り始めていた。
戻ってほしいと言われても、もう、私の帰る場所は決まっています。
契約と帳簿で領地を支える有能令嬢と、彼女の働かない時間も共に過ごしたい辺境伯。
仕事の相棒から、人生を共にする二人へ――。
全45話/完結まで執筆済み/ハッピーエンド。
感想数 0
文字数 21,460
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.22
12
私はあなたに恋をしません
水の国の王立学園に通うリーナ・アクアリスには、心に決めた相手がいる。
けれど相手のセイルは、火の国へ交換留学中。水の国では十六歳になるまで婚約できず、本人が同席しなければ正式な手続きもできない。だから二人は、互いに想い合いながらも、まだ婚約者ではなかった。
そんな中、火の国から名門令息イグニス・ヴァルフレアが留学生としてやってくる。人当たりがよく、語学に堪能なリーナは彼の世話役に任じられるが、イグニスはリーナの親切を好意と受け取り始める。
「心に決めた相手がいます」
そう告げても、彼は信じない。
相手が姿を見せないなら、名を出せないなら、それは嘘か、まだ自分にも余地があるということだと。
けれどリーナの答えは、最初から決まっていた。
私は、あなたに恋をしません。
文字数 83,991
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.02
13
断罪される悪役令嬢ですが、殿下。それ、私の婚約者じゃありません。
卒業パーティーの真っ最中、侯爵令嬢エルシアは突然、王太子から身に覚えのない罪を並べられ、悪役令嬢として断罪されてしまう。
ところが、証拠を調べれば調べるほど、エルシアには犯行が不可能だったことが判明。そもそも彼女は極度の人見知りで、猫すら怖い。
さらに混乱するエルシアの前で、王太子が最後に告げた一言が決定打になる。
「君との婚約は、今日をもって破棄する!」
「……殿下、それ、私の婚約者じゃありませんよ?」
どうやら王太子は、婚約者を盛大に取り違えていたらしい。
断罪するはずだった王太子と、断罪された悪役令嬢。二人の勘違いから始まる、ちょっと騒がしくて、ときどき甘い恋愛コメディ。
感想数 7
文字数 9,509
最終更新日 2026.08.28
登録日 2026.08.26
14
三年間あなたの領地を切り盛りしてまいりましたが、離縁いたします。帳簿も契約書もすべて私の名で結んでおりますので、どうぞご自由に
婚礼の夜、夫は寝室に来なかった。三年、一度も。代わりに来たのは書類の束だった。
伯爵家に嫁いで三年。私は帳簿を締め、領民の訴えを聞き、商人と話をつけた。夫は舞踏会で笑い、私の仕事を自分の手柄として語った。
「君との結婚は、家同士の義務だったんだ」
幼馴染の令嬢を後妻に迎えるつもりらしい。分かりました。離縁いたします。
ただ、ひとつだけ確認していただきたいものがあります。この三年で交わした契約書、二百八十七通。羊毛の買い付けも、石工の手配も、橋の普請も、署名はすべて私の名です。あなたは一度も目を通さず、面倒くさそうに私へ押しつけてこられました。
契約は、人に付きます。家にではなく。
夏が来て、伯爵領に商人が来ない。
私は隣の辺境伯領で、同じ仕事をしています。ここの領主は、差し出した書類を最後まで読んだ。読んでから、こう言った。
「あなたの名で結んでください。私の名ではなく」
※毎日19時に2話ずつ更新します。
感想数 1
文字数 80,843
最終更新日 2026.09.02
登録日 2026.08.17
15
私の価値を知らなかったのは元婚約者だけでした~婚約破棄された実務令嬢は、辺境伯と「何もしない午後」を選ぶ~
七年間婚約者だったオスカーから、「華がない」「帳簿と駅路ばかりの女」と建国祭の夜に捨てられた伯爵令嬢リディア。
だが、その場で彼女の過去の仕事に救われた商会長、辺境伯、隣国の王子、魔王が相次いで求婚する。熱狂する会場で、リディアが返した言葉はただ一つ。
