死別小説一覧
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件
ある春の日。
俺は中庭でその人に出会った。
美しい白い髪に、宝石のように輝く赤い瞳を持ったその人に。
一目で恋に落ちた。
けれど、その恋は――――
俺の好きな歌声。
俺を見下ろす赤い瞳。
髪を束ねるのは、俺の瞳色と同じ色のリボン。
『マティ……愛してる』
『はい。私も愛してます。今も、これからも』
ふわりと微笑み、再び歌い始めたマティに、身を委ね目を閉じた。
*タグにてネタバレしてます
*タグ注意してお読みください
*作者のメンタル低下により投下された唐突な物語です
*他シリーズとは全く関係ありません
*楽しいお話を読みたい!という方は、そっとこの画面をお閉じください
*完結済みです。
文字数 6,309
最終更新日 2022.05.20
登録日 2022.05.19
【第5回ライト文芸大賞エントリー】
たった七年
もう七年
両親はろくに家に帰らず、お互いが浮気をしている。
私の存在は忘れ去られているようで……
十二月二十六日
小林 奈美にとって十五歳の誕生日を迎えた日でもあり、両親の愛を諦めた日で、死ぬ事を決めた日……だったのだけれど。
「間違えて魂を取り出しちゃいました」
どうやら歩道橋から足を滑らしただけで、まだ死んではいないらしい。
身体へ戻れと言われても、戻りたくない。
幽体を満喫しながら考える、生きるという事。死神の事情。
そして――――
文字数 39,878
最終更新日 2022.05.12
登録日 2022.04.29
「前線のラルフ殿から伝令です。サリア様に、どうか婚約破棄してほしいと……」
「しません」
わたしは傷だらけの姿で必死に伝えに来た伝令の兵士に向かって、即座に言った。
愛するラルフからの頼みだろうが、それだけは聞けないと思ったのだ。
「しかし、ラルフ殿はもう……。最期の力でおっしゃったのです。どうかお聞き入れください」
「ラルフは死なないわ。絶対に帰ってくるってわたしは信じているの」
文字数 79,971
最終更新日 2022.05.10
登録日 2022.05.10
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
文字数 6,118
最終更新日 2022.03.31
登録日 2022.03.24
僕の父はイケメンと呼ばれるが節操なしの最低男。
楓義母さんは父の後妻だが、正義感のある強い女性だった記憶がある。
義母の連れ子の桜も、いいやつだった。
しかし父の浮気が原因で両親は離婚。僕は父に引き取られ、すっかりひねくれて数年が経ち……。
あちらの顔も思い出せなくなった頃、桜が突然会いに来て……?
変わり者の父と息子とかつて家族だった少女の、家族の物語。
文字数 43,275
最終更新日 2022.04.20
登録日 2022.03.26
◆こちらは声劇、朗読用台本になりますが普通に読んで頂ける作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
文字数 3,820
最終更新日 2022.04.18
登録日 2021.11.22
エネルギーの集合体、シリウスの小さな惑星シーセイルに住まうシーセイル人の一人、ラミエル・レイの物語。
天真爛漫なラミエルは風を操り、音楽と剣術に優れ、シーセイル責任者の母を持つ娘だった。
そして、彼女が愛したもう一人の主人公。カナタ・セターレ。
彼にはシーセイルの人智を超えた能力が授けられていた。
幼い頃から共に育ってきたカナタとラミエルの淡い恋模様。
そして、恋が愛にかわっていく様、互いの成長と、結婚直前に始まった宇宙戦争。壊れていく惑星。
戦争により、最愛の人との死別に取り乱したラミエルの犯した最大の罪。
二人の全てを綴る。
ラミエル・レイ
宇宙のどこかで愛に生きた一人の女性と、彼女を愛した人の物語。
本章は 惑星シーセイルから逃げ出した日からを綴っています。
途中途中に挟まれる序章は、
【幼少期】ラミエルとカナタの学生時代。
【青年期】ラミエルとカナタが再会し、婚約をするまで。
【宇宙戦争】開戦後の二人の愛とすれ違いから、カナタの死まで。
【終戦編】カナタ死後からラミエルの犯した罪、そして故郷の惑星から皆で逃げ出すまで。
を綴ります。
※昔見た鮮明な夢を元に書いています。
基本3~5日毎の更新予定です。
文字数 318,068
最終更新日 2022.04.27
登録日 2021.06.13
文字数 3,871
最終更新日 2020.06.12
登録日 2020.06.12
最愛の人と過ごした日々を思い返す。辛くて、悲しくて。何度死のうとしたかわからない。それでも生きていけたのは、あなたからの贈り物があったから。最後で最大の、最高のプレゼント。
大丈夫、もう前を向いて生きていけるから。
