婚約小説一覧
先王の忘れ形見である公爵は黒獅子公と呼ばれ、数々の武勲をあげ、叔父である現王の内政も助けるなど、生来の顔の良さも手伝って完璧王子の名を欲しいままにしている。一方、名門筆頭侯爵家の娘でやはり完璧なザ・令嬢の名を轟かせていながら社交界に全く興味がなく、魔術の向上に余念がないアリアンナ。二人とも結婚には興味がないものの、周囲からの圧は重く、いつの間にか花嫁選抜が始まり否応なく距離が縮まっていく内に、お互いを意識するようになっていく。
※ 『小説家になろう』様にて連載中『カクヨム』様にも掲載致しました。
文字数 109,587
最終更新日 2021.08.10
登録日 2021.04.26
初めまして
エリーナ・ウル・アルムーン
です
一応…アルムーン国の第2王女です
上にお兄様とお姉様がいます
私は3人目の側妃の子でお兄様は側妃の子お姉様は正妃の子です
それ故に…争いが起こります
お母様は明るく優しい子でありなさいといつも私に言います
お母様の銀色の髪はキラキラしてて凄く綺麗です
私の髪は…お母様と同じ銀色なのですが毛先だけ桃色です
小さい時それが嫌で桃色の部分だけ切ってみたりしましたが翌日にはまた毛先が桃色になっていました
お父様は可愛いと言ってくださいますが…私はお母様と同じ銀髪が良かったです
文字数 33,684
最終更新日 2018.03.16
登録日 2017.08.13
「ええっ、ソテルの笑った顔見たことないんですか?婚約者なのに」
笑った?怒った?
そんな顔しらない。
私の記憶の中の彼は、いつも顰め面をしている━━━
*本編完結済み
文字数 13,554
最終更新日 2021.05.25
登録日 2021.05.04
口約束の婚約なんて、認めない―――武家の娘・苑は、突然、父親に名家との婚約を告げられる。そろそろどこかへ嫁がなければとは思っていたもののいざとなれば複雑な心境になる苑は、どうにか阻止できないものかと行動を始める。彼女は、婚約を破棄できるのか。
文字数 67,150
最終更新日 2024.01.19
登録日 2022.09.01
色んな神様が住む世界に一人の少女が嫁として捧げられました。
彼女を嫁に欲しいという者は全部で8人
誰の嫁にするのかを『選択の神であるあなた』が決めるのです。
文字数 3,544
最終更新日 2023.02.07
登録日 2023.02.07
妹「私、こんな婚約者いらない。お姉ちゃんあげる」
婚約者「…」
私「顔を上げなさい!素材はいいから磨けば光るわ」
婚約者を妹好みのイケメンに育て上げる!
文字数 1,136
最終更新日 2021.12.03
登録日 2021.12.03
だって私はヒロインではなく、当て馬の悪役令嬢だから。
私が誰かと結婚しても、その相手が不幸になるだけだと分かっているから。
でも──
(もしこのひとと結婚したら)
『運命の女神はあなたのほうですよ』
(このひとだけは絶対に悲しませたくなかった)
『やっぱり僕の目に間違いはなかったです』
(きっと幸せに……)
そんな根拠のない確信を抱くほどに美しい横顔に、思わず目を奪われてしまう。
ああ……そんな目で見ないで。
そんな優しい声で囁かないで。
だって──
「……もう、分かった」
「え?」
「わたし……あなたの花嫁になります。なってあげるわ! 仕方がないから!」
思わず大きな声が出てしまう。
そんな私に、彼は一瞬びっくりした顔をして……それからすぐに満足そうに微笑んだ。
ああもう……心臓が痛い。ドキドキしすぎて胸が破裂しそうだ。
「よかった」
そう言って、彼が私の手を取る。
私はその手を握り返すこともできず、ただ呆然と立ち尽くしたまま……真っ赤な顔を隠すように俯いた。
◇◆◇
「ぼっちゃま。そろそろお時間です」
そんな執事の声に促されるように、僕は読んでいた本を閉じる。
もうそんな時間か。どうやら彼女といると時間が経つのが早いみたいだ。
