ラブストーリー小説一覧

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恋人が、死んだ。
将来を誓い合った仲だった、大切な人だった、誰よりも、何よりも愛していた。
「きみ、異世界転生って知ってるかね?」
ちょっとした顔見知りのその少年は、そんな突拍子もないことを平然と私に訊ねてきた。
喪失感が消えぬまま彼女の墓の前で立ち尽くす私に、少年は言った。
「きみの恋人はね、異世界で新しい人生を一から始めたのだよ。こことは全く別の世界さ。――もし、きみがもう一度彼女に会える方法があるとおれが言ったら、きみはどうする?」
「きみはね、異世界転移をすればいいのだよ。彼女が転生したその異世界に。まあ、ルールはいくつかあるのだがね。まず第一に、きみはこの世界での立場を何もかも捨てなければいけない。別世界の人間になるのだからね。第二に、彼女にかつてきみと彼女が恋仲だったと知られてはならない。今の彼女にはこの世界の記憶がないわけだから。第三に、きみにはこの世界と同じく、異世界でも教職についてもらう。そして別世界の彼女はきみの生徒になる。だから大っぴらに彼女に迫ったりはできない。立場上ね」
俄かには信じ難い話を、少年は饒舌に語って。
そして、彼は意味深に笑った。
「以上を踏まえて、だ。きみ、異世界転移に興味はあるかね?」
「おれなら、きみの願いを叶えてあげられるのだよ」
「――なんたって、おれは、『神様』だからね」
普段の私なら、馬鹿馬鹿しいと一蹴していただろう。
それでも。
それでも最愛の存在を失った私は、彼が差し伸べて来た手を縋るように握って。
――愛する彼女に再び出会う為だけに、私は生まれ育った世界を簡単に捨てたのだ。
『貴方の隣で呼吸がしたい。』は死んで異世界転生した恋人に異世界転移で会いに行った主人公がヒロインをただひたすら想い続けるラブストーリーです。
※ヒロインの柊木小夜ちゃん含む大半の登場人物の設定は海月水母さん(@unatuki_minamo)にお借りしました。ありがとうございます!
文字数 14,919
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.01.02
小学生最後の秋。
人前で話すのが苦手な僕は、小さなピアノコンクールでサティの「ジムノペディ第1番」を静かに奏でていた。
拍手はまばら——けれど、最前列でひときわ強く手を叩くひとりの少女がいた。
栗色の髪に白いドレス、まるで物語から抜け出してきたようなお嬢様・美亜ちゃん。
同じ音楽教室に通いながら、接点などほとんどなかったはずの彼女が、その日のお昼休み、なぜか僕を外に誘い出した。
「ねぇ、2人でどこかに行こうか?」
突然の涙。
突然の手。
突然の冒険。
ただの昼休みだったはずが、彼女に誘われて走り出した瞬間——僕の運命は、静かに回り始めた。
音楽と涙が紡いだ、時空を超えるラブストーリー。
簡単な説明
season 1 黒野君 大人 美亜ちゃん 幽霊
season 2 黒野君 美亜ちゃん 小学生
season 3 以下同じ 中学生
season 4 高校生
season 5 成人
文字数 230,890
最終更新日 2025.05.06
登録日 2025.05.04
再会から3年後――運命が織り成す新たな一歩
3年前、再会した二人が歩んできた道がついにひとつになる時が来た。
今日、神崎蓮と玲奈は、静かな誓いを立てる――
結婚式を迎える二人。
過去の痛みや不安を乗り越え、
何度も支え合い、成長してきた彼ら。
でも、結婚という新たなステージに立つことで、
また新たな試練が待ち受けていることに気づく。
仕事に、家庭に、愛に、そしてそれぞれの夢に向かって
歩み続ける中で、二人の絆は試され、
新たな挑戦が二人を待っている。
結婚式の日、
誓い合った未来には、
どんな困難が待っていようとも、
二人は共に乗り越えていくと心に誓う。
そして、これからもずっと歩んでいくその先に
待つのは、二人の新たな物語の始まり――。
『また、君と歩いていく』
新たな試練、愛、そして未来に向かって進む二人の物語、
間もなく始まる――
文字数 31,795
最終更新日 2025.04.28
登録日 2025.04.09
文字数 19,890
最終更新日 2025.04.07
登録日 2025.03.26
