歴史 小説一覧

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【受賞作】狼の贄~念真流寂滅抄~

【受賞作】狼の贄~念真流寂滅抄~
「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」  江戸の泰平も豊熟の極みに達し、組織からも人の心からも腐敗臭を放ちだした頃。  魔剣・念真流の次期宗家である平山清記は、夜須藩を守る刺客として、鬱々とした日々を過ごしていた。  念真流の奥義〔落鳳〕を武器に、無明の闇を遍歴する清記であったが、門閥・奥寺家の剣術指南役を命じられた事によって、執政・犬山梅岳と中老・奥寺大和との政争に容赦なく巻き込まれていく。  己の心のままに、狼として生きるか?  権力に媚びる、走狗として生きるか?  悲しき剣の宿命という、筑前筑後オリジンと呼べる主旨を真正面から描いたハードボイルド時代小説にして、アルファポリス第一回歴史時代小説大賞特別賞「狼の裔」に繋がる、念真流サーガのエピソード1。 ――受け継がれるのは、愛か憎しみか―― ※この作品は「天暗の星」を底本に、9万文字を25万文字へと一から作り直した作品です。現行の「狼の裔」とは設定が違う箇所がありますので注意。
歴史・時代 完結 長編
感想数 5 文字数 260,131 最終更新日 2020.06.26 登録日 2020.01.26
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付き従いて……

付き従いて……
文官が一人、惰眠をむさぼる。 主君に愛され、同僚達に認められ、議論の場で長椅子を専横して横たわることを許された男、簡雍。 倹約令の敷かれた城下で、軽微な罪によって処罰されそうになっている見知らぬ市民を救うべく、彼がひねり出した知恵とは。 ――御主君、あの二人を捕縛なさいませ――
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 13,829 最終更新日 2019.07.09 登録日 2019.07.04
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桑の樹の枝の天蓋の内

桑の樹の枝の天蓋の内
タイトル画像:笹月風雲さま。 筵を編み、草鞋を売って糊口をしのぐ少年の家には、桑の巨木が生えている。 遠い先祖が植えたその木の懐で、彼は天を仰ぐ。 少年の名は「備」。 小さな出会いをきっかけに、時は動き出した――。 大きな事件は起こらない、日常系三国志小説です。 (厳密には後漢時代ですが) ※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」でも公開されています。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 16,987 最終更新日 2020.01.15 登録日 2020.01.09
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相剋 ~毛利元就、安芸を制すまでの軌跡~ - rising sun -

相剋 ~毛利元就、安芸を制すまでの軌跡~ - rising sun -
【あらすじ】 毛利家を継ぎ、毛利元就となった多治比元就――しかし、強大なる出雲の戦国大名・尼子経久の支配下となり、尼子家の尖兵として、やはり強大なる周防の戦国大名・大内義興を相手に戦う日々を過ごしていた。 尼子経久の謀略により安芸の国人からの信を失い、そのため経久の威光にすがらなければならないという逆境に陥れられた元就。だが彼は着実に戦功を重ね、また独自に周囲への攻略、調略を広げ、安芸の国人の盟主としての地位を確立していった。 やがて経久が隠居したのを機に、元就は尼子家と手を切る。大内家へ嫡男・隆元を人質に出したのだ。これは――尼子の新当主、尼子詮久(あまごあきひさ)が天下人となるため京へと進軍していったため、その隙を衝いた行動だった。 そして元就は大内家に働きかけ、詮久の上洛中、「がら空き」となった安芸に攻勢をかける。頭崎城をはじめとする尼子方の拠点を陥落寸前にまで追い込んだ元就に対し、ついに尼子家は反転攻勢を開始。逆に元就の居城、吉田郡山城へと兵を進めるのであった―― 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
歴史・時代 完結 長編 R18
感想数 0 文字数 110,273 最終更新日 2024.06.29 登録日 2024.04.24
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賢者様の小間使い

賢者の小間使い クロシェ・ラスヴェートは、魔法に失敗して10年眠り続けることになってしまった賢者を目覚めさせるため、兄と一緒に魔法研究家の賢者の友人を探す旅に出る。 北の森から出たことのなかった兄妹は、早々にある問題にぶつかって……? 大きな城壁に守られた城塞都市にやってきた兄妹は、賢者の友人を探すはずが、様々な事件に巻き込まれていく。 魔法が大好き本の虫なクロシェだけど、なんだか外の世界は知らないことがいっぱい? 得意魔法は生活魔法!と胸を張るクロシェは、はたして無事賢者を目覚めさせ、夢を叶えることはできるのか─────
ファンタジー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 136,693 最終更新日 2026.04.24 登録日 2026.03.29
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青春怪異譚〜傲岸不遜な公族大夫の日常