(そういえば)
結婚の承諾を得たはいいけど……結婚式まではまだ少し時間がある。
(なにをしよう)
結婚するからと言って、特に何かを変えなければいけないということはないだろう。
ただ、この関係に名前がつくだけ。
僕と彼女は婚約者になったのだ。
「ぼっちゃま」
そんなことを考えていると、再び執事に名前を呼ばれる。
「もう時間ですか?」
そう尋ねると、彼は呆れたようにため息をついた。
「本日は奥様とのデートだと申し上げたでしょう」
「……そうでしたね」
ああそうだ。そういえば今日は彼女とデートに行く約束だった。
(さて……)
準備をしないと。そう思ったが、どうにも身体が重い。
今日のためにいろいろ考えてきたけれど、彼女に受け入れてもらえるのか不安でたまらないのだ。
(結婚は了承してもらったけど)
もし断られていたら? 僕と結婚するのはやっぱり嫌だったと言われたら? そんなことばかりが頭の中を巡ってしまって……すごく緊張している。
(どうしよう……)
そんなことを考えているうちに時間だけが過ぎていった。
文字数 1,018
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
公爵令息のプリントは、私と婚約をしていながらも、不倫をしていることが分かった。
プリントは、「望むだけ金を払うから、どうかもう関与しないで」と言うが、怒りはおさまらないため、ざまぁしてやろうと思い、ざまぁさせました。(笑)
文字数 798
最終更新日 2022.03.23
登録日 2022.03.23
未練を残したまま若くして死んだ男の騎士は、令嬢に転生した。
自身が男である意識を捨てきれないジェイミーは、結婚を拒み続ける。しかし、ジェイミーは剣術指南の教師であるクリフォードと婚約することになったのだった。
ジェイミーよりも二回りも上のクリフォードも、ジェイミーも、互いに秘密にしていることがあり…。
退役騎士×TS令嬢
回想などで男同士が会話しているシーンはありますが、Rシーンは全て女性の身体、またヒロインが男性の身体に変わることもありません。
※Rシーンを含む回には「※」マークをつけます。
※この作品はアルファポリスとムーンライトノベルズで同時投稿です。
ちょっとニッチな話+いつものごとくヒロインがずっとやだやだ言ってますが、お好みに合いましたら楽しんで頂ければ幸いです…!
毎日お読み頂きありがとうございます。
あんまり読んで頂けるネタじゃないと思っていたので、想像よりたくさんの方に読んで頂けていて嬉しいです。
11/4追記
完結しました!お読みいただきありがとうございました!
細かい設定の話とかを近況ボードに投稿いたします。
ありがとうございました!
文字数 125,357
最終更新日 2023.11.04
登録日 2023.10.14
「どこまで君は僕をバカにしてるんだ!」
「バカになんてしてないわ。ただ、私は話しかけられたから少し会話をしただけよ」
「それがバカにしてるって言うんだよ。婚約している身なのだから!」
「話しかけてきた人は家族ぐるみでのお付き合いがある貴族の息子です。恋愛感情なんてありません」
アンゼルはバンッと壁を激しく叩きつけて「恋愛感情がなければ、誰とでも気軽に話していいのか?」と、私を追い詰めてくる。
文字数 925
最終更新日 2021.04.04
登録日 2021.04.04
本編完結しました。
50歳のオバサンが異世界転生した先は、どこかの乙女ゲームらしい。自分の見た目からどうやらヒロインっぽいのだが、ストーリーはさっぱり分からない。転生前、乙女ゲームが嫌いだったルナ。今生ではアンチヒロインとして、ストーリーから逸脱しようとフラグ回避を志すーーハズが、ドラゴンと出会ったり、秘匿されていた腹黒皇子の婚約者にさせられたりと、気付けば死亡フラグが頭に突き刺さっていた。ルナは無事に乙女ゲームのストーリーをやり過ごせるのか?!
