ミステリー小説一覧
異能捜査員・霧生椋 緑青館の密室殺人
レンタル有り旧題:断末魔の視覚
霧生椋は、過去のとある事件により「その場で死んだ者が最後に見ていた光景を見る」という特殊能力を発現させていた。けれどもその能力は制御が効かず、いつ何時も人が死んだ場面を目撃してしまうため、彼は自ら目隠しをし、視覚を塞いで家に引きこもって暮らすことを選択していた。
ある日、椋のもとを知り合いの刑事が訪ねてくる。日本で初めて、警察に「異能係」という霊能捜査を行う係が発足されたことにより、捜査協力を依頼するためである。
椋は同居人であり、自らの信奉者でもある広斗と共に、洋館で起こった密室殺人の捜査へと向かうことになる。
文字数 136,744
最終更新日 2023.10.18
登録日 2021.07.20
●第7回ホラー・ミステリー小説大賞【奨励賞】
大洪水を生き延びた一握りの人々は、辺り一面を水で囲まれた塔の中に幽閉状態となった。食料の備蓄も尽きかけた時、そこにあったのは、洪水前に運び込まれた大量の書物。
何百年経過しても相変わらず水だらけの世界。塔内の民への物資供給は、食料も含めてほぼ全て「本」に頼っている状態だが、一般の民はそれを知らない。
ある日、煉瓦職人の子ワタルは、長老より直々に図書館の司書になることを命じられる。初めは戸惑うものの、本の主な用途は「舟」の材料だと思っていたワタルは、書物の持つ無限の可能性を知ることになる。
しかしそれは、嫉妬や陰謀が渦巻く世界への入り口でもあった。ワタルは、逆恨みから襲撃され重傷を負う。彼を襲った者は、老齢の長老の代理となった若き指導者ゲンヤから、極刑である「水没刑」に処せられてしまう。
文字数 205,735
最終更新日 2024.04.30
登録日 2022.08.04
警察本部に届いた一本の動画。
それは、『ソサエティ』と名乗るテログループからの爆破予告であった――。
警察学校の同期であり、当時新米刑事であった『黒野 千歳(くろの ちとせ)』と『白石 一真(しらいし かずま)』は偶然にも、ソサエティが爆破予告をしたビルの近くにいた。
この犯行声明が悪戯でない事を警察に分からせる為、テログループのソサエティは1つのビルを予告通り爆破した。
これで一気に動き出した警察。
一早く建物へと着いた黒野と白石は、急いで皆を避難させた。
だが避難の途中、ソサエティのハッキングによって建物に突如鍵がかかってしまい、黒野と一般人数名が取り残されてしまった。それは白石のいた建物でも同じ事が起こっていたのだった。
そんな時、再びパソコンにソサエティが映し出され「ここから逃げるには爆弾を解除するしかない」と告げられてしまった2人。
自分と共に取り残された市民を救う為、黒野と白石は爆弾を解除する事を決めた。
そして爆発物処理班からの指示を受けながら、2人何とか爆弾を解除するのに成功したのだった。
……かに思えたが、まだ爆弾は完全に解除されていなかった。
なんと白石の方の爆弾には黒と白の2本のコードが残されており、どちらを切っても黒野か白石のビルが爆破されてしまうという状況へ追い込まれてしまった。自分と市民達。命の決断を迫られた白石は、遂に切るコードを選んだ――。
「一真ぁぁぁぁぁぁッ!!」
――ドォン……。
そしてその猟奇テロ事件から6年。
平穏で静かだった日常に、再びソサエティと名乗る者達から警察宛に爆破予告が届いた。6年前と同じ名前に同じ手口。未だ捕まっていないソサエティをずっと追って来た黒野の前に、遂に奴らが現れたのだった。
「――絶対逃がさねぇ」
テログループの犯行の動機とは……?
予想だにしなかった驚きの真相とは……?