青春怪異譚〜傲岸不遜な公族大夫の日常
 中国古代×オカルトコメディ怪異譚。そして青春のモラトリアム。  紀元前6世紀、春秋時代。中国は山西省に晋という大国があった。いずれ大臣として国を担う若い貴族たちは研鑽どころか、怪異に巻き込まれたり踏み入れたりとドタバタしていた。  大貴族の後継ぎ、有能だが傲岸不遜な青年『士匄(しかい)』は、難癖をつけてきた狂人を返り討ちにする。 しかし、それは怪異の始まり。 雑多な霊に憑かれはじめ、果てには親子ともども処刑の危機へ。 後輩で相棒の『趙武(ちょうぶ)』と共に怪異に立ち向かう。【一章】  史記や春秋左氏伝に多く描写される軍事大国・晋にて、宰相たちの若い頃。  文武両道でイケメンだけど傲岸不遜かつ自信家すぎてざんねんな主人公・士匄(しかい)と、美少女風美青年で生真面目ド根性な後輩・趙武(ちょうぶ)がバディとなり、呪い、祟り、怪異の謎を解いたり対峙する、中編連作。  春秋時代といえば、夢で祟られたり、兎が二足歩行で踊っていたり、五日前に死んだ人が生き返ったり、青い虹が出たり。そんな不思議な部分を拡大解釈した怪異譚。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 2 文字数 223,135 最終更新日 2024.06.30 登録日 2023.05.24
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定まれる身の果つるところ~陶義隆、忠義の果てに~

陶晴賢は、大内義隆と兄弟のように育ち、幼なじみであり忠臣だった。 主君を補い、大内家の軍事を支え続けた彼は、やがて文に耽溺する義隆に戸惑いながらも、その代償を自らの剣に引き受けようとする。 だが義隆の理想は、次第に現実から乖離していく。 月山富田城での無謀な遠征、文治派の台頭、政権の混乱……そのすべてが、晴賢にとって「忠義に殉じること」そのものへの疑念へと変わっていく。 やむなく起こした軍事行動は、主君の死という最悪の結果を招く。 晴賢は自らの行動が忠義だったのか裏切りだったのか、答えを得られぬまま、大内家再興を図るも支持を失い、やがて毛利元就との最後の決戦、厳島の地へと向かう。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 0 文字数 22,625 最終更新日 2025.06.30 登録日 2025.05.31
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じゃじゃ馬王妃! ~フランス王妃アン・ド・ブルターニュが、悪徳貴族と魔族共を裁《シバ》く!~

時は一六世紀初頭 フランスでは、悪徳貴族や魔術師がフランスを混乱に招いていた! そのバックに潜む、魔族結社「バロール教団」の影! 神話の国ケルトの血を引くアン王妃は、身分を偽り、冒険者ギルドに所属する。 聖剣「クラウ・ソラス」をブンブン振り回し、バロール教団と繋がる悪徳貴族を裁《シバ》き回す! 仲間のダヴィンチ、リザ・ジョコンダ、愛州移香斎と共に、フランス王妃が世直し活劇!! 両手剣をブン回すママンは好きか!?
ファンタジー 完結 長編
感想数 0 文字数 123,442 最終更新日 2020.05.15 登録日 2020.01.30
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羽子伝~少年楽士と秘曲名鑑~

羽子伝~少年楽士と秘曲名鑑~
「お前には才能がない」 そう言われて何年経ったろう。音楽で身を立ててきた一族に俺のような落ちこぼれは必要ない、という事だろうか。 いいじゃないか、俺だって意地がある。一人で生き抜いてやる! ―――っておいおい! 誰だ殿中曲を弾いている命知らずは!? 殿中曲は皇帝が守っている秘曲中の秘曲! そんな曲を弾いているなんて命知らずにもほどがある! それが、俺の運命が回りだした日の出来事だった。
児童書・童話 完結 長編
感想数 0 文字数 185,417 最終更新日 2022.11.08 登録日 2021.11.26
1,730

琵琶法師

琵琶法師
家出をした事はありますか?でも結局家に帰りますよね。今回は、少年が琵琶法師に出会い、心を入れ変える話です。  読み終わった後に「またこんな小説読みたいな!」とおもった方はお気に入りに。如月はまだ新人の故、感想も頂けると嬉しいです!では、 「折角の読書に最高の一時を。」
現代文学 完結 短編
感想数 0 文字数 3,743 最終更新日 2021.12.01 登録日 2021.12.01
1,731

異世界転生したと思ったら本能寺の変三日前の織田信長で詰みました

異世界転生したと思ったら本能寺の変三日前の織田信長で詰みました
もし本当に明日という日があるのなら、俺はここで死ぬわけにはいかない!  織田信長の姿としてぼんやりと記憶にあるのは、中学の時の教科書に記載されていた、掛け軸に描かれた色白でつり目の肖像画がなんとなくだけだ。その姿を思いだそうにも、はっきりと思い出せない。俺が最後に見た信長は、確か新着ゲーム看板のいかつい髭を生やしたもみあげのやたら勇ましい……。 「えー! 俺が織田信長!?」  この現象をもし異世界転生歴史タイムスリップというのなら、俺は直前に見た本能寺の変勃発の日である六月二日の、その三日前に信長に転生したことになる。 「マジか……」  意識が遠のく。強いめまいに襲われ、その場にバタリと倒れ込んでいた。
SF 完結 短編
感想数 0 文字数 20,514 最終更新日 2025.05.09 登録日 2025.04.29
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教科書に載らない石見国

