恋愛 貴族小説一覧

誰もいない一人寝の寝台に横になりながら、サフィリアは、ほうと深く息を吐いた。一人切りになってようやく誰の目も気にせず溜め息がつける。
誰もいない宵闇の世界だけが、サフィリアにありのままの姿でいることを許してくれる。
サフィリアの夫、ルクスは出来た人だ。だから決して口には出さないが、心の中ではサフィリアよりも余程深い溜め息を吐いている筈だ。
夫はサフィリアに愛情を抱いている訳ではない。
彼は、仕方なくサフィリアを娶ったのだから。
❇こちらの作品は、他サイトに別名義にて短編掲載した作品を加筆・改編の上、長編として連載するものです。
他サイトではサクッと短編完結済み。
❇鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。お目汚し申し訳ございません。
「間を置いて二度美味しい」と何卒ご笑覧下さいませ。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りしております。皆様別人でございます。
❇100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」
文字数 84,204
最終更新日 2025.06.23
登録日 2025.06.05
「この女は、ヒロインをいじめた悪役です!」
社交界で響いた断罪の声。公爵令嬢セリーナは、婚約者である王太子レイモンドによって婚約を破棄され、王宮を追われた。全ては乙女ゲームのような展開——だが、それは筋書きを歪めた“誰か”の企みだった。
国外追放され、魔道研究都市で静かに暮らし始めたセリーナは、そこで“魔力の再現”という偉業を成し遂げる。そして一年後、王国が未曾有の魔獣災害に襲われたとき、手を差し伸べに来たのは――あの王太子だった。
「……戻ってきてくれ、セリーナ。お前が必要だ」
「お断りですわ。あなたは私を信じなかった。それだけで十分です」
冷たく微笑みながらも、彼女の心はまだ……。これは、誤解と傲慢の果てに別れた二人が、再び交差する物語。
文字数 52,010
最終更新日 2025.06.22
登録日 2025.06.20
公爵家の一人娘アメリアは我が儘で手に入らない物は無かった。披露宴で侯爵家のブライアン・ブロスに一目惚れをしてブライアンの意志も関係なく無理矢理結婚した。
夫ブライアンには許嫁がいたがアメリアにより引き裂かれブライアンは妻となったアメリアを憎むようになり夫婦仲は最悪になった。
更新は不定期で誤字脱字があります。
よろしくお願いします。
文字数 86,407
最終更新日 2025.06.21
登録日 2025.05.28
伯爵令嬢リリアナは、王太子との政略結婚を控えていた——しかし突然の婚約破棄。傷心から領地へ戻った彼女を待つのは、隣国の英雄・将軍ガイゼルの派兵命令だった。
「君を領地の名誉代表に」という一言に従い、彼女は将軍付きの軍令嬢として辺境へ赴く。
冷酷と言われる彼の本当の顔は、戦場で民を思い、領民を大切にする“真の英雄”。リリアナは次第に彼の温かさに触れ、将軍は彼女の知性と優しさに惹かれていく。
婚約破棄された過去、悪者扱いされた人々、国の陰謀——全てを乗り越えた先にある、二人の愛と領地の再生。
「あなたの花嫁として、この地を守ります」と誓うリリアナと、愛の盾となるガイゼル。これは、辛酸を舐めた令嬢が“真の愛と使命”を得る物語。
文字数 51,764
最終更新日 2025.06.17
登録日 2025.06.15
貧乏伯爵家の長女アリシアは、家計を救うために冷徹と噂される公爵レオンハルトと政略結婚をすることに。彼には前妻との間に幼い息子がいた。「愛情は不要、ただの契約だ」と言い放つレオンハルトに対し、アリシアは息子との平穏な日々を望んでいた。しかし、彼女の優しさに触れるうちに、レオンハルトの心にも変化が現れ始める。冷たい仮面の下に隠された彼の本当の想いとは――?
