恋愛 ざまぁ 小説一覧
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1
愛を選んだのは貴方でしょう? なら、その代償も受け入れてください
「昔の恋人と結婚したい。悪いが、離縁してほしい」
ひと回り年上の夫アントンから何の前触れもなく離縁を告げられたクレア。
この結婚は政略結婚で、そんな理由で離縁などとんでもない。そう訴えるクレアだが、アントンは聞く耳を持たない。昔の恋人と、今度こそ添い遂げたい。その意思は固かった。
「……分かりました。どのような結果になろうとも、どうぞ受け入れてくださいませ」
呆れたクレアは離縁を受け入れる。
やっと昔の恋が成就するのだと浮かれるアントンは知らなかった。政略結婚を勝手に破棄すれば、どういう結果が待ち受けているのかを。
望んだ結果でなくとも――どうぞ、受け入れてください。『愛』を選んだのは貴方なのですから。
文字数 31,033
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.04
2
全て勘違いでした
王太子妃として六年。
夫には最愛の寵姫がいて、私たちは白い結婚だった。
国王は贖罪のため。
父は亡き妻への愛のため。
――この婚姻は成された。
それでもオーレリアは、王太子妃として役目を果たしてきた。
そして六年後。
夫は得意げに離縁を告げる。
「俺の妻だったことで箔がついただろう。身分の低いお前には幸いだったはずだ」
――彼はまだ、自分が何者なのかさえ知らなかった。
そして自由になったオーレリアも、まだ知らない。
初恋が彼女を逃さないことを。
文字数 55,606
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.05
3
君を愛するつもりはないと言われたので、三年待って離縁しました。――今さら帰ってきてくれと言われても、私はもうあなたを愛していません
「約束どおり、離縁してください」
結婚からちょうど三年。
伯爵領の再建が完了した日、エレナは夫アレクシスに離縁届を差し出した。
三年前、傾いた伯爵家を救うために結ばれた政略結婚。
結婚初夜、アレクシスはエレナに言った。
「領地が立ち直るまで力を貸してほしい。だが、君を愛することはない」
だからエレナは三年間、伯爵夫人としてできる限りのことをした。
借金を整理し、領地経営を立て直し、夫を支えた。
そして今日、すべてが終わった。
これで自由になれる。
そう思っていたのに――。
「……本当に、出ていくつもりだったのか?」
なぜか夫は愕然としていた。
しかも、かつて彼が愛した女性まで未亡人となって戻ってきたのだ。
自分が残る理由など、なおさらない。
伯爵家を去ったエレナは、三年間の実績を買われ、新しい仕事と人生を手に入れていく。
そこで再会したのは、ずっと彼女の働きを見ていたグレイ公爵。
一方アレクシスは、妻がいなくなって初めて思い知らされる。
三年間を「期限付きの結婚」と思っていたのは、エレナだけだったこと。
そして――自分が彼女を愛していたことに気づくには、あまりにも遅すぎた。
7時と18時に投稿します😊
感想数 39
文字数 69,006
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.06
4
次期王太子妃は貴方と離れることを所望しております
「もういいわ」
次期王太子妃である私の冷たく吐いた言葉に、周囲の文官たちは言葉を失う。
私の怒りを皆が悟ったのだろう。
なのに言葉をかけた当人––––王太子のキースは気付く素振りもない。
「彼女に会いに行って、いいのか?」
「気にせず行ってください」
告げた言葉に、部屋にいた文官や王城使用人の顔が凍ったのが分かった。
傍に控える騎士も、思わず互いの顔を見合わせている。
皆、分かっている。
怒鳴られる方がマシだ、泣かれる方が救いがある。
『もういい』に込められた意味は、諦めだということに。
「……アイシャ、本当にいいのか?」
キースの足は、もう出口を向いている。
私ではなく、別の女性に会いにいくために……
「えぇ、どうぞ……好きになさってください」
「……すまない。次は埋め合わせをする!」
出て行くキースの背に、そっと告げる。
「もう、次なんてないわよ」
その言葉は、走りゆく王太子に届くことはなかった。
私は覚悟を固める。
半生をかけて支え続けてきた、彼のために尽力してきた。
その努力が軽んじられるのならば。
もう……この座に居る必要はないと。
感想数 280
文字数 96,472
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.08.09
5
子など要らぬと仰いましたので、五年後にお返しはいたしません