教科書に載らない石見国
……え、わしの子孫、こんなことになるの!? 戦国時代、石見国にちょっとだけ名前を残した武将、小笠原長雄。ある日、未来から自分の子孫と名乗る男、サダオがやってきた。わけもわからぬまま、サダオは長雄に憑依し、二人は同じ体を使いながら生活をすることになる。 サダオが言うには、このままではあと一代で石見国を離れることになるという小笠原氏。その運命を変えたい長雄は、サダオとともに運命を変えるために奔走する。 ────これは、現代で誰も知らない……冴えない武士のコメディである。
SF 連載中 短編
感想数 0 文字数 3,476 最終更新日 2019.04.30 登録日 2019.04.30
1,733

一よさく華 -証と朱色の街-【改訂版】

あれは、細い月が浮かぶ夜。 偶然を装った必然の出会いに、柚月は禁断の恋へと堕ちていく。 柚月一華(ゆづき いちげ)。 彼は、政府転覆を狙った組織「開世隊(かいせいたい)」お抱えの人斬りだった。 紆余曲折を経て、今は政府の宰相、雪原麟太郎(ゆきはら りんたろう)の小姓をしている。 開世隊との戦が終わり、平穏な日々が続く中、柚月の中にだんだんと、だが確実に、自覚され大きくなってく、罪の重さ。 「俺は所詮、人斬りだ」 そう思いながら、止められない椿への思い。 その椿もまた、人斬り。 それも、柚月を殺そうとしていた人物だというのに。 「好きだ」 いやもう、めっちゃ好き。 好きがだだ洩れている。 そんな椿も、表向きは雪原の世話係。 忙しい雪原について、ずっと城に泊まり込んでいた。 それが、雪原が「本宅に帰る」と言うので、椿は久しぶりに柚月が住む雪原の別宅に帰ってきた。 椿自身気づいてはいないが、足どり軽く。 椿もまた、柚月に会えるのを楽しみにしていたのだ。 だが、もじもじすれ違う二人。 おまけに、椿と仲良さげに話す男まで現れて⁉ さらに、二人の主人雪原は、柚月を遊郭に連れて行き、自分の馴染みだという遊女、白峯(しらみね)と契りを交わすよう柚月に迫る。 柚月と椿。 二人の恋は、前途多難。 一つよにさく華となれ。 幕が開け、渡りを経て、嵐の予兆が訪れるまでの、ほんの隙間の物語。
ライト文芸 完結 短編
感想数 0 文字数 28,327 最終更新日 2022.04.13 登録日 2022.03.26
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信乃介捕物帳✨💕 平家伝説殺人捕物帳✨✨鳴かぬなら 裁いてくれよう ホトトギス❗ 織田信長の末裔❗ 信乃介が天に代わって悪を討つ✨✨

信乃介捕物帳✨💕  平家伝説殺人捕物帳✨✨鳴かぬなら 裁いてくれよう ホトトギス❗  織田信長の末裔❗ 信乃介が天に代わって悪を討つ✨✨
信長の末裔、信乃介が江戸に蔓延る悪を成敗していく。 信乃介は平家ゆかりの清雅とお蝶を助けたことから平家の隠し財宝を巡る争いに巻き込まれた。 母親の遺品の羽子板と千羽鶴から隠し財宝の在り処を掴んだ清雅は信乃介と平賀源内等とともに平家の郷へ乗り込んだ。
歴史・時代 完結 長編 R15
感想数 22 文字数 119,065 最終更新日 2022.06.30 登録日 2022.05.05
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文明論で分かる現代政策

文明論で分かる現代政策
『社会が分かる、文明論!』 私的文明論である〝文明の星〟理論を用いて、現代政策を読み解きました。 これぞ〝社会科学の大統一理論〟にして〝文明の聖典あるいは魔導書〟! ……すみませんさらに中二病進んでますが、内容はいたって健全です(笑)。 次の作品に感動して、書きました。 イラスト:『冬の星』 https://www.pixiv.net/artworks/87435741 『Original』 https://www.pixiv.net/artworks/84381128 『星と月』 https://www.pixiv.net/artworks/82071707 『Blooming Star』詩花 https://www.youtube.com/watch?v=1LJcnF2ncP8&t=62s 『READY!!』雪歩ほか4名 https://www.youtube.com/watch?v=V1mEcgQkHMc 『ハミングバード』桜守歌織 https://www.youtube.com/watch?v=LW_QbHqb6UU 素敵な刺激を与えてくれる文化的作品に、感謝します。 政策分かれば社会が分かる、面白くって役に立つ! 持続可能な開発も、SDGsもデジトラも、まるっと分かる文明論! 〝文明の星〟理論によれば、人類の共通課題である〝持続可能性〟、 持続可能性を得るための国際的な総合政策〝SDGs〟、 我国においてSDGsを進めるための支援策〝デジタル改革〟を、 分かりやすく理解できます。 これら3つの政策用語は、それぞれ順番に目的と手段の関係にあり、 〝文明の星〟理論における文明の段階、構造、循環という視点から、 ひとつながりの流れで説明できるのです! ご興味がおありの方は、エッセイ『文明の星』や、 小説『Lucifer(ルシファー)』シリーズなど関連作品も、 ご覧いただけましたら幸いです。
エッセイ・ノンフィクション 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 6,902 最終更新日 2021.03.14 登録日 2021.03.14
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御懐妊