ーードラゴンと隣国の腹黒皇子さまのキーワードが好きな方、興味を持って頂けると嬉しいですーー
小説家になろうにも掲載中です。
文字数 324,577
最終更新日 2021.08.22
登録日 2021.04.27
麗しく愛らしい。神に愛された美貌に恵まれた伯爵令嬢ミシェルは、口を開けばお下品でちょい死語ギャル。挙動はおっさんかと見間違う……いや、おっさんに失礼だ。信じられないほどガサツな残念美少女だった。
伯爵夫妻は必死に矯正しようとしたが叶わず、猫を被らせることで隠し通してきた。
学園には通わせず、家庭教師をつけ、家庭教師の前では猫を被らせ、使用人は本当に信頼のおけるものだけにし、世間では、大切に育てられて滅多に姿の見せないご令嬢という評価を得させることに成功した。
夜会は基本的に各種感染症が原因で、ミシェルのみ欠席。
回避に回避を重ねてきた野生児ミシェル。
今回の夜会は、”出席させなければ、謀反を疑う”と前日に脅され、回避できずに、決めたセリフのみ話すように約束し、参加することとなった。
どうなる? 野蛮令嬢ミシェルと伯爵夫妻。
文字数 3,999
最終更新日 2024.01.12
登録日 2024.01.12
初めてのデート。
リサはドレスに身を包み、ナオトとクルージングデートに出かけた。
白い雲、青い海を間近で見られるデートは最高。
地平線に夕日が沈むときは熱いキスをして・・・
文字数 35,262
最終更新日 2021.02.04
登録日 2020.12.19
私がお仕えしておりますアリアナ様は、王太子殿下の婚約者で優秀な御令嬢でございます。容姿端麗、勉学も学年で上位の成績。そして何より天真爛漫で、そこが時折困りますが、それもまた魅力的な方でございます。
けれど、二つ年上の王太子殿下はアリアナ様ではなく、一般家庭出の才女、ミレニス嬢と何やら噂になっていて…私の敬愛するお嬢様に何たる態度!けれども、アリアナ様はそんな王太子殿下の行動なんて御構い無しなのです。それは純真さがさせるのか、はたまた…?
私の中では王太子殿下の好感度はごっそり削られているのですが…私は何処までもお嬢様について参ります!!
文字数 164,564
最終更新日 2019.01.18
登録日 2018.12.19
主人公、メアリーは妹、カナミにいじめられたと言われ王子を取られたあげく、信頼もなくしてしまう、そんな中、唯一信じてくれる執事、サーリと共にカナミに復讐する。恋愛ストーリー!
文字数 7,411
最終更新日 2022.10.10
登録日 2022.10.09
地球で女として生まれ、女として生きた主人公だったが、本当は男に生まれたかった。でも、地球で性転換をしても本物の男の体が手に入る訳じゃないと知り地球での性は諦めていた。しかし地球では若くして死んでしまった主人公は転生をしたことを母体の中で知った。まだ正式な性が定まっていないと思った主人公は男として生まれるべく念じたが・・・?
