現代文学 記憶 小説一覧
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30件
1
欠けた月
夜になると
人は少しだけ本音に近くなる
欠けたものを抱えたまま
何もないふりをして生きていた啓介
そこへ美鳥が来る
勝手に部屋に馴染み
猫と遊び
静かな暮らしを少しずつ塗り替えていく
けれど啓介の中には
拭えない影が残っていた
冷めたコーヒー
消えかけの煙草
猫の鳴き声
隣にいたはずの誰か
欠けてしまったまま
それでも続いていく
ばらばらに見える日々が
あとから少しずつ繋がっていく
感想数 0
文字数 8,297
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.04.04
2
翅脈
消えゆく町の地図と、消えた息子。 言葉を削ぎ落とした果ての空白の物語。
9月、風のない町。
記憶の底に沈んだかつての風景を拾い集めるように、緻密だが頼りない手描きの地図を紡ぐ女性・詩乃。
彼女はある日、消えた画家・灯(ともる)の残した薄羽蜉蝣の精密画と出会う。
感想数 0
文字数 8,583
最終更新日 2026.07.08
登録日 2026.07.08
3
読切短編 差出人
施設に入った母のために、娘は毎朝手紙を書く。母は読むたびに泣き、翌日には忘れる。それでいい——今この瞬間だけが本物だから。
静かで優しい日常が、ある一本の電話で静かに崩れていく。
「差出人欄が、全部『お母さんより』になっています」
愛することと、忘れることは、どこで入れ替わるのか。鏡のように向き合った二つの喪失が、最後の一行で音もなく反転する。
感想数 0
文字数 650
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
4
彼女は過去を愛し続ける
子供の頃、いじめに遭ったことがきっかけで
心を病んでしまった彼女には、経験した事をすべて鮮明に記憶として保存できる体質があった。いじめ被害の経験を鮮明に憶えている彼女は、そんな記憶を忘れようとせず、むしろその過去を愛していた。彼女が綴った詩は、トラウマを乗り越えるために優しい言葉で凍りついた心を溶かしていく力があった。
感想数 1
文字数 363
最終更新日 2021.07.25
登録日 2021.07.25
5
てっぺんに届いたから
感想数 0
文字数 1,499
最終更新日 2018.08.27
登録日 2018.08.27
6
風のこだま
女の部屋で夢ともまぼろしともつかない影像に目覚めた後で、私は八年前、青森で出会った一人の娘のことを思い出した。娘は壊れ物のように美しい声をしていた。今は東京に勤めに出て来ている娘に、私は三たび会うために赴いたー。
感想数 0
文字数 2,945
最終更新日 2020.06.15
登録日 2020.06.15
7
拝啓、私に愛を教えてくれた君へ
正夢になってほしくない夢から始まる。
あの日、感じたこと、起きたこと。
※生々しい物語なので苦手な方はご遠慮ください。
この作品は下記サイトにも投稿しております。
■#カクヨム
https://x.gd/H9Dax
■#note
https://x.gd/k3zBV
■#NOVELDAYS
https://x.gd/R5Xug
■#アルファポリス
https://x.gd/JIIAV
■#ノベルアップ+
https://x.gd/7fBPj
■#小説家になろう
https://x.gd/PSe5O
感想数 0
文字数 2,566
最終更新日 2024.09.17
登録日 2024.09.17
8
ガラスの中の心
彼女は、あの夜に誰かと出会うなんて思っていなかった。 ただ、バスの静けさと、冷たい窓ガラスと、少しの安らぎが欲しかっただけ。
でも、ふとした思い出がよみがえった瞬間—— 彼が戻ってきた。
すべてじゃない。 ただ、痛みを残すには十分だった。
これは、「さよなら」を選んだあとに残るものについての物語。
感想数 0
文字数 3,458
最終更新日 2025.07.06
登録日 2025.07.06
9
こもれび
感想数 0
文字数 699
最終更新日 2026.01.16
登録日 2026.01.16
10
両親のこと
父の生誕日と母が亡くなったとき、勢いで書きました。
身バレ防止のフェイクを申し訳程度に入れた、自分のゲスさと向き合うための雑文です。