文字数 55,596
最終更新日 2025.06.12
登録日 2025.06.10
父も母も宮廷の服飾課で働く、一流仕立て人のリリアは自身も住み込みで宮廷服飾課で働く19歳の天才仕立て人。
彼女の暮らす国は「身なりに気を付けよ、さすれば政治は上手くゆく」という古語があるほど何故か見た目に気を配る人が多い。
リリアは以前ある令嬢の依頼で、仕事を通して令嬢の恋の手引きをしたような形になってしまった。
それからというもの恋愛関係の仕事が急激に増え、もはや恋愛課のようになっている。
何度も恋愛のスペシャリストではないと訴えても、困った宮殿の住人たちは
「お願い、7Fのキューピッドさん!」と泣きついてこられると、断るに断れない。
ひどいときはデートのお膳立てまでさせられる。
そんな彼女の噂が広がり、王子は次第に彼女に関心を寄せていくが、彼女にはニコイチの幼馴染で美少年の
ロイがいつもそばにいて、、、。
文字数 33,776
最終更新日 2025.06.12
登録日 2025.05.26
毎夜、同じ夢をみる。
夢の中身はリディアの生涯だった。
劇的な出来事など一つも起こらない、平凡な人生。
夢の中の自分が、現実の自分とあまり大差が無いところが、妙に現実的な夢だった。
毎夜同じ夢をみるのに、その夢にノアの姿はどこにもなかった。
ノアはリディアの婚約者なのに。
ノアはどこにいるのだろう。
どうして彼とは違う男性の妻となって生きているのだろう。
ノアは一体、誰を妻にしたのだろう。
❇鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さいませ。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りする場合がございます。皆様別人でございます。
❇100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」
文字数 107,651
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.05.14
平民育ちのジョエルとエリスは同じ村で生まれた幼なじみでいつも遊んでいた。
仲が良いジョエルとエリスを見ていた同じ村の1つ下のアランは面白くなく二人を困らせていた。
15歳になったジョエルに街で商売をしている親戚のおじさんからジョエルを養子にと家族に話があった。
跡取りがいないおじさんの所へジョエルが養子になってくれる条件に毎月家族に仕送りの約束をした。
ジョエルは、おじさんの養子になり村を離れまた村にエリスに会いに行くとエリスに約束をして村を出た。
更新が不定期ですが、読んでもらえたらうれしいです。
誤字、脱字にすみません、よろしくお願いします。
文字数 5,582
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.27
爵位継承の必須条件は、性別は問わないが、正式な妻か夫がいること。
スクードベリー伯爵が亡くなり、継承期間が開始された。だが前伯爵の一人娘ジェインは破談回数九十九回目を迎え、いまだに婚約者が見つからない。縁談相手にはいつもジェインの男顔負けのイケメン容姿を揶揄された。
継承保留期間は一年。それまでに相手を見つけて結婚しなければ、継承順位第二位の従妹カルミアに全てを奪われてしまう。
“どこかに婿が落ちてないものか……”
神に願いが届いたのか、失意の帰り道に異国の男性が倒れていた。この男こそがジェインの運命の相手だった。
※エブリスタ、小説家になろうにも投稿
文字数 50,646
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.29
借金を背負ってしまった実家を救うため、爵位を買ったばかりの新興商人に嫁いだ男爵令嬢レベッカ。世間では『買われた花嫁』などと揶揄されているが、夫となった人は優しく、レベッカは幸せだった。
そんな彼女の悩みは夫が紳士的すぎること。そのせいで、社交界に不仲説が流れているのだ。
レベッカは噂を払拭するため、とある夜会で夫とことさらに仲の良い姿を見せつけることにするが……
勘違い夫婦の一夜限り? の溺愛の結末をご覧あれ。
「小説家になろう」にも投稿しています。
文字数 6,354
最終更新日 2025.05.28
登録日 2025.05.28
レベッカ・キャンベル・マグダナースは、先月、春の初めの芽吹どきに伯爵家当主であり王太子の最側近であるアルバートと婚姻を結んだ。