ムーンで完結済みで、少々の編集・修正を施して投稿です。毎日一話更新。11/2の最終話まで予約投稿済み。
文字数 73,833
最終更新日 2020.11.02
登録日 2020.10.01
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
文字数 183,257
最終更新日 2022.09.01
登録日 2021.09.23
幼い頃からずっと一緒にいた愛犬アンジュを婚約者アンドレの義母によって殺されてしまった伯爵令嬢が婚約者の家族におそろしい復讐するはなしです。
復讐方法がグロイので、グロに耐性のある人向けのお話です。
文字数 2,511
最終更新日 2023.12.15
登録日 2023.12.15
ある事件をきっかけに、それまで上手くいっていた王子様との縁談が突然終わってしまった最下層令嬢。
彼女には逃げ場が与えられた。このままだと人間を止めて、キツネになっていく……。そんな彼女の前に、同じ境遇(?)の男がやって来た。
文字数 4,459
最終更新日 2020.02.09
登録日 2020.02.09
地味で大人しいカトリーヌと、可愛らしく社交的なレイラは、見た目も性格も対照的な姉妹。
本当はレイラの方が姉なのだが、『妹の方が甘えられるから』という、どうでも良い理由で、幼い頃からレイラが妹を自称していたのである。
誰も否定しないせいで、いつしか、友人知人はもちろん、両親やカトリーヌ自身でさえも、レイラが妹だと思い込むようになっていた。
そんなある日のこと、『妹の方を花嫁として迎えたい』と、スチュアートから申し出を受ける。
しかしこの男、無愛想な乱暴者と評判が悪い。
レイラはもちろん
「こんな人のところにお嫁に行くのなんて、ごめんだわ!」
と駄々をこね、何年かぶりに
「だって本当の『妹』はカトリーヌのほうでしょう!
だったらカトリーヌがお嫁に行くべきだわ!」
と言い放ったのである。
スチュアートが求めているのは明らかに可愛いレイラの方だろう、とカトリーヌは思ったが、
「実は求婚してくれている男性がいるの。
私も結婚するつもりでいるのよ」
と泣き出すレイラを見て、自分が嫁に行くことを決意する。
しかし思った通り、スチュアートが求めていたのはレイラの方だったらしい。
カトリーヌを一目見るなり、みるみる険しい顔になり、思い切り壁を殴りつけたのである。
これではとても幸せな結婚など望めそうにない。
しかし、自分が行くと言ってしまった以上、もう実家には戻れない。
カトリーヌは底なし沼に沈んでいくような気分だったが、時が経つにつれ、少しずつスチュアートとの距離が縮まり始めて……?
文字数 58,031
最終更新日 2023.04.22
登録日 2022.12.30
彼氏に振られて、食事も喉を通らなくなっていた。
痩せ細っていく顔を見て、心配してくれた友達のルミがホストクラブに連れて行ってくれた。
その店にはビジュアルがかなりいい男ばかりが揃う。
もう面食いな私の心をつかんで離さない。
文字数 786
最終更新日 2021.02.09
登録日 2021.02.09
※堂々完結!
※師匠のこと好きですよ。ずっと、一緒にいさせてください。
※あらすじ
小松川真はしがないコマツナ農家。二八歳の三月、八年間付き合った彼女を大会社の御曹司に奪われた。
貧乏農家に嫁なんて来てくれないんだ。
その現実を思い知らされ、将来を見失いながらも日々、畑で働く真。その真のもとに高校を卒業したばかりの一八歳の美少女、篠崎ほだかがやってきた。
「生きた風景に、ゴッホの『ひまわり』以上の価値をもたせたい。そのために、ライフ・ウォッチング・オーバーアート――生命を見る超芸術――を作りあげたい」
そのために、真に弟子入りしたいというのだ。
最初は渋っていた真だが、父親に発破をかけられたこともあって一念発起。ほだかとともに新しい未来に挑むことになる。しかし――。
この小悪魔、距離感近すぎる!