文字数 4,397
最終更新日 2021.06.01
登録日 2021.06.01
三回政略結婚をして三度夫と死別した王女リアーヌは、四回目の結婚相手として「祖国に利益をもたらさない夫」を望む。これまでの夫は父王の陰謀によって命を落としたのではないかという疑いを拭えなかったのだ。
リアーヌの望みは、どういう訳か叶えられたかのように見えた。父王があつらえた次の結婚相手は、小国の若き大公アロイスだった。今度こそ「普通の夫婦」の幸せが掴めるのかと、ほのかな期待と共に輿入れするリアーヌ。しかし、喪服を纏い夫に死をもたらす《黒の姫君》の悪評は、新しい夫のもとにも届いていた。さらに、父王やかつての婚家の思惑もリアーヌの周囲に見え隠れする。アロイスも陰謀の犠牲になってしまうのかと、リアーヌは恐れるが──
不幸に見舞われ続けた姫君が、新しい夫と少しずつ心を通わせ幸せになるお話です。
ムーンライトにも掲載しています。
文字数 172,281
最終更新日 2022.02.15
登録日 2022.01.22
家が隣同士で父親が同級生の幼馴染である双葉と太一は今の関係が壊れることを恐れ片想いのままだった。だが友人の後押しもあり高二の夏に太一を夏祭りへと誘う。祭りの後、太一の提案で子どもの頃に一緒に行った蛍の綺麗な場所へ行くとそこで告白を決意。しかしそれより先に太一が告白をした。
それから恋人同士となった二人は高校、大学と付き合い続け社会人になってもその関係は続いた。太一と共にずっと幸せな日々を送れると思っていた双葉だったがとある出来事がその幸せを大きく変えてしまう。
※この物語は全てフィクションです。実在の団体や人物と一切関係はありません。
その他、小説投稿サイトで投稿済み。
文字数 66,063
最終更新日 2022.04.26
登録日 2022.04.22
恋人期間2年。
婚約までしてたのに突然逝ってしまった。
気持ちの整理が出来ない日々。
月日はたっても切り替えることが出来ない。
文字数 10,434
最終更新日 2022.02.04
登録日 2022.02.04
いじめを受けていた学年成績トップの先輩(恋人)が死んでしまった。
復讐を誓ったおれはナイフを手に取り、家を飛び出そうとしたその時、突然目の前に空間転移ゲートが開いた。そこに待ち受けていたのは、エカテリーナを名乗る転生した詩織先輩だった。
これはただいま連載中の「サモンドスタールジェスト」のプロット構築過程で、原案として途中まで書いていた話です。
年明けに、執筆中小説を整理しようとしたのですが、五万文字ほど描いたこのお話を消去するのは、しのびないと思い、それならと言う事で、少し改稿して投稿して見る事にしました。
サモンドスタールジェストを知らなくても全く問題なく入って行けますので、お気軽に味見していってください。
文字数 52,824
最終更新日 2022.01.29
登録日 2022.01.24
文字数 10,676
最終更新日 2022.02.12
登録日 2021.12.06
エミリーのデコピンは、かつて弟との罰ゲームのために鍛錬を重ねた、最強のデコピンだ。
弟のおでこはそれに耐えるため、分厚く変形していたほどだった。
ある晩、婚約者であるフランク王太子と寝室にいたエミリーは、デコピンに興味をいだいた彼から頼まれる。
「ぼくにデコピンしてほしい」
極限まで鍛錬されたエミリーのデコピンは、王太子の頭をたやすく破壊してしまう。
激怒した王妃から彼女が告げられた刑罰は、恐ろしく残酷なものだった。
文字数 5,667
最終更新日 2021.11.11
登録日 2021.11.11
妻が亡くなった。
その年、初めて雪が降った日の夜に。
しかし、ある雪の夜、彼女は俺の前に現れた。
生前と変わらない笑顔を浮かべて。
文字数 15,972
最終更新日 2021.12.23
登録日 2021.09.15
余命一ヶ月だと宣告された男。
自分には何もないから、と死ぬことを恐れていなかった彼。
そんな彼の前に現れたのは自分の娘だと名乗る女の子だった。
女の子と一緒に母親を探すことになった男。
自分の思い出と向き合い、女の子と話し、次第に自分には何もないなんてことはないと気付いていく。
その旅の果てに待っているものは何か。
ぜひその目で確かめてください。
文字数 10,137
最終更新日 2021.09.02
登録日 2021.09.02
康太が中学生時、東京からレナが転校してきた。その二人が結婚し、そして今朝レナが息を引き取った。そして20年後二人の愛の証でもある愛娘美鈴が結婚相手をつれてくる。
康太はレナを死後も愛し、そんな父親に育てられた美鈴がその巣からようやく旅立とうとする。
文字数 4,302
最終更新日 2021.08.21
登録日 2021.08.21
西岡慎司には常に寄り添う、幼馴染の春日理子がいた。