五年前、王太子レオポルドは「子など要らぬ」と婚約を破棄した。破棄状には、殿下自身の署名で「子は認めぬ」の一文。クレマンスは反論せず、辺境の町で息子を産み、石鹸屋として一人で育てた。息子サシャは五歳で、辺境の花の香りを全部言い当てる。
五年後、世継ぎのいない殿下は焦り、「子がいるなら返せ」と使者を寄越した。
クレマンスは言い返さない。ただ、五年前の破棄状の写しを、使者の前に置く。「五年前、要らぬと仰いましたわ」。殿下自身が署名した一文が、殿下の口を塞ぐ。誰も呪っていない。署名は、正直なだけ。
一方、辺境で五年、石鹸屋の隣で息子に字を教えてきた元・王立学者の子爵オーバンが、初めて、母の前に立つ。「父親には、なれない。だが、あの子の先生は、五年、私だ」。
疎まれた長所が、正しく愛される場所で花開く。
感想数 0
文字数 14,409
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.08
6
優しい夫だと信じていました
政略結婚でグロスター公爵家に嫁いだエリーゼ。
夫のアルバートは彼女を快く迎え入れ、決して不自由はさせなかった。
そんな夫に相応しい妻になろうと、エリーゼは公爵夫人として懸命に務め、二人は社交界で「理想の夫婦」と称えられていた。
しかし、アルバートがエリーゼに笑顔を向けることはなかった。
彼が表情を崩すのは、元婚約者の前でだけ。
それでもエリーゼは黙って務めを果たした。
元婚約者の振る舞いが生む不始末を、いつも笑顔で片づけながら。
けれどある日、アルバートが信じたのはやはりエリーゼではなかった。
「君はいつまで誤解しているんだ」
そして、その一言がすべてを決定づけた。
――もう期待しない。もう耐えない。
エリーゼは粛々と、離縁のために動き始める。
文字数 41,671
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.08.31
7
《9/12完結予定》「君なら分かってくれる」とまた人を屋敷へ連れてきた夫から、もう逃げます。
裕福な商家カランド家の娘レベッカ(ベッキー)は、一度縁談が破談になったあと、妹たちにも先を越され、二十歳を過ぎてから名門ダイオード男爵家へ嫁いだ。
夫アクセルは優しい人だった。困っている親戚がいれば屋敷へ迎え、行き場のない女性には部屋を与え、仕事に困る者には「ここにいればいい」と手を差し伸べる。
けれど――人を連れてくるのは夫で、その後の世話をするのはいつもレベッカだった。
部屋を決め、衣服を用意し、食事を増やし、仕事を探し、使用人を動かし、揉め事を片づける。
「もうこれ以上は無理です」
そう訴えても、アクセルは笑って言う。
「君なら分かってくれるよね」
そんな日々の中、アクセルは幼なじみ、ジゼルを連れてきた。レベッカは初めて、はっきりと反対する。
それでもアクセルはジゼルを屋敷へ入れ、あろうことかレベッカの補佐にしようとした。
そこでようやくレベッカは気づく。
夫は、自分の言葉を一度も「拒絶」として聞いていなかったのだ。
「離婚してください」
「離婚? どうして?」
本気で不思議そうに問い返す夫を残し、レベッカは実家へ帰る。
そして彼女がいなくなった男爵家では、これまで「善意」で覆い隠されていたものが、一つずつ崩れ始めて――
※初日以外は6時・17時の更新となります。
感想数 312
文字数 317,175
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.08.14
8
子を身ごもった途端、夫は「義務は果たした」と愛人と逃げました――戻ってきても、あなたの席はありません
モンフォール侯爵令嬢アメリが、結婚して二か月余りの夫アドリアンに妊娠を告げた日。
彼は「これで義務は果たした」と言い残し、愛人とともに南へ逃げた。
残されたアメリに、義母は告げる。
腹の子はヴァルクール公爵家のもの。夫がいなくても、嫁として役目を果たせ――と。
さらに義母は、アドリアンと驚くほどよく似た腹違いの弟リュシアンへ、兄に代わってアメリを支えるよう命じた。
自分のことなら、何を言われても耐えてきた。
けれど、生まれてくる子まで公爵家の都合で扱われることだけは、どうしても許せない。
「嫌です。この子は渡しません」
初めて声を上げたアメリに、ただ一人手を差し伸べたのは、冷たいと思っていたリュシアンだった。
ところが二日後。
逃げたはずのアドリアンが、愛人を連れて帰ってくる。
妻は自分を待ち続ける。
弟は自分に従う。
母はいつでも自分の立場を守ってくれる。
そう信じて疑わないアドリアンは、妻が弟と笑う姿を見た途端、身勝手な嫉妬をむき出しにする。
けれど、彼が捨てた妻は、もう以前のように黙ってはいなかった。
全九話。妻を捨てた夫と、その愛人、嫁も孫も思いどおりになると思っている義母が、自分たちの傲慢さで次々と墓穴を掘っていく昼ドラ型ざまあです。
感想数 4
文字数 23,026
最終更新日 2026.09.09
登録日 2026.09.07
9