「私は、誰かの業績に対する賞品ではありません」
全員への返事を保留した彼女は、大雪による北峠封鎖まで三十日と迫った四境交易の危機へ挑む。空の薬草棚、動かない荷馬車、同じ名で量の違う樽、すべてを止める巨大契約。記録と交渉で詰まりを解くほど、元婚約者が見ようとしなかった七年間が明らかになっていく。
そんな中、北境辺境伯レオンハルトだけは、彼女の能力を奪い合わず、答えを急かさず、仕事をしない時間にも価値があると伝えてくれた。
これは、捨てられた有能令嬢が別の誰かの賞品になる話ではない。仕事も、休息も、隣にいる人も、自分で選べるようになる話。
契約と記録による納得型ざまぁ/一途で不器用な辺境伯との大人の恋/全36話・完結。
感想数 0
文字数 73,778
最終更新日 2026.09.19
登録日 2026.09.10
16
無能として捨てられた聖女ですが、氷の公爵様に拾われて溺愛されています ~今さら戻ってこいと言われても、もう手遅れです~
「無能」と蔑まれ、家族から虐げられてきた伯爵令嬢エレナ。
妹マリアばかりを可愛がる両親には使用人同然に扱われ、婚約者レナートからは王宮の建国祭で身に覚えのない罪を着せられ、公開の場で婚約破棄を言い渡されてしまう。
さらに実家からも勘当され、冷たい雨の夜へ着の身着のままで追い出されたエレナ。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、冷酷無比と恐れられる北方の公爵セオドア・グランヴェルだった。
「私には、お前の力が必要だ」
公爵領へ迎えられ、初めて温かな食事や優しさを与えられたエレナは、やがて自分が“無能”などではなく、土地を癒やし、結界を張り、魔獣すら退けるほどの強大な聖女の力を持っていたことを知っていく。
一方、エレナを追放した伯爵家では、豊かだった土地が枯れ、薬草も育たなくなり、偽りの聖女だった妹の力も次々と露呈していく。
捨てられた令嬢と、彼女だけを一途に愛する氷の公爵。
すべてを奪われた少女が、本当の居場所と愛を手に入れる、溺愛×ざまぁの王道異世界恋愛。
※残酷描写があります。
感想数 0
文字数 62,086
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.21
17
妹が私の婚約者を奪いました。でも父まで妹を選んだので家を出ます。祖母から世界最大商会を継いだ私に、今さら帰ってこいと言われても遅すぎます
婚約者を妹に奪われ、父にも見捨てられた伯爵令嬢エレノアは、家を追い出される。
けれど、それは人生最悪の日であり、最高の日でもあった。
亡き祖母が遺したのは、世界最大商会の会頭の座と莫大な財産。
商会を立て直し、世界中から称賛される一方で、没落した家族と元婚約者は「戻ってきてほしい」と泣きついてくるが……。
「あなたたちが捨てたのは、私ではなく未来です。」
もう二度と、その手は取りません。
文字数 10,098
最終更新日 2026.07.01
登録日 2026.07.01
18
婚約破棄ですか?では貸したものを返してください
卒業記念の舞踏会で、第二王子レオナルドから突然婚約破棄を告げられた公爵令嬢セシリア。
男爵令嬢エミリアの言葉だけを信じ、三年間婚約者だったセシリアの言葉には耳を貸さないという。
ならば仕方ありません。
婚約者でなくなった以上、殿下に貸していた屋敷も馬車も馬も使用人も、すべて返していただきます。
公爵家の支援を自分のものだと思っていた王子と、豪華な暮らしを夢見ていた男爵令嬢。
二人が失ったものとは――。
婚約破棄から始まる、すっきり爽快なざまぁ短編。
感想数 4
文字数 5,965
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.09.08
19
「心配しすぎで役立たず」と婚約破棄された令嬢ですが、私だけが災厄の前兆を見抜けるので、辺境公爵様に必要とされています
「心配しすぎで役立たずだ」
