ライト文芸 小説一覧
681
【完結】とむらい人と冥府の友達~男子中学生の幽霊を助けたら懐かれました。~
小学5年生の真也は、駅の構内で通行人に100円をせびる男子中学生と出会う。電車賃が足りなくて帰れないという少年に、真也は自分が持っていた小銭を渡した。少年は月島亮と名乗り、小銭を受け取って真也と別れた。
帰宅した真也は、2日前から行方不明になっていた中学生の遺体が川で発見されたというニュースを目にする。死んだ少年の名前は、駅で出会った少年と同じだった。
14年後、真也の前に、在りし日と変わらぬ姿の月島亮が現れる。亮は交通事故で命を落とす運命にある真也を救うため冥府からやってきたという。命を救われた真也は、次に自分が死ぬとき迎えに来てほしいと亮に頼み、冥府の通行手形の代価として、祖父の形見の懐中時計を渡した。
亮との再会を願いながら日々を送る真也は、50年前に亡くなった女児の成仏を手助けしたことで、竜神の使いと邂逅する。夜の神社で会った美貌の兄弟、この町で死んだ子供など、様々な人々の助けを借りて、真也と亮は心温まる時間を過ごす。
感想数 0
文字数 48,247
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.14
682
一家で作る雪だるま
【単話完結】
ただ一家総出で雪だるまを作って、遊ぶだけのお話です。
特に難しいことはありません。ほっこりしていってください。
感想数 0
文字数 1,738
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.25
683
午後は消えない
七年ぶりに地元へ戻った朝倉は、図書館でかつて想いを寄せていた水野遥と再会する。
変わらない笑顔に安堵する一方で、彼女の言葉や振る舞いには、わずかな“ずれ”があった。
同じ説明を繰り返す。約束を思い出せない。名前がすぐに出てこない。
やがて朝倉は、遥が日々の出来事を手帳に書き留めることで、失われていく記憶をつなぎとめていることを知る。
「書いておけば、あとでわかるので」
彼女と過ごす時間の中で、朝倉もまた記録を書き始める。
だが、書くことで残せるものと、どうしても書けないものがあることに気づいていく。
記録と記憶のあいだで揺れながら、二人は同じ時間を持ち続けようとする。
それでも、こぼれ落ちていくものは止められない。
書けなかったことは消えていく。
それでも、確かにそこにあった午後は――消えない。
感想数 0
文字数 28,110
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.25
684
『聖女が夜に溶けるまで』―パンの香りとともに―
地方都市の古いビル,その地下1階にある小さなベーカリー。22歳の見習いパン職人,木村詩帆は,深夜2時から朝6時まで,一人で仕込みをしている。変わりたいと思いながら変われない。前に進まなければと思いながら,足が動かない。それでも毎晩,粉を量り,水温を測り,生地を捏ねる。繰り返しの中に,自分を,かろうじて,置いている。
ある深夜,シャッターを叩く音がした。光が見えたから,と言って現れたのは,同じビルの4階に住む,名前も職業も知らない男だった。眠れない夜に外を歩いていると,この地下の光が見えて,立ち止まれるのだという。詩帆はパンを売った。それだけのことだった。
それから,彼は週に3度,深夜に来るようになる。パンを買う。少しだけ言葉を交わす。また来る。ただ,それだけのことが繰り返された。でも詩帆の手は,彼が来る夜と来ない夜で,仕込みのリズムを変えていた。身体が,頭より先に,何かを知っていた。
包帯を巻いた夜があった。カウンターを越えて,その手を包んだ夜があった。厨房にコーヒーカップが2つ並んだ夜があった。深夜の厨房で,2人は話した。何について話したか,後から思い出せない。声の低さと,蛍光灯の白さと,コーヒーの冷め方だけを,覚えている。
やがて,彼の名前を知った。詩帆は,その名前を,のどの奥で,静かに,発音した。