全ての謎を解き明かし、黒野は次こそテログループ犯を捕まえることが出来るのか――。
文字数 58,353
最終更新日 2022.03.01
登録日 2022.02.22
真殿鳴海は父親を知らずに育てられた。
ある日、弁護士から自分が有名な会社の会長才賀与一の隠し子だと知らされ。ある島に向かう事になった。
島では『身内』からの冷ややかな態度を取られ、不安になりながら一夜を過ごす。
そして次の日の朝、才賀与一の遺体が発見される。
文字数 112,072
最終更新日 2019.06.27
登録日 2019.05.15
前科者、覚醒剤中毒者、路上格闘家、謎の窓際サラリーマン……社会の底辺にて蠢く四人の人生が、ある連続殺人事件をきっかけに交錯し、変化していくノワール群像劇です。犯罪に関する描写が多々ありますが、犯罪行為を推奨しているわけではありません。また、時代設定は西暦二〇〇〇年代です。
文字数 102,788
最終更新日 2023.03.02
登録日 2023.01.17
知らない男性と憧れの美人ピアノ講師の情事を目撃してしまい、その男に口止めされるが朱鷺の記憶からはその一連の事は抜け落ちる。朱鷺は強いストレスがかかると、その記憶だけを部分的に失ってしまう解離に近い性質をもっていた。そしてある日、教会で歌っているとき、その男と知らずに再会する。それぞれの過去の傷と闇、記憶が絡まった心の傷が絡みあうラブストーリー。
《深谷朱鷺》コンプレックスだらけの音大生。声楽を専攻している。珍しいカウンターテナーの歌声を持つ。巻くほどの自分の癖っ毛が嫌い。瞳は茶色で大きい。
《瀬川雅之》女たらしと、親友の鷹に言われる。眼鏡の黒髪イケメン。常に2、3人の人をキープ。新進気鋭の人気ピアニスト。鷹とは家がお隣さん。鷹と共に音楽一家。父は国際的ピアニスト。母は父の無名時代のパトロンの娘。
《芦崎鷹》瀬川の親友。幼い頃から天才バイオリニストとして有名指揮者の父と演奏旅行にまわる。朱鷺と知り合い、弟のように可愛がる。母は声楽家。
文字数 125,444
最終更新日 2024.03.20
登録日 2024.02.25
赤星杏奈。彼女と出会ったのは、私──西塚小夜子──が中学生の時だった。彼女は学年一の秀才、優等生で、誰よりも美しかった。最後に彼女を見たのは十年前、高校一年生の時。それ以来、彼女と会うことはなく、彼女のことを思い出すこともなくなっていった。
しかし偶然地元に帰省した際、彼女の近況を知ることとなる。精神を病み、実家に引きこもっているとのこと。そこで私は見る影もなくなった現在の彼女と再会し、悲惨な状況に身を置く彼女を引き取ることに決める。
共同生活を始めて一ヶ月、落ち着いてきたころ、私は奇妙な夢を見た。それは過去の、中学二年の始業式の夢で、当時の彼女が現れた。私は思わず彼女に告白してしまった。それはただの夢だと思っていたが、本来知らないはずの彼女のアドレスや、身に覚えのない記憶が私の中にあった。
あの夢は私が忘れていた記憶なのか。あるいは夢の中の行動が過去を変え、現実を改変するのか。そしてなぜこんな夢を見るのか、現象が起きたのか。そしてこの現象に、私の死が関わっているらしい。
私はその謎を解くことに興味はない。ただ彼女を、杏奈を救うために、この現象を利用することに決めた。
文字数 293,902
最終更新日 2024.04.27
登録日 2023.10.29
ある日、主人公マコトの元に届いた一通の手紙。
それは元カノ久恵からの披露宴招待状だった。
そこから思い起こされる久恵との出会いから別れ。
そして最後にこの物語の真相が明かされます。
文字数 10,944
最終更新日 2024.04.26
登録日 2024.04.26
「隠し事のある探偵」×「記憶喪失の喫茶店マスター」×「忘れられた怪異の少女」による、"美珠町の怪異"に迫るホラー・ミステリー!