取引先工務店の三十路の社長令嬢を押し付けられた真二郎は正月の福笑いのような面相の女を覚悟したが、見合いの席に現れた美鈴はごく平凡な優しそうな女性であった。ただ普通でなかったことは妻となった美鈴は裸族であった。最初は驚愕した真二郎であったが、美鈴が裸で生活するようになった事情を聞き、生活の中で起こる裸ならではの出来事を経験することで裸族の妻との日常にちょっぴり興奮しつつも理解を示すようになる。そんな中、美鈴が痴漢被害に遇ったことで知らなかった妻の過去を知ることになる。裸族の妻を娶(めと)ったら亭主は何を考えどう振舞うべきなのか。平凡だけど普通でない妻とのラブストーリー
文字数 41,677
最終更新日 2025.04.05
登録日 2025.04.05
遠い過去の記憶、幼馴染達と交わした約束。
――賞を取ったら僕のお嫁さんになってください。
数年後、相沢 啓こと僕は、高校二年生となり、あの日の約束を果たそうと、放課後、静まり返る教室で幼馴染の雅を呼び止めた。
だが、想いを打ち明けようとしたとき、彼女から帰ってきた言葉は、余りにも衝撃で残酷な言葉だった。
「――先輩よ。彼と付き合うことにしたの」
「先輩のこと、好きなの……?」
最後の望みをかけて尋ねた。
雅は少しだけ間を置いて、静かに答える。
「……貴方よりは、ね」
これは、過去は振り返らず、前に進もうと決めた、僕だけの物語。
文字数 160,240
最終更新日 2025.03.22
登録日 2025.02.13
耳が聴こえない男の子と目が見えない女の子はどうやって思いを伝えあうか
桜並木を音無く歩く。
耳が聴こえない主人公の水瀬歩は夕陽が照らすひとつの高級車に目が留まった。
スモークガラスで中が見えない中、突然、ドアが開く。
不思議な少女を前にする。
希望や絶望、喜怒哀楽を感じられない瞳に歩は惹かれた。
その虚無に恋をした。
コミュニケーションを取ろうとするが、一向に伝わらない。
彼女は盲目だった。
手話やボディランゲージでしかコミュニケーションを取ることしかできない歩は思いを伝えられず、そのまま少女は去って行ってしまった。
新学期が始まると、転校生としてその少女がやってきた。
再びコミュニケーションを取ろうとするが、かえって警戒され拒絶されてしまう。
絶望の最中ーー少女とコミュニケーションを取る方法を見つける。
コミュニケーションを通してお互いのことを理解し、共感し、ともに挑戦し体験する。
お互いの気持ちが強まる一方で、ある事件が起こる。
聴こえない、見えない。
それでも気持ちを伝えるにはどうすればいいか。
歩は模索し、少女に想いを伝える。
耳が聴こえない主人公と目が見えないヒロインとの人間ドラマを書かせていただきました。
扱う題材が非常にセンシティブで人によっては敬遠するような内容、及び、私に対して不信感を得る方もいらっしゃると思います。
事実、私は耳が聴こえて、目も見えます。実際の方々の気持ちは共感することはできません。
しかし、私も抱えているものがあり、だからこそ、他人に理解してほしい、共感してほしいという気持ちが理解できます。
理解できないこと、共感できないことがあるのは事実です。しかし、重要なのは理解しようとする気持ちだと思っております。
その理解したいという「思い」を伝えるため、「思いを伝える」というテーマで書かせていただきました。
テーマ自体はとてもシンプルなものです。シンプルだからこそ見落としがちなものです。
この作品を通して、私の伝えたい思い、そして甘い青春模様をお楽しみください。
よろしくお願いいたします。
雨月黛狼
文字数 89,302
最終更新日 2025.03.01
登録日 2025.01.27
10代の頃にアイドルを目指し、練習生として過ごしていたコトハはデビューもしていないというのに人気者となっていた。順風満帆だったはずのコトハの人生はあるとこがきっかけで崩れ落ち、夢をあきらめて故郷へとコトハは帰ってしまう。それから数年後、心の傷が癒えはじめたコトハは当時所属していた芸能事務所の社長から、指導者として芸能業界に戻ってこないかと声をかけられる。コトハは数年前の出来事がトラウマになりながらも夢を途中でやめてしまった後悔を払拭するためにも気持ちを決め上京する。しかし、それが悪夢の始まりだとはこの時のコトハは知るよしもなかった。
文字数 66,930