 戦国時代の末期、出羽の国における白鳥氏と最上氏によるこの地方の覇権をめぐる物語である。  白鳥十郎長久は、最上義光の娘布姫を正室に迎えており最上氏とは表面上は良好な関係であったが、最上氏に先んじて出羽国の領主となるべく虎視淡々と準備を進めていた。そして、天下の情勢は織田信長に勢いがあると見るや、名馬白雲雀を献上して、信長に出羽国領主と認めてもらおうとする。  信長からは更に鷹を献上するよう要望されたことから、出羽一の鷹と評判の逸物を手に入れようとするが持ち主は白鳥氏に恨みを持つ者だった。鷹は譲れないという。  そんな中、布姫が懐妊する。めでたい事ではあるが、生まれてくる子は最上義光の孫でもあり、白鳥にとっては相応の対応が必要となった。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 19,781 最終更新日 2024.11.01 登録日 2024.10.26
1,737

妖魔記

妖魔記
今昔物語と常陸国風土記のごった煮です。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 9,284 最終更新日 2021.10.22 登録日 2021.10.22
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風説 戊辰女性剣士中澤琴

時は幕末。日本を植民地にと企む欧米列強の戦艦が黒光りする大砲を陸地へ向け押し寄せていた。攘夷(異人排斥)では一致していたが、国内では体制を維持し外敵に備えるというそ佐幕派と天皇を中心とする体制を築く尊皇派が厳しい対立をしていた。 将軍家茂が上洛するためのせ先遣隊が募られ二百を超える浪士が参集したが後に新選組を結成する近藤勇や土方歳三もいた。上野国(福島)からやってきたのは中澤貞祇と男装の妹琴。史上初の女性剣士誕生である。 父の孫右衛門は法神流剣道の創始で、琴は竹刀を玩具にして育ってきた。 先遣隊は将軍の一行より一日早くし出発し、奥州街道から中山道へと移動した。道中、富士を見ながら土方は言った。 「富士は大きいが人は努力すれば富士より大きくなれる。」と。 琴はそんな土方に心を魅かれた。 京に着くと隊長の清川が皆を集めて偏列を始めいきなり切り出した。 「我々が目指すのは尊皇攘夷である。江戸に戻り徳川幕府を倒す。」 正体を表したのである。 芹沢鴨や近藤・土方などが席を蹴り退場した。 琴は土方と行動を共にしたかったが兄が動かないので自重した。入隊を誘った佐々木只三郎が言った。 「清川は江戸を火の海にするつもりだ。そうはさせん。我らが江戸を守る。京は近藤さん、土方さんに任せよう。」 夜、宿にやってきた土方が琴に言った。「必ず会える日が来る。」と。 江戸に戻った清川は資金を得るため夜中に商家に押し入り大枚をせしめたが只三郎・中澤兄妹に斬り倒され一派は壊滅した。 琴たち徳川派は江戸を守る新徴組を設立し、昼夜を問わず奮闘した。 天狗党事件など幕府から追われていた相楽総三は薩摩邸に匿われ、鹿児島から送られてくる西郷吉之助(隆盛)の指示に煽られ配下達に火付や暴行を指示していたがそれも露見し新徴組を預かる米沢藩は薩摩邸を急襲した。琴に斬られじ重傷を負った相楽は妻の命乞いで一命を取り留めた。 そうして、戊辰戦争の幕が切って落とされた。 戦いに敗れた新選組が引き上げてきて琴は土方と再開した。土方は夢を語った。 「北の大地で牛や馬を育て、琴を迎えに来る。」 江戸城は無血開城され、琴は故郷の利根村に戻ったが土方が参戦している箱館戦争は終わらない。 琴は再び旅立った。蝦夷には凶暴な獣達が牙を剥いている。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 48,753 最終更新日 2024.04.04 登録日 2024.04.04
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大兇の妻

 宇音美大郎女のもとに急な知らせが入る ―― 夫である蘇我入鹿が亡くなったという。  それが、『女王への反逆』の罪で誅殺されたと聞き、大郎女は屋敷を飛び出し、夫の屋敷へと駆け付けるのだが………………  ―― 645年、古代史上の大悪人である蘇我入鹿が、中大兄皇子と中臣鎌足によって誅殺され、大化改新の先駆けとなった。  だが、入鹿は本当に大悪人だったのか?  これは、敗れた者と、その家族の物語である………………
歴史・時代 完結 ショートショート
文字数 23,352 最終更新日 2021.01.18 登録日 2021.01.18
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白昼の花火———戦争で死ぬあなたに恋をした———