舞台はC部N県美珠町は人口一万人程度の田舎町
僕こと"すいか"は”静寂潮”という探偵に山の中で倒れているところを助けられた。
自分が”喫茶まほろば”のマスターだったこと、名前が”すいか”であること、コーヒーは水色のマグに入れること……と次々と脳内で少女の声が響き、”認識”が与えられるが、それを知るまでの”記憶”が抜け落ちていた。
部屋に残された「記憶を食べる代わりに願いを叶える怪異、みたま様」のスクラップブックを見つけてしまう。
現状を掴めないまま眠りにつくと、夢の中で「自分そっくりの顔を持つ天使の少女、みたま様」に出会い……
「あなたが記憶を思い出せないのは、この世界で”みたま様”が忘れられてしまったから」
忘れられた怪異の行方を追うため、すいかは喫茶オーナー兼駆け出し探偵助手となり、探偵静寂潮と共に、この町に隠された謎と、自分の記憶に隠された秘密を暴くため動き出す。
___例え、その先にどんな真実があろうとも
◇◇◇
こちらの作品は書き手がBLを好んでいるためそういった表現は意識していませんが、一部BLのように受け取れる可能性があります。
文字数 49,301
最終更新日 2023.12.29
登録日 2023.12.17
ある年の夏。俺は十五年ぶりに栃木県日光市にある古い屋敷を訪れた。某大学の芸術学部でクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。かつての同級生の不審死。消えた犯人。屋敷のアトリエにナイフで刻まれた無数のXの傷。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の六人は、大学時代にこの屋敷で共に芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。グループの中に犯人はいるのか? 俺の脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》
文字数 27,701
最終更新日 2024.03.31
登録日 2024.02.29
小学生の頃の体験から佳文は、見えないモノが見えるようになってしまった…
見えないモノが見えるだけなら良かったのだが、それは…
文字数 43,338
最終更新日 2024.03.23
登録日 2023.11.30
亡くなった妻からの手紙が届いた
私は、最後に遺された彼女からのメッセージを読むことにした
文字数 3,128
最終更新日 2019.09.19
登録日 2019.09.19
不運な境遇の神崎天音(17)が、調査の過程で研修医(26)と出会って、謎を解きながら自分の居場所を見つける、ゆるめミステリー。
全体的にエロティックに進みますが、エロ弱めです。
激しめがお好みの方は、番外編をどうぞ♡
→だんだん本編もエロくなってきました。主人公が淫乱なせいで…
ケント×あまね、涼×あまね、玲央×あまね、など
総受け、淫乱受け、拘束、複数、♡喘ぎ、な感じになっていってて謎解きが進みません♡
2024/02/16無事完結
番外編を数話投稿中ですがいったんこちらは終えます。
ありがとうございました♡
追記
次回作「その舌先で俺を愛して」、はコドクニアラズの続編となりますので、よろしければご覧ください。エロはあまりないけれど、実は…というネタがいろいろ入ってます。「甘イキしながら生きてます」の天野伊織くんもめちゃくちゃ登場してますよ♡
文字数 215,374
最終更新日 2024.02.21
登録日 2023.11.19
日本の江戸時代に似た文化、風土のある国があった。安森家という代々狐憑きが生まれ、莫大な財産、幸運、繁栄という恩恵を受けている一族で、そこにあかりは半ば騙され嫁入りする。嫁入りして一族の内情が分かり始めてくると、今まで自分の周りで起きてきた不可解な出来事、そして安森家の複雑な絡みが解けて線で繋がっていく。
伏線回収系ストーリー
35話完結。
大まかに恋愛編、結婚編、人物編、謎解明編、解決編の流れになっております。
Instagram
morioka09
小説についての投稿をしています。
※狐憑きの身体的特徴の描写は、作品中の中だけの解釈であり、現実社会の差別的偏見で書かれたものではありません。
又、風鼠の描写に関しても、差別的偏見で書かれたものではなく、物語上のフィクションとして書かれているものになります。
こちらの注意を踏まえた上、ご拝読お願いいたします。
文字数 96,465
最終更新日 2021.07.31
登録日 2021.07.14
文字数 90,390
最終更新日 2024.03.09
登録日 2023.02.03
大学生の裕司は、誘われて参加した飲み会で自分の運命を告げられる。
翌日から変わっていく彼の未来はどこに向かっていくのか。
文字数 100
最終更新日 2024.02.29
登録日 2024.02.29
プリンセスを虐めた家族の次女である『あたし』を死刑にしたのは血の繋がらない義妹(プリンセス)。しかし、世界が一巡したことによって義妹を虐め始める前の時間に『あたし』は戻っていた。
(このままだったらまた死刑になる…)
『あたし』は死刑回避のために、一度目の世界での罪滅ぼし活動を始める事となる。
「さあ、唱えよう!愛し愛する。さすれば君は救われる!」
果たして『あたし』は将来起きうる死刑を回避し、幸福を手に入れることが出来るのだろうか。
(小説家になろう様、カクヨム様でも載せてます)
文字数 4,524,045
最終更新日 2023.10.07
登録日 2019.08.25
男女比の偏った異世界に迷い込んだハル。
女ばかりの世界でハルはなんとか平穏に生きてきた。
そんな中、保護者兼婚約者(仮)の真理亜が教師殺害の容疑で逮捕される。
真理亜の疑いを晴らすため、ハルは新米へっぽこ刑事百地と共に事件の調査に乗り出した。
—— 看守さん。犯人この人です。裁判とかいいんで、刑務所にぶち込んでください
—— ハル様の爪の垢? 百地が飲みたいですぅ!
—— 『貞操の恩人』て、初めて聞くワードだよ。一生忘れないであろうパワーワードだよ
—— 鍵をかけた時はなかったのに! なんで?! また密室かよォ?! 密室チョコ!