距離が近過ぎる二人は恋に陥る事はないが、それでも共に成長していった。
慎司にとって彼女は最も信頼できる人間であった。
理子にしてもそうである。慎司に恋心を抱いているのかと思えばそうでもない。
むしろ恋人以上の愛情を慎司に向けていた。
理子の深い愛情を感じながらも、慎司は自分に秘匿している何かを感じていた。
やがてそのすべてを知る時が来た。
文字数 33,701
最終更新日 2021.03.28
登録日 2021.03.22
「今日は俺の誕生日なんだ」そう言って私を見つめてきた彼は、妻子ある年上の男性。
――
地元の市役所に、期間限定雇用の会計年度任用職員として勤める戸倉菜乃香(とくらなのか)。
元・配属先の都市開発課にいた男、緒川直行(おがわなおゆき)に、ある日突然告白されて。
緒川が妻帯者であることを知っている菜乃香は…。
※エブリスタでも読めます。
――
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
(エブリスタ)https://estar.jp/users/117421755
文字数 57,954
最終更新日 2022.03.02
登録日 2021.03.17
アルツハイマー病を患う祖母の介護を手伝いながら,楽しい思い出や辛い思い出など,祖父母と様々な時間を共にしながら,大人になって行く一人の少女の想いを綴った作品。最終的に祖父母の最期に立ち会うことになる少女は,深く傷つくがその心の痛手を生きる力に変えていこうと決意する。 家族を看取るとはどういうことなのか,病気の人の尊厳をどう守るのか,大事な人の臨終に立ち会った遺族は心の傷とどう向き合えばいいのか、自問自答を重ねた回想録。 あなたにとって、本当に大切な記憶は何ですか?あの時の大好きな人に、今、会えますか? 言えなかった言葉、できなかった行為。 過去を振り返ることで、あなたの背中が温まり、そっと前に押し出してくれる、かもしれません。
文字数 30,901
最終更新日 2021.01.08
登録日 2021.01.08
何もなかった
両の手 手のひら 何度見ても
何ひとつも
何ひとつも
何ひとつも
何もなかった
風のようだ全てのものが
薄れゆく愛しい姿
やさしい囁きは遠く時間と流れ
君を抱いたはずの幻
息絶えの土を握り
私の声は響かぬまま
後悔の苦み食いしばる
目を閉じても悲しい藍
君の名を呼んでみる
出せなかった手紙を抱き
還りたい無の世界へ
許されない
許してはくれない
枯れ枝のような役立たず
浮かんだ血管もの悲しく
この苦しみは命果てても
許されない 許してはくれない
何もないならそれでいい
これから向かう所には
君が必ずいると信じ
必ず逢えると信じ
🌱思い出す事は全て眩しく、そして後悔ばかり。
文字数 9,026
最終更新日 2020.11.29
登録日 2020.06.03
ある日を境に何よりも好きだった猫と煙草を自分から遠ざけていた男が、数十年の歳月の後、とあるきっかけで再び猫と煙草を求める。
悲しさから日常に戻って行く、そのワンシーンを切り取ったような雰囲気を目指しています。
文字数 5,240
最終更新日 2020.04.24
登録日 2020.04.24
父が余命宣告くらった時は「ヤバいな」くらいだった。
だけど、今日見舞いに行った時「ごめん」って泣きながら言われた時に初めて重大さを理解した。辛かった。
謝らないといけないのは俺なのに、素直になれなくてごめん。
ある年の夏。
父を失った1人の青年の話。
文字数 2,279
最終更新日 2020.04.15
登録日 2020.04.15
意地悪でわがままなゆかりのヤツが引っ越した。
バレンタインのチョコを置き土産に・・・
なんでも自分で決めて僕を従わせてきた大キライなあいつ。
中学二年で、やっとおさらば・・・
電話番号もメルアドも変更!ゆかりの連絡なんて受け付けません。
そうしたら、僕の近況をしつこく尋ねる手紙が毎週、届くようになった。
返事なんか書きません。
そして、アイツが引っ越して最初のバレンタイン。
宅急便で送られて来た・・・赤い包装紙に包まれた大きな箱・・・
でも箱の中には、一通の封書が・・・
別れた後も延々続くバレンタイン。
やっぱり人を恋するってすばらしいんだ!そんな小説をめざしてみました。
文字数 8,030
最終更新日 2020.01.30
登録日 2020.01.30
文字数 14,297
最終更新日 2018.01.18
登録日 2017.12.06
人間の平均寿命は約八十年。
昔のひとからしてみれば長すぎる命なのでしょう。
近い未来、あるいは遠い未来の人類に対し、現在生きる私たちも同じことを思うのかもしれません。
文字数 2,251
最終更新日 2016.09.05
登録日 2016.09.05
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