2人の関係には,最後まで,名前がつかない。恋なのか,習慣なのか,それとも別の何かなのか。問いは宙吊りのまま,夜の中に,置かれる。でも詩帆は今夜も,ブリオッシュに丸印をつける。1つ,取っておくための,印を。来ても来なくても,焼く。待つことは,何もしないことではない。温度を保つことが,待つことだ。
停滞は,敗北ではない。前進も,義務ではない。変われない身体が,それでも夜の中を歩く。その事実を,この物語は,裁かずに,ただ,描く。
感想数 0
文字数 36,379
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.17
685
感想数 0
文字数 10,046
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.15
686
漏出
走る
感想数 0
文字数 2,018
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.25
687
金色と漆黒
退屈な主婦と破滅を知る女。 夜の公園で交差する「無い物ねだり」の物語
結婚4年目、27歳の夏美は、代わり映えのしない日々に窒息しかけていた。夫とは会話がなく、職場と家の往復だけの毎日。「もっと刺激的な人生を送りたかった」
そんな満たされない思いを抱え、夜の公園で缶ビールを煽っていた夏美の前に、一人の女性が現れる。
鮮やかな金髪、奔放な振る舞い。彼女の名は冬香。
18歳で日本を飛び出し、世界を放浪し、ドラッグや狂乱の夜を駆け抜けてきた冬香の「金色の人生」に、夏美は強烈な憧れを抱く。
だが、冬香がその瞳の奥に隠していたのは、夏美が想像もしない「虚無」と、夏美が忌み嫌う「退屈」への切実な渇望だった。
「刺激的な人生なんて、なんにも残らないよ」
金色の虚像と、漆黒の実像。
対照的な二人の対話の果てに、夏美が数年後に見た景色とは。
日常の尊さを再発見する、心温まるヒューマンドラマ。
登場人物:
夏美:27歳、結婚して4年目。夫の俊哉とは倦怠期気味。真面目な性格で何不自由ない暮らしをしてきた。
共働きだが、毎日仕事で疲れ、家事をして、俊哉との会話もなく、「結婚してもさびしい」と感じている
冬香:27歳、独身。金髪。波乱の人生を送ってきた。世界中を渡り歩いて、数々の男性経験を持つ。博打、ドラッグ、乱交パーティーまで経験している。
感想数 0
文字数 10,279
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.01.01
688
感想数 0
文字数 5,253
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
689
勿忘草の標
『手を取り、別れを告げる……』
そんな場所とは無縁の人生を送っていた高校生の少年、詩織だったが、彼はある晩に放火によって家族を失い、親戚夫婦である檜山家へと引き取られてしまう。
彼を気遣う夫婦や、学友達………。
しかし、彼らの想いは虚しく、傷ついた心は癒えず、そんな周囲との付き合い方に思い悩む詩織だったが、ある日、檜山夫婦と出かけた山の中で一人、暗い森の奥へと迷い込んでしまった。
まるで誘われるように、先へと進む詩織。
そこで彼は謎の女性、幽と出逢う。
幽と過ごす数日、傷ついた心は次第に癒えていくも待っていたのは彼女からの冷たい言葉だった。
やがて月日は経ち、成長した詩織は再び、あの山へ赴く。
少年と女性の、悲しき出会いと別れの物語。
感想数 0
文字数 13,275
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.06
690
晩酌備忘録
とあるしがない会社員が日々の小さな癒やしを求めてちょいと一杯やるおはなし。
食レポとかはないです。
地味だけど頑張って楽しく生きてるぞーっと。
ただ、それだけのこと。
感想数 0
文字数 7,415
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
691
鴇羽色の君と図書室にて
学校司書×男子高校生
感想数 0
文字数 10,340
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
692