婚約披露の場で王太子レオンハルトから婚約を破棄された公爵令嬢ミレーヌ。
彼女には、地中を巡る金色の流れと、災厄の前兆である黒い亀裂が見えていた。だが、いくら危険を訴えても「考えすぎ」と退けられ、ついには居場所まで失ってしまう。
そんなミレーヌへ手を差し伸べたのは、災害の多い辺境を治める公爵カイルだった。
「君の心配には根拠がある。私の領地には、君が必要だ」
初めて警告を信じてくれる人と出会ったミレーヌは、洪水や鉱山崩落の危機から領民を救い、少しずつ自分の慎重さを受け入れていく。
しかしその頃、彼女を追い出した王都の地下では、国を揺るがす巨大な亀裂が広がっていた――。
これは、欠点だと思っていた「心配性」で多くの命を救い、自分の役目と居場所、そして愛を手に入れる令嬢の物語。
感想数 2
文字数 103,995
最終更新日 2026.09.23
登録日 2026.09.01
20
妹を愛人にしたいと言われたので、弟を愛人にもらう。
婚約者の王太子から「妹を愛人にしたい」と言われた公爵令嬢オフィーリア。
「では私は殿下の弟を愛人にさせていただきます」
「どの弟がいい?」
「全員ですわ」
こうしてオフィーリアは、王子三人を愛人にすることになった。
ところがこの三人、どうやらただの「いらない王子」ではなかったようで――。
感想数 3
文字数 1,917
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.09.08
21
あなたの番は、もうどこにもいない
※9/16に番外編を追加しました。
竜族の長・レオンハルトの「番」として選ばれたツェツィーリア。
十五歳で出会った彼に少しずつ惹かれ、十八歳になったら隣にいたいと願っていた。
けれど、ある術によって番の感覚が弱まったことで、レオンハルトは彼女を疑い始める。
「昔、お前に優しくしたのも、術の影響だったのかもしれない」
愛した日々まで否定されたツェツィーリアは、それでも自分の気持ちだけは手放さなかった。
やがて明らかになる真実。
遅すぎた後悔。
そして、命を懸けた別れの先で――。
これは、運命の番を失った少女が、自分の意思でもう一度愛を選ぶ物語。
感想数 44
文字数 110,056
最終更新日 2026.09.16
登録日 2026.09.01
22
婚約者を奪った妹が、私の加護刺繍まで自作として王妃様に献上しました。では御前で続きを縫っていただきましょう
リネット・ベルフォードは、加護刺繍を扱う令嬢である。
王妃様の巡幸礼装に縫い込む守護紋。騎士団の護符。誰かを守るための刺繍を、彼女は長く縫ってきた。
しかしリネットは、妹コレットに婚約者セドリックを奪われる。さらに家族から沈黙を強いられたまま、王妃様の御前へ連れて行かれた。
そこでコレットが差し出したのは、リネットが半年かけて縫った加護刺繍だった。
「王妃様のお身を守るものですから、一針ごとに祈りを込めました」
妹はそう微笑み、セドリックも彼女を王妃付き刺繍師に推薦する。
けれど、加護刺繍は模様を真似るだけでは発動しない。糸の染め、下絵、針順、縫い手の魔力の癖。その全てが合って、初めて守護紋になる。
リネットは王妃様の御前で、妹に告げる。
「あなたの作品だと言うのなら、どうぞ、御前で続きを縫っていただきましょう」
妹の手元で加護糸が死んだ時、王妃様も、近衛騎士団長ノアも、真の縫い手に気づき始める。
婚約者を取り戻すためではない。
自分の技術と名誉、そして王妃様の安全を守るために、リネットは針を取る。
文字数 13,692
最終更新日 2026.06.18
登録日 2026.06.18
23
【完結/R18】公爵の旦那様の後妻に収まったら、とんでもない隠れ絶倫でした!!
十八歳の伯爵令嬢エルミールは三十一歳の公爵であるアルベールの後妻となった。
彼には息子がいたが、なんと息子のフランシスはエルミールと同い年だったのだ。
どうやらアルベールが彼女に婚姻を迫ったのには、フランシスが深くかかわっているらしく――?