感想数 0
文字数 31,761
最終更新日 2024.07.12
登録日 2024.07.06
11
映画館
暗い映画館で、男は一本の映画を見ていた。
映し出されるのは、どこか懐かしく、見覚えのある風景。
若い男女の笑顔、季節の移ろい、誰かの温もり。
見続けるうちに、男はその物語と自分の心が少しずつ重なっていくのを感じる。
静かな光と記憶が交わる、優しく不思議な時間の物語。
感想数 0
文字数 1,139
最終更新日 2025.11.28
登録日 2025.11.28
12
ノスタルジア症候群
静かな雨の午後、図書館に現れたひとりの少女。
その一瞬の出会いが、止まっていたはずの時間を、静かに軋ませていく。
感想数 0
文字数 4,454
最終更新日 2025.12.31
登録日 2025.12.29
13
雨とピンク
雨が嫌いな女の子の話。
天気が関連する記憶は日常の中で思い出される数が尋常ではないから悪夢だと思う。
最低最悪な思い出×1回 よりも、些細な嫌な思い出×100回 の方が、思い出す回数が多い分、刺さったトゲは抜けないのではないでしょうか。
感想数 0
文字数 1,698
最終更新日 2021.09.14
登録日 2021.09.14
14
【短編018】 人生サブスク:他人の人生を体験するサブスク
月額980円で他人の人生を体験できるサービス「LifeSwitch」。運営企業でレビュー監視を行う瑞穂は、利用者からの奇妙な投稿に気づき始める。「戻れない」「自分が薄れていく」──。やがてその言葉は現実と業務の境界を侵食し、瑞穂自身もまた“体験する側”へと静かに踏み込んでいく。
他人の人生を覗くことは、自分を失うことなのか。それとも──。
静かに侵食される現代型SFサスペンス。
感想数 0
文字数 2,884
最終更新日 2026.06.13
登録日 2026.06.13
15
おかえり、さよなら、美しき日々。
対象とした人物との記憶を、消してしまえる薬がある。職場いじめで心を病んでいた心花は、薬で楽になりたいと願った。
しかし、自覚は薄いが以前使用しているらしく、二度目にもなると副作用が強いらしい。一度目の記憶が戻ったり、記憶が混濁したりもするそうだ。
副作用を心配するのは、愛する旦那である都月である。ただ、心花が前を向きたい理由も、少なからず彼にあった。
愛する人のために前を向きたい。けれど、過去から一向に抜け出せない……悩みに悩んだ末、心花は薬を手にしてしまい。
感想数 0
文字数 7,959
最終更新日 2024.12.17
登録日 2024.12.05
16
後悔はカスと共に
感想数 0
文字数 4,320
最終更新日 2025.02.25
登録日 2025.02.18
17
【短編024】 お礼回り:お礼の旅の終わりに残るもの
七十八年分の住所録を手に、富子は「ありがとう」を言い残した人々を訪ねていく。すでに消えた住所、変わってしまった記憶、そして変わらず残っていた想い。人と人のあいだに静かに積もった時間を辿るうちに、彼女自身の名前だけが最後に残っていく――。
感想数 0
文字数 1,635
最終更新日 2026.06.26
登録日 2026.06.26
18
もしもが叶う世界なら...
もしも...もし...あの日に戻ることができたら。
そんな願いが1度も頭をよぎったことがない人がこの世に何人いるだろう。
日常ふと思い浮かぶもの、何年も何年も願い続けてるもの、叶う可能性があるもの、叶わないと分かっていても願ってしまうもの。
Kiyoka - 幼い頃の後悔をずっと秘めた女性
バスが思い出させた記憶の欠片。
感想数 0
文字数 5,837
最終更新日 2024.09.10
登録日 2024.09.06
19
記憶の宮殿
ある男が目を覚ます。男は家にいた。二度と来ることはできないはずの家に。
感想数 0
文字数 2,325
最終更新日 2025.03.11
登録日 2025.03.11
20
水の記憶
沢渡凛平は、義理の妹で雫と共に、山道を登っていた。彼らの胸に去来するのは、若くして亡くなった凛平の弟、慎平の事であった。
生前、兄弟二人で山を登っていた時に凛平は、慎平から眉唾物の言葉を投げかけられる。
「地球上を流れる川の中には、この地球の記憶が溶け込んでいる」
二人を繋ぐ存在の慎平を失い、彼ら二人が山道を登る理由とは?