最終更新日 2024.11.10
登録日 2024.10.26
烈(いさお)はオンラインゲームで日常の息抜きを楽しんでいた。ある日、ゲーム内でカリスマ的存在の魔法少女『イチゴ』と出会い、二人は仲良くなり現実で会う約束をする。初対面の日、烈は一心(いちご)の家を訪れ、緊張と期待が入り混じる。現実の一心は自信がなく、コンプレックスを抱えていたが、烈は一心を可愛くする計画を提案し、一心も同意する。
一心の過去の回想では、いじめや自信喪失の経験が描かれ、ゲームが彼の救いとなった背景が明かされる。烈との出会いは一心にとって大きな意味を持つものだった。烈は一心の健康管理をサポートし、ダイエットや運動を通じて一心は少しずつ変わっていく。初めて努力の成果を感じた一心は自信を持ち始める。
加子(かこ)の助けを借りて美容ケアを始めた一心は、さらに自信を深め、烈との絆も強まる。礼男(れお)のファッションアドバイスでおしゃれな服を試し、新しい自分に驚きと喜びを感じる一心。周囲の反応も変わり、自信を深めていく。
初めての二人きりの外出で、一心はデートを通じてさらに自信をつけ、二人の関係は一層深まる。しかし、雪崩子(なでこ)が嫉妬し妨害を試みる場面も描かれる。最終的に、烈は一心に自分の気持ちを伝え、一心もそれに応え、二人は正式に付き合い始める。未来への希望と幸せが描かれるエンディングとなる。
文字数 6,554
最終更新日 2024.10.20
登録日 2024.10.20
勇者は魔王を倒し、故郷へと帰る。すると、幼い頃からの想い人であるシスターが笑顔のまま大粒の涙を流していた。彼女は常に笑顔なことからほほえみ様と呼ばれていたはずなのに、どうして泣いているのか。そこには、到底納得できない理由があった。……これは、片想いと両想いが交錯する、世界を巻き込んだ恋の物語。そして、自己中心的な勇者と神様中心的なシスターによる、世界の神の座を奪い合う戦いの物語。
文字数 13,181
最終更新日 2024.09.24
登録日 2024.09.23
福田真由と佐野拓弥は、誰もが認めるお似合いカップルだった。大学4年生の真由は、この先拓弥との結婚を見据えていたし、拓弥もまた真由との結婚を考えていた…。
そんな2人の関係を引き裂く者が現れた。拓弥の友人の佐々木恵美である。
恵美は、密かに拓弥を愛しており、卑怯な手を使って真由が浮気をしているように仕向け、拓弥を自分のものにしようと画策した。
純粋な拓弥は、真由の浮気情報にショックを受け、彼女の潔白の訴えも虚しく、結末二人は別れる運命を辿った。
悲しい結末を迎えてから三年もの年月が経過したところから物語は開始された。
社会人となり別々の道を歩んでいる二人。しかし、ある時偶然出会った2人は…。
文字数 108,391
最終更新日 2024.08.16
登録日 2024.07.12
中学生の時の「初恋」。階段の上から、突然足元に降ってきた男の子。彼を見下ろした氏家真美と落ちてきた渡辺裕也は、お互いに「初恋」をした。けれどお互いに「好きだ」とは言えなかった。けれど、二人は何度も何度も、その人生が交わる機会があったが、告白する勇気にはつながらず、ただ見ているだけだった。中学を卒業し、高校時代にも出会う機会があったが、やはり二人とも何も言えなかった。
最後に、会う機会があったのは23歳の時だったが、真美は「今更、何を語ればいいのか?」と、その機会を自分から切ってしまった。
その後の二人は人生が交わることがなかった。
それから30年が経った。真美は、渡辺の姿を夢で見ることが多くなったので、彼と同じ高校へ進んだ友人に彼の消息を探してもらったが、実家の住所までしかたどれなかった。
彼女には、一人娘がいた。渡辺と人生が交わっていたら、この子は生まれてなかった。
結局二人は、何度も機会があったが、けっして人生が交わる運命ではなかったのだと思った。
思い出は年を追うごとに冴えて冷えわたり、美しく凍結し続けてくのだった。
「ラブ・ストーリー」にならなかった「ラブ・ストーリー」を真美と渡辺は、中学時代共有していたのだった。
文字数 15,079
最終更新日 2024.06.28
登録日 2024.06.10
文字数 679
最終更新日 2024.06.03
登録日 2024.06.03
エニシ&ヒュウのほのぼの癒し系ラブストーリー♡エニ&ヒュウの日常ラブストーリーをお楽しみください。