この無能!仕事が遅いぞ!と罵られた公爵令嬢は、婚約破棄されて自由を手に入れる。今まであなたの仕事もしていたのは私ですよ~どうなっても知りませ
未来の王太子妃として、幼い頃から厳しい教育を受けてきた公爵令嬢アリーゼ。
礼儀作法、外交、経済、法律――国の未来を背負う覚悟で、毎日努力を重ねていた。
ところが婚約者である王太子ランスロットは、そんな彼女に自分の仕事まで押しつけるようになる。
「これくらいできないようでは、王太子妃など務まらないぞ」
睡眠を削り、学院にも通えなくなっていくアリーゼ。
一方、ランスロットは学院で愛らしい男爵令嬢シャルミナと親しくなり、彼女を「優しい」と褒め続ける。
「シャルミナは、私の気持ちを分かってくれる」
誰もが、王太子に愛されるシャルミナと、仕事もできないアリーゼを比べるようになっていった。
しかし――すべては仕組まれていた。
アリーゼが無能に見えるよう、王太子の側近レオポルドが密かに仕事を押しつけていたのだ。
そしてついに、アリーゼは王太子妃の座を失うことになる。
けれど彼らはまだ知らない。
必死に努力してきたアリーゼが、本当は誰よりも優秀な令嬢だったことを。
婚約破棄のその日から、アリーゼの人生は大きく動き始める――。
そして、彼女を見下していた王太子たちは、自分たちが何を失ったのかを思い知ることになる。
感想数 21
文字数 64,051
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.09.06
10
侯爵令嬢のほうがふさわしいと婚約破棄されたので、もうあなたの後ろには立ちません
婚約破棄された伯爵令嬢クレアは、元婚約者を恨むことも、失った立場にすがることもしなかった。
彼女が選んだのは、新たに任された仕事に誠実に向き合うこと。記録を確かめ、曖昧な契約を整理し、対立する人々の言葉に耳を傾ける。その積み重ねはやがて確かな信用となり、彼女を認める人と新しい未来を引き寄せていく。
一方、爵位ある家との華やかな婚約と大きな商機を選んだ元婚約者ライオネルは、成功を急ぐほど家の足元を見失っていく。
人の未来を決めるのは、与えられた爵位か、それとも積み重ねた信用か。
信用を築く令嬢と、信用を使い果たしていく青年。それぞれの選択が明暗を分ける、復讐ではない静かな逆転の物語。
文字数 32,338
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.05
11
あなたが愛したのは、誰の子だったのでしょう
両親を亡くし、叔父に冷遇されながらも伯爵家の継承を待つリゼット。
婚約者のルシアンだけは自分の味方でいてほしいと願っていたが、ある日、婚約者が従妹セシリアと関係を持っている現場を目撃してしまう。
二人は既成事実を作り、リゼットから婚約と伯爵家を奪うつもりだった。
しかし、リゼットは以前から叔父の不可解な態度に違和感を抱き、密かにルシアンの父であるハートフォード子爵へ一通の手紙を送っていた。
やがて明かされる、十五年間隠されていた血の秘密。
二人が知らずに愛し合っていた相手は、決して結ばれてはならない相手だった。
感想数 2
文字数 6,304
最終更新日 2026.09.09
登録日 2026.09.09
12
私より王女殿下が好きなら別れましょう
伯爵令嬢のエリザは、婚約者で侯爵家の令息ギドロスが王女殿下を好きなことを知っていた。
ギドロスはエリザの私物を王女殿下に渡し、約束を何度も破っていく。
エリザは別れることを決意して、ギドロスは自身の行動を後悔することになる。
文字数 25,797
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.08.22
13
婚約破棄ですか?では貸したものを返してください
卒業記念の舞踏会で、第二王子レオナルドから突然婚約破棄を告げられた公爵令嬢セシリア。
男爵令嬢エミリアの言葉だけを信じ、三年間婚約者だったセシリアの言葉には耳を貸さないという。
ならば仕方ありません。
婚約者でなくなった以上、殿下に貸していた屋敷も馬車も馬も使用人も、すべて返していただきます。
公爵家の支援を自分のものだと思っていた王子と、豪華な暮らしを夢見ていた男爵令嬢。
二人が失ったものとは――。
婚約破棄から始まる、すっきり爽快なざまぁ短編。
感想数 4
文字数 5,965
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.09.08
14
婚約者は妹に譲ります。でも、私の人生まで譲るつもりはありません
伯爵令嬢エレノアは、幼い頃から妹に何でも譲ってきた。
ドレスも、お菓子も、家族との時間も。
「お姉様ならできるでしょう?」
そう言われれば、領地経営から社交まで引き受けた。
そんな彼女がある日、婚約者から告げられる。
「エレノア。すまない。僕は君ではなく、リリアを愛している」
