公爵令嬢 小説一覧

706件
41

夢見る婚約破棄

王立学園の卒業パーティーで、男爵令嬢との真実の愛を貫くために王子が公爵令嬢との婚約破棄を宣言した。 皆に祝福されると思ったのに、周りの人たちの反応は微妙。だって、20年前にも国王が同じ事をやって、男爵令嬢を王妃の座につけたから。 今回、王子の真実の愛は貫けるのか……?
42

【本編完結】婚約者には愛する人がいるのでツギハギ令嬢は身を引きます!

公爵令嬢のアドリアーナは血筋だけは国一番であるが平凡な令嬢だった。 魔力はなく、スキルは縫合という地味な物だった。 優しい父に優しい兄がいて幸せだった。 ただ一つの悩みごとは婚約者には愛する人がいることを知らされる。 世間では二人のロマンスが涙を誘い、アドリア―ナは悪役令嬢として噂を流されてしまう。 婚約者で幼馴染でもあるエイミールには友人以上の感情はないので潔く身を引く事を宣言するも激怒した第一皇女が王宮に召し上げ傍付きに命じるようになる。 公爵令嬢が侍女をするなど前代未聞と思いきや、アドリア―ナにとっては楽園だった。 幼い頃から皇女殿下の侍女になるのが夢だったからだ。 皇女殿下の紹介で素敵な友人を紹介され幸せな日々を送る最中、婚約者のエイミールが乗り込んで来るのだったが…。
43

そして誰もいなくなった

王太子オーギュストの傲慢な振る舞いに耐え続けた公爵令嬢シャーリーと宮廷の女性たちは、婚約破棄を機に一斉に姿を消した。「代わりはいくらでもいる」と罵った王太子を待っていたのは、王国そのものの崩壊だった。AIに書かせてみた第23弾は再び追放ざまぁ作品!
44

「お前」としか呼ばれない婚約者でしたが、婚約破棄の夜、北の辺境伯が初めてわたくしの名前を呼びました

「お前との婚約を破棄する。便利なだけの女だ」 10年間、王太子の隣で見えない実務を担ってきた公爵令嬢エレオノーラは、夜会の場で、身に覚えのない罪を理由に婚約を破棄されます。 反論すれば、毎年冬に北の砦へ荷を送ってきたことを明かさなければなりません。王太子の名を使い、自分の私財で、5年間ずっと隠してきたことを。 そのとき、北の辺境伯が口を開きました。 「その刻限、この方は兵站倉におられた。私がこの目で見ております」 毎年倉の前で短い言葉を交わすだけだった彼は、5年前から、彼女の名前を知っていました。
45

地味な伯爵令嬢の私が公爵令嬢のお茶会に呼ばれた結果、『王国で最も敵に回してはいけない令嬢集団』ができてしまいました

王立ルミナリア魔法学院に通う伯爵令嬢リゼット・オルブライトは、攻撃能力を持たない《共鳴調律》しか使えず、「地味で役に立たない令嬢」と評価されていた。優秀な兄と比較され続けた過去から、彼女自身も目立たず期待されずに生きることを望んでいる。 そんなある日、実技演習で公爵令嬢アレクシア・レーヴェンハルトの強大な氷魔法が暴走する。誰もが逃げる中、リゼットだけは恐怖を堪えて彼女の手を取り、《共鳴調律》によって暴走を鎮める。 数日後、リゼットのもとへ届いたのは、アレクシアからの私的なお茶会への招待状だった。 招かれた場所は、学院の片隅に忘れられたように残る白薔薇庭園。 「あなたと、お友達になってみたいの」 公爵令嬢から告げられた予想外の言葉に戸惑いながらも、リゼットは初めて彼女と同じテーブルを囲む。 そして庭園で青く変色した白薔薇を見つけたリゼットが何気なく《共鳴調律》を使うと、薔薇は純白の花弁を取り戻す。 それが後に《白薔薇の五令嬢》と呼ばれる少女たちの、最初の一歩となる。
46

聖女なんだろう?

異世界から光とともに現れた少女アホナ・パジュー伯爵令嬢。古い伝承を根拠に自分を聖女だと信じる彼女は、王太子マルスランこそ運命の相手だと思い込み、婚約者エヴリーヌを差し置いて積極的に迫り始める。しかし、マルスランは彼女の言動に容赦なく疑問を投げかける。「聖女なのだろう?」――その言葉が意味するのは、特別扱いされる権利ではなく、他者を思いやる心。自分こそ物語のヒロインだと信じて疑わない少女と、互いを大切にする王太子と公爵令嬢。思い込みの聖女が繰り広げる、痛快な異世界恋愛譚。 因みに聖女の日本名は村那亜帆菜です。
47

決して諦めない婚約破棄

王立学園の卒業パーティーで、王太子から婚約破棄されたアイーシャ。 王太子の婚約者に決まった時から十年、色々な事を諦めて、王太子を支えるためにひたすら学んできたアイーシャだったのに。 「今までたくさんの事を諦めてきた。けど、この婚約破棄は絶対に諦めない!」 アイーシャは自分のために走り出す。
48