昭和二十年、東京。 大空襲の夜、看護婦の小夜が運び込まれた負傷兵を見た瞬間、手が止まった。 度重なる空襲で焼け野原となった街で、若い看護婦・小夜は、崩れかけた病院の一室で負傷兵たちの手当を続けていた。 包帯は足りず、薬もない。水も灯りも十分ではない。それでも彼女は、目の前の命を救おうと手を動かす。 かつて想いをよせあっていた寄せ合っていた青年・龍之介は出征し、それきり消息が途絶えていた。生きているのか、もうこの世にいないのか、それすら分からない。 ある夜、重傷の兵士が運び込まれる。 顔は煤と血で判別がつかず、意識もない。名も告げられぬまま、彼女はいつも通り処置を施す。 包帯を替え、傷口を洗い、弱くなる呼吸を必死に繋ぎ止めようとする。 兵士は目を開けることなく、そのまま息を引き取る。 後処理のために認識票を確認した瞬間、彼女の手は止まる。 そこに刻まれていたのは——かつて愛した男の名前だった。 焼け跡に立つ彼女の手には、返されることのない彼の認識票が残されている。 戦火の中で、2人はなぜ出会い、愛し合ったのか。 いま、生きていることが当たり前ではない。 どうか沢山の方に届いて欲しい2人の純愛ラブストーリーです。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 0 文字数 38,405 最終更新日 2026.06.13 登録日 2026.03.03
1,741

双狐の言霊 ~壱 対の者~

双狐の言霊 ~壱 対の者~
妖怪と人が入り交じる花宮町という町があった。 そこには大きな神社がありその名は、『双狐神社<そうこじんじゃ>』と言った。良い妖怪もいれば悪い者もいる。それらを均等に保ち、花宮町を落ち着かせるのがその神社の役目。そしてその神社には古い言い伝えがあった。 ー対の双子が産まれる刻、天には光が満ちていた。 その双子は双狐の力を身に纏い、地に落ちた。 双子は双狐の力を『言霊』として扱った。双狐と共に紡ぎ町を治めた 双子が産まれたのならばそれは双狐の化身であるー 男女の双子が産まれた刻には幸福が訪れる。そう言われた。 ある時、そんな言い伝えの残るなか、双子が産まれた。 男と女。対の双子であった。 皆は大層喜び、女に『麗香<れいか>』男に『龍輝<りゅうき>』と名付け、大切に育てた。 しかしその双子が中学生の時…運命が揺るぎだす。 双子はある事件をきっかけに双狐に会い、力を手にする。そして双狐と共に力を合わせて町を守っていくはずが、急激に悪い妖怪や霊…悪妖が増え始める。 その理由は悪妖のボスの言われる一匹の蛇 錦<にしき>にあった。 二人は錦を倒そうと立ち上がるが…なかなか上手くはいかない。 そんな中双狐が新たな力を二人に託す。 そして困惑や迷いもある中二人と二匹が共鳴する刻、本来の姿へと双狐は変わる。 様々な壁にぶつかり、越えていく二人。 運命、宿命、使命… 全ては双狐の歴史に在り。
ファンタジー 連載中 長編
感想数 0 文字数 1,236 最終更新日 2017.03.06 登録日 2017.03.06
1,742

平安の空と、源頼朝と義経

一一八五年……壇ノ浦で平家を海に沈めた後。 「義経追討の院宣」で全国を追われることとなった義経と、その首を討つよう命じる、頼朝。 鎌倉の空が見た、その二人の一面とは―― 全五話で完結する短編です。 本作は義経記を元に構成しておりますが、史実と関係ないことや創作も含まれますので、予めご了承ください。
歴史・時代 完結 短編
感想数 7 文字数 9,483 最終更新日 2026.05.31 登録日 2026.05.30
1,743

戦国異伝~悠久の将~

 生まれながらにしてすべてを手にしていた、天下人の息子、豊臣秀頼。  しかし、彼は自らの手で何も掴むことなく最後の時を迎えようとしていた。  そんな彼が事もあろうかタイムスリップ!  今度こそ、自らの手で天下を、全てを掴むために立ち上がる!  超・戦国異伝が今ここに! 第二章・天廻争乱  戦国時代最大の頭脳戦が繰り広げられた三大謀聖の争い。  知の戦が繰り広げられていた、真の戦国時代が今ここに!
SF 連載中 長編
感想数 1 文字数 54,288 最終更新日 2018.10.22 登録日 2018.04.14
1,744

ようこそ安蜜屋へ

 第10回歴史・時代小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!  妻に先立たれた半次郎は、ひょんなことから勘助と出会う。勘助は捨て子で、半次郎の家で暮らすようになった。  勘助は目があまり見えず、それが原因で捨てられたらしい。一方半次郎も栄養失調から舌の調子が悪く、飲食を生業としているのに廃業の危機に陥っていた。勘助が半次郎の舌に、半次郎が勘助の目になることで二人で一人の共同生活が始まる。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 21,733 最終更新日 2024.06.18 登録日 2024.05.31
1,745

