じんわり小説一覧

一話がジャスト140字で完結です。隙間時間にでもどうぞ^^
どこから読んでも大丈夫です。
・添加物まみれの食生活により、血の品質低下に嘆く吸血鬼の話
・高層マンションが廃墟になる近未来の話
・一か月前にタイムリープした男の話
etc…
※140字というのはツィッター【現X】の文字数制限です。
折角?なので、140字以内ではなくジャスト140字で書いてます。
ホラー、SF、ミステリー、ファンタジー…色々とふれ幅は大きくしていこうと思います。
面白いと思ったものがあれば、感想など頂ければ書き続けるモチベーションになります^^
短編であり、ネタのメモ代わりにもいいような気がします。
その場で思い浮かんだものもあれば、いつか書こうと思ってネタ帳に書いてあったものを、
ごく短く書き出してみたものもあります。
ツィッター【現X】にも投稿してみましたが、題名が入らないので違う感じになっちゃいますね。
説明も加筆できないので、フィクションだけの投稿になりそのうち怒られそうです^^;。
『なろう』の方には短くコメントも書いてありますので(200字ないと投稿できないので)、ご興味のある方はそちらもどうぞ
https://ncode.syosetu.com/n2568ij/
文字数 64,171
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.04.27
人間関係のトラブルにより心を閉ざした高校2年生・小谷野柚葉は、
都会の生活から逃げるように、田舎に住む祖母のもとへと引っ越す。
その町で出会ったのは、場違いな洋風の店『ル・リアン』と、喋る猫・アン。
自らを“縁を司る神”と名乗るアンは、柚葉にこう告げる。
「君の縁の糸は、すべて絡まっている」
誰とも関わりたくないと願う柚葉は、「すべての縁を切って」と頼む。
しかし、それには“ある条件”があって――。
そして出会う、ピアノの音に心を閉ざした少年・露木愛斗。
これは、逃げたい少女と、縁を司る神様、そして秘密を抱えた少年が織りなす、あたたかくて少し不思議な物語。
文字数 52,495
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.09
「この人こそが運命だ」と燃え上がったはずの気持ちが、気づけば色褪せてしまう。手に入れた瞬間に魔法が解けるように、あれほど焦がれた相手に興味を失ってしまう。そんな、線香花火のように儚い恋を、あなたは繰り返していませんか?
物語の主人公、桐島レンもまた、そんな「恋のゲーム」に明け暮れる青年です。ルックスに恵まれ、常に恋人が途切れない彼ですが、その心は満たされることなく、いつも次の刺激を求めていました。恋の始まりの、あの胸を焦がすような熱狂だけがすべて。しかし、その熱が冷めると、彼は決まって恋人との関係を疎かにし、自然消滅という形で終わりを迎えてきました。
そんな彼の前に、ある日、一人の女性が現れます。相沢ひかり。太陽のような笑顔と、何を考えているのか分からない、不思議なほど穏やかな佇まい。レンはいつものように、軽いゲーム感覚で彼女に告白します。しかし、彼女から返ってきたのは「いいよ!楽しそうだね!」という、予想外の即答でした。
彼の信じてきた恋愛のルールが、一切通用しない相手。駆け引きも、束縛も、嫉妬さえも、彼女の前では意味をなしません。レンは戸惑い、焦り、やがて自らがかつての恋人たちに向けてきた「嫉妬」や「支配欲」という醜い感情の刃に、自分自身が深く傷つけられていくことになります。
これは、単なるラブストーリーではありません。自己中心的で刹那的な「恋」しか知らなかった青年が、一人の女性との出会いを通して、自分の弱さや過去の過ちと向き合い、胸を締め付けられるような痛みの果てに、本当の「愛」とは何かを見つけていく、魂の成長の物語です。
相手を自分の鳥かごに閉じ込めて安心するのが恋ならば、愛とは何なのか。見返りを求めず、ただ相手が自由に笑っている姿を、心から「幸せだ」と思える境地とは。物語は、繊細な情景描写と、登場人物たちの痛々しいほどリアルな心の叫びを通して、その普遍的な問いに静かに光を当てていきます。
すべての涙が、やがて温かい木漏れ日のような日常へと続いていくことを、この物語は教えてくれるはずです。読み終えた時、あなたの目に映るありふれた毎日が、そして隣にいる大切な人の存在が、今までよりもずっと、愛おしく見えることでしょう。
文字数 22,294
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.17
誰かを好きになる気持ち。その輝きを、運命だと信じたことはありませんか。
主人公の宮下結奈は、恋に恋するごく普通の高校二年生。彼女にとって「好き」とは、相手の優れたスペックに惹かれること。見た目が良くて、人気者で、キラキラと輝いて見える──そんな「王子様」を見つけては、理想の恋愛を夢想し、そして、現実の前にあっけなく砕け散る。その繰り返しだった。彼女の新たな恋のターゲットは、学園一のパーフェクトな王子様、一条蓮。今度こそ本物の恋だと信じる彼女の熱病が、また静かに始まろうとしていた。
その教室の片隅に、恋愛というものに全く興味を示さない少年がいた。篠田海斗。サッカー一筋で、不器用な彼が、生まれて初めて心を奪われる。相手は、クラスに君臨する、誰もが手を伸ばすことさえ諦める「氷の女王」天王寺栞。たった一度だけ垣間見た彼女の優しさを、世界の全てだと信じ込んだ彼の初恋は、しかし、あまりにも無謀で、惨めな一方通行の「恋」だった。
理想に恋をしては破れる少女と、たった一つの恋に身を焦がし、ボロボロになっていく少年。
それぞれのベクトルを向いていただけの二つの魂が、やがて、互いの恋が砕け散った、がらんどうの放課後の教室で、偶然にも交差する。