日夜アルベールに愛されるエルミールが、旦那であるアルベールと息子のフランシスに翻弄されていく。
(本番はアルベールとしかありません/3Pではないです)
感想数 2
文字数 73,218
最終更新日 2026.09.20
登録日 2026.04.10
24
うちの婚約者、たぶん攻略対象です
七歳の誕生日に前世の記憶を取り戻したアリアナは、自分が乙女ゲームの攻略対象レイナルトの婚約者だと知る。
将来の面倒事を避けるため、彼から距離を置こうと決意するアリアナ。しかし、中庭でも図書館でも購買でも、なぜか行く先々でレイナルトと遭遇してしまう。
避けているはずなのに近づいてくる婚約者。そんな彼には、アリアナを追いかける理由があるようで――。
文字数 2,445
最終更新日 2026.06.15
登録日 2026.06.15
25
婚約破棄から始まった、それぞれの選択とそれぞれの未来
「エレノア・グランベル。君との婚約を破棄する」
十二年間、王太子妃になるために生きてきた公爵令嬢エレノアは、ある日突然、王太子アルベルトから婚約破棄を告げられる。
しかも理由は、別の令嬢を愛しているから。
エレノアはその申し出を受け入れ、小広間をあとにした。
これで、一つの婚約が終わる。
――はずだった。
ところが翌日。
王太子と公爵令嬢が結婚する。
長いあいだ当然とされてきたその未来が消えたことで、思いもよらないところから次々と変化が起こり始める。
感想数 0
文字数 12,471
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.09.11
26
婚約者は妹に譲ります。でも、私の人生まで譲るつもりはありません
伯爵令嬢エレノアは、幼い頃から妹に何でも譲ってきた。
ドレスも、お菓子も、家族との時間も。
「お姉様ならできるでしょう?」
そう言われれば、領地経営から社交まで引き受けた。
そんな彼女がある日、婚約者から告げられる。
「エレノア。すまない。僕は君ではなく、リリアを愛している」
婚約者まで妹に譲ることになったエレノア。
ところが家族は、婚約がなくなったあとも彼女がこれまで通りすべてを支えてくれると思っていた。
けれど――婚約者を譲ったことで、エレノアの人生は思いがけない方向へ動き始める。
感想数 1
文字数 7,379
最終更新日 2026.09.10
登録日 2026.09.10
27
王太子殿下、私の結界魔道具を寵姫の発明にするのですね。では、設計者署名を消した王都防衛計画書を提出してください
王都を守る新型結界魔道具を設計した伯爵令嬢イリスは、防衛会議の場で王太子レオンスから告げられる。
「この魔道具は、寵姫リリアナの発明として発表する」
功績を奪われるだけではない。王太子は、王都防衛計画書に刻まれたイリスの設計者署名まで消そうとしていた。
だが、その署名はただの名前ではない。結界魔道具の安全認証、起動許可、保守責任、緊急停止権限を兼ねる魔法署名だった。
イリスは静かに問い返す。
「では、設計者署名を消した王都防衛計画書を提出してください」
王太子は署名の意味も知らず、寵姫は設計の中身を説明できない。王都防衛司令官ノアの正式監査のもと、寵姫の発明書類に欠けた安全手順と、王太子の私情による功績横取りが公的に明らかになっていく。
婚約者として黙ることも、責任だけを押しつけられることも、もうしない。
これは、奪われかけた署名と功績を取り戻し、王都を守る結界技師として自分の名で未来を選ぶ令嬢の物語。
文字数 17,846
最終更新日 2026.07.10
登録日 2026.07.10
28
選ばれなかったのは、どちら?
「あなた、本当にうちの家にふさわしいと思っているの?」
その一言で、すべては終わるはずだった。
婚約者は沈黙し、公爵夫人は微笑む。
わたくしはただ、静かに席を立った。
――それで、終わりのはずだったのに。
届いた一通の封書。
王城からの照会。
そして、夜会に現れた“迎え”。
その日、選ばれたのは――どちらだったのか。
文字数 4,041
最終更新日 2026.05.09
登録日 2026.05.04
29
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
感想数 24
文字数 39,481
最終更新日 2023.05.19
登録日 2023.05.11
30
「お前を愛することはない」と白い結婚宣言された俺は調査に乗り出した
「お前を愛することはない」
結婚初夜、夫である王太子からそう宣言された公爵令嬢。
だが、周囲の令嬢たちに話を聞いてみると、この国では白い結婚がやたらと多いらしい。
病弱な幼なじみ、聖女、真実の愛、呪い、前世の恋人――。
「……ロクな理由がないな」
自分の夫も同じなのか?