文字数 8,189
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.01.24
文字数 10,908
最終更新日 2024.03.17
登録日 2024.03.17
95歳で幸せに亡くなった木村多恵子は、天国に行く途中にブラックホールに巻き込まれて、小学生に転生しました。懐かしい人々と、多恵子のちょっと甘くて切ないラブストーリー
木村多恵子
95歳で亡くなり、もう一度人生を謳歌中
佐々木次郎丸
多恵子の前世の旦那で、幼馴染
花田美津子
多恵子の親友。次郎丸が好きで好きでたまらない
文字数 2,934
最終更新日 2024.03.11
登録日 2024.03.08
先進国である、この国でも治せない、不治の病――眠り病。ある日、睡魔に取りつかれるように眠り続け、食事もとらなくなり、やがて死ぬ。治療法も薬も開発されていない病気。
そんな病魔に、一人立ち向かう男がいた。羽柴(はしば) 夕霧、三十五歳。
彼は今日も夜中の閉鎖病棟へと来たが、いつもと違うことが起きていて……。
*この物語は、本編『明智さんちの旦那さんたちR』から、一部伐採したものです。
夫婦構成は、夫九人妻九人の十八人です。
その中の四人だけで、ラブストーリーを演じているという設定です。
キャスティングは、
主人公が旦那の一人。
男の脇役がもう一人の旦那。
ヒロイン役が、主人公である妻。
女の脇役が、もう一人の妻。
となっています。
小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも掲載されています。
文字数 52,730
最終更新日 2024.02.23
登録日 2019.07.28
大学時代、エマとテルキとジュンはいつも一緒にる仲良し3人組だった。恋愛未経験なエマはテルキとジュンの3人で遊ぶことの方が恋愛よりも楽しいと思っていた。しかしとある日、スマホを講義室に忘れたエマが取りに戻ると、なんとエマは自分の双子の妹であるユマとテルキがキスをしている所を目撃してしまう。そんな2人の姿に動揺し胸を痛めるエマ。そして、エマはそんな光景を目撃してしまったことでテルキへの特別な思いに気づいてしまう。自分の気持ちに気づくと同時に失恋してしまったエマは咄嗟に追いかけてきたテルキを拒み、テルキに当てつけかのようにジュンと付き合いはじめる。あんなにも仲の良かった3人にはいつしか溝ができ、テルキはエマやジュンと過ごさない日が増えていき3人で遊ばない日が日常になった。3人はそのまま大学を卒業し、それぞれが就職し、毎日を過ごしていたある日…エマとテルキはひょんな事から再会を果たし、2人は身体だけが繋がるセフレ関係になってしまうのだが……
文字数 25,998
最終更新日 2024.02.08
登録日 2024.01.31
今、世界で生きている人達の中で、初恋を引きずっている人ってどれくらいいるんだろうか。
13年前、僕は16歳で、高校生で、まだ恋とか愛とかについて、よく知らなかった。
昨日、夢をみた。あの子と仲睦まじく過ごす、暖かく柔らかい時間。
目が覚めても、そのイメージが鮮烈に焼き付いている。
29歳になった今、あの頃のことを思い出すことはほとんどなくなっている、はずだった。
なんとなく胸騒ぎのようなものがして、それはきっと、燃え尽きる前の、一際眩い線香花火みたいで、僕はいても立ってもいられなかった。
ほとんど衝動的に会社を休んで、もう縁もゆかりもない、昔住んでたあの街に向かう。こんなに行動的なのも久し振りで、ちょっと面白い。
とは言っても、これはあくまでも、気紛れの小旅行みたいなものだ。ちょっとした整理整頓。
行きの新幹線では、そんな風に思っていた。
あの子の影をさらって、過去を振り返ると、止まっていた時間が動き出したーー。
これは僕の、周回遅れの初恋の話だ。
文字数 16
最終更新日 2024.01.31
登録日 2024.01.31
社会人三年目の、永田サキ(20)が好きになったのは、毎日、通勤電車で見かける、田中浩人。
明らかに歳の離れている人を好きになってから、怒涛の日々が始まる。
そして浩人には婚約者もいた。
婚約者がいてもなお好きな気持ちが消えずに思い続けたサキ。
知りたくなかった事実まで知って衝撃な展開ばかりを迎える。
二人に待ち受ける最後の結末は……?
