現代ドラマ 小説一覧
241
サンドリヨン・コンプレクス
真白は、計算し尽くされた美しさで生きている。
メイク、整形、加工。
作り上げた自分を、何年もかけて積み重ねてきた。
同僚の結婚式の夜。
投稿した写真が、一万のいいねを超える。
――ようやくか。
それは、真白の人生が少しずつ歪みはじめる夜だった。
242
事故を起こさせない探偵 ―元刑事・天川の未来視事件録
事故は、予測できる。
だが――仕組まれた事故だけは、止められなかった。
過去、未来の断片が視えてしまう刑事・天川。
彼の前に現れる事故は、いつも「偶然」を装って起きる。
だが次第に、そこには“人為的な配置”の匂いが混じり始める。
事故を起こさせる組織。
合理性の名のもとに、犠牲を正当化する思想。
そして、判断を下すことで世界を守ってきた敵組織。
天川は知ってしまう。
この戦いは「悪を倒す物語」ではない。
正しさが人を壊す構造そのものとの対峙なのだと。
刑事として、未来視の能力者として、
天川は“倒さない選択”を選ぶ。
人を裁かず、告発せず、殉教者も生まない――
象徴そのものを成立不能にする、静かな反撃。
事故は起きなくなる。
だが、犠牲が帳消しになることはない。
これは、
未来を見る力を持った男が、
未来に頼らず生きることを選ぶまでの物語。
243
クマ子は修行中!
フリーターの身で作家を目指すと言いつつ、創作意欲がわかない才子。思い出すのは、かつての親友だった純子の言葉――「才子ちゃんはすごいね、こんなに面白いお話が書けるなんて!」
しかし純子は、熱心なファンであるがゆえに予想外のかたちで才子を追いつめることになる。
244
君がいない夏
恋人・ミユキを失った夏。残されたのは、彼女が遺した一冊のノート。
そこには、誰にも明かさなかった“夢”が綴られていた――絵本作家になりたいという、小さな願い。
喪失の痛みを抱えたまま、大学生のユウトは、彼女の夢の続きを生きようと決意する。
「君がいない夏」を、「君といる未来」へと変えていく、静かでまっすぐな再生の物語。
245
ブルー・ストリート・ボッサ / Blue Streets Bossa
通信制高校が舞台!ボサノバ弾き語り女子と作家志望男子のガールミーツボーイ!
高校が合わずに不登校になった、ボサノバギター弾き語りが大好きな少女、嶋野舞彩亜(しまのまいあ)。
通信制高校に転入することになり、初の登校日に出会ったのは、3か月前に路上ライブで出会った一年下の作家志望の少年、寺崎工(てらさきこう)だった……。
通信制高校を舞台に、型にハマれない二人の不器用だけど真剣な恋と青春を描くストーリー!
246
*Grow Impatient*
~酒呑み21歳♀弱気のボクサー18歳♂の不器用な二人のスローラブ~
[モノグサで酒呑み21歳♀弱気のボクサー18歳♂]友達でも恋人でもない不器用な二人。そんな二人のスローラブライフ。だんだん我慢できなくなる
247
最初で最後のサヨナラを。
「お父さん。――貴方は幸せでしたか?」
父が亡くなって、一年が経つ。
一周忌を迎えた翌日、私、茅美代(ちがやみよ)は、父、乙瀬昭夫(おつせあきお)を名乗る男性に声をかけられた。
見た目は驚くほど生前の父に似て――父そのもの――であり、それでもあまりの怪しさに一度は突き放すも、次から次へと出てくる父しか知らないような話に、信じ始める私。
事故に遭いかけた男性を助けようとした幽霊の父は、善行のお陰かまさかのこの世に身体を持った。助けられた男性はそのお礼に、この世に現れた父に協力してくれることに。
そんな、馬鹿げた話。
でも。
死んだ筈の父が、今、生前の姿そのままで目の前にいる――。
どうせなら、しっかり母、姉、弟とも話をして欲しいと、私は夫や娘息子と一緒に、奔走し始める。
父親を失った家族と、死んだ筈の父親が紡ぐ、最初で最後の、サヨナラまでの時間。
※
この話は、他サイトでも公開しています。
※
【更新について】
・投稿初日は5話
・翌日から一週間は毎日1話
・10月いっぱい毎週月木1話
・11月から毎週月曜1話
の更新予定で、ブラッシュアップしながら最終回まで進めていきます。
248
【短編】「好き」は非効率なので削除しました。~効率厨の彼女が、俺の恋愛感情を最適化しすぎる件~
「市川君、告白の所要時間は3分でお願いします」
学園一の才女・白雪舞(しらゆき まい)は、恋愛においても「効率」を最優先する。
デートは移動時間の無駄を省き、Zoomで15分。プレゼントはAmazonのウィッシュリストから自動配送。「好き」という感情は「判断を鈍らせるノイズ」として処理される。