出来損ないのAIは、桜を知らないーー君に春が届くまでーー
※本作品には心情的に重い展開(暴力・死・自傷を連想させる描写)が含まれます。無理のない範囲でお読みください。
AIロボット00I――通称「アイ」。
彼女は主様の命令に従い、その役に立つためだけに生きていた。
たとえそれが、国の研究室に忍び込み、情報を盗むような任務であったとしても。
主様こそが、彼女にとっての絶対のルールだったから。
けれどある日、新しく生み出されたAIロボット002の登場によって、アイの居場所は少しずつ奪われていく。
そして失敗作として見限られた彼女は、主様の手で冷たい川へと捨てられてしまった。
そんな彼女を助けたのは、車椅子に乗ったひとりの少年――楓。
これは、名前も、心も、春の美しさも知らなかった少女が、
「さくら」という名前をもらい、本当の春に出会うまでの物語。
感想数 0
文字数 24,186
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.18
693
ぼくのまにまに
僕は僕でしかない。そんなことはわかりきったことだけどね。少年漫画のヒーローに憧れ、麗らかなヒロインに恋してしまう、そんな、そんな普通のはずの、僕だ。でもその僕にとっての普通さが、僕を、自分自身を苦しませる。僕は僕でしかない。そんなことは……わかってる。
そんな高校生和泉紫苑は自分の抱く普通さのせいで、周囲と合わず、気にしてしまいとても息苦しい日々だった。そんな時、自分に声をかけ、正面から向かい合ってくれたのは藍川大河という存在だった。
時は過ぎ、二人は同じ大学の文学部。和泉紫苑にとって、藍川大河の隣はとても呼吸が楽であった。一緒に文芸サークルに入るにあたり、個性豊かな先輩に出会ったり、藍川大河の中学以来の同級生に出会ったり……。和泉紫苑は時折感じる自分の普通に対する感情と、藍川大河に対する言い知れぬ思い。そんな、普通な和泉紫苑の日常です。
感想数 0
文字数 9,951
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
694
嫌いな母親が死んだ日
母の葬儀に参列する、一人娘の私
母の遺影を前に笑みをこぼす
そう、私は母が大嫌いだった...
感想数 0
文字数 3,828
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
695
100回告白されても
雪が降るクリスマス・・・幼馴染の彼女が口にした告白は・・
感想数 0
文字数 2,076
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
696
感想数 0
文字数 10,335
最終更新日 2026.04.23
登録日 2026.04.22
697
死にたがりの君に捧げる10の約束
ノリのいい高校生、藤牧倫也(ふじまきともや)はふざけた青春を送っていたが、ある日突然事故にあい、意識不明の重体になってしまう。
そこへ死神Kと名乗る男が現れ、倫也の代わりに別の人間の魂を差し出せば倫也を復活させてやると取引を持ちかける。
復活までのリミットは一ヶ月。
仮死状態の霊体となった倫也があてもなく自分の代わりに死んでくれそうな人間を探していると、歩道橋の上で暗い顔をしている女子高生、水瀬伊緒(みなせいお)に出会った。
自分の代わりに、彼女に死んでもらおうとする倫也だったが……。
明るいお調子者の男子高校生(仮死状態)と無表情な陰キャ女子が全力で青春する一ヶ月間の物語。
表紙:イラストAC
このイラスト素材はぶたどんさん本人がAI生成ツールを使用し作成したものです。
ぶたどんさん本人が制作したことを承認し、安全にご利用いただけることを確認しています。
小説本文にAIは使用していません。
感想数 0
文字数 73,611
最終更新日 2026.04.23
登録日 2026.04.03
698
我が辞書に不可能はある~皇帝ナポレオン令和の日本で恋に落ちる
西暦1804年。
フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト、35歳。