ベアトの風景

ベアトの風景
写真家・ベアトのみた幕末横浜 写真だけでは見えない、彼の感じた心象風景 攘夷、維新、そして明治 ベアトのみた日本は、今の時代に何を語るか……! 「文人墨客」掲載作品の再構成作品 当時、挿絵コラボのなかった一作 時代の空気を感じて欲しい
歴史・時代 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 4,442 最終更新日 2026.05.31 登録日 2026.05.27
1,746

歪められた日本の歴史改竄を正す為に大東亜戦争時にタイムスリップした戦闘艦の物語

西暦20××年、C国最大の山峡ダム崩壊から始まった世界規模での天災・人災の影響で世界経済及び世界治安は大混乱になり国際連合も形骸化して何の機能も果たしていなかったのである。 日出る国、日本もその例外では無く天災の影響で国内は無茶苦茶になり国防の要である自衛隊も災害救助に追われていて肝心の国防と言った本来の業務は疎かになっている状況である。 そんな中、老舗であるが無名の造船会社が独自に戦闘艦を建造したのである。 勿論、防衛省の管轄に入っていない船である。 それは、旧日本海軍陽炎型駆逐艦”雪風”を詳細に模して建造した巡洋駆逐艦である。 この船は世界の何処の国も開発していない未来技術の塊でありこの単艦で世界の艦隊と互角以上に渡り合える性能を持つ。 しかし、この船の処女航海時に高天原女王である天照神の導きで何と大東亜戦争時にタイムスリップしてしまうのだった。 その目的は本来の歴史を取戻してこの日本の国の本来の姿に戻すことである。 西暦一九四四年、昭和一九年マリアナ沖海戦前の時代である……。
SF 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 71,394 最終更新日 2020.03.05 登録日 2019.12.16
1,747

直違の紋に誓って

直違の紋に誓って
かつて、二本松には藩のために戦った少年たちがいた。 故郷を守らんと十四で戦いに臨み、生き延びた少年は、長じて何を学んだのか。 二本松少年隊最後の生き残りである武谷剛介。彼が子孫に残された話を元に、二本松少年隊の実像に迫ります。
歴史・時代 完結 長編
感想数 5 文字数 241,076 最終更新日 2023.05.29 登録日 2023.04.20
1,748

銀嶺

銀嶺
薄幸の歌人・江口きち。 壮絶なる自裁の内側で繰り返された、葛藤の歳月。才能があっても報われぬ境遇。 作品を生み出す者にとって「えぐられる」想いをたたきつける女啄木の生涯! 2024年12月20日、朗読演戯カタリネコ(#カタネコ)にてX(旧Twitter)朗読されます
ライト文芸 完結 短編
感想数 2 文字数 3,177 最終更新日 2023.05.03 登録日 2023.05.03
1,749

天正の黒船

天正の黒船
幕末、日本人は欧米諸国が日本に来た時の黒船に腰を抜かした。しかしその300年前に日本人は黒船を作っていた。
歴史・時代 完結 短編
感想数 1 文字数 17,822 最終更新日 2026.02.04 登録日 2026.01.23
1,750

私の名は杉山源吾。津軽藩で家老を務めていますが、公言出来ません。何故なら私の父が石田三成だからです。

慶長5年。関ヶ原の戦いで父石田三成が敗れ、居城佐和山も陥落。 その時、大坂城で豊臣秀頼に近侍していたのが次男の石田重成。 「このままでは助からない。」 絶望的な状況を見兼ね、手を差し伸べたのが同僚津軽信建。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 0 文字数 21,448 最終更新日 2025.03.07 登録日 2025.02.09
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宮城を枕に

2047年の或る土曜の朝、スマートピロー(人工知能搭載型枕) の奏でる着信音、ラクリモーサで目覚めたナオヤ・ロバート・ハリ カエ・ガートナーは、着信音の主ヴァルチュア(ハゲ鷹)と仇名し た米エネルギー省上司からのその電話の後、マンハッタン計画国立 歴史公園の民間払下げ事業に際し、原爆投下正当化の為の調査命令 を受けてからの事を回想する。先刻の電話で自身の報告した事実が 隠蔽される事を悟ったハリカエは、ネット上にその事実を拡散させる。 やがて彼は黒スーツの男達が数人、玄関の方にやって来るのを寝 室の窓から見た。
歴史・時代 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 10,197 最終更新日 2019.12.14 登録日 2019.12.14
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【第四章】安倍晴明物語☆~夢幻の月~