そんな彼女に告白され、交際することになった俺、市川。
効率的に愛され、効率的に関係が進む。
そこには「情緒」も「ときめき」もなく、あるのは完璧なスケジューリングとコストパフォーマンスの計算だけ。
「愛してるわ。データ上、私たちは最高の相性よ。これ以上の探索コストは無駄だわ」
これは、恋愛という名の業務提携。
心が通じ合わないまま、既成事実だけが淡々と積み重なっていく、現代的虚無ラブコメディ。
249
深夜のコンビニで「死にそうな美女」に豚汁を奢ったら、翌日会社で鬼上司がチラチラ見てくる件
中堅商社に勤める橋本一郎は、身長188cm、体重95kgの筋骨隆々な大男だが、会社では黒縁メガネで猫背になり、気配を消して過ごしている「隠れハイスペック」な社畜だ。
彼の密かな楽しみは、深夜のコンビニで最高の夜食ペアリングを考えること。
ある日の深夜0時、彼はコンビニの棚の前で、ボサボサ髪に芋ジャージ姿で立ち尽くす「幽霊のような美女」と遭遇する。
栄養ドリンクとゼリーしかカゴに入れない彼女を見かねた一郎は、思わず声をかけた。
「今の貴方に必要なのはカフェインじゃありません。……これ、食って寝てください」
彼が差し出したのは、温かい豚汁と塩むすび。
その美女が、まさか会社で「氷の女帝」と恐れられる直属の鬼上司・李雪課長だとは知らずに……。
これは、深夜のコンビニから始まる、不器用な二人の「美味しい」ラブコメディ。
250
月に一度の気まぐれ占い
わたしは気まぐれ占い師・えせこ。
月に一度、『えっせー』という個人経営のカフェで占いをやってます。
占い全般ずぶの素人です。
よろしくお願いします!
◆こちらは2025年12月30日にカクヨムにて投稿した短編です。
251
心中台本ー誰が脚本を書いたのかー
とある高校に
「心中姫の舞台で王子と姫を演じたカップルは、いずれ結ばれる」
そんな噂があった。
しかし昨年……その劇が演じられる学園祭の朝、女性教師と男子生徒が遺体で発見される。
事件は心中として処理されたが、それは幕開けにすぎなかった。
制服の裏取引、教員の不審な失踪。
学園全体に、不穏な影が静かに広がっていく。
それから一年後。
教員不足を理由に、臨時採用された新人教師・辻村。
だがその赴任先には、かつて心中未遂をともにした元恋人――野々宮が在籍していた。
再会を果たした二人は、封じたはずの過去と向き合いながら、
やがて学園の深い闇に足を踏み入れていく。
現代ドラマと学園ミステリーが交錯する、切なくも危ういサスペンス。
※ややBLシーンあり
辻村 琥太郎《つじむら こたろう》32歳
臨時教師として雇われる。かつて大学時代に交際していた野々宮との再会は、
封じていた感情や過去の傷を静かに炙り出す。
全身に刻まれたタトゥーには、それぞれ意味と信念がある。
野々宮 陸《ののみや りく》32歳
高校教師。3年生学年主任。社会科担当。
学園祭の事件、制服悪質流用の解明、学校の信頼回復に勤める。
真面目でやや神経質、ネガティブ思考気味。ツンデレ。
過去に辻村と付き合っていた。今は一人暮らし。過去に心の傷を負っている。
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「piyo-piyo」~たまきさんとたまごのストーリー
僕は会社の昼休みに卵料理専門店を見つけた。
「piyo-piyo」とマスターは僕を迎えてくれる。
それは春の出会いだった……。
✼┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❅*॰ॱ
オフィス街の中にある、のんびりした静かなお店です。
色んな料理があなたをおもてなしします。
ここは、心温まる明るい場所。
甘い卵と共にふあふあした満足を包み込みます。
マスター:玉井たまき
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
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妖精の父親とその娘
とある暴風雨の翌日の朝の父親と娘のほっこりするやり取り。
最後の展開に驚いて下さい。
1話完結。
※カクヨムにも掲載
254
ワンルーム~another~
あの日舞い上がった空色の煙
255
デイリーヤマブキ
みなさんは『デイリーヤマブキ』という秘密結社を知っていますか?