婚約者まで妹に譲ることになったエレノア。
ところが家族は、婚約がなくなったあとも彼女がこれまで通りすべてを支えてくれると思っていた。
けれど――婚約者を譲ったことで、エレノアの人生は思いがけない方向へ動き始める。
感想数 1
文字数 7,379
最終更新日 2026.09.10
登録日 2026.09.10
15
「君との結婚は人生最大の失敗だった」と離縁を告げた旦那様、今さら縋りつかれても遅いです
「君との結婚は、人生最大の失敗だった」
夫である公爵からそう告げられたセシリア。
夫には長年愛し続けた女性がいた。
そして彼は、その女性を正妻に迎えるため、セシリアとの離婚を決める。
夫に捨てられ、実家からも追い出されたセシリアは、行く場所を失ってしまう。
そんな彼女を拾ったのは、王都で名を馳せるグランツ商会の若き会長、レオン・グランツだった。
「行くところがないなら、うちで働けばいい」
冷たく気難しい彼のもとで働くうち、セシリアは少しずつ自分を取り戻していく。
一方、初恋の令嬢を正妻に迎えた元夫は、セシリアを失ったことで初めて気づく。
――自分が、本当に失ってはいけないものを捨ててしまったことに。
「セシリア、頼む。俺のところへ戻ってきてくれ」
けれど、もう遅い。
捨てられた妻は、今度こそ自分の幸せを選ぶ。
文字数 9,288
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.11
16
病弱な旦那さまに嫁ぎましたが、治してしまいましたわ
「余命ひと月」と噂される公爵ジョフロワの「縁起直し」として、伯爵家の三女ロザリーは、実家から厄介払いのように嫁がされる。姉たちは「三女は薬草園育ちの田舎者。ちょうどいいわ」と笑う。
ロザリーは言い返さない。ただ、公爵の屋敷に入って三日で、気づく。公爵の病は、毒ではなく、屋敷じゅうに焚かれている「香」だと。
「余命ひと月? では、ひと月、お世話させていただきますわ」
香を止め、窓を開け、薬草園育ちの手で、朝の粥を煮る。公爵は、ひと月で、目を覚ます。「あなたが来て、初めて朝の匂いがした」。
実家は「病弱な三女を、縁起直しに嫁がせた」と嘘の届けを出していた。回復した公爵の妻となった娘を、慌てて取り戻そうとするが、公爵がその届けを王の使者に見せるだけで、実家は自分の嘘で面目を失う。
香を焚いていた執事は「公爵を早く逝かせて、跡目を」と白状し、公爵は追放ではなく、辺境の薬草園で働かせる。
疎まれた長所が、正しく愛される場所で花開く。縁起直しの嫁入り×薬草×自己肯定の令嬢ファンタジー、全8話。
感想数 2
文字数 7,922
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.09.09
17
私を失った旦那様へ――今さら愛を語っても、もう遅いのです
ルージュは伯爵家へ嫁いで数年、愛娘リズと共に穏やかで幸せな日々を過ごしていた。
しかし夫ハワードは、「レオンの誕生日の相談だ」と言い、幼馴染エレノアとの関わりを深めていく。
実の娘であるリズよりも、幼馴染の息子レオンを気にかける夫の姿に、ルージュの心には少しずつ寂しさが積もっていった。
家族の健康を願い、薬を手作りするルージュ。その努力はハワードや義両親から「地味な作業」と軽く扱われる。
そんなルージュを離婚へと決意させる、決定的な出来事が起こる。
文字数 122,318
最終更新日 2026.09.10
登録日 2026.08.14
18
悪役令嬢ルートに入りました!~今世は私がヒロインのようです~
*タイトル変更しました。
大幅改稿しました。
愛していた、彼のことを。
―――でも彼が愛したのは別の女性。
彼女を殺害しようとした罪で、私は捕らえられ、激しい拷問を受けた。紛れもない、愛する彼の手によって。
そのまま凄惨な拷問で命を落とした私は、彼と結婚する前に時が戻っていた。
しかし、前世と違うことが一つ。
どうやら今世は私がヒロインの悪役令嬢ルートのようだ。
文字数 118,605
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.07.23
19
死んだはずの夫が、愛人を連れて自分の葬式へ帰ってきました
旅先の事故で夫セドリックが死亡扱いとなって半年。
ハルフォード伯爵夫人エレノアは、夫が残した借金、未処理の仕事、使用人や親族への対応を「必要なら私がやる」と一つずつ片づけ、ついに葬儀の日を迎えた。
ところが、司祭が空の棺の前で夫の名を読み上げている最中、礼拝堂の扉が開く。
そこに立っていたのは、死んだはずのセドリック本人と、彼に手を取られた愛人だった。
事故の三日後には意識を取り戻していた夫は、家や借金の処理をしたくないため生存を知らせず、関係者が全員揃う葬式なら話が早いと帰ってきたのだ。しかもエレノアへ、「しばらく記憶喪失だったことにしてほしい」と頼む。