それは、慰めでも、励ましでもない。ただ、同じ痛みの形を知る者同士が、互いの存在を静かに認め合う、奇妙な共感の始まりだった。自己満足で刹那的な、熱病のような「恋」。そして、相手の幸せを心から願う、穏やかで切ない「愛」。その違いに、彼らはまだ気づいていない。
だが、二人が見つけた、傷ついた者同士の、あまりにも儚い平穏を、世界は放っておいてはくれない。忘れられない元カレと、忘れさせてくれない元カノ。逆回転を始めた周囲の歯車は、容赦なく、二人を新たな波乱へと巻き込んでいく。
これは、熱に浮かされた季節の終わりに見つける、たった一つの、本当の光の物語。どうしようもない「恋」の痛みの果てに、かけがえのない「愛」へとたどり着く、あまりにも切なく、そして、どこまでも優しい、私たちの等身大のラブストーリー。
文字数 28,958
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.15
「恋はするけれど、なぜかいつも長続きしない」
「燃え上がるような恋の先にあるのは、いつも虚しさだけ」
そんな風に感じたことはありませんか。本作の主人公・柏木翔太もまた、そんな現代的な悩みを抱える、ごく普通の青年です。彼は、次から次へと恋に落ちては、その熱が冷めると相手を傷つけ、別れを繰り返す。そのサイクルに虚しさを感じながらも、抜け出す術を知らずにいました。彼の信じる恋愛の「常識」とは、嫉妬や束縛こそが愛情の証であり、恋のときめきこそが至上のものでした。
そんな彼の前に現れたのが、赤星紅音。太陽のような笑顔が魅力的な、しかし、翔太の常識が一切通用しない、不思議なヒロインです。連絡がなくても怒らず、他の女性と話していても嫉妬を見せない。そんな彼女の計り知れない態度に、翔太は戸惑い、苛立ち、そして、どうしようもなく惹かれていきます。
「なぜ怒らないの?」「俺のこと、本当に好きなの?」――彼の問いに対し、紅音は、静かに、しかし核心を突く言葉を語り始めます。それは、「恋」と「愛」の本質的な違い、そして、本当の幸せはどこにあるのかを示す、心の処方箋のような哲学でした。「感情は天気と同じ」「過去はデータ、未来はオバケ」「大切なのは、いつだって“今”この瞬間」。専門用語を一切使わず、日常の言葉で紡がれる彼女の考え方は、翔太の世界観を根底から揺さぶっていきます。
この物語は、単なる甘い恋愛小説ではありません。一人の青年が、自分とは全く違う価値観を持つパートナーと出会い、反発し、葛藤し、そして自らの過去の過ちとも向き合いながら、人間的に成長していく姿を描いた、深みのある人間ドラマです。五感を揺さぶるような美しい情景描写が、二人の心の軌跡を鮮やかに彩り、物語への没入感を高めます。特に、翔太が過去の恋人に対して、自らが学んだ真実を語るクライマックスシーンは、涙なくしては読めないでしょう。
恋に悩み、愛に迷う、すべての人へ。そして、目まぐるしい日常の中で、確かな幸福を見つけたいと願うすべての人へ。この物語は、あなたの心に、温かい光と、明日を少しだけ愛おしく思えるような、小さな勇気を届けてくれるはずです。これは、あなたのための物語かもしれません。
文字数 13,795
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.18
『神様の気まぐれフルコース 〜前菜はドラゴン、主菜は魔王。味付けは【運】だけでお送りします〜』
ごく平凡な男、佐藤幸助(さとうこうすけ)の人生は、ある日突然、脳梗塞というあまりにリアルな形で幕を閉じた。
次に彼が目を開けたのは、後光が眩しすぎて目がチカチカする神様の前。
「このまま無に還るか、地球で新たな生をやり直すか」
究極の二択を迫られた幸助は、ダメ元で第三の選択肢を口にする。
「できれば、剣と魔法の異世界とかに…」
その予想外の提案を「面白い!」と快諾した神様は、彼に唯一無二のチート能力を授けた。
攻撃力ゼロ、防御力ゼロ、魔力もゼロ。彼が手にしたのは、神すらも呆れるほどの絶対的な【超幸運】。
これは、世界一やる気のない男が、実力ゼロ・運だけで英雄に成り上がっていく勘違い英雄譚である。
赤ちゃんから始まった第二の人生は、まさに幸運の連続。テストの日は偶然ヤマが全て当たり学年トップ。モンスターに襲われれば、つまずいて蹴った石ころが偶然にもドラゴンの逆鱗を直撃し討伐完了。
本人の内心は「いやいや、俺は何もしてないんだけど!?」と常に絶叫の嵐。しかし、彼の奇跡的な偉業を目の当たりにした周囲の評価は「なんと謙虚で深淵な実力者なのだ…!」と、とどまることを知らずに上がっていく。
美人でしっかり者の幼馴染に「またやったのね…」と呆れられながら旅に出れば、行く先々で大事件に巻き込まれる。家出した王女を偶然助け、なぜか国外へ逃亡する羽目に。帝国と王国の戦争に巻き込まれれば、お腹が痛くなって駆け込んだ森が敵の奇襲部隊のど真ん中で、偶然にも作戦を壊滅させてしまい救国の英雄に。
その道中、仲間になるのは同じ転生者なのに、実力は本物、でも運は壊滅的な魔法少女。彼女の完璧な作戦は必ず失敗し、幸助の適当な行動が必ず世界を救う。この凸凹コンビが織りなす漫才のような冒険が、さらに周囲の勘違いを加速させていく!
だが、この世界にはもう一人、邪悪な意志を持つ転生者がいた。【確率操作】という幸運の天敵ともいえる能力で、世界の破滅を目論む黒幕。主人公が解決してきた事件は、すべてこの黒幕が仕組んだものだった。彼の完璧な計画は、幸助という「規格外の幸運」という名のバグによって、ことごとく崩壊していくことになる。
風にそよぐ草、滴り落ちる汗、道端の石ころ。その全てが笑いと壮大な伏線のトリガーとなる緻密な描写。1000の伏線が絡み合い、やがて世界を揺るがす奇跡の伏線回収へと繋がる時、あなたはきっとこの物語の虜になるだろう。
笑って、笑って、たまに泣ける。前代未聞のドタバタ異世界道中記、ここに開幕!