理由を確かめるため、俺は調査に乗り出した。
感想数 1
文字数 6,203
最終更新日 2026.09.20
登録日 2026.09.19
31
捨てられ令嬢、森の端で小さな石鹸工房を始めます 〜肌荒れ令嬢の手作り石鹸が、王都の貴婦人たちと無口な辺境伯の心まで洗ってしまいました〜
婚約者を義妹に奪われ、実家からも追い出された元伯爵令嬢リリアーナ。
「地味で、香水もまともにつけられない令嬢など恥だ」
そう笑われた彼女には、誰にも認められなかった得意なことがあった。
それは、薬草と油と花の香りを使った、肌に優しい石鹸作り。
肌が弱かったリリアーナは、幼い頃から自分のために石鹸や香り袋を作っていた。
けれど貴族社会では、高価な香水をまとえない彼女は「みすぼらしい令嬢」と見下されるばかり。
居場所を失ったリリアーナは、亡き母が残した森の端の小屋で、小さな石鹸工房を始める。
最初のお客様は、手荒れに悩む村の洗濯女。
次に訪れたのは、戦傷と肌荒れに苦しむ無口な辺境伯。
やがてリリアーナの石鹸は、肌荒れに悩む貴婦人たち、香水が苦手な令嬢、汗の匂いを気にする騎士たちの間で評判になっていく。
一方、リリアーナを捨てた元婚約者と義妹は、彼女の商品が王都で流行し始めたことに焦り始める。
「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅い。
私はもう、誰かの顔色をうかがう令嬢ではない。
これは、捨てられた元令嬢が、手作り石鹸で人々の悩みを洗い流しながら、王国一の香り職人へと成り上がっていく、明るく優しいものづくり恋愛ファンタジー。
無口で不器用な辺境伯の静かな溺愛つき。
文字数 2,167,548
最終更新日 2026.09.22
登録日 2026.07.05
32
「君を愛することはない」と言った公爵様は、私が婚約を解消した途端に壊れました
「勘違いするな。私は君を愛することはない」
婚約発表の夜、公爵アレクシスからそう告げられた伯爵令嬢エレナ。
幼い頃から彼を慕い続けていたエレナは、その言葉を受け入れようと必死に笑う。
婚約者なのに隣に座らせてもらえない。
贈り物をしても素っ気ない返事。
夜会では別の令嬢と親しげに話す。
やがてリリアという令嬢から、
「アレクシス様は、私といるときはよく笑われるの」
そう告げられたエレナは、ついに決意する。
「もう、私から身を引きましょう」
王宮で婚約解消を申し出たエレナ。
アレクシスは「……そうか」と冷たく答えた。
ところが、彼女がいなくなった翌日から、公爵の日常は少しずつ壊れ始める。
毎朝届いていた花。
好きな菓子。
体調を気遣う手紙。
それらすべてが、エレナによって用意されていたものだった。
「……私は、何をしていた?」
そしてアレクシスは知る。
エレナは、自分を一度も嫌ってなどいなかった。
さらに公爵家に伝わる呪いの秘密が明らかになる。
彼がエレナを遠ざけていた本当の理由。
それは――
**誰よりも彼女を愛していたからだった。**
だが、愛する者を守るためについた嘘は、最愛の女性を深く傷つけていた。
「君を愛している」
「……今さらです」
一度失った愛を取り戻すため、公爵は初めて彼女を追いかける。
そしてエレナが最後に選ぶ答えとは――。
**「愛していない」のではなく、「愛しているからこそ、愛していないふりをしていた」。**
冷酷公爵の後悔と溺愛、そして一度壊れた二人の恋が、もう一度動き始める。
感想数 5
文字数 5,495
最終更新日 2026.08.09
登録日 2026.08.09
33
「妻は飾りでよい」と三年間放置されました。夫が愛人の子を跡継ぎにすると言うので、結婚契約書の第七条を読み上げます
伯爵夫人セレスティアは、結婚初夜から三年間、夫アーヴィンに「飾りの妻」として放置されてきた。
父を亡くし、母から継いだルクレール商会を守るために結んだ婚姻。大恋愛ではなかった。それでもセレスティアは、いつか穏やかな夫婦になれるかもしれないと、ほんの少しだけ期待していた。
しかし半年ぶりに屋敷へ戻ったアーヴィンは、婚姻前から隠していた愛人リディアと五歳の息子ノエルを連れていた。