最後まであなたを愛していました

公爵令嬢のアリアは幼い頃からの婚約者侯爵令息のユリウスを愛していた。
49

【完結】婚約者は私を大切にしてくれるけれど、好きでは無かったみたい。

伯爵家の娘、クラーラ。彼女の婚約者は、いつも優しくエスコートしてくれる。そして蕩けるような甘い言葉をくれる。 少しだけ疑問に思う部分もあるけれど、彼が不器用なだけなのだと思っていた。 そんな甘い言葉に騙されて、きっと幸せな結婚生活が送れると思ったのに、それは偽りだった……。 そんな人と結婚生活を送りたくないと両親に相談すると、それに向けて動いてくれる。 人生を変える人にも出会い、学院生活を送りながら新しい一歩を踏み出していくお話。 ☆※感想頂いたからからのご指摘により、この一文を追加します。 王道(?)の、世間にありふれたお話とは多分一味違います。 王道のお話がいい方は、引っ掛かるご様子ですので、申し訳ありませんが引き返して下さいませ。 ☆現実にも似たような名前、言い回し、言葉、表現などがあると思いますが、作者の世界観の為、現実世界とは少し異なります。 作者の、緩い世界観だと思って頂けると幸いです。 ☆以前投稿した作品の中に出てくる子がチラッと出てきます。分かる人は少ないと思いますが、万が一分かって下さった方がいましたら嬉しいです。(全く物語には響きませんので、読んでいなくても全く問題ありません。) ☆完結してますので、随時更新していきます。番外編も含めて全35話です。 ★感想いただきまして、さすがにちょっと可哀想かなと最後の35話、文を少し付けたしました。私めの表現の力不足でした…それでも読んで下さいまして嬉しいです。
50

婚約者になった公爵令嬢は、我儘をつき通す

「公爵令嬢は我儘」シリーズ 第三部、開幕!! 第二部の「家庭教師になった公爵令嬢は我儘をつき通す」の、続編になります。冒頭の0話・1話は、第二部完結後の翌日のお話。翌日の二人を見たい!!という方は是非是非お読みください。 ※2話以降はヒューイ&アデレイン『離縁した侯爵令嬢は、三つ年下の青年に求婚される』が完結し、準備が整い次第、再開という形になります。 第二部でようやく心を通わせた(?)二人の、本人たちはおそらく無自覚であろう、いちゃいちゃ甘々な日々を書く予定です。 ※他サイトにも投稿しています。
51

氷の令嬢の転職計画〜私を追放した祖国が破産寸前ですが、今は皇帝兄弟からの過剰な愛情表現の処理で手一杯です〜

※連載版にあたりタイトル変更しました。 旧タイトル「真実の愛を見つけた王太子殿下、婚約破棄の前に10年分の王家運営費1.5億枚を精算して頂けます? 支払えないなら王都の魔力と水を止めますわ。あ、その靴も公爵家の備品なので返してくださいね?」 「君との婚約を破棄する! 私は真実の愛を見つけたのだ!」 建国記念祭の夜、王太子から突然の不当解雇(婚約破棄)を言い渡された「氷の令嬢」こと、公爵令嬢エルゼ・フォン・ブラウベルト(18歳)。 しかし、彼女は悲しむどころか優雅に微笑んでみせた。 「左様ですか。では、過去10年分の融資金、金貨1億5800万枚を即時一括で返済していただきますね」 エルゼはただの冷たい令嬢ではない。持ち前の計算能力とビジネス手腕で、王国のインフラと財政を裏から一人で支えていた超・合理主義な「有能経営者」だったのだ! 対価を払わない無能な王太子と自称聖女から、文字通り身ぐるみ(特注品のドレスと靴)を剥がし、インフラを完全停止させたエルゼは、さっさと見切りをつけて隣国である超大国・アウグスト帝国へと「転職」する。 実力主義の帝国で、エルゼは冷酷でカリスマ的な皇帝・レオンハルトから直々の熱烈なスカウトを受け、瞬く間に『帝国財務卿』へと大抜擢。 最初の業務として、不良債権化していた引きこもりの天才第二皇子・ルカを容赦ないスパルタ指導で黒字化(覚醒)させるなど、水を得た魚のようにバリバリと仕事をこなしていく。 そんなエルゼの圧倒的な有能さとブレない姿勢に、皇帝と皇子からの評価(好感度)はストップ高! 「私の隣で、君のすべてを使わせてやろう」 「あなたの男として、僕に投資してください」 最高権力者である兄弟から、逃げ場のない激重な溺愛とアプローチを受けるエルゼ。 しかし、極度の恋愛ポンコツ(仕事脳)である彼女は—— 「なるほど、これが噂に聞く超優良企業の『引き留め工作』! 素晴らしい福利厚生ですね!」 ……と、兄弟からの甘い求婚すらもすべてビジネス用語に変換し、嬉々として日々の業務(処理)に邁進してしまうのだった。 一方その頃、エルゼという最大の支援者を失った祖国は、魔法の光が消え、物流が止まり、文字通り「破産寸前」に陥っていた。 今更になって慌ててエルゼを連れ戻そう(金の無心をしよう)と元婚約者たちが帝国へやってくるが、彼女を溺愛する最高権力者たちがそれを許すはずもなく——。 これは、数字と利益を愛する有能令嬢が、最強のビジネスパートナー(過保護な皇帝兄弟)と共に帝国を豊かにしつつ、無自覚なまま最高に甘い「終身雇用(プロポーズ)」の契約を結ぶまでの、痛快・お仕事ラブコメディ!
52