夫が忘れれば妻が補い、夫が困れば妻が処理する。長年続けてきたその役割を、エレノアは初めて拒んだ。
鍵も、帳簿も、結婚指輪も、夫の人生に付随する責任も、すべて本人へ返していく。
そんな彼女を旧知のアッシュフォード侯爵ジュリアンは、仕事の相談ではなく昼食へ誘う。
誰かの役に立つためではない時間の中で、エレノアは初めて「私は何をしたいのか」を選び始める。
文字数 14,379
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.09.11
20
番の証が出ないと捨てられたので、神様に確かめてもらいます
「番の証が出ぬからだ」
和平のために獣人国へ嫁いで四年。獣王ガイウス様との儀式は三度、三度とも証は出ませんでした。「人間の娘では神は認めぬ」——そう言われて、離宮へ。
雨漏りの下で眠り、井戸をさらい、畑を耕して。泣かなかったのは強いからではありません。獣人には、匂いでわかってしまうから。
嫁ぐ前に三年かけて読み込んだ婚姻法典。その第四章に、こうありました。
『既に誓いを結びたる者が、重ねて他者と誓いを立てんとする時、神は後の誓いを認めず』
——証が出なかったのは、わたしが人間だからではない。
長老会に申し立てたのは、解釈の確認だけ。わたしは悪くない、とは一言も書きませんでした。
遡誓の儀で神殿に浮かんだのは、六年前の秋の「成立」と、わたしの三度の「不成立(重複)」でした。
感想数 12
文字数 23,773
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.12
21
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
感想数 1,261
文字数 177,937
最終更新日 2026.09.11
登録日 2022.09.05
22
「君を愛したことはない」と婚約破棄されたので、私もあなたを忘れます
「君を愛したことはない」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がひどく冷たくなった。
王宮の大広間。きらびやかなシャンデリアの下、多くの貴族たちが見守る中で、私は婚約者である第一王子レオン殿下と向き合っていた。
「だから、今日をもって君との婚約を破棄する」
静まり返った広間に、殿下の声だけが響く。
隣には、淡い桃色のドレスを身にまとった令嬢が立っていた。
文字数 19,642
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.09.11
23
そのとき私の幸せは崩れた
結婚して7年。幼馴染だった夫との仲も良好、息子もすくすく育ち、幸せだと思っていた。5歳の息子の誕生日に、夫の不貞が発覚するまでは。
感想数 16
文字数 35,216
最終更新日 2026.09.09
登録日 2026.08.23
24
私から略奪婚した妹が泣いて帰って来たけど全力で無視します。大公様との結婚準備で忙しい~忙しいぃ~♪
身勝手な理由で泣いて帰ってきた妹エセル。
でも、この子、私から婚約者を奪っておいて、どの面下げて帰ってきたのだろう。
誰も構ってくれない、慰めてくれないと泣き喚くエセル。
両親はひたすらに妹をスルー。
「お黙りなさい、エセル。今はヘレンの結婚準備で忙しいの!」
「お姉様なんかほっとけばいいじゃない!!」
無理よ。
だって私、大公様の妻になるんだもの。
大忙しよ。
感想数 47
文字数 11,032
最終更新日 2021.03.30
登録日 2021.03.28
25
自称病弱いとこを優先させ続けた婚約者の末路
令嬢エルアナは、ヴィンセントという婚約者がいた。
しかし彼は虚言癖のあるいとこ、リリアンの嘘に騙されてエルアナとの大切な約束を破り続ける。
「すまない、リリアンが風邪を引いたらしくて……」
エルアナが過労で倒れても、彼はリリアンの元へ走り去る始末。
ついに重大な婚約披露パーティまでも欠席した彼に、エルアナは婚約者への見切りをつけた。
「さようなら、ヴィンセント」
縋りつかれてももう遅いのです。
文字数 161,017
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.03.06
26
冷笑する婚約者とは終わりにします
役に立たない(笑)と嗤われ続けた令嬢は、ついに決意する。
「婚約破棄、ぜひよろしくお願いします!」
⭐︎他サイトにも掲載
感想数 0
文字数 6,575
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.11
27
「もう、うんざりだ」と言われたので、出ていきますね
【とりあえず、何かください】