—— これは密室殺人だ。
※カクヨムで完結してる作品です。
文字数 112,292
最終更新日 2024.03.22
登録日 2024.02.21
アパートの一室にある黒葛探偵事務所。
そこには、他では受けてもらえないような依頼が日々、舞い込んでくる。
探偵である黒葛は、依頼者の話を聞き、事務所から出ずに解決する。
「ウミガメのスープ」をミステリー仕立てのホラーで描く。
1話完結の短編ストーリー。
文字数 27,010
最終更新日 2024.05.03
登録日 2024.04.21
自分と目をあわせると、何か良くないことがおきる。
幼い頃からの不吉な体験で、葛葉はそんな不安を抱えていた。
時は明治。
異形が跋扈する帝都。
洋館では晴れやかな婚約披露が開かれていた。
侯爵令嬢と婚約するはずの可畏(かい)は、招待客である葛葉を見つけると、なぜかこう宣言する。
「私の花嫁は彼女だ」と。
幼い頃からの不吉な体験ともつながる、葛葉のもつ特別な異能。
その力を欲して、可畏(かい)は葛葉を仮初の花嫁として事件に同行させる。
文明開花により、華やかに変化した帝都。
頻出する異形がもたらす、怪事件のたどり着く先には?
人と妖、異能と異形、怪異と思惑が錯綜する和風ファンタジー。
(※絵を描くのも好きなので表紙も自作しております)
第7回ホラー・ミステリー小説大賞で奨励賞をいただきました。
応援してくださった方、ありがとうございました!
文字数 70,898
最終更新日 2024.02.20
登録日 2023.12.30
第4回 ホラーミステリー大賞で特別賞頂きました。
応援ありがとうございました!
画家志望のフリーター兵藤 梧は、ある日バイトの配達先で小学校の同級生と再会する。
彼は掘り返す事のなかったタイムカプセルを保管していた。
中には手紙とガラクタ。
梧は配るのを手伝うよ、と何通か手紙を受け取り帰宅した。
あの日を思い出して一通の封を切る。
それは自殺した親友の手紙。
完結投稿してます。
なろうさんにも掲載しています。
文字数 127,388
最終更新日 2021.03.14
登録日 2021.02.28
アネス・フォルドラは、オルバルト王国に暮らす公爵家の令嬢である。
彼女は、王国の第三王子デルケル・オルバルトと婚約関係にあった。
ある日、デルケルに呼び出されたアネスは、彼から婚約破棄を言い渡される。それは、アネスが彼の使用人を刺したからだという。
当然、アネスにそのような覚えはない。しかし、デルケルは目撃者まで連れてきており、アネスは窮地に立たされることになってしまった。
そんな彼女を救ってくれたのは、義弟であるアルスだった。
アルスは、デルケルに対して堂々と証言し、その場はなんとか収まった。
その後、屋敷に戻ったアネスに、アルスは衝撃的なことを言ってくる。
「姉さんは今を持って、僕の婚約者になる」
「は?」
衝撃的なことを告げられたアネスだったが、そこからアルスの真意を知ることになる。
無実の罪で婚約破棄されたアネス。彼女と婚約を結んだアルス。義理の姉弟は、事件を解決していく。
文字数 49,677
最終更新日 2020.08.29
登録日 2020.08.07
東京下町の寺・長栄寺(ちょうえいじ)。寺には様々な悩みを抱えた人間がやってくる。
長栄寺の住職の三峰崇文(みつみねたかふみ)と、崇文の相棒で妹分の高野司(たかのつかさ)は、彼らの悩みに寄り添い、解決するため、日々奔走している。
強面だが頼りがいのある崇文と、美しく気立てのよい司。常に共に行動し、周囲に恋人同士だと思われている二人だが、実は司には秘密があって……?