処刑エンドの悪役令嬢に転生したので破滅回避を目指したら、悪役皇子に溺愛されました

目が覚めると漫画の中の悪役令嬢チェリシア・ロクサーヌに転生していた。 不幸な境遇に生まれたチェリシアは愛を求めたがゆえに堕ち、最後には悪役と共に処刑されてしまうという悲惨な末路が待っている。 そんなのは死んでも御免である。 生き残るためには何が何でも悪役皇子レイドを避けないと。 と思った矢先から皇子と遭遇! あっという間に彼の協力者となってしまったチェリシア。 共犯者からの次は偽装婚約!? 目的を達成するまでの仮初の関係だと思っていたのに…… 「お前を愛してる、俺の傍にいてくれないか」 って、どうして私に執着するんですか――!? 離れれば離れようとするほど彼は近付いてきて…… サイコパスな悪役皇子に溺愛されて困ってます!
53

婚約破棄をご希望でしたら、契約書の第七条をご確認ください ~王都の水は、わたくしの領地から流れております~

「アデライド・ヴェルネ。お前との婚約を破棄する」  承知いたしました。ただし、契約書の第七条をご確認ください。  ――王都の水は、すべてわたくしの領地から流れております。  建国記念の夜会。三百人の前で、王太子殿下はそう仰いました。理由は「お前には心がない。書類しか見ていない」。  そのとおりでございます。わたくしは八歳から、王妃になるためだけに育てられました。七か国語と、二十三の税制と、四百年分の条約史。心の使い方は、教科に含まれておりませんでした。  けれど四百年前、王家はこの地に都を築くにあたって、ヴェルネ家から水を借りております。買ったのではありません。借りたのです。その貸与を十年ごとに更新してきたものが、わたくしと殿下の婚約でございました。  三日で井戸が濁ります。七日で王宮の貯水槽が尽きます。  そして王都が渇きはじめた頃、南の国境から旗を上げた馬車が一台。降りてきたのは「氷の狼」と呼ばれる、隣国ガルデニアの軍務卿でした。懐には、八年前の停戦の朝に十歳のわたくしが地面へ腹ばいで書いた覚書を、一枚。 「あなたを、国ごと買いに来た」  心がないと言われた娘が、契約書一枚で王国を渇かせ、八年ごしの一枚に見つけられるまでの物語です。  ※毎日更新。全九十話前後で完結予定です。
54

彼女の婚約者の心の折れる音がパキパキと聞こえる

婚約者との顔合わせで素直になれない男児は、一目惚れした少女を王子に掻っ攫わられるお話
55

【完結】極悪令嬢ですがテンプレ世界がバグってます 〜婚約破棄も魅了もテンプレ?知るか。聖女の力でクズを躾け直します~

目が覚めたら、知らない世界で記憶をなくした私がいた。 でも一つだけわかることがある。 ──私、プラチナブロンドの超絶美少女なんですけど? しかも頭の中には、この世界で起こりそうな「テンプレ展開」の知識がなぜかある。 婚約破棄、浮気王子、聖女、ざまぁ── どうやら私は、そんな物語で断罪される側の悪役令嬢らしい。 冗談じゃないわ。 記憶をなくす原因になった連中には、きっちりざまぁをお返し。 ついでに全員、私の可愛い犬として躾け直して差し上げますわ。 躾は大変で傷も絶えないけれど、問題なし。 だってこの体、怪我が一瞬で治るんですもの。 え? そんなことができるのは聖女だけ? ……やだわ。 いつまでこの世界にいるのかもわからないのに、聖女なんてバレたら面倒でしょう? 元の世界に帰るその日まで、これは秘密。 ――ところで私、 その「元の世界」のこと、全然思い出せないのだけれど? テンプレートをバグらせながら、 一人ずつ配下を増やしていく、悪役令嬢の逆転劇。
56