ある日、豪華なベッドで一切の記憶を失った状態で目覚めた私。鏡を見ても「あなたは誰?」駆けつけた使用人たちに、言いたい放題言われるけれど、他人事のようで少しも自覚が持てない。ただ分かったのは、自ら毒を飲んだことと、夫がいるということだった。妻が目覚めたのに駆けつけてこない夫の元へ挨拶に行くと「もう、うんざりだ」と告げられる。皆からは嫌われているし、記憶もないから未練もない。青ざめる夫に別れを告げて、新天地へと旅立つことを決意した――
※ 他サイトでも投稿中
※ 22時更新予定
感想数 68
文字数 98,950
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.08.11
28
二度目の婚約破棄でしたので、今度はわたくしから申し上げます
王太子ヴィクトルに婚約を破棄されたオデリーヌは、その後七年、王宮の片隅で「元婚約者」として儀典の手伝いに使われ、誰にも看取られずに息を引き取った。最後に殿下が言った言葉は「お前しかいなかった」。
目が覚めると――婚約破棄の朝だった。
殿下が、前世と一言一句同じ台詞を言う。オデリーヌは、もう承知しない。「先に、わたくしから申し上げますわ。七年後に殿下が仰る台詞は、今のうちにお断りしておきますの」。
殿下の台本は、先に読まれて、使えない。前世で殿下が失敗した儀典は、今度もそのまま失敗する。オデリーヌは何もしていない。ただ、戻らないだけ。
一方、前世で七年、名も知らぬまま薬を届け続けてくれた王立薬草園の伯爵バスチアンに、今世のオデリーヌは、第二話で会いに行く。「あなたの薬を、飲んだことがありますの。まだ、飲んでおりませんけれど」。
疎まれた長所が、正しく愛される場所で花開く。やり直し×もう遅い×自己肯定の令嬢ファンタジー、全8話。
感想数 0
文字数 16,106
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.09
29
幸せになるために私ができること
不貞の結果生まれたルシールは隠されて育てられたが、10歳の時に母親が亡くなり実の父親に引き取られることになった。
父親が大金を出してまでルシールを引き取ったのは、若き国王の正妃候補にするためだった。
無理やり他国まで連れて来られた上に、おとなしくなる薬まで盛られたルシールは逃げ出そうとする。
「自由になれないのなら、死んだ方がましよ!」
そう叫んだルシールの言葉を信じずに国王レオンハルトは剣を差し出してしまった。
迷わず剣で自分の身体を切りつけたルシールは、意識を失いながら前世がレオンハルトの婚約者候補だったことを思い出していた。
文字数 190,607
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.04.23
30
結婚式の夜に愛人を連れてきたので、署名せずに帰ります
結婚式の夜、夫となったはずの侯爵さまが、披露宴の席に愛人を連れてまいりましたの。
「彼女も今日からこの屋敷に住む。君は正妻なのだから、寛大に受け入れるように」ですって。
義母は「騒げば恥をかくのはあなたよ」と微笑むし、お客さまたちは見て見ぬふり。まあ、皆さまそろって、なし崩しにするおつもりですのね。
けれど、おあいにくさま。この国の結婚は、式を挙げただけでは成立しませんのよ。婚姻誓約書に夫婦双方が署名し、三日以内に神殿へ納めて、はじめて夫婦。
――そしてわたくし、まだ署名しておりませんの。
既成事実は、事実ではございませんのよ。
感想数 6
文字数 2,902
最終更新日 2026.08.01
登録日 2026.08.01
31
【完結】あなたの愛した令嬢の身代わりは、もう辞めます
「アメリアなら、そんな事はしない」
伯爵令嬢エレノアには、幼い頃から瓜二つだと言われ続けてきた女性がいる。
公爵レオンハルトが、誰よりも愛した婚約者――アメリア。
彼女は数年前、突然この世を去った。
最愛の女性を失ったレオンハルトは、今も彼女を忘れられずにいる。
そんな彼の前に現れたのが、アメリアと驚くほどよく似たエレノアだった。
莫大な報酬と引き換えに、エレノアはレオンハルトとの婚姻を受け入れた。
周りからはアメリアの代わりとして求められるエレノア。
アメリアが好きだったドレスを着る。
アメリアが愛した香水を纏う。
彼女の好きだった料理を覚え、彼女の話し方や仕草まで真似る。
…それでも、いつか彼が、自分を見てくれるかもしれない。
――そんな淡い期待を抱いて。
けれど。
「違う。アメリアはそんな笑い方をしない」
「アメリアなら、こんなことは言わない」
「……どうして君は、アメリアじゃないんだ」
どれだけ頑張っても、レオンハルトが見ているのはエレノアではない。
彼の目に映っているのは、いつだって死んだアメリアだけだった。
そして二年後。
契約期間の終わりを迎えたエレノアは、彼に告げる。
「もう、終わりにしましょう」
「……待て。もう少しだけ、私のそばに居てくれ。君はますます、アメリアに似てきた」
その言葉を聞いた瞬間、エレノアは笑った。
――私は、いつまでアメリア様の代わりでいればいいのでしょう?