戴冠を終え、栄光の頂に立ったはずのその瞬間――彼の視界は、突如として白く弾けた。
「何だ……?」
轟くような音。揺れる大地。
次の瞬間、ナポレオンは見たこともない場所に立っていた。
石畳ではない平らな道。奇妙な箱のような乗り物が唸りを上げ、空には見たこともない柱や建物が突き刺さっている。行き交う人々の服装も、言葉も、何もかもが理解できない。
「ここは……どこだ」
皇帝である彼にとってさえ、それは未知そのものだった。
そのとき――
「うるせぇよ、てめぇ! 少しは俺の気持ち考えろよ!」
鋭い怒鳴り声が通りの向こうから響く。
目を向けると、ひとりの若い女が数人の若者に囲まれていた。地味な色合いの服をまとい、派手さはない。だが、姿勢は凛としていて、怯えの中にも品があった。
「だから、俺と付き合えって言ってんだろ」
「やめなさい、常盤木くん。教師にそういうことを言うものではありません」
落ち着いた声。しかし相手は聞く耳を持たない。
「教師教師うるせぇんだよ!」
男が腕を掴もうとした、その瞬間。
「控えろ」
低く、場を制する声が響いた。
全員が振り向く。そこに立っていたのは、この国の者とも思えぬ異様な男。眼光と気迫だけで、その場の空気を変えていた。
「婦人に対して無礼が過ぎるぞ」
「はぁ? 誰だよ、おっさん」
侮辱だと悟ったナポレオンは眉をひそめる。男が肩をいからせて近づくが、ナポレオンは一歩も退かない。
「退け。さもなくば、後悔するぞ」
その一言で、不良たちは思わずたじろいだ。目の前の男が、数え切れぬ死線を越えてきた者だと本能で悟ったのだ。
「……っ、なんだよ!」
吐き捨てるように去っていく若者たち。静けさが戻る。
ナポレオンはゆっくりと女を振り向き、そして息をのんだ。
風に揺れる艶やかな黒髪。白く整った顔立ち。慎ましやかな装いの奥にある、凛とした気配。
その美しさは、宮廷の貴婦人たちとも違っていた。もっと静かで、もっと気高い。
――美しい。
「……ヤマトナデシコ……」
思わず、そんな言葉が口をつく。
女はきょとんと彼を見た。
「え……?」
ナポレオンは目を離せなかった。
「ビューティフル……いや、違う。貴女は――大和の美人、というべきか」
常磐京子、25歳。
彼女はまだ知らない。目の前の異国風の男が、かつて世界を震わせた皇帝ナポレオンその人であり、この出会いが自分の平穏な日常を根こそぎ変えてしまうことを。
感想数 0
文字数 90,544
最終更新日 2026.04.23
登録日 2026.03.18
699
感想数 0
文字数 1,541
最終更新日 2026.04.23
登録日 2026.04.23
700
【改訂版】12本のバラをあなたに
――夫婦ってなんだろう。結婚ってなんだろう。夫とは、妻とは、そして仕事とは。
仕事はできるが素直になれない女・遼子。
のんびりしているようで、実は考えすぎる男・別所。
離婚という過去を背負った“こじらせ男女”の切ない恋の行方は――。
遼子(りょうこ)は企業内弁護士(インハウスローヤー)、会社の社長である別所(べっしょ)にほのかな恋心を抱いている。彼女が勤務する会社の社長・別所もまた、密かに遼子に想いを寄せていた。しかし、気持ちを伝える前に彼女の退職日が迫り、焦った別所は思い切ってアプローチするも、空振りに終わる。そんな彼に、粋な友人が仕掛けた“恋のきっかけ”。だが、遼子の心は揺れていた。そこへ現れたのは、彼女の元夫――。思いがけない再会がきっかけとなり、踏み出せずにいた二人の関係が、静かに変わりはじめる。
“恋の甘さ”と“人生の苦み”を同時に味わえる、大人の純愛ラブストーリー。
彼らの恋を陰に日向に見守る若い恋人たちと熟年夫婦。それぞれの愛し方が交差する人間模様。
文字数 95,560
最終更新日 2026.04.23
登録日 2023.01.31
701
感想数 0
文字数 10,076
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.04.22
702
感想数 0
文字数 23,764
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.03.18
703
きみの色で世界が染まる