【完結】婚約破棄されたので隣国の別邸で休もうと思ったら、こちらの公爵閣下から婚約の申し入れがありました。

王太子マッテオから、伯爵令嬢フィオレッタとの真実の愛を理由に婚約破棄された公爵令嬢リーヴィア。 けれど彼女にとって、王太子に尽くしてきた日々は恋ではなく義務だった。 騒がしい社交界から離れるため、家族とともに隣国サヴィーニ王国の別邸で療養することになったリーヴィア。そこで、彼女のもとへこの国の王家の血を引くベルナルディ公爵フラヴィアーノから、丁重な婚約の申し入れが届く。 同じく婚約を白紙にされた過去を持つフラヴィアーノは、リーヴィアに同情ではなく敬意を向けてくれる人だった。 一方、リーヴィアを失ったアルヴィーノ王国では、王太子と砂糖菓子令嬢の無能ぶりが次々と明らかになっていき……。 義務で結ばれた婚約を失った令嬢が、隣国で誠実な公爵閣下に大切にされ、自分で選んだ幸せへ進んでいくお話です。 全23話と番外編数話はさんでます。 書き上がっているので完結補償! ※どこかで聞いたことのあるようなよくある話みたいですが、自作小説です。 ※設定などは独自のものですので、そういう世界なんだな〜くらいの気持ちで読んでください。 ※酷評はいりません。素人の創作小説ですのでそのつもりで読んでください。 ※楽しいコメントは大歓迎です!ですが、たくさんのコメントをいただくと作者はパンクしますので返信不要の気持ちで書き込んでください。全部読んではいます。悪口以外は喜んで受け取らせていただいています。 2026年8月28日完結 ハズレスキルが実はすごかった系ファンタジー描いてますのでよろしければそちらもご覧くださいませ。 エルゼの成長物語りです。 恋愛ざまあ好きの作者らしく、要所要所にそんななごりもありますのでお楽しみいただけると嬉しいです! タイトル 『落とし物拾い』はEランクだけど、すごいスキルでした。
57

公爵令嬢と悪魔の騎士 〜私を喰らうはずの彼を、護衛に雇いました

二十歳の誕生日に、「悪魔」に命を喰われる呪いを背負って生まれた公爵令嬢。 最期の一年に望んだのは「自分の目で外の世界を見ること」だった。 短い命を託す護衛として選んだのは、圧倒的な強さと人間離れした美しさを持つ漆黒の剣士だった。 けれど、彼女はまだ知らない。 目の前にいる男こそが、一年後に自分の命を奪う『悪魔』そのものだということを――。
58

ブチ切れ公爵令嬢

突然の婚約破棄宣言に、公爵令嬢アレクサンドラ・ベルナールは、画面の限界に達した。 「うっさいな!! 少し黙れ! アホ王子!」 ※完結まで執筆済み
59

『可憐な公爵令嬢(物理最強)ですが、森で助けた冷酷な第二王子に正体を暴かれて激重ヤンデレ化されました』

​可憐で儚げなお姫様……の正体は、笑いながら魔物を蹴散らす物理最強令嬢!? ​グランヴェル王国のローズベル公爵家に生まれたリリアーナは、誰もが「守ってあげたい」と守護欲をくすぐられる、小さく可憐な美少女。 ……しかしその実態は、脳筋で過保護な家族に鍛え上げられた【ゴリゴリの物理最強】! さらには心の中で「いやいやおかしいでしょ!?」とドタバタひとりノリツッコミを繰り広げる、超・賑やかなテンションの持ち主だった。 ​世間の目を誤魔化すため、今日も完璧な「お可憐な令嬢」を演じるリリアーナ。 そんなある日、彼女は姿を偽って入った森で、強力な魔物に襲われていた第2王子・レオンの危機を救ってしまう。 ​(ちょっと……! 助けてあげたんだから、そんな拳で語るような顔で見ないで!?) ​一方、幼くして母を亡くし、何もかも諦めて冷酷に生きてきた第2王子のレオン。 父親のために行った魔物討伐の最中、死を覚悟した彼の前に現れたのは――口元を隠し、圧倒的な強さで魔物を爆殺し、ニコニコと罵倒しながら立ち去った謎の美少女だった。 ​「何も欲しくなかった僕が……初めて見つけた、僕の太陽」 ​一目惚れを果たした冷血王子は、豹変。執念深く「謎の強者少女」を探し始める! やがて社交界でリリアーナ(猫かぶりモード)と再会したレオンは、その正体に気づいてしまい――!? ​「見つけたよ。……もう二度と、僕の視界から逃げられると思わないでね?」 ​守ってほしい可憐なフリ(※心の中は大騒ぎ&物理で叩き潰す)な公爵令嬢 ​執着心が重すぎてどんどんヤンデレ化していく冷酷第2王子
60