心が暖かくも切なくなるラブストーリーです。
文字数 90
最終更新日 2023.12.27
登録日 2023.12.27
幼い頃からケーキ屋を夢見ていたテラは幼なじみのヨナと共にケーキ屋「Blue →H(ブルーエイチ)」をオープンし軌道に乗り始めたところ。そんな時、偶然通りかかったケイトがBlue を見つけお客様として訪れた事によりテラとケイトは運命的な出会いを果たしてしまう。一瞬にして惹かれ合うふたり。
しかし、惹かれ合う2人に気づきその愛を邪魔する人物が現れテラは連れ去られてしまう。裏切り者は一体誰?愛する人間が出来たとき…人は強くなる事もあるが…弱みになる事もある。テラを巡り絡み合う様々な愛の形から生まれるのは嫉妬…執着…そして殺意………ケイトはテラを無事助け出す事ができるのか?そして、2人の愛の結末は…?ドキドキハラハラのサスペンスラブアクション!!
文字数 139,307
最終更新日 2023.12.23
登録日 2023.12.13
恋に落ちて、すれ違って、最終的にくっつく超絶王道ラブストーリーです。
███お願い███
タチsideで、花言葉を知ってないと分からない表現が出てきます。
その時はタイトルを見てみてください。そういうお話です。
途中と後半ちょっとえっちな感じになるのでR-18にしてますが、基本はそういう要素はありません。苦手な方は*マークを避けてください。
文字数 116,317
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.09.13
――夫婦ってなんだろう。結婚ってなんだろう。夫とは、妻とは、そして仕事とは。
仕事はできるが自分の気持ちに素直になれない女。のんびりしているように見えるが考えすぎる男。離婚した過去を引きずるこじらせ男女の切ない恋模様。
【登場人物紹介】
麻生 遼子(あそう りょうこ)32才
弁護士。過去に離婚を経験している。
別所 聡(べっしょ さとし)45才
コンサルタント会社社長。過去に離婚を経験している。
【あらすじ】
遼子(りょうこ)は企業内弁護士(インハウスローヤー)、企業の社員として雇用されている弁護士だ。
会社の社長である別所(べっしょ)にほのかな恋心を抱いているが、いま一歩踏み出せないままでいる。その別所も遼子を好きなことは自覚しているものの悶々とした毎日を過ごしていたが、遼子が会社を去る日まで一ヶ月を切ったことで焦りを感じ行動に移したが空振りもとい玉砕。そんな別所にしびれを切らした友人の粋な計らいで絶好のチャンスを与えられたものの遼子は愛の告白に応えてくれなかった。その後遼子の元夫が現れたことをきっかけに二人の関係は急速に進展していく。
別所と遼子、2人の恋を陰に日向に見守る若い恋人たちと熟年夫婦。それぞれの価値観が交差する人間模様。
【注意】
本作の著作権所有者は谷崎文音です。当方が著作権を有する作品の一部または全部を無断で複製・改変・転載・転用・賃貸・配布・配信・販売することを禁じます。
No reproduction or republication without written permission.