互いに再婚だった。アルバートは婚姻を結んで一年足らずの妻を流行病で亡くしている。以降、六年間を独り身で過ごしてきた。
そうしてレベッカはといえば、アルバートとの婚姻の前月には、前の夫とは離縁が決まっていた。
レベッカは、離縁と同時に前夫の側近に下賜された元王太子妃である。
❇鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。
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❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」
文字数 102,412
最終更新日 2025.05.13
登録日 2025.04.23
王位継承争いからほぼ外れたも同然の第8王子のセシルは、和の国との親睦を深めるためにともちかけられた縁談で、適当な返事から姫君を迎え入れることに。
引きこもりのセシルは結婚の受け入れを訂正できないまま、半ば強引に遅い自立をすることに。
姫に嫌われるようなことがあれば即、国際問題という重荷に、押しつぶされそうになる。
新居地となる領地は本来成人の日から彼が任されるはずだったところで……長い間領主のいないその地は荒れ果てていた。
異国の姫との仲が深まる=貿易盛んになる=領地も国も豊かになる
その為にも、彼女の心を射止めなければならないが、彼女のことになると政略結婚であることを忘れてしまう。
セシルの見せる優しさやその手腕に、リズも自然と妻として共に領地の復興を手伝おうとする。
情緒不安定な第8王子が領主として、夫として一途なハッピーエンドの異世界ものです。
文字数 109,164
最終更新日 2025.05.09
登録日 2025.04.19
平凡なOLの私は、悪役令嬢イザベラの取り巻きに転生した。
主人公でも悪役令嬢でもない私は平凡に生きようとしたが、なぜかイザベラ様の婚約者である第一王子を始め、ゲーム内の攻略対象たちが次々と私に好意を寄せてくる。
「君と話していると心が安らぐんだ」
そう微笑む王子の言葉に、背後から感じるイザベラ様の冷たい視線。さらに、武闘派の騎士団長は私の護衛を志願し、冷徹な宰相補佐官までもが私に贈り物を寄越してくる始末。
(おかしい、こんなのゲームに無かった……)
どうやら私は、乙女ゲームの設定を超えた"バグ"のような存在らしい。それでも私は、地雷を踏まないよう慎重に立ち回っていた……はずなのに。
「お前、まさかこの世界の"真のルート"に気づいていないのか?」
ある日、主人公キャラであるリリアにそう囁かれ、私の運命は新たな局面を迎える――。
文字数 48,590
最終更新日 2025.05.07
登録日 2025.05.05
コーネリア家の長女であるクロエは魔力を持たないことで周囲からも虐げられる毎日を送っていた。
ある日、冷酷非情と恐れられる侯爵家の長男カイトに妹のフィーナが嫁ぐことになる。
フィーナを手放したくない父は、フィーナの代わりに、クロエを代わりに送り込むことにした。
クロエは自分を虐げる環境から抜け出せるならと了承し、カイトに嫁ぐことになった。
覚悟を決めて、カイトの元に向かうクロエだったが、実はカイトは家を守るために冷酷非情を演じていただけで、優しい男だった。
始めはクロエを追い出そうとするカイトであったが、クロエの一途な思いに心を開いていく。
さらに、クロエは魔力がないわかりに凄まじい法力を持つことが明らかになり、聖女として国を守っていく存在になる。
一方で、クロエを失ったコーネリア家は、没落の道を歩むことになる。
文字数 50,802
最終更新日 2025.05.02
登録日 2025.04.30
婚約が決まり、意気揚々とお仕事を辞めた私、パトリシアにとんでもない報せが舞い込んだ
どうやら私の婚約者は真実の愛に目覚めたらしく、伯爵家の娘と結婚するらしい
しかも相手は妊娠中…
相手の親には平謝りされ慰謝料を貰い、浮気相手のご両親にも謝り倒され慰謝料もらい、半年ほど遊び歩くことにした
だって、今さら仕事に戻れないもの
毎週末にはパーティーにいきやけ酒のみつついい相手はいないかと思っていた中、私は褐色の肌の貴族の青年、アルフォンソ様に出会う
どうやら彼も婚約破棄されたらしく、しかも妊娠中だとか…?
あれ、その話、どこかで聞いたと思ったら、お互いの元婚約者がくっついた、と知る
飲みすぎて彼に絡みまくった後、気が付いたら私はアルフォンソ様と裸でベッドの上にいた
え、どういうこと? 訳が分からずその場を逃げ出したら、翌日からアルフォンソ様がうちに来るようになったんだけど?