父と王太子に横領の罪を着せられ鉱山奴隷にされた公爵令嬢、辺境で必要とされたので王都には戻りません――やがて王都のほうが辺境になりました

「貴様は、ただ頷くだけでいい」 二十一歳の公爵令嬢セシリアは、王太子妃教育として「北方支援費」の帳簿を任されていた。 だが、その金は北部を救うためのものではない。王太子と、財務卿である父が自由に使う王家の機密費だった。 不自然な支出に気づいたセシリアは、十歳の弟アルフレッドと領民を盾に取られ、すべての横領を一人で行ったという虚偽の自白を強いられる。 婚約も家名も身分も奪われ、社交界から病気による修道院入りとして消された彼女が、秘密裏に送られた先は北部の鉱山だった。 飯炊き、洗濯、水汲み、冷たい視線。 誰も守ってくれない場所で、セシリアは余計なことを言わず、生き抜く術を身につけていく。 やがて、彼女が何気なく正した一冊の帳簿から鉱山の生産性が上がり、その変化に気づいた辺境伯によって城の実務へ移される。 粗野で率直な辺境伯は、セシリアの意見が正しければ、自分の命令さえ改める男だった。 そしてセシリアは知る。 王都が帳簿の上で北部へ送ったはずの支援は、一度も届いていなかった。 けれど北部には、もともと人も物も知恵も、小さな交易の流れもあった。 彼女がしたのは、その流れを見える形にし、地域の境を越えてつなぐこと。 王都を通らない道が生まれ、商人と諸侯が北へ集まるにつれて、かつて「辺境」と呼ばれた北部は国の中心へ変わっていく。 一方、王都は物流と信用を失い、少しずつ孤立していく――。 父と王太子にすべてを奪われた公爵令嬢が、自分の意思で生きる場所と愛する相手を選び、最後には彼女を捨てた王都のほうを辺境にする逆転恋愛譚。 全70話・完結まで執筆済み。順次更新予定です。
61

忘れられない女~アクアは『私がいなくても』と言った~

ルーナエ王国王太子であるカイルムと筆頭公爵家令嬢であるアクアは共に16才の幼馴染。一か月後に結婚を控えていた。 だが帝国の第一皇女がカイルムに懸想する。 幸せな結婚を目前に運命が捻じ曲げられ… カイルム、イグニス、皇帝…アクアと関わる男達が語るアクアとの物語。 *中世ヨーロッパ風異世界の物語です。 *本作品の無断転載・AI学習への利用を禁止します。 楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
62

【完結】残酷な現実はお伽噺ではないのよ

「アンジェリーナ・ナイトレイ。貴様との婚約を破棄し、我が国の聖女ミサキを害した罪で流刑に処す」 物語でよくある婚約破棄は、王族の信頼を揺るがした。婚約は王家と公爵家の契約であり、一方的な破棄はありえない。王子に腰を抱かれた聖女は、物語ではない現実の残酷さを突きつけられるのであった。 ★公爵令嬢目線 ★聖女目線、両方を掲載します。 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう 2023/01/11……カクヨム、恋愛週間 21位 2023/01/10……小説家になろう、日間恋愛異世界転生/転移 1位 2023/01/09……アルファポリス、HOT女性向け 28位 2023/01/09……エブリスタ、恋愛トレンド 28位 2023/01/08……完結
63

ダフネは三度、夢を見る

始まりは、父の言葉だった。 「あの二人なら、気にすることはない。なんとでもなる」 その言葉を、ダフネは母と一緒に聞いていた。 父は、女性と会っていた。装いの美しい貴婦人と向かい合って、父が談笑する声が風に乗ってここまで届いた。   母はそれから間もなく寝込むことが増えて、夏を迎える前に亡くなってしまう。 ダフネは涙も乾かぬうちに、王都から遠く離れた寄宿学校に入った。そして父は間もなく再婚する。 相手の女性は、あの日、父がガゼボで会っていた貴婦人だったのだろう。 すでに寄宿学校に入っていたダフネは、父の後妻になった女性とも、彼女の連れ子でダフネより一つ年下の令嬢とも、面会することはなかった。 十一歳の春の終わりに入学して、それから八年間、一度も王都に戻ることなく寄宿学校がダフネの家となる。 歳月は巡り、いよいよ卒業という頃になって、ダフネは父から文を受け取る。   文には、幼い頃に結ばれたダフネの婚約が解かれたことが記されていた。婚約者は、義妹となった令嬢と差し換えられたという。 ダフネには、新たな婚約が結ばれていた。相手は王国の第一王子だった。彼はダフネとの婚約を機に立太子が決まったという。 王太子の婚約者として八年ぶりに王都に戻ったダフネ。だが彼女は生家ではなく、かつての後宮、今は無人となった棟に住まうこととなる。 ❇こちらの作品は、カクヨム様でも公開致しております。 ❇誤字脱字によるお目汚しがございましたら申し訳ございません。公開後に度々修正が入ります。間を置いてご覧下さいませ。 ❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りする場合がございます。皆様別人でございます。 ❇100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
64