文字数 5,329
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.19
もし、あなたの“運命の始まり”を、相手が全く覚えていなかったとしたら──?
誰にでも優しくクラスの中心にいる夏川陽翔(なつかわ はると)と、明るく成績優秀で皆から好かれる白石紬(しらいし つむぎ)。誰もが羨む人気者同士の二人は、いつも笑顔で言葉を交わす、仲の良い友達。しかしその胸の内には、お互いへの密かな想いが隠されていた。
紬にとって陽翔は、高校入学式の雨の日、不安で立ち尽くす自分を助けてくれた、王子様のような特別な存在。その日から、彼女の初恋は始まった。けれど、当の陽翔は、その運命の出来事を「全く覚えていない」と屈託なく笑う。その一言が、二人の間に見えない壁を作り、甘く切ない“両片思い”の日々が始まる。
そんな二人の心をかき乱すように、強力な恋のライバルが現れる。サッカー部のエースで、自信に満ちたストレートな愛情表現で紬に迫る藤堂玲矢(とうどう れいや)。そして、陽翔の表面的な人気ではなく、彼の内面に秘められた優しさを見抜き、ミステリアスに近づく令嬢・西園寺莉緒(さいおんじ りお)。四人の視線が交錯する時、衝動的な「恋」は、嫉妬や誤解、すれ違いを巻き起こし、彼らを激しく揺さぶっていく。
本作の魅力は、その緻密で詩的な情景描写にある。季節の移ろい、教室に差し込む西日の光、廊下に響く足音、風が運ぶ花の香り──。五感を刺激する美しい風景が、登場人物たちの心の揺らめきと繊細にシンクロし、物語世界へと深く没入させてくれる。
これは単なる恋愛物語ではない。文化祭、夏祭り、そして運命の修学旅行。数々の出来事を通して、自分の気持ちからも相手の気持ちからも逃げていた主人公たちが、傷つき、悩みながらも、本当の自分と向き合っていく。そして、ただ「欲しい」と願う自己中心的な『恋』が、相手の幸せを心から願い、その存在そのものを愛おしむ、かけがえのない『愛』へと昇華していくまでの、魂の成長の記録だ。
青春時代の、あの息が詰まるような切なさをもう一度味わいたいあなたへ。人を本気で好きになることの喜びと痛みを、思い出したいあなたへ。涙なしには読めないけれど、読み終えた後には、温かい光が心に灯る。そんな感動の結末を、ぜひその目で見届けてほしい。
文字数 30,191
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.15
垣原瞬(かきはら しゅん)は、恋に落ちるのは得意だが、愛を続けるのが苦手な高校生だ。
刹那的な高揚感を「恋」と信じ、その熱が冷めると、相手の心が自分に縛られていることすら面倒になる。彼は、そんな身勝手な恋愛と、後味の悪い別れを繰り返していた。「どうして、僕はいつもすぐに飽きてしまうんだろう?」その答えの出ない問いを、心のどこかで持て余しながら。
そんな彼の前に現れたのが、太陽のように笑う、前原美影(まえはら みかげ)だった。
誰に対しても平等で、自分の世界をしっかりと持つ彼女は、瞬にとって最高の「ゲーム」のターゲットに思えた。駆け引きを楽しみ、時間をかけて、この難攻不落の彼女を自分に夢中にさせてみせる。そう決意して、軽い気持ちで告げた「付き合ってほしい」という言葉。
しかし、彼女の返事は、瞬の完璧なシナリオを根底から覆す。
「いいよー!」
屈託のない笑顔と、秒速の承諾。恋愛というゲームの盤上から、いきなり突き落とされた瞬の、戸惑いと、焦り、そして、未知の感情の物語が、ここから始まる。
連絡を絶っても、他の女子と親しげにしても、美影は、決して、瞬が望む「恋人らしい」反応を見せない。嫉妬も、束縛も、涙もない。その、あまりにも穏やかで、どこまでも自由な彼女の姿に、瞬の心は次第に追い詰められていく。
いつしか彼は、自分がかつて軽蔑していたはずの、相手の愛情を試すような、惨めで、独善的な行動を繰り返すようになっていた。
「お前、本当に、俺のこと好きなのかよ!」
ついに、彼がぶつけた絶叫。それに対する彼女の答えは、瞬が今まで信じてきた「恋愛」という価値観そのものを、静かに、しかし、完全に破壊していく、深遠な哲学に満ちていた。
燃え上がるような一瞬の「恋」と、穏やかに育んでいく「愛」の、本当の違いとは何か。
過去の恋愛で深く傷つけた元カノとの対峙を通して、少年は、自らの未熟さと、本当の意味で誰かを大切にすることの重さを知る。
これは、回り道ばかりだった二人が、幾多のすれ違いと涙の先に、ようやく、二人だけの温かい木漏れ日を見つけるまでの、切なくて、どこまでも優しい、愛の物語。
文字数 20,445
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.17
王国は燃え、希望は砕け散った。
魔族との圧倒的な戦力差の前に、王国は滅び、民は斃れた。王女フィーナの目の前に広がるのは、自らが放った禁断魔法によって半壊した、灰色の絶望の世界だけ。彼女は、古の伝承に記された『勇者』という最後の希望を求め、たった一人で、償いの旅に出ることを決意する。
――その頃、異世界に転生した一人の男は、とんでもない勘違いをしていた。
「神様の手違いで死んだお詫びに、チート能力をくれる? じゃあ『無敵』で!」。
平凡な青年だった主人公が手に入れたのは、文字通り、神さえも干渉できない絶対的な「無敵」の力。ドラゴンのブレスは生あたたかいシャワー、崖から飛び降りてもただの高速移動。彼の目的はただ一つ。この力を使って美少女たちとハーレムを築き、ウハウハなスローライフを送ること!