しかもアルフォンソ様、付き合ってほしいなんて言ってきた
婚約破棄された者同士がなんだかんだでくっつく話
他サイトにも投稿
※ネオページ様で先行公開になりました
文字数 82,347
最終更新日 2025.04.25
登録日 2024.06.26
イーディスの夫ジェフリーは騎士である。
王城の近衛騎士として王太子殿下フレデリックに長く仕える側近の立場にある。
そんな彼の妻であるイーディスは、間もなく侍女として登城する事になっている。イーディスはその為にジェフリーとの政略的な婚姻を結ばれていた。
フレデリック殿下の婚約者、隣国第三王女が輿入れする。イーディスは、この王女付きの侍女になる事が定まっていた。
王太子夫妻に仕える騎士とその妻。
揺るがない忠誠心で主君に仕えるジェフリーとイーディス。
だがイーディスには、心の内に秘することがあった。それはイーディスにも過去に王太子との関わりがあり、恐らくジェフリーはその事を知っていると思われた。
ショートショート「―RUBER異譚― 金色の貴方」と併せてお楽しみ頂けます。あるかも知れない別世界のRUBERです。
❇センシティブなシーンがございます。✻表記にてお知らせ致しております。ご不安な方は飛ばしてお読み下さい。
❇鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さいませ。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りする場合がございます。皆様別人でございます。
❇100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」
文字数 100,550
最終更新日 2025.03.29
登録日 2025.03.10
病弱な弟に万一のことがあった際に備えて領主として内政を学んでいた子爵家長女のサフィアだが、弟の病が快方に向かっていることから、さる伯爵家への輿入れが決まった。
内紛から三男にも関わらず領主となってしまったエヴァンは誰もが目を奪われる美男子ではあるが、それ以外にさしたる取り柄もなく、よく言えば無邪気、悪く言えば軽薄な男だった。
課題山積な領地と無能な領主、そんなところに嫁いできたサフィアは学んできたことの全てを注がんと奔走する。そんな彼女の姿にエヴァンも領地も少しずつ良い方向に変わっていき……。
奇跡も魔法もないけれど、積み重ねられてきた人の力で世界は変えられる。新妻伯爵夫人の領地再生計画が今始まる!
※第18回恋愛小説大賞にノーチェ部門でエントリーしました。
※本作はノベルバ様にも掲載している同名作品の序盤を少し加筆して投稿しております。
文字数 36,658
最終更新日 2025.03.25
登録日 2025.01.02
世界一の魔力を持つといわれた少女は自分が生まれた世界に絶望し、自らの意思で異世界転移を決意します。
転移先の世界で出会ったのは、1人の侯爵様。
思わぬ形で侯爵様の恩人かのようになってしまった少女は、侯爵様のところでまるで貴族令嬢かのような生活を送ることに。転移先では思うように魔法は使えず、また、今まで貴族社会とは無縁の生活を送っていたので、少女には戸惑うことも多々あるけれど、新しい世界でちょっとずつ幸せを見つけていきます。
少女が願うのはただ1つ。この世界が自分に優しい世界であることだけ。
※はじめて書いた小説です。生暖かい目で見守っていただけますと幸いです。
文字数 316,556
最終更新日 2025.03.20
登録日 2024.03.06
ファルアーヌ子爵家で肩身の思いをしながら育ったレイナ。
魔法の練習すら危険だからするなと言われる始末。妹のアルミアは両親から溺愛され、甘々に育てられた。
妹のワガママと両親の虐待のような仕打ちにも我慢してきたレイナだが、公爵令息からの縁談が訪れる。レイナはようやく家を出られるかと思えば、アルミアが気に入ってしまったため婚約者を奪われる。
だが、公爵たちがすぐ叱ってくるし口うるさいから嫌だと、再び婚約者を返されてしまった。
レイナは、なぜ物腰が低く優しい公爵令息が婚約者をコロコロ変えるのか疑問だった。
それはファルアーヌ子爵の巧妙な罠。
レイナは仮婚約者として公爵邸で住むことになり、そこで念願の魔法を発動することができた。
どのような属性が出せるのかワクワクしていたレイナ。
レイナが発動した魔法は、伝説と言われる治癒魔法だった。
レイナは治癒魔法を発動すること自体が楽しくて嬉しい。魔法を使いたいがために、様々な人たちを治癒魔法で救っていく。
さらに公爵邸では甘やかされる日々で、生活も幸せなものに。
公爵邸で過ごしていくうちに、婚約者を何度も変えた原因がファルアーヌ子爵だと発覚。お互いの誤解も解決してからはジュライト公爵令息から溺愛されるようになる。
レイナののんびりとした公爵邸生活、ジュライト公爵令息からの溺愛、治癒魔法で様々な人から喜ばれ愛され、幸せになっていく。
一方ファルーアヌ子爵家は、アルミアのワガママを止める役目だったレイナがいなくなり、彼女のワガママ暴走が始まる。
せっかくの縁談も壊すし、勝手にお金を使うし、やりたい放題。
さらにファルアーヌ子爵の悪事も徐々に発覚していき……?