【コミカライズ・取り下げ予定】アマレッタの第二の人生

『僕らは、恋をするんだ。お互いに』 彼がそう言ったから。 アマレッタは彼に恋をした。厳しい王太子妃教育にも耐え、誰もが認める妃になろうと励んだ。 だけどある日、婚約者に呼び出されて言われた言葉は、彼女の想像を裏切るものだった。 「きみは第二妃となって、エミリアを支えてやって欲しい」 その瞬間、アマレッタは思い出した。 この世界が、恋愛小説の世界であること。 そこで彼女は、悪役として処刑されてしまうこと──。 アマレッタの恋心を、彼は利用しようと言うのだ。誰からの理解も得られず、深い裏切りを受けた彼女は、国を出ることにした。 一方、彼女が去った後。国は、緩やかに破滅の道を辿ることになる。
65

【※追記】「愛人を作りたい? もちろん構いません。ただし、私にも同じ権利をください」と言ったバカな令嬢は自滅しました

幼馴染の公爵令嬢は、昔から私の持っているものをなんでも欲しがった。 バッグも、髪飾りも、親友も、そして婚約者までも。 何もかも奪われ続けた私だったけれど、彼女が望んだ王太子との結婚には、とんでもない条件がついていた。 「俺が愛人を作ることも許してもらわないとな!」 すると彼女は笑って答えた。 「もちろん構いません。ただし、私にも同じ権利をください」 ――二人の結婚が、すべての始まりだった。
66

婚約破棄の夜、王太子殿下は私の罪を五つ挙げました。では六つ目だけは、私から告発いたします

「クラリス・ヴァレンティア。今宵、この場をもって、私は君との婚約を破棄する」 王宮夜会の場で、公爵令嬢クラリスは王太子ジルベルトから婚約破棄を宣言される。 挙げられた罪は五つ。 隣国特使との密会。 王太子公務の妨害。 男爵令嬢リゼットへの嫉妬。 王家印章の窃盗。 そして、公爵家の軍事力を使った反逆。 誰もがクラリスを罪人として見つめる中、彼女だけは反論せず、最後まで王太子に罪状を読み上げさせた。 なぜなら、その発言を公の記録に残す必要があったから。 「では六つ目だけは、私から告発いたします」 クラリスが告発したのは、王太子による国家反逆。 婚約破棄は、彼女と公爵家を排除し、隣国との密約を完成させるための断罪劇だった。 五つの罪状は、本当にクラリスの罪なのか。 王太子が隠した六つ目の罪とは何か。 断罪されるはずの公爵令嬢が、証拠と記録で王太子の罪を暴く逆転断罪。
67

大嫌いな幼馴染の皇太子殿下と婚姻させられたので、白い結婚をお願いいたしました

「これは白い結婚ということにいたしましょう」  結婚初夜、そうお願いしたジェシカに、夫となる人は眉を顰めて答えた。 「……ああ、お前の好きにしろ」  婚約者だった隣国の王弟に別れを切り出され嫁ぎ先を失った公爵令嬢ジェシカ・スタンナードは、幼馴染でありながら、たいへん仲の悪かった皇太子ヒューパートと王命で婚姻させられた。  ヒューパート皇太子には陰ながら想っていた令嬢がいたのに、彼女は第二王子の婚約者になってしまったので長年婚約者を作っていなかったという噂がある。それだというのに王命で大嫌いなジェシカを娶ることになったのだ。  いくら政略結婚とはいえ、ヒューパートに抱かれるのは嫌だ。子供ができないという理由があれば離縁できると考えたジェシカは白い結婚を望み、ヒューパートもそれを受け入れた。  そのはず、だったのだが……?  離縁を望みながらも徐々に絆されていく公爵令嬢と、実は彼女のことが大好きで仕方ないツンデレ皇太子によるじれじれラブストーリー。 ※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。
68

悪役令嬢、休職致します

そのキツい目つきと高飛車な言動から悪役令嬢として中傷されるサーシャ・ツンドール公爵令嬢。王太子殿下の婚約者候補として、他の婚約者候補の妨害をするように父に言われて、実行しているのも一因だろう。 しかし、ある日突然身体が動かなくなり、母のいる領地で療養することに。 作中、主人公が精神を病む描写があります。ご注意ください。 作品内に登場する医療行為や病気、治療などは創作です。作者は医療従事者ではありません。実際の症状や治療に関する判断は、必ず医師など専門家にご相談ください。
69

そちらがその気なら、こちらもそれなりに。

公爵令嬢アレクシアの婚約者・第一王子のヘイリーは、ある日、「子爵令嬢との真実の愛を見つけた!」としてアレクシアに婚約破棄を突き付ける。 それだけならまだ良かったのだが、よりにもよって二人はアレクシアに冤罪をふっかけてきた。 真摯に謝罪するなら潔く身を引こうと思っていたアレクシアだったが、「自分達の愛の為に人を貶めることを厭わないような人達に、遠慮することはないよね♪」と二人を返り討ちにすることにした。 ※小説家になろう様で掲載していたお話のリメイクになります。 リメイクですが土台だけ残したフルリメイクなので、もはや別のお話になっております。 ※カクヨム様、エブリスタ様でも掲載中。 …ºo。✵…𖧷''☛Thank you ☚″𖧷…✵。oº… ☻2021.04.23 183,747pt/24h☻ ★HOTランキング2位 ★人気ランキング7位 たくさんの方にお読みいただけてほんと嬉しいです(*^^*) ありがとうございます!
70