彼女が生き返るまで?
それとも、あなたが私を彼女だと思い込めるようになるまで?
「私はアメリア様ではありません」
「あなたが愛した女性の代わりでもありません」
「私は――私です」
そう言って、彼女は公爵家を去った。
そして初めて、レオンハルトは気づく。
失ったのは、愛する女性の身代わりではない。
自分を誰よりも理解し、支えてくれていた――一人の女性だったのだと。
「エレノア。戻ってきてくれ」
「……どうしてですか?」
「アメリアの代わりなんかじゃない。君を愛している」
「その言葉は、私が公爵夫人であった頃に聞きたかったです」
遅すぎた愛と、傷ついた令嬢。
一度壊れてしまった二人の関係は、再び動き始めるのか? それとも───?
文字数 134,628
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.08.18
32
私の価値を知らなかったのは元婚約者だけでした~婚約破棄された実務令嬢は、辺境伯と「何もしない午後」を選ぶ~
七年間婚約者だったオスカーから、「華がない」「帳簿と駅路ばかりの女」と建国祭の夜に捨てられた伯爵令嬢リディア。
だが、その場で彼女の過去の仕事に救われた商会長、辺境伯、隣国の王子、魔王が相次いで求婚する。熱狂する会場で、リディアが返した言葉はただ一つ。
「私は、誰かの業績に対する賞品ではありません」
全員への返事を保留した彼女は、大雪による北峠封鎖まで三十日と迫った四境交易の危機へ挑む。空の薬草棚、動かない荷馬車、同じ名で量の違う樽、すべてを止める巨大契約。記録と交渉で詰まりを解くほど、元婚約者が見ようとしなかった七年間が明らかになっていく。
そんな中、北境辺境伯レオンハルトだけは、彼女の能力を奪い合わず、答えを急かさず、仕事をしない時間にも価値があると伝えてくれた。
これは、捨てられた有能令嬢が別の誰かの賞品になる話ではない。仕事も、休息も、隣にいる人も、自分で選べるようになる話。
契約と記録による納得型ざまぁ/一途で不器用な辺境伯との大人の恋/全36話・完結。
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文字数 24,502
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.10
33
クズで愚かな王太子、都合のいい女は卒業です。
旧題:都合のいい女は卒業です。
伯爵令嬢サラサは、王太子ライオットと婚約していた。
しかしライオットが神官の娘であるオフィーリアと恋に落ちたことで、事態は急転する。
治癒魔法の使い手で聖女と呼ばれるオフィーリアと、魔力を一切持たない『非保持者』のサラサ。
どちらが王家に必要とされているかは明白だった。
「すまない。オフィーリアに正妃の座を譲ってくれないだろうか」
だから、そう言われてもサラサは大人しく引き下がることにした。
しかし「君は側妃にでもなればいい」と言われた瞬間、何かがプツンと切れる音がした。
この男には今まで散々苦労をかけられてきたし、屈辱も味わってきた。
それでも必死に尽くしてきたのに、どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか。
だからサラサは満面の笑みを浮かべながら、はっきりと告げた。
「ご遠慮しますわ、ライオット殿下」
文字数 130,591
最終更新日 2025.10.24
登録日 2024.11.07
34
断罪の場でわたくしは一言も申し上げません。三年間お教えしてきたことを、どうぞご自分でお読みくださいませ
私は三年間、あの方の半歩後ろに立ってきた。
あの方は、人の言葉を書いてあるとおりにしか受け取れない。だから私は扇の陰で一言だけ添える。その侯爵は本気で怒っている、そちらの夫人は同意していない、いま笑ってはいけない。三年、一度も外さなかった。誰も気づいていない。あの方自身も。
その方が、大広間で私を呼び出した。証人も証拠も揃っている。
「申し開きはあるか」
ございません。わたくしは何も申し上げません。
否認も弁明もせず、私は黙って立っていた。だからあの方は、生まれて初めて自分で場を読むことになった。
味方として名を挙げた侯爵の顔が、なぜ動かないのか。証人の声が、なぜ途中で細くなったのか。「皆もそう思うであろう」と広間に向けた同意の求めに、なぜ誰も応えないのか。
わたくしはもう、お教えいたしません。
※初日以降は毎日12時・22時に更新します。
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文字数 47,915
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.03
35
追放されたので、祝福はすべて回収いたします
「聖女エルシーを、国外追放とする」
罪状は、真冬の夜に許可なく子どもを治したこと。追放に賛同する署名は、四十三家。
わたしは弁明のかわりに、署名簿をじっと見つめました。
「お名前を、覚えておこうと思いまして」
誰も知らないことがひとつあります。聖女の祝福は「渡したら終わり」ではなく、細い糸でわたしと繋がり続けている。——手繰り寄せれば、戻るのです。
退去の期限は三十日。回るには、じゅうぶんですわ。
豊穣も、商運も、健守も。十年分の台帳と照らし合わせて、署名した家から順番に、一軒ずつ。
「ごきげんよう。祝福を、返していただきに参りました」
ただし——子どもと病人にかかっているものは、一件も引きません。回収とは、そういうふうに、するものですから。
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文字数 22,127
最終更新日 2026.08.15
登録日 2026.08.11
36
親同士の決め事でしょう?