※小説家になろう、カクヨムにも搭載しています。
※過去にアルファポリスでのみ公開していた作品を、90%以上修正加筆改稿したリメイクになります。コンセプトは同じですが、2話目からはほぼ全文修正+過去作にはなかった展開や要素なども多く描いているため、読んだことがあった読者様でも新作として読めるようにしてあります。(該当作品は引き下げています)
文字数 92,939
最終更新日 2025.02.20
登録日 2025.02.12
手渡された小瓶を目の前に掲げれば、窓から差し込む午後の日射しに照らされて、琥珀色の液体が燦いて見えた。
「貴女様には何色に見えますか?」
「琥珀色ですわ」
「貴女の心が澄んでいらっしゃるからでしょう」
「司祭様には何色に見えまして?」
司祭はその問いには答えなかった。
祈りが捧げられた液体は、見る人により色を変えるのだろうか。
エリザベート・フィンチ・ストレンジはストレンジ伯爵家の息女である。
冬の終わりのある日、エリザベートは教会で小瓶に入った液体を呷った。琥珀色の液体は、エリザベートの心から一つだけを消してくれた。
誰も何も変わらない。ただ、エリザベートが心を一つ手放して、その分身体が軽くなった。そんなささやかな変化であった。
だから婚約者であるデマーリオのシトリンの瞳を思い浮かべても、エリザベートの心は騒がなかった。
◆皆様のご声援を賜り「第18回恋愛小説大賞」にて優秀賞を頂戴することが出来ました。誠に有難うございます。
この場をお借りして、読者の皆様方、アルファポリス編集部の皆様方に厚く御礼申し上げます。
❇例の如く、鬼の誤字脱字を修復すべく公開後にこっそりしれっと激しい修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さい。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りしておりますが、皆様別人でございます。
❇相変わらずの100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」
文字数 131,223
最終更新日 2025.02.20
登録日 2025.01.15
侯爵夫人ルイーザは、王都の邸を離れて湖畔の別荘にいた。
別荘は夫の祖父が終の棲家にしていた邸宅で、森と湖畔があるだけの静かな場所だった。
ルイーザは庭のブランコを揺らしながら、これといって考えることが何もないことに気が付いた。
今まで只管忙しなく暮らしてきた。家の為に領地の為に、夫の為に。
ついつい自分の事は後回しになって、鏡を見る暇も無かった。
それが今は森と湖畔以外は何もないこの場所で、なんにもしない暮らしをしている。
何故ならルイーザは、家政も執務も社交も投げ出して、王都の暮らしから飛び出して来た。
そうして夫からも、逃げ出して来たのであった。
❇後半部分に出産に関わるセンシティブな内容がございます。関連話冒頭に注意書きにて表記をさせて頂きます。苦手な方は読み飛ばして下さいませ。
❇例の如く、鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さい。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りしておりますが、皆様別人でございます。
❇相変わらずの100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」
文字数 118,100
最終更新日 2025.02.17
登録日 2025.01.31
「わたくしとともに逝ってくれますか?」
「はい。黄泉の国にもお供いたしますよ」
都で評判の美女かぐや姫は、帝に乞われて宮中へ出仕する予定だった……が、出仕直前に行方不明に。