「この子を、オルブライト伯爵家の跡継ぎにする。君は今まで通り、飾りの妻でいればいい」
そう告げられたセレスティアは、静かに婚姻契約書を取り出す。
第七条。
夫が妻の書面同意なく婚外の子を跡継ぎとし、妻の持参財や商会権利をその子の相続財産に含めようとした場合、妻は即時離縁、持参財返還、違約金、資産回収を請求できる。
一か月前、王立契約院の立会人ユリウスに問われて、セレスティアはようやく自分の望みを言葉にした。
愛ではなく、自分の名を取り戻したい。
夫の契約違反が公の場で明らかになる時、飾りと呼ばれた妻は、自分の人生を取り戻す。
文字数 14,065
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.06.12
34
婚約破棄された瞬間、元婚約者の「破滅の未来」が見えました
公爵令嬢エレノアは、十年間婚約していた王太子レオンから、突然婚約破棄を告げられた。
理由は、新たに現れた聖女マリアベルを愛しているから。
「君よりも、彼女を選ぶ」
大勢の貴族が見守る舞踏会で、そう告げられたエレノア。
しかし、その瞬間だった。
目の前の景色が歪み、エレノアには「未来」が見えるようになっていた。
五年後。
王太子となったレオンは聖女と結婚する。
だが、その二年後――王都は炎に包まれる。
国は滅び、聖女は処刑され、レオンもまた処刑台へ。
そして最後に映ったのは、牢獄の中で一人、処刑を待つエレノア自身の姿だった。
「……私も、死ぬ?」
恐ろしい未来を知ったエレノアは、元婚約者から距離を置き、自分の未来を変えることを決意する。
そんな彼女の前に現れたのは、隣国の冷徹公爵アレクシス。
誰にも心を開かず、「氷の公爵」と呼ばれる男。
ところが、不思議なことに――
彼に触れても、未来が見えない。
王太子の未来も、聖女の未来も見える。
なのに、アレクシスの未来だけが完全な闇。
「あなたの未来だけ、私には見えません」
そう告げるエレノアに、公爵は静かに笑う。
「ならば、見えなくていい」
「どうして?」
「俺の未来は、俺自身が決める」
そしてエレノアは知らなかった。
彼女が婚約破棄されたその日から、少しずつ未来そのものが変わり始めていることを。
やがて彼女は気づく。
自分が見ている未来は、最初から決められたものではない。
誰かが未来を「書き換えている」。
そして、その中心にいるのは――
自分を捨てた元婚約者でも、聖女でもなかった。
冷徹公爵アレクシスだった。
これは、破滅する未来を知った令嬢が、自分の人生を取り戻しながら、本当の愛と未来を見つける物語。
文字数 11,887
最終更新日 2026.09.21
登録日 2026.09.21
35
婚約破棄、ご随意に。――前世の私はあなたより強かった
婚約破棄を告げられたその瞬間、リーナは前世の記憶を取り戻した。
かつて「最強の魔導師」と呼ばれた記憶を。
魔力も才もないと蔑まれていた令嬢は、すべてを隠していただけだった。
公開の場で行われる魔力測定。
そこで明かされる、圧倒的な力。
そして暴かれる、王太子の不正。
婚約も立場も捨てて――
彼女が手に入れたのは、自由と、逆転の一手。
これは、静かに始まる“清算”の物語。
文字数 5,192
最終更新日 2026.04.30
登録日 2026.04.28
36
伯爵夫人をやめた私、商人に戻ったら仕事も恋も順調です
豪商ベルフォード家の一人娘、エレノア。
名門伯爵家のアーヴィンと結婚した彼女は、夫から向けられる「助かる」「頼りにしている」という言葉を、愛されている証だと思っていた。
夫の役に立てることが嬉しかった。
妻として、伯爵家を支えることが自分の幸せなのだと信じていた。
けれど結婚生活の中で、少しずつ違和感が積み重なっていく。
遅くなる夫の帰宅。
親しくしているという美しい令嬢。
そして、実家のベルフォード商会から流れていく不審な資金。
やがてエレノアは知る。
夫が手放したくなかったのは、自分ではない。
ベルフォード商会の支援だったのだと。