絶望のヒロインと、お気楽最強主人公。
決して交わるはずのなかった二つの運命が、最悪の(?)形で交差する。
魔族に追い詰められ、ついに死を覚悟したフィーナ。彼女が天を仰いだその目に映ったのは――**「近道だー!」**と叫びながら、屈強な盗賊団と共に空から降ってくる、一人の能天気な男の姿だった!
「うおっ! ボロボロだけど、すげぇ美人!」。美女に夢中で、眼前の魔族にすら気づかない男。しかし、その拳は、軽く一振りで四天王さえも宇宙の彼方へ消し飛ばす。
絶望的な悲劇(シリアス)と、理不尽なまでの喜劇(コメディ)が衝突する時、誰も見たことのない物語の歯車が、凄まじい勢いで回り始める!
気の強い赤毛の盗賊団長、クールで美しいエルフの射手、頑固で腕利きのドワーフの鍛冶師、心に傷を負った聖職者の少女。そして、敵であったはずの、魔王軍四天王たちまで!?
個性豊かすぎる仲間たちとの賑やかな旅は、やがて、この世界の戦争の裏に隠された、あまりにも悲しい「真実」へと辿り着く。
正義とは何か、悪とは何か。
『ただ、みんなが笑っててほしいだけ』
その、あまりにも単純で、無垢な願いだけを胸に、彼は、神さえもひっくり返す理不尽な力で、今日も世界をかき回す!
あなたも、この予測不能な旅の、目撃者になりませんか?
文字数 65,984
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.11
本所の長屋に住む凜は医者の傍ら、夢を買う商いをしている。
人が寝る間に見る夢には、元になる種がある。それを「夢種」という。
獏にとり夢種は飯だ。
人にとっては大変貴重な珍品で、一部の人間の間では高値で取引されるらしい。
夢種を人から買い取り時に喰い、時に御上に売り付け……、献上するのが凜の商いだ。
稲荷神社の神使である狐にせっつかれながら、怠く商いをこなす凜。
夢種に苦しめられ、救われる人々を眺めながら、凜は今日も、人に紛れ、人を眺めて生きる。
人に化け、人の世で暮らす獏・凜と狐の優太が夢種を介して出会う人生、江戸の人情話。
文字数 50,455
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.30
田中誠、32歳、しがないサラリーマン。彼が生きる世界は、色褪せたモノクロ映画のように、退屈で、意味を見出せない日々の繰り返し。心臓は動いているのに、魂は眠っている。「生きている実感」なんて、どこにもなかった。
そんな彼が、ある夜、まるで空間のバグのように、路地裏にひっそりと佇むカフェ「エニグマ」に迷い込む。そこで出会ったのは、全てを見透かすような美しいマスター・霧島玲子と、その娘で、太陽のように明るいウェイトレスの光。
彼女の笑顔に、誠の灰色の世界は、一瞬にして極彩色の輝きを放った。
「彼女に、もう一度会いたい」
その一心で、オカルトに興味ゼロにも関わらず、店に貼られた「オカルト研究会」の怪しげなチラシを掴んでしまう!
だが、誠を待っていたのは、甘酸っぱい青春などではなく、常識が通用しない、最高に面倒で、最高に面白い非日常だった。
天才だが極度のコミュ障ハッカー、ナルシストで胡散臭い占い師、秒で生きる天真爛漫なギャル令嬢、そして、普段はキモいが、いざという時にキレ者すぎる元刑事……。
あまりにも個性的すぎる「世界のバグ」のような仲間たち。
彼らが挑むのは、ポルターガイスト、UFO、心霊現象といった、摩訶不思議な事件の数々。しかし、その解決方法は、お祓いでも魔法でもない。「全ての事象は、固有の周波数を持つ波である」「人の想念は、ネットワークを伝わる情報(ミーム)だ」「世界の真理は、複雑系で記述できる」。専門用語とトンデモ理論で、世界の謎を、ありえない方法で解き明かしていく!
電車で読めば必ず後悔するレベルの爆笑ドタバタコメディかと思えば、次の瞬間にはハンカチ必須の号泣必至なシリアス展開へ。主人公・誠のキレ味抜群のツッコミが、常識外れの仲間たちと、世界の深遠な真理に挑む!
果たして誠は、「生きている実感」を取り戻し、光との恋を成就させることができるのか?