悪徳貴族の孫娘 〜使用人を奴隷扱いしていた最低令嬢、改心してやり直します〜

巨額の富と強大な権力を持つレーベル家。 貴族社会であるセイクリッド帝国では、皇家に連なる実権を握っていると評判の名家である。 しかし、その裏には悪事で私腹を肥やす背景が広がっていた。 そんな名家の長女に生まれたアンジェリカ。 彼女は幼い頃から祖父の寵愛を受けており、何不自由なく育ってきた。 欲しいものは何でも与えられる日常。 我が儘な要求に答える下僕のような家臣達。 アンジェリカは自分が特別だと信じて疑わなかった。 しかしある日、お気に入りの召使いが体調を崩してしまう。 そこでアンジェリカは、生まれて初めて動揺することになる。 この落ち着かない気持ちの正体は何なのか。 傲慢な令嬢が改心していくお話です。 ※表紙画像は手書きです
71

巻き戻される運命 ~私は王太子妃になり誰かに突き落とされ死んだ、そうしたら何故か三歳の子どもに戻っていた~

私(わたくし)レティ・アマンド・アルメニアはこの国の第一王子と結婚した、でも彼は私のことを愛さずに仕事だけを押しつけた。そうして私は形だけの王太子妃になり、やがて側室の誰かにバルコニーから突き落とされて死んだ。でも、気がついたら私は三歳の子どもに戻っていた。
72

婚約破棄されたので泣こうと思ったら、隣の王子が爆笑していました

婚約者に大勢の前で婚約破棄され、涙を流そうとした公爵令嬢リリアーナ。 ところが、その場にいた隣国の第二王子はなぜか大爆笑。 「その婚約者、昨日も別の令嬢に愛を誓ってたよ?」 その一言から、元婚約者の嘘は次々と暴かれ、自滅の連続! 泣くはずだった婚約破棄は、笑いと溺愛にあふれた人生逆転劇の幕開けだった。
73

【完】はしたないですけど言わせてください……ざまぁみろ!

招かれてもいないお茶会に現れた妹。 あぁ、貴女が着ているドレスは……。
74

因縁の仲の騎士公爵との超絶不本意な結婚~執拗に抱かれるなんて想定外です!?~

シャーリー(24)は医療の権威であるエヴァンズ公爵家の娘だったが[魔力なし]だった。貴族ならみんな魔力持ちなのに……と落ち込んだものの、家族に愛されて大切に育てられたシャーリーは、自分にもできることはある! と奮起し、女医になった。 そんななか、元宮廷医師長で星(ステラ)の称号を持つ父が病気で亡くなってしまう。悲しみに暮れていると、父はなんと星証書遺言を遺していた。 『娘であるシャーリー・エヴァンズとロッド・ファーカーの婚姻を望む』 星を持つ者の特権である星証書遺言に書かれた内容は、一年間は必ず行使しなければならない。 こうして因縁の仲のロッドと強制結婚することになったシャーリー。 お互いに不本意な結婚なのだから、夫婦としての役割は果たさないし、もちろん結婚式もなし。一年が経過したらさっさと離婚……のはずなのに、なぜかロッドは夜な夜なシャーリーの寝室にやってきて!? 魔力なし女医令嬢と幼馴染の騎士公爵の、強制結婚から始まる溺愛ラブストーリー! ※ムーンライトノベルズにも同時掲載しています。
75

歯を見せて笑うなんて下品なアバズレ女の笑い方だと王太子は言った。婚約解消は歓迎しますが側妃になるのはお断りです!

アウィスは能力不足を理由にギガース王太子オルロから婚約解消を言い渡される。 オルロは能力の高い侯爵令嬢グラクラを選ぶと言う。 それはいいのだがオルロはアウィスを側妃にする気らしい。 (王家にこの身を好きにされて堪るものですか!) 側妃を回避したアウィスが王宮を出た後、王家の執務は破綻する。 *中世ヨーロッパ風異世界の話です。 *本作品の無断転載・AI学習への利用を禁止します。 楽しんでいただけると幸いです。
76

【完結】堅物な婚約者には子どもがいました……人は見かけによらないらしいです。

【短編】 公爵家の一人娘、アメリアはある日誘拐された。 「アメリア様、ご無事ですか!」 真面目で堅物な騎士フィンに助けられ、アメリアは彼に恋をした。 助けたお礼として『結婚』することになった二人。フィンにとっては公爵家の爵位目当ての愛のない結婚だったはずだが……真面目で誠実な彼は、アメリアと不器用ながらも徐々に距離を縮めていく。 穏やかで幸せな結婚ができると思っていたのに、フィンの前の彼女が現れて『あの人の子どもがいます』と言ってきた。嘘だと思いきや、その子は本当に彼そっくりで…… あの堅物婚約者に、まさか子どもがいるなんて。人は見かけによらないらしい。 ★アメリアとフィンは結婚するのか、しないのか……二人の恋の行方をお楽しみください。
77