若月は、高校で園田日菜子と出会い恋をする。
玉砕覚悟の告白は、予想外に上手くいき二人は付き合い始めた。
夏は花火に行き、秋は登山、冬には一緒に流星群を見た。
付き合い始めて一年が経とうとしていた梅雨の日、若月は日菜子に呼び出される。
なんとなく別れを告げられる気はしていたのだが、集合時刻を大きく過ぎても日菜子はやってこなかった。
やってこなかった理由、それは、日菜子は手術室にいたからだった。
感想数 0
文字数 120,221
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.04.01
704
ホテル・ラ ・ソルーナ~大切なきみが、明日を歩けるように~
月と太陽が重なり、街が闇に隠れる新月の夜にだけ、死者と再会できるというホテル・ラ・ソルーナ。そこに辿り着けるのは自ら命を絶った死者だけ。死者はたった一度だけ、残された者に自死した理由を伝えるために、そして、死を許してもらうために、再会の招待状を送ることができるという。
幼いふたりの愛娘と最愛の妻を残して自死した消防士。小学生の頃から一緒に甲子園を夢みて来た親友を残し、病を苦に自死した高校球児。愛してしまった不倫相手に秘密を残したまま、夫のモラハラを苦に自死を選択してしまった主婦。そして、愛する者の為に特攻隊を志願し、命を落とした17歳の青年。
一通の招待状が結ぶたった8時間だけの死者と生者の再会。遺書さえ残さず自ら命を絶った理由と、死者の本心、真実を知った生者の心にどんな明かりが灯るのか。きっと、大切なあの人に今すぐ会いたくなる感動の物語たち。
感想数 0
文字数 185,566
最終更新日 2026.04.22
登録日 2025.10.14
705
感想数 0
文字数 4,917
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.04.22
706
『聖女の白衣』 ―名もなき吐息の処方箋―
夜勤明けの廊下で,傘を差し出された。深夜のゴミ出しで,手首を見られた。
熱を出した夜,鍵を使って部屋に入ってきた。
隣の部屋の彼は,名前も職業も,長い間教えてくれなかった。
ただ,私が必要とするより少し早く,必要なものを持って現れた。
服薬間隔を即座に理解する静かな一拍に,過不足のない薬の組み合わせに,私は少しずつ気づいていく——この人は,私が思っていたより,ずっと多くのことを知っている,と。
看護師として他者の体を管理してきた私が,気づけば管理される側にいた。
薄い壁越しに積み重なった生活音が,いつの間にか,私の平衡を保つ錨になっていた。
名前のない関係が,音もなく,私の内側を書き換えていく。
感想数 0
文字数 41,260
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.03.24
707
拝啓、夜空にかかった虹を見つけてくれた君
もう自分がわからない、もう消えてしまいたい──そんな思いから、高見澤結衣は中学三年生の冬、一度だけ自分の左手首を切ってしまった。
高校二年になった結衣は「誰にでも明るく」「怒らず」「泣かない」子として日々を過ごしていた。
嫌われるのが怖くて、「いい子の私」を演じ続ける結衣。
本当の私って、どれなんだろう──そう迷いながらも、自分を守るため「私」をやめることはできなかった。
高二になって、はじめての席替え。
隣の席になったのは、クラスの人気者・渡辺蒼真だった。ほとんど話したこともなかったのに、彼は自然に距離を縮めてくる。
そのまっすぐさと人懐こさに戸惑いながらも、結衣は次第に彼の存在に惹かれていく。
だけど、明るいと思っていた蒼真にも、重い過去があるようで──。
感想数 0
文字数 79,990
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.04.20
708
最終テストで3%のエラーが出たので調べたら、20年分の技術的負債が全部起き上がってきた