いや、知るわけないですよね。だって、小学生が創設したふたりだけの組織ですから。
オレたちが何をしているのか。本来なら秘密にしないといけないのですが、今回は特別にご紹介しようと思います。
伊吹(いぶき)に怒られるので、ここだけの話にしてください。絶対ですよ?
◆こちらは2026年2月1日にカクヨムにて投稿した短編です。
256
【完結】のぞみと申します。願い事、聞かせてください
ある日、中野美於(なかの みお)というOLが仕事をクビになった。
時間を持て余していて、彼女は高校の頃の友達を探しにいこうと決意した。
彼がメイド喫茶が好きだったということを思い出して、美於(みお)は秋葉原に行く。そこにたどり着くと、一つの店名が彼女の興味を引く。
「ゆめゐ喫茶に来てみませんか? うちのキチャを飲めば、あなたの願いを一つ叶えていただけます! どなたでも大歓迎です!」
そう促されて、美於(みお)はゆめゐ喫茶に行ってみる。しかし、希(のぞみ)というメイドに案内されると、突拍子もないことが起こった。
ーー希は車に轢き殺されたんだ。
その後、ゆめゐ喫茶の店長が希の死体に気づいた。泣きながら、美於(みお)にこう訴える。
「希の跡継ぎになってください」
恩返しに、美於(みお)の願いを叶えてくれるらしい……。
美於は名前を捨てて、希(のぞみ)と名乗る。
失恋した女子高生。
歌い続けたいけどチケットが売れなくなったアイドル。
そして、美於(みお)に会いたいサラリーマン。
その三人の願いが叶う物語。
それに、美於(みお)には大きな願い事があるーー
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整形灰かぶり王子の二度目の遺言 〜義実家に殺されたので、10年前に戻って顔を変え、別人として御社を買収することにしました〜
巨大財閥「帝都グループ」の婿養子・灰谷守は、結婚してからの10年間、妻・麗華や義母から犬以下の扱いを受け続けていた。
ある日、義父の死に乗じて横領の濡れ衣を着せられた守は、義兄の手によって自殺に見せかけ殺害されてしまう。
しかし、死の直後、守は10年前――麗華と出会う直前の30歳に戻っていた。
「もう二度と、あんな人生は送らない」
守は未来の知識を武器に巨万の富を築き、全身整形手術を敢行。
冷徹な美貌を持つ投資家「井上健太郎」として生まれ変わる。
別人になりすました元夫が、かつての妻を誘惑し、腐敗した一族を内側から破滅へと導く。
痛快にして壮絶な、人生やり直し復讐劇。
258
社畜の俺、伝説の元スパイと「深夜0時の退職代行」始めます。~ブラック企業からヤクザの組まで、物理と法律で「円満退社」させます~
「お前をこの監獄から解放しに来た」
サービス残業が常態化したIT企業で、30歳の誕生日を独り迎えた社畜・遠藤悟。
心身共に限界を迎えた彼の前に、窓ガラスを割って現れたのは、謎の美女・裕里子だった。
彼女は警備員を瞬殺し、社長のデスクに「鋼鉄製の退職届」を突き刺して、遠藤の退職を成立させてしまう。
彼女の正体は、どんなに辞めにくい組織でも深夜0時に現れて退職を成功させる、裏の退職代行屋「ミッドナイト・エグジット」のエージェント。
なし崩し的に組織に拾われた遠藤は、その異常な事務処理能力と料理の腕を買われ、彼女の相棒として働くことに。
「辞めると言ったら損害賠償だ」と脅すブラック飲食店長。
洗脳で信者を縛り付けるカルト教団。
足を洗わせてくれないヤクザの組長。
理不尽な理由で「辞められない」依頼人たちを救うため、
元スパイの暴力、敏腕弁護士の法律、天才ハッカーの電脳攻撃が炸裂する!