美人マスターが静かに淹れる一杯の紅茶が、あなたの世界の周波数も、きっと優しく調律してくれるはず。
『マスターは静かに紅茶を淹れる』、ここに、心温まる開店です。
文字数 17,067
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.19
「その匂いだけは、ずっと嫌じゃなかった。」
――“におい”から始まる、静かであたたかい再会の物語。
図書館司書として働く28歳の綾香は、極度の嗅覚過敏を抱えながら日々を生きている。
満員電車の香水、職場の柔軟剤、すれ違う誰かの整髪料……「におい」が原因で、人との距離をうまく取れずにきた。
そんな彼女がある日、返却された古本に、ふと“懐かしい匂い”を感じる。
それは高校時代、美術室の午後に隣にいた、あの人の匂いだった。
名前も声も交わせなかった過去。
けれど「匂い」だけが記憶の中で確かに残っていた。
静かにすれ違う再会。
香りでしか距離を測れなかった彼女が、はじめて“人と寄り添う”ことを願いはじめる──。
「匂いは、思い出じゃない。
いまも、ここにいる証なんだ。」
五感が揺れる、心の再生ストーリー。
文字数 122,895
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.14
二年ぶりのアルファさんコンテスト応募です。どきどきです( *´艸`)(笑)
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堀美海(ほり みう)は高校一年生。
小学校から五年間片想いしている男子、遠峰浩太(とうみね こうた)に毎年バレンタインチョコをこっそり贈っているが、いつも名無しの手紙を添えるのみで終わっていた。
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可愛らしい顔をしたイケメン、と学校内外から評判の遠峰は、そんな周りからの評価を気にすることもなく中学から黙々と努力を続け、テニス部のレギュラーを獲得し、更に人気が高まっていく。
一方の美海は、通学やラッシュで具合が悪いが悪くなった人間を見かけては介抱したり、商店街で迷子に手を差し伸べて両親を探したりと、その持ち前の優しさで知らず知らずのうちに評判になっていた。
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中学の頃から変わらず、彼女ができた、好きな人がいる、などという噂が流れては来ない遠峰。
美海は恋心をそうっと心に秘めたまま、違うクラスの遠峰を時折眺めては恋心を募らせる日々が続く。
●
バレンタインデー前日。
早起きをしてチョコを忍ばせようとする美海に、母親の香月(かづき)が「今年は手紙に名前を書くのか?」と聞いたところ、「書くもん!」との返事とともに飛び出していった美海にエールを送る香月。
そう。
追いかけていたラブストーリーでヒロインの告白の後押しをした、ヒロインの親友のセリフを見た美海が衝撃を受け、気持ちを伝える決意を固めていた。
” 伝えない言葉と気持ちって、諦めてるのと一緒じゃないの? ”
その言葉を胸に。
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美海の遠峰への気持ちを昔から知っている、美海の親友の笹原芳乃(ささはらよしの)と藍原菜々子(あいはらななこ)の二人の後押しと、初恋を見守ってきた両親、遥人(はると)と香月の応援を受け、美海は気合十分で、生まれて初めての告白に挑む。
が、予想外のハプニングが続き……。
文字数 2,764
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.18
舞台は通常の時間軸から、色々なパワーによってねじ曲げられ、切り離された世界。のんびりとしたオメガの少年、麦穂と規格外に優秀なしっかり者のアルファの青年、陽一郎が出会い、即、婚約をする。「君に自由な世界をプレゼントするよ」っと言った、その言葉通り新しい世界を作り上げてしまい、始まった2人の幸せな、ゆったり、まったりした物語です。なお、妄想のファンタジーです。実際の人物や、団体などなど、いっさい関係ありません。誰かを傷つける意図も決して、断じて、ありません。愛に溢れた世界を、頭のネジを2、3本緩めて、ぼんやりお楽しみ下さい。
文字数 69,906
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.11
猫と映画に囲まれて暮らせたら」――そんな夢、叶うはずがないと思っていた。
動物科学を学ぶ大学生・こはるは、保護猫活動を仕事にしたいと願う一方で、趣味は全国のレトロな名画座めぐり。そんなある日、訪れたシャッター商店街の片隅で、運命的に出会ったのは《名画座ヤマネコ》。
そこで見つけた「事業承継者募集」の張り紙。
条件は――「20年間、映画館を続けること」。
猫専門映画館×猫カフェとしてのリニューアル、保護猫の譲渡活動、そして笑顔を取り戻す町の人々。
これは、猫と映画が紡ぐ再生の物語。
誰かの心にそっと灯をともす、小さな奇跡がここにある。
★月に一度の譲渡会、猫たちだけが知る夜の秘密上映会。
じんわり、ほっこり、涙のあとにやさしさが残る、あたたかな猫映画館ストーリー。
文字数 40,180
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.16
その日、娘は光に包まれて消えた。
残されたのは、母の叫びだけ――。
娘が召喚されたのは、異世界ラーデンリア王国。
崩れゆく結界、迫る魔物、そして“聖女”と呼ばれる使命。
かつて世界を救った聖女の祈りは、今や力尽きようとしていた。
新たな聖女として選ばれたのは、母を恋しがるひとりの少女。
そして母は、娘を追って異世界へと歩み出す。
自らの記憶が霧に覆われているとも知らず――。
交わる運命、封じられた過去。
これは、母と娘が祈りの光で未来を取り戻す物語。
文字数 68,647
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.10
猫好きさんへ!粋な狛犬と猫、ふと懐かしくなるあの町で紡ぐひと夏の物語
狛犬は、自分が犬ではないと気づいた途端、背の高い着流し姿の男に変化!
人間になった彼は、境内に現れる一匹の三毛猫「ミー」に夢中。
かつて石の姿だった頃からミーに癒やされてきた彼は、今や立派な猫馬鹿になっていました。
ちょっぴりレトロな喫茶店「エコー」。
なぜか迷い人がやってくるという不思議な店――。
マスターとノリさんがあなたを出迎えます。
季節は夏の初めから、やがて終わりの夏祭りへ。
これは、猫を溺愛する粋な狛犬と、彼を取り巻く人間とあやかしが織りなす、切なくてどこか可笑しいひと夏の物語。
※本作は、あやかしとの恋愛要素はありません。
猫好きさん、そして猫とおじさんの組み合わせが好きな方に特におすすめです!
本作品は(できるかぎり)毎日21時更新!