絆の存在を改めて見つめ直す、ヒューマンストーリー。
※本作品は他サイト、『小説家になろう』にも掲載しております。
感想数 0
文字数 16,755
最終更新日 2019.11.16
登録日 2019.11.16
21
桜の記憶
サクは、桜が散ると共に記憶を失ってしまう特殊な病を抱えていた。
一年に一度、記憶が散っていく頃、サクはいつも十七冊分の日記を読み返している。
大好きだった人のいた唯一の一冊目。
その幸せと悲しみの記録を一つずつ辿っていく。
感想数 0
文字数 5,454
最終更新日 2023.09.09
登録日 2023.09.03
22
追憶の匂い
思い出は思い出のままが美しい。
感想数 0
文字数 3,200
最終更新日 2019.05.05
登録日 2019.05.05
23
変わらない世界を記憶に求めて
久美はかつての通学路を歩いた
感想数 0
文字数 1,627
最終更新日 2021.07.04
登録日 2021.07.04
24
小川
小さな家と庭、そして裏を流れる小川。
それだけが、少女の世界のすべてだった。
父と母、共に過ごす子どもたち。
変わらない毎日が、当たり前だと信じていた時間。
けれど、ある夜を境に、
世界は静かに形を変えていく。
感想数 0
文字数 2,422
最終更新日 2026.01.11
登録日 2026.01.11
25
生きるとは
毎日が同じことの繰り返しに思えるとき、ふとした記憶や匂いが、心を揺らすことがある
感想数 0
文字数 1,656
最終更新日 2025.12.31
登録日 2025.12.29
26
これは 幸せを知るための物語
これは幸せを知るための物語。
人生の最期、人は何を思い出すのか。
本作は、さまざまな人物が「死の間際」に思い返す、たったひとつの記憶を描いた連作短編集です。
家族との時間、すれ違いの末にたどり着いた関係、夢に敗れた後に見つけた居場所。
どの物語も、決して特別ではない日常の延長にありながら、なぜか強く心に残る瞬間が描かれていきます。
彼らは皆、それぞれの人生を振り返り、静かに受け入れます。
後悔も、未練も、すべてを含めて——「悪くなかった」と思えるような結末を迎えます。
断片的に積み重なる“人生の記録”。
やがてそれらは、ひとつの結末へと収束していきます。
これは、幸せとは何かを問いかける物語です。
そして読み終えたとき、最初の一文の意味は、まったく違う形であなたに残るでしょう。
感想数 0
文字数 30,907
最終更新日 2026.03.23
登録日 2026.03.19
27
絹色物語〜和の色が紡ぐ記憶の記録
「あなたの心、染め直してみませんか?」
看板のない染物屋の店主・藍(あい)。
彼女が扱うのは、ただの染料ではありません。訪れる人々が心の奥底に仕舞い込んだ「忘れられない記憶」や「言葉にできない想い」そのものです。
古来より日本人が愛してきた繊細な色彩が、悩める人々の背中を優しく、時には凛と押し上げます。読み終えたあと、いつもの景色が少しだけ鮮やかに見えるようになるかもしれません。
感想数 1
文字数 26,861
最終更新日 2026.02.21
登録日 2026.01.31
28
透過性の夢庭 ―これは誰の夢なのか?―
目覚めるたびに曖昧になる記憶
言葉にならない感覚
鏡の向こうに立つもうひとりの「私」
銀のノートに綴られるのは、夢か現実か、それともまだ誰にも読まれていない物語
記憶は水に似ている
形を変え 時に蒸発し あるいは言葉になる前に消える
言葉を話さない子ども、記憶の管理人、銀の記述者
登場人物たちはやがて語り手と一体化し
書くことと生きること、読むことと存在することの境界が溶けてゆく
これは夢の中で書かれた物語
あるいは、今あなたが読んでいるその瞬間にしか存在しない物語
あなたが読み終えたとき、私たちは──
感想数 0
文字数 17,953
最終更新日 2025.06.17
登録日 2025.06.17
29
琥珀のパンケーキ
感想数 0
文字数 2,954
最終更新日 2019.12.07
登録日 2019.12.07
30
十月の窓辺で
東京の古いアパートで一人暮らしをする30代の瑞希。十月の午後、陽光が斜めに差し込む部屋で、彼女は古本屋で見つけた詩集を読んでいる。
コーヒーの湯気、窓から見える街路樹の紅葉、風に舞う落ち葉。日常の小さな瞬間に宿る美しさを見つめながら、瑞希の心に過去の記憶がそっと蘇る。三年前の秋、一緒に銀杏並木を歩いた人のこと。でも、それは激しい感情ではなく、風のように静かに心を通り過ぎていく。
一人でいることの静けさと豊かさ。季節の移ろいとともに変化する心の機微。何気ない午後の時間に流れる、穏やかで詩的な物語。
感想数 0
文字数 1,754
最終更新日 2025.05.26
登録日 2025.05.26
30件
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