「さあ、日付が変わった。お前はもう自由だ」
すべての「辞めたい」人たちに贈る、世界一過激でスカッとする退職エンターテインメント、開幕!
259
【完結】片恋心中
【完結】
番外編3を付け加えました。
視点切り替えの作品が好きな人には刺さると思います!
♢あらすじ♢
20年、上司・雅人の“愛人”として生きてきた桐谷玲。
妻がいても玲を手放さない雅人は、ある夜「一緒に死のう」と囁く。
心中を決意した玲だったが、待っていたのはあまりにも残酷な現実だった——。
報われない恋の果てを描く、切ない再生BL。
♢人物紹介♢
桐谷 玲(きりたに れい)
食品会社勤務。
20年間、上司の雅人と秘密の関係を続けている。
優しく一途だが、自分を後回しにしてしまう性格。
⸻
相沢 雅人(あいざわ まさと)
玲の上司で恋人。既婚者。
仕事もできる魅力的な男だが、玲を手放せない。
愛情と執着の間で揺れ続けている。
⸻
相沢の妻
社長令嬢。雅人より15歳年下。
華やかで美しい女性。
雅人とは夫婦として問題を抱えている。
⸻
三浦(みうら)
相沢の秘書。
玲を静かに気にかけている青年。
明るく気さくだが、人を見る目は鋭い。
♢注意
本作はR18作品となります。救済をテーマとしているため、受けが精神的に辛い場面があります。
260
声(ボイス)で、君を溺れさせてもいいですか
不眠症の女子大生・リナの唯一の救いは、正体不明のASMR配信者「Nocturne(ノクターン)」の甘い声。
現実の隣の席には、無口で根暗な「陰キャ男子」律がいるだけ。
……だと思っていたのに。
ある日、律が落としたペンを拾った時、彼が漏らした「……あ」という吐息が、昨夜の配信の吐息と完全に一致して!?
「……バレてないと思った? リナ」
現実では塩対応、イヤホン越しでは砂糖対応。
二つの顔を持つ彼に、耳の奥から溺れさせられる、極上の聴覚ラブコメディ!
261
りんご飴が大きすぎて食べられない
夏祭りの夜、ひとつの“りんご飴”が、ふたりの距離をそっと近づけた。
クラスで孤高と呼ばれる真白と、お祭り好きの赤城。
会話のきっかけは、りんご飴が大きすぎて食べられない――たったそれだけ。
短くて、甘くて、ちょっと切ない、ある夏の思い出。
数年後、叶えられなかった“わたあめ”の約束が、再びふたりを交差させる。
262
終わらない日常のノイズが、僕らを腐らせる前に
同棲三日目。
冷蔵庫の低音だけが、二人の関係を証明している。
恒一と紗季は、完璧でも破綻でもない。
ただ、中途半端に続いている。
電球が切れた夜、
暗闇の中で初めて触れ合った手の温もりは、
光が戻ると同時に冷めていく。
「来週の予定」だけが、僕たちを繋ぎ止めている。
※この作品は「完璧な恋愛」を描きません。
263
【小説】私はロボットだから、絶対に忘れません。
防衛省管轄の地下施設で、極秘裏に開発された兵器。3人の研究者が缶詰めになって作り上げたものは、趣味が発揮された外観に仕上げられた。神がかった仕上がりのその兵器は、若い研究者と共に社会勉強を始め、人間社会に溶け込んでいく。
264
《完結》私の声は、3秒遅れてやってくる
「お、お……っ、お……」
高校一年生の汐里(しおり)は、吃音症を抱えている。
伝えたい言葉は、頭の中に溢れるほどある。
それは色鮮やかで、饒舌で、自由な物語。
けれど、それを口にしようとした瞬間、世界にはいつも「三秒の静寂」が訪れる。
「おはよう」すら言えず、クラスメイトの“残酷な優しさ”に傷つく日々。
——そんな彼女にも、“もう一つの声”があった。
匿名で投稿する小説サイトと、想いのすべてをぶつける一冊のノート。
ノートの中なら、私は誰よりも自由に喋れる。
詰まることもなく、言い淀むこともなく、愛だって叫べる。
けれどある放課後、その「本当の声」に、誰かが触れてしまう。
——それは、世界が少しずつ変わり始めるきっかけだった。
265
オマセな間瀬拓真は解きました
1学期が終わりに近づく頃、拓真は図書室で奇妙な謎に遭遇する。
最初はイタズラだと思っていたが・・・
本作品は『オマセな間瀬拓真は言いました』の裏で起こっていた話です。
上記作品を読んでいなくても楽しめるように書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!