これは、しがないアラサー農家が、小悪魔に振りまわされながらふたりで幸せを育てていく物語。
※『カクヨム』、『アルファポリス』にて公開。
文字数 121,669
最終更新日 2024.02.26
登録日 2024.02.01
大好きな彼と婚約が整って上機嫌でデビュタントに臨んだ子爵令嬢のセラフィーヌ。
だけど、未婚の貴族令嬢に望まれない縁談を押しつけることで有名な公爵夫人が、セラフィーヌの婚約者が平民の農家だと知って
「平民に嫁がされるだなんてかわいそう!」
と勝手に盛り上がって、こちらの言葉も聞かずに「貴族との結婚」を押しつけてこようとする。
どれだけ「両想いで幸せなのだ」とセラフィーヌとその家族が訴えても聞く耳を持たず暴走する公爵夫人はついに最大のやらかしをしてーー
文字数 13,696
最終更新日 2021.04.26
登録日 2021.04.22
※本業が忙しくなかなか更新できなくてすみません。話の内容(キャラなどの構成)忘れたので、見返してまた書いていきます。注意されたところも変えていきますので、確認のほどお願いします※
☆修正した章
・ミラ設定をモブから第二主人公に。アナスタシアもプレイしている設定に変えました。
保健医は攻略対象キャラ設定×
・ある程度の誤字を修正
・足らない文章をちょくちょく足してます
・感想であったサナが突然消えているところも修正しています。(アルに変えています)
☆修正する場所
・写真
・年齢(6→15歳)です。
社畜の私は、恋愛ゲームにハマる、それは見事にハマって、隠しキャラまでも全スチル集め攻略をした。そんな中、私に不幸な交通事故に遭い命を落とし神が目の前に。
転生先は攻略を重ねたゲームの世界に、だが私は主人公ではなく、主人公をいじめる美人で有名な悪役令嬢であった…
没落しないために美人な顔を生かし、生活してみせます。
文字数 82,460
最終更新日 2020.02.13
登録日 2019.12.16
大妖怪の妖狐「オウカ姫」と、人間の伯爵のもとに生まれた一人娘「リリア」。頭には狐耳、ふわふわと宙を飛ぶ。性格は少々やんちゃで、まだまだ成長期の仔狐なのでくしゃみで放電するのもしばしば。そんな中、王子とのお見合い話が…嫌々ながらの初対面で、喧嘩勃発!? ゆくゆく婚約破棄で、最悪な相性なのに婚約することに。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
※ベリーズカフェに修正版を掲載、2021/8/31こちらの文章も修正版へと修正しました!
文字数 136,740
最終更新日 2020.10.12
登録日 2020.09.21
成り上がり男爵令息をどうしてもどうしても落としたい公爵令嬢の話。
間違って消してしまったので上げ直します!
文字数 35,503
最終更新日 2023.10.06
登録日 2023.10.01
婚約相手を妹に寝取られてしまったのだが、実はありがたい話だった。だって、婚約相手、すごくめんどくさい人だから。
文字数 2,037
最終更新日 2020.05.15
登録日 2020.05.15
妹はいつも奪っていく。私のお気に入りのモノを……
私は伯爵家の長女パニーラ。2つ年下の妹アリスは、幼い頃から私のお気に入りのモノを必ず欲しがり、奪っていく――――――な~んてね!?
文字数 13,473
最終更新日 2020.10.31
登録日 2020.10.27
しがない子爵令嬢のファーラは、ある日突然、推しのイヴォルフ様と婚約をした。
信じられない幸福を噛みしめ、推しの過剰摂取で天に召されそうになったりしながらも、幸せな日々を過ごしていた。
しかし、王女様の婚約パーティーに行くときにある噂を思い出す。イヴォルフ様と王女様が両思いである……と。
パーティーでは、二人の親密さを目の当たりにしてしまい──。
ゆるい設定なので、頭を空っぽにして読んで頂けると助かります。
全4話になります。
文字数 6,573
最終更新日 2023.10.03
登録日 2023.10.03
「おかしいわ、愛されるのは、私じゃないはずなのだけど……」