【第四章】安倍晴明物語☆~夢幻の月~
“化生(けしょう)”それは妖魔や神、仏が人と子を生した存在…… この物語は、狐の化生の陰陽師、安倍晴明が 鬼の血を引く化生の少女、美夕と出会い、織り成す平安幻想草子。 晴明と美夕は、仲間と共に戦い、困難を乗り越えてゆく。その先に待つ二人の運命とは!? 情愛と無情の長編、和風幻想平安ストーリー。 恋愛×和風ダークファンタジー作品です。 ※セルフレイティングは保険です。性描写は、軽い物だと思います。 ※流血注意! ※ブロマンス要素があります。(BLではありません) ファンタジーなので平安には、存在しないものが出て来ます。 ご了承ください。 ・表紙はフリー素材です。 ・挿絵はAIイラストアプリで作成しています。 序章「希代の陰陽師と鬼の少女」 第一章「晴明と美夕達の日常」 第二章「異変の始まり」 第三章「赤毛の少年」 第四章「卑劣な鬼の陰」
歴史・時代 連載中 長編 R15
感想数 1 文字数 50,930 最終更新日 2024.07.25 登録日 2023.05.19
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鬼が啼く刻

鬼が啼く刻
時は終戦直後の日本。渡辺学中尉は戦犯として囚われていた。 彼を救うため、アン・モンゴメリーは占領軍からの依頼をうけろこととなる。 依頼とは不審死を遂げたアメリカ軍将校の不審死の理由を探ることであった。
歴史・時代 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 15,727 最終更新日 2024.06.16 登録日 2024.05.30
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唐紅のからくり囃子

唐紅のからくり囃子
「其方の母上が作りし人形をお直し頂きたい―――」 旅の人形師・お紅(こう)は不気味な老婆から人形の直しを依頼される。作者は亡き父の生き人形とともに姿を消した母、菊。だが直すはずの人形は忽然と姿を消していた。さらに屋敷の座敷牢にて、人形の型となったはずの「死んだ嫡男」を見つけ―――? から繰る者・お紅が紡ぐ、痛快からくり時代劇。
歴史・時代 連載中 短編 R15
感想数 1 文字数 13,509 最終更新日 2025.07.04 登録日 2025.05.31
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逆徒由比正雪譚

駿河国由比ヶ浜にかつての住人弥右衛門と息子の喜平次がやって来て、私の命の恩人だと吉岡次郎之介と妻の早苗を紹介し、ここで染め物屋をすることになったのでよろしくと言った。あばら屋となっていた弥右衛門の旧家は建て直され、翌年には女の子が生まれ夕と名付け、11年後には男子が誕生し、治三郎と命名した。だが夏の終わり、地震と津波が襲って来て大きな被害を被った。夕も津波に飲み込まれる寸前だったが、次郎之介の機敏な動きに助けられ危難を逃れ、父は尊敬の対象になった。そして翌年、大阪の陣が切って落とされ、かつては石田三成の家臣だった次郎之介は夕に後を託し、大阪に向かった。だが豊臣は滅亡し、次郎之介は戻って来なかった。 男の子二人が三歳になると、夕による教育が始まった。基底は徳川憎しと大義の確立である。だが治三郎にはその気が全くない。ホラを平気で振りまく。対して久米之介は真面目そのものである。だが祖父の命の恩人の孫だから忠義を尽くせと言う親の方針には疑念を持っていた。彼の悩みは治三郎に対する忠義は虚であり、優しく接してくれる夕に対する思いは実であることだった。治三郎の虚言癖は止まることを知らず、遂には時の最高権力者徳川家光に対する誹謗となり逮捕されたが、喜平次の工作で釈放された。夕は修行を命じ久米介という家来付きで仏門に入った。だが坊主見習いとなって得たものは悪所通いだけであった。 三年後、寺を辞したが、久米之介は自称楠木正成の血を引く者だという楠木大膳なる怪しげな老人と知り合い、家に連れ帰った。夕は胡乱なやつと危ぶんだが、幕府を倒すためには江戸に行かなければならない、その時がやって来たのだと思い江戸行きを許した。大善の持つ楠木正成の兵法書と幟を我が物にせんと狙う治三郎、二人まとめて有り金全てを奪おうと企む大膳、治三郎では夕様の言う大義は確立出来ない。ならば私が成り代わって実現させようと思う久米之介、それぞれの思惑を秘めて三人は江戸に旅立った。 二百六十余年もの幕政の基礎を築いた知恵伊豆こと松平信綱は累々たるキリシタン信者の屍を見ながら、次なる標的に的を絞っていた。キリシタンはこれで闇の中に潜むであろう。外様大名は牙を削ぎ落とすであろう。残るは武人派南海の龍こと徳川頼宣、たとえ御三家だろうとも安寧を脅かす者は許さない。 知恵伊豆は『楠木流軍学 張孔堂』の門を潜り、由比正雪の登場を待った。やがて三十代半ば総髪の人物が出てきた。静かな出だしである。だが次第に激してくる。 客も高揚し、「然り!」などと声を挙げている。「虚に生きるべきではない。虚に走るはたやすく、実に止まるは困難を要する。だが恐れてはならぬ。それが誠の武士道である。大義に生きよう」 知恵伊豆の射るような視線を浴びながら正雪は自らも陶酔していた。 戦いの幕はまだ切られたばかりである。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 0 文字数 122,961 最終更新日 2024.04.24 登録日 2024.04.14
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月光に照らす君