ならば、もう伯爵夫人でいる必要はない。
自ら離婚を選び、実家へ戻ったエレノアは、かつて大好きだった商売の世界へと帰っていく。
そしてそこで出会うのは、彼女を「誰かの妻」ではなく、一人の商人として見てくれる若き商会主・ルシアン。
仕事も、恋も、人生も。
今度はすべて、自分で選ぶ。
感想数 0
文字数 45,252
最終更新日 2026.09.22
登録日 2026.09.18
37
お飾り継母のはずでしたが、冷酷侯爵家の幼女たちが離してくれません
義母と異母妹に虐げられながら生きてきた子爵令嬢セシリアは、ある日突然、“氷の侯爵”と恐れられる辺境侯爵レオンハルトへ嫁ぐことになる。
それは愛のない政略結婚——のはずだった。
けれど侯爵家で待っていたのは、冷たい侯爵ではなく、母を亡くして寂しさを抱えた幼い姉妹だった。
「……おかあさま、いなくならない?」
夜泣きをする次女ミーナ。
無理に大人びようとする長女リリア。
セシリアは戸惑いながらも、温かな食事を作り、小さな手を握り、少しずつ姉妹との距離を縮めていく。
やがて冷え切っていた侯爵家に、笑顔とぬくもりが戻り始める。
しかしその裏では、亡き前妻の死にまつわる秘密と、侯爵家を狙う陰謀が静かに動き出していた——。
これは、“お飾りの継母”として嫁いだ女性が、不器用な侯爵と幼い姉妹に愛されながら、本当の家族になっていく物語。
感想数 9
文字数 141,721
最終更新日 2026.09.20
登録日 2026.05.17
38
【完結】絆されたから付き合ってくださっただけなので、解放してさしあげようと思います。
「──絆されたんだ」
プロポーズの理由を尋ねたラヴィーナに、シリルが返したのは、そのひと言だった。
婚約破棄され、元婚約者には「可愛げがない」と詰られ続けてきたラヴィーナは、その言葉で悟ってしまう。
ああ、やっぱり同情だったのだ、と。
家族にも行き先を告げず、隣国で名を変えて生きることを選んだラヴィーナ。
けれど、「妻に迎えたい」と告げたシリルは、突然姿を消した彼女を諦めてはいなかった――。
逃げる令嬢と、追いかける伯爵。
可愛げがないと思い込む彼女と、彼女を諦めない男の、じれったいすれ違い恋物語。
全11話。
感想数 24
文字数 36,239
最終更新日 2026.08.07
登録日 2026.07.28
39
王命って何ですか?
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
文字数 308,700
最終更新日 2026.07.24
登録日 2025.01.18
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《完結》「側妃を迎える。準備は王妃府で」そう告げた王は、二ヶ月後、王座を失いました
王妃フレイアは、五年間、王宮の見えない仕事を支えてきた。
儀礼、寄付、夫人同士の調整、外交の細かな配慮。誰かが困る前に整える仕事は、いつも王妃府へ流れてきた。
ある朝、王は告げる。
「側妃を迎える。準備は王妃府で」
相手はすでに懐妊しているという。
入内は十日後。南の離宮を望み、王宮医の診断もまだ。
そのすべてを、王は正妃であるフレイアに任せようとした。
「そなたならうまくやってくれる」
その言葉を聞いたフレイアは、父へ手紙を書く。
――疲れました。
公爵家は娘を迎えに来た。
王は、少し休めば戻ると思っていた。側妃が来れば、王宮は明るくなるとも。
だが、王妃がいなくなった王宮は、二ヶ月ももたなかった。
茶会、寄付、外交、国境。正妃ひとりに押しつけられていた仕事が、次々と崩れていく。
そして王は知ることになる。
王妃は、王宮の欠けたところを埋めるための備品ではない。
もう、戻らない。
※全67話。
初日以外は6時・17時更新となります。
※本作は生成AIによる文章案をもとに、作者が取捨選択・加筆修正して制作した作品です。
賞・出版申請を目的とした作品ではありません。
感想数 1,286
文字数 255,419
最終更新日 2026.06.20
登録日 2026.05.23