父親はやむなくかぐや姫に仕えていた女房(侍女)松緒を身代わりに送り出す。
前世が現代日本の限界OLだった松緒は、大好きだった姫様の行方を探しつつ、宮中で身代わり任務を遂行しなければならなくなった。ばれたら死。かぐや姫の評判も地に落ちる。
「かぐや姫」となった松緒の元には、乙女ゲームの攻略対象たちが次々とやってくるも、彼女が身代わりだと気づく人物が現われて……。
「そなたは……かぐや姫の『偽物』だな」
「そなたの慕う『姫様』とやらが、そなたが思っていた女と違っていたら、どうする?」
身代わり女房松緒の奮闘記が、はじまる。
史実に基づかない、架空の平安後宮ファンタジーとなっています。
乙女ゲームとしての攻略対象には、帝、東宮、貴公子、苦労人と、サブキャラでピンク髪の陰陽師がいます。
文字数 97,809
最終更新日 2025.02.14
登録日 2025.01.18
私の婚約者が言ったのです
「これは真実の愛だ」ーーと。
そうでございますか。と返答した私は周りの皆さんに相談したのです。
その結果が、こうなってしまったのは、そうですね。
そういう時代でございますからーー
*誤字脱字すみません
*ゆるふわ設定です
*辻褄合わない部分があるかもしれませんが暇つぶし程度で見ていただけると嬉しいです
文字数 8,194
最終更新日 2025.02.07
登録日 2025.02.07
「ねぇ、お願いだから────さっさと死んでよ」
憑依そうそう投げ掛けられた言葉に、主人公は一瞬呆気に取られるものの……
「はっ?お前が死ねよ」
と言い返し、相手を殴り飛ばす。
元々気の短い主人公は、周りに居た者達もまとめて窓から投げ捨てた────魔法の力で。
「さて、まずは情報収集からだな」
誰に言うでもなくそう呟くと、主人公は憑依した者の記憶を覗き見た。
と同時に、全てを理解する。
「くくくっ……!そうか、そうか。この小娘は憑依の対価として、親の“復讐”とアルバート家の“存続”を望むか」
憑依した者の憎悪を読み取り、主人公は決心する。
「いいだろう。その願い、確かに聞き届けた」
これは本物のアルバート家のご令嬢に代わって、主人公がクズ共を粛清し、やがて────帝国の頂点に立つお話。
*小説家になろう様でも、公開中*
文字数 298,353
最終更新日 2025.01.27
登録日 2023.11.22
女伯として領地を守ってきたイゾルデ。
夫が失踪してから三年が経ち、再び彼女の夫選びが始まろうとしていた。
そんな彼女の近くに侍るのは、騎士オーウェンと、叔父の司教。
道化は踊り、夫選びの祭りが幕開く……。
ほろ苦い恋愛のお話です。
文字数 72,770
最終更新日 2025.01.18
登録日 2025.01.18
『私は恋に生きるから、探さないでそっとしておいてほしい』
という置き手紙を残して、駆け落ちした姉のクラリス。
それにより、主人公のレイチェルは姉の婚約者────“悪辣公爵”と呼ばれるヘレスと結婚することに。
そうして、始まった新婚生活はやはり前途多難で……。
まず、夫が会いに来ない。
次に、使用人が仕事をしてくれない。
なので、レイチェル自ら家事などをしないといけず……とても大変。
でも────自由気ままに一人で過ごせる生活は、案外悪くなく……?
そんな時、夫が現れて使用人達の職務放棄を知る。
すると、まさかの大激怒!?
あっという間に使用人達を懲らしめ、それからはレイチェルとの時間も持つように。
────もっと残忍で冷酷な方かと思ったけど、結構優しいわね。
と夫を見直すようになった頃、姉が帰ってきて……?
善意の押し付けとでも言うべきか、「あんな男とは、離婚しなさい!」と迫ってきた。
────いやいや!こっちは幸せに暮らしているので、放っておいてください!