話は完成しているので完結します。
応援よろしくお願いします。コメントいただけると参考になります。
talesでも同じ作品を投稿中です。
文字数 15,332
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.09
「コハルを3日以内に引き取り手が現れない場合、やむを得ず処分となります」
目的もなく生きる28歳の蓮(れん)に届いた、保健所からの一通のメール。なぜか心に引っかかった「コハル」という名前。保健所で出会ったのは、人間不信で目も合わせない15歳の老犬だった。
妹と愛犬を事故で同時に失い、心を閉ざして生きてきた蓮。もう長くないと分かっていても、なぜかコハルを引き取ってしまう。
「ただいま」「おかえり」——言葉にならない想いが、少しずつ二つの心を繋いでいく。
限られた時間の中で、生きることの意味を問い直す。涙なしには読めない、魂の再生の物語。
文字数 14,347
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.14
またダメ金か、、。
中学で吹奏楽部に挫折した雨宮洸。
もうこれっきりにしようと進学した先は北浜高校。
[絶対に入らない]そう心に誓ったのに
そんな時、屋上から音が聞こえてくる。
吹奏楽部で青春and恋愛ドタバタストーリー。
文字数 444,274
最終更新日 2025.06.20
登録日 2021.07.27
「自分の人生なんていらない。家族が笑ってくれるなら」
渡辺未咲(わたなべ みさき)高校三年生。父と双子の姉との三人暮らし。
姉は重度知的障害を抱え、知能は三歳程度。物心着く頃から姉中心の生活に身を置き、母を小学五年生で亡くしてからは仕事で忙しい父の代わりに家事と姉の介助を担う。
高校卒業後はアルバイトと姉の世話をすると決め、教師より自分の人生を生きるようにと助言を受けるも考えを改めることはなかった。
そんな高校三年生の終業式、姉が居なくなってしまう。衝動性が強い姉は交通事故や水難事故に遭う危険があり、一刻を争う事態となる。
それをキッカケに出会ったのは高校のクラスメイトである、五十嵐健太(いがらし けんた)。無口で無愛想、たまに出る言葉が毒舌でありクラスより浮いた存在だった。
しかし男性が苦手な姉は健太と親しげに話しており、健太の提案から夏休み三人で出掛けることになる。
健太は未咲と姉に変わらず無愛想だが時折優しく、未咲の我慢してきた気持ちを理解してくれそんな健太に未咲は好意を抱く。
だが未来がある健太と未来がない自分との差を自覚して苦しんでいく。
幼少期より抑えてきた感情、求められている役割、諦めた自分の人生。
誰かの為に生きてきた未咲が健太と出会ったことにより、このままの人生で良いかを悩み。健太が心を閉ざしてしまった理由を知り、誰かの為に生きるということはどうゆうことなのかを直面していく。
文字数 39,052
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.08
「あなたの名前を、呼ぶことさえできなかった――」
高校2年の白石まひるは、雨の日に出会った無口な少年・黒瀬律と、美術室で静かに心を交わしていく。
沈黙と色だけで綴られるふたりの関係。
絵の中に託された“青”に惹かれながら、まひるは初めての恋に気づいていく。
けれど、想いを伝えようとしたその日、律は突然学校から姿を消した。
残されたのは、未完成の青いキャンバスと、伝えられなかった言葉だけ――
声にできなかった恋。
実らなかったけれど、確かに生きていた感情。
それでも、あの青が美しかったと、胸を張って言えるようになるまでの、静かなラブストーリー。
文字数 2,173
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.20
今日を生きる『あなた』に届けたい。
✧︎闇を癒し、現代に寄り添う刺さるキャラ名言✨
✧︎『天球』から現代に転生するお話
✧︎尊い!個性強く壮絶な過去を持って乗り越えるキャラたち
✧︎最高にエモい!美しくも優しい世界💕
別ベクトルの異世界ファンタジー
と共に歩む現代学園物語の融合型⭐️
強烈な癒し、クリティカルヒット!🔥
ー星紡ぎ冒険譚の始まりの物語ー
闇に支配される世界を救うため、
『天球』から現代に転生した
王族の子供たちが集う場所は、
栄光から闇を抱え、
“最底辺”となったエリート学園!?
『闇があるから光がある』
さぁ、共に『革命』を起こしていこう!
✧• ─────────── •✧
♡読むアニメ×長編シリーズ化予定!
♡読者の没入仕様で共に住みたい世界
♡推せる!キャラ別の深いストーリー
🩷心に届いたら、いいねをしてね!
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【天球の世界とは?】
メタバース的宇宙にある『天球』
天球人は、多くの人々の愛と希望の
『エネルギー』をクリスタルに込めて、
生活しています。
エネルギーには、魔法のような7つの属性があり、
愛🩷、星🌟
炎🔥、氷❄️、森🌳、太陽☀️、闇🌙
にそれぞれに分かれ、
平和に暮らしていた...はずだった。
【最近の天球事情】
最近は、愛と光のエネルギーが枯渇し、
闇の勢力が強まっていた。
闇の支配に対抗すべく、
各属性の王族の子供たちは、
愛と光のエネルギーを増強させるため、
『星紡ぎ』として、
地球へ降り立つことになったのだった。
⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.
【作者から】
この物語は作者個人の思想哲学が強く含まれています。参考程度にどうぞ。
また、イラストを描くことに苦手意識が強く、キャラや世界観のざっくりイメージにAIイラストを使用してます。ご了承ください(T^T)
──「私たちがガイドになって、
皆を世界に連れていくよ!
準備はいい?」────
『さぁ、革命を起こす冒険に出よう!』
文字数 31,103
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.13
親の転勤の都合で、北海道から栃木の高校に編入してきた、佐伯菊乃(さえき きくの)。彼女には直前までそこが女子高だとは知らされていなかった。 呆然とするキクノが出会ったのは、オシエこと、橋田紀志江(はしだ きしえ)。彼女はキクノが新しい環境や学園生活に馴染めるよう街を巡り、色々なことを教えてくれ、やがて二人は惹かれ合っていく。 その夏に開かれた、男子校との図書委員交流会でみんなと親しく接するオシエ。嫉妬を抱いたキクノは、オシエに辛く当たるが、これをきっかけとして二人は二人だけの居場所を選ぶことを決意する。 だが、まだ子供ゆえ運命には抗えず、やがて二人は別れの時を迎えることになる。 時が経ち、生活の場を東京に移したキクノは、久しぶりに地元の駅のホームに立った。 『蔵の街とちぎ』の情景と、二人の女の子の心情を重ね合わせた、ちょっと切ない恋愛物語です。
文字数 3,269
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.19
あなたのいる教室、職場、コミュニティは、本当に心地よい場所ですか?