超現実主義者の寺の坊主&世話焼き美人。
正反対の二人が織りなす、日常巻き込まれ系ミステリー。
文字数 104,198
最終更新日 2024.02.29
登録日 2024.02.29
少年は小説家を目指し作品を書き続けていたが、誰も彼の作品を読まなかった。ある日、少年は恐ろしい男に出会ってしまう……悪魔の気まぐれにより、運命が交錯する四人の男たち。非日常に憧れる少年。裏の世界で生きる仕事人。異様な生活を送るサラリーマン。復讐のため堕ちていく青年。彼らの人生は複雑に絡み合い、やがて恐ろしい事件へ──
文字数 138,278
最終更新日 2022.02.27
登録日 2022.02.04
警視庁が新たに結成した特務組織、その名も『警視庁特務課』。
各部門のエキスパートたちを選りすぐり、刑事課だけでは解決できない難事件に立ち向かう。
これは、そんな特務課に配属された精鋭たちの物語。
文字数 497,204
最終更新日 2024.04.06
登録日 2024.02.27
王都では若年層がとても多く、数年前の王太子夫妻の結婚を機に、結婚ラッシュに溢れていた。
愛の女神メジェトの聖女として活動するエレンシアの元にはさまざまな問題が持ち込まれる日々。
王族から平民や奴隷、はたまた異種族にいたるまでの結婚相談から婚約破棄、離婚調停まで引き受けて忙しい。
そんな中、第二王子が侯爵令嬢を学院で婚約破棄するという珍事が発生する。
王家と貴族連盟との間に大きな亀裂が入り、現王政への批判が殺到、このままでは王太子の王位継承も難しいという事態に。
王家が信仰する女神メジェトの神殿に、この問題を調停して欲しいと依頼が入った。
女神の神託があれば、第二王子の婚約破棄も正当化できると王家は考えたのだ。
しかし、エレンシアは知っていた。
この世界にもはや信仰すべき主、女神メジェトは存在していないことを。
聖女は「神託」という最終兵器を用いずに、第二王子カップルの離縁を成立させる任務を負ってしまう。
だが、婚約破棄の裏には王太子妃と第二王子の秘密の愛が隠されていて――。
他の投稿サイトにも掲載しています。
文字数 50,484
最終更新日 2024.04.15
登録日 2024.03.18
ある日、侯爵令嬢エレーヌ・ミルフォードは誰かに学院の階段から突き落とされ、目覚めると自分や家族などの記憶をいっさい失っていた。
しかも、学院に復学した日に知ってしまうのだ。自分が男爵令嬢を虐めて婚約者から嫌われていることを。生徒に恐れられ悪役令嬢と呼ばれる存在であることを。
更には追い討ちをかける様にある問題が起きてしまう。そして、その問題が大事に発展して……
文字数 145,709
最終更新日 2022.06.10
登録日 2022.05.21
人知れない大都会の地下深くにその会場は存在する。
異世界からの奴隷たち、エルフ、妖精、獣人族、竜族の少女まで。
そして、人間のSM嬢たちもまた、自らを売買するそこは秘密のオークション会場。
満たされない彼女たちを飼育し、高額で売買される奴隷へと調教していくのだった。
文字数 85,994
最終更新日 2020.07.01
登録日 2019.03.30
天正十九年、岐阜の根尾村に、天下人秀吉の使者、九能善次(くのうぜんじ)がやってくる。
かつて佐々成政に仕えていた彼は、佐々の埋蔵金百万両を隠し場所を知る男だった。
その根尾村には、妙という捨て子を見初め、妻にした豪族、多田羅礼(たたらあきら)がいた。
「秀吉のために、鶴を献上せよ」久能の口から、多田羅に告げられた命。
これが、すべての始まりだった。
100万両と言われた佐々成政の埋蔵金の行方とともに
種なしと言われた秀吉の、子作りの謎を解き明かす、壮大な歴史ミステリー
文字数 121,204
最終更新日 2020.05.28
登録日 2020.05.28
〈毎週水曜日、21時頃更新!〉
――裏社会が支配する羽無町。
退廃した町で何者かに狙われた陽野月音は、町を牛耳る二大組織の一つ「月花」の当主であり、名前に恥じぬ美しさを持った月花泰華により九死に一生を得る。
溺愛しつつも思惑を悟らせない泰華に不信感を抱きながらも「匿ってあげよう。その命、必ず俺が守る」という提案と甘美な優しさに絆されて、生き延びるため共に過ごすことになる。
だが、やがて徐々に明らかになる自分自身の問題と、二つの組織に亀裂を入れる悪が月音と町を飲み込でいく。
何故月音は命を狙われるのか、泰華は月音に執着して囲うのか。様々な謎は、ある一つの事件――とある「当主殺人未遂事件」へと繋がっていく。
「私は、生きなきゃいけない。死んでも殺しても生きる」
月音の矛盾した決意と泰華の美しくも歪んだ愛、バランスを崩し始めた町の行く末は破滅か、それとも――。
偏愛✕隠れヤンデレに囲われる、死と隣り合わせな危険すぎる同棲生活。
ほんのりミステリー風味のダークストーリー。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
反倫理的、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※カクヨムさま、小説家になろうさま、エブリスタさまにも投稿しております。
文字数 112,962
最終更新日 2024.04.24
登録日 2023.04.29