◆小説家になろう様でも、公開中◆
文字数 126,823
最終更新日 2024.11.22
登録日 2024.10.03
「ディアンナ、ごめん。本当に!」
「……しょうがないですわ。アルフレッド様は神獣様に選ばれた世話役。あの方の機嫌を損ねてはいけないのでしょう? 行って差し上げて」
「ごめん、愛しているよ」
婚約者のアルフレッド様は侯爵家次男として、本来ならディアンナ・アルドリッジ子爵家の婿入りをして、幸福な家庭を築くはずだった。
しかしルナ様に気に入られたがため、四六時中、ルナの世話役として付きっきりとなり、ディアンナとの回数は減り、あって数分で仕事に戻るなどが増えていった。
さらにディアンナは神獣に警戒されたことが曲解して『神獣に嫌われた令嬢』と噂が広まってしまう。子爵家は四大貴族の次に古くからある名家として王家から厚く遇されていたが、それをよく思わない者たちがディアンナを落としめ、心も体も疲弊した時にアルフレッドから『婚約解消』を告げられ──
これは次期当主であり『神獣に嫌われた子爵令嬢』ディアンナ×婿入り予定の『神獣に選ばれた侯爵家次男』アルフレッドが結ばれるまでの物語。
最終的にはハッピーエンドになります。
※保険でR15つけています
文字数 25,810
最終更新日 2024.11.09
登録日 2024.11.09
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
文字数 741,423
最終更新日 2024.10.26
登録日 2024.03.16
転生したディアナの髪は老婆のように醜い灰色の髪を持つ。この国では魔力量の高さと、髪の色素が鮮やかなものほど賞賛され、灰や、灰褐色などは差別されやすい。
ディアナは侯爵家の次女で、魔力量が多く才能がありながらも、家族は勿論、学院でも虐げられ、蔑まされて生きていた。
親同士がより魔力の高い子を残すため――と決めた、婚約者がいる。当然、婚約者と会うことは義務的な場合のみで、扱いも雑もいい所だった。
そんな婚約者のセレスティノ様は、隣国へ使節団として戻ってきてから様子がおかしい。
「明日は君の誕生日だったね。まだ予定が埋まっていないのなら、一日私にくれないだろうか」
「いえ、気にしないでください――ん?」
空耳だろうか。
なんとも婚約者らしい発言が聞こえた気がする。
「近くで見るとディアナの髪の色は、白銀のようで綺麗だな」
「(え? セレスティノ様が壊れた!?)……そんな、ことは? いつものように『醜い灰被りの髪』だって言ってくださって構わないのですが……」
「わ、私は一度だってそんなことは──いや、口には出していなかったが、そう思っていた時がある。自分が浅慮だった。本当に申し訳ない」
別人のように接するセレスティノ様に困惑するディアナ。
これは虐げられた令嬢が、セレスティノ様の言動や振る舞いに鼓舞され、前世でのやりたかったことを思い出す。
虐げられた才能令嬢×エリート王宮魔術師のラブコメディ
文字数 10,530
最終更新日 2024.10.20
登録日 2024.10.20
“稀代の天才”と持て囃される魔術師さまの窮地を救ったことで、気に入られてしまった主人公グレイス。
本人は大して気にしていないものの、魔術師さまの言動は常軌を逸していて……?