物語の舞台は、どこにでもありそうな普通の高校の教室。
しかし、その空気は、見えない棘を含んでいつも少しだけギスギスしている。
その中心にいるのは、月影蓮。
容姿端麗、成績優秀、誰からも慕われるクラスの「王様」。だが、彼の玉座は、友人たちの不平や不満、怒りといった負の感情を「共感」という名の蜜で吸い上げることで、かろうじて保たれていた。
「あいつが悪い」「社会が悪い」――その言葉は、悩める者たちに一時的な安らぎを与える、心地よい毒だった。
その、淀んだ世界に、静かな波紋を投じる少女がいた。
一色ひかり。
太陽のような笑顔と、物事の本質をすっと見抜いてしまう、不思議な力を持つ。
彼氏のことで悩む友人に「彼が悪い!」と断罪する蓮。
ひかりは「そのツラい気持ち、どうしたい?」と、問題のベクトルを本人へと向ける。
理不尽な顧問に怒る仲間に「わかる!」と寄り添う蓮。
ひかりは「その怒りのボール、キャッチしたのは自分だよ」と、世界の捉え方そのものを変えてしまう。
彼女の言葉の根底には、仏教の智慧や複雑系の科学がある。
だが、作中に難解な専門用語は一切出てこない。
「『私』って、色々な部品でできたブランドみたいなものだよ」という言葉は、容姿に悩む少女の自己認識を根底から覆し、「一滴のインクが広がるように、世界は勝手に変わっていく」という視点は、クラスの空気を劇的に変容させていく。
ひかりの言葉は、誰かを救済する「答え」ではない。
聞いた者が、自らの力で立ち上がるための「問い」なのだ。
その問いに触れたクラスメートたちは、ひかりに依存することなく、自ら考え、行動し、互いの「違う形の真実」を尊重し合う、成熟したコミュニティを、まるで生命体のように「自己組織化」していく。
しかし、この物語の本当の主人公は、最も大きな変化を遂げる月影蓮かもしれない。
絶対的な「正しさ」という名の壁に囚われ、孤高の王座から転落した彼が、いかにして自分自身と和解し、世界と再び繋がっていくのか。
その魂の再生の物語は、読む者の心を強く揺さぶるだろう。
「きみが世界を変えるんじゃない。きみが見ている、そのすべてが、きみの世界なんだ」
読後、あなたの目の前に広がる日常の景色が、昨日までとは少しだけ違って見えるかもしれない。
人間関係や仕事の悩みに、新しい光を当てる、心と思考の処方箋のような物語。
文字数 33,465
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.14
「横須賀のパーキングで、全部変わった。」
それまでは、夫婦と犬の穏やかな日常だった。
だが“化け物”との遭遇、愛犬コジマルの異変──その全てが、国を動かす事態へと繋がっていた。
この子は、うちの子。──それだけは、変えさせない。
国家機密とされる“対unknown(アンノウン)部隊”に、正式にスカウトされた永井家。
迫る危機と、日常のはざまで、それでも家族で生き抜く。
たとえこの子が奇跡の存在だとしても──
うちの家族です。それだけは、譲れない。
これは、“家族の絆”で世界の理不尽に立ち向かう、大人のための“じんわり異能物語”。
じんわり・ほっこり大賞エントリー作品
文字数 3,097
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.20
9歳の良太は、学校からの帰り道。防波堤の先端で、海を眺める少女と出会う。
この付近では、見かけない少女。
良太は、何をしているのか訊ねると「海が好きだから」と答える少女。
東京からの転校生で、名前は神谷咲。
それが、咲との初めての出会い。
小学校と中学、高校と同じ進路に進む2人。
中学まで、咲は普通の女の子だったのに
高校に入ると、突然、咲が髪を染める。
町に起きた事件の所為? 家庭での出来事?
DQNと呼ばれる彼氏の所為? 彼女は変わった。
高校を卒業すると、良太は、大学進学。
咲は……19歳で、1児の母親になる。
高校を卒業して5年の月日が流れる。
東京の大手商社で営業として働き始めた良太。偶然、立ち寄ったスーパーで働く、咲と再会する。
彼女も、東京で、暮らしていた。
良太が知る彼女は、いなかった、ノーメイクの彼女は、顔はやつれ、疲れていた。
「ねぇ、食事でもどう?」久しぶりの再会は、彼女との距離を縮める。
酔った彼女が、良太にキスをする。「どうして?」と彼女に聞くと「好きだから」と答える。
そのままの流れで、2人はホテルに入り結ばれるが、彼女の身体には、無数の痣があった。
彼女の夫は、暴力を振るう、DV夫であった。「どうして?」と聞くと、彼女は「好きだったから」と答え、涙を見せる。
良太は、彼女と彼女の子供、海音(みおん)を救い出すと、決意をする。
何とか、DV夫と別れさせる事ができた良太は、3人で地元に戻り、幸せに暮らし始める。
でも、幸せは、長くは続かない。咲の身体に癌が見つかる。
それでも、笑顔を絶やさない彼女に聞くと、彼女は「生きていたいから」と答える。
最後の時、良太は、「どうして、僕についてきたのか」と訊ねると、「良太の事を好きだから」と答える。
咲と初めてあった防波堤に、海音と立つ良太。
彼女の遺骨を取り出し、海へと散骨する良太。
彼女の幻影が、良太に「何故、私を助けたの」と聞くと、良太は、ニコリと笑い「君が好きだから」と答える。
文字数 6,777
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.15
3度の宇宙戦争後の地球で、ある日、玲央は捨てられた宇宙ペットを拾った。
けど、もしかしたら、、、放置プレー中なのかも!
え?お気に入りの服は、貝みっちゅ?
ロープの服?って何???