省エネ主義者の高坂幸太朗は友人の頼みから自分には似つかない部活に所属することになる。第三教棟の五階にある埃まみれの空き部屋を使い、高坂達部員三名は”学研”即ち”学校研究部”という部活を作り、部室に集まっては学校で起こった不可解な現象や歴史などを調べたりしていたが、やはり高坂はこの部に入る需要が皆無であることに感じ、すぐに辞めることを決意した。 しかしある日、何気なく授業を受ける自分の教室から部室を見るとそこには見たことのない薄茶色に髪を染めた美しい少女の姿がいた。 それからというもの高坂はもう一度彼女と出会うために部室に通うことをやめなかった。 ようやく彼女と会えた日、衝撃の事実が知らされた。 それは彼女がこの世界の人間ではないこと、特定の時間しかこの世界にしかいられないこと、時間が経つと消えてしまうこと。 そして何度も会うに連れて異世界から来た彼女に恋心が芽生え始める。 何故彼女はこの世界に現れたのか、そんな彼女に高坂は何故恋をしたのか、そして、いたくてもいられない彼女と、会いたくても会えない高坂の感情が混じり合い、異世界という次元を覆すパラドックス!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恋愛 連載中 長編
感想数 0 文字数 7,647 最終更新日 2016.12.22 登録日 2016.12.15
1,757

横濱大正恋歌劇 嘘ツキかわせみ籠のなか

横濱大正恋歌劇 嘘ツキかわせみ籠のなか
 大正六年初秋。公家華族の令嬢、立花翡翠(たちばなひすい)の日常は、横濱にある金糸雀(かなりあ)百貨店の歌劇を見たその日から、おおきく変わりはじめた。  婚約者との別れを惜しむ間もなく翡翠はつい先ほどまで見惚れていた歌姫、小鳥遊愛間音(たかなしあまね)に連れられ、選択を迫られる。  ――変人と呼ばれる百貨店御曹司の朝周ともちかとの結婚か、歌姫となりアマネを抜いて自由の身になるか――……?  大正浪漫煌く横濱で、歌姫(男)と純真無垢な華族令嬢が恋をする!?  初出ムーンラストノベルズ(R18)。こちらではR15へ加筆修正したものを公開します。
歴史・時代 完結 長編 R15
感想数 0 文字数 51,430 最終更新日 2021.06.25 登録日 2021.05.26
1,758

江戸情話 てる吉の女観音道

この物語の主人公は、越後の百姓の倅である。 本当は跡を継いで百姓をするところ、父の後釜に邪険にされ家を出たのであった。 江戸に出て、深川で飛脚をして渡世を送っている。 歳は十九、取り柄はすけべ魂である。女体道から女観音道へ至る物語である。 慶応元年五月、あと何年かしたら明治という激動期である。 その頃は、奇妙な踊りが流行るは、辻斬りがあるはで庶民はてんやわんや。 これは、次に来る、新しい世を感じていたのではないのか。 日本の性文化が、最も乱れ咲きしていたと思われるころの話。 このてる吉は、飛脚であちこち街中をまわって、女を見ては喜んでいる。 生来の女好きではあるが、遊び狂っているうちに、ある思いに至ったのである。 女は観音様なのに、救われていない女衆が多すぎるのではないのか。 遊女たちの流した涙、流せなかった涙、声に出せない叫びを知った。 これは、なんとかならないものか。何か、出来ないかと。 ……(オラが、遊女屋をやればええでねえか) てる吉は、そう思ったのである。 生きるのに、本当に困窮しとる女から来てもらう。 歳、容姿、人となり、借金の過多、子連れなど、なんちゃない。 いつまでも、居てくれていい。みんなが付いているから。 女衆が、安寧に過ごせる場を作ろうと思った。 そこで置屋で知り合った土佐の女衒に弟子入りし、女体道のイロハを教わる。  あてがって来る闇の女らに、研がれまくられるという、ありがた修行を重ねる。 相模の国に女仕入れに行かされ、三人連れ帰り、褒美に小判を頂き元手を得る。 四ツ谷の岡場所の外れに、掘っ立て小屋みたいな置屋を作る。  なんとか四人集めて来て、さあ、これからだという時に…… てる吉は、闇に消えたのであった。
歴史・時代 完結 長編 R18
感想数 0 文字数 143,822 最終更新日 2023.02.23 登録日 2023.02.04
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嘉永の虎 第二部

無事に平成から帰還を果たした北斎。彼の関心は、七年前に死んだ大南北(四代目鶴屋南北)に向かっているようだ。彼の葬式をめぐる謎。そして、両国に係る「渡り」の正体とは?
歴史・時代 連載中 短編
感想数 0 文字数 16,349 最終更新日 2024.03.12 登録日 2024.03.12
1,760

化け猫憑きの男と祓い屋の女

化け猫に憑かれやすい男は、一週間に一回ほど祓い屋の女に会いに行く。 祓い屋に対して男は利用しているのか、それとも利用されているのか。
歴史・時代 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 1,073 最終更新日 2025.10.06 登録日 2025.10.06
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