天から与えられた『特性:物語』によって、自分の生きる世界の、『もっとも物語的な道筋』を知るリリー・ロザモンテは、自分が婚約者のゼノ・フェアトラークに愛されないだろうことを知っていた。そして、愛を知らないゼノが、ある少女と出会って愛を知ることも。
その『ゼノが愛を知る物語』を辿らせるために動いてきたリリーだったが、ある日ゼノから告げられる。「君を愛している」と。
文字数 12,562
最終更新日 2023.04.06
登録日 2023.01.04
趣味は筋トレ、ヒーローアクションもののアニメからドラマから映画などの観賞と昔から男勝りなのもあって女らしさはひと欠片もなく、ただ人助けから始めた喧嘩は気がつけば日常となり、友達はいないが舎弟だけは増えて周りからはヤンキー扱い。それでも犯罪やいじめといったことは自分も舎弟にもさせやしなかった。
「人様の困ることはするな。悪がかっこいいなんてガキのすることだ。一番かっこいいのは誰もが見てみぬふりする困った人を率先して助ける人だよ」
喧嘩ばかりのバカでどうしようもない舎弟たち。誤解も多かったが、根のいい奴らはいつしかヤンキーで怖いけどいい人たちなんて言われるようになって私の思う正義のヒーロー像とはズレていたが、満足のいく毎日だった。
後は無事高校を卒業して、進学はあいつらには無理だろうから就職のために色々勉強させなきゃななんて街の見回りをしていたその日。
「きゃあぁぁ!誰かひったくりよー!」
「どけどけぇ!」
「っ危ない!」
「ひ………っお、俺は悪くねぇ!」
ナイフを振り回すひったくりから近くにいた子供を守ろうとしたのが運の尽き。子供から庇うには避けるわけにもいかず、痛みを感じたと同時に意識は真っ暗となり………気がつけばふわふわ浮いていた。
「恋で世界を救っていただけませんか?」
そして神様と名乗る人物から理解不能の言葉。
神様、あたい、喧嘩ならともかく恋は経験なさすぎるわぁ……頼む人間違ってねぇか?
本来の人生軸では皇帝を歪ませるひとりの皇帝からしたら悪役である令嬢に転生した正義感強めのヤンキーと、全てに嫌気が差して未来で世界を支配し滅ぼす皇帝となりえる王子のラブコメディー。
「君が言うならアレ殺そうか?」
「い、命は大事にしようぜ?」
果たしてヤンキー令嬢は未来の皇帝の心を射止められるのか?
暴力表現あり。
文字数 22,879
最終更新日 2021.04.14
登録日 2020.12.10
グレース・ベンフォールはふとした事から、前世の記憶を思い出す。
それは、前世の自分がオタクであり、尚且つ、世界史に傾向し、ある特定の時代だけを専門に学んでいたいわゆる“世界史界枠”の人間であったという事を。
そして、同時にこの世界が“悪役令嬢ものの”作品であり、自分が悪役令嬢ものの作品に登場する、天性性悪ヒロイン(主人公)である事も思い出す。
このままでは、断罪場面で、逆に断罪されて、公金を横領していた、父親ともども捕まえられて処刑されてしまう。
男爵令嬢、グレース・ベンフォールは自身に降りかかる、破滅フラグを回避するために世界史知識と前世の世界史の師匠である幼馴染みと共に奔走していく。
文字数 117,498
最終更新日 2021.08.24
登録日 2021.08.11
小さな頃から、一人でいても不思議と寂しさを感じなかった宮崎 茜は、ある時、ふとした思い付きで、自分以外に誰もいない場所で、『ソレ』に向けて呼び掛ける。その時帰ってきた返事は、茜の心に深い恐怖を与えるが、茜は何某かの反応を返せば、『ソレ』という存在を固定化してしまうと考え、同時に恐れて、『ソレ』をそのまま無視し続けた。
しかし、高校受験を控えて塾に通う様になったある日、クラスメイトの女子の間で評判になっていた占術士の老女に、茜は突如として声を掛けられる事になる。
『アンタ、この先、ずっと独り身で過ごしな。周りを不幸にしたくなかったらね』
前々前世から自らに付き纏い続けてきた神様(?)に、今世も変わらず愛されてしまった少年の運命は如何に。
❇︎R-15表現有り。短編。
文字数 33,898
最終更新日 2022.08.15
登録日 2022.08.14