どうしよう焦る玲央。
文字数 4,770
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.17
鎌倉市にある精神科の個人病院、初田(はった)ハートクリニック。
ウサギのかぶりものをした風変わりな医師だが、腕は確か。
そんなクリニックには法度がある。
初田の顔を暴いてはならない。
初田ハートクリニックに、今日も悩みを抱えた人がやってくる。
令和の日本が舞台の精神医療物語。
ケース1中村(なかむら)コウキの場合 〜猫の首を狩った少年〜
猫を殺して高校を退学になった少年、コウキ。コウキは善悪の判断がついていなかった。
初田はなぜ少年がこのような精神状態になったのかを紐解いていく。
ケース2根津美(ねづみ)ネルの場合 〜眠り病の同居人〜
初田は三十歳のとき、曾祖母の葬儀でネルと出会う。突発的に眠りに落ちてしまうネルを見て病院で精密検査することを勧めるが……
ケース3有沢(ありさわ)アリスの場合 〜自傷癖のアリスと美貌のロリーナ〜
クリニックにやってきた女性アリス。引きこもりのアリスはひどくやせ細り、両腕は傷だらけだった。
ケース4 虎門(とらかど)ケンゴの場合 〜失敗だらけのトランプ〜
仕事で初歩的なミスを繰り返し、いつも試用期間で終わってしまう青年、ケンゴ。偶然ネルと出会い、初田ハートクリニックを紹介される。
下記サイトで完結しています。
https://plus.fm-p.jp/u/chihayafactory/book?id=19
https://novelup.plus/story/147657909
https://ncode.syosetu.com/n6070ic/
https://kakuyomu.jp/works/16818093089358518835
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
文字数 48,274
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.03
──僕がこの世界で一番後悔しているのは、たくさんの人の想いに、気がつけなかったことだ……
無気力に生きてきた夜野佑衣斗(よるのゆいと)は同窓会のハガキに書かれた昼川璃(ひるかわあき)からのメッセージにつられて、地元へ帰った。
そこで、「あの時好きだった」と告白される。だけど、昼川は結婚を控えていてお腹には赤ちゃんもいた。どうしようもない孤独に佑衣斗は倒れ込んでしまう。後悔が募って、目が覚めた時には中学三年生の離任式の日に戻っていた。
今度こそ、昼川と恋をしたい。そう思った佑衣斗は躊躇うことなく告白をする。
そして、後悔ばかりの人生には、本当はかけがえのない大切な時間があったことを知っていく──
表紙:自作(夜野佑衣斗)
文字数 1,887
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.18
近代ヨーロッパの、ようなある大陸のある帝国王女の物語。
30才で断頭台にかけられた王妃が、次の瞬間3才の自分に戻った。
1度目の世界では盲目的に母を立派な女帝だと思っていたが、よくよく思い起こせば、兄妹間で格差をつけて、お気に入りの子だけ依怙贔屓する毒親だと気づいた。
だいたい帝国は男子継承と決まっていたのをねじ曲げて強欲にも女帝になり、初恋の父との恋も成就させた結果、継承戦争起こし帝国は二つに割ってしまう。王配になった父は人の良いだけで頼りなく、全く人を見る目のないので軍の幹部に登用した者は役に立たない。
そんな両親と早い段階で決別し今度こそ幸せな人生を過ごすのだと、決意を胸に生き直すマリアンナ。
史実に良く似た出来事もあるかもしれませんが、この物語はフィクションです。
世界史の人物と同名が出てきますが、別人です。
全くのフィクションですので、歴史考察はありません。
*あくまでも異世界ヒューマンドラマであり、恋愛あり、残業ありの娯楽小説です。
文字数 178,248
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.04.29
ドイツ南部の田舎町。珍しい雷雨の日に先生と呼ばれる男の前に現れた、記憶喪失の青年。名前もどこから来たのかも、全てが不明であった。そんな彼を先生は放っておけず、訝しげに思いながらも青年は共に住むことになったのだった。
文字数 25,691
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.14
「ウェイン、ごめんね。アナタのこと、嫌いになったわけじゃないの。でも、私が居るのはあなたの所じゃない。だから、私たちの婚約は破棄するわ。」
全く予想外の展開に、俺は言葉につまる。
そんな俺を得意気に見下ろすと、王子さまは意気揚々と語りだすのでした。
これは、そんな一幕から明かされる若者たちの運命の物語。
文字数 4,052
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.20
宵夢庁は、生者の世界とは異なる場所。
天国の一角、あるいは亡者たちが集う静かな領域に存在する。
亡者は、最後の言葉を生者に伝えるため、宵夢庁へ申請し、許可を得た者のみが夢へ旅立てる。
『夢に行くための条件』
1. 強い思いがあること
「誰に、何を伝えるか」が明確でなければならない。
2. 一度きりの機会
亡者が夢へ行けるのは一度のみ。
3. 生者が受け入れる準備があること
心が閉じている場合、夢は成立しない。
4. 滞在時間は6分間
決して延長できず、どんなに強く願っても、それ以上話すことは許されない。
5.希望する夢の状況を指定することが可能
亡者は、訪問先の場所や時間帯を申請時に選ぶことができる。
7.利用可能期間は亡くなってから49日間
それを過ぎると、夢の扉は閉ざされ、二度と開くことはない。
8.生者を迷わせる行為は禁止
未練や呪いの言葉は許可されず、生者の未来のためになる言葉を残さなければならない。
宵夢庁はただ亡者を夢へ送り出すだけではない。
亡者の言葉が生者の人生にどう影響するのか、それを静かに見守ることも夢課の役目だ。
宵夢庁とは、夢の儚さが生むひとときの奇跡なのだ。
文字数 12,336
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.06
ゆるゆる百合百合な日常ものです。背景知識は要りません。
全元素のエピソード完成コンプを目指します。あなたの推しカプはどの元素ですか?
自分は今のところは水素ちゃんと酸素ちゃんです。
読切形式で各話ショート小説なのでどこからでもサクッと読めるようになってます。
コメントで元素リクエストあれば、優先的にエピソード追加していきます。
##あらすじ
聖メンデーレフ魔法女学院は、古の賢者メンデレーエフ学長と歴代の天才物理学者によって創立された、魔法と科学が融合する知の最高府である。
この荘厳な学舎の石畳の上を、年端もいかない可憐な乙女たちが行き交う。彼女たちは「元素化学魔法」と呼ばれる術を操り、世界の根源たる元素を顕現させ、隠された力を引き出す。周期表は魔法の源であり、宇宙の真理へと至る鍵なのだ。
学院は森と湖に囲まれた広大な敷地にあり、錬金術研究棟、結晶学温室、粒子加速実験場など、専門施設が点在している。全寮制のこの学院で、元素娘たちは寝食を共にし、互いの特性を理解し、時には反発し合いながら、元素としての、そして少女としての自分を磨いていく。
文字数 190,458
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.29