例えば、子供のようにベッタリ後を付いてきたり……
異性との距離感やボディタッチについて、制限してきたり……
名前で呼んでほしい、と懇願してきたり……
とにかく、グレイスを独り占めしたくて堪らない様子。
さすがのグレイスも、仕事や生活に支障をきたすような要求は断ろうとするが……
「僕のこと、嫌い……?」
「そいつらの方がいいの……?」
「僕は君が居ないと、もう生きていけないのに……」
と、泣き縋られて結局承諾してしまう。
まだ魔術師さまを窮地に追いやったあの事件から日も浅く、かなり情緒不安定だったため。
「────私が魔術師さまをお支えしなければ」
と、グレイスはかなり気負っていた。
────これはメンタルよわよわなエリート魔術師さまを、主人公がひたすらヨシヨシするお話である。
*小説家になろう様にて、先行公開中*
文字数 178,529
最終更新日 2024.09.09
登録日 2024.01.27
決して愛してはいけない男性を愛してしまった、罪深いレティシア。
その男性はレティシアの姉ポーラの婚約者だった。
※ 全5話完結予定
文字数 9,956
最終更新日 2024.08.17
登録日 2024.08.13
未亡人のララ(38歳)は強盗に襲われた。再び目が覚めた時、見知らぬ場所で男爵令嬢に姿を変えていた。ノア・ブルー(20歳)だ。
家族は兄のみ。しかも貴族とは名ばかりの困窮っぷりだ。もちろんきれいなドレスなど、一枚もない。
「働かなくちゃ」
ララは元々がやり手の食堂経営者だった。兄が研究員を務める大学のカフェテリアで仕事を得た。
不安も感じるが、ノアの生活を楽しみ出してもいた。
外見は可憐な貴族令嬢。中身はしっかり者で活動的な大人の女性だ。しばらくする内に、彼女は店の看板娘になっていた。
そして、大学内でアシュレイに出会う。彼は二十七歳の教授で、侯爵だ。端正で貴公子然とした彼は、ノアに対して挙動不審だった。目を合わせない。合ってもそらす。狼狽える…。
「わたしに何か言いたいのかしら?」
しかし、アシュレイは紳士的で親切だ。ひょんなことから、仕事帰りの彼女を邸に送り届けることを申し出てくれた。しかも絶対に譲らない。ノアには迷惑だったが、次第にそれらにも慣れた。
「住む世界の違う人」
そう意識しながら、彼との時間をちょっと楽しむ自分にも気づく。
ある時、彼女が暴行に遭ってしまう。直後、迎えに来たアシュレイにそのことを知られてしまった。
当たり前に彼女へ上着を着せ掛けてくれる彼へ、抗った。
「汚れるから止めて」
「見くびらないでくれ」
彼は彼女を腕に抱き上げ、いつものように送り届けてくれた。
見られたくない場面を見られた。それがとても恥ずかしくて辛くて惨めで…。気丈なノアも取り乱してしまう。
暗い気持ちの彼女の元へ、毎日彼から大きな花束が届く。それは深く傷ついたノアを優しく励ましてくれた。
一方、アシュレイはノアが痛々しくてならない。彼女を傷つけた相手を許せずにいて——————。
三十八歳。しっかり者のシングルマザー。若い貴族令嬢に転生してしまう。
過去に起因し、彼女を前に挙動不審丸出しの侯爵、二十七歳。
奇跡的に出会った二人が惹かれ合う。じれじれラブストーリーです。ハッピーエンドです。
※途中、ヒロインの暴行シーンがあります。不快な方はご自衛下さい。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
文字数 119,763
最終更新日 2024.07.21
登録日 2024.07.04
シセロの街では貴族だけを狙う猟奇殺人が続いていた。
令嬢ソラナも襲われ、左目を奪われた。
重症を負い、長い期間意識を失っていた。
半年後に目を覚まし、有名な医者である貴族クィントゥスと出会う。
彼は右目を奪われていた。
同じ境遇であることを認識した二人は、力を合わせて犯人を捜索。
犯人を探すべく奔走する。
文字数 23,132
最終更新日 2024.07.07
登録日 2024.05.13
なんだこの化け物は――、それが女への第一印象だった。出会いは最悪だったはずなのに、そんな彼女のことが何故か気になって仕方がない。軍の辺境部隊長であり、由緒ある貴族家の子息であるレオフェルトは、自分とは何もかもが真逆な女、ララとの出会いを通して数々のしがらみから解放されていく。二人の間にはいくつもの難関が立ちはだかるが、果たしてその試練を乗り越え共に歩む道はあるのか…。
文字数 11,684
最終更新日 2024.07.01
登録日 2024.06.29
公爵令嬢のエリーゼと公爵のラディリアスは2年前に結婚して以降、まるで絵に描いたように幸せな結婚生活を送っている。
そのはずなのだが……最近、何だかラディリアスの様子がおかしい。
気になったエリーゼがその原因を探ってみると、そこには女の影が――?
そんな折、エリーゼはラディリアスに呼び出され、思いもよらぬ告白をされる。
「君が僕を好いてくれているのは、魅了魔法の効果だ。つまり……本当の君は僕のことを好きじゃない」
私が夫を愛するこの気持ちは偽り?
それとも……。
*全17話で完結予定。
文字数 53,332
最終更新日 2024.06.18
登録日 2024.06.06