本番リリースまであと72時間。中堅SIer「グラビトンシステムズ」の開発フロアで、入社3年目のエンジニア・朝倉結衣は最終データ移行テストの結果に違和感を覚える。エラー率たった3%——だが480万件の3%は14万4千件。そのすべてが、人の名前だった。テックリードの桐嶋昂と共に調査を進める結衣は、文字コードの混在、10年分の漢字データ腐敗、設計前提の崩壊、そして5年前に問題に気づきながら退職した元社員のTODOコメントへと辿り着く。20年分の「あとで直す」が静かに積み上げた崩壊を前に、結衣は1年前の障害で失った自信を取り戻し、昂は一人で抱え込む癖と向き合う。完璧には直せない。だが、問題に向き合い続けることだけが、壊れたデータと壊れかけた信頼の両方を修復する唯一の方法だった。
感想数 0
文字数 6,302
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.04.20
709
あの日の君に逢いに来た
幼い頃に、大きな火事が起こったのを覚えている。
轟々と音を立てて、真っ黒な煙と火の粉が上がる。優莉は震えながら真っ赤に染った空を見上げていた。隣にいた少年もまた同じように。
『ね、忘れないでね。』
あの日、私にそう囁いた貴方は、誰だったのだろうか。
文字数 2,057
最終更新日 2026.04.21
登録日 2026.04.20
710
感想数 0
文字数 6,701
最終更新日 2026.04.21
登録日 2026.04.21
711
気まぐれなる短編集。
気まぐれ短編集。一話完結。少し読んでみる?
得意分野…生き物以外の擬人化(?)、BL、男主人公など。性描写もあり。
少し変わった世界観のものが多いかも。
性描写がえっち過ぎたのでR18にします(笑)
それ以外の短編は普通です。
感想数 0
文字数 50,107
最終更新日 2026.04.21
登録日 2024.06.17
712
我が輩は小説家である
我が輩の名は芥川漱石。
無論、小説家である。
代表作は是といって無い。
まだ無名の作家だ。
ある日漱石は、散歩に出かける。
その道中に、奇妙な少女に出会った。
マッチ売りの少女だ。
感想数 1
文字数 5,085
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.03.30
713
吾輩、気まぐれ猫神にて。
自由気ままな猫神様は、いつも突然ふらりと姿を現す。
人間たちの『幸福の匂い』を糧に、今日も今日とて街を闊歩しているのだ。
その気まぐれな一歩が、誰かの人生をそっと揺らす。出会い、別れ、そして小さな奇跡の数々。
そんな猫神がある日訪れたのは、一人の青年画家の家。
コンテストに落選し続けていた青年は、筆を折ろうとしているところだった。だが一枚だけ、かつての情熱が残されている絵が転がっている。その上で猫神は、青年に「吾輩を描いてみろ」と促す。自由に描いたその絵には、昔の情熱が戻りつつあった。そしてコンテストで佳作を収め、青年は再び前を向き出す。
幸福の匂いを頂戴した猫神は、気ままにふらりと青年の前から姿を消した。
二人目はずっと昔、大正時代の話。
妻と飼い猫に先立たれたマサフミは、孤独に庭の枯木を眺めていた。近寄った猫神を竹ぼうきで追い払うが、次第に猫神に心を開いていく。
ともに過ごし、枯木は妻が大事に育てていた椿の木だと知った猫神。
蕾がつき、花開いたとき、マサフミは満足したように永遠の眠りにつく。
猫神は人間の儚い最後を見届け、また街に繰り出す。
これは猫神様と人間たちが織りなす、優しくも切ない物語。
感想数 0
文字数 14,959
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.19
714
人面犬と出会う街
人面犬がペットとして愛される世界。そこで繰り広げられるさまざまな人間模様をコミカルに描いたオムニバス小説。
全5話もしくは6話予定です。
感想数 0
文字数 18,626
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.17
715
学生アイドルになった俺─知識を使って、ギリギリの推し達を救え─
【裏副題】激重感情をぶつけてくる先輩や友人達との攻防記録。