◆こちらは2023年8月14日〜2023年8月31日にカクヨムにて投稿した短編です。
266
俺たち、親友なんでしょ?
何年も会っていなかった男から、犬が死んだというメールが届いた。
その犬を迎えに行った日、僕は彼の隣にいた。母の在宅介護に追われ、恋人を失い、仕事まで変えざるを得なかった頃のことだ。
仕事の相談を口実に再会した彼は、やがて僕の家へ来るようになり、近所へ越してきた。人を遠ざける母が、なぜか彼だけは可愛がり、僕がいない午後には話し相手までしてもらっていた。
「ピーくんがいるから、あんたは出かけてもいいよ」
母がそう言った日、僕は少しだけ自由になり、少しだけ寂しかった。
家族でも恋人でもない。けれど僕らは、母のいる家と犬のいる家の鍵を持ち合っていた。
黙って去った親友を、僕は責めなかった。だから彼は、犬の死だけは伝えてくれたのかもしれない。
これは、名前のつかない十年弱の時間をめぐる、男二人の相棒譚。
267
ずっとあのままでいられたら
永遠の愛なんてないのかもしれない。あの時あんな出来事が起きなかったら…
同棲して13年の結婚はしていない現在33歳の主人公「ゆうま」とパートナーである「はるか」の物語。
お互い結婚に対しても願望がなく子供もほしくない。
それでも長く一緒にいられたが、同棲10年目で「ゆうま」に起こったことがキッカケで、これまでの気持ちが変わり徐々に形が崩れていく。
またあの頃に戻れたらと苦悩しながらもさらに追い討ちをかけるように起こる普通ではない状況が、2人を引き裂いていく…
268
〜分裂する魂〜
解離性同一性障碍を患う主人公、松本一真は病院で暴れ、過去のトラウマに苦しむ。そこで出会った清廉女学園の生徒、三浦遥との交流を通じて、彼の心に安らぎが生まれる。遥の家に身を寄せ、遥の母親の手助けで治療を受けながら、一真は成長していく。やがて、一真は遥に告白し、新たな未来を切り開いていく。
269
1万個の小さな幸せを集めたら、3億円と家族ができました
35歳独身、趣味は「小さな幸せ日記」。
野良猫がこっちを見て鳴いた。お気に入りのプリンが半額だった。――そんな何気ない幸せを10年間書き続け、ついに1万個目を記録したその日、彼の人生は音を立てて崩れた。
会社倒産、恋人にフラれ、家も失った。
しかしその数時間後、奇跡が次々と舞い降りる。
これは、コツコツ生きてきた男が手に入れた“人生最大の幸せ”の物語。
あなたの“今日の幸せ”は、なんですか?