文字数 78,635
最終更新日 2023.12.03
登録日 2023.01.31
俺の部屋の押入れに死体があった。
俺はこの死体を知らない。いや、この表現は正確ではない。
『この死体が誰なのか?』は知っているけど、『なぜ死んでいるのか?』と『なぜ死体が俺の部屋にあるのか?』は知らない。
〇〇県で発生した『小指フェチ連続殺人事件』。この物語は、一つの死体に関わる男女4人の愛をオムニバス形式で書いたものです。
優柔不断で思い込みが激しい刑事、その刑事の後輩、法医学者、刑事に交際を申し込まれた女性が登場します。
最初はコメディな展開から始まり、徐々に展開が変わっていくミステリーです。
なお、男女4人のそれぞれの愛を描いているものの、作中に恋愛要素はありません。また、死体は登場しますが、残酷な描写はありません。
全11話、前半(1~6話)が問題編、後半(7~11話)が解決編になっています。
文字数 23,836
最終更新日 2023.09.07
登録日 2023.09.05
こちらは声劇台本として書いたものです。
・ストーリー
妻が死んだ十日後、未来からやってきた二人の妻と送る、にぎやかででも少し寂しい十日間。
・登場人物
■
僕
① 妻(ミライさん)
夫が存在しない世界の未来から来た
②
妻(ミライさん)
夫とともに過ごしている世界の未来から来た
妻①②は同じ人でも別の人でもokです
動画・音声投稿サイトに使用する場合は、使用許可は不要ですが一言いただけると嬉しいです。
とても喜びます。
自作発言、転載はご遠慮ください。
著作権は放棄しておりません。
使用の際は作者名を記載してください。
内容や世界観が変わらない程度の変更や語尾の変更、方言は構いません。
文字数 399
最終更新日 2023.09.01
登録日 2023.09.01
男性が射精した後に一気に性欲がなくなっていく状態「賢者タイム」。
「賢者タイム」をテーマに描いた悲喜こもごものオムニバスラブストーリーです。
文字数 6,645
最終更新日 2023.03.11
登録日 2023.01.09
文字数 113
最終更新日 2023.03.04
登録日 2023.03.04
――あなた以外の誰ともしようと思わない。あなたとだから溺れられる。
ランジェリーショップで働いている紗瑛(さえ)は、店のパトロンである柳井(やない)と秘密の時間を共有している。言葉や道具で嬲られ、その「褒美」として与えられる悦びに浸りながらも、いつか来る別れを覚悟していた。そんなある日、柳井の婚約者と名乗る女性が来店し、紗英に現実を思い知らせるような言葉を掛けていく。どんなに思っていても柳井とは結ばれることはない。そう思い知らされた紗瑛は、身を引こうと決意し柳井のもとへ向かったのだが……。
※不定期公開です。
※ストーリー上書かせない官能描写・SM描写(打擲および無理やり)あり。
文字数 221
最終更新日 2023.01.31
登録日 2023.01.31
戦国時代、信州一と謳われた文武両道にして絶世の美女がいた。信濃の戦国大名・村上義清の筆頭家臣、楽巌寺雅方の一人娘・更科である。その美しさ故、あまたの縁談があったが、その姫が愛した男は、眉目秀麗にして質実剛健と称された相木森之助 ※真田三代記でも勇者として記されている。しかしその男は、かつて敵国であった隣国からの人質の身であった。二人には壮絶で過酷な運命が待ち受けていた。国を守る為、愛する者を守る為、一人敵国に身を差し出す森之助。その国から見捨てられた夫を救う為、国に抗い、国を捨て身重の身ながら敵国の本陣・躑躅ヶ城館へ戦いを挑む更科。そして武田信玄亡き後、衰退する武田家において戦国史上、最も悲惨な戦いのひとつと伝わる高天神城の戦いの中で、二人は極限状態の中、どのような戦い方を選択し愛する者達を守り通したのか。
この物語は、江戸時代の「勇婦全傳・絵本更科草紙」より明治、昭和へと語り継がれてきた更科伝説です。この伝説を全国でも数少ない、相木の姓を受け継ぐ筆者が、史実を探求し新たな解釈を加え、令和の時代に語り継いでいきたいと思います。
更科伝説~450年前の時を超えて今、再び~
文字数 104,701
最終更新日 2022.07.24
登録日 2022.05.21