頭を打ったと思ったら、プラネタリウムのような空間で『汝、望む世界はあるか』と神様っぽい何かに尋ねられた『俺』。てっきり、何かの番組が企画したドッキリだと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。
神様っぽい何かとのやり取りや前世のこともすっかり忘れ、俺はソシャゲのアイドル育成・音ゲームに転生していた。しかも、舞台である『白蘭高校 アイドル科』に在籍する姫城誠という美少年に生まれ変わっている始末。
しかし、自分のことを覚えていないのにゲーム内容を覚えていた俺は、最初は学生アイドルだなんてごめんだと思っていた筈なのに、知らず知らずの内に遭遇してしまった最推しに手を貸していて──。
これは語り手が学生アイドルとして同じ学生アイドル達を時に励まし、時に蹴散らし、時にツッコミを入れるハイテンションファンタジー。
そして、たまに原作を改変し、覚えている内容と違う!と狼狽えている日常系でもある。
◆基本的には男しかいないアイドル科でほのぼのしていますが、まれに芸能界の闇に触れてぎゃっとなったり、挫折しそうな仲間を支え合ったりする青春物です。
◆BLというよりかは、友情の種類を楽しむブロマンス要素を含む作品です(先輩後輩、クラスメイト、チームメイト等)。ですが、最終的な解釈は読者の皆様にお任せします。
◆起承転結の『起』の部分である【序章】・【第一幕】の投稿が終了し、『承』の初めの方の話にあたる【第二幕】もそろそろ完結します。
◆『小説家になろう様』にて先行配信、『カクヨム様』でも掲載しています。
感想数 2
文字数 664,683
最終更新日 2026.04.20
登録日 2025.04.16
716
文字化け少女と何者少年
この世界で私はバグってる。自称私は文字化け少女。想いと心と表し方が、世界の普通と少しずれてる。
スマートフォンではなくガラケーを持つ、俗世をうっとうしく感じる高校生の望月心美。ある日美術部の課題の為空き教室に向かうと、窓辺に座り少年雑誌を読む大川進がいた。大川進の人柄に興味を持ち彼をモチーフに作品を描こうとする望月心美。俗世とは生きる次元が違う、望月心美自身が男子に生まれたらなりたかった姿だった。彼が何者か知りたくなった。そんな彼に天使の翼が生えているように感じ描こうとしていたが、大川進にとってそれは好ましく感じなかった。その理由を知りたい。どうして天使が嫌なのか。これは私、文字化け少女の試練なのだと。いつまでも未熟な文字化け少女ではいられない。変わらないと。進まないと。
ガールミーツボーイな青春短編小説でございます。
感想数 0
文字数 8,183
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.20
717
感想数 0
文字数 11,350
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.14
718
感想数 0
文字数 3,633
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.17
719
隣人
他人に話しかけられやすい体質の「俺」が住むのは、墓地の隣に建つ優良アパート。
しかし、なぜか隣の部屋だけは住人が居着かず、入れ替わりが激しかった。
そんなある日、隣に入居してきた男子高校生から「自分の部屋にいる幽霊に会ってほしい」と奇妙な相談を受ける。
霊感のない俺には何も見えないが、彼との対話を通じて、歴代の住人たちが去っていった「本当の理由」と、孤独な幽霊が抱えていた切実な感情が明らかになっていく。
視えない隣人と、優しすぎる青年。彼らが去った後に残った、少し不思議な余韻の物語。
「エブリスタ」「小説家になろう」にも掲載
感想数 0
文字数 5,247
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.20
720
短い話
短編集。
特に繋がりもない、短い物語の群れです。
気が向いたらぜひ読んで頂けると嬉しいです。
まぁ、もしかしたら、他のお話と繋がりはあるのかもしれない。
感想数 1
文字数 26,183
最終更新日 2026.04.20
登録日 2024.12.20