270
探偵SS【ミステリーギャグ短編集】
探偵、刑事、犯人たちを描くギャグサスペンスショート集
投稿漫画に「探偵まんが」も投稿中
271
絶対に敵にしてはいけない者
世には絶対に敵にしてはいけない者がいる。その者に敵認定されたものが、たどる慣れの果て。
272
幸せの重さ
東 陽太(あずま ようた)27歳は、リサイクルショップで不良品の はかり を掴まされた。だが、その数値は気分によって上下することに気づく。新田 由衣(にった ゆい)26歳に支えられ、人助けをすることになるが……
273
イカロスのプロペラ
中学二年生の斑鳩露花(いかるがろか)は、車椅子の少女。棒高跳びの練習中、脊椎を損傷し、半身不随となる。下半身は動かない。そして、左手は親指しか動かすことができない。
そんな露花に、クラスメイトの代田鹿太(だいだろくた)が、ドローン部の入部をすすめてくる。露花は、最初は乗り気ではなかったが、やがてドローンの魅力と、代田のやさしさにひかれていく。
保健室登校をしている、女子の制服を着た男子生徒、一学年下の蟻戸有亜(ありどありつぐ)を迎え、正式に部として発足したドローン部は、毎日練習に励む。左手のハンデキャップのため、プロポを両手でにぎることができない露花は、ふたりとの実力差が離れていくことに焦っていた。
そんなおり、代田は、休日、露花を自分の家にさそう。デートと勘違いした露花は、おしゃれをして代田の家に行くが、代田の目的は、露花が安定した体勢でドローンの操作に集中できるように、車椅子にドローン操作専用のテーブルを作成することだった。そしてそのテーブルを使うことで、露花のドローンレーサーとしての才能が開花する。
露花は、代田のことを異性としてハッキリと好意を抱くようになるが、告白はできかねていた。そんな露花の気持ちを察した親友の磐田遊梨(いわたゆうり)は、露花の恋をおせっかいに、やや強引に応援を始める。
遊梨のおせっかいのかいあって、十一月に開催されるドローンレースの大会にエントリーするための書類選考用の応募動画を作成しているなかで、露花は代田に告白され、ふたりは両思いになる。
露花は書類選考に通過して予選会も突破。そして本戦に出場し、決勝へとコマを進める。
決勝戦、露花は一瞬トップに立つも、昨年のチャンピオンに抜かされたことに動揺し、無理な操作をしてクラッシュ。リタイアしてしまう。露花は悔しくて涙をながす。しかしその涙は、露花がドローンに本気で取り組んでいる証拠だった。
274
本当にそれ、鑑定ですか?
大学に通う主人公の薫は、突如として鑑定能力を手に入れた!
まさにラノベに出てくるような鑑定能力だ!……と期待していたが、ちょっと違ったようです。
でもこの鑑定には、予知能力が付いていたのだ!
これを使って成り上がる!……のは無理そうなので、可愛い美人な後輩と幸せになりたいと思います。
※ファンタジーっぽいですが、恋愛小説のつもりで書いています。男性向けとなっておりますが、女性の方でも問題ないと思います。たぶん……。
※鑑定使って成り上がるぜ!という内容を期待された方、申し訳ございません。現代ファンタジー要素の鑑定はありますが、メインはイチャイチャです……。
※鬱展開やストレスのある描写はありません。
※カクヨム版から誤字脱字や微修正を加えています。毎日1話更新予定です!
※この物語はフィクションであり、登場する人物・団体・その他名称とは一切関係ありません。
※新作『女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に甘やかされてドロドロに溶かされるまで』も宜しくお願いします。(こっちはR18ですのでご注意下さい)
275
鳥かごで歌う鳥がやがて羽ばたくその日まで
アイドルや歌手などスターというものはいずれも自由に囚われた操り人形である。
それでも笑おうとして自由を自由であるために笑っていたたった1人のバカな人について語ろう
他のだれでもなく夢を語る英雄となろう
忘れた忘れようそんなもしもを描いた鳥かごの中の鳥の話をしよう。
ただ馬鹿げていてただ笑っている
そんな自由と支配の男女の象徴が交わりあいながらやがて世界を取りに行こうとするまでのあまりにつまらない話あまりに切ない話
1月16日に投稿したけど一度非公開にしていたものを公開した
276
諦めたサラリーマン、ヘッドハンティングされる