私を敵に回した王太子と公爵令嬢は、名前を呼ばれるたびに転ぶようになりました

第一王子ジュリアン・ローゼンベルクに身に覚えのない罪を着せられた男爵令嬢シャーロット・グレイス。 その目的は、膨大な魔力を持つグレイス家を無償で国に縛りつけることだった。 話し合いもせず冤罪をでっち上げ、力を奪おうとする王家に、シャーロットはあっさり見切りをつけることを決断。 さらにシャーロットが取った行動は……。 ※他のサイトにも投稿しています
78

婚約破棄された公爵令嬢の優雅な家政改革。~趣味に全力を注いでいたら、いつの間にか辺境が豊かになっていました~

王妃主催のお茶会―― 公爵令嬢ベアトリーチェは、婚約者である第二王子から突然偽物だと宣告される。 しかも“本物の婚約者”だと言われたのは、従姉妹のヴィクトリーチェだった。 周囲が騒然とする中、ベアトリーチェだけはいつも通り。 「紅茶のおかわりをいただけますか?」 成り代わり騒動の中でも優雅に紅茶を楽しみ、気づけば婚約破棄の誓約書まで完成していた。 そんな彼女に新たに用意された縁談相手は、“見目麗しいだけの堅物男”と噂される辺境侯爵家次期当主、ギルバート・ファルクナー。 しかし彼と従者ハンスのやり取りを見たベアトリーチェは盛大な勘違いをしてしまう。 「お二人の恋路、邪魔いたしませんわ!」 辺境で紅茶やお菓子作りを満喫するベアトリーチェ。 一方その頃、王城では彼女がいなくなった影響が少しずつ表れ始めていて――?
79

派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

私は、恋愛シミュレーションゲーム『Magical stories』の悪役令嬢アルフィアに生まれ変わった。 彼女は、派手好きで高慢な公爵令嬢である。その性格故に、ゲームの主人公を虐めて、最終的には罪を暴かれ罰を受けるのが、彼女という人間だ。 当然のことながら、私はそんな悲惨な末路を迎えたくはない。 私は、ゲームの中でアルフィアが取った行動を取らなければ、そういう末路を迎えないのではないかと考えた。 だが、それを実行するには一つ問題がある。それは、私が『Magical stories』の一つのルートしかプレイしていないということだ。 そのため、アルフィアがどういう行動を取って、罰を受けることになるのか、完全に理解している訳ではなかった。プレイしていたルートはわかるが、それ以外はよくわからない。それが、私の今の状態だったのだ。 だが、ただ一つわかっていることはあった。それは、アルフィアの性格だ。 彼女は、派手好きで高慢な公爵令嬢である。それならば、彼女のような性格にならなければいいのではないだろうか。 そう考えた私は、地味に謙虚に生きていくことにした。そうすることで、悲惨な末路が避けられると思ったからだ。
80

甘そうな話は甘くない

「君には失望したよ。ミレイを傷つけるなんて酷いことを! 婚約解消の通知は君の両親にさせて貰うから、もう会うこともないだろうな!」 言い捨てるような突然の婚約解消に、困惑しかないアマリリス・クライド公爵令嬢。 「ミレイ様とは、どなたのことでしょうか? 私(わたくし)には分かりかねますわ」 「とぼけるのも程ほどにしろっ。まったくこれだから気位の高い女は好かんのだ」 先程から散々不満を並べ立てるのが、アマリリスの婚約者のデバン・クラッチ侯爵令息だ。煌めく碧眼と艶々の長い金髪を腰まで伸ばした長身の全身筋肉。 彼の家門は武に長けた者が多く輩出され、彼もそれに漏れないのだが脳筋過ぎた。 だけど顔は普通。 10人に1人くらいは見かける顔である。 そして自分とは真逆の、大人しくか弱い女性が好みなのだ。 前述のアマリリス・クライド公爵令嬢は猫目で菫色、銀糸のサラサラ髪を持つ美しい令嬢だ。祖母似の容姿の為、特に父方の祖父母に溺愛されている。 そんな彼女は言葉が通じない婚約者に、些かの疲労感を覚えた。 「ミレイ様のことは覚えがないのですが、お話は両親に伝えますわ。それでは」 彼女(アマリリス)が淑女の礼の最中に、それを見終えることなく歩き出したデバンの足取りは軽やかだった。 (漸くだ。あいつの有責で、やっと婚約解消が出来る。こちらに非がなければ、父上も同意するだろう) この婚約はデバン・クラッチの父親、グラナス・クラッチ侯爵からの申し込みであった。クライド公爵家はアマリリスの兄が継ぐので、侯爵家を継ぐデバンは嫁入り先として丁度良いと整ったものだった。  カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています。
706件