伯爵令嬢であるリリアーナは学園で知り合った侯爵令息のアルフレッドから婚約を申し込まれる。
リリアーナは婚約を喜んで受け、家族からも祝福された。
長期休みの日、彼の招待で侯爵家へ向かう。
するとそこには家族ぐるみで仲良くしているらしいカレンという女がいた。
「あなたがアルの婚約者?へえー、こんな子が好みだったんだあ」
「いや……これは親同士が決めたことで……」
(……ん?あなたからプロポーズされてここへ来たんだけど……)
アルフレッドの、自称一番仲のいい友達であるカレンを前にして、だんだんと疑問が溜まってきたころ。
誰よりもこの婚約を不服に思うリリアーナの弟が、公爵令息を連れて姉へと紹介しにくる。
文字数 197,203
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.02.06
37
婚約者に浮気されたので、肩代わりしてた公務その他をお返しします
婚約者の浮気を知ってしまった侯爵令嬢。
婚約者である王子は男爵令嬢の誘惑にハマり、侯爵令嬢のことを悪役に仕立て上げたい様子で。
どうやら彼らは、数か月後に控えるパーティーで婚約破棄と新婚約を宣言するつもりだとか。
そういうことでしたら、こちらも黙っていませんよ。
文字数 225,591
最終更新日 2026.09.11
登録日 2025.12.19
38
何も知らなかったのと言われてももう戻りません
シエルは王妃に頼まれて後妻になった家から今日出ていく。
年の近い義理の娘とは折り合いが悪く最後まで認められることはなかった。
その日から義理の娘は思い知る。この家に何故後妻が来てどれ程支えられていたのかを。
●貴族の事情と現代の事情って違うよねとふと思いついた話です
話を追加しようと思うので少し伸びます。どのくらいかはまだ。
感想数 167
文字数 79,024
最終更新日 2026.09.06
登録日 2026.06.14
39
聖獣の言葉がわかるだけの無能と捨てられましたが、実は獣たちの通訳は国宝級でした
聖獣の言葉がわかる。それだけが取り柄の子爵令嬢マドレーヌは、婚約者の宮廷魔術師イザークに「翻訳の魔道具があれば君は不要」と婚約破棄され、聖獣対話係の職まで奪われてしまう。
けれど聖獣の言葉は、鳴き声ではなく「心」。音だけを訳す水晶に、それが聴けるはずもなく――。
国を出たマドレーヌは吹雪の夜、罠にかかった伝説の神狼ルーンと出会い、「千年待った心聴きの巫女」と告げられる。隣国の若き外務卿アンセルムに迎えられた彼女は、こじれにこじれた聖獣との対話を次々と解きほぐし、あっという間に「生きた国宝」に。
一方、祖国では水晶が最悪の誤訳事故を起こし、怒った聖獣たちが全員ストライキ。国が傾き、元婚約者が迎えに来るけれど……お断りいたします。ただし、大好きな聖獣さまたちのためなら、話は別ですわ。
もふもふ大渋滞の、心を聴く通訳無双ファンタジー。全8話完結。
感想数 0
文字数 20,371
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.05
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側妃のお仕事は終了です。
侯爵令嬢アニュエラは、王太子サディアスの正妃となった……はずだった。
だが、サディアスはミリアという令嬢を正妃にすると言い出し、アニュエラは側妃の地位を押し付けられた。
それでも構わないと思っていたのだ。サディアスが「側妃は所詮お飾りだ」と言い出すまでは。
文字数 250,458
最終更新日 2026.09.11
登録日 2023.05.16