中堅商社・東亜物産に勤める金村秀人、36歳。営業三課の平社員で、同期がすでに課長になる中、出世からは完全に外れている。上司の大槻から在庫の差異を詰められても言い返さず、周囲からも「仕事ができない」と陰口を叩かれる日々。だが実際は、目立てば損をするこの会社の仕組みを見抜き、あえて実力を隠して「昼行燈」を演じているだけだった。
そんなある日、5年前に退職した元後輩の柳勝之が、会社のロビーで秀人の前に現れる。柳は東亜物産を辞めた後に起業しており、今期売上28億円のベンチャー企業「ネクストブリッジ」の社長になっていた。柳は秀人を営業統括としてヘッドハンティングし、年収を倍出すると持ちかける。さらに「半年以内に東亜物産をうちの大口取引先にする」という意味深な一言を残して去っていく。
277
藍より青い約束
祖母の死を機に故郷へ戻り、藍染め工房を閉めようとしていた紬。
そこへ、顔から首に痣を持つ少女・花音が、祖母に託した卒業式用の白いワンピースを抱えて現れる。
「この痣よりきれいな色を着たら、下を向かずに歩けるって」
――祖母が遺したのは、未完成の服と「仕上げは、あなた次第」という言葉だった。
桃色の小花を咲かせながら、葉の奥に幾千もの青を秘める藍。
染めるほど、風に触れるほど、布は新しい色へ変わっていく。
祖母の青から逃げてきた紬と、顔を隠して生きてきた花音は、染めむらの残る一着に、それぞれの明日を重ねていく。
花言葉「美しい装い」「あなた次第」から生まれた、受け継ぐ想いと再生、自分だけの色を選ぶ希望の物語。
278
また、あの味に会えたなら
「どうしても、同じ味にならないんです」
高校生の遥は、亡き祖母が作ってくれた「豆腐のそぼろ煮」の味が忘れられず、何度も再現に挑戦していた。しかし、見た目も材料もそっくりなのに、どこかが決定的に違う。味覚だけでは届かない“何か”を求め、遥は祖母の家に残されたレシピ帳や台所を手がかりに、ひとり探し続けていた。
そんなある日、古びたノートに書かれていたのは、レシピではなく“想いの記録”。そこには、祖母が誰かを思いながら料理をしていた時間と、食卓に込めた小さな愛情が綴られていた。
料理はただの手順じゃない。誰かを想う心の温度が、味になる。
祖母の台所で過ごした記憶。母とのすれ違いと、少しずつ縮まっていく距離。湯気の向こうに浮かび上がってくるのは、味ではなく、人とのつながりだった。
これは、“再現”の物語ではなく、“継承”の物語。
料理を通して、遥は何を受け取り、どんな未来を紡ごうとしているのか――。
静かな日常のなかで、読後にじんわりと心が温かくなる、家族と記憶とごはんの物語。
きっと誰もが、自分だけの“あの味”を思い出したくなる一作です。
279
ポストを覗いたら俺の家は他人の青春になっていたから……ワイは高台に登って、潰し合うのを眺めることにする
ネットで生き、ネットに生かされているワイ(30)
唯一の外界との接点は、朝7時に自宅マンションのポストを覗くこと「のみ」
ある朝、ポストの前で見知らぬ男女が泣きついてきた
「一晩だけ泊めてくれないと死ぬ。助けてくれないなら訴える」
「なんで?根拠出して貰っていいですかww」で片付けたいけど、面倒を避けるため渋々泊めた一晩が、365倍の一年に変わる
合鍵なるものは勝手に作られ、冷蔵庫は占拠され、リビングはサークルの溜まり場になる
注意したり話しかければ「空気読めない」と笑われ、追い出そうとすれば親や仲間から圧力がかかる
逃げられない?ならばどうするって??
ワイはwといいながら家は投げ捨てた
代わりに寝床を探しつつ高台に登る
安全圏から寄生した奴らと、外から集まってきた野次馬が潰し合うのをただ眺めることにした。
これは、被害者が加害者にならずに救われるまでの、誰よりも性格の悪いワイがやる傍観の記録
280
【短編】27歳OLの義理チョコ配布業務。3000円の投資で職場の平和を買い、能面のような笑顔で「感情の死」を遂行する一日
27歳、中堅社員。
バレンタインは「愛の告白」の日じゃない。
「円滑な人間関係」を維持するための、ただの集金と配布の業務日だ。
男性社員への義理チョコ選び、お局様への配慮、ホワイトデーのお返しへの過度な期待禁止。
完璧な「気が利く後輩」の仮面を被り、能面のような笑顔でチョコを配る私。
その仮面が剥がれ落ちそうになるのは、元カレ(社内)のデスクに近づいた時だけ。
これは、都会のオフィスで毎年繰り返される、甘くないチョコレート戦争の記録。